| 【発明の名称】 |
中通し釣竿 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 浩一
【氏名】鶴藤 友義
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| 【要約】 |
【課題】竿全体の調子の向上が図れるトップガイドを装着した中通し釣竿を提供することを目的とする。
【解決手段】中通し釣竿は、穂先竿1と、複数本の中間竿と、釣糸導入部を設けた大径竿管とを有しており、穂先竿1の竿管本体内側に釣糸案内部7を突出形成し、穂先竿1の先端に、穂先竿を継合する中間竿の先端内径より小さい外径で重量が0.3g以下に形成されたトップガイド10のガイド本体12の取付部を嵌着し、取付部の先に、内径dが1.5mm以上の耐摩耗性を有するガイドリング15を固定する拡径部12aを形成したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穂先竿と、複数本の中間竿と、釣糸導入部を設けた大径竿管とを有する中通し釣竿であって、前記穂先竿の竿管本体内側に釣糸案内部を突出形成し、前記穂先竿の先端に、穂先竿を継合する中間竿の先端内径より小さい外径で重量が0.3g以下に形成されたトップガイドのガイド本体の取付部を嵌着し、前記取付部の先に、内径dが1.5mm以上の耐摩耗性を有するガイドリングを固定する拡径部を形成したことを特徴とする中通し釣竿。 【請求項2】 穂先竿と、複数本の中間竿と、釣糸導入部を設けた大径竿管とを有する中通し釣竿であって、前記穂先竿の竿管本体内側に釣糸案内部を突出形成し、前記穂先竿の先端に、穂先竿を継合する中間竿の先端内径より小さい外径で重量が0.3g以下に形成されたトップガイドを配設すると共に、前記トップガイドのガイド本体の先端に内径dの耐摩耗性を有するガイドリングを固定し、前記穂先竿の竿管本体先端部の内側径をd0、この部分に形成された前記釣糸案内部の内径をd1、前記ガイド本体における小径部をd2とした場合、d0>d2>d1≧dとし、前記耐摩耗性を有するガイドリングの内径dを1.5mm以上に形成したことを特徴とする中通し釣竿。 【請求項3】 穂先竿と、複数本の中間竿と、釣糸導入部を設けた大径竿管とを有する中通し釣竿であって、前記穂先竿の竿管本体内側に釣糸案内部を突出形成し、前記穂先竿の先端に、穂先竿を継合する中間竿の先端内径より小さい外径で重量が0.3g以下に形成されたトップガイドを配設すると共に、前記トップガイドのガイド本体の先端に内径dの耐摩耗性を有するガイドリングを固定し、前記穂先竿の竿管本体先端部の内側径をd0、この部分に形成された前記釣糸案内部の内径をd1、前記ガイド本体における小径部をd2とした場合、d0>d2>d1とし、かつ、前記耐摩耗性を有するガイドリングの内径dを前記釣糸案内部の内径d1より0.5mm以内の範囲で大きく形成し、前記耐摩耗性のガイドリングの内径dを1.5mm以上に形成したことを特徴とする中通し釣竿。 【請求項4】 前記ガイド本体に、穂先竿の竿管位置を規制する規制部を形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の中通し釣竿。 【請求項5】 前記耐摩耗性を有するガイドリングの内側後部は、前記ガイド本体の小径部より内方に突出している部分が曲面又は傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の中通し釣竿。 【請求項6】 前記釣糸案内部の内側前部は、前記ガイド本体の小径部より内方に突出している部分が曲面又は傾斜面に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の中通し釣竿。 【請求項7】 前記耐摩耗性を有するガイドリングの先端にフランジ部を形成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の中通し釣竿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、穂先部分に特徴を有する中通し釣竿に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、魚釣りに用いられる釣竿の一つとして中通し釣竿が知られている。