トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 ペット用衣服
【発明者】 【氏名】片岡 宏文

【氏名】明石 秀一

【氏名】山本 明弘

【氏名】今野 貴夫

【要約】 【課題】汚れ易いペットの腹部を覆うことができる上、着脱性が良好であり、しかも、ペットの運動を妨げることがない上、ペットが激しく運動した際に容易に脱げてしまうこともなく、更に生産性にも優れたペット用衣服を提供する。

【解決手段】不織布を裁断することで、首周り部10と胴回り部20とを各々別体に形成してなるペット用衣服であって、前記首周り部10は、ペットpの首周りを背部側から覆い包むべく形成されるとともに、同ペットpの胸部側で係脱される第一接合部11と、首輪31を挿通させる首輪挿通部12とを備え、前記胴回り部20は、同ペットpの胴回りを腹部側から覆い包むべく形成されるとともに、同ペットpの背部側で係脱される第二接合部21を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 不織布を裁断することで、首周り部と胴回り部とを各々別体に形成してなるペット用衣服であって、前記首周り部は、ペットの首周りを背部側から覆い包むべく形成されるとともに、同ペットの胸部側で係脱される第一接合部と、首輪を挿通させる首輪挿通部とを備え、前記胴回り部は、同ペットの胴回りを腹部側から覆い包むべく形成されるとともに、同ペットの背部側で係脱される第二接合部を備えていることを特徴とするペット用衣服。
【請求項2】 上記胴回り部は、その尻部側の部位が、ペットの体長に応じて切断可能なように、後方へ延設されていることを特徴とする請求項1記載のペット用衣服。
【請求項3】 上記不織布が防水性を有する不織布であって、上記首周り部と上記胴回り部は、ペットに着せた際に首周り部の後端部が胴回り部の前端部に重なり合うように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のペット用衣服。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペット用の衣服に関し、特に犬や猫等の四足動物に着せるのに好適なペット用衣服に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のペット用衣服には、ペットの四足を挿通させてペットを覆い包むようにしたものが多々ある。
【0003】しかしながら、上記従来のペット用衣服では、ペットの四足を挿通させる構造であるため、ペットへの着脱が面倒である上、ペットの運動を妨げ易いという問題があった。そこで、四足を挿通させないで背部から被せるようにしたものもあるが、この態様では、通常ペットの足や背中の汚れは比較的簡単に拭き取れるが腹部の汚れは拭き難く、その腹部を覆うことがないので汚してしまい易いという問題や、四足を挿通させていないため、ペットが激しく運動した際に脱げやすいという問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その目的とする処は、汚れ易いペットの腹部を覆うことができる上、着脱性が良好であり、しかも、ペットの運動を妨げることがない上、ペットが激しく運動した際に容易に脱げてしまうこともなく、更に生産性にも優れたペット用衣服を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の技術的手段として、請求項1は、不織布を裁断することで、首周り部と胴回り部とを各々別体に形成してなるペット用衣服であって、前記首周り部は、ペットの首周りを背部側から覆い包むべく形成されるとともに、同ペットの胸部側で係脱される第一接合部と、首輪を挿通させる首輪挿通部とを備え、前記胴回り部は、同ペットの胴回りを腹部側から覆い包むべく形成されるとともに、同ペットの背部側で係脱される第二接合部を備えていることを特徴とする。
【0006】更に、請求項2は、上記胴回り部は、その尻部側の部位が、ペットの体長に応じて切断可能なように、後方へ延設されていることを特徴とする。
【0007】更に、請求項3は、上記不織布が防水性を有する不織布であって、上記首周り部と上記胴回り部は、ペットに着せた際に首周り部の後端部が胴回り部の前端部に重なり合うように形成されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至3は、本発明に係わるペット用衣服の一例を示す。
【0009】このペット用衣服Aは、不織布を裁断することで、首周り部10と、該首周り部10とは別体の胴回り部20とを形成してなる。前記不織布は、特に限定されるものでなく、周知の何れの態様のものを用いても構わないが、本実施の形態の好ましい一例では、ポリプロピレンを原料にして加工され、防水性且つ通気性を有する連続長繊維不織布が用いられる。この不織布は、ナイロンやポリエステル製の不織布と比較して軽量で、保温性にも優れ、更に、吸湿性が低く、強度特性、耐薬品性、抗菌性等にも優れている。
【0010】首周り部10は、上記不織布をペットpの前足よりも前方側の首周りを背部側から覆い包む形状に形成され、ペットpの胸部(前足と下顎の間)で係脱される第一接合部11と、首輪31を挿通させる首輪挿通部12とを備える。
【0011】第一接合部11は、係合部材11aと被係合部材11bとを係脱可能にした構成であればよく、本実施の形態の好ましい一例では、マジックテープ(登録商標)を用いることで、係脱を容易に行えるようにしている。
【0012】首輪挿通部12は、帯状の布や皮等を、首輪31が挿通可能な輪状に縫い付けてなり、ペットpの首周りに配置されるように、複数設けられている。
【0013】胴回り部20は、ペットpの胴回り(前足と後ろ足との間の部位)を腹部側から覆い包む形状に形成され、ペットpの背部側で係脱される第二接合部21を有するとともに、ペットpの尻部側に対応する後側部位に、切断調整部22を延設している。尚、図3に示す一例では、二点鎖線よりも下側の部位が切断調整部22である。
