| 【発明の名称】 |
ルアー |
| 【発明者】 |
【氏名】西田 剛
【氏名】長井 健太
|
| 【要約】 |
【課題】持続性があり且つ安定した誘魚性能を持たせる。
【解決手段】ルアー100は、右側面1Rと左側面1Lとで色彩が異なる魚形のボディ1を具備する。右側面1Rは、例えば金黒(ウロコ模様の溝部分および目玉が黒色で、他の部分が金色)を基調とし、上方がやや黒っぽくなっている。左側面1Lは、例えば黒地に黄緑色(ウロコ模様の溝部分および目玉が黒色で、他の部分が黄緑色)を基調とし、上方がやや暗い緑色となっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣糸取付部(2)および釣針取付部(3,4)を持ち且つ動物を模した形状のボディ(1)の右側面(1R)と左側面(1L)の色彩と模様の少なくとも一方を異ならせたことを特徴とするルアー(100)。 【請求項2】 請求項1に記載のルアー(100)において、前記右側面(1R)と左側面(1L)の一方を明るい色彩とし、他方を暗い色彩としたことを特徴とするルアー(100)。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ルアー(疑似餌)に関し、さらに詳しくは、持続性があり且つ安定した誘魚性能を有するルアーに関する。 【0002】 【従来の技術】−従来例1−実用新案登録第3047530号公報には、図8に示すように、第1色(例えば赤色)の頭部側ボディ部52と,フックHを持つ第2色(例えば白色)の尾部側ボディ部53とを接合したボディ51を用いることで、ボディ51の色彩にアクセントを付け、誘魚性能を高めたルアー500が開示されている。 【0003】−従来例2−実用新案登録第3054450号公報には、魚体を模したボディの一部分または全面にパールメッキ(真珠の色調のメッキ)を施したルアーが開示されている。 【0004】−従来例3−特公平2−12538号公報には、金属製ボディの外周にクリア層を形成し、該クリア層にボカシ模様を染色すると共に凹凸のウロコ模様をホットスタンプで設け、その外周に透明な保護被膜を形成することで、量産性と誘魚性能の向上を図ったルアーが開示されている。 【0005】−従来例4−特許第2752349号公報には、魚体を模したボディの左右両側に非対称にフィンを設けることで、ローリング(横揺れ)をしながらジグザグに水中を進むようにしたルアーが開示されている。 【0006】−従来例5−特許第3069856号公報には、ボディの左右両側に、付け替えパーツを任意の角度で嵌合させて取り付けるようにしたルアーが開示されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】上記従来のルアー500(図8)では、ボディの色彩にアクセントを付けているため、視覚的に魚を誘引することが出来るが、色彩の変化がないため、その誘引力を持続させることが難しい問題点がある。また、上記実用新案登録第3054450号公報、特公平2−12538号公報、特許第2752349号公報および特許第3069856号公報に開示されたルアーも、視覚的に魚を誘引することが出来るが、色彩の変化がないため、やはり、その誘引力を持続させることが難しい問題点がある。 【0008】また、魚に強くアピールする色彩がフィッシング条件によって異なることが経験的に知られている。例えば、水が濁っている渓流や湖沼では明るい色彩(水中でキラキラと反射する色彩や明色系統の色彩)のアピール度が高くなり、水が澄んでいる渓流や湖沼では暗い色彩(反射しにくい色彩や暗色系統の色彩)の方がアピール度が高くなることが知られている。また、日光の強い日中では比較的暗色系のアピール度が高くなり、日光の弱い朝夕夜では比較的はっきりした色調のアピール度が高くなることが知られている。しかし、水が濁っているか澄んでいるか日光が強いか弱いかが曖昧な場合があり、釣り人が不適切な色彩を選択しかねない問題点がある。また、釣りをしている間に変化する場合もあるので、最初は適切に色彩を選択していても、途中から不適切になってしまう問題点もある。 【0009】そこで、本発明の目的は、持続性があり且つ安定した誘魚性能を有するルアーを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明は、釣糸取付部(2)および釣針取付部(3,4)を持ち且つ動物を模した形状のボディ(1)の右側面(1R)と左側面(1L)の色彩と模様の少なくとも一方を異ならせたことを特徴とするルアー(100)を提供する。