この中通し釣竿は、使用に際して糸絡みが少ないという特徴があり、元竿側にリールから繰り出された釣糸を竿管内に導入する釣糸導入部が、また、穂先竿先端部に釣糸を導出するトップガイドが装着された構成となっている。 【0003】前記トップガイドは、従来から様々な構成が知られており、例えば、特許第2919777号公報には、穂先竿先端に装着される金属製の筒状体の先端内側にガイドリングを固定したトップガイドが開示されている。このガイドリングは、セラミックス等の耐摩耗性材料で形成されており、これにより糸抵抗の軽減を図ると共に、耐摩耗性の向上を図っている。また、このガイドリングは、筒状体先端の径方向膨出部の内側に、穂先竿の先端縁に当接した状態で嵌着されており、外部からの衝撃等に対して保護されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、穂先竿先端に、上記したような構成のトップガイドを装着すると、トップガイドの重さにより釣竿の調子が悪くなるという問題がある(竿を振ったとき、撓り具合がベタ付いた調子になる)。 【0005】このため、トップガイドの重量を軽量化すればよいが、トップガイド本体(上記構成では筒状体)や、ガイドリングを小型軽量化しようとすると、両者の固定範囲が少なくなるため、使用中の衝撃等でガイドリングが取れ易いという不具合が生じてしまう。特に、上記した公知例の構成では、ガイドリングが穂先竿先端縁に接触していることから、穂先竿でガイドリングを突き上げてガイドリングが取れ易くなってしまう。更に、小型軽量化を図るべく、ガイドリングを小型化すると、それに伴って内径が小さくなってしまい、釣糸の結び目等の接触によってガイドリングが取れ易くなってしまう。 【0006】本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、竿全体の調子の向上が図れるトップガイドを装着した中通し釣竿を提供することを目的としており、更には、前記トップガイドに装着されるガイドリングの糸抵抗の軽減及び外れを防止すると共に、耐摩耗性、耐久性の向上を図った中通し釣竿を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決するために、本発明は、穂先竿と、複数本の中間竿と、釣糸導入部を設けた大径竿管とを有する中通し釣竿であって、前記穂先竿の竿管本体内側に釣糸案内部を突出形成し、前記穂先竿の先端に、穂先竿を継合する中間竿の先端内径より小さい外径で重量が0.3g以下に形成されたトップガイドのガイド本体の取付部を嵌着し、前記取付部の先に、内径dが1.5mm以上の耐摩耗性を有するガイドリングを固定する拡径部を形成したことを特徴とする。 【0008】また、上記した課題を解決するために、本発明の中通し釣竿は、上記した構成において、穂先竿の竿管本体先端部の内側径をd0、この部分に形成された前記釣糸案内部の内径をd1、前記ガイド本体における小径部をd2とした場合、d0>d2>d1≧dとしたことを特徴とする。 【0009】また、上記した課題を解決するために、本発明は、穂先竿と、複数本の中間竿と、釣糸導入部を設けた大径竿管とを有する中通し釣竿であって、前記穂先竿の竿管本体内側に釣糸案内部を突出形成し、前記穂先竿の先端に、穂先竿を継合する中間竿の先端内径より小さい外径で重量が0.3g以下に形成されたトップガイドを配設すると共に、前記トップガイドのガイド本体の先端に内径dの耐摩耗性を有するガイドリングを固定し、前記穂先竿の竿管本体先端部の内側径をd0、この部分に形成された前記釣糸案内部の内径をd1、前記ガイド本体における小径部をd2とした場合、d0>d2>d1とし、かつ、前記耐摩耗性を有するガイドリングの内径dを前記釣糸案内部の内径d1より0.5mm以内の範囲で大きく形成し、前記耐摩耗性のガイドリングの内径dを1.5mm以上に形成したことを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る中通し釣竿の実施形態について説明する。図1乃至図3は、本発明の第1の実施形態を示す図であり、図1は、中通し釣竿(釣竿とも称する)の全体構成を示す図、図2は、穂先竿と第1中間竿(穂持竿)の構成を示す縦断面図、図3は、穂先竿に装着されたトップガイドを示す縦断面図である。 