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【発明の名称】 釣竿保持具付き釣用箱
【発明者】 【氏名】▲高▼石 菊雄

【要約】 【課題】付属部品を最小限にしつつ且つ箱本体の長さを有効に活用し得る釣竿保持具付き釣用箱を提供すること【解決手段】 釣竿保持具付き釣用箱1は釣用箱本体2及びこの箱本体2の反対側の側壁12,13において両端部41,42が支持された取手3を有する。取手3の一端部41は箱本体3の対応する側壁12に対して着脱可能で且つ先端に竿掛部80を備える。この一端部41が箱本体2の対応する側壁12に装着される持運び位置Aと釣竿8を支える竿掛位置Fとを採り得るように、取手3の他端部42が釣用箱本体2の対応する側壁13に対して軸線C2の周りで回動可能に取付けられている。取手3の他端部42の近傍において箱本体2に竿尻受70が取付けられている。

【解決手段】釣竿保持具付き釣用箱1は釣用箱本体2及びこの箱本体2の反対側の側壁12,13において両端部41,42が支持された取手3を有する。取手3の一端部41は箱本体3の対応する側壁12に対して着脱可能で且つ先端に竿掛部80を備える。この一端部41が箱本体2の対応する側壁12に装着される持運び位置Aと釣竿8を支える竿掛位置Fとを採り得るように、取手3の他端部42が釣用箱本体2の対応する側壁13に対して軸線C2の周りで回動可能に取付けられている。取手3の他端部42の近傍において箱本体2に竿尻受70が取付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣用箱本体及び該箱本体の反対側の側壁において両端部が支持された取手を有する釣用箱であって、取手の一端部が箱本体の対応する側壁に対して着脱可能で且つ先端に竿掛部を備え、該一端部が箱本体の対応する側壁に装着される持運び位置と釣竿を支える竿掛位置とを採り得るように、取手が、他端部において、箱本体の対応する側壁に対して可動に取付けられ、取手の前記他端部の近傍において竿尻受が箱本体に取付けられてなる釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項2】 取手の前記他端部が、該取手の両端部を結ぶに線対して実質的に直角な軸線の周りで回動可能に、箱本体の対応する側壁に取付けられている請求項1に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項3】 取手が竿掛位置にある際取手の前記一端側を支える支持脚部を更に有する請求項1又は2に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項4】 取手が竿掛位置にある際の竿掛部の高さが調整可能になっている請求項1から3までのいずれか一つの項に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項5】 取手が竿掛位置にある際の竿受部から竿掛部までの水平距離が調整可能になっている請求項1から4までのいずれか一つの項に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項6】 竿尻受の竿掛部に対する水平面内での向きが調整可能になっている請求項1から5までのいずれか一つの項に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項7】 竿尻受が取手の両端部を結ぶ軸線と平行な軸線の周りにおいて所定範囲内で回動可能である請求項6に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項8】 取手が両端部を結ぶ軸線の周りで回動可能に箱本体に支持され、取手が竿掛位置にある際取手の該回動を規制する回動規制部を箱本体が備える請求項1から7までのいずれか一つの項に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【請求項9】 取手が持運び位置にある際取手の両端部を結ぶ軸線の周りでの回動を規制する回動規制手段を更に有する請求項8に記載の釣竿保持具付き釣用箱。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿保持具を備えた釣用箱に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿を支えるための支柱となる鉄棒等を地面に打込むことができないコンクリート製等の港湾の岸壁や防波堤などにおいてもほぼ水平又はやや下向き等の状態で釣竿を支え得るように、クーラーボックス等の釣用箱に釣竿を保持する釣竿保持具を設けて釣りの際に釣竿を保持し得るようにした釣竿保持具付き釣用箱は、知られている。この釣用箱に設けられる釣竿保持具として、竿上の二箇所を支える受具や掛具を備えたものも知られている(実開昭55−121679号公報、実開昭58−83279号公報、実開平6−52460号公報、実開昭54−108291号公報、実開平1−142675号公報等)。
