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【発明の名称】 農薬散布車のキャビン
【発明者】 【氏名】松田 一郎

【氏名】小林 堅二

【要約】 【課題】簡易な構成によって換気と消臭が確保され、また、静粛な車室環境を維持することが可能な農薬散布車のキャビンを提供する。

【解決手段】本発明のスピードスプレーヤのキャビン1は、運転席の後方を仕切るリヤパネル3の内外を連通しつつ水の侵入を阻止するルーバー5a…が形成されたルーバー窓5と、該ルーバー窓5に臨んで配設されたフィルタ部材14と、該フィルタ部材14を保持する保持枠15とを備えて構成される。ルーバー窓5は作業者の頭部に近接して配置することができる大きな自由度により、消臭、消音を確保しつつ効果的な換気が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 運転席(1a)の後方を仕切るリヤパネル(3)の内外を連通しつつ水の侵入を阻止するルーバー(5a)が形成されたルーバー窓(5)と、該ルーバー窓(5)に臨んで配設されたフィルタ部材(14)と、該フィルタ部材(14)を保持する保持枠(15)とを備えたことを特徴とする農薬散布車のキャビン。
【請求項2】 前記ルーバー窓(5)は、前記保持枠(15)と一体の箱体に構成されたことを特徴とする請求項1記載の農薬散布車のキャビン。
【請求項3】 前記ルーバー窓(5)は、前記フィルタ部材(14)との間を仕切る仕切り板(16)と、該仕切り板(16)の下端部から前記ルーバー(5a)に傾斜することにより前記仕切り板(16)に受けた水を該ルーバー(5a)から排出する掃き出し部(17)とを備え、かつ、前記仕切り板(16)の上端開口(16a)に臨んで前記フィルタ部材(14)が配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の農薬散布車のキャビン。
【請求項4】 空調用の熱交換部(22)と、該熱交換部(22)に車室内の空気を送り込む送風機(23)と、該送風機(23)の吸気口(27)に配設されたフィルタ部材(28)とを備え、前記送風機(23)の吸気口(27)は室内側に臨み、かつ、運転席の側方に配置されたことを特徴とする農薬散布車のキャビン。
【請求項5】 前記フィルタ部材(28)は、固定部材(29)を介して前記送風機(23)に対して着脱可能に固定されたことを特徴とする請求項4記載の農薬散布車のキャビン。
【請求項6】 前記送風機(23)は、原動軸の両端に配置された2つの遠心ファンによる2つの吸気口(27)を有し、夫々の吸気口(27)に臨む2つのフィルタ部材(28)は固定部材(29)によって一体に構成されたことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の農薬散布車のキャビン。
【請求項7】 前記熱交換部(22)は、その吐出側から車室壁内の案内路(24)を介し、車室の天井(1b)に開口された吹出し口(25)に連通されることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の農薬散布車のキャビン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬散布車のキャビンに係わり、特に、簡易な構成によって農薬臭が抑えられ、また、静粛な車室環境を維持することが可能な農薬散布車のキャビンに関する。
【0002】
【従来の技術】スピードスプレーヤ等の農薬散布車は、農薬散布機とキャビンとがコンパクトに備えられ、圃場や樹間を走行しつつ農薬を散布する車両である。従来のスピードスプレーヤのキャビンは、散布した農薬ミストが侵入しないように、一般に、キャビン内に積極的に換気口を設置したものはなく、気密構造によって外部環境から画成された車室をなし、また、車室内には、作業環境を維持するべく、室温調節するための熱交換器等を内設した空調用室内ユニットが設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、散布作業が長時間に及ぶと、車室内が酸欠となるおそれがある。キャビンの床に換気口を設けたものもあるが、散布中は閉鎖する必要があるので、酸欠の問題を解決することができない。