【0014】そして、上記首周り部10と胴回り部20とは、ペットpに着せた際に、該首周り部10の後端部が胴回り部20の前端部に重なり合うように形成されている。すなわち、ペットpにペット用衣服Aが着せられる際、最初に胴回り部20が着せられ、次に首周り部10が着せられることで、胴回り部20前端側の表面に首周り部10後端側の裏面が重ね合わされ、そのことによって、首周り部10と胴回り部20との間から雨水が流れ込まないようにしている。
【0015】第二接合部21は、上記首周り部10の第一接合部11と同様に、係合部材21aと被係合部材21bとからなる接合部材であり、本実施の形態では、マジックテープ(登録商標)を用いている。
【0016】切断調整部22は、胴回り部20の尻部側の部位(図3における下側部位)をペットpの標準的な体長よりも長めに形成することで、実際に着せるペットpの体長に応じて切断することで長さ調整可能にされた部位である。
【0017】尚、この切断調整部22は、ペットpの体長に応じてハサミ等の切断具により容易に切断可能にした態様であるが、他の好ましい態様としては、図3における二点鎖線に平行に複数のミシン目を設け、所望とするミシン目の位置で、手で引き千切られうように構成してもよい。この態様では、ペットpの体長に応じて、切断具を用いることなく容易に切断調整部22の長さを調整することができる。
【0018】また、切断調整部22の他の好ましい態様としては、予め前記二点鎖線に平行する複数の切断線を裏面側に印刷しておき、所望とする切断線の位置で、切断具により切断されるようにしてもよい。この態様では、切断調整部22が、切断具により、ペットpの体長に応じた切断線に沿って切断されるため、その切断後の切り口が不自然に曲がることで外観上の体裁を損ねるようなことがない。しかも、前記複数の切断線は、裏面側に印刷されているため、胴回り部20がペットpに着せられた状態においては外観視されることがない。
【0019】而して、上記構成のペット用衣服Aは、先ず、胴回り部20がペットpの胴回りに、ペットpを腹部側から覆い包むようにしてあてられる。その際、ペットpの体長に応じて、切断調整部22内の部位が切断具により切断されることで長さ調整される。そして、ペットpを腹部側から覆い包んだ胴回り部20は、ペットpの背部側で、複数の第二接合部21により端部同士が接合される。
【0020】次に、首周り部10が、その後端側を胴回り部20の前端側に重ね合わせられ、ペットpの背部側からペットpの首周りを覆い包むようにして着衣される。その際、首周り部10前方側の端部同士が複数の第一接合部11により接合される。そして、該首周り部10の複数の首輪挿通部12には、首輪31が挿通される。
【0021】上記構成のペット用衣服Aは、汚れ易いペットpの腹部を覆うことができる上、着脱性も良好であり、しかも、首周り部10と胴回り部20とに分割された構造であるため、ペットpの運動を妨げることがない。また、首周り部10及び胴回り部20を形成する不織布の特性により、防水性且つ通気性を有する上、軽量で、吸湿性が低く、強度特性、耐薬品性、抗菌性等にも優れている。
【0022】尚、図1及び2は、上記構成のペット用衣服Aを犬に着衣した場合を例示しているが、このペット用衣服Aを猫や他の四足動物に着衣するのは自由である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。第一の発明によれば、首周り部が前足よりも前方側の首周りに着衣されるとともに、胴回り部が前足と後足の間の胴回りに着衣されるようにした構成であるため、従来技術のようにペットの前足を挿通させるのに手間がかかるようなことがなく、着脱性に優れている上、首周り部と胴回り部とが分離しているため、ペットの運動を妨げるようなこともない。しかも、胴回り部が腹部を覆って背部側で係脱されるように形成されているため、汚れをを拭き難いペットの腹部を汚してしまうことがない。更に、第一接合部と第二接合部とが、それぞれ係脱し易いペットの胸部側と背部側に配置されているため、着脱が容易である。その上、首周り部は、ペットへ着衣された際、首輪挿通部に首輪が挿通されるため、ペットが激しく運動したとしても、容易に脱げてしまうことがない。そして、胴回り部は、前足と後足との間の胴回りを覆い包むべく形成されているため、ペットが激しく運動したとしても、ペットの体長方向にずれて脱げてしまうようなことがないまた、首周り部及び胴回り部が不織布を裁断することで形成されているため、端部処理を施さなくても端部がほつれてしまうようなことがなく、生産性に優れている。更に、第二の発明によれば、延設された胴回り部の尻部側部位を切断することで、胴回り部の尻部側寸法をペットの体長に適応させることができる。しかも、胴回り部は不織布から形成されているため、ペットの体長に応じて切断したとしても、その切断された端部がほつれてしまうようなことがない。更に、第三の発明によれば、防水性の不織布からなる首周り部と胴回り部とが、前後端部で重ね合わされてペットに着衣されるため、ペットの首から胴体までの範囲を雨等に濡らさないようにするペット用レインコートとして用いることができる。
【出願人】 【識別番号】501212058
【氏名又は名称】株式会社片岡鋼業
【識別番号】501212069
【氏名又は名称】株式会社第一プラセス
【識別番号】501212081
【氏名又は名称】ニチエイシステム有限会社
【識別番号】501212092
【氏名又は名称】丸和金属株式会社
【出願日】 平成13年5月28日(2001.5.28)
【代理人】 【識別番号】100090619
【弁理士】
【氏名又は名称】長南 満輝男 (外2名)
【公開番号】 特開2002−345359(P2002−345359A)
【公開日】 平成14年12月3日(2002.12.3)
【出願番号】 特願2001−159397(P2001−159397)