【0003】この種の釣竿保持具付き釣用箱のうち、実開昭55−121679号公報には二つ折りに(半開きに)開いた蓋の折返し端部に竿尻受を設けると共に半開きの箱の端壁頂面に竿掛を取付けることが開示され、実開昭58−83279号公報には箱の端壁の外面に竿尻受となる穴を設けると共に該端壁に回動可能にU字状部材を設け該U字状部材を該「U」の一対の腕の端部を通る軸線の周りで前方に倒すように回動させて竿掛を形成することが開示され、実開平6−52460号公報には箱に引出しを設けて該引出しの引出端を竿掛とし箱の側壁に竿尻受を設けることが開示され、実開平1−142675号公報にはリールのところで竿を把持する竿掛と竿尻を支える竿受部とを備え左右に延びた脚部で箱に固定される竿保持具が開示され、実開昭54−108291号公報には箱の前後に各種の棒状部材を取付けて竿掛部材や竿尻受部材を支持するようにすることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これらの従来の釣竿保持具付き釣用箱では、釣竿保持具のために多数の又は大きな専用部品が必要になったり釣用箱の長さが有効に利用されていなかったりするものが多い。
【0005】一方、本発明者は、バケツやクーラーボックスのような釣用箱本体の持運びのために該箱本体に付属することの多い取手を利用して釣竿保持具を形成することにより既存部品を最大限生かした釣竿保持具付き釣用箱を形成し得ることに気づいた。
【0006】本発明は、前記諸点に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、付属部品を最小限にしつつ且つ箱本体の長さを有効に活用し得る釣竿保持具付き釣用箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の釣竿保持具付き釣用箱は、前記目的を達成すべく、釣用箱本体及び該箱本体の反対側の側壁において両端部が支持された取手を有する釣用箱であって、取手の一端部が箱本体の対応する側壁に対して着脱可能で且つ先端に竿掛部を備え、該一端部が箱本体の対応する側壁に装着される持運び位置と釣竿を支える竿掛位置とを採り得るように、取手が、他端部において、箱本体の対応する側壁に対して可動に取付けられ、取手の前記他端部の近傍において竿尻受が箱本体に取付けられてなる。
【0008】本発明の釣竿保持具付き釣用箱では、取手の一端部が箱本体の対応する側壁に対して着脱可能で取手が他端部において釣用箱本体の対応する側壁に対して可動に取付けられているので、取手が箱本体に対して複数の相対位置を採り得る。即ち、取手の一端部が箱本体の対応する側壁に装着される持運び位置以外の位置を取手が採り得る。また、本発明の釣竿保持具付き釣用箱では、取手の一端部が先端に竿掛部を備え、取手の他端部の近傍に竿尻受を備えるので、取手を可動な他端部のところで箱本体に対して移動させて竿掛位置に設定することにより、釣竿を竿掛部と竿尻受とで支持することが可能になる。この場合、釣竿は、ほぼ水平に、典型的には竿先がやや下がった状態で、支持され得る。ここで、竿掛部が取手の一端部の先端にあり竿尻受が取手の他端部近傍にあるので、釣竿が取手の両端部の間の長さ換言すれば取手の延在方向の箱本体の長さだけ離れたところで支持され得る。したがって、例えば、取手を箱本体の長手方向につけておく場合には、箱本体の長さ分だけ離れた二箇所(竿掛部及び竿尻受)で釣竿を支持し得ることになる。勿論、所望ならば、取手が箱の幅方向の反対側部に取付けられていてもよく、取手の両端部間の長さを増大・縮小させるように長さ調整が可能になっていてもよい。
【0009】本発明の釣竿保持具付き釣用箱では、以上のような長い支持距離を備えた竿保持具として機能するに際して、基本的には、取手の一端部の先端に竿掛構造部を設け、且つ取手の他端部の近傍に竿尻受を設けるだけでよく、竿保持具の長さ等を与える他の構造は箱本体や取手によりまかなわれ得るので、関連部品の部品点数を最小限に止めることも可能になる。竿尻受は、取手の他端部近傍において箱本体に取付けられるけれども、取手の一部を成していてもよい。
【0010】また、取手を竿掛位置に移動させた場合、箱本体が取手の一方の端部側に位置することになるので、箱本体が腰掛けとして用いられ得る。従って、箱本体よりも前方に位置する竿掛を支点として見た場合、箱本体に腰掛けておくだけで、竿先にかかる下向きの力によるモーメントを、箱本体に取付けられた竿尻受を介して相殺し得、釣竿が安定に支持され得る。なお、釣り場の水を箱本体内の所望領域(本体内の空間の一部又は全体)に収容することにより、箱本体の全体としての重量を増大させて、竿掛位置で釣り竿を支えるようにしてもよく、その場合には、腰掛けたりしなくてもよい。勿論、箱本体の重量が元々重い場合には、水などを入れなくてもよい。
【0011】釣用箱本体は、いわゆるクーラーボックスであっても、魚を入れるための単なるバケツのようなものであっても、釣具を収納するものであっても、これらの一つ若しくは二つ又は全ての機能を備えたものでもよいが、好ましくは、蓋を有する。釣用箱本体は、典型的には、ほぼ直方体状の外側形状を有するけれども、場合によっては、円筒状等他の形状でもよい。また、箱本体は、典型的には、水平断面のサイズや形状が一定であるけれども、場合によっては、下部の方が大きくても逆に小さくてもよい。