上記第1の観点によるルアー(100)では、水面に投入された直後に、ボディ(1)の右側面(1R)と左側面(1L)のどちらかが対象魚(釣りの対象となる魚)に向く。そして、ルアー(100)の向きが変わったり,ボディ(1)が周方向に回って上下が反転したり,対象魚が移動したりすることで、他方の側面が対象魚に向くと、対象魚には、「餌」(餌と誤認しているボディ)の色彩や模様が急に変化したように、あるいは別の色彩や模様を持った「餌」が突如出現したように見える。したがって、ロッドワークによりルアー(100)の向きを変えたり、釣糸の巻き上げによるローリングアクション(ルアーの頭部と尻部をつなぐ線を軸として、ルアー本体が振り子のように左右に半回転する動き)を繰り返すことで、右側面と左側面とを交互に魚に見せて興味を強く引き、かつ該興味を長時間持続させることが可能となり、魚を食い付かせやすくすることが出来る。なお、対象魚は単数でもよいが、ルアー(100)の周辺のあちこちに複数の対象魚が遊泳し、それぞれの対象魚が前記原理によりルアー(100)に誘引される環境で特に有用性が高い。 【0011】第2の観点では、本発明は、上記構成のルアー(100)において、前記右側面(1R)と左側面(1L)の一方を明るい色彩とし、他方を暗い色彩としたことを特徴とするルアー(100)を提供する。上記第2の観点によるルアー(100)では、対象魚に対する向きが変わったり,上下が反転したときに、対象魚が見るボディ(1)の色彩が、明るい色彩(反射率の高い色彩または明色系統の色彩)から、暗い色彩(反射率の低い色彩または暗色系統の色彩)へと変化するか、あるいはその逆に変化する。したがって、色彩の落差をより大きくして、魚の興味をいっそう引き立てることが可能になる。また、対象魚に強くアピールする色彩は、環境(水が濁っているか澄んでいるか、日光が強いか弱いか、泳層の温度が高いか低いか、対象魚の種類など)によって異なるが、明るい色彩と暗い色彩の少なくとも一方で対象魚を誘引することが可能となるので、安定な誘魚性能を得ることができ、広範な環境で釣果の向上を期待できる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。 【0013】図1〜図3は、本発明の一実施形態にかかるプラグタイプのルアー100を示す説明図である。図1の(a)は、前記ルアー100を右側から見た斜視図である。図1の(b)は、前記ルアー100を左側から見た斜視図である。図2は、図1の上面図である。図3は、図1の底面図である。なお、右,左は、前記ルアー100を基準として決める。このルアー100は、図示しないライン(釣糸)を取り付けるためのアイレット2およびフック(釣針)H1,H2を取り付けるためのアイレット3,4を持ち且つ右側面1Rと左側面1Lとで色彩が異なる魚形のボディ1を具備する。前記右側面1Rは、例えば金黒(ウロコ模様の溝部分および目玉が黒色で、他の部分が金色)を基調とし、上方がやや黒っぽくなっている。前記左側面1Lは、例えば黒地に黄緑色(ウロコ模様の溝部分および目玉が黒色で、他の部分が黄緑色)を基調とし、上方がやや暗い緑色となっている。図示の都合上、ハッチングの有無で色彩の差異を表現した。なお、前記ボディ1の内部に、ラトル(鉛などの金属の粒)を入れたラトルルーム(rattle room)を設け、前記ルアー100のアクション時に“カラカラ”というラトルサウンドが発生するようにしてもよい。 【0014】前記ボディ1の上面(背中)の色彩は、例えば黒色である。前記ボディ1の底面(腹部)の色彩は、例えば橙色である。 【0015】前記ボディ1の材料は、例えばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂や,バルサや,堅いウッドである。 【0016】次に、前記ルアー100を使用したフィッシングの手順について説明する。 (1)アングラーは、図4に示すように、ロッド(釣り竿)Rに装着されたリールEに巻き付けられたラインLの先端をルアー100のアイレット2に結ぶ。 (2)アングラーが、ロッドRを振ってキャスティングすると、ルアー100が空中を飛ぶ。 (3)図5に示すように、ルアー100が水面Wのポイントに投入されると、前記右側面1Rと左側面1Lのどちらかが魚F1,F2に向く。図示は、前記左側面1Lが魚F1に向き、前記右側面1Rが魚F2に向いた状態である。なお、魚は3以上でもよいし、単数でもよい。 (4)アングラーが、ロッドRを左または右に煽ると、ルアー100のボディ1が魚F1,F2に向ける面が変わる。よって、ロッドRを例えば左右に煽ることを繰り返すと、図6に示すように、右側面1Rと左側面1Lとが交互に魚F1,F2に向くこととなり、魚F1,F2の興味を強く引きつけることが出来る(魚F1と魚F2が、異なる側面を見るか、同一の側面を見るかは、ボディ1との位置関係により決まる)。または、アングラーが、ラインLを巻き上げてリトリーブ(ルアー100を引いてくる動作)を行えば、図7に示すように、ローリングアクションによりボディ1の上下が反転する度に、右側面1Rと左側面1Lとが交互に魚F1,F2に向くこととなり、魚F1,F2の興味を強く引きつけることが出来る。 【0017】なお、前記ボディ1の右側面1Rと左側面1Lとで、色彩を異ならせる代わりに、又はそれに加えて、模様を異ならせてもよい。また、前記ボディ1を魚以外の動物(例えば、虫やネズミ)に似せた形にしてもよい。この場合には、フィッシュ・イータ(魚食性の魚)以外の魚、例えば食虫魚に対する誘引性能をより高めることが可能となる。 【0018】−他の実施形態−(1)前記ボディ1の側面(右側面1Rまたは左側面1L)の色彩として、例えば、茶色,緑色,紫色,黒色,赤色,黄色,橙色,紺色,銀色,青色のいずれかを基調とする色彩を採用してもよい。また、ヒビ割れ仕上げ(クラック塗装)としてもよい。 (2)前記ボディ1の側面の模様として、タイガー模様、例えば黒色の縦縞,ぶち状の縞を施してもよい。 (3)前記ボディ1の側面の模様として、バス斑点、例えば黒色の斑点を施してもよい。 (4)前記ボディ1の側面の模様として、スポット(シミ状の丸)、例えばエラの横に位置する黒色,白色,赤色,橙色,黄色のいずれかのスポットを施してもよい。 (5)目玉の色彩として、例えば、クリア(透明または透明感のある色彩),黄色,青色,橙色,赤色,緑色のいずれかを基調とする色彩を採用してもよい。 (6)背中の色彩として、例えば、金色,茶色,緑色,紫色,赤色,黄色,橙色,紺色,銀色,青色のいずれかを基調とする色彩を採用してもよい。 (7)腹部の色彩として、例えば、白色,黄色,赤色,青色,緑色のいずれかを基調とする色彩を採用してもよい。 (8)前記ボディ1の色彩および模様として、生魚(アジ,アユ,イワシ,ニジマス,ボラ,ヤマメ,ワカサギなど)の色彩および模様を採用してもよい。 【0019】なお、先述のように、環境(水が濁っているか澄んでいるか、日光が強いか弱いか等)によって、魚に強くアピールする色彩が異なることが経験的に知られている。これに対して、前記右側面1Rおよび左側面1Lの一方を、明るいチャート系の色彩、例えばチャートリュース(chartreuse…青リンゴ色)とし、他方を、茶色などの暗い色彩とすることで、環境によらない安定した誘魚性能を期待できる。 【0020】 【発明の効果】本発明のルアーによれば、ボディの左右で色彩や模様を非対称とするので、魚がボディの右側面を見たときと左側面を見たときとで、別の視覚効果を与えることが可能となり、誘魚性能の持続力を高めることが出来る。また、ボディのいずれか片側の色彩が環境に合わなくなっても反対側の色彩が環境に合うため、安定した誘魚性能を得ることが出来る。なお、斬新なカラーデザインなので、需要者(顧客)の購買意欲が高まる利点もある。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】597020100 【氏名又は名称】株式会社スポーツザウルス
|
| 【出願日】 |
平成13年6月4日(2001.6.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095511 【弁理士】 【氏名又は名称】有近 紳志郎
|
| 【公開番号】 |
特開2002−354963(P2002−354963A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−167555(P2001−167555) |
|