| 【発明の名称】 |
小動物観賞用飼育容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】丹羽 康之
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造のものとすることができ、これにより製作が容易で、コストの削減を図ることができるとともに、蓋体のロック操作にあたって使い勝手の良い小動物観賞用飼育容器を提供する。
【解決手段】この小動物観賞用飼育容器1は、上面が開放される容器本体2と、本体2の開放部6に開閉自在に取り付けられた第1蓋体3と、この蓋体3の領域内に設けられた開口部11に開閉自在に取り付けられた第2蓋体4とを備える。また、第1ロック状態と、第2ロック状態と、解除状態との各状態を切換ることができるロック機構5を備える。第1ロック状態においては、第1蓋体3及び第2蓋体4をともに閉塞状態でロックする。第2ロック状態においては、第1蓋体3のみを閉塞状態でロックして第2蓋体4の開閉動作を許容する。解除状態においては、少なくとも第1蓋体3の開閉動作を許容する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面が開放される容器本体と、該本体の開放部に開閉自在に取り付けられた第1蓋体と、該蓋体の領域内に設けられた開口部に開閉自在に取り付けられた第2蓋体と、を備えた小動物観賞用飼育容器において、前記第1蓋体及び第2蓋体をともに閉塞状態でロックする第1ロック状態と、前記第1蓋体のみを閉塞状態でロックして第2蓋体の開閉動作を許容する第2ロック状態と、少なくとも前記第1蓋体の開閉動作を許容する解除状態と、の各状態を切換ることができるようになされたロック機構を備えることを特徴とする小動物観賞用飼育容器。 【請求項2】 前記第1蓋体及び第2蓋体は、それぞれ後端縁を軸線として回動して開閉されるものとなされる一方、前記ロック機構は、前記各状態を切換る切換ダイヤルからなり、該切換ダイヤルは、第1蓋体の前端部に設けられ、その上端部に前記第2蓋体の前端縁を上側から係止する係止用突片が突出して設けられるとともに、その下端部に前記容器本体の開放部周縁に下側から係止する扇形係止用舌片が突出して設けられ、前記第1ロック状態において、前記係止用突片及び扇形係止用舌片がともに係止状態にあり、前記切換ダイヤルを所定角度回動させることにより第2ロック状態に切換られ、この状態において、前記係止用突片はその係止状態が解除される一方、前記扇形係止用舌片は係止状態で維持され、更に前記切換ダイヤルを所定角度回動させることにより前記解除状態に切換られ、この状態において、少なくとも扇形係止用舌片の係止状態が解除される請求項1に記載の小動物観賞用飼育容器。 【請求項3】 前記第1蓋体は、その開口部の後端縁に少なくとも一対の上部挟着用突片と、これに対応して設けられた下部挟着用突片とを備え、前記第2蓋体は、その後端縁を両突片間に嵌着されて回動自在に開閉されるよう構成されてなる請求項1又は請求項2のいずれかに記載の小動物観賞用飼育容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、爬虫類、両生類、昆虫類、小型哺乳類等の小動物、例えばトカゲ、亀、蛙類、甲虫、ハムスターなどの飼育に用いられる観賞用飼育容器に関する。 【0002】 【従来の技術及びその課題】このような小動物観賞用飼育容器は、容器内の清掃の利便性を考慮して、容器本体の上面が開放されて、この開放部に落とし込み状又は嵌め込み状の第1蓋体が設けられるのが一般的である。また、給餌や飼育動物の出し入れの便宜のため、前記の第1蓋体の領域内に開口部が設けられ、該開口部に第2蓋体が設けられることも多い。通常、これらの飼育容器には、飼育動物の逃出を防止するために、これらの蓋体を閉塞状態でロックするロック機構が設けられている。 【0003】ところで、第1蓋体に設けられた開口部に手を入れて給餌や飼育動物の出し入れを行う場合に、手が開口部の周縁に引っ掛かって第1蓋体が開くこともあり、その隙を縫って飼育動物の不測の逃出を招くこともある。