【0012】なお、箱本体の反対側の側壁とは、箱の重心を通る仮想的な水平線が両端で箱本体と交わる一対の側壁をいい、例えば、箱本体の水平断面形状が矩形の場合、平行に延びた一対の側壁を指す。勿論、所望ならば、矩形の相互に反対側の角部を形成する側壁部であってもよい。この釣竿保持具付き釣用箱では、箱本体の反対側の側壁を利用するので、箱本体の該側壁の幅方向に見た場合該幅方向の中央部に竿尻受や竿掛を位置決めし得るから、釣竿にかかる力によって箱本体が横転する虞れも最小限に抑え得る。なお、箱本体の実質的に反対側の側壁のところとみなし得る限り、箱本体の頂面でも、頂面よりも上方であってもよい。すなわち、例えば、側壁の少なくとも一部が延設されているような場合には、該延設部に取手の端部が取付けられてもよい。
【0013】取手は、典型的には、ほぼU字状の形状を有し、「U」の一方の支持腕部の端部で箱本体の一方の側壁に着脱可能に取付けられ、「U」の他方の支持腕部の端部で箱本体の反対側の側壁に可動に(典型的には回動可能に)取付けられ、該取手が持運び位置にある際、両支持腕部間の連結腕部が箱本体の頂面にほぼ平行に延在する。各支持腕部や連結腕部は典型的には直線状であるけれども、所望ならば湾曲していたり曲がっていたりしていてもよい。三つの腕部がほぼ直線状である場合、隣接腕部は、典型的には、ほぼ直交する。但し、所望ならば、隣接腕部が多少なりとも鈍角又は鋭角をなして交わっていてもよい。
【0014】前記他端部について、「可動」とは、典型的には、回転軸線の周りで回転可能なことを指すけれども、所望ならば、回動等の結果採り得る少なくとも二つの状態(持運び位置及び竿掛位置)で箱本体に支持され得る限り、該他端部を箱本体から一端取外した後異なる又は別の相対位置で箱本体に取付可能になっていてもよい。
【0015】取手は、箱本体の蓋の開閉や箱本体内の収容部に対する魚などの出入れを容易にすると共に箱本体の持運びを容易にすべく、該取手が持運び位置にある際、典型的には、両端部において該端部間を結ぶ別の軸線の周りで回動可能である。この場合、取手を竿掛位置に移動した際、釣竿を該位置で安定に支持し得るように、取手が該別の軸線の周りで回動されるのを禁止ないし規制する。この回動規制は、典型的には、箱本体の前記他端側の側壁に設けた規制部に取手の隣接部(典型的には前記他端部近傍の腕部)を係合させて該規制部により取手の被係合部の移動を規制又は禁止することにより行われる。なお、取手が前記他端部においても取外し可能になっている場合には、取手を竿掛位置において箱本体に取付けた際、取手の前記別の軸線の周りでの回動が禁止ないし規制されるようにしておいてもよい。
【0016】取手の竿掛部は、釣竿の安定な載置及び容易な取外しを可能にする限りどのような形状でもよいけれども、典型的には、「Y」字状又は「U」字状の形状を有し、「Y」又は「U」の二股の腕部の間の領域で釣竿の把持部よりも先端側(リールを用いる場合は典型的にはリールよりも先端側)の部分を上向きに支え、竿尻部を下向きに支える竿尻受と協働して竿を支える。
【0017】竿尻受に対する竿掛部の前方への水平方向突出長は、一定でもよいけれども、所望ならば、調整可能になっていてもよい。この場合、典型的には、取手が竿掛位置にある際における取手自体の水平方向長さを調整可能にしておく。取手が、「U」字状形状をしている場合、「U」の一対の腕部をつなぐ連結腕部ないし取手本体部の長さを調整可能にしておくことになる。
【0018】また、水平面内で見た釣竿の向きは、一定でもよいけれども、所望ならば、この向きを調整可能とするために竿掛部に対する竿尻受の水平面内での相対位置を調整可能にすべく、例えば、竿尻受を、取手の両端部を結ぶ軸線と平行な軸線(二つの軸線が一致する場合を含む)の周りにおいて所定範囲内で回動可能にしておいても、箱本体の隣接側壁の延在方向に並進可能にしておいてもよい。
【0019】更に、竿尻受に対する竿掛部の相対的な高さは、一定でもよいけれども、所望ならば、調整可能になっていてもよい。この場合、典型的には、取手が竿掛位置にある際における竿掛部の高さを調整可能にしておく。このためには、取手が、「U」字状形状をしている場合、竿掛部を支持する取手の支持腕部の長さを調整可能にしておいてもよいけれども、典型的には、該支持腕部に対する竿掛部の上下方向の取付位置を調整する。
【0020】なお、取手の形状にも依存するけれども、典型的には、取手が竿掛位置にある際該取手の前記一端側を支える支持脚部を取手が更に有する。これにより、竿掛位置にある取手が支持脚部と箱本体の底部とで支持されることになるから、凸凹のある岩場等のように安定性が悪い場所でも、釣竿を安定に支持し易くなる。なお、所望ならば、支持脚部の長さ(高さ)や傾きが調整可能になっていてもよい。支持脚部は、取手を介して釣竿を弾性的に支持し得るような材料又は構造を備えることが好ましい。
