| 【発明の名称】 |
魚釣用リール |
| 【発明者】 |
【氏名】堤 わたる
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| 【要約】 |
【課題】固定部での固定力および接触部での接触圧を個別に調整できる防水性能の優れたシール材を備える魚釣用リールの提供を目的としている。
【解決手段】本発明は、リール本体1aもしくはこれに固定された固定部材33と、固定部材33に対して回動する回動部材8との間に、シール部材40を介在させて成る魚釣用リールにおいて、シール部材40は、前記固定部材または前記回動部材のいずれか一方側に固定される固定部40bと、他方側に接触される弾性変形可能な接触部40aと、固定部40bと接触部40aとを連結する連結部40cとを有し、接触部40aと連結部40cとの接続部Pの中心O1と、固定部40bの中心O2は、回動部材8の回動軸方向で、互いに対して変位しており、その変位量Lは0.5mm〜10mmに規定されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体もしくはこれに固定された固定部材と、固定部材に対して回動する回動部材との間に、シール部材を介在させて成る魚釣用リールにおいて、前記シール部材は、前記固定部材または前記回動部材のいずれか一方側に固定される固定部と、他方側に接触される弾性変形可能な接触部と、前記固定部と前記接触部とを連結する連結部とを有し、前記接触部と前記連結部との接続部の中心と、前記固定部の中心は、前記回動部材の回動軸方向で、互いに対して変位しており、その変位量は0.5mm〜10mmに規定されていることを特徴とする魚釣用リール。 【請求項2】 前記回動部材は、リール本体に設けられた釣糸巻取り機構の駆動時に常時回動する部材であることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 【請求項3】 前記接触部の径方向の長さは、前記固定部の幅よりも長く設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールに係わり、特に固定部材と回動部材との間に介挿されるシール材の改良に関する【0002】 【従来の技術】一般に、魚釣用リールは、リール本体と、釣糸が巻回されるスプールとを備えて成る。そして、リール本体の内部には、スプールに釣糸を巻き取る巻取駆動機構、スプールに釣糸を平行に巻回するための平行巻駆動機構、スプールに制動力を付与する制動機構などが収容されている。 【0003】このような魚釣用リールは、水(海水や淡水)や異物が付着し易い過酷な環境下で使用されるため、実釣時にリール本体内の駆動部に水や異物等が侵入しないように、様々な対策が講じられている。例えば、実開昭57−201173号公報や特開平11−220985号公報等に開示された魚釣用リールにあっては、駆動軸とリール本体との間にシール材を介在させて、水や異物等がリール本体内の駆動部に侵入しないようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の魚釣用リールにおける前記シール材は、回動部材である駆動軸もしくは固定部材であるリール本体のいずれか一方側に例えば圧入固定される固定部と、他方側に接触される弾性変形可能な接触部(リップ形状の薄肉部)とから成るとともに、固定部と接触部とが駆動軸の径方向に沿って一直線状に延びている。すなわち、固定部の径方向の弾性変形がそのまま接触部に伝わるようになっている(固定部と接触部とが互いに影響し合うようになっている)。 【0005】このように、固定部と接触部とが径方向に沿って一直線状に延びて互いに影響し合うようになっていると、固定部の径方向の肉厚を大きくする(固定のための圧入代を大きくする)などして固定力を高めた際に、これが接触部に大きく影響して、接触部で所望の接触圧が得られなかったり、あるいは、接触部での接触圧に重点を置いてシール材を薄肉に設計した際に、固定部で十分な固定力が得られなかったりする。 【0006】安定した確実な防水性能を得るためには、固定部が十分な圧力をもって固定されるとともに、接触部で所望の接触圧が得られていなければならない。しかし、固定部と接触部とが径方向に沿って一直線状に延びて互いに影響し合うようになっていると、前述したように、固定部で十分な固定力を得ることと、接触部で所望の接触圧を得ることとの両立が難しくなる。すなわち、固定部を圧入固定した際の固定部の径方向の弾性変形によって変化する接触部の径方向変位量が規定し難くなる。