【0011】本実施形態の釣竿Rは、先端から順に、穂先竿1、第1中間竿2(穂持竿)、第2中間竿3、第3中間竿4、そして、大径竿管5とを備えて構成されており、これらの各竿が、相互に継合部Pによって抜け止めされた、いわゆる振り出し式に構成されたものである。この場合、大径竿管5は、それ自体が、元竿として構成されていても良いし、その後方に、別途、元竿を継合するような構成であっても良い。 【0012】各竿(竿管とも称する)は、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させたプリプレグシートを管状にする公知の手法によって成形されており、上記した継合部分の外周には、割れ等を防止するように、口金6が装着されている。また、管状に成形された各竿管の内部には、釣糸が挿通されることから、その接触抵抗を軽減するように、スパイラル状の突起7が形成されている。 【0013】前記元竿5の基端側には、魚釣用リールが装着されるリールシート8が設けられており、先端側には、魚釣用リールから繰り出される釣糸を釣竿内に導入するブリッジ状の釣糸導入ガイド9aを具備した釣糸導入部9が設けられている。なお、釣糸導入部9は、中間竿に設けられていても良く、また、釣糸導入ガイドの構成については、図に示すような形状に限定されるものではない。 【0014】前記穂先竿1の先端部分には、魚釣用リールから繰り出され、釣竿内に導入された釣糸を導出するトップガイド10が設けられている。以下、このトップガイド10の構成、及びそれを装着した際に得られる作用効果について詳細に説明する。 【0015】トップガイド10は、円筒状のガイド本体12と、このガイド本体12の先端側に一体形成された拡径部12aとを備えており、拡径部12aの先端内周には、軸芯方向に突出するガイドリング係止部12bが形成されている。円筒状のガイド本体12の外周面は、穂先竿の先端内周に嵌着されるよう取付部を構成しており、ガイド本体12と拡径部12aは、ガイド本体12が穂先竿1の先端内周に嵌着された際、穂先竿の先端外周面と拡径部12aの外周面とが、略面一状となるように形成されている。 【0016】前記ガイド本体12と拡径部12aとの間の境界部分は段差になっており、この段差は、穂先竿先端の肉厚と対応して穂先竿1の先端縁が突き当てられるように規制部12cとしての機能を有する。これにより、トップガイドを装着した際に、ガイド本体の規制部12cにおいて、穂先竿の位置をより確実に規制できるようになっている。 【0017】前記拡径部12aの内側には、ガイドリング15が固着されており、このガイドリング15は、前記ガイドリング係止部12bを挟着して外れ難くなるように前フランジ15aと後フランジ15bとを備えている。この場合、前フランジ15aの内周は、先端に移行するに従って、次第に拡径する曲面状に形成されており、開口位置で導出方向が変わる釣糸の摺動抵抗を軽減するようにしている。なお、前フランジ15aと後フランジ15bとの間に規定される凹部や、後フランジ15bについては、円周方向の一部のみに形成されるような構成であっても良い。 【0018】上記した構成のトップガイド10は、総重量が0.3g以下、好ましくは0.2g以下となるように構成されており、穂先竿1に嵌着した際に、穂先竿の調子を低下させないようにしている。すなわち、総重量を0.3g以下とすることで、釣竿を振った際に、穂先竿1の撓り具合がベタ付くような感覚を抑制できるようになり、調子を向上することができると共に、持ち重りを防止することが可能となる。 【0019】従って、トップガイド10は、総重量が0.3g以下でも、できるだけ軽量に構成されていることが好ましく、具体的には、成形時のバラツキ、強度を確保するための肉厚等を考慮して、ガイド本体12及び拡径部12aは、0.01〜0.15gの重さの範囲で、ガイドリング15は、0.03〜0.10gの重さの範囲で形成しておくことが好ましく、より好ましくは、ガイド本体12の重さをガイドリング15より軽くするのが良い。この場合、前記ガイド本体12及び拡径部12aは、より軽量化を図るべく、比重が5.0以下、好ましくは2.5以下の合成樹脂によって形成するのが好ましいが、このような材料以外にも、金属、繊維強化樹脂、セラミック等によって形成しても良い。 