【0021】また、取手が両端部を結ぶ軸線の周りで回動可能に箱本体に支持されている場合、取手が持運び位置にある際取手の両端部を結ぶ軸線の周りでの回動を規制する回動規制手段を更に有していてもよい。その場合、釣竿を比較的立てた状態で、支持することも可能になる。この状態での釣竿の支持には、前記支持脚部が併用されてもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態のいくつかを添付図面に示した好ましい実施例に基づいて説明する。
【0023】
【実施例】図1から図3に示した本発明による好ましい一実施例において、釣竿保持具付き釣用箱1は、釣用箱本体2と取手3とを有する。
【0024】箱本体2は、クーラーボックスやバケツなどのように、釣りの際、釣場に持っていく収容容器類であれば、どのような用途のものでもよく、典型的には、下側の収容部10と、上側の蓋11とを備える。収容部10は、二対の平行な側壁部12,13及び14,15からなる周壁16と底壁17とを備え、その横断面(水平断面)形状は、ほぼ矩形である。但し、周壁16の横断面形状は、円形など他の形状でもよい。また、周壁16の縦断面はこの例では平行になるけれども、場合によっては、下側程細く又は太くなるような形状でも、より不規則な形状でもよい。図示した例では、蓋11は、収容部10に対して着脱可能であるけれども、所望ならば、収容部10に対して可動に取り付けられていてもよい。
【0025】以下では、説明の簡明化のために、箱本体2は直方体状であるとみなし、箱本体2に固定したX−Y−Z直交座標軸を用いて向きなどを表す。ここで、X方向は、側壁14に垂直で図において奥向き、Y方向は蓋11の主面に垂直で上向き、Z方向は側壁12,13に垂直で図において右向きである。
【0026】取手3は、図1において想像線で示し図2及び3において実線で示したような通常の持運び位置Aにある際、箱本体2の一対の側壁部12,13の夫々とほぼ平行に延在した本体接続用腕部31,32と、該接続用腕部31,32を連結して箱本体2の蓋11に平行に延在する取手本体部33とを有する。取手3は、図示の例では、中空アーム部34,35を備えた中空のL字状アーム36と、アーム部37,38を備え且つこの中空アーム36に対して位置調整可能に連結されたもう一つのL字状アーム39とを有する。
【0027】より詳しくは、取手3が持運び位置Aにある際、中空アーム部34が、その端部41において中心軸線C1の周りでC11,C12方向に回動可能に箱本体2の収容部10の側壁12の幅方向ないしX方向のほぼ中央位置に取付けられ、アーム部37が、その端部42においてZ方向の中心軸線C1の周りでC11,C12方向に回動可能に箱本体2の収容部10の側壁13の幅方向Xのほぼ中央位置に取付けられ、更に、アーム部38の端部43が中空アーム部35の端部44に対して深さ調整可能に嵌合・固定されている。従って、取手3の本体接続用腕部31及び32は、この例では、夫々、中空L字状アーム36の中空アーム部34及びL字状アーム39のアーム部37からなり、取手本体部ないし連結腕部33は、この例では、相互連結された中空L字状アーム36の中空アーム部35及びL字状アーム39のアーム部38からなる。取手3が持運び位置Aにある場合、取手3は、図2において、想像線A2で示したような手前の側壁14に当るように倒れた位置から奥の側壁15に当るように倒れた位置の間で、C11,C12方向に回動可能である。
【0028】より詳しくは、箱本体2の収容部10の側壁13には、取手取付補助具18が設けられ、この取手取付補助具18には、ブラケット19及び竿尻受70がボルト状ピン21を介して軸線C1の周りでC11,C12方向に回動可能に取付けられている。ボルト状ピン21は、例えば、図2の(b)の分解図に示したように、ブラケット19の孔19a及び竿尻受70の孔71に嵌挿されて取手取付補助具18のネジ孔ないしタップ孔18aに螺着される。但し、ブラケット19及び竿尻受70のC11,C12方向の回動を許容し得る限り、連結ないし取付のために他のどのような手段を用いてもよい。また、ブラケット19と竿尻受70とを同軸に即ち一本のピン21で支える代わりに、例えば、竿尻受70をブラケット19よりも下方(−Y方向)まで延設して該延設部を別のピンで補助具18に対して回動可能に支持してもよい。
【0029】また、ブラケット19は、孔19aのある本体部19bに対して直角に突出した一対の側壁19c,19dを幅方向の両端に備え、側壁19c,19dには、別のピン22が嵌挿・固定される一対の孔19e,19fが形成されている。取手3の端部42には、孔45を備えた円筒状軸受部46が形成されており、軸受部46がブラケット19の側壁19c,19d間に配設された状態でピン22がブラケット19に嵌挿される。その結果、取手3は、ピン22又は孔19c,19dのX方向に延びた中心軸線C2の周り換言すれば軸受46の中心軸線C2の周りで、C21,C22方向に回動可能である。ピン22の抜止めは、ピン22の先端部周壁に溝を形成しCリング等を溝に嵌めることにより行っても、ボルト状ピン22をネジ孔ないしタップ孔19fに螺着することにより行っても、他のどのような手段を用いてもよく、また、X方向の軸線C2の周りで回動可能に取手3の端部42を支え得る他のどのような回動支持手段を用いてもよい。