【0004】また、キャビンが気密構造であっても、農薬ミストが作業者の衣服に付着して作業者とともにキャビン内に侵入する場合がある。このようなキャビン内に侵入した農薬ミストを消臭処理するべく、上記空調とは別に、車室内に空気清浄器を搭載した例がある。空気清浄器は空調とは別動力によってファンを駆動しているものと、ファンを持たないものがある。しかし、狭いキャビン内においては、十分な消臭能力のある空気清浄器を配置できないことから、空調とは別に空気清浄器を設置した場合でも、コストを要するのみならず、ファン付のものではさらに別の動力を要する上に、長時間にわたって不快な農薬臭にさらされるという問題があった。
【0005】この場合、既存の空調用室内ユニットを利用することにより、大きなスペースを要することなく、かつ、低コストで空気清浄機能を付加する方法が考えられるが、現実的ではない。
【0006】すなわち、図9に平面図で示すように、空調用室内ユニット101は、蒸発器101aやヒータ101bからなる熱交換器を本体部に備え、さらに送風機103と吹出し口102までが一体に構成される。この吹出し口102を室内側に向けて運転席に臨むダッシュボード等に組み込まれる。上記送風機103は、熱媒体配管104、105とともに空調用室内ユニット101本体部の背面側に構成されていることから、送風機103の吸気口106、106に消臭用のフィルタ部材を取り付けることは困難であり、また、日常的なフィルタ交換作業にも適しない。
【0007】一方、警音器は、キャビンの外に音の放射方向を正面に向けてフレームに取り付けられ、又は、キャビン内に取り付けられている。そして、農薬散布走行しつつ警音器によって前方に向けて警告音を発報する。
【0008】しかし、上記警音器は、キャビン内に取り付けた場合は、作業者にはうるさ過ぎ、逆に外部に対しては、音が小さくなるので、本来の機能を損なうという不具合があった。また、キャビンの外でフレーム等に、キャビン付近に音の放射方向を正面に向けて設置されている場合は、警音器が突起物となるので走行の障害となり、好ましくなかった。また、音の放射方向が正面を向いていることから、直接的に音が響き外部環境に対しても好ましくなかった。
【0009】本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、簡易な構成によって換気と消臭が確保され、また、静粛な車室環境を維持することが可能な農薬散布車のキャビンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため本発明(請求項1)の農薬散布車のキャビン(1)においては、運転席(1a)の後方を仕切るリヤパネル(3)の内外を連通しつつ水の侵入を阻止するルーバー(5a)が形成されたルーバー窓(5)と、該ルーバー窓(5)に臨んで配設されたフィルタ部材(14)と、該フィルタ部材(14)を保持する保持枠(15)とを備えたことを特徴とする。
【0011】上記農薬散布車のキャビン(1)は、車室のリヤパネル(3)のルーバー窓(5)に保持枠(15)によってフィルタ部材(14)が取り付けられる。このため、農薬ミストの侵入が阻止され、外気によって車室内の換気が可能となり、特に、作業者の頭部に近接するようにリヤパネル(3)上を選択配置しうる大きな自由度により目的部分が効率良く換気される。また、フィルタ部材(14)により外部騒音が減衰されて快適性が向上される。
【0012】また、本発明(請求項2)の農薬散布車のキャビン(1)においては、前記ルーバー窓(5)は、前記保持枠(15)と一体の箱体に構成されたことを特徴とする。上記農薬散布車のキャビン(1)は、ルーバー窓(5)を含むユニット構成が可能となる。
【0013】更に、本発明(請求項3)の農薬散布車のキャビン(1)においては、前記ルーバー窓(5)は、前記フィルタ部材(14)との間を仕切る仕切り板(16)と、該仕切り板(16)の下端部から前記ルーバー(5a)に傾斜することにより前記仕切り板(16)に受けた水を該ルーバー(5a)から排出する掃き出し部(17)とを備え、かつ、前記仕切り板(16)の上端開口(16a)に臨んで前記フィルタ部材(14)が配置されたことを特徴とする。
