| 【発明の名称】 |
生物捕獲装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福島 康晴
【氏名】片岡 孝浩
【氏名】松本 浩一
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| 【要約】 |
【課題】組立を容易にすると共に、運搬スペースを小さくし、しかも、耐久性を向上する。
【解決手段】一対のゴム製ユニット体51と、ゴム製前・後板52,53と、前・後板52,53を各ユニット体51に取付けるビス10を有し、各ユニット体51及び前・後板52,53の内面に、組立を補助する組立補助体として、第1係合部58、第2係合部67及び補強部68,75が突出状に一体形成されている。各ユニット体51は組立時に折り曲げられて、各ユニット体51に前・後板52,53が係合されて、ビス10により固定一体化される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 組立てられる複数のゴム製部品と、各部品を他の部品に取付ける取付手段を有し、ゴム製部品に、組立を補助する組立補助体が一体形成された生物捕獲装置。 【請求項2】 組立補助体がゴム製部品の内面に突出状に形成された請求項1記載の生物捕獲装置。 【請求項3】 ゴム製部品の組立補助体が、組立時に、他の組立補助体と係合、又は、他のゴム製部品と当接する係合部とされた請求項1又は2に記載の生物捕獲装置。 【請求項4】 組立補助体が、ゴム製部品における、取付手段の周辺部を補強する補強部とされた請求項1〜3の何れかに記載の生物捕獲装置。 【請求項5】 ゴム製部品が、少なくとも2つ以上の壁部が一体形成されたユニット体とされ、ユニット体が組立時に折り曲げられて、ユニット体の隣接する壁部における、対応する係合部が係合する請求項1記載の生物捕獲装置。 【請求項6】 ユニット体の壁部が、ユニット体の折曲時に隣接する壁部の係合部に当接する請求項5記載の生物捕獲装置。 【請求項7】 ユニット体に、他のゴム製部品が係合する請求項5又は6記載の生物捕獲装置。 【請求項8】 ゴム製部品が、混合されたゴムチップとバインダーにより、成形されるか、又は、加硫成形され、ゴムチップ間に、海水又は水等が通過可能な通路が、内面から外面に亘る全体に連続して形成された請求項1〜7の何れかに記載の生物捕獲装置。 【請求項9】 ゴム製部品の内面にリブが形成された請求項1〜8の何れかに記載の生物捕獲装置。 【請求項10】 ゴム製部品に繊維やコードが混入された請求項1〜9の何れかに記載の生物捕獲装置。 【請求項11】 比重が海水又は水の比重よりも大とされた請求項1〜10の何れかに記載の生物捕獲装置。 【請求項12】 全体又はゴム製部品が海水又は水内で煮沸された請求項1〜11の何れかに記載の生物捕獲装置。 【請求項13】 上面及び下面に、生物捕獲装置の積重ね時に上下に隣接する生物捕獲装置と係脱自在に凹凸係合する積重ね用補助部が形成された請求項1〜12の何れかに記載の生物捕獲装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は生物捕獲装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、本州、四国、九州近海で、蛸を捕獲する罠としては、通常、蛸壺が使用される。ところが、北海道近海の蛸は、本州近海等の蛸よりも大型のため、蛸壺が使用されず、一般に、蛸箱が使用される。ところで、上記従来の蛸箱は木製とされていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このため、従来においては、蛸箱は衝撃に弱く、破損(損傷)、変形し易いと共に、腐食し易く、耐久性がないとの問題があった。又、木製の蛸箱を海中に沈めるためには、蛸箱内に、石等の錘を入れる必要があり、面倒であると共に、この錘により、蛸箱がより破損(損傷)し易く、これが、更に、蛸箱の耐久性を損ねるとの問題もあった。 