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【発明の名称】 病犬介護用歩行補助具
【発明者】 【氏名】柴田 幸男

【要約】 【課題】人の労力と病犬の労力負担を軽減して病犬が自力で行う歩行や運動を補助する病犬介護用の歩行補助具を提供する。

【解決手段】下部平行脚部フレームと前・後逆U字フレームで構成する高さ調節機能を持った枠組みを作り下部に前輪キャスターと後輪を取り付け、高さ調節が出来る病犬の吊り上げベルトを持たせて、胴締め付けベルトを備えた胴輪とフレームとを長さ調節機能を持った轅で連結し、分解と組み立てが手軽に出来ることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下部平行脚部フレーム(1)に直立して前部逆U字フレーム(2)と丈長の後部逆U字フレーム(3)を立て、後部逆U字フレーム(3)の前部逆U字フレーム(2)と同一高さ水平位置にヨコ固定バー(6)を設けヨコ固定バー(6)より上部の丈長部分をハンドル部(11)とし、前部逆U字フレーム(2)の直立部最上部近傍両側面位置に、別個に用意したコの字連結フレーム(20)のコの字開口部両先端部を遥動固定し、コの字連結フレーム(20)のコの字湾曲部先端に設けたフック状の折れ曲げ部(21)を後部逆U字フレーム(3)のヨコ固定バー(6)に随時掛け外し可能に連結固定し、下部平行脚部フレーム(1)の前部に前輪キャスター(4)を後部に後輪(5)を装着し、後部逆U字フレーム(3)と前部逆U字フレーム(2)の夫々同一水平高さ位置の内側面左右対向に掛け止め金具(9)を固着し、別に用意した長方形の吊り上げ用ベルト(8)の4辺先端に掛け止めフック(7)を固着し、吊り上げ用ベルト(8)を長手左右対向に掛け渡して掛け止めフック(7)で掛け止め金具(9)に掛け外し可能に掛け止め吊り下げ繋留し、前部逆U字フレーム(2)の左右両方の直立フレームの前輪キャスター(4)に近い下部近傍の外側面に前方に向けて別に用意した轅(12)の後端部を遥動自在に固定し、前端部にカギ状フック(14−1)を設け、さらに別個に胴締め付けベルト(15)を備えた胴輪(14)を用意し、胴輪(14)に遥動自在に設けたボルトネジ(16−2)と轅固定締め付けネジ(16−1)で構成した轅固定金具(16)の轅固定締め付けネジ(16−1)で轅(12)のカギ状フック(14−1)を固定と開放で着脱可能に連結固定する病犬介護用歩行補助具。
【請求項2】 前部逆U字フレーム(2)および後部逆U字フレーム(3)の夫々の直立フレーム内側左右対向に後部逆U字フレーム(3)のヨコ固定バー(6)固着部位の下部近傍の高さに揃えて高さ調節用穴(10)を上部から下部に向けてタテにほぼ2センチ間隔に複数個設けた請求項1記載の病犬介護用歩行補助具。
【請求項3】 前部逆U字フレーム(2)および後部逆U字フレーム(3)の直立フレーム下部近傍に上下に分離と接合可能に上下に摺動する高さ調節摺動部(17)を設け、高さ調節摺動部(17)の外側面に調節くぼみ(24)を持たせ、固定と開放自在に高さ調節用ストッパー(13)を付設した請求項1又は2記載の病犬介護用歩行補助具。
【請求項4】 轅(12)の長手後半部の中央に長手方向に差し込み隙間を持った細い長方形の切り抜き穴(19)を設け、前部逆U字フレーム(2)の下部近傍に揺動自在に設けたネジボルト(18−1)と締め付けネジ(18−2)で構成された轅調節固定金具(18)で轅(12)の後半部の切り抜き穴(19)を通して固定と開放可能に固定する請求項1,2又は3記載の病犬介護用歩行補助具。
【請求項5】 轅(12)の長手方向ほぼ中央部に前轅(12−1)と後轅(12−2)で構成する互いにスライドする前後摺動部(23)に後帯輪(12−3)と固定と開放可能に轅ストッパー(22)を持った前帯輪(12−4)を設けた請求項1,2又は3記載の病犬介護用歩行補助具
