| 【発明の名称】 |
害虫駆除装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】武井 芳暁
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| 【要約】 |
【課題】広い場所でも安全かつ効果的に害虫を駆除できるようにする。
【解決手段】泡を発生可能な泡発生手段10と、この泡発生手段10で発生した泡を害虫駆除位置まで案内可能な泡ガイド手段(管31)とを具備し、この泡ガイド手段(31)の吐出部33bから供給される泡で害虫駆除位置に泡の塊を形成可能とした。また、泡ガイド手段(31)の吐出部33bと係合し害虫駆除位置にある対象物(B)を覆った状態で泡BLを収容可能なカバー41を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 泡を発生可能な泡発生手段と、この泡発生手段で発生した泡を害虫駆除位置まで案内可能な泡ガイド手段とを具備し、この泡ガイド手段の吐出部から供給される泡で害虫駆除位置に泡の塊を形成可能な害虫駆除装置。 【請求項2】 前記泡ガイド手段の吐出部と係合し前記害虫駆除位置にある対象物を覆った状態で泡を収容可能なカバーを設けた請求項1記載の害虫駆除装置。 【請求項3】 前記泡ガイド手段が、前記泡発生手段に対する姿勢を変更可能な管から形成された請求項1又は2記載の害虫駆除装置。 【請求項4】 前記管の一部または全体が可撓性を有するチューブから形成された請求項3記載の害虫駆除装置。 【請求項5】 前記泡発生手段で発生される泡が駆除対象である害虫の好む色となるように泡形成用液が組成された請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の害虫駆除装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ハエやアブ等の害虫を駆除可能な害虫駆除装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ハエ,蚊,アブ,ゴキブリ等の害虫の生息域と人間の生活圏とはオーバーラップしている。そのため、例えばアブや蚊等が田畑や林などに出没して人間を刺すことがあり、農業従事者等の悩みの種となっている。特に、アブに刺された場合には、刺された箇所は腫れ上がり激痛が走る。場合によっては治療を要する。 【0003】また、果樹園で果実(リンゴ等)が収穫まじかになると、スズメバチ等が果実を傷つけたり、その傷つけた箇所に処女バエやアブなどが卵を生みつけたりして、損害を与える事態が過去に発生している。かかる不都合は、果実等を大量に運搬するトレーラーの荷物室や飛行機・船の貨物室等でも発生し得る。 【0004】こうした害虫を駆除する方法として、ハエやアブ等の害虫が生息していると考えられる場所(果木,堆肥場所,沼,池等)に、化学的に合成された殺虫剤を散布することが多い。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、化学的に合成された殺虫剤を沼や池等に散布した場合、害虫だけでなく魚や鳥なども殺し生体サイクルを変えてしまうおそれがある。また、周辺住民の健康を損なうおそれもある。 【0006】また、広い屋外では、殺虫剤を散布しても、殺虫剤が害虫の棲家に到達する前に風が吹くなどして飛散してしまい、十分に駆除できない事態が生じることがある。 【0007】本発明の目的は、広い屋外でも安全かつ効果的に害虫を駆除できる害虫駆除装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、泡を発生可能な泡発生手段と、この泡発生手段で発生した泡を害虫駆除位置まで案内可能な泡ガイド手段とを具備し、この泡ガイド手段の吐出部から供給される泡で害虫駆除位置に泡の塊を形成可能な害虫駆除装置である。 【0009】かかる発明の場合、泡発生手段で発生された泡は、ガイド手段を介して害虫駆除位置(例えば、畑や果樹園の地面上、あるいは沼や池の水面上)に送給されて高く盛り上げられる。なお、泡は洗剤等を利用して簡単に作れる。地面上や水面上などに盛り上げられた泡は、明色(白色等)の大きな塊と見え、ハエやアブ等を誘引する効果がある。 【0010】ここで、例えばハエが大量の泡を固い塊と思って止まろうとすると、表面の泡が破裂し順次泡の中に沈み込んでしまう。すると、ハエは、羽根が濡れてしまい飛ぶことができず、しかも泡の中では見通しがきかないので脱出できる方向もわからず、もがくうちに窒息死してしまう。 