【0004】本発明は上記問題を解決できる生物捕獲装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の特徴とするところは、組立てられる複数のゴム製部品と、各部品を他の部品に取付ける取付手段を有し、ゴム製部品に、組立を補助する組立補助体が一体形成された点にある。尚、組立補助体がゴム製部品の内面に突出状に形成されることもある。又、ゴム製部品の組立補助体が、組立時に、他の組立補助体と係合、又は、他のゴム製部品と当接する係合部とされることもある。更に、組立補助体が、ゴム製部品における、取付手段の周辺部を補強する補強部とされることもある。又、ゴム製部品が、少なくとも2つ以上の壁部が一体形成されたユニット体とされ、ユニット体が組立時に折り曲げられて、ユニット体の隣接する壁部における、対応する係合部が係合することもある。更に、ユニット体の壁部が、ユニット体の折曲時に隣接する壁部の係合部に当接することもある。又、ユニット体に、他のゴム製部品が係合することもある。更に、ゴム製部品が、混合されたゴムチップとバインダーにより、成形されるか、又は、加硫成形され、ゴムチップ間に、海水又は水等が通過可能な通路が、内面から外面に亘る全体に連続して形成されることもある。又、ゴム製部品の内面にリブが形成されることもある。更に、ゴム製部品に繊維やコードが混入されることもある。又、比重が海水又は水の比重よりも大とされることもある。更に、全体又はゴム製部品が海水又は水内で煮沸されることもある。又、上面及び下面に、生物捕獲装置の積重ね時に上下に隣接する生物捕獲装置と係脱自在に凹凸係合する積重ね用補助部が形成されることもある。 【0006】 【発明の実施の形態】 【0007】以下、本発明を蛸箱に適用した実施の形態の第1例を図1〜図8の図面に基づき説明する。図1〜図4に示すように、蛸箱は、平行6面体、例えば、中空の直方体又は立方体形状とされて、多面体構造とされており、一対のユニット体51と、前板52と、後板53等の複数のゴム製(構成)部品を有する。尚、蛸箱の外面には、梨地や、凹凸等の滑り止め加工が施されることもある。 【0008】ユニット体51と前・後板52,53は、夫々、ゴム(ゴム材料)を成形型内で、加圧し、加熱加硫成形することで、一体形成されているが、これらが、加圧した状態で加熱加硫成形されたゴムシートを切断、加工することで、形成される場合もある。ユニット体51と前・後板52,53は、そのゴムの成分比率を調整することで、比重が調整されて、その(蛸箱の)比重は、海水の比重よりも大とされている。又、ユニット体51と前・後板52,53(又は、組立後の蛸箱)は、海水、又は、水内で、20分〜2時間程度煮沸されて、ゴム特有の臭いがなるべく弱くなるようにされている。尚、海水内で煮沸した方が、ゴム特有の臭いをより弱くでき、好ましい。 【0009】図5にも示すように、各ユニット体51は、蛸箱の天壁又は底壁を構成する第1壁部55と、蛸箱の左側壁又は右側壁を構成する第2壁部56と、両壁部55,56間に位置する折曲部57を有し、一体形成されると共に、組立時に、折曲部57で折曲げられる。 【0010】第1壁部55の内面の4隅には、組立補助体として示す第1係合部58が蛸箱の内側に向かって突出状に一体形成されている。第1係合部58は、山型状とされ、第1壁部55の前後端縁に沿う第1縁部59と、第1壁部55の各側縁に沿う第2縁部60とから成り、蛸箱の組立時には、各縁部59,60に第2壁部56や前板52、或いは、後板53が当接する。又、図6にも示すように、第1壁部55の前後縁部及び両側縁部には、夫々、取付手段として例示するビス(木ネジ)10が挿通される複数宛のビス孔(ネジ孔)11が上下方向に貫通形成され、ビス孔11における、ビス10の頭部が嵌入される部分の下部側は下方に向かってテーパー状とされたテーパー部61とされている。このテーパー部61により、ビス11をビス孔11に容易に挿入できる。