【0014】上記農薬散布車のキャビン(1)は、ルーバー窓(5)の内側に掃き出し部(17)付の仕切り板(16)を備える。このため、ルーバー窓(5)から水が侵入した場合でも仕切り板(16)で阻止され、その下端の掃き出し部(17)から車室外に排出される。従って、キャビン(1)内およびフィルタ部材(14)は浸水を受けることなく、その機能が維持される。
【0015】更に、本発明(請求項4)の農薬散布車のキャビン(1)においては、空調用の熱交換部(22)と、該熱交換部(22)に車室内の空気を送り込む送風機(23)と、該送風機(23)の吸気口(27)に配設されたフィルタ部材(28)とを備え、前記送風機(23)の吸気口(27)は室内側に臨み、かつ、運転席の側方に配置されたことを特徴とする。
【0016】上記熱交換部(22)によって車室温度が調節されるとともに、室内側に向けて配置された送風機(23)の吸気口(27)に装着されたフィルタ部材(28)により消臭と遮音がされる。この場合、上記送風機(23)は室内側から直接的に吸気することから、特に、作業者の衣服に付着した農薬ミストが集中的に効率良く吸引消臭がなされる上に、室内側に臨む消臭用のフィルタ部材(28)は送風機(23)の吸気音の拡散を抑えるとともに、室内側からの作業によって随時容易に交換することができる。
【0017】したがって、本発明の農薬散布車のキャビン(1)は、室内循環専用の送風機を要することなく、コンパクトかつ簡易な構成により、車室内空気を効率的に清浄処理することができる。また、交換メンテナンスの容易性により、農薬散布下における清浄な車室環境の確保が容易となる。
【0018】更に、本発明(請求項5)の農薬散布車のキャビン(1)においては、前記フィルタ部材(28)は、固定部材(29)を介して前記送風機(23)に対して着脱可能に固定されたことを特徴とする。前記フィルタ部材(28)は着脱可能なことから、清浄な車室環境の確保が容易となる。
【0019】更に、本発明(請求項6)の農薬散布車のキャビン(1)においては、前記送風機(23)は、原動軸の両端に配置された2つの遠心ファンによる2つの吸気口(27)を有し、夫々の吸気口(27)に臨む2つのフィルタ部材(28)は固定部材(29)によって一体に構成されたことを特徴とする。前記送風機は2つの吸気口(27)を持ち、一体構成のフィルタ部材(28)を備えたことから、フィルタ交換の容易性を確保しつつ、コンパクトに、かつ、清浄能力を向上することができる。
【0020】更に、本発明(請求項7)の農薬散布車のキャビン(1)においては、前記熱交換部(22)は、その吐出側から車室壁内の案内路(24)を介し、車室の天井(1b)に開口された吹出し口(25)に連通されることを特徴とする。前記熱交換部(22)が天井の吹出し口(25)に連通されていることから、消臭された清浄空気が作業者の頭部を中心に能率良く供給される。そして、農薬ミストが作業者の衣服に付着している場合でも、農薬ミストは直接送風機(23)に吸引されるので、作業者は農薬ミストにさらされることなく、効率良く消臭処理される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明のスピードスプレーヤのキャビンの換気装置をその背面から示す斜視図、図2は図1の換気装置の内部構成を示す縦断面図である。
【0022】図1において、農薬等の薬剤を走行散布するスピードスプレーヤのキャビン1は、農薬を走行散布する操作をするために外部環境から画成された車室をなし、運転席の後方でキャビン1の背面を仕切るリヤパネル3には、その略中央位置に本発明に係る換気装置4が気水密に配設される。
【0023】換気装置4のルーバー窓5には、リヤパネル3に雨水の侵入を阻止しつつ内外を連通するルーバー5a…が形成されている。このルーバー窓5に臨んでフィルタ部材14と、このフィルタ部材14を保持する箱状の保持枠15とがルーバー窓5の内側に取り付けられる。
