| 【発明の名称】 |
捕獲具及びその連結部材 |
| 【発明者】 |
【氏名】中島 敏
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| 【要約】 |
【課題】網が破損しても捕獲具全体を買い替える必要がなく、しかも、種々の用途に対応可能に構成し得る捕獲具を提供する。
【解決手段】捕獲具1は、柄部4と連結部材3と捕獲用の網部2とを備えており、柄部4と網部2とが分離可能に構成されている。網部2は、連結部材3の連結部を切り離すことによって、同一種又は他種の網部と交換可能である。連結部材3は、柄部4に固定される柄部支持部材8と、網部2に固定される網部接続部材9とからなる。柄部支持部材8は、弾性変形可能な係止片17を有し、この係止片17に対応して設けられた係止用開口部18を有する網部接続部材9に対して、容易かつ迅速に着脱することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 柄部と、該柄部の一端部に取り付けられた連結部材と、該連結部材に取り付けられた捕獲用の網部とを備えるとともに、上記柄部と上記網部が、分離可能に構成されてなることを特徴とする捕獲具。 【請求項2】 上記網部が、上記網部と同様に構成された他の網部と交換可能であるように構成されている請求項1に記載の捕獲具。 【請求項3】 上記網部として、用途に応じて適宜選択可能な2種以上の網部が取り揃えられており、使用時に、これら2種以上の網部の中から1種を選択して上記柄部と組合わせるように構成されてなる請求項1又は2に記載の捕獲具。 【請求項4】 捕獲具の柄部の一端部に接続するための柄部支持部材と、該柄部支持部材に対して着脱可能に連結される、捕獲具の網部を接続するための網部接続部材とからなる捕獲具の連結部材であって、上記柄部支持部材が、捕獲具の柄部の一端部を支持するための柄支持部と、上記網部接続部材と連結するための柄部側連結部とを備えており、上記網部接続部材が、上記柄部側連結部と連結するための網部側連結部と、捕獲具の網部に接続するための網接続部とを備えていることを特徴とする捕獲具の連結部材。 【請求項5】 上記柄部支持部材の上記柄部側連結部が、弾性変形可能な係止片を有する筒状に形成されているとともに、上記網部接続部材の上記網部側連結部が、上記柄部側連結部を挿入するための大径孔部と、上記柄部側連結部の上記係止片に対応する位置に形成された係止用開口部とを有するように形成されている請求項4に記載の捕獲具の連結部材。 【請求項6】 上記係止片が、上記柄部支持部材に接続される柄部の軸線に対して垂直の方向に弾性変形可能である請求項5に記載の捕獲具の連結部材。 【請求項7】 上記網部接続部材の上記網接続部が、捕獲具の網部の枠体の端部を挿入するための孔部を有する本体部材と、該本体部材に対して嵌合可能に構成され、かつ該本体部材と共に上記捕獲具の網部の枠体の端部を固定するための蓋状部材とによって形成されている請求項4〜6のいずれかに記載の捕獲具の連結部材。 【請求項8】 上記柄部支持部材の上記柄部側連結部が、筒状に形成されているとともに、上記網部接続部材が、上記柄部側連結部と嵌合するための大径孔部と、上記柄部側連結部が嵌合される側とは反対側から捕獲具の網部の枠体の部を挿入するための孔部とを有し、ここで、当該捕獲具の網部の枠体の端部を挿入するための孔部が、嵌合された上記柄部側連結部の端部の位置よりも更に深い位置まで延びている請求項4〜7のいずれかに記載の捕獲具の連結部材。 【請求項9】 捕獲用の網部と、該網部に接続されるとともに捕獲具の柄部に接続可能に構成された網部接続部材とからなる捕獲用網部材であって、上記網部が、環状の枠体と、該環状の枠体に取り付けられた網とからなり、ここで、上記環状の枠体が、上記網部接続部材に接続するための2つの端部を有し、上記網部接続部材が、柄部を含む部材の端部を挿入するための大径孔部と、該大径孔部とは反対側から該大径孔部に略平行に穿設された、上記柄部の枠体の端部を挿入するための2つの孔部とを有し、上記網部の枠体の端部が、上記網部接続部材の大径孔部の最深部よりも更に、柄部の位置する方向に延びていることを特徴とする捕獲用網部材。