そのため、接触部での接触圧が安定せず、製品誤差が生じて、防水性能を安定して得られないといった問題が生じる。こうした問題は、特に隙間の狭い部位にシール材を配設する場合に顕著となる。 【0007】また、固定部と接触部とが径方向に沿って一直線状に延びて互いに影響し合うようになっていると、圧入される固定部の弾性変形によって、接触部の先端が波状に変形する場合がある。このような波打ち状態が生じると、接触部が相手側部材の壁面と全周にわたって均一に接触できない(接触圧にばらつきが生じる)ため、水圧が加わった際に圧力の弱い所からリール本体内部に水(海水、淡水)が侵入してしまう虞がある。 【0008】本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、固定部での固定力および接触部での接触圧を個別に調整できる防水性能の優れたシール材を備える魚釣用リールを提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明は、リール本体もしくはこれに固定された固定部材と、固定部材に対して回動する回動部材との間に、シール部材を介在させて成る魚釣用リールにおいて、前記シール部材は、前記固定部材または前記回動部材のいずれか一方側に固定される固定部と、他方側に接触される弾性変形可能な接触部と、前記固定部と前記接触部とを連結する連結部とを有し、前記接触部と前記連結部との接続部の中心と、前記固定部の中心は、前記回動部材の回動軸方向で、互いに対して変位しており、その変位量は0.5mm〜10mmに規定されていることを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。 【0011】図1および図2に示されるように、本実施形態の魚釣用リールとしてのスピニングリール1は、リール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ図示しない釣竿に取り付けられる竿取付部1cとを有している。リール本体1a内には、ハンドル5が固定されるハンドル軸2が回転可能に支持されている。ハンドル軸2にはドライブギア3が固定されており、このドライブギア3には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延び且つリール本体1aに軸受11を介して回転可能に支持された管状のピニオンギア13が噛合している。このピニオンギア13の先端部には、ロータナット32を介して、ベール6および釣糸案内装置15を備えたロータ8が一体的に取り付けられている。 【0012】ハンドル軸2と直交する方向に延在するスプール軸9がピニオンギア13を貫通している。この場合、スプール軸9は、ピニオンギア13と同心的に配されており、ハンドル軸2と直交する方向に沿って前後動できる。また、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回されるスプール10が取り付けられている。 【0013】また、ドライブギア3にはピニオンギア13を介して図示しないオシレーティング機構が係合している。このオシレーティング機構は、ピニオンギア13と噛み合って回転するウォームシャフト(トラバースカム軸)と、このウォームシャフトの溝と噛み合い且つスプール軸9に対してその軸方向に移動不能に取り付けられたスライダとからなり、ハンドル軸2がハンドル5の回転操作によって回転されると、スプール軸9を軸方向に沿って往復駆動(前後動)する。 【0014】このような構成では、ハンドル5を回転操作してハンドル軸2を回転させると、前記オシレーティング機構を介してスプール軸9に取り付けられたスプール10が前後に往復動するとともに、ドライブギア3およびピニオンギア13を介してロータ8が回転駆動する。したがって、スプール10には、釣糸案内装置15を介して、釣糸が均等に巻回される。すなわち、本実施形態では、ハンドル5からスプール軸9およびピニオンギア13に至る一連の部材によって釣糸巻取り機構が構成されており、この釣糸巻取り機構が駆動すると、この機構を構成するハンドル軸2、ロータ8、後述するハンドルノブ94といった一連の回動部材が回動することになる。 【0015】また、図3にも拡大して示されるように、リール本体1aには、ロータ8の逆回転を防止する逆転防止機構が設けられている。この逆転防止機構は、ピニオンギア13に対して回り止め嵌合され且つピニオンギア13とともにリール本体1aに回転可能に支持された内輪20と、内輪20の外側に配された環状の保持体27と、保持体27の外側に配され且つリール本体1aの筒状支持部31に取付け固定された外輪25とを有している。