ビス10はステンレス等の錆びにくい材料により形成され、海水にさらされても、耐久性があるようにされている。更に、第1壁部55の外面の4隅には、積重ね用補助部とされる一対の突起62と、一対の凹部63が、対角線上に配設され、蛸箱を積み重ねた際に、上側の蛸箱の突起62と凹部63が、下側の蛸箱の突起62と凹部63に嵌合して、蛸箱を容易に安定した状態で積重ねることができるようにされている。 【0011】第2壁部56の4隅は、切り欠かれた凹設部65とされ、第2壁部56の前後縁部の両凹設部65間が嵌入部66とされている。又、第2壁部56の内面の折曲部57側には、組立補助体として示す第2係合部67が蛸箱の内側に向かって突出状に一体形成されている。第2係合部67は、ユニット体51を折曲げた際に、第1壁部55における、折曲部57側の第1係合部58の第2縁部60の内側端面と係脱自在に係合する。更に、図7にも示すように、第2壁部56の内面の両側縁部には、組立補助体として示す取付手段用補強部68が、蛸箱の内側に膨出状に一体形成されている。補強部68は、第1壁部55の側縁部における、両端を除くビス孔11と対応するように配設されている。更に、第2壁部56における、前後縁部には、第1壁部55のビス孔11と同様の複数宛のビス孔が貫通形成されている。 【0012】図8にも示すように、折曲部57は、ユニット体51の他の部分より薄肉とされており、折曲部57は、その幅方向中央部に位置し且つ一定厚さとされた一定部70と、その左右両側に位置し且つ一定部70から離間するに従って漸次厚さが大となるように内面が傾斜面とされたテーパー部71を有する。ユニット体51の折曲時には、一定部70が容易に折曲げられて、両テーパー部71が当接する。 【0013】前板52は蛸箱の前壁を構成し、後板53は蛸箱の後壁を構成するもので、両ユニット体51の前端部、又は、後端部と係合(嵌合、嵌入)される。前板52には、蛸(生物、動物)が蛸箱内に入るための円形、楕円形、又は、4角形等の適宜形状(図例では、楕円形)の入口7が形成されている。後板53には、紐やロープを接続するための2個の接続孔6が形成されている。尚、上記入口7や接続孔6は、海水又は水等の液体が通過可能な貫通孔(通水孔、排水孔、水抜孔)として利用されることもあり、又、上記貫通孔を、入口7や接続孔6とは別個に形成することもある。前・後板52,53の左右側縁部の中間部は凹設された凹設部73とされ、この凹設部73内に、各ユニット体51の第2壁部56の嵌入部66が係脱自在(嵌脱自在)に係合(嵌合、嵌入)される。又、前・後板53の左右側縁部の両端部は嵌入部74とされ、各嵌入部74が、各ユニット体51の第2壁部56の凹設部65内に係脱自在(嵌脱自在)に係合(嵌合、嵌入)される。前・後板53の内面の上下縁部及び、両側縁部には、第2壁部56の補強部68と同様の補強部75が、蛸箱の内側に膨出状に一体形成されている。補強部75は、第1壁部55の両端を除くビス孔11及び第2壁部56のビス孔11と対応するように形成されている。 【0014】尚、第2壁部56や前・後板52,53における、補強部68が形成された部分に、予め、ビス孔を形成しておくこともある。 【0015】上記構成例によれば、蛸箱の組立時には、先ず、各ユニット体51を、図2の点線で示すように、折曲部57の幅方向中央部で折曲げて、各ユニット体51における、折曲部57側の第1係合部58の第2縁部60の端面に第2係合部67を係脱自在に係合し、第2壁部56を第1壁部55に対して前後方向に関して位置決めすると共に、折曲部57側の第1係合部58の第2縁部60の側面に第2壁部56を当接させ、第2壁部56を第1壁部55に対して、左右方向に関して位置決めする。これにより、各ユニット体51を容易に正確に折曲げることができる。 【0016】次に、第1壁部55の折曲部57側の両端を除く各ビス孔(ネジ孔)11に、ビス(木ネジ)10を挿入して、第2壁部56に螺入して、締結することで、各ユニット体51を正確に折曲げた状態に固定する。 