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【発明の名称】 ペット監視システム、ペット飼育容器
【発明者】 【氏名】宮田 孝一

【氏名】今 勉

【要約】 【課題】長期不在中でも遠隔地からペットを監視し飼育することが可能なペット監視システムを提供する。

【解決手段】ペットショップ,ペットホテル2等に、遠隔地にいるペットを監視するためのサーバ装置20を備える。ペットをペット飼育容器14で飼い、その場所にインターネット等のネットワーク4に接続されたペット監視用カメラ11を少なくとも備え、ネットワーク4を介してペット監視用カメラ11からの画像又は動画像をサーバ装置20で格納(一時蓄積)するよう構成されている。また、ペット飼育容器14には給餌装置12を備える。サーバ装置20とネットワーク接続されたPDA30aから、ペットの状態を監視し、さらには給餌装置12をコントロールする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワークに接続されたペット監視用カメラからの画像又は動画像を格納するためのサーバ装置を有するペット監視システムであって、前記サーバ装置は、該サーバ装置にネットワーク接続されたクライアント装置に、前記ペット監視カメラからの画像又は動画像によりペットの状態を閲覧させる手段を有することを特徴とするペット監視システム。
【請求項2】 前記ペット監視用カメラと共に前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置をペットの給餌場所に備え、前記サーバ装置は、予め設定した時間に前記給餌装置を作動させ、一定量の餌をペットに供給することを特徴とする請求項1記載のペット監視システム。
【請求項3】 前記設定は、前記クライアント装置から、変更可能であることを特徴とする請求項2記載のペット監視システム。
【請求項4】 前記ペット監視用カメラと共に前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置をペットの給餌場所に備え、前記サーバ装置は、前記クライアント装置に、前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、前記給餌装置を作動させ、該ペットに餌を供給させることが可能であることを特徴とする請求項1記載のペット監視システム。
【請求項5】 前記給餌装置と共に前記サーバ装置にネットワーク接続された音声出力装置をペットの給餌場所に備え、前記サーバ装置は、前記音声出力装置に、前記クライアント装置における前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、該ペットに予め録音され前記サーバ装置又はクライアント装置に蓄積された音声のうち選択した音声を出力させるか、或いは、前記クライアント装置から入力した音声を出力させることを特徴とする請求項4記載のペット監視システム。
【請求項6】 ペットの飼い場所に備えたペット監視用カメラと、ネットワークを介して該ペット監視用カメラからの画像又は動画像を格納するためのサーバ装置と、該サーバ装置とネットワーク接続されたクライアント装置とを有するペット監視システムであって、前記クライアント装置は、前記サーバ装置に格納された、或いは格納される前記ペット監視カメラからの画像又は動画像によりペットの状態を閲覧する手段を有することを特徴とするペット監視システム。
【請求項7】 前記ペットの飼い場所内のペットの給餌場所に設置するための、前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置を有し、前記サーバ装置は、予め設定した時間に前記給餌装置を作動させ、一定量の餌をペットに供給することを特徴とする請求項6記載のペット監視システム。
【請求項8】 前記設定は、前記クライアント装置から、変更可能であることを特徴とする請求項7記載のペット監視システム。
【請求項9】 前記ペットの飼い場所内のペットの給餌場所に設置するための、前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置を有し、前記サーバ装置を介して、前記クライアント装置における前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、前記給餌装置を作動させ、該ペットに餌を供給させる手段を有することを特徴とする請求項6記載のペット監視システム。
【請求項10】 前記ペットの飼い場所内のペットの給餌場所に設置するための、前記サーバ装置にネットワーク接続された音声出力装置を有し、該音声出力装置は、前記サーバ装置を介して、前記クライアント装置における前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、該ペットに予め録音され前記サーバ装置又はクライアント装置に蓄積された音声のうち選択した音声を出力するか、或いは前記クライアント装置から入力した音声を出力することを特徴とする請求項9記載のペット監視システム。