従って、このような事態を回避するために第2蓋体が開かれている場合でも第1蓋体は閉塞状態でロックされているのが好ましい。 【0004】従来、これらの蓋体を閉塞状態でロックするために各蓋体について別々のロック機構が設けられ、これらのロック機構を個別に操作して各蓋体のロック及びその解除を行っていた。 【0005】しかしながら、このような従来の飼育容器は、各蓋体に対応して個別のロック機構を設ける必要があるため、少なくとも二種類以上のロック機構を設けなければならず、構造が複雑であるという問題点があった。そのために、例えば部品点数が増えたり、第1及び第2蓋体の各蓋体に応じてロック機構の設計及び製作をしなければならず、製造にあたって、手間暇を要し、ひいては製造コストの増大を招くことが懸念されるものであった。 【0006】また、従来の飼育容器は、複数のロック機構を備え、開閉させる蓋体によって操作するロック機構も異なり、使い勝手の面からも十分に満足のいくものではなかった。 【0007】この発明は、かかる技術背景のもとになされたものであり、蓋体のロック機構を簡単な構造のものとすることができ、これにより製作が容易で、コストの削減を図ることができるとともに、蓋体のロック操作にあたって使い勝手の良い小動物観賞用飼育容器を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明に掛かる小動物観賞用飼育容器は、上面が開放された容器本体と、該本体の開放部に開閉自在に取り付けられた第1蓋体と、該蓋体の領域内に設けられた開口部に開閉自在に取り付けられた第2蓋体と、を備えた小動物観賞用飼育容器において、前記第1蓋体及び第2蓋体をともに閉塞状態でロックする第1ロック状態と、前記第1蓋体のみを閉塞状態でロックして第2蓋体の開閉動作を許容する第2ロック状態と、少なくとも前記第1蓋体の開閉動作を許容する解除状態と、の各状態を切換ることができるようになされた単一のロック機構を備えることを特徴とする。 【0009】この発明によれば、一種類のロック機構を操作することにより、第1蓋体及び第2蓋体のロック状態を3態様間で自在に切換ることができる。すなわち、前記第1蓋体及び第2蓋体をともに閉塞状態でロックする第1ロック状態と、前記第1蓋体のみを閉塞状態でロックして第2蓋体の開閉動作を許容する第2ロック状態と、少なくとも前記第1蓋体の開閉動作を許容する解除状態と、の各状態を切換ることができる。このため、各蓋体に応じて複数種類のロック機構を設ける必要がなくなり、飼育容器の構造を簡単なものにすることができる。しかも、第1蓋体及び第2蓋体のそれぞれについてロック機構を設計、製作等する必要がなく、1種類のロック機構の設計及び製作をすれば足りるため、飼育容器の製作も容易になるとともに、そのコストを可及的低廉に抑えることができる。また、一種類のロック機構の操作により第1及び第2蓋体のロック及びその解除することができ、蓋体の開閉操作にあたって使い勝手の良いものとなる。 【0010】この発明においては、第1及び第2蓋体が、ともに後端縁を軸線として回動して開閉されるものとなされる場合には、前記各状態を切換る切換ダイヤルによりロック機構を構成するのが好ましい。 【0011】すなわち、該切換ダイヤルは、第1蓋体の前端部に設けられ、その上端部に前記第2蓋体の前端縁を上側から係止する係止用突片が突出して設けられるとともに、その下端部に前記容器本体の開放部周縁に下側から係止する扇形係止用舌片が突出して設けられる。前記第1ロック状態において、前記係止用突片及び扇形係止用舌片がともに係止状態にあり、前記切換ダイヤルを所定角度回動させることにより第2ロック状態に切換られ、この状態において、前記係止用突片はその係止状態が解除される一方、前記扇形係止用舌片は係止状態で維持され、更に前記切換ダイヤルを所定角度回動させることにより前記解除状態に切換られ、この状態において、少なくとも扇形係止用舌片の係止状態が解除されるものとなされている。 