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、歩行が困難な病犬の歩行を助ける病犬介護用歩行補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の病犬の介護のための歩行補助具は、事故などで後足切断するなど障害を負った犬の歩行補助のために犬猫病院関係者が個々に特別に手作りで製作した犬の身体後部を載せる台車で代用しているか、人の労力に頼る方法だけで、本格的な病犬介護用歩行補助具は無かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の飼い主の労力に頼る方法は過重な負担が掛かるという問題点があり、又、歩行補助用の台車にあっては、病犬の胴部を台上に載せて前足だけで歩行を補助する構造になっているため、病犬の症状の程度に応じてまだ使える機能を残している後ろ足を使えないという構造上の欠陥があり、さらに、病犬の背丈の大小や病状の程度に応じて高さを調節する構造や地形が平坦でない野外での使用及び方向転換をスムースに行うための構造も、さらに、安定操作の簡便性や分解収納の利便性など考慮されていないという構造上の問題点があった。
【0004】本発明は、病犬の胴部を吊り上げ保持する機構を持たせて人力による持ち上げ労力を節減すると同時に、病犬の病状に応じて胴部吊り上げ高さの調節や、病犬が野外でも自力で自由な方向に歩行出来る様な機構で病犬自身の負担の軽減を図り、さらに犬の背丈に応じて高さを調節して着用が可能にし、しかも簡単に分解して収納や持ち運びが出来て、手押し車式の手軽さで操作し簡便に使用することが出来る病犬介護用歩行補助具の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、本発明の病犬介護用歩行補助具においては、下部並行脚部フレームに直立して前部逆U字フレームと丈長の後部逆U字フレームを立て、後部逆U字フレームの前部逆U字フレームと同一高さ水平位置にヨコ固定バーを設けヨコ固定バーより上部の丈長部分をハンドル部とし、前部逆U字フレームの直立最上部近傍両側面位置に、別個に用意したコの字連結フレームのコの字開口部の両先端部を遥動固定し、コの字連結フレームのコの字湾曲部先端に設けたフック状の折り曲げ部を後部逆U字フレームのヨコ固定バーに随時掛け外し可能に連結固定する。そして、下部並行脚部フレームの前部に前輪キャスターを後部に後輪を装着する。さらに、前部逆U字フレームと後部逆U字フレームの夫々同一水平高さ位置の内側面左右対向に掛け止め金具を固着し、別に用意した長方形の吊り上げ用ベルトの四辺先端に掛け止めフックを固着して吊り上げ用ベルトを長手左右対向に掛け渡して掛け止めフックで掛け止め金具に掛け外し可能に掛け止め吊り下げ繋留する。さらに、前部逆U字フレームの左右両方の直立フレームの前輪キャスターに近い下部近傍の外側面に前方に向けて別に用意した轅の後端部を遥動自在に固定し、前端部にカギ状フックを設ける。そして、別個に用意した胴締め付けベルトを備えた胴輪に遥動自在に設けたボルトネジと轅固定締め付けネジで構成した轅固定金具の轅固定締め付けネジで轅の前端部のカギ状フックを固定と開放で着脱可能に連結固定する。
【0006】また、前部逆U字フレームおよび後部逆U字フレームの夫々の直立フレーム内側左右対向に後部逆U字フレームのヨコ固定バー固着部位の下部近傍の高さに揃えて高さ調節用穴を上部から下部に向けてタテにほぼ2センチ間隔に複数個設け、吊り上げベルト4辺先端固着の掛け止めフックを掛け替えて吊り上げ用ベルトの高さを調節するとよい。
【0007】また、前部逆U字フレームおよび後部逆U字フレームの直立フレーム下部近傍に分離と接合可能で上下に摺動する高さ調節摺動部を設け、高さ調節摺動部の外側面に調整くぼみを持たせ、接合部に固定と開放自在に高さ調節ストッパーを付設し、前記吊り上げ用ベルトの高さ調整機構と併用して前部・後部逆U字フレームの高さ調節と分解が可能な機構を持たせるのが好ましい。
【0008】また、轅の長手後半部の中央に長手方向に差し込み隙間を持った細い長方形の切抜き穴を設け前部逆U字フレームの下部近傍に揺動自在に設けたネジボルトと締め付けネジで構成された轅調節固定金具で轅の後半部の切り抜き穴を通して固定と開放が可能に轅長さの調節の機能を持たせるのが好ましい。