【0030】以上の例では、取手3は、端部42において、Z方向の軸線C1の周りでC11,C12方向に回動可能で、且つX方向の軸線C2の周りでC21,C22方向に回動可能である。なお、取手3が、箱体2に対して、端部42において、軸線C1の周りでC11,C12方向に回動可能で且つ軸線C2の周りでC21,C22方向に回動可能である限り、取手3の端部42を箱本体2の収容容器10の側壁13に取付ける取付構造は、例示した以外のどのような構造でもよい。
【0031】また、竿尻受70は、図1の(a)に示したように、その軸部72の一方の側縁がブラケット19の側壁19cに当るC11方向の回動位置C11Eと他方の側縁がブラケット19の側壁19dに当るC12方向の回動位置C12Eとの間で、取手3及びブラケット19に対して、軸線C1の周りで回動可能である。
【0032】一方、取手3のもう一つの端部41には、竿掛80が取付けられている。竿掛80は、ほぼ「Y」字状の形状を備え、「Y」の字の「V」又は「U」字状部を形成する二つの腕部81,82と「Y」の一本の脚部を形成する軸部83とを有する。軸部83には長手方向に間隔をおいてネジ孔ないしタップ孔84a,84b,・・・(図1の(a)参照、総称するときや相互に区別しないときには符号84で表す、他の孔についても以下同様)が形成され、中空アーム部34の端部41にはボルト47の挿通孔41a(図3の(c))が形成されている。従って、図3の(c)及び(a)に示したように、中空アーム部34のボルト挿通孔41aに竿掛80のいずれかの孔84を位置合せするように軸部83を中空アーム部34の端部41に挿入した状態でボルト47をネジ孔84に螺着することにより、竿掛80を中空アーム34に対して所望の挿入位置で固定し得る。なお、ボルト47は、好ましくは、例えば図示したように工具なしに指で締込・同解除可能なように指でつまみ得る形態の頭部を有し、且つその先端に、雄ネジ部47a1よりも小径の円柱状軸部47a2を備える。箱本体2の収容部10の側壁12には軸受穴24aを備えた取手取付補助具24が配設され、ボルト47の円柱状の先端軸部47a2が取手取付補助具24の軸受穴24aに対して両者の中心軸線C1の周りでC11,C12方向に回転可能に嵌合される。従って、取手3は、図1の想像線や図2及び図3に示した持運び位置Fにおいて、軸線C1の周りで回動可能である。
【0033】なお、取手取付補助具24には、上述の軸受穴24aと同様な穴24bが孔84,84間の間隔に一致する距離だけ下方に形成されており、この穴24bには、孔84より小径で両端に雄ネジ部を備えた植込みボルト24cが植設されている。従って、図3の(a)の実線及び図3の(c)で示したように、少なくとも一つの孔84が中空アーム部34から突出する状態でボルト47により竿掛80を中空アーム部34の端部41に取付けると共に穴24aに嵌挿すると、植え込みボルト24cが竿掛80の軸部83の孔84から突出する。この植え込みボルト24cの突出雄ネジ部24dに蝶ナット47bを螺着することにより、軸線C1の周りにおける取手3の回動を禁止し得る。この例では、回動規制手段は、竿掛80の孔84と補助具24の穴24b及び植込みボルト24cと蝶ナット47bとからなる。
【0034】以上のような竿掛80と中空アーム部34との固定、軸線C1の周りで回動可能な形態でのアーム部34の支持、及び同回動の禁止ないし規制としては、例示した構造及び手段の代わりに、他のどのような構造及び手段を用いてもよい。例えば、二本のボルトやピンで取手3の回動を禁止する代わりに、角孔などを取手3のアーム部34又は竿掛80や補助具24に設けておいてこの角孔にほぼ相補的断面形状の角棒等を挿入して取手3の回動を禁止するようにしてもよい。他の構造及び手段を用いる場合、特別な工具なしに機能させ得ることが好ましいけれども、場合によっては工具(好ましくは釣具を取扱う備品として常備することの多いラジオペンチ等)を要するものでもよい。
【0035】中空アーム部34の反対側の端部48には、孔48aが形成され、この孔48aには、例えばほぼV字状の弾性ワイヤからなる支柱ないし支持脚75が、取外し可能に取付けられる。この支柱ないし支持脚75は、図3の(a)の実線及び図3の(c)に示したように軸線C1の周りでの取手3の回動が禁止された状態A1では、図3の(a)において想像線で示したように釣竿8を比較的立てた状態で釣りをする際に釣竿8を立掛ける竿立てないし竿掛として利用され得る。
【0036】例えば、図3の(a)において竿掛80が想像線で示した最深挿入位置にあって蝶ナット47bが竿掛80の腕部81,82間の間隙内に位置し取手3が軸線C1の周りでC11,C12方向に回動可能な通常の持運び位置Aにある場合、竿掛80の軸部83のネジ孔84にボルト47を螺着したままの状態で、取手3の本体接続用腕部31ないしアーム部34の先端41側をD1方向に変位させるように腕部31を引く(又は押す)と、U字状の取手3は下端側が開くように弾性変形されて、ボルト47の先端小径軸部47a2が取手取付補助具24の穴24aから抜け、取手3が軸受部46の中心軸線C2の周りでC21方向に回動され得る。即ち、取手3が持運び位置Aから図1の(a)において実線で示したような竿掛位置Fに移動され得る。勿論、所望ならば、ボルト47の先端が穴24aから抜ける程度までボルト47を予め緩めておいて、取手3を持運び位置Aから竿掛位置Fに移動させてもよい。