【0012】この構成によれば、各蓋体は、これらの後端縁を軸線として回動するので、前端縁に例えば一個の切換ダイヤルを設けるだけで各蓋体を閉塞状態にロックすることができ、一層簡単な構造のものとすることができる。しかも、切換ダイヤルを回動させるだけで各蓋体のロック状態を切換ることができるので、簡単に操作することができ、使い勝手がより良いものとなる。 【0013】この発明において、前記第1蓋体は、その開口部の後端縁に少なくとも一対の上部挟着用突片と、これに対応して設けられた下部挟着用突片とを備え、前記第2蓋体は、その後端縁を両突片間に嵌着されて回動自在に開閉されるよう構成されてなる場合には、第2蓋体は単に両突片に嵌着されて第1蓋体に取り付けられているものであるため、簡単に着脱することができる。従って、例えば複数種類の第2蓋体を用意しておくことによって、飼育動物や飼育環境に応じて第2蓋体を交換することができ、汎用性に優れた小動物観賞用飼育容器とすることができる。例えば、格子状の第2蓋体と透明樹脂板からなる第2蓋体とを飼育動物や飼育環境等に応じて取り替えて使用することができる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる小動物観賞用飼育容器を図面に示した一実施形態に基づいて説明する。 【0015】図1及び図2に示すように、この実施形態にかかる小動物観賞用飼育容器(1)は、上面が開放される容器本体(2)と、該本体(2)の開放部(6)に開閉自在に取り付けられた第1蓋体(3)と、該蓋体(3)の領域内に設けられた開口部(11)に開閉自在に取り付けられた第2蓋体(4)と、を備える。また、この小動物観賞用飼育容器(1)は、第1蓋体(3)及び第2蓋体(4)のロック状態を3態様間で切換るロック機構として切換ダイヤル(5)を備える。 【0016】図1に示すように、容器本体(2)は、合成樹脂からなる矩形状の底板(7)と、その四辺の外周縁に水密状に立設された透明ガラス板或いは透明合成樹脂板などの透明板による周壁(8)と、それらの上端縁に設置固定された上部枠体(9)とを有する。図2に示すように、上部枠体(9)は、その内周面下端縁に内方に突出して第1フランジ部(9a)が全周に亘って形成され、これに第1蓋体(3)が載置されるものとなされている。 【0017】この第1蓋体(3)は、容器本体(2)の開放部(6)に対応した大きさに設定された硬質合成樹脂の板状成形品からなり、図2及び図4に示すように、第1蓋体(3)の後端部左右対称の位置に引っ掛け部(12)が下方に突出して設けられ、第1蓋体(3)の前端縁を持ち上げた場合に該引っ掛け部(12)が容器本体(2)の第1フランジ部(9a)下面に係止されて回動するものとなされている。このように、第1蓋体(3)は、引っ掛け部(12)により回動するものとなされているので、簡単に取り外すことができ、飼育容器(1)内の清掃にあたって邪魔にならず、飼育容器(1)の取り扱いの利便性が向上する。 【0018】また、図1ないし図3に示すように、第1蓋体(3)の中央には、給餌や飼育動物の出し入れの便宜等のための平面視ほぼ矩形状の開口部(11)が設けられ、この開口部(11)の両側方には、前後方向に長いスリット状の通気孔(13)が多数並列状に形成される。また、開口部(11)及び通気孔(13)を囲む態様で、第1蓋体(3)下面にリブが下方に突出して形成されている。更に、第1蓋体(3)の前端部の長手方向中央には、2段階の凹陥部(15)が形成されるとともに、その底面に切換ダイヤル(5)が取り付けられるダイヤル取付孔(16)が上下に貫通して形成されている。 【0019】図8及び図10、図11に示すように、第1蓋体(3)におけるこのダイヤル取付孔(16)の前半周の周辺には、これに沿って、位置決め用凹部(17)…が45度の間隔で5つ形成されている。これらの位置決め用凹部(17)…は、後述する各ロック状態における切換ダイヤル(5)の回動角に対応して設けられるものであり、後述する扇形係止用舌片(34)に設けられた位置決め用膨出部(36)が嵌合されるものである。