【0009】また、轅の長さ調節する方法については轅の長手方向ほぼ中央部に前轅と後轅で構成する互いにスライドする前後摺動部を設け後帯輪と固定と開放可能に轅ストッパーを持った前帯輪を設けて行う方法もある。
【0010】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例にもとずき図面を参照して説明する。図1において、下部並行脚部フレーム(1)に直立して前部逆U字フレーム(2)と、前部逆U字フレーム(2)高さより丈長の部分をハンドル部(11)とした後部逆U字フレーム(3)の夫々フレーム下端を溶接固着して立てる。後部逆U字フレーム(3)の直立フレーム間に左右に差し渡しヨコ固定バー(6)を溶接固着する。この場合ヨコ固定バー(6)の固着位置は前部逆U字フレーム(2)の頂点高さと同一水平高さ位置とする。別に弾性を持った金属線材のコの字連結フレーム(20)を用意し、前部逆U字フレーム(2)の直立最上部両外側面にコの字連結フレーム(20)のコの字開口部の両先端部をフレームに挿し込み止留して遥動可能に固定し、コの字連結フレーム(20)の湾曲部側先端部分にフック状の折り曲げ部(21)設けて後部逆U字フレーム(3)のヨコ固定バー(6)に随時掛け外し可能に連結固定して直立する前部逆U字フレーム(2)と後部逆U字フレーム(3)のぐらつき防止を図り、下部並行脚部フレーム(1)の前部に前輪キャスター(4)を下部並行脚部フレーム(1)後部に後輪(5)を取り付ける。この場合、両車輪の大きさは凹凸の激しい野外での使用を考えて直径は10センチ以上にし、又、前輪キャスター(4)と後輪(5)の構造や取り付け方法の相違により前輪キャスター(4)と後輪(5)の接地に高低が出来て下部平行脚部フレーム(1)が前傾になるため、後輪(5)の直径を前輪キャスター(4)の約2倍の20センチ以上とした場合、下部平行脚部フレーム(1)が前高の傾斜角度が約5度の後傾になるが、むしろその方が使用中の前方への引っ張り力に対して後傾のため前方への転覆を防ぎ安定性ができて良い。後部逆U字フレーム(3)のヨコ固定バー(6)の左右固定部位直下近傍位置と同一水平位置の前部逆U字フレーム(2)の夫々直立フレーム内側左右対向に掛け止め金具(9)を固着し、別個に用意した長方形の吊り上げ用ベルト(8)の4辺先端部に掛け止めフック(7)を固着し、吊り上げ用ベルト(8)長手を左右対向に掛け止めフック(7)で掛け止め金具(9)に引き掛け吊り上げ用ベルト(8)を吊り下げ繋留する。吊り上げ用ベルト(8)は耐水性で耐久性があり犬の腹部を包む柔軟な素材のものが良い。別個に2本の轅(12)を用意し、轅(12)は幅ほぼ40ミリ厚さほぼ4ミリ以上の折れと曲げに耐性があり弾性のある金属板を使用するのが良い。そして、前部逆U字フレーム(2)の左右両方の直立フレームの前輪キャスター(4)に近い下部近傍の外側面に前に向けて各轅(12)の後端部を貫通してピン軸カシメ止めにし、この部位は上下・前後・左右の動きの激しい部位のため動きに対応出来る様にゆとりを持たせて遥動自在に取り付け、轅(12)の前端部にカギ状フック(14−1)を設ける。さらに、別個に用意した胴締め付けベルト(15)を備えた胴輪(14)に貫通して両端カシメ止めを施したボルトネジ(16−2)と轅固定締め付けネジ(16−1)で構成した轅固定金具(16)を、後端部と同じく動きに対応するゆとりを持たせて遥動自在に設け、ボルトネジ(16−2)にカギ状フック(14−1)を掛け止め轅固定締め付けネジ(16−1)で固定と開放で着脱可能に胴輪(14)と轅(12)前端部を連結固定する。
【0011】図3に示される実施例では、前部逆U字フレーム(2)および後部逆U字フレーム(3)の夫々の直立フレーム内側面左右対向に後部逆U字フレーム(3)のヨコ固定バー(6)固着部位の下部近傍の高さに揃えて上部から下部にほぼ2センチ間隔に高さ調節用穴(10)を数個設ける。上・下に高さ調節用穴(10)に吊り上げ用ベルト(8)の掛け止めフック(7)を掛け替えて調節する。調節高さ限度をほぼ10センチとすれば5個乃至6個あれば十分である。