【0037】図1に示したように、収容部10の側壁13には、取手3の本体接続用腕部32ないしアーム部37が嵌め込まれる凹部ないし溝51を備えた取手回動規制部50が形成されており、取手3が竿掛位置Fを採る際、取手3のアーム部37が回動規制部50の溝51の側壁間に嵌合し、取手3の軸線C1の周りでの回転ないし回動が実質的に禁止される。
【0038】取手3が図1に実線で示した竿掛位置Fに移動されると、支柱ないし支持脚75が箱本体2の底壁17と協働して取手3を支える。箱本体2と支柱75との間においては、取手3が地面から離れ得るから、岩場等のように凹凸がある場所でも、載置が比較的容易に行われ得る。尤も、取手3の本体部33が、直接地面に当接するようになっていてもよく、その場合には、支柱ないし支持脚75は、不要である。
【0039】竿尻受70の本体部74は、一側で開口した凹部73を有し、竿掛位置Fにおいては、図1において想像線で示した竿8の竿尻8aが竿尻受70の本体部74により下向きに支えられ、且つリール8bよりも竿先側の竿部8cが竿掛80の腕部81,82により上向きに支えられる。
【0040】ここで、釣場の環境に応じて、中空アーム部34に対する竿掛80のY方向の突出長(−Y方向の挿入長)を調整することにより、釣竿8の傾斜角度(典型的には俯角、場合によっては小さい仰角)が調整され得る。例えば、図1の(a)に示した状態よりも竿先を下げて俯角を大きくしたい場合には、竿掛80を中空アーム部47により深く挿入した状態で竿掛80の例えば孔84b又は84aに中空アーム部34の上端41のボルト47を螺着させればよい。
【0041】同様に、釣竿8の竿尻8aとリール取付部8dとの間の長さに応じて、リール取付部8dが竿掛80よりも手前(竿尻受70に近い側)に位置するように、竿尻受70に対する竿掛80のZ方向の突出長が、調整される。釣竿保持具付き釣用箱1では、このZ方向突出長の調整を可能にすべく、L字状アーム39のアーム部38が、図1の(b)に示したように、竿掛80の孔84と同様なネジ孔ないしタップ孔54a,54b,54c,・・・(総称するときや相互に区別しないときは符号「54」で表す)を等間隔に端部43に備え、L字状アーム36の中空アーム部35が端部55にボルト56の挿通孔(図示せず)を備える。なお、このボルト挿通孔は、アーム部34のボルト挿通孔とは異なり,図1の(a)において、下側の壁部(図1の(a)の想像線で示した状態において上側の壁部)には形成されていなくてもよく、ボルト56の長さも短くてよい。勿論ながら、このZ方向の突出長調整のための構造も、取手3が持運び位置Aにある際取手3の把持に支障がない限り、他のどのような構造でもよい。
【0042】竿掛80を実線の状態よりもZ方向に突出させた状態が、図1の(a)では、想像線F1で示され、更に、竿掛80をY方向に突出させた状態が、想像線F2で示されている。
【0043】なお、X−Z平面内における釣竿8の向きは、竿尻受70の軸部72を軸線C1の周りでブラケット19に対してC11E〜C12Eの範囲内で相対回動させることにより、調整される。ここで、軸線C1の周りでの取手3の回転が規制部50により禁止されているから、ブラケット19も実質的に不動であり、ブラケット19の側壁19c,19dが竿尻受70の可動範囲C1E〜C2Eを規定することになる。
【0044】次に、以上の如く構成された釣竿保持具付き釣用箱1の操作について、まとめて説明する。
【0045】通常の釣用箱として持運ぶ場合には、図1の(a)において想像線で示し図2の(a)及び図3の(a)において実線で示した持運び位置Aに取手3を位置決めする。より詳しくは、典型的には、図3の(a)に示した持運び位置Aの取手3について、竿掛80を想像線で示した最深挿入位置にしてボルト47で止める。この状態では、取手3は、ボルト47の小径軸部47a2及びピン21(例えば図2の(a))により、軸線C1の周りで回動可能に箱本体2に連結されており、釣用箱1の通常の持運び用取手3として機能する。なお、取手3をこの持運び位置Aにして箱1を持運ぶ場合、支柱ないし支持脚75は、孔48aから抜いて、持運びの際邪魔になったり腕などを傷付けたりする虞れがないように且つ取出しが容易なように、例えば、図2の(a)に示した補助具18の上端の凹部18b又は規制部50の孔50aに挿入して箱1の輪郭の範囲内に納めておく。