【0020】前記ガイドリング15は、釣糸が摺接する部分であることから、耐摩耗性が高く、滑り性が良好な材料、例えば、SiC、セラミック等によって形成されており、その内径dは、1.5mm以上となるように形成されている。この場合、内径dは、1.65mm以上にするのが好ましい。 【0021】このように、内径dを1.5mm以上にすることで、小型軽量化を図った上で、釣糸が挿通する部分の口径が大きくなるため、釣糸を円滑に案内できると共に糸抵抗の低減が図れる。また、ガイドリング15は、竿管、すなわち穂先竿1の先端部分とは接触しない拡径部12aの内側に囲うように固定されていることから、小型化を図っても取れが極力防止され、より強度、耐久性に優れた構成となる。 【0022】前記ガイドリング15の前フランジ15aは、その外径が、前記拡径部12aの外周面及び穂先竿1の先端部分における外周面と、略面一状となるように形成しておくことが好ましい。このような構成により、竿先部分が面一状になり、釣糸の引っ掛かりを効果的に防止することができる。 【0023】また、上記した構成のトップガイド10は、穂先竿1を中間竿2に収納できるように、中間竿2の先端内径よりも小さい外径となるように形成されている。具体的には、中間竿2に対して出し入れしやすく、かつ調子が良好となるように、トップガイド10は、その外径が中間竿2の先端内径に対して、1mm以上小さくなるように形成しておくのが好ましい。 【0024】上記した構成において、穂先竿1の竿管本体先端部の内側径をd0、この部分に形成された釣糸案内部7の内径をd1、ガイド本体12において最も小径の部分となる小径部12dにおける内径をd2とした場合、d0>d2>d1≧dとなるように、穂先竿1及びトップガイド10を形成しておくことが好ましい。 【0025】このように、竿管本体先端部の内側径d0、ガイド本体12の小径部12dにおける内径d2が、釣糸案内部7の内径d1及びガイドリング15の内径dよりも大きく設定されていることから、釣糸は、釣糸案内部7の頂部とガイドリング15の内周部分との間で摺接し、穂先竿の竿管本体先端部の内側面や、ガイド本体12の内周面に摺接しないため、釣糸を円滑に案内できると共に、糸抵抗の軽減が図れる。 【0026】また、穂先竿1の竿管本体先端部の内側径d0が、ガイド本体12の小径部12dにおける内径d2に対して大きく設定されている(d0>d2)ことから、小径部12dを通過した後は、円滑に釣糸が通るようになり、釣糸案内部7の内径d1がガイドリング15の内径d以上となるように設定されている(d1≧d)ことから、穂先竿の破損が生じ難い構成とすることができる。この場合、両者の径差(d1−d)が、0.5mm以下となるように形成することが好ましい。 【0027】上記した構成において、ガイドリング15の内側後部は、ガイド本体12の小径部12dより内方に突出している部分R1が、釣糸を受けるように曲面又は傾斜面に形成されていることことが好ましい。このような形状により、釣糸の傷付きを防止してより一層円滑に案内できると共に、釣糸の摺動抵抗を軽減して、ガイドリングの取れをより確実に防止することができる。 【0028】また、釣糸案内部7の内側前部は、ガイド本体12の小径部12dより内方に突出している部分R2が釣糸を受けるように曲面又は傾斜面に形成されていることが好ましい。このような形状により、釣糸の傷付きを防止してより一層円滑に案内できると共に、釣糸案内部の破損を確実に防止できる。同様に、ガイド本体12の規制部12cによって形成される内側屈曲部R3についても、釣糸を受けるように、曲面又は傾斜面に形成されていることが好ましい。 【0029】また、上記した構成の穂先竿1及びトップガイド10における各構成要素の寸法関係は、以下のように設定されていることが好ましい。 【0030】穂先竿1の竿管本体先端部の内側径d0を、1.50〜2.50mm程度、好ましくは1.55〜2.00mm程度で形成すると共に、その肉厚tを0.16〜0.36mmで形成することが好ましい。このような構成により、糸通し性を向上しつつ、調子の良い(撓り性の良い)釣竿にできる。 【0031】釣糸案内部7の内径d1を、1.45〜1.90mm程度で形成すると共に、その高さhを0.05〜0.3mm、好ましくは0.28mm以下で形成することが好ましい。このような構成により、竿管本体部分の径が大きくなることを防止でき、竿先部がしなり性の良い優れた調子の釣竿となる。 