【0012】図4に示される実施例では、下部平行脚部フレーム(1)に直立した前部逆U字フレーム(2)と後部逆U字フレーム(3)の下部溶接固着部上ほぼ10センチを残して前・後の長直立上フレーム(2−1、3−1)と前・後の短直立下フレーム(2−2、3−2)に分離切断し、下部平行脚部フレーム(1)に固着した前・後の短直立下フレーム(2−2,3−2)の内径中に露出部ほぼ15センチを持たせて高さ調節摺動部(17)を下部を内嵌挿入して直立固着し、前・後の長直立上フレーム(2−1,3−1)下部内径中に高さ調節摺動部(17)は内嵌挿入収納されて前・後の短直立下フレーム(2−2,3−2)と上・下摺動し分離可能に接合され、前・後の長直立上フレーム(2−1,3−1)の下部接合部の外側面にネジ込みボルトの高さ調節用ストッパー(13)を固定と開放に取り付ける。高さ調節摺動部(17)の外側面には高さ調節用ストッパー(13)のボルトの先端の押圧を受け止める調節くぼみ(24)を下部から上方に向けてほぼ2センチ間隔に5個乃至6個持たせ高さ調節ストッパー(13)の止留効力をより確実する方が良い。
【0013】図5に示される実施例では、轅(12)の後半部中央の長手方向に端末を残して中央部側に差し込み隙間を持った細い長方形の切り抜き穴(19)設け前部逆U字フレーム(2)の下部近傍に貫通したネジボルト(18−1)の両端末をカシメ止めにして中間に固定と開放の締め付けネジ(18−2)を設けて構成した轅調節固定金具(18)を動きに対応出来る様ゆとりを持たせて遥動自在に取り付け、ネジボルト(18−1)に差し込み隙間から細い長方形の切り抜き穴(19)通して掛け止め、切り抜き穴(19)の中を前後にスライド移動させ締め付けネジ(18−2)で固定と開放により轅(12)の長さを調節する方法もある。
【0014】図6に示された実施例では、轅(12)ほぼ中央部でタテ幅に並列し、互いに前後に摺動する前轅(12−1)と後轅(12−2)の2枚で構成し、前轅(12−1)の前端はカギ状フック(14−1)で胴輪(14)に遥動自在に固着した轅固定金具(16)で固定と開放で着脱可能に連結固定しあり、後轅(12−2)の後端は前部逆U字フレーム(2)に動きに対応出来る様ゆとりを持たせて遥動自在に固定しある状態で、前轅(12−1)の後端に後轅(12−2)を包んでスライドする後帯輪(12−3)をピンカシメ留めして取り付け、さらに、後轅(12−2)の前端に前轅(12−1)を包んでスライドする前帯輪(12−4)をピンカシメ止めして固定と開放に轅ストッパー(22)を取り付けて構成された互いにスライドする前後摺胴部(23)を設けて轅の長さの調節を行う方法もある。前・後轅(12−1,12−2)の摺動による調節長さはほぼ10センチを設定すると良い。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0016】吊り上げベルトで病犬の胴体後部を吊り上げ使用するので使用者の病犬を持ち上げ労力がほぼ無くなり、病犬自身の歩行負担を大きく軽減して運動を行うことが出来る。
【0017】前輪キャスターと後輪を設け胴締め付けベルトを持った胴輪と連結した轅を使用したので病犬が自力で歩行し自由に安全に容易に方向転換することが出来る。又、前輪キャスターと後輪の直径差を利用して台を後傾にすることで使用中の前方転覆を防ぎ安定性を増すことも出来る。
【0018】吊り上げベルト高さ調節機構と逆U字フレーム高さ調節機構や轅の長さ調節機構を持たせたので病犬の症状に合わせて、又体格の大小、背丈の高低に応じて着用が出来る。
【0019】逆U字フレームと脚部を分離出来る簡単な分解、組み立て機構にしたので収納や運搬が便利である。
【出願人】 【識別番号】598120894
【氏名又は名称】柴田 幸男
【出願日】 平成13年5月28日(2001.5.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−345360(P2002−345360A)
【公開日】 平成14年12月3日(2002.12.3)
【出願番号】 特願2001−201476(P2001−201476)