また、図1及び図2に示すように、第1蓋体(3)の後端縁部の右側端部には、切り目が入れられて剥ぎ取り片(18)が形成され、必要に応じて該剥ぎ取り片(18)を剥ぎ取ることにより簡単にヒーターの電気コード等のコード導入孔を形成し得るものとなされている。 【0020】更に、第1蓋体(3)は、この開口部(11)後端縁の左右対称位置に断面視フック形の上部挟着用突片(19)(19)と、各突片(19)に対応して所定距離下がった位置に設けられた二個の板状の下部挟着用突片(20)(20)とを備える。すなわち、図4に示すように、平面視において一つの上部挟着用突片(19)に対してこれを挟むような態様で二つの下部挟着用突片(20)(20)が形成され、これらの上下両挟着用突片(19)(20)(20)…間に第2蓋体(4)の後端縁部を強制嵌着されるものとなされている。このように、第2蓋体(4)は単に両突片(19)(20)(20)…に嵌着されて第1蓋体(3)に取り付けられているものであるため、簡単に着脱することができる。従って、例えば複数種類の第2蓋体(4)を用意しておくことによって、飼育動物や飼育環境に応じて第2蓋体(4)を交換することができ、汎用性に優れた小動物観賞用飼育容器(1)とすることができる。また、開口部(11)、すなわち第1蓋体(3)の内周面の上記両挟着用突片(19)(20)(20)…が形成されている部位を除いて内方に突出する第2フランジ部(21)が設けられ、その上面に第2蓋体(4)を載置しうるものとなされている。 【0021】第2蓋体(4)は、図1ないし図3に示すように、金属製の枠体(4a)内に多数の桟(4b)が並列して形成された格子状のものに形成され、内部の通気性を良好にするものとなされている。なお、第2蓋体(4)は、この格子状蓋体に限られず、その他の蓋体、例えば図6に示すように硬質合成樹脂からなる透明板状蓋体(54)を用いるものであっても良い。この透明板状蓋体(54)は、上記格子状蓋体(4)の桟間をすり抜けることができる飼育動物に好適に適用することができるものである。ただ、透明板状蓋体(54)を用いる場合には、その後端縁における前記上部挟着用突片(19)(19)に対応する部位に突片取付孔(54a)(54a)が形成されて、該部位が上下両挟着用突片(19)(20)(20)…間に嵌着されるものとなされていることを要する。 【0022】一方、切換ダイヤル(5)は、図7ないし図9に示すように、上部円盤体(24)と下部舌片体(25)とから構成され、これらの部材(24)(25)間に第1蓋体(3)のダイヤル取付孔(16)周縁を挟み込んで第1蓋体(3)に取り付けられる。 【0023】前記上部円盤体(24)は、合成樹脂からなる成形品であり、第1蓋体(3)のダイヤル取付孔(16)よりも径大の円盤本体(26)と、該円盤本体(26)の直径上に上方に突出して形成されたつまみ部(27)と、円盤本体(26)の下面中心部に後述する下部舌片体(25)の被嵌合突出部(36)と嵌合される嵌合突出部(28)とを有する。つまみ部(27)は、これをつまんで切換ダイヤル(5)を回動させるものであり、その上端部の長手方向一側端縁が径方向に突出して係止用突片(29)が形成されている。すなわち、該係止用突片(29)は、平面視において円盤本体(26)から径方向にはみ出して形成され、その先端部で第2蓋体(4)の前端縁を上側から係止しうるようになされている。一方、嵌合突出部(28)は、図7に示すように、底面視において中心を円盤本体(26)と同じくする円形胴部(28a)の両側にこれと中心を同じくし、かつ径大の一対の扇形翼部(28b)が一体化された形状を呈し、ダイヤル取付孔(16)を通して後述する下部舌片体(25)の被嵌合突出部に(36)嵌め合わされるものとなされている。また、円形胴部(28a)の中心、すなわち上部円盤体(24)の回動中心には、ねじ孔(28c)が設けられている。 【0024】一方、下部舌片体(25)は、合成樹脂からなる左右対称形状の板状一体成形品であり、前記上部円盤体(26)に取り付けられる方形状の後部取付片(33)と、その前端縁に一体に設けられた扇形係止用舌片(34)とからなる。