| 【発明の名称】 |
病害虫忌避器具 |
| 【発明者】 |
【氏名】大泉 義明
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| 【要約】 |
【課題】従来、植木鉢に蛞蝓や蚯蚓が入らないように、植木鉢の排水孔や外周に銅を取付けた病虫害忌避器具が合ったが、農地に植えられた植物の根元や樹木の幹や枝に取付け病害虫から植物や樹木を守る器具はなかった。本発明の病害虫忌避器具は、農地に植えられた植物の根元の周囲や樹木の幹或は枝に取付け、病害虫が植物や樹木を保護することを目的としている。
【解決手段】本発明の病害虫忌避器具1は、病害虫が忌避する金属成分を有し,農地に植えられた植物の根元周辺に配置され、或は、植物の幹或は枝に取付けられる器具であって、少なくとも外表面の一部或は全部が銅、亜鉛、アルミニューム,銀、チタンなどの病害虫が忌避する金属成分のうち1以上の金属成分を有する材料で形成されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 病害虫が忌避する金属成分を有し、農地に植えられた植物の根元周辺に配置され、或は、植物の幹或は枝に取り付けられる器具であって、少なくとも外表面の一部或は全部が銅、亜鉛、アルミニューム、銀、チタンなどの病害虫が忌避する金属成分のうち1以上の金属成分を有する材料で形成されていることを特徴とする病害虫忌避器具。 【請求項2】 前記病虫害忌避器具が、環状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の病害虫忌避器具。 【請求項3】 前記病害虫忌避器具が、環状に配置可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の病害虫忌避器具。 【請求項4】 前記病害虫忌避器具が、盤状に形成され、央部に開口を有すると共に開口の外周から病害虫忌避器具の外周に向う複数の切込を有し、複数の切込の内の1切込が病害虫忌避器具の外周で開放され、外周で開放された切込を除く他の切込が病害虫忌避器具の外周近傍を中心に回動自在に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の病害虫忌避器具。 【請求項5】 前記病害虫忌避器具を所望の位置に固定するため、病害虫忌避器具の任意の位置に設けられ、或は、病害虫忌避器具の任意の一部を係止する係止部を有し、農地に差込み自在な脚を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の病害虫忌避器具。 【請求項6】 前記病害虫忌避器具が、細長形状に形成され、端部に連結部が設けられ、或は、端部を連結する連結部材が設けられていることを特徴とする請求項1から3及び5のいずれかに記載の病害虫忌避器具。 【請求項7】 病害虫忌避器具が、可撓性を有する細長形状に形成されていることを特徴とする請求項1から3及び5,6のいずれかに記載の病害虫忌避器具。 【請求項8】 病害虫忌避器具が、盤状に形成され、病害虫忌避器具の外周に立上部が形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の病害虫忌避器具。 【請求項9】 病害虫忌避器具の縦断面に、央部の開口の外周に病害虫忌避器具の中心から外周に向って順次高く或は低くなる傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項8記載の病害虫忌避器具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、病害虫忌避器具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の病害虫忌避器具として、植木鉢への害虫類の侵入を防止するため、植木鉢の排水孔を覆うように配設され、表面が塩基性炭酸銅皮膜や塩基性酢酸銅皮膜で覆われた多孔プレートがあった(特開昭59−170442号)があった。更に、植木鉢の開口縁、外周面に取りつけ或は被着する銅などの病害虫忌避金属で形成したもの、これらの金属粉末を練り込んだ素材で形成した植木鉢があった(特開2000−333539号)。 【0003】従来、銅が酸化した緑青は、下等動物や細菌類にとって有毒であり、蛞蝓などが忌避して近寄らないことや銅葺き屋根から落ちる雨垂れの下には、苔が生えないことは、一般に良く知られている。下等動物や細菌類に対する毒性は、銅以外に、銀、亜鉛、チタン、アルミニュウム等の特定の金属にも備わっている。