【0017】その後、両ユニット体51を組合わせて、各ユニット体の第2壁部の折曲部57とは反対側の側縁部を、他方のユニット体の第1壁部の内面及び、第1壁部における、折曲部57とは反対側の第1係合部58の第2縁部60に当接させる。この状態で、両ユニット体51の前端部及び後端部に前・後板52,53を係合して、両ユニット体51の第2壁部56の凹設部65と嵌入部66に対して、前・後板52,53の嵌入部74と凹設部73を係合させると共に、前・後板52,53を第1壁部の第1係合部58の第1縁部59に当接させ、これにより、両ユニット体51及び前・後板53を一体化させる。 【0018】このように、両ユニット体51と前・後板52,53を係合させると共に、前・後板52,53を第1壁部の第1係合部58の第1縁部59に当接させて、一体化させるので、両ユニット体51と前・後板52,53を容易に正確に組付けることができる。 【0019】次に、まだビス10が挿入されていない各ビス孔11に、ビス10を挿入して、第2壁部56や前・後板52,53の縁部に螺入して、締結することで、両ユニット体51と前・後板52,53を固定、一体化する。この場合(各ユニット体51を折曲げた状態で固定する場合も含む。)において、第2壁部56や前・後板52,53の内面における、ビス10が螺入される部分は、蛸箱の内側に向かって膨出状に形成された補強部68,75とされて、強度が大とされ、この補強部68,75が形成された部分の厚さ方向中央部にビス10が螺入するようにされている。 【0020】これにより、第2壁部56や前・後板52,53の厚さが薄い場合でも、両ユニット体51及び前・後板52,53を容易に剛強に固定一体化できる。尚、ビス10の頭部はビス孔11内に埋込状とされ、蛸箱の取扱いに支障を及ぼさないようにされている。又、組立補助体とされる、第1・第2係合部58,67、補強部68,75は、何れも、蛸箱の内面に形成されているので、これら組立補助体が蛸箱の取扱いに支障を及ぼす惧れはないと共に、上記組立補助体が第1壁部55等から突出状に形成されているので、組立補助体のリブ効果により、第1壁部55等の強度を向上できる。 【0021】ところで、蛸箱の使用時には、紐等を接続孔6に通して、蛸箱に接続し、海中に投入する。これにより、蛸箱内には、入口7や接続孔6から海水が侵入すると共に、蛸箱(蛸箱を構成するゴムやビス10)の比重が海水の比重よりも大とされていることから、蛸箱が海中に沈下するのであり、従来のように、蛸箱内に石等の錘を入れる必要がない。尚、蛸箱が速く沈下するように、蛸箱内部に石等の錘を入れる場合もある。 【0022】又、蛸箱を主構成するゴムは、その特有の臭いがなるべく弱くなるようにされているので、蛸が嫌がらずに蛸箱内に入ることとなる。そして、蛸箱を引き揚げた際には、蛸箱内の海水は入口7や接続孔6から容易に外部に排出される。 【0023】上記のように、蛸箱がゴムにより主構成されているので、衝撃に強く、破損(損傷)、変形しにくいと共に、ビス10がステンレス等の錆びにくい材料により形成されていることと相俟って、腐食しにくく、耐久性を向上できる。又、蛸箱を海中に沈めるために、石等の錘を蛸箱内に入れるという面倒な作業を行う必要がないと共に、例え、蛸箱を速く沈下させるために、蛸箱内に錘を入れても、この錘により、蛸箱が破損(損傷)しにくく、この点においても、耐久性を向上できる。 【0024】図9及び図10は本発明の実施の形態の第2例を示すもので、折曲部57が、他の部分よりも薄肉の一定厚さとされており、組立時には、図10に示すように、折曲部57が第1壁部56の端面に当接すると共に、第2壁部56が第1壁部55の端面に当接する。 【0025】図11〜図13は本発明の第1比較例を示すもので、蛸箱は、上方に開口する箱状(有底角筒状)の本体1と、天板(上蓋)2等の複数のゴム製(構成)部品を有する。本体1は、蛸箱の各側壁及び底壁を構成し、又、天板2は、蛸箱の天壁を構成して、本体1の上方開口部を施蓋する。 