【0011】なお、アブ等の飛翔力が強い害虫は、泡の中に入って羽根が濡れても飛ぶ力はあまり衰えないが、見通しがきかないので外へ抜け出る方向がつかめず、最終的には体力が尽きて死んでしまう。死んだアブ等は、貴重なタンパク源であり、魚や野鳥などが食べて自然回帰する。なお、鶏の餌にすることもできる。 【0012】また、泡発生手段で発生された泡を、ガイド手段を介してトレーラーの荷物室や飛行機や船舶の貨物室に送給し、当該各室内に泡を充満させれば、ゴキブリなどが泡で息がつけなくなり窒息死してしまうことになる。同様に、家屋の床下や天井に泡を供給して充満させれば、蜘蛛やカマドウマやゴキブリなどを殺虫できる。 さらに、堆肥場に泡を送給して全体的に覆うようにすれば、ハエやアブ等を窒息死させられるとともに、堆肥から発する悪臭が周囲に漂うのを抑えることができる。 【0013】上記したように、害虫が上記泡内で自滅してしまうので、広い屋外でも安全かつ効果的に害虫を駆除できる。 【0014】請求項2の発明は、前記泡ガイド手段の吐出部と係合し前記害虫駆除位置にある対象物を覆った状態で泡を収容可能なカバーを設けた害虫駆除装置である。 【0015】かかる発明の場合、対象物(例えば、害虫が付いている盆栽や果樹)だけを泡で覆うことができる。これにより、請求項1記載の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、周囲を泡で汚すことなく対象物に付いている害虫だけを効果的に駆除できる。また、風で泡が散らばってしまうのを防止できる。 【0016】請求項3の発明は、前記泡ガイド手段が、前記泡発生手段に対する姿勢を変更可能な管から形成された害虫駆除装置である。 【0017】かかる発明の場合、泡発生手段と泡を送給する害虫駆除位置との位置関係を変えることができる。したがって、請求項1又は2記載の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、一段と広範囲にわたって泡の塊を作って害虫を駆除できる。 【0018】請求項4の発明は、前記管の一部または全体が可撓性を有するチューブから形成された害虫駆除装置である。 【0019】かかる発明の場合、泡発生手段と泡を送給する害虫駆除位置とを一段と簡単に変えることができる。 【0020】請求項5の発明は、前記泡発生手段で発生される泡が駆除対象である害虫の好む色となるように泡形成用液が組成された害虫駆除装置である。 【0021】かかる発明の場合、請求項1,2,3又は4記載の発明の場合と同様な作用・効果を奏し得る他、特定種類の害虫だけを駆除できる。 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。 【0022】(第1の実施形態) 【0023】本発明に係る害虫駆除装置は、図1に示すように、泡を発生可能な泡発生手段10と、この泡発生手段10で発生した泡を害虫駆除位置まで案内可能な泡ガイド手段(31)とを具備し、この泡ガイド手段30の吐出部33bから供給される泡で害虫駆除位置に泡の塊を形成可能に構成されている。 【0024】ここで、駆除対象となる害虫としては、ハエ,アブ,ブヨ,蚊,チョウチョウ,ゴキブリ,カナブン,カミキリ,スズメバチ,テントウ虫,コオロギ,カマドウマ,蜘蛛等がある。 【0025】具体的には、泡発生手段10は、容器11と、この容器11内に収容された泡形成用液Q中に空気を吹き込んで泡BLを大量発生させ当該泡BLを泡ガイド手段(31)へ送り出し可能な空気吹込み手段21とから形成されている。 【0026】空気吹込み手段21は、エアポンプ22とエア供給パイプ24とを含み、エアポンプ22を駆動することによりエア供給パイプ24を介して容器11内の泡形成用液Q中に空気を吹き込み可能に形成されている。 【0027】ここにおいて、エアポンプ22は、バッテリ23で駆動可能とされている。また、エア供給パイプ24は、その一端部がエアポンプ22に接続されており、他端部は容器11内の泡形成用液Q中に浸漬されている。特に、この実施形態では、泡形成用液Q中で微細な気泡が大量に発生するように、エア供給パイプ24の他端部には多孔質性のエアストーン26が装着されている。なお、エアストーン26は、丸型のものに限定されるものではなく、例えば板状のもの(図示省略)であってもよい。 【0028】次に、ガイド手段は、泡発生手段10に対する姿勢を変更可能な管31から形成されている。この実施形態では、管31の基端部32aは、容器11の上部11uに縦軸線yを中心として回動可能に取り付けられている。管31は、硬質の金属製または合成樹脂製のパイプ32と、このパイプ32に接続された可撓性を有するチューブ33とから形成されている。