【0024】保持枠15の中には、さらに、ルーバー窓5とフィルタ部材14との間を隔てる仕切り板16が設けられており、その上端に開口16aが形成されている。そして、下端には外側に傾斜してルーバー5aに至る掃き出し部17が形成されている。
【0025】フィルタ部材14は活性炭入りのウレタンフォームのシート状をなし、消臭性と遮音性を有し、これを仕切り板16の上端の開口16aに臨む位置に配置されている。フィルタ部材14の車室側は、空気流通口が形成された開閉可能な蓋部材15aで閉じられ、フィルタ部材14が着脱可能に保持されている。
【0026】上記構成の換気装置4の作用について以下に説明する。換気装置4は、キャビン1のリヤパネル3のルーバー窓5に保持枠15によってフィルタ部材14を取り付けたことから、リヤパネル3上における配置の自由度を確保しつつ、消臭された外気による換気および外部騒音の減衰が可能となる。
【0027】したがって、リヤパネル3上で換気装置4を作業者の頭部に近接する位置に定めることにより、作業者の頭部近傍が主として換気される。したがって、農薬ミストが作業者の衣服に付着している場合でも、作業者は農薬ミストにさらされることのない効率の良い換気が可能となり安全である。また、換気口が作業者の頭部近傍位置であるにもかかわらず、外部騒音は減衰されるので、快適性が確保される。
【0028】この場合、換気装置4は、ルーバー窓5の内側に掃き出し部17付の仕切り板16を備えたことから、洗車等により不用意にルーバー窓5から水が侵入した場合でも仕切り板16で阻止され、更にその下端の掃き出し部17から車室外に排出される。したがって、キャビン1内およびフィルタ部材14は浸水を受けない。
【0029】図3は本発明の空調用室内ユニットが備えられたスピードスプレーヤのキャビンを一部破断して示す斜視図である。なお、前記同様の部材はその符号を付すことによって説明を省略する。
【0030】空調用室内ユニット21は、キャビン1内に設けられた運転席1aの側方位置で運転席1aの後方を仕切るリヤパネル3の略中段位置、すなわち、運転席1aに着座した作業者の頭部より低い肩の高さ位置に配設される。
【0031】空調用室内ユニット21は、温度調節のための熱交換器やヒータを内設した室内ユニットの本体をなす熱交換部22から車室内に突出するように送風機23を外付けに備える。この送風機23は、車室内の空気を直接取り込むためである。上記リヤパネル3に取り付けた空調用室内ユニット21の吐出側は、リヤパネル3の内部に形成した案内路24を介して天井1bに開口する吹出し口25に連通されている。
【0032】図4は図3の空調用室内ユニットの要部を示す分解斜視図、図5は同じく空調用室内ユニットの要部を示す部分断面平面図である。空調用室内ユニット21は、熱交換部22の側面に吐出部22aが開口され、熱交換部22の車室側に取り付けられている。送風機23は、2つの遠心ファンが水平配置の原動軸の両端に2連に構成されたものである。
【0033】送風機23の2つの吸気口27、27にはそれぞれ消臭用のフィルタ部材28、28が固定部材29によって取り付けられている。両フィルタ部材28、28は、活性炭入りのウレタンフォームのシート状をなし、上記送風機23の吸気口27の大きさに合わせて形成されている。そして、両フィルタ部材28、28は、固定部材29に挿し込まれ、この固定部材29により送風機23に一体的に着脱可能に取り付けられている。
【0034】上記構成の空調用室内ユニット21を備えるスピードスプレーヤのキャビンの作用について、以下に説明する。図6は本発明の空調用室内ユニットを備えたキャビン内における空気循環を示す説明図である。
【0035】上記スピードスプレーヤのキャビン1には、空調用室内ユニット21が送風機23の吸気口27、27を室内側に向けるとともにフィルタ部材28、28が取り付けられて構成されることから、空調用室内ユニット21の動作によって車室温度が調節されるとともに、車室内空気はフィルタ部材28、28により消臭される。