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、昆虫、魚等を捕獲するための網付きの捕獲具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、昆虫、魚等を捕獲するには、適宜の長さを有する柄の先端に袋状の網を取り付けた捕獲具が用いられている。しかし、これら従来の捕獲具には、次のような問題点がある。第一に、捕獲具を使用していると、網やその周辺部が徐々に傷んできて、ついには網が部分的に破れるなど、もはや使用することのできない状態に至ることがある。例えば、昆虫の採集時には、木の枝や幹に接触して、網が破れることがあり、魚の捕獲時には、水路の壁面に網の枠体が接触して、当該枠体に取り付けられた網の部分が擦り切れ、枠体から網が部分的に外れる等の事態が生じることがあった。そして、網が破れた場合には、網のみを交換することができないため、捕獲具全体を買い替える必要があった。 【0003】第二に、従来の捕獲具は、昆虫採集用や魚捕獲用等の用途に応じて、網の形状、大きさ、材質等が定められているため、種々の捕獲活動を行なうには、各用途毎に適切な捕獲具を取り揃えなければならなかった。このように、従来の捕獲具は、網の部分のみが破損し易いのにかかわらず、網の部分のみを交換することができず、柄の部分を含めた捕獲具全体を交換しなければならないという点と、各種の用途に対応できず、汎用性に乏しいという点とにおいて、改良の余地があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来の捕獲具に存する問題点を解消しようとするものであり、網が破損しても捕獲具全体を買い替える必要がなく、しかも、種々の用途に対応可能に構成し得る捕獲具を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本願請求項1に記載の捕獲具は、柄部(例えば、適宜の長さを有する棒状体)と、該柄部の一端部に取り付けられた連結部材(例えば、柄部の端部に固着された部分を有するとともに、捕獲用の網部を含む部材に対して着脱可能な構成部分を含むもの)と、該連結部材に取り付けられた捕獲用の網部(例えば、開口部を形成する円環状の枠体と、該枠体に取り付けられた袋状の網とからなるもの)を備えるとともに、上記柄部と上記網部が、分離可能に構成されてなることを特徴とする。このように構成すれば、網部が破損した場合に、網部のみを新品と交換し、柄部をそのまま用いることが可能になり、経済的であるとともに省資源の観点からも有益である。また、連結部材に接続可能な種々の網部を取り揃え、かつ、1つの柄部を用意するだけで、種々の用途に対応可能になるので、汎用性が高い。さらに、不使用時には、捕獲具全体を収納することのできないような狭い収納場所においても、柄部と網部とを分けて収納することによって、収納が可能になる。 【0006】上記捕獲具において、上記網部は、上記網部と同様に構成された他の網部と交換可能であるように構成することができる(請求項2)。このように構成すれば、網部が破損した場合でも、当該破損した網部と同様に構成された新品の網部(例えば、捕獲具の付属品として提供されるスペア用品や、捕獲具とは別個に独立して提供されるスペア用品)を付け換えるだけで、再度、捕獲具を使用することが可能になる。 【0007】上記捕獲具において、上記網部として、用途に応じて適宜選択可能な2種以上の網部が取り揃えられており、使用時に、これら2種以上の網部の中から1種を選択して上記柄部と組合わせるように構成することができる(請求項3)。このように構成すれば、網部のみを交換するだけで、他の用途に転用することができるので、汎用性に優れ、便利である。 【0008】上記捕獲具の連結部材は、例えば、次のように構成される。すなわち、本願請求項4に記載の捕獲具の連結部材は、捕獲具の柄部の一端部に接続するための柄部支持部材と、該柄部支持部材に対して着脱可能に連結される、捕獲具の網部を接続するための網部接続部材とからなるものであって、上記柄部支持部材が、捕獲具の柄部の一端部を支持するための柄支持部(例えば、長尺の円筒状の柄部の端部を挿入して固定することのできるように形成した部分を含むもの)と、上記網部接続部材と連結するための柄部側連結部(例えば、後述の網部側連結部と嵌合可能な形状を有し、かつ係止手段を有するもの)とを備えており、上記網部接続部材が、上記柄部側連結部と連結するための網部側連結部(例えば、前述の柄部側連結部と嵌合可能な形状を有し、かつ前述の柄部側連結部の係止手段によって係止され得る部分を有するもの)と、捕獲具の網部に接続するための網接続部(例えば、網部の枠体の端部を挿入して固定することのできるように形成された部分を有するもの)とを備えていることを特徴とする。