なお、管31全体を可撓性を有するチューブ(図示省略)で形成してもよい。 【0029】この実施形態では、泡発生手段10で発生される泡BLが、駆除対象である害虫の好む色となるように泡形成用液Qが組成されている。 【0030】具体的には、害虫がアブやハエの場合には白色、ハチの場合には黒色、チョウチョウの場合には黄色となるように、泡形成用液Qが組成されている。白色の泡用の泡形成用液Qは、洗剤(中性洗剤や洗濯用洗剤等)入りの水から形成されている。黄色の泡用の泡形成用液Qは、洗剤(中性洗剤や洗濯用洗剤等)入りの水に黄色の着色料を加えて形成されている。また、黒色の泡用の泡形成用液Qは、洗剤(中性洗剤や洗濯用洗剤等)入りの水に黒色の着色料を加えて形成されている。 【0031】次に、この第1の実施形態の作用について説明する。 【0032】まず、泡発生手段10を、害虫を駆除したい場所(害虫駆除位置)の近くにセットする。次に、管31を適宜姿勢変更して、その吐出部33bが害虫駆除位置へ泡BLを送給できるような位置に位置決めする。 【0033】次に、その状態でエアポンプ22にバッテリ電源を供給して駆動させる。これにより、エア供給パイプ24を通して空気が供給されて、エアストーン26から微細な気泡が大量に発生する。これにより、容器11内の泡形成用液Qの表面上には大量の泡BLが発生する。こうして発生した大量の泡BLは、上記泡形成用液Qの表面上で盛り上がり管31へ送り出される。そして、大量の泡BLは管31内を流動して吐出部33bから吐出される。これにより、害虫駆除位置に泡BLが高く盛り上げられる。 【0034】こうして盛り上げられた大量の泡BLは、明色(白色等)の大きな塊と見え、ハエやアブ等の目を引きつける。 【0035】ここで、例えばハエが大量の泡BLを固い塊と思って止まろうとすると、勢い余って泡BLの中に飛び込んでしまう。すると、ハエは、羽根が濡れてしまい思うように飛ぶことができず、しかも泡BLの中では見通しがきかないので脱出できる方向もわからず、もがくうちに呼吸器を塞がれ窒息死してしまう。 【0036】なお、アブ等の飛翔力が強い害虫は、泡BLの塊の中に入って羽根が濡れても飛ぶ力はあまり衰えないが、見通しがきかないので外へ抜け出る方向がつかめず、最終的には体力が尽きて死んでしまう。死んだアブ等は、体に泡がついているものの貴重なタンパク源であるので、魚や野鳥などが食べて処分してくれる。なお、無害であるので鶏の餌にすることもできる。 【0037】また、泡発生手段10で発生された泡BLを管31を介して図示しないトレーラーの荷物室や飛行機や船舶の貨物室に送給し、当該各室内に泡を充満させれば、ゴキブリなどが泡で息がつけなくなり窒息死してしまうことになる。同様に、家屋の床下や天井に泡を供給して充満させれば、蜘蛛やカマドウマやゴキブリなどを殺虫できる。 【0038】また、堆肥場に泡BLを送給して全体を当該泡BLで覆うようにすれば、ハエやアブ等を窒息死させられるとともに、堆肥から発する悪臭が周囲に漂うのを抑えることができる。 【0039】さらに、管31の吐出部33bを細径とすることにより、例えばアリの巣穴に泡BLを送り込んでアリを死滅させることができる。 【0040】さらにまた、下水管に泡BLを送り込んで当該管内に生息する蚊やユスリカ等を駆除できる。 【0041】上記したように、害虫が上記泡内で自滅してしまうので、広い屋外でも安全かつ効果的に害虫を駆除できる。 【0042】また、泡ガイド手段が、泡発生手段10に対する姿勢を変更可能な管31から形成されているので、泡発生手段10と泡を送給する害虫駆除位置との位置関係を変えることができる。したがって、簡単に広範囲にわたって泡の塊を作って害虫を駆除できる。 【0043】また、管31の一部または全体が可撓性を有するチューブ(33)から形成されているので、泡発生手段10と泡BLを送給する害虫駆除位置との位置関係を一段と簡単に変えることができる。 【0044】さらに、泡発生手段10で発生される泡BLが、駆除対象である害虫の好む色となるように泡形成用液Qが組成されているので、特定種類の害虫だけを駆除できる。 【0045】なお、この実施形態では、空気吹込み手段21をバッテリ電源で駆動したが、図3に示すように、太陽電池61を利用して駆動するように構成してもよい。すなわち、空気吹込み手段21のエアポンプ22を、太陽電池61および太陽電池61で起こした電気を蓄える蓄電池(23)等からなる太陽電池ユニットで駆動するように構成してもよい。 【0046】さらに、泡形成用液Qとして洗剤入りの水を使用したが、これに限定されるものではなく、例えば砂糖と卵と酒類とを含む水を使用してもよい。 【0047】ここで、砂糖はハエの好物であり、種類としては黒砂糖が特によいことが実験の結果判明している。