| 【発明の名称】 |
侵入防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】堀川 義隆
【氏名】橋本 学
【氏名】岡田 謙二
【氏名】松本 和史
【氏名】鍋谷 洋平
【氏名】瀧川 正一
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| 【要約】 |
【課題】天候に左右されず、四季を通じて確実に侵入を阻止でき、しかも、既存の柵に比較的低いコストで設置できる侵入防止装置を提供すること。
【解決手段】柵1の上部に突出して設ける支持部材2と、支持部材2間に架設する支軸3と、支軸3に回転自在に支持される回転障害物4とを備え、回転障害物4は、支軸3を挿通するパイプ5の周囲に、突き棒6を放射状に多数設けて針山状に形成してあることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柵(1)の上部に突出して設ける支持部材(2)と、支持部材(2)間に架設する支軸(3)と、支軸(3)に回転自在に支持される回転障害物(4)とを備え、回転障害物(4)は、支軸(3)を挿通するパイプ(5)の周囲に、突き棒(6)を放射状に多数設けて針山状に形成してあることを特徴とする侵入防止装置。 【請求項2】 突き棒(6)の先端が、鋭利になっていることを特徴とする請求項1記載の侵入防止装置。 【請求項3】 回転障害物(4)は、支軸(3)の長手方向で分割してあって、各々の回転障害物(4)が別々に回転自在となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の侵入防止装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、人や野生動物が柵を乗り越えて施設に侵入するのを阻止するために設ける侵入防止装置に関する。 【0002】 【従来の技術】水力発電所や変電所といった電力関連施設は、山間部に多く設置されている。そういった施設には、部外者が立ち入ることができないように、2メートルを越す鋼鉄製の丈夫な柵が、施設を取り囲むように設置してある。人の侵入を阻止する分にはこの柵で十分であったが、施設の周辺には野生の猿が生息しており、猿たちが柵を乗り越えて施設に侵入し、高電圧の電流が流れる機器に触れ、停電等を引き起こす事故が相次いで発生している。猿が柵を乗り越えるのを防ぐ対策として現状では、既存の柵の上に何らかの障害物を取り付けて、柵を一段と高くすることが行われている。障害物としては、図4(イ)(ロ)に示すように、ステンレス板等を用いたついたて30や、有刺鉄線31等が使用されている。 【0003】ステンレス板のついたて30は、猿の侵入を阻止するのに十分効果が有ったが、コストが掛かりすぎる点で好ましくなかった。また、屋外に設置するものなので、強風を受けて壊れる恐れが有るし、景色を遮ってしまうことも不評であった。一方、柵1の上に有刺鉄線31を張り渡す対策は、コストが安い反面、猿は手の皮が厚く力も強いので、有刺鉄線31の間隔を手で広げ、簡単にくぐり抜けできてしまうことから、十分な対策とは言えなかった。 【0004】柵に取り付ける障害物の他の例としては、特開平9−294526号公報に開示されているような回転式のものがある。これは、柵の上縁に沿って、周囲に有刺鉄線を巻き付けたローラーを回転自在に軸支したものであって、ローラーが回転することで、猿が柵を乗り越える時の手掛かり足掛かりとならないことを特徴とするものである。 【0005】野生の猿が生息しているような場所は、たいがい冬には雪が積もる。前記の回転式ローラーは、雪が積もると有刺鉄線が雪に埋まってしまい、その上回転さえしなくなるから、冬場には何の意味も持たないものになってしまう。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は以上に述べたような実情に鑑みてなされたものであって、天候に左右されず、四季を通じて確実に侵入を阻止でき、しかも、既存の柵に比較的低いコストで設置できる侵入防止装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するために本発明による侵入防止装置は、柵の上部に突出して設ける支持部材と、支持部材間に架設する支軸と、支軸に回転自在に支持される回転障害物とを備え、回転障害物は、支軸を挿通するパイプの周囲に、突き棒を放射状に多数設けて針山状に形成してあることを特徴とする。突き棒は、簡単には曲らない金属の棒を用いた、ある程度長い(最低でも15〜20センチ以上)ものとし、パイプの全長に亘って、適度な間隔をおいてまんべんなく設置する。 【0008】この装置を柵に設置すると、回転障害物は手を掛けることが困難となっていて、しかも仮に手を掛けて乗り越えようとしても、回転障害物が回転して手掛かりにならないので、猿はもちろんのこと、人間でさえ容易に乗り越えることはできない。また、回転障害物は細いパイプと棒で構成してあるので、回転障害物の上にはほとんど雪が積もらず、風や雨の影響も受けにくいことから、四季を通じて変わらぬ威力を発揮できる。 【0009】さらに、突き棒の先端が鋭利にしてあると、回転障害物は安易に触れることさえできないものとなるから、より完全な侵入防止効果が期待できる。 【0010】また、回転障害物は、支軸の長手方向で適当な長さに分割してあって、各々の回転障害物が別々に回転自在となっていることが好ましい。一つ一つの回転障害物の長さは、具体的には30〜50センチ程度が好ましい。