【0026】本体1と天板2は、夫々、ゴム(ゴム材料)を成形型内で、加圧し、加熱加硫成形することで、一体形成されているが、天板2は、加圧した状態で加熱加硫成形されたゴムシートを切断、加工することで、形成される場合もある。 【0027】蛸箱の内面、即ち、本体1の側壁部の内面及び底壁部の上面(必要に応じて、天板2の内面にも)等には、蛸箱の内部に突出する一条、又は、複数条のリブ4が形成されて、本体1(蛸箱)の強度向上が図られ、本体1(蛸箱)の薄肉化、軽量化が図られている。尚、リブ4は内面に形成されているので、リブ4が蛸箱の取扱いに支障を及ぼす惧れはない。本体1の下部(下端部)の適所には、海水又は水等の液体が通過可能な貫通孔(通水孔、排水孔、水抜孔)5が形成されると共に、本体1の上部(上端部)には、蛸箱に紐等を接続するための接続孔6が形成され、一方、天板2には、入口7が形成されている。尚、貫通孔5は、直径10mm程度とされ、入口7の大きさよりも小とされている。又、蛸箱の外面、特に、本体1の外面には、梨地や、凹凸等の滑り止め加工8が施され、蛸箱を容易に持てるようにされている。 【0028】天板2は、その外周部が、ビス10により、本体1の上端部に着脱自在(分離可能)に取付固定され、蛸箱が分解可能に組立られている。ビス10は、天板2(必要に応じて、本体1の上端部にも)に予め形成されたビス孔11に挿通されて、本体1の上端部に螺子込まれる。 【0029】図14は本発明の第2比較例を示すもので、第1比較例の変形例であって、本体1の各側壁の上端部の中央部が、下方に凹設された凹設部15とされると共に、天板2の四隅部も中央部側に凹設された凹設部16とされている。そして、本体1の凹設部15内に天板2の外周部の中央部が嵌脱自在に嵌合され、又、天板2の凹設部16内に、本体1の上端部の四隅部が嵌脱自在に嵌合され、天板2の本体1に対する取付固定強度が大とされている。 【0030】図15及び図16は本発明の実施の形態の第3例を示すもので、第1比較例の変形例であって、本体1が、一対の側壁ユニット20及び底板(底蓋、下蓋)21を有するものとされている。側壁ユニット20は、蛸箱の隣接する一対の側壁を一体化したものであり、又、底板21は、蛸箱の底壁を構成する。そして、両側壁ユニット20がビス10により分離可能に一体化されると共に、これに、天板2及び底板21が第1例のように取り付けられている。 【0031】又、天板2及び底板21の内面の対角線上にある一対の角部(隅部)には、組立補助体として示す係合部81が蛸箱の内側に向かって突出状に一体形成されている。係合部81は、天板2や底板21の各外端縁に沿う一対の縁部82と、両縁部82の端部を連結する連結部83とから成り、蛸箱の組立時には、各縁部82に、各側壁ユニット20の側壁が当接して、各側壁ユニット20の天板2及び底板21に対する位置決めが行われる。尚、第1、第2比較例においても、実施の形態の第3例のように、底板21を別個の部品とすることもある。 【0032】上記構成例では、蛸箱の運搬時や保管時等の非使用時には、蛸箱を組み立てずに、蛸箱を一対の側壁ユニット20、天板2及び底板21に分離(分解)した状態としておくのであり、これにより、蛸箱の運搬、保管等のスペースを小とできる。 【0033】図17及び図18は本発明の第3比較例を示すもので、第1比較例の変形例であって、本体1が、4枚の側板22及び底板21を有するものとされており、各側板22がビス10により分離可能に一体化されると共に、これに天板2及び底板21が第1例のように取り付けられている。 【0034】図19は本発明の第4比較例を示すもので、入口7が内部よりも狭い蛸箱24が一体形成されている。この蛸箱の加圧加硫成形時には、成形型25内における、蛸箱24となるゴム内部に、空気供給パイプ26の先端部及び、該パイプ26に接続されたゴム製ブラダ27を挿入して、ブラダ27に空気を供給し、ブラダ27を膨張させて、蛸箱24の内部及び外部を所定形状に成形し、その後、ブラダ27から空気を抜き、プラダ27を萎ませて、ブラダ27及びパイプ26を蛸箱24から抜くのである。 