後部取付片(33)は、その中央の前よりの位置にねじ孔(35)が上下に貫通して形成されるとともに、このねじ孔(35)を中心に前後一組の被嵌合突出部(36)が上方に突出して設けられ、上部円盤体(24)の嵌合突出部(28)と接合一体化した場合に上部円盤体(24)と下部舌片体(25)とが相対的に回動しないようになされている。扇形係止用舌片(34)は、その扇形の中心が前記のねじ孔(35)の中心、すなわち切換ダイヤル(5)の回転軸に設定され、その上面中央には、位置決め用膨出部(37)が上方に僅かに突出して形成され、これが上述の位置決め用凹部(17)と嵌合するものとなされている。このように、位置決め用膨出部(37)が前記位置決め用凹部(17)に嵌合されるものとなされているので、いわゆるクリックストップ効果を伴って段階的に切換ダイヤル(5)を回動することができ、すなわち、切換ダイヤル(5)を回動させる場合に容易に各ロック状態における最適な回動角を知覚することができ、しかもこの構造により切換ダイヤル(5)が不測に回動することもなくなり、不測に各蓋体(3)(4)が開くこともないので、使い勝手がより良くなる。更に、扇形係止用舌片(34)の前端縁には、その幅方向中央部に回動抑制突出部(38)が設けられ、切換ダイヤル(5)が所定角度回動した場合にこの突出部(38)が第1蓋体(3)のリブに当接して切換ダイヤル(5)のそれ以上の回動を抑制するものとなされている。 【0025】次に、この切換ダイヤル(5)の第1蓋体(3)への取付構造について説明する。図8に示すように、切換ダイヤル(5)の上部円盤体(24)が2段階の凹陥部(15)に収納されて配置される一方、下部舌片体(25)を第1蓋体(3)の下面側から、第1蓋体(3)のダイヤル取付孔(16)を通して上部円盤体(24)の嵌合突出部(28)と下部舌片体(25)の被嵌合突出部(36)とが嵌合される態様で配置され、これらがダイヤル取付孔(16)の周縁を挟み込んだ状態でねじ(39)により接合一体化されて切換ダイヤル(5)が取り付けられる。上述のように、切換ダイヤル(5)が凹陥部(15)に収納されて配置されているので、飼育容器(1)を上下方向に複数段積み重ねる場合でも、切換ダイヤル(5)が上方に突出して邪魔になることがなく、安定状態で積み重ねることができ、使い勝手が向上される。このように上部円盤体(24)と下部舌片体(25)とを接合一体化された状態では、係止用突片(29)と扇形係止用舌片(34)とは、それぞれ反対方向に突出して設けられている。 【0026】次いで、切換ダイヤル(5)による上記第1蓋体(3)と第2蓋体(4)のロック状態を切換ダイヤル(5)の動きと併せて説明する。 【0027】図8は、前記第1蓋体(3)及び第2蓋体(4)をともに閉塞状態でロックする第1ロック状態にある場合の切換ダイヤルを示す平面図である。この第1ロック状態においては、前記係止用突片(29)及び扇形係止用舌片(34)がともに係止状態にあるように切換ダイヤル(5)の角度が調節される。すなわち、切換ダイヤル(5)は、平面視において、そのつまみ部(27)の長手方向が飼育容器(1)の幅方向と直交するようにその角度が調節される。図9に示すように、この状態において、係止用突片(29)が第2蓋体(4)の前端縁中央を上側から係止するとともに、その扇形係止用舌片(34)の後端部が上部枠体(9)の第1フランジ部(9a)の対応箇所を下側から係止する。なお、この第1のロック状態では、扇形係止用舌片(34)の位置決め用膨出部(37)が第1蓋体(3)の一の位置決め用凹部(17)に嵌合されてダイヤル(5)の不測の回動を制限するものとなされている。 【0028】図10は、前記第1蓋体(3)のみを閉塞状態でロックして第2蓋体(4)の開閉動作を許容する第2ロック状態にある場合の切換ダイヤル(5)を示す平面図である。第2ロック状態は、第1ロック状態にある切換ダイヤル(5)を反時計方向に45度回動させることにより切換ることができる。この第2ロック状態では、前記係止用突片(29)はその係止状態が解除される一方、前記扇形係止用舌片(34)は係止状態で維持される。