【0046】一方、箱1を竿立て(竿掛)として利用する場合、一旦ボルト47を取外して取手3のアーム部34の端部41から竿掛80の軸部83を突出させた後、突出した孔84を植込みボルト24cに嵌めボルト24cの突出ネジ部に24dに蝶ナット47bを螺着すると共に、ボルト47を取手3の端部41の孔41aを介して竿掛80別の孔84に螺着し、ボルト47の先端部47a2を補助具24の軸受穴24aに嵌める。二本のボルト47,24cの先端軸部が取手3のアーム部34と一体的な竿掛80の二つの孔84,84及び箱本体2の補助具24の孔24a,24bに挿入されることにより、取手3の軸線C1の周りでの回動が実際上禁止される。一方、支柱75を上述のような収納箇所18b又は50aから引抜き、図3の(a)及び(b)に示したように、支柱75のワイヤの「V」の基部を中空アーム部34の基端開口48aに押込んで、中空アーム部34の上端48に固定する。この状態では、図3の(a)に想像線で示したように、釣竿8は支柱75のワイヤ部75a,75bの間に立掛けられ支持され得る。このとき、支柱75の二つのワイヤ部75a,75bにより釣竿8に対して適度の弾性支持が与えられ得る。勿論、所望ならば、このように取手3の回動が禁止された状態A1をも持運び位置Aとして利用するようにしてもよい。
【0047】取手3を持運び位置Aから図1の(a)において実線で示した竿掛位置Fに移動させるためには、前述のように、ほぼ「U」字状の取手3の取付部31ないしアーム部34をD1方向に移動させるように「U」の開口を拡げて、ピン47と補助具24の軸受孔24aとの嵌合を解除し、更に、取手3をピン22の中心軸線C2の周りでC21方向に回転ないし回動させると共に、支柱75を所望の収納位置18b又は50aから取出してアーム部34の端部開口48aに押込む。支柱75の取付は、ピン47の係合解除の前でも後でもよく、また、取手3を所望角度回動させた後でもその前でもよい。いずれにしても、最終的には、取手3を軸線C2の周りで持運び位置Aからほぼ180度回動させ、取手3のアーム部34を回動規制部50の凹部51内に嵌め込んで軸線C1の周りにおける取手3の回動を禁止させ、取手3を図1の(a)の竿掛位置Fに位置決めする。岩場のようにあまり平坦でないところでは、箱体2の底壁17及び支柱ないし支持脚75により取手3が安定に支持されやすいところを選ぶ。なお、支持脚75の二つの脚部75a,75bはワイヤの一部であり弾性変形可能であるから、所望に応じてアーム部34に対する挿入深さを変え得るだけでなく、両脚部75a,75bが凹凸及び傾斜のある岩場に安定に且つアーム部34がX−Y平面内で見てほぼ上下方向に延びるように脚部75a,75bの開き具合ないし夫々の高さを調整してもよい。この竿掛位置Fにおいて、Y−Z面内における釣竿8の傾斜角度は、アーム部34に対する竿掛80のY方向位置を調整することにより調整され、釣竿8の長さやリール8bの竿尻8aからの位置に応じた竿掛80のZ方向の位置調整は、中空アーム部35に対するアーム部38の挿入深さを変えることにより行われる。更に、X−Z平面内における釣竿8の向きは、回転軸線C1の周りにおける竿尻受70の回動位置を調整することにより調整される。
【0048】取手3が竿掛位置Fにある際、釣竿8は、竿尻8aが竿尻受本体74に引掛けられ且つリール取付部8dよりも竿先側の竿部8cが竿掛80の腕部81,82の間に載置される。この載置状態から釣竿8を手で操作する状態に移る場合、竿尻8aを竿尻受70の本体74の凹部73の開口から斜め下向きにP方向に外すとともに、竿先側を持上げればよい。なお、図示の例では、凹部73の開口が手前側(−X側)にあるけれども、所望ならば奥側(+X側)に位置していてもよく、また、竿尻受70の軸部72を下方に位置する基部側軸部と該基部側軸部に対してその長手方向軸線(ほぼY方向)の周りで回転可能な先端側軸部とで構成し、先端側軸部に竿尻受本体部74を一体に形成しておき、凹部73の開口の向きを−X側から+X側までの範囲で可変にしておいてもよい。この竿掛位置Fでは、箱本体よりも前方に位置する竿掛80を支点として見た場合、箱本体2に腰掛けておくだけで、竿先にかかる下向きの力によるモーメントを、箱本体2に取付けられた竿尻受70を介して相殺し得、釣竿8が安定に支持され得る。なお、釣り場の水を箱本体2内の所望領域(本体内の空間の一部又は全体)に収容することにより、箱本体2の全体としての重量を増大させて、竿掛位置Fで釣竿8を支えるようにしてもよく、その場合には、腰掛けたりしなくてもよい。
【0049】この釣竿保持具付き釣用箱1では、支持脚75によって竿掛80が弾性支持されると共にU字状取手3の二組のL字状アーム31,32によっても竿掛80が弾性支持されるから、釣竿8にかかる衝撃を支持脚75や取手3が部分的に吸収して、適度の弾力的支持が可能になる。なお、支持脚75による比較的弱い弾性支持を生かすためにはアーム部37が規制部50の凹部ないし溝51の底面51a(図2の(a)参照)からわずかに離れた状態になるように支持脚75の長さを選ぶことになるけれども、U字状取手3の二組のL字状アーム31,32の弾性変形も比較的容易に生じ得る程度の剛性の取手3の場合、アーム部37が規制部50の凹部51の底面51aに当接していてもよい。勿論、所望ならば、U字状取手3の二組のL字状アーム31,32としては、比較的剛性の高いものを用い且つアーム部37を規制部50の凹部51の底面51aに当接させておいてもよい。