このように構成すれば、網部を含む部材を交換する際、容易かつ迅速に交換作業を行なうことができる。 【0009】上記捕獲具の連結部材は、例えば、上記柄部支持部材の上記柄部側連結部が、弾性変形可能な係止片を有する筒状に形成されているとともに、上記網部接続部材の上記網部側連結部が、上記柄部側連結部を挿入するための大径孔部と、上記柄部側連結部の上記係止片に対応する位置に形成された係止用開口部とを有するように形成されたもの(典型的には、筒状に形成される。)として構成することができる(請求項5)。このように、弾性変形可能な係止片を有する部材と、該係止片に対応して設けられる係止用開口部を有する部材とを組み合わせて、連結部材を構成することによって、上記係止片を押圧して弾性変形させるという極めて簡単な動作だけで、着脱作業を行なうことが可能になり、網部を含む部材の交換作業を容易かつ迅速に行なうことができる。ここで、上記係止片は、例えば、上記柄部支持部材に接続される柄部の軸線に対して垂直の方向(より具体的には、柄部の軸線に向かう方向)に弾性変形可能であるように構成することができる(請求項6)。 【0010】上記捕獲具の連結部材において、上記網部接続部材の上記網接続部は、例えば、捕獲具の網部の枠体の端部を挿入するための孔部を有する本体部材と、該本体部材に対して嵌合可能に構成され、かつ該本体部材と共に上記捕獲具の網部の枠体の端部を固定するための蓋状部材(例えば、本体部材と嵌合させて固定することができるとともに、嵌合後には取り外しが困難または不可能であるような構造を有するように設計されたもの)とによって形成することができる(請求項7)。このように構成すれば、捕獲具の製造時において、連結部材の網接続部と、網部との接続作業を容易に行なうことができる。 【0011】上記捕獲具の連結部材は、例えば、上記柄部支持部材の上記柄部側連結部が、筒状に形成されているとともに、上記網部接続部材が、上記柄部側連結部と嵌合するための大径孔部と、上記柄部側連結部が嵌合される側とは反対側から捕獲具の網部の枠体の端部を挿入するための孔部とを有し、ここで、当該捕獲具の網部の枠体の端部を挿入するための孔部が、嵌合された上記柄部側連結部の端部の位置よりも更に深い位置まで延びているように、構成することができる(請求項8)。このように構成すれば、捕獲具の網部の枠体の端部(例えば、略円環状に形成された枠体の両端部分を形成するとともに、枠体の主要部をなす円環状の部分から外方に折曲して適宜の長さだけ突出し、適宜の間隔を隔てて平行に延びる2本の直線状の線体)が、網部接続部材の孔部内に深く挿入されることになるため、網部が、柄部に対して強固に接続され、捕獲具全体の強度が向上する。 【0012】上記捕獲具を構成する一体化された部品(独立して提供可能な部品)として、例えば、網部と、上記捕獲具の連結部材を構成する部材である網部接続部材とからなる捕獲用網部材を提供することができる。当該捕獲用網部材の好適な例として、捕獲用の網部と、該網部に接続されるとともに捕獲具の柄部に接続可能に構成された網部接続部材とからなるものであって、上記網部が、環状の枠体と、該環状の枠体に取り付けられた網とからなり、ここで、上記環状の枠体が、上記網部接続部材に接続するための2つの端部(通常、略平行に形成された2つの直線状の線体として形成される。)を有し、上記網部接続部材が、柄部を含む部材(例えば、柄部と、上述の柄部支持部材とを一体化させて構成したもの)の端部(例えば、上述の柄部支持部材の柄部側連結部)を挿入するための大径孔部(例えば、断面が略円形状に形成された孔部)と、該大径孔部とは反対側から該大径孔部に略平行に穿設された、上記柄部の枠体の端部を挿入するための2つの孔部とを有し、上記網部の枠体の端部が、上記網部接続部材の大径孔部の最深部(すなわち、網部に近く、柄部からは遠い側の底部)よりも更に、柄部の位置する方向(すなわち、網部から遠ざかる方向)に延びていることを特徴とする捕獲用網部材を挙げることができる(請求項9)。このように構成すれば、網部の枠体の端部が、柄部支持部材の柄部側連結部に沿って深くまで延びることになるため、網部が、柄部に対して強固に接続され、捕獲具全体の強度が向上する。