【請求項11】 ペット監視用カメラを有し、該ペット監視用カメラからの画像又は動画像を閲覧するためのペット監視システムであって、前記ペット監視カメラとネットワークに接続され、該ペット監視用カメラからの画像又は動画像によりペットの状態を閲覧する閲覧手段と、ペットの給餌場所に設置するための、前記閲覧手段にネットワーク接続された給餌装置とを有し、前記閲覧手段は、前記ペットの状態を監視しながら、前記給餌装置を作動させ、該ペットに餌を供給させることが可能であることを特徴とするペット監視システム。
【請求項12】 上面及び側面を囲まれ、下面にペットの糞尿が通過可能な網状の底部を設けたペット飼育容器であって、該底部の下にペットの排泄物を集めるための集容器を備え、該集容器は、前記網状の底部を通過した排泄物を1ヶ所に集中させ、排出させる排出口を有する受具と、該受具を支持する支持台と、該支持台の側面から取り出し可能に配された排泄物容器とを有し、該排泄物容器は、排泄物のうち主として尿等の水分を溜めるための容器と、前記網状の底部より網目が細かくペットの糞等の固形物を通過させず、該容器から取り外し可能に設置された網状の固形物受部とを有することを特徴とするペット飼育容器。
【請求項13】 請求項1乃至11のいずれか1に記載のペット監視システムにおける前記ペット監視用カメラ及び給餌装置及び音声出力装置、又は該給餌装置及び音声出力装置、又は該給餌装置を、請求項12記載のペット飼育容器に設置したことを特徴とするペット監視システム。
【請求項14】 請求項1乃至11のいずれか1に記載のペット監視システムとして実現させるためのプログラム。
【請求項15】 請求項14に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペットの監視システム、ペット飼育容器、該システムとして機能させるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ウサギなどの愛玩動物(ペット)は、鳥籠のような市販されているペット用の籠にいれて飼育する。この飼育籠の中で飼っているペット自身の糞尿排泄物は、通常、金網の下にある受け皿上のプラスティック容器に落ちて溜まる仕組みになっており、この受け皿に溜まった排泄物を定期的に清掃する必要がある。ペットの種類によっては、頻繁に清掃が必要な場合がある。また、市販のペットシート(水分吸収剤)をプラスティック容器の中に均一にセットして使用しているケースもある。この場合、シートの交換と若干の清掃で済むが、ペットシートのコストと汚れたペットシートのごみ処理が残る。
【0003】また、ペットの飼育に関し、ペットを置いて、飼い主が長期に旅行に出かけたりする場合がある。この場合、飼い主はペットをペットホテルや親類,友人,近隣の家などに預け、その世話を依頼する。或いは、自宅の庭にそのまま置き去りにするが、ペットの餌に関しては例えばタイマを用いて定期的に餌をペットに供給するといった様々な提案があり、それらを活用すればペットはある程度快適に過ごせるが、依頼しにくいといった課題がある。こういった現状に加え、マンションにペット規制があることが多いので、ペットを飼いたくても飼えない人がでてくる。
【0004】また、従来のペット用の籠では、排泄物の清掃に時間がかかったり、ペットシートを用いてもそのコストと汚れたペットシートのごみ処理が残る。ペットを自宅の中にそのまま置き去りにする場合には、その排泄物が多く、排泄物の匂いも部屋にこもる。
【0005】本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、長期不在中でも遠隔地からペットを監視し飼育することが可能なペット監視システム、コンピュータに該システムとして機能させるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することをその目的とする。
【0006】本発明は、遠隔地にいるペットを擬似的に飼育することが可能なペット擬似飼育システムとしても機能可能なペット監視システム、コンピュータに該システムとして機能させるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することをその目的とする。