又、殺菌・殺虫農薬としてボルドー液が知られているが、前記金属の内の銅を硫酸で処理して作られる硫酸銅の毒性を利用したものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの発明は、植木鉢に植えられた植物を蛞蝓や蚯蚓などの害虫から守るためのものであり、農地(温室や一般の土地も含む)に植えられた農作物や樹木を病害虫から守るようにはなっていなかった。 【0005】本発明の病害虫忌避器具は、銅などの特定の金属の下等動物や細菌に対する毒性即ち病害虫が忌避する金属の性質を利用し、農地に植えられた農作物や樹木の根元の外周に配置し、或は、樹木の幹や枝に巻きつけることにより農作物や樹木を病害虫から守ることを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の病害虫忌避器具は、病害虫が忌避する金属成分を有し、農地に植えられた植物の根元周辺に配置され、或は、植物の幹や枝に取りつけられる器具であって、少なくとも外表面の一部或は全部が銅、亜鉛、アルミニューム、銀、チタンなどの病害虫が忌避する金属成分のうち1以上の金属成分を有する材料で形成されていることを特徴とする。 【0007】前記病害虫忌避器具を環状に形成したり、環状に配置可能に形成したり、盤状に形成し、央部に開口を有すると共に開口の外周から病害虫忌避器具の外周に向う複数の切込を有し、複数の切込のうち1切込が病害虫忌避器具の外周で開口され、外周で開口された切込を除く他の切込を病害虫忌避器具の外周近傍を中心に回動自在に接続した構成としたり、病害虫忌避器具を所望の位置に固定するため、病害虫忌避器具の任意の位置に設けられ、或は、病害虫忌避器具の任意の一部を形止する形止部を有し、農地に差込み自在な脚を設けた構成とすることができる。 【0008】又、病害虫忌避器具を、細長形状に形成し、端部に連結部を設け、或は、端部を連結する連結部材を設けた構成としたり、病害虫忌避器具を、可撓性を有する細長形状に形成したり、病害虫忌避器具を、盤状に形成し、病害虫忌避器具の外周に立上部を形成したり、病害虫忌避器具の縦断面を、央部の開口の外周から病害虫忌避器具の外周に向って順次高くなる傾斜面或は弧状面として形成することもできる。 【0009】本発明の病害虫忌避器具は、前述の通り、銅、亜鉛、銀、チタン、アルミニュームなどの特定金属(或は、これらの酸化物)が下等動物や細菌等に対して毒性をそなえているため、下等動物や細菌等が忌避する性質を利用したものであり、実施例では、これらの金属のうち銅を例示して説明するが、上記性質を備える銀など他の特定金属によることもできる。 【0010】又、これらの金属を無垢の状態で使用できるが、合成樹脂等の表面に鍍金や塗装によりこれらの金属成分を被覆させ或は練り込むなどすることもでき、下等動物や細菌がこれらの特定の金属を忌避する性質を発揮できるように処理してあれば、如何なる手段・方法で施してあっても良い。従って、金属や合成樹脂の代わりに紙や不織紙等の素材を使用することもできる。 【0011】病害虫の消毒液であるボルドー液は、含まれている硫酸銅の毒性により病害虫の殺菌を行うものであり、本願発明の中でも金属として銅を使用した病害虫忌避器具は、ボルドー液が対象としている病害虫に対して有効である。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の病害虫忌避器具の実施例を図面に従って説明する。図1は本発明の病害虫忌避器具の一実施例を示す斜視図である。同図に示すように、病害虫忌避器具1は、薄く細長い板の両端を接続した環状をしている。図2は、図1のA−A断面を90゜回転して描いた拡大断面図である。図2に示すように、この病害虫忌避器具1は、無垢の環状の銅板1aから形成されている。 【0013】図3は、他の素材を用いた例で、図2に対応する図である。図3に示すように、任意の金属、合成樹脂、任意の素材等で形成した細長い環状の板1bの一側の面に、銅鍍金、銅粉末含有塗料、銅シート等の被膜1cを形成した病害虫忌避器具1としても良い。 【0014】図4はさらに他の素材を用いた例で、図2に対応する図である。同図に示すように、任意の素材で形成した細長い環状の板1bの表裏面に、図3と同様の被膜1cを形成した病害虫忌避器具1とすることもできる。これらの被膜1cは、環状の板1a,1bの表裏面全体ではなく、一部に形成したものでも良い。更に、図5の拡大断面図に示すように、合成樹脂に銅粉末を混合して成形したり、粘土に銅粉末を混合して窯で焼き、細長い環状の板1dの焼き物(瀬戸物)で病害虫忌避器具を形成しても良い。 