【0050】取手3を元の持運び位置Aに戻すためには、上述の操作を逆に行えばよい。
【0051】以上のとおり、釣竿保持具付き釣用箱1では、取手3の一端部41が箱本体2の対応する側壁12に対して着脱可能で取手3の他端部42が箱本体2の対応する側壁13に対して軸線C2の周りで回動可能に取付けられているので、取手3が箱本体2に対して複数の相対位置A,Fを採り得る。即ち、取手3の一端部41が箱本体2の対応する側壁12に固定される持運び位置A以外の位置Fを取手が採り得る。また、釣竿保持具付き釣用箱1では、取手3の一端部41が先端に竿掛部80を備え、取手3の他端部42の近傍に竿尻受70を備えるので、取手3を箱本体2に対して回動させて竿掛位置Fに設定することにより、釣竿8を竿掛部80と竿尻受70とで支持することが可能になる。ここで、竿掛部80が取手3の一端部41の先端にあり竿尻受70が取手3の他端部42の近傍にあるので、釣竿8が、取手3の両端部41,42の間の長さ、換言すれば、取手3の延在方向Zの箱本体2の長さだけ離れたところで支持され得る。したがって、例えば、取手3を箱本体2の長手方向に装着しておく場合には、箱本体2の長さ分だけ離れた二箇所(竿掛部80及び竿尻受70)で釣竿8を支持し得ることになる。
【0052】以上のような長い支持距離を備えた釣竿保持具として働くに際して、基本的には、取手3の一端部41の先端に竿掛構造部80を形成し且つ取手3の他端部42の近傍に竿尻受70を形成するだけで、釣竿保持具のその他の構造体部分は箱本体2や取手3により与えられ得るので、関連部品の部品点数を最小限に止めることも可能になる。
【0053】また、取手3を竿掛位置Fに移動させた場合、箱本体2が取手3の一方の端部42側に位置することになるので、箱本体2が前述のように腰掛けとして用いられ得る。
【0054】以上においては、箱本体2の通常の持運びに取手3を用いるとして説明したけれども、図2において想像線Bで示したように、箱本体2の底壁17及び両側壁12,13に沿うように、肩掛けベルトを着脱可能に取付け得るようにしておいてもよく、その場合、箱本体2が重い時などにはベルトBを持運び等に利用しうる。ベルトBを着脱可能にするためには、穴18b,50a等をベルトBが挿通可能な大きさにしておけばよい。勿論、ベルトBは、取外しできないように固定されていてもよい。
【0055】図1から図3では、軸受46とピン22との嵌合により取手3が中心軸線C2の周りで連続的に回動可能な例について説明したけれども、取手3が二つの位置A,Fの中間の回動位置を採ることなく、持運び位置Aと竿掛位置Fとの二つの位置の夫々においてブラケット19に支持されるべく、ブラケット19に取外し可能に連結されるように構成されていてもよい。
【0056】また、以上においては、竿尻受70が箱本体2に取付けられている例について説明したけれども、図4に示した釣竿保持具付き釣用箱101のように、竿尻受170が取手130の一部になっていてもよい。図4の例において、図1〜図3に示した要素や部位と同様なものには、最初(100の位)に符号「1」を付してある。なお、図4の例において、以下の説明で特に言及しない点は、図4では示されていない部分を含めて、図1から3の例と同様に構成されている。例えば、ピン21などと同様なピンにより、取手103のアーム部137aが基端部において軸線C1の周りでC11,C12方向に回動可能に箱本体103に取付けられている。
【0057】この例では、アーム部137が単一のアーム部37からなる代わりにピン122によって軸線C2の周りで相互に回動可能に連結された二つのアーム部137a,137bからなり、アーム部137bの端部90に対して一体的に竿尻受170が形成されている。一方、アーム部137aはピン21と同様なピン(図示せず)により、軸線C1の周りで回動可能に補助具118に取付けられている。
【0058】なお、この釣竿保持具付き釣用箱101は、観点を変えてみれば、図1〜図3の釣竿保持具付き釣用箱1の竿尻受70の軸部72が取手3のアーム部137の一部137aとして併用されているとみなし得、且つここで、軸部72は、側壁113の延設部として側壁113の一部とみなし得る。従って、アーム137bが、側壁113の延設部173bに対して軸線C2の周りで回動可能に連結されていることになる。
【0059】この釣竿保持具付き釣用箱101について、図4ではX,Y方向の長さ調整・位置決め固定構造の詳細を示していないけれども、アーム部137が長くなることに起因して、アーム部134も長くなる点を除いて、その他の構造は、図1から図3に示したものと同様でよい。
【出願人】 【識別番号】301022633
【氏名又は名称】▲高▼石 菊雄
【出願日】 平成13年5月29日(2001.5.29)
【代理人】 【識別番号】100098051
【弁理士】
【氏名又は名称】治部 卓
【公開番号】 特開2002−345384(P2002−345384A)
【公開日】 平成14年12月3日(2002.12.3)
【出願番号】 特願2001−160907(P2001−160907)