【0007】本発明は、短期間で、且つランニングコストがかからない排泄物の処理を行うことが可能なペット飼育容器(ペット用糞尿集容器)を提供することを他の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ネットワークに接続されたペット監視用カメラからの画像又は動画像を格納するためのサーバ装置を有するペット監視システムであって、前記サーバ装置は、該サーバ装置にネットワーク接続されたクライアント装置に、前記ペット監視カメラからの画像又は動画像によりペットの状態を閲覧させる手段を有することを特徴としたものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載のペット監視システムにおいて、前記ペット監視用カメラと共に前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置をペットの給餌場所に備え、前記サーバ装置は、予め設定した時間に前記給餌装置を作動させ、一定量の餌をペットに供給することを特徴としたものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項2記載のペット監視システムにおいて、前記設定は、前記クライアント装置から、変更可能であることを特徴としたものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1記載のペット監視システムにおいて、前記ペット監視用カメラと共に前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置をペットの給餌場所に備え、前記サーバ装置は、前記クライアント装置に、前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、前記給餌装置を作動させ、該ペットに餌を供給させることが可能であることを特徴としたものである。
【0012】請求項5の発明は、請求項4記載のペット監視システムにおいて、前記給餌装置と共に前記サーバ装置にネットワーク接続された音声出力装置をペットの給餌場所に備え、前記サーバ装置は、前記音声出力装置に、前記クライアント装置における前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、該ペットに予め録音され前記サーバ装置又はクライアント装置に蓄積された音声のうち選択した音声を出力させるか、或いは、前記クライアント装置から入力した音声を出力させることを特徴としたものである。
【0013】請求項6の発明は、ペットの飼い場所に備えたペット監視用カメラと、ネットワークを介して該ペット監視用カメラからの画像又は動画像を格納するためのサーバ装置と、該サーバ装置とネットワーク接続されたクライアント装置とを有するペット監視システムであって、前記クライアント装置は、前記サーバ装置に格納された、或いは格納される前記ペット監視カメラからの画像又は動画像によりペットの状態を閲覧する手段を有することを特徴としたものである。
【0014】請求項7の発明は、請求項6記載のペット監視システムにおいて、前記ペットの飼い場所内のペットの給餌場所に設置するための、前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置を有し、前記サーバ装置は、予め設定した時間に前記給餌装置を作動させ、一定量の餌をペットに供給することを特徴としたものである。
【0015】請求項8の発明は、請求項7記載のペット監視システムにおいて、前記設定は、前記クライアント装置から、変更可能であることを特徴としたものである。
【0016】請求項9の発明は、請求項6記載のペット監視システムにおいて、前記ペットの飼い場所内のペットの給餌場所に設置するための、前記サーバ装置にネットワーク接続された給餌装置を有し、前記サーバ装置を介して、前記クライアント装置における前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、前記給餌装置を作動させ、該ペットに餌を供給させる手段を有することを特徴としたものである。
【0017】請求項10の発明は、請求項9記載のペット監視システムにおいて、前記ペットの飼い場所内のペットの給餌場所に設置するための、前記サーバ装置にネットワーク接続された音声出力装置を有し、該音声出力装置は、前記サーバ装置を介して、前記クライアント装置における前記閲覧の際に、前記ペットの状態を監視しながら、該ペットに予め録音され前記サーバ装置又はクライアント装置に蓄積された音声のうち選択した音声を出力するか、或いは前記クライアント装置から入力した音声を出力することを特徴としたものである。
【0018】請求項11の発明は、ペット監視用カメラを有し、該ペット監視用カメラからの画像又は動画像を閲覧するためのペット監視システムであって、前記ペット監視カメラとネットワークに接続され、該ペット監視用カメラからの画像又は動画像によりペットの状態を閲覧する閲覧手段と、ペットの給餌場所に設置するための、前記閲覧手段にネットワーク接続された給餌装置とを有し、前記閲覧手段は、前記ペットの状態を監視しながら、前記給餌装置を作動させ、該ペットに餌を供給させることが可能であることを特徴としたものである。
【0019】請求項12の発明は、上面及び側面を囲まれ、下面にペットの糞尿が通過可能な網状の底部を設けたペット飼育容器であって、該底部の下にペットの排泄物を集めるための集容器を備え、該集容器は、前記網状の底部を通過した排泄物を1ヶ所に集中させ、排出させる排出口を有する受具と、該受具を支持する支持台と、該支持台の側面から取り出し可能に配された排泄物容器とを有し、該排泄物容器は、排泄物のうち主として尿等の水分を溜めるための容器と、前記網状の底部より網目が細かくペットの糞等の固形物を通過させず、該容器から取り外し可能に設置された網状の固形物受部とを有することを特徴としたものである。