【0015】図6は、本発明の病害虫忌避器具を細長い環状のワイヤー状とした実施例を示す斜視図である。この図に示すように、病害虫忌避器具2は、細長いワイヤーを環状に曲げて形成することもできる。図7は、本発明の病害虫忌避器具を板状円環(フランジ状)にした実施例を示す斜視図である。同図に示すように、病害虫忌避器具3は、平らな板で環状にすることもできる。図8は、細長い板で形成した病害虫忌避器具4を示す斜視図である。このような病害虫忌避器具4を複数個形成し、環状に配置することもできる。 【0016】細長形状の板で形成した病害虫忌避器具1の断面形状は、図示した形状に拘ることなく、如何なる形状であっても良く、第2実施例から第4実施例及び、以下に列記する第5実施例以降においても同様である。 【0017】上記構成の環状の第1実施例から第3実施例の病害虫忌避器具1,2,3の場合は、農作物が発芽してから小さい内に、農作物の根元を囲むように配置する。第4実施例に示す細長い板の病害虫忌避器具4を複数個用いた場合は、農作物の生育における任意の時期に、農作物の根元を囲むように配置する。こうすると、地上を這って農作物に取り付こうとする蛞蝓などの病害虫は、銅の毒性を嫌って近づくことがなく、それらの病害虫による農作物の食害を防止できる。前述の通り、蛞蝓にのみ有効なものではなく、下等動物や菜菌類など、銅や酸化銅の毒性の及ぶ生物全般に有効であり、ボルドー液が消毒の対象としている生物に有効である。 【0018】図9は本発明の病害虫忌避器具を、細長い板を環状に湾曲させて形成した実施例を示す斜視図である。この病害虫忌避器具5は、一端に開口5aを有する。開口5aの幅はなるべく狭い方が望ましい。この開口5aを有する環状の病害虫忌避器具5は、可撓性を備え、開口5aを有しているので、開口5aを広げ、大きく育った植物の根元に配置したり、大きく育った植物の根元から取り払うことができるから、植物の収穫作業の妨げにならず、大変使い勝手が良い。 【0019】図10は開口5aを有する病害虫忌避器具の所望の位置に脚を一体的に突設した実施例を示す斜視図である。病害虫忌避器具6の脚5bを地面に差込むと、地表と病害虫忌避器具6の間に間隙がなくなり、蛞蝓など地表を這って植物に近付こうとする病害虫が植物に取り付くことができない。 【0020】図11は本発明の脚を別個に形成した実施例を示す分解斜視図で、図12は、その取り付け状態を示す斜視図である。これらの図に示すように脚5cは、病虫害忌避器具5と別個に形成することもできる。この場合、病害虫忌避器具5の形状に合わせ、病害虫忌避器具5の一部を係止する係止部5dを脚5cの頭部(必要に応じ所望の位置で良い)に形成する。病虫害忌避器具5は、細長い板状に形成してあるので、脚5cの係止部5dは、逆U形(逆V、逆J形等でも良い)に形成する。この逆U形係止部5dを病害虫忌避器具5の任意の位置に係止して地面に差込むと前記病虫害忌避器具6と同様地面を這って近付く病害虫が植物に近付けない。 【0021】上記別途形成した脚5cは、図12のように、たとえば、複数の細長い板状の病害虫忌避器具5を並べ、相互に隣接する端部を重ねて脚5cの係止部5dに嵌め込むと、簡単に連結することができる。脚5cの係止部5dに両端部を重ねて嵌め込んだ病害虫忌避器具5の両端部を矢印に示すように逆方向に折り返すと、両者は略固定される。 【0022】図13から図16は、細長い板状の病害虫忌避器具の両端部を環状に連結する構造の例である。これらの図では、細長い板状の素材を環状にして形成した病害虫忌避器具を図示して説明するが、形状の異なるワイヤー状の病害虫忌避器具2や後述する鎖状の病害虫忌避器具13,14にも施すことができる。 【0023】図13の斜視図、図14の連結状態を示す斜視図に示すように、細長い板状の素材の両端近傍に、対向方向から切欠による連結部7,7を設けて病害虫忌避器具8としている。ワイヤー状の病害虫忌避器具2の場合は、両端部をU形等に折返すと連結部を形成することができる(図示せず)。 【0024】図15の連結構造の斜視図に示すように、トタンやアルミニュウームのような金属の薄い片で縦断面C形の連結部材9や縦断面環状の連結部材(図示せず)を形成し、病害虫忌避器具4(5)の両端や複数の病害虫忌避器具4(5)の両端部を重ねて挿入し、連結部材を押し潰すか挿入した病害虫忌避器具4(5)の両端部を矢印に示すようにU形に折返すなどにより連結することもできる。 【0025】更に、図16の連結構造の斜視図に示すように、病害虫忌避器具4(5)の一端をТ形に形成して連結部10としてもよい。