【0035】図20は本発明を蟹箱に適用した実施の形態の第4例を示すもので、蟹箱は、第1比較例と同様に、箱状(有底角筒状)本体1と、天板(上蓋)2を有する。天板2の中央部には、倒立角錐台(円錐台)形状の入口7が形成され、この入口7から蟹が蟹箱内部に入るようにされている。天板2は本体1に対して、これらに、着脱自在に外嵌され且つ取付手段として例示する輪ゴム30により、分離(分解)可能に取付けられる。 【0036】尚、実施の形態の第4例では、本体1や天板2が網目状とされて、貫通孔5や接続孔6が形成されないこともある。又、それ以外の構成例でも、ユニット体51、前・後板52,53、本体1、或いは、天板2等が網目状とされることもある。 【0037】図21は本発明の実施の形態の第5例を示すもので、上記構成例の変形例であって、蛸箱24や蟹箱全体、或いは、これらのユニット体51、前・後板52,53、本体1、天板2、側壁ユニット20、底板21及び側板22等のゴム中にナイロン等の繊維(又は、コード)35が混入されて、強度の向上が図られ、これにより、蛸箱や蟹箱の薄肉化、軽量化が図られている。 【0038】図22は本発明の実施の形態の第6例を示すもので、上記構成例の変形例であって、蛸箱24や蟹箱全体、或いは、これらのユニット体51、前・後板52,53、本体1、天板2、側壁ユニット20、底板21及び側板22等が下記のように製造されている。即ち、廃棄タイヤ等の廃棄ゴム製品をひじき状や粒状に粉砕して、ゴムチップ40を製造し、これとバインダーを混合して(練り込んで)、成形型内で、単に、加圧成形するか、或いは、加圧し、加熱加硫成形している。尚、ゴムチップ40間には、海水又は水等の液体が通過可能な通路41が、内面から外面に亘る全体に連続して形成されている。又、ゴムチップ40間に、第7例のような繊維(又は、コード)を混入する場合もある。 【0039】上記構成例によれば、廃棄ゴム製品のリサイクルが可能となると共に、ゴムチップ40間に、海水又は水等の液体が通過可能な通路41が、内面から外面に亘る全体に連続して形成されているので、蛸箱や蟹箱等に、入口7以外の貫通孔を形成せずとも、蛸箱や蟹箱内部に対して、海水や水等を容易に素早く出し入れできる。 【0040】尚、上記実施の形態では、取付手段として、ビス、木ネジ、輪ゴム等を使用したが、その他、ボルト、フック、紐、ヒンジ等を使用してもよい。又、実施の形態では、ゴムの比重を海水の比重よりも大としたが、生物捕獲装置を、川蟹等の淡水生物(動物)を捕獲する蟹箱等に適用した場合には、ゴムの比重を水の比重よりも大とすることもある。更に、実施の形態は、本発明を蛸箱、蟹箱に適用したものであるが、本発明は、その他の水生生物(動物)(尚、本明細書では、水生生物(動物)は、淡水及び海洋生物(動物)の両者を含む。)の捕獲装置、陸上生物(動物)の捕獲装置等にも適用可能である。 【0041】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、生物捕獲装置がゴムにより主構成されているので、衝撃に強く、破損、変形しにくいと共に、腐食しにくく、耐久性を向上できる。又、生物捕獲装置が、複数のゴム製部品と、各部品を他の部品に取付ける取付手段を有するので、生物捕獲装置の運搬時(或いは、保管時)には、生物捕獲装置を複数のゴム製部品に分離(或いは、分解)した状態としておけば、生物捕獲装置の運搬(或いは、保管)スペースを小とすることも可能である。更に、ゴム製部品に、生物捕獲装置の組立を補助する組立補助体が一体形成されているので、生物捕獲装置の組立を容易に行える。又、請求項2によれば、組立補助体がゴム製部品の内面に形成されているので、組立補助体が生物捕獲装置の取扱いに支障を及ぼす惧れがないと共に、組立補助体がゴム製部品に突出状に形成されているので、組立補助体のリブ効果により、ゴム製部品の強度を向上できる。