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の捕獲具の一例を図面に基づいて説明する。なお、図面に示す捕獲具及びその部分構造は、一つの実施態様を示すものにすぎず、特許請求の範囲の記載に含まれる限り、他の種々の実施態様を採用することができる。図1は、本発明の捕獲具の一例を示す正面図(A)及び平面図(B)、図2は、本発明の捕獲具の連結部材及びその周辺構造を示す平面図、図3は、図2に示す構造の中央部を水平面で切断した状態を示す断面図、図4は、図2中のA−A線で切断した状態を示す断面図、図5は、図4中の係止片が上方から押圧されて弾性変形した状態を示す図、図6は、本発明の捕獲具の連結部材を構成する一部品である柄部支持部材を示す平面図、図7は、図6に示す柄部支持部材の正面図、図8は、図6中のB−B線で切断した状態を示す断面図、図9は、本発明の捕獲具の連結部材の構成部品である網部接続部材の一部品である本体部材を示す平面図、図10は、図9に示す本体部材の中央部を水平面で切断した状態を示す断面図、図11は、図9に示す本体部材の左側面図、図12は、本発明の捕獲具の連結部材の構成部品である網部接続部材の一部品である蓋状部材を示す正面図、図13は、図12に示す蓋状部材の中央部を縦方向に切断した状態を示す断面図、図14は、図12に示す蓋状部材の右側面図、図15は、図12に示す蓋状部材の左側面図である。 【0014】本発明の捕獲具1は、図1に示すように、網部2と、網部4に接続された連結部材3と、連結部材3に接続された柄部4とからなる。網部4は、捕獲対象物(昆虫類、魚類等)に応じて適当な形状、材質等を有するように形成された捕獲用の網7と、捕獲対象物を収容するための開口部を形成するとともに網7を支持する剛性体である枠体6(例えば、金属製ワイヤ)とから構成されている。枠体6は、図1中の(B)に示すように、通常、略円環状に形成される。 【0015】枠体6の両端部は、図3に示すように、円環状の部分の両端部にて外方(具体的には、円環状の部分の接線に対して略垂直であって、外方に向かって延びる方向)に向かって略垂直に折曲し、連結部材3の孔部19の深さよりも若干短い寸法を有する直線状の部分として形成されている。なお、枠体6において、円環状の部分の両端部間の寸法(図3中、孔部19内に挿入される2つの平行に延びる枠体6の端部の間の距離)は、連結部材3の孔部19,19間の寸法と同一になるように予め定められている。 【0016】柄部4は、図1に示すように、捕獲具1の使用時に使用者が把持するための把持用筒状体4aと、把持用筒状体4aの内部に適宜の深さだけ収容可能な伸縮用棒状体4bと、把持用筒状体4aと伸縮用棒状体4bとを固定又は固定解除するための伸縮用接続部5とからなる。ここで、伸縮用接続部5としては、伸縮可能な棒状体(例えば、伸縮可能な物干し竿)の伸縮調整構造として従来から知られているものを採用すればよい。伸縮用接続部5を緩めて、伸縮用棒状体4bを把持用筒状体4aの中に摺動しつつ収容していき、適宜の位置にて、伸縮用接続部5を締め固定するようにすれば、所望の長さ(例えば、1.2〜1.8mの範囲内における任意の長さ)を有する柄部4とすることができる。なお、柄部4としては、伸縮しないもの、すなわち、伸縮用接続部5と伸縮用棒状体4bとを備えず、把持用筒状体4aのみからなる所定の長さ寸法を有するものを用いてもよい。ただし、伸縮可能な構造にした方が、汎用性が高まり、かつ収納の際に便利であるので好ましい。 【0017】連結部材3は、図2〜図5に示すように、網部2の枠体6に接続される網部接続部材9と、柄部4の伸縮用棒状体4bに接続される柄部支持部材8とから構成される。柄部支持部材8は、柄部4を支持するための柄支持部12と、網部接続部材9と嵌合して連結するための柄部側連結部13とからなる。 【0018】柄部支持部材8の柄支持部12は、図3に示すように、網部側連結部14の端部に当接させるための円形の平板状に形成された当接部12aと、当接部12aの周縁部分から当接部12aに対し垂直に延びる円筒状に形成された外筒部12bと、外筒部12bと同心状にかつ外筒部12bよりも小さな直径を有するように形成された内筒部12cとを有している。また、外筒部12bと内筒部12cの間には、柄部4(伸縮用棒状体4b)の端部を挿入するための溝部12dが形成されている。