保持体27は複数の転動部材27aを保持している。なお、このような逆転防止機構(一方向クラッチ)は公知であるため、これ以上詳しく述べない。 【0016】また、リール本体1aの筒状支持部31には、カバー部材33が螺合して一体に取り付けられている。また、このカバー部材33とロータ8との間の隙間が狭い空間S内には、カバー部材33の内側へ水や異物等が侵入することを防止する環状のシール部材40が介挿されている。すなわち、本構成では、ピニオンギア13と一体化された回動部材としてのロータ8が、リール本体1a側に取り付けられた固定部材としてのカバー部材33に対して回転し、これら固定部材と回動部材との間、すなわち、カバー部材33とロータ8との間に、シール部材40が介在して設けられているものである。 【0017】シール部材40の詳細が図4に示されている。図示のように、シール部材40は、弾性材料から成り、カバー部材33に常時接触される弾性変形可能な接触リップ部40aと、ロータ8に設けられた取付孔8aに嵌め込んで取り付けられる固定部40bと、接触リップ部40aを固定部40bに対してスラスト方向に所定距離だけオフセットさせる(接触リップ部40aと固定部40bとを回動部材であるロータ8の回動軸方向(ピニオン軸13の軸方向)で変位させる)連結部40cとを有している。具体的には、接触リップ部40aと連結部40cとの接続部(連結部40c側に位置する接触リップ部40aの基部)Pの中心(または中心軸)O1と、固定部40bの中心(または中心軸)02とが、ロータ8の回動軸方向で、互いに対してオフセット(変位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されている。また、接触リップ部40aの径方向(ピニオン軸13の軸方向に対して垂直な方向)の長さRは、固定部40bの幅(固定幅)W以上に設定されている。 【0018】また、シール部材40には、連結部40cと固定部40bとの間に凹部40dが形成されており、この凹部40dには、シール部材40の弾性力を変化させる(調整する)環状の調整部材43が着脱自在に嵌め込まれている(例えば圧入されている)。調整部材43は、金属材(ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅合金等)または合成樹脂材(ABS樹脂等)などの材料によって形成されており、接触リップ部40aをカバー部材33側に付勢することにより、接触リップ部40aの弾性力を変化(調整)させる(シール性を高める)。 【0019】カバー部材33とロータ8との間をシールするシール手段の第1の変形例が図5に示されている。この変形例では、カバー部材33とロータ8との間の狭い空間S内に、環状のシール部材50が介在して設けられている。図示のように、シール部材50は、弾性材料から成り、カバー部材33に常時接触される弾性変形可能な接触リップ部50aと、ロータ8に設けられた取付孔8aに嵌め込んで取り付けられる固定部50bと、接触リップ部50aを固定部50bに対してスラスト方向に所定距離だけオフセットさせる連結部50cとを有している。具体的には、接触リップ部50aと連結部50cとの接続部(連結部50c側に位置する接触リップ部50aの基部)Pの中心(または中心軸)O1と、固定部50bの中心(または中心軸)02とが、ロータ8の回動軸方向で、互いに対してオフセット(変位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されている。また、接触リップ部50aの径方向(ピニオン軸13の軸方向に対して垂直な方向)の長さRは、固定部50bの幅(固定幅)W以上に設定されている。なお、図4に示されたシール部材40とは異なり、調整部材43が設けられていない。 【0020】カバー部材33とロータ8との間をシールするシール手段の第2の変形例が図6に示されている。この変形例では、カバー部材33とロータ8との間の狭い空間S内に、環状のシール部材60が介在して設けられている。また、シール部材60が取り付けられるロータ8の取り付け面は、カバー部材33に近い第1の面8bと、第1の面8bよりもカバー部材33から離れた第2の面8cとから成り、これら2つの面8b,8cによってロータ8の取り付け面には段差8dが形成されている。 