こうすると、回転障害物が軽く回転するので、より確実に柵の乗り越えを阻止できる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本発明の侵入防止装置は、図1から図3に示すように、発電所や変電所等の施設の周囲に設置してある柵1の上部に取り付けて、野生の猿などが柵1を乗り越えて侵入するのを防止するものである。この侵入防止装置は、柵1の支柱7に取り付ける支持部材2と、支持部材2と支持部材2の間に架設する支軸3と、支軸3に回転自在に支持される回転障害物4とから成る。柵1は、高さが約2.2メートルの鋼鉄製の頑丈なものである。 【0012】柵1には、約1.2メートルの間隔をおいて地面から支柱7が立設してあり、各支柱7の上部に支持部材2を突出する状態で取り付ける。支持部材2は、ステンレスの角パイプでできており、支柱7の上端に載置する座部8と、支柱7の周囲を囲むようにして固定する固定金具9を有する。支持部材2の上端部には左右両側に切り欠き溝10が形成してあって、そこに支軸3の端部を挿入して保持させ、支軸3は柵1の上縁と平行に架設される。支軸3の両端にはフランジ11を設けてあり、支軸3が切り欠き溝10から外れないようになっている。また、支持部材2の上端には、支軸3を挿入した後に、キャップ12を挿入固着する。 【0013】支軸3には三つに分割した回転障害物4が直列状に挿通され、回転障害物4どうしの間と、回転障害物4と支持部材2の間にはワッシャー13を設け、各回転障害物4が別々に自由に回転するようになっている。回転障害物4は、支軸3を挿通する内径が支軸3の径より僅かに大きいステンレスのパイプ5に、ステンレスの丸棒を用いた突き棒6を放射状に多数固着し、針山状に形成したものである。各突き棒6の先端は鋭利に尖らせてある。突き棒6の先端を結ぶ仮想円Sの直径は、約500ミリに形成してあり、仮想円Sの下部が柵1の上縁とすれすれの状態になっている。突き棒6は、パイプ5の長手方向に80ミリの間隔Pを空けて、一箇所に6本の突き棒6をパイプ5の周囲に等間隔、つまり互いに60°ずつ角度を開いて固着してある。また、隣どうしの列a,bの6本の突き棒6は、図2に示すように、お互いが隣の列の突き棒6のちょうど間に入るように、突き出す方向が30°ずつずれた状態に取り付けてある。 【0014】本出願人は、猿がよく出没する場所に、上記の侵入防止装置を備えた約2メートル四方の四角い柵を設置し、中に猿の好物を入れておいて、猿が柵の中に侵入できるかどうか実験を行った。その結果、侵入できた猿は皆無であり、本侵入防止装置の効果が実証された。 【0015】本発明の侵入防止装置は、ここに述べた実施形態に限定するものではない。突き棒の長さや本数等は、効果を損なわない程度に適宜変更されて良い。また、突き棒の先端形状は、鋭利にしてあった方が効果が高いのは確かであるが、多少丸みを帯びていたり、丸棒を切断したままの状態であっても、猿など動物の侵入を阻止する分には十分効果がある。また、この侵入防止装置は、柵や塀のあるようなあらゆる場所に設置でき、刑務所や軍の基地等の柵に、人の侵入阻止を目的として設置することもできる。 【0016】 【発明の効果】本発明の侵入防止装置は、針山形状の回転障害物が行く手を遮るとともに、回転するので乗り越えることも困難であるから、猿等の侵入を確実に阻止できる。また、回転障害物は細いパイプと棒で形成してあり、雪がほとんど積もらず、雨や風の影響も受けにくいので、四季を通じて変わらぬ威力を発揮し、設置後のメンテナンスも必要ない。また、遠くから見る分にはさほど目立たないので、周囲の景観に悪影響を及すこともない。さらに、本侵入防止装置はパイプと丸棒を溶接するだけで製作でき、比較的安上がりである。 【0017】さらに請求項2に記載したように、突き棒の先端を鋭利にしてあると、回転障害物に触れることさえ困難となり、人に対しても強い威圧感を与え、柵を乗り越えようという意欲をそぐのに十分なものとなるから、より完全な侵入防止装置となる。 【0018】また、請求項3に記載したように、回転障害物を支軸の長手方向に分割することによって、回転障害物が軽く回転するようになるから、猿がちょっと触れただけでも確実に回転して侵入を阻止し、また、回転障害物に積もる僅かな雪も、ある程度積もる度に回転障害物が自然に回転して、振り落とされることとなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000242644 【氏名又は名称】北陸電力株式会社 【識別番号】501024473 【氏名又は名称】株式会社大江鉄工
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| 【出願日】 |
平成13年3月9日(2001.3.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090206 【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 信道
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| 【公開番号】 |
特開2002−262754(P2002−262754A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月17日(2002.9.17) |
| 【出願番号】 |
特願2001−66249(P2001−66249) |
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