更に、請求項3によれば、ゴム製部品の組立補助体が、組立時に、他の組立補助体と係合、又は、他のゴム製部品と当接する係合部とされているので、生物捕獲装置を正確に組立てることができる。又、請求項4によれば、組立補助体が、ゴム製部品における、取付手段の周辺部を補強する補強部とされているので、ゴム製部品の厚さが薄い場合でも、ゴム製部品同士を容易に剛強に固定一体化できる。更に、請求項5によれば、ゴム製部品が、少なくとも2つ以上の壁部が一体形成されたユニット体とされているので、その分、生物捕獲装置の部品点数を少なくできると共に、ユニット体が組立時に折曲げられるので、生物捕獲装置の運搬時等に、ユニット体を折曲げない状態としておけば、ユニット体が嵩張らず、ユニット体の運搬スペースを小とすることも可能であり、しかも、ユニット体の折曲時に、ユニット体の隣接する壁部における、対応する係合部が係合するので、ユニット体を容易に正確に折曲げることができる。又、請求項6によれば、ユニット体の壁部が、ユニット体の折曲時に隣接する壁部の係合部に当接するので、ユニット体を容易に正確に折曲げることができる。更に、請求項7によれば、ユニット体に、他のゴム製部品が係合するので、生物捕獲装置を容易に正確に組立てることができる。又、請求項8によれば、ゴム製部品が、混合されたゴムチップとバインダーにより、成形されるか、又は、加硫成形されるので、廃棄ゴム製品のリサイクルが可能となると共に、ゴムチップ間に、海水又は水等が通過可能な通路が、内面から外面に亘る全体に連続して形成されているので、本発明を水生生物の捕獲装置に適用した場合でも、捕獲装置に、入口以外の貫通孔を形成せずとも、生物捕獲装置の内部に対して、海水や水等を容易に素早く出し入れできる。更に、請求項9によれば、ゴム製部品の内面に、強度を向上できるリブが形成されているので、生物捕獲装置を薄肉化、軽量化できると共に、リブが内面に形成されているので、リブが生物捕獲装置の取扱いに支障を及ぼす惧れもない。又、請求項10によれば、ゴム製部品に、強度を向上できる繊維やコードが混入されているので、生物捕獲装置を薄肉化、軽量化できる。更に、請求項11によれば、比重が海水又は水の比重よりも大とされているので、本発明を水生生物の捕獲装置に適用した場合でも、捕獲装置内に石等の錘を入れる面倒な作業を行う必要がない。又、請求項12によれば、生物捕獲装置が海水又は水内で煮沸されているので、生物捕獲装置における、生物が通常嫌がるゴム特有の臭いを弱くできる。従って、生物捕獲装置をゴムにより主構成したにもかかわらず、従来同様に、生物を捕獲できる。更に、請求項13によれば、上面及び下面に、生物捕獲装置の積重ね時に上下に隣接する生物捕獲装置と係脱自在に凹凸係合する積重ね用補助部が形成されているので、生物捕獲装置を容易に安定した状態で積重ねることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000103518 【氏名又は名称】オーツタイヤ株式会社
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| 【出願日】 |
平成14年3月12日(2002.3.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092749 【弁理士】 【氏名又は名称】中西 得二
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| 【公開番号】 |
特開2002−354960(P2002−354960A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月10日(2002.12.10) |
| 【出願番号】 |
特願2002−66247(P2002−66247) |
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