【0036】このとき、上記送風機23は室内側に向いた吸気口27、27から直接的に吸気する。したがって、吸気口27、27の近傍に位置する作業者の衣服に付着した農薬ミストが集中的に効率良く吸引消臭がなされる上に、消臭空気が天井1bから作業者の頭部近傍に供給される。従って、農薬ミストが作業者の衣服に付着している場合でも、作業者は農薬ミストにさらされることなく、消臭環境下で作業を遂行することができる。
【0037】また、送風機23の吸気口27、27はフィルタ部材28、28によって覆われていることから、送風機23が車室内に露出されていても、吸気音の拡散が抑えられ、静粛性が確保される。
【0038】フィルタ部材28、28のメンテナンスに際しては、室内側からの作業によって随時容易に交換することができる。フィルタ部材28、28は、専用工具等を要することなく着脱が可能な保持手段によって取り付けることにより、フィルタ交換が容易となる。このため、清浄な車室環境を容易に確保することができる。
【0039】2つのフィルタ部材28、28は、送風機23の原動軸の両端に備えた2つの遠心ファンの夫々の吸気口27、27に臨んで互いに連結されて一体に構成されることにより、フィルタ交換が容易で大容量の清浄機能付の空調ユニットをコンパクトに構成することができる。
【0040】したがって、本発明の空調用室内ユニット21を備えたスピードスプレーヤのキャビン1は、室内循環専用の送風機を要することなく、低コストでコンパクトかつ簡易な構成により、車室内空気を効率的にかつ確実に清浄処理することができる。また、交換メンテナンスの容易性により、農薬散布下における清浄な車室環境が確保される。
【0041】次に、警音器の取り付け構造について説明する。図7は本発明の警音器の取り付け構造を示す斜視図、図8は図7の警音器取り付け構造を適用したスピードスプレーヤの全体側面図である。
【0042】本発明のスピードスプレーヤのキャビン1は、その傾斜床31の下面に凹部32を備え、この凹部32は警音器33が収まる程度の深さに形成され、その中に警音器33が埋め込むように取り付けられている。警音器33は、放射主軸線Aに沿って傾斜され、キャビン1の前方の地面に向けて凹部32内に配置されている。
【0043】上記のように取り付けられた警音器33は、放射主軸線Aがキャビン1の前方の地面に向いていることから、その発報音は傾斜床31の下面から放射主軸線Aを中心にしてその前方の地面に向かい、地面から反射された後に、放射主軸線Aの反射軸線Rを中心にしてキャビン1の前方に拡散される。
【0044】したがって、本発明の警音器33の取り付け構造により、警音器33は不必要な騒音とならないので、環境にやさしく警音を発することができ、かつ、キャビン1内の静粛性の確保を図ることができる。また、警音器33は、キャビン1の底面から突出することなく、有害な障害物とならない。
【0045】このように、本発明のスピードスプレーヤのキャビン1により、換気、消臭、騒音の問題が解決され、快適な作業環境が確保される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上記農薬散布車のキャビン(1)は、車室のリヤパネル(3)のルーバー窓(5)に保持枠(15)によってフィルタ部材(14)が取り付けられたことから、農薬ミストの侵入が阻止され、外気によって車室内の換気が可能となり、特に、作業者の頭部に近接するようにリヤパネル(3)上を選択配置しうる大きな自由度により、効率の良い換気が可能となる。
【0047】また、本発明の農薬散布車のキャビン(1)は、空調用室内ユニット(21)の吸気口(27)にフィルタ部材(28)を備えて構成したので、室内循環専用の送風機を要することなく、コンパクトかつ簡易な構成により、車室内空気を効率的に清浄処理することができる上に、交換メンテナンスの容易性により、農薬散布下における清浄な車室環境の確保が容易となる。
【出願人】 【識別番号】000141174
【氏名又は名称】株式会社丸山製作所
【出願日】 平成13年2月16日(2001.2.16)
【代理人】 【識別番号】100105201
【弁理士】
【氏名又は名称】椎名 正利
【公開番号】 特開2002−238431(P2002−238431A)
【公開日】 平成14年8月27日(2002.8.27)
【出願番号】 特願2001−40704(P2001−40704)