なお、円形状の溝部12dの底部には、仕切板状のリブ22(図4参照)が設けられており、また、これに対応させて、円筒状の柄部4(伸縮用棒状体4b)の端部には、リブ22に嵌合する切欠部が設けられているので、柄支持部12に柄部4(伸縮用棒状体4b)を挿入して嵌合させると、柄部4は、柄支持部12に対して回転しなくなる。柄支持部12(図3参照)は、通常、柄部4の端部に取り付ける際に、接着剤等の固着手段を用いて、柄部4(伸縮用棒状体4b)に固着することができる。 【0019】柄部支持部材8の柄部側連結部13(図3参照)は、網部2(枠体6)の位置する側の当接部12aの面上に、当接部12aに対して垂直に、網部2(枠体6)に向かう方向に延びて形成されている。また、柄部側連結部13の形状は、網部接続部材9の網部側連結部14の大径孔部16に挿入し嵌合することのできるように、略円筒状に形成されている。柄部側連結部13は、図4に示すように、網部接続部材9に対して着脱可能な構造にするための係止手段として、係止片17を有する。係止片17は、図6及び図7に示すように、円筒状の柄部側連結部13の表面に形成されている矩形状の開口部を部分的に塞ぐような形で、柄部側連結部13の先端の側(図6中の左側)から、柄部の位置する側(図6中の右側)に向かって突出して延びて形成されている。 【0020】係止片17は、平板状の脚部17aと、突起状の頭部17bとからなり、頭部17bを押圧すると、図5に示すように、略円筒状に形成された柄部側連結部13の軸線(この軸線は、柄部4の軸線と一致する。)と垂直な方向(軸線に向かう方向)に、弾性変形する。この弾性変形した状態において、柄部側連結部13を柄部4の方向(図5中の右方向)に引っ張ると、網部側連結部14(網部接続部材9)から柄部側連結部13(柄部支持部材8)を引き抜くことができる。逆に、係止片17が弾性変形していない図4に示す状態において、柄部側連結部13を柄部4の方向(図4中の右方向)に引っ張っても、係止片17の頭部17bが網部接続部材9の係止用開口部18(図2参照)の周縁部分に当接し、右方への移動を阻止されるので、網部側連結部14(網部接続部材9)から柄部側連結部13(柄部支持部材8)を引き抜くことができない。 【0021】係止片17の頭部17bの上端部(使用者の指で押圧される部分のうち、最も突出した地点)は、図4に示すように、弾性変形しない状態において、網部接続部材9の外周面と略同一の面上(例えば、2mm程度以下の突出で収まる範囲)に位置するように定められている。頭部17bが、網部接続部材9の外周面よりも大きく突出していると、幼児等が頭部17bに触れて、誤って着脱操作を行ない、柄部4から網部2を落下させるおそれがあるため、このような事態を防止するために、頭部17bの高さを低く抑えたものである。 【0022】柄部側連結部13は、図4に示すように、係止片17と対向する位置において、当該柄部側連結部13の端部から柄部4に向かって帯状に形成された切欠部20を有する。また、切欠部20の長手方向の側壁には、対向する側壁との間に適宜の空隙を残すようにして、半球状の突起部21が設けられている。切欠部20及び突起部21を設けることによって、次のような作用効果がある。切欠部20は、係止片17が押圧された際に係止片17の根元に加わる応力を、係止片17の根元のみに集中させることなく、柄部側連結部13全体に分散させるように作用する。つまり、切欠部20が設けられていない場合には、係止片17の押圧によって、係止片17の根元に応力が集中し、当該根元の部分が次第に疲弊していくのに対し、切欠部20が設けられていれば、係止片17の押圧時に、切欠部20が開く状態に柄部側連結部13全体が変形するので、応力が分散し、係止片17の根元の部分が疲弊し難くなる。また、切欠部20の側壁に突起部21を設けることによって、切欠部20が狭まる方向に柄部側連結部13が過度に変形することを防止することができる。 【0023】網部接続部材9は、本体部材10と、蓋状部材11とからなる。なお、網部接続部材9中の網部2との接続構造部分は、本明細書中において、網接続部(図面中の符号15)と称する。本体部材10は、図9〜図11に示すように、柄部支持部材8の柄部側連結部13の外径に対応させた直径を有する大径孔部16と、蓋状部材11を嵌合させるための孔部25と、網部2の枠体6の端部を挿入するための孔部19及び半円状孔部27とを有する。