【0032】ガイド本体12における小径部12dの内径d2は、ガイドリング15と釣糸案内部7の根元を保護できる程度の径、具体的には、d0より小さく形成することが好ましい。また、その小径部における肉厚t1は、薄肉厚で大径の内径にすることから、穂先竿1の先端部における肉厚tよりも薄くなるように形成することが好ましい。 【0033】次に、本発明の別の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態においては、穂先竿先端におけるトップガイド部分を示すこととし、上記した実施形態と同様な構成を有する部分については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明については省略する。 【0034】図4は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、トップガイド部分を拡大した縦断面図、図5は、その変形例を示す図である。 【0035】この実施形態のトップガイド10aは、円筒状のガイド本体12の先端側に形成される拡径部12eが、上記実施形態と比較して、穂先竿の外周から径方向外方に突出する大径となるように形成したものである。このため、大径部となる拡径部12eに移行する部分12fは、その基端部分が、穂先竿1の先端縁の規制部12cとなっている。また、図に示すように、移行する部分12fはテーパ形状となっているが、図5に示す変形例のように、糸掛かりしないように曲面状に形成しても良い。 【0036】なお、この実施形態では、ガイドリング15の内径dを、ガイド本体12における小径部12dの内径d2より少し大径(+0.5mm程度)にすることで、ガイドリングを薄肉厚にし、トップガイドの小型、軽量化が図れるようにしているが、逆に、上記した実施形態のように、同径以下にしても良い。 【0037】また、この実施形態では、ガイドリング15は、その内径dが、釣糸案内部7の内径d1よりも0.5mm以内の範囲で大きくなるように形成されている。このように構成することで、竿管の破損を防止しつつ、糸抵抗を少なくできる。また、竿から外に出た釣糸の方向変化があっても、糸抵抗の増加を抑える(少なくする)ことができる。 【0038】また、ガイド本体12を穂先竿先端に内嵌させる構成においては、穂先竿に対する取付部より先の先端を拡径させることなく(拡径部12eを形成することなく)、ガイド本体12における取付部の内径d2と同径で前方に延長形成しても良い。この場合、より薄肉厚のガイドリングを固定すれば良く、これにより、トップガイドをより小型、軽量化することが可能となる。 【0039】図5に示す変形例のトップガイド10bは、上記したように、ガイド本体12の先端側に形成される拡径部12eに移行する部分12fが、糸掛かりしないように曲面状に形成したものである。このような、曲面形状とすることで、ガイドリング15を薄肉厚、小型化して、トップガイドの軽量化を図ることが可能となる。 【0040】図6乃至図9は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、図6は、穂先竿とトップガイドを示す縦断面図、図7は、その拡大図、図8は、トップガイドの本体部の構成を示す図、そして、図10は、ガイドリングの構成を示す図である。 【0041】この実施形態のトップガイド10cは、円筒状に形成されたガイド本体22が、穂先竿1の先端に外嵌されるように構成されている。ガイド本体22は、略ストレート状に延出(先端側は拡径していても良い)しており、その先端側の内周には、軸芯方向に突出するガイドリング係止部22aが形成され、ここに耐摩耗性を有するガイドリング15が、上述した構成と同様に取着されている。 【0042】また、ガイドリング係止部22aより基端側のガイド本体22の内面には、小径部22dが形成されており、穂先竿1に嵌着固定される際、上記した構成と同様、穂先竿1の先端縁が突き当てられる規制部22cとしての機能を果たしている。 【0043】なお、この実施形態においても、穂先竿1の竿管本体先端部の内側径をd0、この部分に形成された前記釣糸案内部の内径をd1、ガイド本体22の小径部22dの内径をd2、ガイドリング15の内径をdとした場合、これらの寸法関係については、上述した実施形態と同様に構成することが好ましい。