【0021】また、シール部材60は、弾性材料から成り、カバー部材33に常時接触される弾性変形可能な接触リップ部60aと、ロータ8の第1の面8bに嵌め付け固定される固定部60bと、接触リップ部60aを固定部60bに対してスラスト方向に所定距離だけオフセットさせる連結部60cとを有している。具体的には、 接触リップ部60aと連結部60cとの接続部(連結部60c側に位置する接触リップ部60aの基部)Pの中心(または中心軸)O1と、固定部60bの中心(または中心軸)02とが、ロータ8の回動軸方向で、互いに対してオフセット(変位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されている。また、接触リップ部60aの径方向(ピニオン軸13の軸方向に対して垂直な方向)の長さRは、固定部60bの幅(固定幅)W以上に設定されている。また、連結部60cは、ロータ8の第2の面8cと対向しており、シール部材60の変形時には、第2の面8cとの間に形成されるクリアランスC内に逃げることができる。 【0022】図2を再び参照すると、ハンドル軸2は、ハンドル5を左右で付け替え可能とするべく、リール本体1a内でスプール軸9と交差するように延びている。具体的には、ハンドル軸2の両側部は軸受91を介してリール本体1aに回転可能に支持されるとともに、ハンドル5が固定されるハンドル軸2の左右両端部2a,2bは、リール本体1aの左右両側に臨むべく、リール本体1aの左右両側に形成された開口部90に位置決めされている。 【0023】一方、ハンドル軸2に着脱自在に取り付けられるハンドル5は、手で把持されて回転操作される腕部5aと、腕部5aの基部に設けられ且つハンドル軸2の左右両端部2a,2bに螺着される接続部5cと、接続部5cに設けられ且つ接続部5cが左右両端部2a,2bに螺着された際にリール本体1aの開口部90を閉塞する蓋部5bと、腕部5aの先端に取り付けられる軸部材95に対して軸受96を介して回転自在に支持されたハンドルノブ94とからなる。なお、ハンドル5が取り付けられる側と反対側の開口部90は、蓋体92によって閉塞されるようになっている。 【0024】また、固定部材であるリール本体1aと、このリール本体1aに対して回転する回動部材としてのハンドル軸2との間の狭い空間S内には、環状のシール部材70が介在して設けられている。シール部材70は、ハンドル軸2の両側に設けられており、ドライブギア3側へ水や異物等が侵入することを防止する。 【0025】また、固定部材である軸部材95と、軸部材95に対して回転する回動部材としてのハンドルノブ94との間の狭い空間S内には、環状のシール部材80が介在して設けられている。 【0026】リール本体1aとハンドル軸2との間に介在されるシール部材70の詳細が図7に示されている。図示のように、シール部材70は、弾性材料から成り、ハンドル軸2に常時接触される弾性変形可能な接触リップ部70aと、リール本体1aの突き当て段部83に嵌め込んで取り付けられる固定部70bと、接触リップ部70aを固定部70bに対してスラスト方向に所定距離だけオフセットさせる(接触リップ部70aと固定部70bとを回動部材であるハンドル軸2の軸方向で変位させる)連結部70cとを有している。具体的には、接触リップ部70aと連結部70cとの接続部(連結部70c側に位置する接触リップ部70aの基部)Pの中心(または中心軸)O1と、固定部70bの中心(または中心軸)02とが、ハンドル軸2の回動軸方向で、互いに対してオフセット(変位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されている。また、接触リップ部70aの径方向(ハンドル軸2の軸方向に対して垂直な方向)の長さRは、固定部70bの幅(固定幅)W以上に設定されている。 【0027】また、軸部材95とハンドルノブ94との間に介在されるシール部材80の詳細が図8に示されている。図示のように、シール部材80は、弾性材料から成り、ハンドルノブ94の内面に常時接触される弾性変形可能な接触リップ部80aと、軸部材95の環状溝95aに嵌め込んで取り付けられる固定部80bと、接触リップ部80aを固定部80bに対してスラスト方向に所定距離だけオフセットさせる(接触リップ部80aと固定部80bとを回動部材であるハンドルノブ94の軸方向(軸部材95の軸方向)で変位させる)連結部80cとを有している。具体的には、接触リップ部80aと連結部80cとの接続部(連結部80c側に位置する接触リップ部80aの基部)Pの中心(または中心軸)O1と、固定部80bの中心(または中心軸)02とが、ハンドル軸2の回動軸方向で、互いに対してオフセット(変位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されている。