なお、半円状孔部27は、蓋状部材11の半円状孔部11d(図13、図14参照)と組み合わさることによって、枠体6の部材(通常、断面が円形状に形成される。)の直径に合致した円形状の孔部を形成する。 【0024】本体部材10の大径孔部16の内壁面には、図10に示すように、柄部支持部材8の帯状の凸部23(図8参照)と嵌合可能に形成された帯状の凹部24が設けられている。凸部23と凹部24とからなる嵌合構造を有することによって、網部接続部材9の本体部材10に対して柄部支持部材8が回転するのを防止することができる。なお、凹部24(凸部23)の数は、通常、1〜4個程度である。本体部材10の網部2側の端面には、突起部26が設けられている。突起部26と蓋状部材11の孔部11e(図14参照)とが嵌合することによって、本体部材10と蓋状部材11とが、ぐらつくことなく堅固に結合される。 【0025】蓋状部材11は、図12〜図15に示すように、略楕円状で平板状の頭部11aと、頭部11aの裏面から突出して延びる係止部11bとを有する。係止部11bは、2つの突起片が対になって構成されたものであり、端部に係止爪11cを有する。係止爪11cは、本体部材10の孔部25と大径孔部16とによって形成された段差部(角部)(図10、図5参照)に係止され得る。なお、蓋状部材11は、通常、本体部材10に一旦、係止されると、本体部材10から取り外しができなくなるように構成される。 【0026】連結部材3は、図3に示すように、網部2の枠体6の両端部が、柄部支持部材8の柄部側連結部13の先端の地点を越えて、柄部側連結部13の軸線方向と略平行に、柄部側連結部13の外周面に沿って延びている。そのため、枠体6の端部は、網部側連結部14の内壁部を介して、柄部側連結部13から内圧を受けることになり、孔部19内に堅固に保持されることになる。また、枠体6の端部が、孔部19内に深く挿入されているため、枠体6に外力が加わった場合でも、枠体6が変形するおそれが小さい。 【0027】捕獲具1は、網部2と網部接続部材9とが予め嵌合して一体化した捕獲用網部材と、柄部支持部材8と柄部4とが固着されて一体化した接続手段付き柄部材との2つの分離可能な独立した部材から構成される。したがって、網部2が破損した場合には、捕獲用網部材のみを交換すれば、再度、捕獲具1を使用することが可能になる。また、種々の用途に応じて、種々の捕獲用網部材を取り揃えておけば、用途に応じて適宜選択した捕獲用網部材を、全ての用途に対して共用可能な接続手段付き柄部材に接続するだけで、多様な用途に対応することができる。 【0028】 【発明の効果】本発明の捕獲具は、網部が破損しても、新たな網部(スペア用品等)と交換するだけで、再び使用可能な状態となり、経済的かつ省資源的である。また、種々の網部を取り揃えれば、種々の用途に対応可能な汎用性の高い捕獲具として使用することができる。また、本発明の捕獲具の構成部分である連結部材(連結構造)によれば、容易かつ迅速に着脱作業(連結及びその解除)を行なうことができる上、網部と柄部とが強固に接続されるので、捕獲具全体の強度を高く維持することができる。さらに、本発明の捕獲具の連結部材は、簡易な構造を有するので、製造が容易であり、当該連結部材を備えることによる捕獲具の製造コストの増加を最小限に抑えることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391001457 【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月1日(2001.2.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103539 【弁理士】 【氏名又は名称】衡田 直行
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| 【公開番号】 |
特開2002−223687(P2002−223687A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月13日(2002.8.13) |
| 【出願番号】 |
特願2001−26000(P2001−26000) |
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