なお、ガイド本体22の穂先竿1に対する肉厚t2は、釣糸が引っ掛からないように、0.1〜0.3mm程度にするのが好ましい。 【0044】また、上記したガイドリング15については、先フランジ15aの外径をD1、後フランジ15bの外径をD2、各フランジ間の中間部の外径をD3、先フランジ15aの軸方向長さをL1、後フランジ15bの軸方向長さをL2、各フランジ間の中間部の軸方向長さをL3とした場合、以下の条件を満足するように形成することが好ましい。D1>D2に形成する。このように、先フランジ15aの肉厚を、後フランジ15bの肉厚よりも厚くなるように形成することで、先フランジの内側のRを大きくすることが可能となる。なお、具体的には、上述した総重量の範囲内になるように、D1は、3.4〜4.0mm程度とし、D2は、2.8〜3.5mm程度で形成することが好ましい。L1≦0.7mmとなるように形成する。先フランジ15aの軸方向の長さは、長くし過ぎると、重量が重くなったり、フランジ部分が欠け易くなることから、上記したように、0.7mm以下となるように形成する。この場合、L1が短くなり過ぎると、先フランジ15aのRが小さくなるため、L1≧0.5mmとしておくことが好ましい。L1>(D3−d)/2となるように形成する。このように、先フランジ15aの軸方向の長さを、ガイドリングの中間部の肉厚よりも長くなるように形成することで、釣糸が摺動した際の摩耗に強く、小型であっても、長期の使用に耐えることが可能となる。なお、ガイドリング15の軸方向の長さL1+L2+L3については、重量等を考慮して、2.0〜3.0mm程度で形成することが好ましい。D1≦D4となるように形成する。このように、先フランジ15aの外径を、本体部22の先端外径以下にすることで、フランジの破損を効果的に防ぐことができる。この場合、両者の径差(D4−D1)が、1mm以内となるように形成することが好ましい。 【0045】また、トップガイド10cの外径(ガイド本体22における外径D4)は、穂先竿1の先端外径よりも僅かに大きくする(径差が1mm以内)のが良い。このように形成することで、トップガイドの重量を軽くすることができ、シャープ感のある調子が実現できる。 (5)ガイドリングの形状ガイドリング15は、例えば、前フランジや後フランジが形成されていない構成(ストレート形状)であっても良い。上述したように、前フランジを形成しておくことにより、竿先で釣糸の方向変化があっても、釣糸を円滑に案内でき、耐摩耗性の向上が図れる。 【0046】また、前フランジ15aと後フランジ15bとの間に形成される凹部は、円周方向の一部に形成し、その部分にガイド本体の一部が引っ掛かるように固定しても良い。更に、フランジは、円周方向で所定の間隔で突部を突出させた構成であっても良い。 【0047】なお、上記した(1)〜(5)に詳述したガイドリング15の構成は、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態においても適用することが可能である。 【0048】以上、本発明に係る中通し釣竿の実施形態について説明したが、本発明は、上述した各要件を任意に組み合わせて構成したものであっても良い。 【0049】 【発明の効果】本発明によれば、竿全体の調子の向上が図れるトップガイドを装着した中通し釣竿が得られ、更には、前記トップガイドに装着されるガイドリングの糸抵抗の軽減及び外れが防止でき、耐摩耗性、耐久性が向上した中通し釣竿が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月31日(2001.5.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097559 【弁理士】 【氏名又は名称】水野 浩司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−354968(P2002−354968A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−164875(P2001−164875) |
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