【0020】請求項13の発明は、請求項1乃至11のいずれか1に記載のペット監視システムにおける前記ペット監視用カメラ及び給餌装置及び音声出力装置、又は該給餌装置及び音声出力装置、又は該給餌装置を、請求項12記載のペット飼育容器に設置したことを特徴としたものである。
【0021】請求項14の発明は、請求項1乃至11のいずれか1に記載のペット監視システムとして実現させるためのプログラムである。
【0022】請求項15の発明は、請求項14に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係るペット監視システムの構成を示す図である。本実施形態に係るペット監視システム(以下、本システムと呼ぶ)は、例えばペットショップ,ペットホテル2等に設置され、遠隔地にいるペットを監視するためのサーバ装置20をその基本構成要素とする。なお、サーバ装置20の形態としては、ネットワークに接続するためのサーバ(後述するインターネット接続が必要な場合はWebサーバなど)、各ユーザを認証するための認証サーバ、ユーザ情報などを格納した各種データベースを管理するためのデータベース管理サーバ等、階層構造をもったサーバ機能をもつコンピュータとしてもよく、実際にはコンピュータに本システムの各機能を実現させるためのプログラムが格納されていればよい。このプログラムは、ユーザがシステムを使用する際に容易となるようなグラフィカルユーザインターフェースを備えるようにするとよい。また、後述するネットワークとしては、有線,無線に限らず専用回線(光ファイバなどの回線も含む),電話回線などで接続されたインターネットや、インターネット技術を利用したイントラネット,エクストラネット、さらには専用回線を使用する場合でもWAN(Wide Area Network)やMAN(Metropolitan Area Network)に限らずサーバ装置の設置場所によってはLAN(Local Area Network)で構成される形態も有り得る。
【0024】ペットの飼い場所には、インターネット等のネットワーク4に通信装置13を介して接続されたペット監視用カメラ11を少なくとも備え、ネットワーク4を介してペット監視用カメラ11からの画像又は動画像をサーバ装置20で格納(一時蓄積)するよう構成されている。ペット監視用カメラ11としては、本システム専用のカメラを用意しなくてもよい。ネットワーク4と何らかの方法で接続可能なカメラであればよく、静止画用のデジタルカメラをはじめ、動画用のデジタルビデオカメラでもよい。ペットは、監視のし易さを鑑みると、籠などのペット飼育容器14で飼うようにするとよいが、カメラを複数設置するなど、工夫すれば容器14などを用意しなくてもよい。
【0025】ペットショップ2の店員がサーバ装置20に取り込まれた画像を見ながらペットを監視するか、或いは、サーバ装置20に取り込まれた画像を解析して、ペットの様子がおかしい時など、アラームを鳴らすようにするか、或いは予めサーバ装置に登録された獣医の連絡先に通知するようにしてもよい。
【0026】ペットショップ2の店員など、サーバ装置20を設置している者のみが監視するようにしてもよいが、本システムを利用してペットを預けたユーザ3、即ち殆どの場合そのペットの飼主は、常に飼っているペットの状態を知りたがっている。飼主からもペットの様子を見ることができるようにするために、サーバ装置20とネットワーク接続されたクライアント装置30a,30b(以下、30で代表させる)を用いる。クライアント装置30は、iモードに代表される携帯電話,PHS,PDA等の移動通信端末装置や、PC端末装置などを指す。このクライアント装置30は、外出先からサーバ装置20に格納された、或いは格納されるペット監視用カメラ11に映し出されるペットの状態を、WWWブラウザ等により閲覧可能とする。また、上述したようにペットの健康状態が芳しくないと判断される場合には、ユーザ3にもその旨を通知するシステムとしてもよい。
【0027】また、ペットを飼主が観察できるだけでは、物足りないと感じる飼主もいる。そこで、ペットの飼い場所内のペットの給餌場所に、サーバ装置20,クライアント装置30にネットワーク接続された給餌装置12を備えるようにする。サーバ装置20は、予め設定した時間に給餌装置12を作動させ、一定量の餌をペットに供給する。給餌装置12としては、例えば、餌用容器12aと水用容器12bを備え、サーバ装置20からの要求により、又はタイマにより、一定量の餌及び/又は水を餌用皿15a,水用皿15bに供給するような構成とすればよい。ここで、設定は、クライアント装置30からの要求により、直接又はサーバ装置20を介して変更可能なものとしてもよい。