また、接触リップ部80aの径方向(ハンドル軸2の軸方向に対して垂直な方向)の長さRは、固定部80bの幅(固定幅)W以上に設定されている。 【0028】以上説明したように、本実施形態の魚釣用リール1は、リール本体1aもしくはこれに固定された固定部材33,95と、これら固定部材に対して回動する回動部材2,8,94との間に、シール部材40,50,60,70,80を備えるとともに、シール部材40,50,60,70,80は、前記固定部材または前記回動部材のいずれか一方側に固定される固定部40b,50b,60b,70b,80bと、他方側に接触される弾性変形可能な接触部40a,50a,60a,70a,80aとを有し、これら接触部と固定部とを繋ぐ連結部40c,50c,60c,70c,80cによって、接触部40a,50a,60a,70a,80aと固定部40b,50b,60b,70b,80bは、回動部材の回動軸方向で、互いに対して変位されている。しかも、その変位の形態として、接触部40a,50a,60a,70a,80aと連結部40c,50c,60c,70c,80cとの接続部(連結部側に位置する接触部の基部)Pの中心(または中心軸)O1と、固定部40b,50b,60b,70b,80bの中心(または中心軸)02とが、回動部材の回動軸方向で、互いに対してオフセット(変位)しており、そのオフセット量(変位量)Lが0.5mm〜10mmに規定されている。そして、接触部の径方向の長さRが固定部の幅(固定幅)W以上に設定されている。 【0029】そのため、前記固定部の径方向の弾性変形がそのまま前記接触部に伝わること(固定部と接触部とが互いに大きく影響し合うこと)はなく、したがって、固定部での固定力および接触部での接触圧を個別に調整して優れた防水性能を得ることができる。すなわち、固定部と接触部は、その位置が回動部材の軸方向で互いにずれており、径方向に沿って一直線状に延びていないため、固定部の径方向の肉厚を大きくする(固定のための圧入代を大きくする)などして固定力を高めた場合であっても、これが接触部に大きく影響することはなく、したがって、接触部で所望の接触圧を得ることができる(接触部の適正な接触圧および適度な柔軟性を保つことができる)。また、接触部での接触圧に重点を置いてシール部材を薄肉に設計した場合であっても、固定部で十分な固定力を得ることができる。つまり、固定部で十分な固定力を得ることと、接触部で所望の接触圧を得ることとの両立を容易に図ることができる。これは、特に隙間の狭い部分などにシール部材を取付け固定する場合に有益である。なお、オフセット量(変位量)Lが0.5mmよりも小さいと、固定部と接触部とが互いに大きく影響し合う結果になるとともに、オフセット量(変位量)Lが10mmよりも大きいと、軸方向長さが大きくなって好ましくないとともに、接触部の適正な接触圧を規定することが難しくなる。 【0030】また、圧入される固定部の弾性変形によって、接触部の先端が波状に変形することがないため、接触部が相手側部材の壁面と全周にわたって均一に接触でき(接触圧にばらつきが生じない)、防水性能が安定する。 【0031】なお、本発明は、前述した実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態では、スピニングリールに本発明が適用されているが、本発明は、両軸受型リール等の他の魚釣用リールに提供することもできる。また、前述した実施形態では、固定部材としてリール本体1aおよびカバー部材33が示され、回動部材としてハンドル軸2やロータ8が示されているが、固定部材および回動部材はこれらに限定されない。 【0032】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、固定部での固定力および接触部での接触圧を個別に調整できる防水性能の優れたシール材を備える魚釣用リールを提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月31日(2001.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−354973(P2002−354973A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−165514(P2001−165514) |
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