| 【発明の名称】 |
外ガイド付き釣竿 |
| 【発明者】 |
【氏名】苗木 芳弘
【氏名】岡本 寿久
【氏名】亀田 謙一
【氏名】西川 太
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| 【要約】 |
【課題】軽量化を図ると共に、魚信の伝達性を向上させた外ガイド付き釣竿を提供する。
【解決手段】繊維強化樹脂プリプレグを使用して焼成した竿杆素材を研磨した表面を露出させた竿杆10と、該竿杆の先端に設けたトップガイドG6と、該トップガイドの後方位置に設けた他の釣糸ガイドG1,・・・,G5とを有する外ガイド付き釣竿であって、前記竿杆と他の釣糸ガイド装着部との間は、トップガイドと竿杆との間に比べて、振動伝達性の低い構造とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 繊維強化樹脂プリプレグを使用して焼成した竿杆素材を研磨した表面を露出させた竿杆と、該竿杆の先端に設けたトップガイドと、該トップガイドの後方位置に設けた他の釣糸ガイドとを有する外ガイド付き釣竿であって、前記竿杆と他の釣糸ガイド装着部との間は、トップガイドと竿杆との間に比べて、振動伝達性の低い構造としていることを特徴とする外ガイド付き釣竿。 【請求項2】 前記トップガイドと竿杆とには、互いに直接に接触している領域を有し、他の釣糸ガイドと竿杆には、直接接触領域を有しない請求項1記載の外ガイド付き釣竿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、竿杆の外側に複数の釣糸ガイドを有し、焼成した繊維強化樹脂製竿杆素材を研磨した表面を露出させた釣竿に関する。 【0002】 【従来の技術】本出願人による、例えば特開平11−215935号公報において述べているように、竿杆等の部材表面を、ケミカルバフ研磨等によって、化学的及び/又は機械的に研磨した後に、塗装を施さないで研磨面を露出させたまま使用に供することがある。こうすると、研磨によって光沢が出て外観が向上すると共に、塗装膜の分だけ軽量化できる等の利点があるからである。特に、繊維強化樹脂部材の表面樹脂部分を主に除去研磨する場合は、強化繊維の損傷を防止して部材強度の低下を防止し、外観がよくて軽量高強度な釣竿等が提供できる利点がある。こうした研磨面の露出した釣竿に、直接に釣糸ガイドを装着すれば、魚信の振動を受けた釣糸ガイドは、介在層無しでその魚信を竿杆に伝達するため、竿元の手に伝達され易い。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】然しながら、複数の釣糸ガイドを設けた釣竿では、夫々の位置における釣糸ガイドが、釣竿の本体である竿杆に対して魚信を伝達することになるため、竿元の手に伝達された場合は、夫々の釣糸ガイド位置における魚信伝達振動が重畳したものとなり、却って、本来の魚信を捉え難くなる。依って本発明は、軽量化を図ると共に、魚信の伝達性を向上させた外ガイド付き釣竿の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み本発明の請求項1では、繊維強化樹脂プリプレグを使用して焼成した竿杆素材を研磨した表面を露出させた竿杆と、該竿杆の先端に設けたトップガイドと、該トップガイドの後方位置に設けた他の釣糸ガイドとを有する外ガイド付き釣竿であって、前記竿杆と他の釣糸ガイド装着部との間は、トップガイドと竿杆との間に比べて、振動伝達性の低い構造としていることを特徴とする外ガイド付き釣竿を提供する。最初に魚信を捉えるのは釣糸であるが、該釣糸から魚信伝達を受けたトップガイドの振動をそのまま竿元に伝達できれば、魚信検知性が良好となる。そこで、トップガイド以外の釣糸ガイドと竿杆との間を、トップガイドよりも振動伝達性の低い構造として、これら他の釣糸ガイドからは振動が伝達し難いように構成する。 【0005】請求項2では、前記トップガイドと竿杆とには、互いに直接に接触している領域を有し、他の釣糸ガイドと竿杆には、直接接触領域を有しない請求項1記載の外ガイド付き釣竿を提供する。トップガイドは直接接触領域を有するため魚信の伝達性能は高く、他の釣糸ガイドでは直接接触領域が無いため、魚信の伝達性能は低い。従って、トップガイドの受けた魚信振動が純粋に竿元に伝達され易い。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。