すなわち、切換ダイヤル(5)がつまみ部(27)の長手方向と飼育容器(1)の幅方向とがなす傾斜角度が45度になる状態にまで回動され、この時点で扇形係止用突片(34)の位置決め用膨出部(37)が第1蓋体(3)の他の位置決め用凹部(17)に嵌合される。この状態において、係止用突片(29)が第2蓋体(4)の前端縁の上方から外れた位置に移動されてその係止状態が解除され、第2蓋体の開閉動作が許容される一方、扇形係止用舌片(34)が回動されて第1フランジ部(9a)を係止する部位が変わるもののその係止状態は維持され、第1蓋体は閉塞状態でロックされたままの状態で維持される。 【0029】図11は、第1蓋体(3)及び第2蓋体(4)の両蓋体の開閉動作を許容する解除状態にある場合の切換ダイヤル(5)を示す平面図である。この解除状態は、第2ロック状態において切換ダイヤル(5)を半時計方向にさらに45度回動させることにより切換ることができる。この解除状態では、係止用突片(29)に続いて扇形係止用舌片(34)もその係止状態が解除される。すなわち、切換ダイヤル(5)がつまみ部(27)の長手方向が飼育容器(1)の幅方向と平行となる状態にまで回動され、その扇形係止用舌片(34)が上部枠体(9)の第1フランジ部(9a)の下方を外れた位置にまで移動されてその係止状態が解除され、第1蓋体の開閉動作も許容される状態となる。 【0030】なお、本実施形態における切換ダイヤル(5)は、第1ロック状態から時計方向に回動させることによっても、第2ロック状態、解除状態へと切換ることができる。すなわち、第1ロック状態から時計、半時計のどちらの方向に回動させても各ロック状態に切換ることができ、使い勝手がよいものとなされている。 【0031】このように、本実施形態による小動物飼育容器(1)によれば、切換ダイヤル(5)という一種類のロック機構を操作することにより、第1蓋体(3)及び第2蓋体(4)のロック状態を3態様間で自在に切換ることができる。このため、従来の飼育容器のように、各蓋体に対応させた複数種類のロック機構を設ける必要がなくなり、飼育容器(1)の構造を簡単なものにすることができ、飼育容器(1)の製作も容易になるとともに、そのコストを可及的低廉に抑えることができる。また、切換ダイヤル(5)を回動させるという簡単な操作により第1及び第2蓋体(3)(4)のロック及びその解除することができ、蓋体の開閉操作にあたって使い勝手の良いものとなる。 【0032】なお、以上に本発明にかかる小動物観賞用飼育容器の一実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、以下の変更をすることができる。 【0033】上記実施形態では、ロック機構は切換ダイヤル(5)から構成されるものを用いたが、特にこれに限定されるものではなく、各蓋体のロック状態を上述した3態様間で切換ることができるものであればこの発明の範囲に含まれる。例えば、ロック機構は、図11に示すように、スライド部材(70)からなるものであっても良い。すなわち、このスライド部材(70)は、第1蓋体(3)の前端部に設けられ、その上端部に第2蓋体(4)の前端縁を上側から係止する係止用突片(71)が突出して設けられるとともに、その下端部に前記容器本体(2)の第1フランジ部(9a)に下側から係止する係止用舌片(72)が突出して設けられる一方、第2蓋体(4)及び第1フランジ部(9a)はその一部に切欠き(73)(74)が設けられ、第1ロック状態において、係止用突片(71)及び係止用舌片(72)がともに係止状態にあり、スライド部材(70)を所定距離移動させることにより第2ロック状態に切換られ、この状態において、前記係止用突片(71)は第2蓋体(4)の切欠き(73)に対向した位置に移動されてその係止状態が解除される一方、前記係止用舌片(72)は係止状態で維持され、更にスライド部材(70)を所定距離移動させることにより前記解除状態に切換られ、この状態において、係止用舌片(72)が第1フランジ部(9a)の切欠き(74)に対向した位置に移動されて係止用舌片(72)の係止状態も解除されるものであっても良い。 