【0028】また、サーバ装置20を介して、クライアント装置30における閲覧(観察)の際に、ペットの状態を監視しながら、給餌装置12を作動させ、ペットに餌や水を供給させるようにしてもよい。
【0029】さらに、ペットの給餌場所に、サーバ装置20又はクライアント装置30にネットワーク接続された音声出力装置を設置してもよい。この音声出力装置は、クライアント装置30における閲覧の際に、サーバ装置20を介して、又はクライアント装置30から直接、ペットの状態を監視しながら、ペットに予め録音され、サーバ装置20又はクライアント装置30に蓄積された音声のうち、選択した音声を出力するか、或いはクライアント装置30から入力した音声を出力するようにすればよい。なお、上述したペット監視システムは、サーバ装置20が無くとも、閲覧手段としてのクライアント装置があれば、給餌装置やペット監視用カメラや音声出力装置とネットワーク接続され、それらを作動させることにより、実現が可能であることは言うまでもない。
【0030】以上、本発明に係るペット監視システムをペットショップ,ペットホテル等に設置されたサーバ装置によりその機能を果たすものとして説明したが、ペットの飼主の自宅にサーバ装置を設置し、外部から携帯端末等のクライアント装置でペットを監視するようにしてもよい。この際、クライアント装置での監視によりペットの健康状態が芳しくないと判断される場合には、予めサーバ装置に登録された獣医の連絡先に通知するようなシステムとしてもよい。
【0031】以上、本発明の一実施形態に係るペット監視システムを説明してきたが、このシステムで適用可能な、さらには単独でペット用の籠として利用可能な、ペット飼育容器を説明する。
【0032】図2及び図3は、本発明の一実施形態に係るペット飼育容器を示す図、図4は、図2の受具と支持台の一部を示す断面図、図5は、図2の排泄物容器の例を示す図である。図3(A),図3(B)は、それぞれペット飼育容器の構成要素別の斜視図,正面図を示している。
【0033】本実施形態のペット飼育容器14は、従来からある鳥かごのようなペット用籠において、糞尿の受け皿に改良を加えた容器である。本実施形態に係るペット飼育容器14は、上面及び側面を網状の枠41で囲まれ、下面にペットの糞尿が通過可能な網状の底部42を設けたペット飼育容器である。さらに、特徴的な構成として、底部(足場)42の下にペットの排泄物を集めるための集容器を備えるものとする。この集容器は、網状の底部42を通過した排泄物を1ヶ所(排出口)に集中させ、通過させる逆錘形の受具44と、その受具を支持する支持台43と、支持台43の側面から取り出し可能に配され、受具44からの排泄物を溜める排泄物容器45とを有するものとする。受具44と支持台43の組合せの例としては、図4の断面図のように簡単に取り外せるようになっていることが好ましい。排泄物容器45は、図5に示すように、排泄物のうち主として尿等の水分を溜めるための容器45aと、網状の底部42より網目が細かくペットの糞を通過させずに糞を受けるための、容器45aから取り外し可能な網状の固形物受部(網)45bからなるものとする。
【0034】受具44は、底部42から落下してくる排泄物を四方から中央に向かって斜めに降下するように中央部に穴をあけて排出口を設けている。なお、排泄物を中央部に集める必要はなく、例えば、一端に集めるような受具を使用してもよい。受具44は、一体型を基本とし、その排出口も併せて、糞は転がりやすく、尿や水は流れやすい素材及びその傾斜角度で設計・作成されることが好ましい。排泄口の長さは、容器45に確実に排泄物が落ちるような長さを必要とする。
【0035】排出口の下には、糞尿等の排泄物を溜める容器45があり、その容器45には糞等、水分以外のものを捕らえるための網45bを設置し、尿等の水分は下の容器45aに溜める仕組みになっている。網45bは、ある程度高さが必要であり、さらに容器45aから取り外しが可能な形態であることが要求され、骨組みされたラック状の形態をもつようにすればよい。なお、糞尿の清掃方法は、まず金網の籠41を取り外し、傾斜している受具44に付着した排泄物があれば排出口に落とす。また、必要に応じて受具44を水で流す。最後に、排泄物が溜まった容器45内の水分とそれ以外を分別して、土に返すか、或いは生ごみとして処分するかし、特に水分はトイレに流せばよい。
【0036】ペット飼育容器としては、上述の排泄物容器45の代わりにアクリル酸・高分子ポリマ等の高分子吸収剤を用いたシートを取替え可能に配設した容器を採用した形態も可能である。このシートは、通常のゴミ処理が可能な非塩素系の樹脂素材を用いたものや、土の中で樹脂が低分子量となり生分解される生分解性物質を添加した素材を用いたものを採用することが好ましい。排泄物容器45自体をその構成要素とせず、排出口を塞いだ受具44上にこのシートを取替え可能に配設した容器を採用したペット飼育容器の形態も可能である。いずれの場合も、上述の容器45や受具44を洗浄することなくシートを消耗品として取り替えるだけで排泄物を処理することができるので、老人なども容易に使用することが可能となる。また、このシート上の排泄物を検知するシステムを導入してもよい。固形の排泄物の場合にはその積載量をセンサで感知してもよいし、液体の排泄物の場合にはその吸収量を色表示などによりユーザに知らせるようにしてもよい。