図1は本発明に係る外ガイド付き釣竿の例示であり、所謂、継式ではなく1本竿であり、この例はルアーロッドである。その竿杆10の後部にはリール(図示せず)を装着するリール装着部12が配設されており、その前後に前側グリップ14Bと後側グリップ14Aが配設されている。竿杆10の前部には、第1、第2、第3、第4、第5の各途中釣糸ガイドG1,G2,G3,G4,G5と、先端のトップガイドG6とが設けられている。 【0007】竿杆10は、エポキシ樹脂等の合成樹脂をマトリックスとし、炭素繊維等の強化繊維で強化された繊維強化樹脂製であって、この例では中実竿杆である。この竿杆10を成形する方法は、まず、定法の加圧加熱によって竿杆素材を成形する。その後、ケミカルバフ研磨等によって、化学的及び/又は機械的に竿杆表面を研磨して外観を向上させ、この上に塗装を施すことなく、研磨面をそのまま露出させて竿杆10としている。 【0008】図2を参照すると、トップガイドG6の基部G6Kには、竿杆10の先端部を嵌入させるための穴が設けられている。竿杆先端部の上側半分の領域10Uにエポキシ樹脂20を塗布しており、これによってトップガイド基部を固定している。従って、素材そのままの竿杆先端部の下側半分の領域10Dと先端面10Eにはエポキシ樹脂を介在させておらず、トップガイド基部が接触しており、トップガイドG6の受ける魚信は、竿杆10によく伝達されて元部方向に伝わる。 【0009】これに対し、他の釣糸ガイドGN(N=1,2,3,4,5)の装着方法はトップガイドG6とは異なっている。図3を参照すると、他の釣糸ガイドGNは、夫々、前後の脚部GNA,GNBを有しており、その先部(足部)を糸部材等を使用して竿杆10に固定している。この場合、竿杆表面と足部との間に、振動の吸収され易い合成樹脂材等の部材16を介在させている。この合成樹脂材等の部材16の例としては、ゴムを材料としたシート片や、天然や合成繊維の糸等がある。こうした部材16を介在させた足部の上から竿杆と共に、巻回糸18等を巻回し、更には、その巻回糸を固定するために、巻回糸に接着剤等の合成樹脂を含浸させて固める。 【0010】上記のように、他の釣糸ガイドGNの足部と竿杆との間には、振動の吸収されやすい部材16が介在しているため、他の釣糸ガイドの受けた魚信は竿杆10に伝達され難い。従って、釣りにおいて、魚の魚信は釣糸に伝わり、その魚信は主としてトップガイドG6を介して竿杆10に伝達され、竿元側に伝送される。従って、他の釣糸ガイドからの伝達振動と重なってノイズを含むことが防止され、魚信検知性が向上する。 【0011】上記実施形態例では、トップガイドG6は竿杆10に対して直接に接触する面10D,10Eを有していたが、これらの面もエポキシ樹脂等の接着剤20に覆われていてもよい。この場合、他の釣糸ガイドGNの足部と竿杆10との間に介在する部材16は、前記トップガイドの接着剤20よりも振動伝達性の低い部材とする。少なくとも竿杆素材の弾性率よりも低い材料であって、接着剤20よりも弾性率の低い材料(例えば、ゴム系接着剤)の部材としたり、或いは、接着剤20と同じ材料を使用し、層厚を厚くした部材等である。更には、トップガイドG6の基部G6Kを、円周方向の適宜位置において縦割りスリットを有するフレーム状に構成し、接着剤20を使用することなく、フレーム状基部の上から巻回糸等によって直接に竿杆10に対して固定してもよい。また、実施形態例では竿杆10は1本の中実竿杆であるが、中空竿杆でもよく、また、継式釣竿でもよい。 【0012】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明によれば、繊維強化樹脂製竿杆の表面に塗装を施すことなく軽量化を図ると共に、魚信の伝達性を向上させた外ガイド付き釣竿が提供可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月30日(2001.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101421 【弁理士】 【氏名又は名称】越智 俊郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−354969(P2002−354969A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−162588(P2001−162588) |
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