このT形の連結部10を備えた病害虫忌避器具11の場合は、病害虫忌避器具11の両端や複数の病害虫忌避器具4,5,11のT形の連結部10と非T形の連結部10aを重ね、T型の連結部10のT形の両翼により非T形の連結部10a近傍を包むように折返し、更に、T形の連結部10の両翼を包むように非T形の連結部10aを折返すと、連結部10,10aが連結される。このように、連結部7,10,10a、連結部材9は、図示したものに拘るものではなく、病虫害忌避器具4,5の複数の端部を連結できれば、如何なる形状であっても良い。 【0026】上記構成の連結部7,10,10aや連結部材9を備えた病害虫忌避器具4,5,6,8,11であるから、細長い板状やワイヤー状の病虫害忌避器具4,5,6,8,11を環状に形成した状態で、農地に植えられた植物の根元の外周近傍に配置でき、病害虫忌避器具4,5が複数の場合であっても簡単に連結できる。このような病害虫忌避器具4,5,6,8,11であるから、農地の植物のみならず、樹木の幹や枝にも簡単に取り付けることができ、地上から幹や枝を伝って樹木に辿り着く病虫害を予防することもできる。 【0027】図17の斜視図に示すように、細長い板状の病虫害忌避器具12が、テープのように薄くて柔軟であり切断し易ければ、必要に応じ、必要な長さに切断して使うことができる。この場合は、無垢の銅のテープで病害虫忌避器具4,5を作るよりも、耐水性の紙や不織紙に銅の被膜を形成した病害虫忌避器具12を形成すると切断が容易であり、使い易い。 【0028】図18、図19は鎖状に形成した病害虫忌避器具13,14の実施例を示す斜視図である。鎖状の病害虫忌避器具13,14の場合は、畝と畝の間のように凹凸のある農地であっても、農地の表面と鎖状の病害虫忌避器具13,14の間に間隙が生じないから、これらの間隙を縫って植物に辿り着く病害虫の侵入を阻止できる。 【0029】図20は、図7で説明したフランジ型の病害虫忌避器具3の改良型を示す斜視図である。このフランジ型の病害虫忌避器具16は、央部に開口15を有する。この央部の開口15の外周からフランジ型の病害虫忌避器具16の外周に向い複数の切込17,18を形成する。この複数本の切込17,18のうちの1本の切込17の外周部(フランジ型の病害虫忌避器具16の外周部)は、開放されている。残る切込18は、外周近傍でヒンジのように回動自在に接続された接続部19となっている。この接続部19は、回動自在に設けられ、外周部が開放された切込17が開閉自在であれば、如何なる形状であっても良く、弾性体や可撓性素材などで形成することもできる。尚、この病害虫忌避器具16は、錐形(円錐形や多角錐形)、球体の一部(図23の縦断面図参照)、網などで形成することもでき、図示した形状に拘るものではない。 【0030】このようなフランジ型の病害虫忌避器具16であるから、病害虫忌避器具16の外周部が開放された切込17を開くと、他の切込18の外周部の接続部19を中心に病害虫忌避器具16が大きく拡開し、農地に植えられた植物の根元を央部の開口に差込むことができる。 【0031】図21の斜視図、図22の拡大断面図は、前記フランジ型の病害虫忌避器具16の外周に上方向に向け立上部21を設けた実施例の図である。この病害虫忌避器具20は、央部の開口15の外周或は立上部21の下方に地面に差込み固定する脚22,22を設けた器型をしている。器型の病害虫忌避器具20の中央部の開口15から外周の立上部21に向い複数の切込17,18が設けられており、この複数の切込17,18のうちの1つの切込17の先端は、切込23として立上部21に連続して設けられ、連結部21aの部分で接続している。連結部21aがヒンジのように作用して、図20に示すフランジ型の病害虫忌避器具16と同様に切込17で拡開できるように開放されている。 【0032】図では、央部の開口15から外周に向う切込17,18を2本で示したが、3本以上の切込であっても良い。原則として、複数の切込17,18のうち1本の切込17の先端を、立上部21に延設しているが、例えば、複数本の切込17,18の夫々の先端も立上部21に延設すれば、複数に分割された器型病虫害忌避器具となる(図示せず)。この器型病虫害忌避器具20の形状も、図示した形状に拘るものではなく、フランジ型病虫害忌避器具16と同様、錐形(円錐、多角錐等)、球体の一部(図23参照)、網状など任意である。 【0033】上記構成の器型の病害虫忌避器具20は、延設された切込23,17があってヒンジとしての連結部21aがあるので、立上部21の延設された切込23,17を拡開し、適度に生育したホーレン草、キャベツ、白菜などの葉菜の根元を央部の開口15に差込むことができる。