この砂糖の分量を多くするほど、発生する泡BLの膜が強くなる。したがって、カミキリ等の大型の飛翔性害虫を駆除する場合には、砂糖の分量を多くして泡BL内から外へ逃げ出さないようにすればよい。 【0048】さらにまた、卵(特に黄身)は腐肉の好きなハエの好物であり、卵を入れることにより、ハエを一段と効果的に泡BLに引き寄せることができる。また、酒類もハエ等の好物であり、種類としては焼酎が特によい。 【0049】泡形成用液Qとして砂糖と卵と酒類とを含む水を使用することにより、泡形成用液Qを安価かつ容易に作ることができる。また、砂糖と卵と酒類は、全て食品であるので極めて安全であるとともに、駆除した害虫を鶏等の餌として使用することができる。 (第2の実施の形態) 【0050】第2の実施の形態に係る発明は、図2に示される。なお、第1の実施の形態に係る発明(図1)と共通する構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略化または省略する。 【0051】第2の実施の形態に係る害虫駆除装置は、泡ガイド手段(31)の吐出部33bと係合し害虫駆除位置にある対象物を覆って内部空間に泡を収容可能なカバー41を具備している。 【0052】かかる害虫駆除装置の場合、対象物(例えば、害虫が付いている盆栽B)だけをカバー41を介して泡BLで覆うことができる。これにより、周囲を泡BLで汚すことなく対象物(B)に付いている害虫だけを効果的に駆除できる。また、カバー41によって泡BLが風で散らされてしまうのを防止でき長時間にわたって泡BLの塊を保持できる。 【0053】なお、本発明に係る害虫駆除装置は、一箇所に固定して使用することはもとより、携帯可能として任意箇所で使用することもできる。 【0054】 【発明の効果】請求項1の発明によれば、泡を発生可能な泡発生手段と、この泡発生手段で発生した泡を害虫駆除位置まで案内可能な泡ガイド手段とを具備し、この泡ガイド手段の吐出部から供給される泡で害虫駆除位置に泡の塊を形成可能であるので、泡の塊の中で害虫を窒息死させることができる。したがって、広い屋外でも安全かつ効果的に害虫を駆除できる。 【0055】請求項2の発明によれば、泡ガイド手段の吐出部と係合し害虫駆除位置にある対象物を覆って内部空間に泡を収容可能なカバーを設けているので、請求項1記載の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、周囲を泡で汚すことなく対象物に付いている害虫だけを効果的に駆除できる。また、泡が風で散らされてしまうのを防止でき長時間にわたって泡の塊を保持できる。 【0056】請求項3の発明によれば、泡ガイド手段が、泡発生手段に対する姿勢を変更可能な管から形成されているので、請求項1又は2記載の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、一段と広範囲にわたって泡の塊を作って害虫を駆除できる。 【0057】請求項4の発明によれば、管の一部または全体が可撓性を有するチューブから形成されているので、請求項3記載の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、泡発生手段と泡を送給する害虫駆除位置との位置関係を一段と簡単に変えることができる。 【0058】請求項5の発明によれば、泡発生手段で発生される泡が、駆除対象である害虫の好む色となるように泡形成用液が組成されているので、請求項1,2,3又は4記載の発明の場合と同様な効果を奏し得る他、特定種類の害虫だけを駆除できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】599122178 【氏名又は名称】武井 芳暁
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| 【出願日】 |
平成13年3月1日(2001.3.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093827 【弁理士】 【氏名又は名称】岡野 正義
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| 【公開番号】 |
特開2002−253105(P2002−253105A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−57488(P2001−57488) |
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