【0034】また、上記実施形態における切換ダイヤル(5)は、解除状態において第1蓋体(3)及び第2蓋体(4)の両蓋体の開閉動作を許容するものとなされているが、解除状態は少なくとも第1蓋体(3)の開閉動作を許容するものであれば良い。従って、図13に示すように、切換ダイヤル(105)に係止用突片(129)の突出方向と90度の角度をなす方向に突出する第2の係止用突片(140)を設け、解除状態において第2蓋体(4)を係止する切換ダイヤル(105)であっても良い。 【0035】さらに、上記実施形態では、第1蓋体(3)の領域内に第2蓋体(4)を一個だけ設けたものを示したが、第2蓋体の数は特に限定されるものではなく、例えば第1蓋体の領域内に2個或いはそれ以上の複数個の第2蓋体を設けるものとしても良い。この場合には、各第2蓋体に対応させて、それぞれにロック機構を設けることはいうまでもない。 【0036】また、容器本体(2)の大きさとの関係で、第1蓋体(3)に面積の大きい大蓋のものが用いられるような場合には、そのロック状態を開示実施形態のように中央部に1個だけ設けた第2蓋体兼用のロック装置では、第1蓋体(3)の特に開閉側の両端縁部の完全かつ確実な封鎖状態を確保することが困難であるため、このような場合には当該端縁部に更に別途補助的なロック装置を付加設置するものとすることが望ましい。 【0037】 【発明の効果】この発明によれば、一種類のロック機構を操作することにより、第1蓋体及び第2蓋体のロック状態を3態様間で自在に切換ることができる。このため、複数種類のロック機構を設ける必要がなくなり、飼育容器の構造を簡単なものにすることができる。しかも、第1蓋体及び第2蓋体のそれぞれについてロック機構を設計、製作等する必要がなく、一種類のロック機構の設計及び製作をすれば足りるため、飼育容器の製作も容易になるとともに、そのコストを可及的低廉に抑えることができる。また、一種類のロック機構の操作により第1及び第2蓋体のロック及びその解除することができ、蓋体の開閉操作にあたって使い勝手の良いものとなる。 【0038】前記第1蓋体及び第2蓋体が、それぞれ後端縁を軸線として回動して開閉されるものとなされる一方、前記ロック機構が、前記各状態を切換る切換ダイヤルからなる場合には、一層簡単な構造のものとすることができる。しかも、切換ダイヤルを回動させるだけで第1蓋体及び第2蓋体のロック状態を3態様間で相互に切換ることができるので、簡単に操作することができ、使い勝手がより良いものとなる。 【0039】前記第1蓋体は、その開口部の後端縁に少なくとも一対の上部挟着用突片と、これに対応して設けられた下部挟着用突片とを備え、前記第2蓋体は、その後端縁を両突片間に嵌着されて回動自在に開閉されるよう構成されてなる場合には、第2蓋体は単に両突片に嵌着されて第1蓋体に取り付けられているものであるため、簡単に着脱することができる。従って、複数種類の第2蓋体を用意しておくことによって、飼育動物や飼育環境に応じて第2蓋体を交換することができ、汎用性に優れた小動物観賞用飼育容器とすることができる。例えば、格子状の第2蓋体と透明樹脂板からなる第2蓋体とを飼育動物や飼育環境等に応じて取り替えて使用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】393022746 【氏名又は名称】ジェックス株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071168 【弁理士】 【氏名又は名称】清水 久義 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−345357(P2002−345357A) |
| 【公開日】 |
平成14年12月3日(2002.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−156788(P2001−156788) |
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