【0037】上述したペット監視システムにおけるペット監視用カメラ及び給餌装置及び音声出力装置、又は給餌装置及び音声出力装置、又は給餌装置を、このペット飼育容器に設置し、糞尿などの排泄物を集約可能として、その処理を容易にしたペット監視システムを提供してもよい。
【0038】以上、本発明の一実施形態として、ペットを飼っているユーザ(飼主)3が長期旅行などのためにペットをペットショップ2へ預ける場合に有用なペット監視システムを説明したが、次に、本発明の他の実施形態として、ペットショップ2等で実際に飼っているペットをユーザがあたかも飼っているかのような体験が可能なシステムを説明する。
【0039】図6は、本発明の他の実施形態に係るペット監視システムの構成を示す図である。本実施形態のペット監視システムは、ペット擬似飼育システムとして機能するが、その基本構成は上述の実施形態に係るペット監視システムと同じであり、その詳細は省略するが、異なる点は各構成要素の配置にある。即ち、サーバ装置20と共に、サーバ装置20とLAN等で接続した、給餌装置12及びペット監視用カメラ11を取りつけたペット飼育容器14をペットショップ,ペットホテル2等に設置しておき、ユーザの有するクライアント装置30a,30b,30cから、ペットの監視、給餌などを行えるようにしたペット監視システムである。
【0040】ペットショップ2等のペット施設にペット監視用のカメラ11を設置し、ペットを自宅に飼わずに、ユーザに飼った気分を味わってもらうペット擬似貸し出しサービスを提供することが可能となる。これは、コンピュータ上で擬似ペットを育成していくアプリケーションと類似しているが、本実施形態では、アプリケーションによる擬似ペットではなく、ペット規制のあるマンションに居住しているなどの理由でペットを飼いたいが飼えないユーザが、本物のペットを飼うことができるシステムを提供できる。なお、本実施形態のペット擬似飼育システムの飼育容器14として、図2乃至図5で説明したペット飼育容器14に、給餌装置及び音声出力装置、又は給餌装置及び音声出力装置、又は給餌装置を設置した容器を適用し、糞尿などの排泄物を集約可能として、その処理を容易にしてもよい。
【0041】以上、本発明のペット監視システム及びペット擬似飼育システムを説明してきたが、本発明は、コンピュータにペット監視システム或いはペット擬似飼育システムを実行させるためのプログラムとしても、さらにはそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としての形態も可能である。
【0042】本発明によるペットの監視又は擬似飼育機能を実現するためのプログラムやデータを記憶した記録媒体の実施形態を説明する。記録媒体としては、具体的には、CD−ROM、光磁気ディスク、DVD−ROM、FD、フラッシュメモリ、及びその他各種ROMやRAM等が想定でき、これら記録媒体に上述した本発明の各実施形態のシステムの機能をコンピュータに実行させ、ペットの監視又は擬似飼育機能を実現するためのプログラムを記録して流通させることにより、当該機能の実現を容易にする。そしてコンピュータ等の情報処理装置に上記のごとくの記録媒体を装着して情報処理装置によりプログラムを読み出すか、若しくは情報処理装置が備えている記憶媒体に当該プログラムを記憶させておき、必要に応じて読み出すことにより、本発明に係わるペットの監視又は擬似飼育機能を実行することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明のペット飼育容器によれば、ペットシートなどのごみとなる消耗品が不要であり、清掃のためのランニングコストがかからない上に、短時間で排泄物の処理が可能となる。さらに、糞と尿を分別するので、排泄物の異臭を抑えることが可能となる。
【0044】本発明のペット監視システムによれば、長期にわたる外出の際にも、ペットを安心してペットショップ,ペットホテル等に預けることができ、さらに、外出先等、遠隔地からペットを観察及び給餌することが可能となる。
【0045】本発明のペット擬似飼育システムによれば、ペット規制のあるマンション等でペットを飼いたくても飼えないユーザが、擬似的とはいえ、ペットを飼っている気分を味わうことが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成14年1月7日(2002.1.7)
【代理人】 【識別番号】100079843
【弁理士】
【氏名又は名称】高野 明近 (外1名)
【公開番号】 特開2002−345358(P2002−345358A)
【公開日】 平成14年12月3日(2002.12.3)
【出願番号】 特願2002−840(P2002−840)