器型で分割された病害虫忌避器具20の場合は、葉菜の根元に逆放射方向から差し入れることができる。又、葉菜の収穫時には、病害虫忌避器具20を先に取り除けば、葉菜の収穫の邪魔にならない。 【0034】図23は、図21のフランジ型の病害虫忌避器具16と立上部21を一つの湾曲した傾斜面24とした傾斜面型の病害虫忌避器具25の断面図である。連結部21aの部分のみが断面となっている。同図では、傾斜面24は、央部の開口15の外周に、傾斜面型の病害虫忌避器具25の中心から外周に向って順次高くなる弧状に形成してある。この傾斜面24には、開口15の外周から病害虫忌避器具25の外周に向う複数の切込26,27が設けられている。切込26は、外周部で開放されており、切込27は、外周部で回動自在な連結部21aで連結されている。 【0035】尚、図では傾斜面24を円弧状とし、全体が球体の一部で形成してあるが、他の形状の弧状や一般的な傾斜面(円錐形或は多角錐形の台形となる)とすることもできる。この傾斜面24は、病害虫忌避器具25の中心から外周にむけ順次高くなるようにしてあるが、逆に順次低くすることもでき、更に、他の形状とすることもできる。 【0036】これらの病害虫忌避器具20,25は、葉菜を下から抱える形状であるから、葉菜が育ち過ぎて外周側の葉が垂れ下っても地面に付き辛く、葉が地面に付かないから、垂れ下って地面に付いた葉を伝って病害虫が植物に辿り着けない。 【0037】 【発明の効果】本願発明に係る病害虫忌避器具は、少なくとも外表面の一部或は全部が、銅、亜鉛、アルミニューム、銀、チタンなどの病害虫が忌避(有毒であるから忌避する)する金属成分のうち1以上の金属成分を有する材料で形成されており、この病害虫忌避器具が農地に植えられた植物の根元周辺に配置されると、下等動物や細菌類にとって毒性があるから、植物に近付くことができない。 【0038】病害虫忌避器具が環状に形成され或は環状に配置可能に形成されており、植物の根元を取り巻くように配置すると、病害虫は植物の根元に近づけない。病害虫忌避器具に脚を形成すれば、農地に病害虫忌避器具を簡単に固定できる。 【0039】病害虫忌避器具が央部に開口を有する盤状に形成され、開口の外周から病害虫忌避器具の外周に向って複数の切込が設けられ、少なくとも1つの切込が病害虫忌避器具の外周で開放され、残りの切込は病害虫忌避器具の外周近傍で接続部により、回動自在に接続されていると、開放された側の切込を開くことで、大きく育った葉菜であっても根元に差込めるから、植物の生育状態に合わせ、必要に応じて取り付けられ、収穫時には病害虫忌避器具を先に取外せるから、収穫作業の邪魔にならない。 【0040】細長形状の病害虫忌避器具の端部に連結部が設けられ、或は、端部を連結する連結部材が別途設けられている構成とすれば、植物の根元への配置は勿論のこと、樹木の幹や枝に取り付けることができるので、農地に植えられた植物に病害虫が近付かないと共に、前記病害虫から樹木を守ることができるようになった。細長形状の病害虫忌避器具が可撓性材料で形成されていれば、取り扱いが、至って容易である。 【0041】盤状に形成された病害虫忌避器具の外周に立上り部が形成されており、又、病害虫忌避器具の縦断面が央部の開口が病害虫忌避器具の外周に向って順次高く或は低くなる傾斜面に形成してある構成とすれば、病害虫忌避器具が育ち過ぎた葉菜の外周側の葉を抱え込むから、この育ち過ぎた外周側の葉が地面に付き辛く、病害虫が、地面に付いた葉を伝って植物に取り付くことができない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591152252 【氏名又は名称】有限会社大泉合成
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| 【出願日】 |
平成13年3月1日(2001.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099863 【弁理士】 【氏名又は名称】中倉 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2002−253108(P2002−253108A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−56073(P2001−56073) |
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