| 【発明の名称】 |
給餌ガン |
| 【発明者】 |
【氏名】浜口 康之
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| 【要約】 |
【課題】所定量のスターターSを家畜の口の中に直接与えられる給餌ガンを提供する。
【解決手段】家畜等の動物のスターターSを与える給餌ガン1であって、子牛の口に差し込まれる給餌筒2と、この給餌筒2の子牛の口に差し込まれる先端に対向する基端が取り付けられるとともにピストン11を所定のストロークで給餌筒2内に送り出すピストン送り機構10とを備え、給餌筒2内に収容されているスターターSが、ピストン送り機構10から給餌筒2の先端へのピストン11の送り出しによって、給餌筒2の先端の飼料出口3に取り付けられているバルブ4を押し開くようになっているものとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 家畜等の動物の飼料を与える給餌ガンであって、先端が動物の口に差し込まれる給餌筒と、この給餌筒の前記動物の口に差し込まれる先端に対向する基端が取り付けられるとともにピストンを所定のストロークで前記給餌筒内に送り出すピストン送り機構とを備え、前記給餌筒内に収容されている飼料が、前記ピストン送り機構から前記給餌筒の先端へのピストンの送り出しによって、前記給餌筒の先端の飼料出口に取り付けられているバルブを押し開くようになっていることを特徴とする給餌ガン。 【請求項2】 前記ピストン送り機構が設けられるガン本体と、このガン本体に対して給餌筒を着脱可能に連結する連結機構とを備え、ガン本体から外された給餌筒にその基端部から飼料を充填できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の給餌ガン。 【請求項3】 前記バルブが前記給餌筒に対して交換可能に取り付けられたことを特徴とする請求項1または2に記載の給餌ガン。 【請求項4】 前記ピストン送り機構は、前記給餌筒に挿入可能なロッド状に形成された先端に前記ピストンが取り付けられている送り棒と、この送り棒の側面に形成されたラックの歯に対して前記送り棒を前進させる方向に噛み合う第一、第二ラチェットと、この第一ラチェットを前記送り棒の長手方向に沿って往復動させるレバーとを備え、前記レバーが操作されることで、この第二ラチェットの前記ラックの歯に対する係合によって送り棒の前記給餌筒に対する後退を係止しながら、第一ラチェットによって送り棒を前進させるようになっていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の給餌ガン。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、家畜等の動物に飼料を与える給餌ガンの改良に関するものである。 【0002】 【従来の技術】子牛等の家畜を育成するにあたって、離乳用飼料として例えばカーフスターターまたはカーフミールと呼ばれるペレット状の乾燥飼料(以下スターターという)を与えて、家畜の発育を促している。従来は、子牛をスターターに慣れさせるため、人の手でスターターを子牛の口の中に入れてやることが行われていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人の手でスターターを子牛の口の中に入れる従来の方法では、スターターを子牛の口の奥に入れることができず、スターターがこぼれる量が多く、細菌感染を招く心配があった。そこで、子牛にスターターをこぼさずに与えられる給餌装置が求められていた。 【0004】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、所定量の飼料を家畜の口の中に与えられる給餌ガンを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、家畜等の動物の飼料を与える給餌ガンであって、先端が動物の口に差し込まれる給餌筒と、この給餌筒の前記動物の口に差し込まれる先端に対向する基端が取り付けられるとともにピストンを所定のストロークで前記給餌筒内に送り出すピストン送り機構とを備え、前記給餌筒内に収容されている飼料が、前記ピストン送り機構から前記給餌筒の先端へのピストンの送り出しによって、前記給餌筒の先端の飼料出口に取り付けられているバルブを押し開くようになっていることを特徴とする給餌ガンを前記課題の解決手段とした。この給餌ガンによれば、給餌筒に対してピストンを所定のストロークで移動させると、所定量の飼料が給餌筒の飼料出口から出され、給餌筒の飼料出口を家畜等の口に差し込んでこの飼料を家畜の口の中に与えられる。 【0006】本発明は、以下の構成をすることが好ましい。請求項2記載の発明は、請求項1の給餌ガンにおいて、ピストン送り機構が設けられるガン本体と、このガン本体に対して給餌筒を着脱可能に連結する連結機構とを備え、ガン本体から外された給餌筒にその基端部から飼料を充填できるようになっていることを特徴とするものとした。 【0007】請求項3の発明は、請求項1または2の給餌ガンにおいて、バルブが給餌筒に対して交換可能に取り付けられたことを特徴とするものとした。 【0008】請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか一つの給餌ガンにおいて、ピストン送り機構は、給餌筒に挿入可能なロッド状に形成された先端にピストンが取り付けられている送り棒と、この送り棒の側面に形成されたラックの歯に対して送り棒を前進させる方向に噛み合う第一、第二ラチェットと、この第一ラチェットを送り棒の長手方向に沿って往復動させるレバーとを備え、レバーが操作されることで、この第二ラチェットのラックの歯に対する係合によって送り棒の給餌筒に対する後退を係止しながら、第一ラチェットによって送り棒を前進させるようになっていることを特徴とするものとした。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、子牛にスターターSを与える給餌ガン2は、子牛の口に差し込まれる給餌筒2と、この給餌筒2の基端が取り付けられるとともにピストン11を所定のストロークで前記給餌筒2内に送り出すピストン送り機構10とを備え、給餌筒2内に収容されているスターターSがピストン11の送り出しによって、給餌筒2の先端の飼料出口3に取り付けられているバルブ4を押し開くようになっている。 【0010】給餌筒2は円筒状に形成され、その内径が例えば20〜30mm程度、その長さが200〜300mm程度として、所定量のスターターSが充填される。 【0011】図3に示すように、バルブ4は円盤状のゴム板(弾性体)からなり、このゴム板に放射状の切れ目4aが形成されている。バルブ4はその弾性復元力によってその切れ目4aが閉じてスターターSを出ないように閉弁しており、ピストン11によって給餌筒2内のスターターSに付与される圧力によってその切れ目4aが押し開かれる。 【0012】図1〜図3に示すように、バルブ4はリング状のキャップ5の内側を塞ぐように設けられており、前記キャップ5を給餌筒2の先端に取り付けることで、給餌筒2の先端の飼料出口3を塞ぐようにして設けられる。ここでは、給餌筒2の外周先端部にはねじが刻まれ、キャップ5はこのねじに螺合して取り付けられる。こうして、バルブ4が給餌筒2に対して交換可能に取り付けられることにより、バルブ4の損傷等に対応してバルブ4をキャップ5とともに交換することが容易にできる。なお、上記キャップ5を廃止して、バルブ4が給餌筒2に直接嵌めこまれる構造として、バルブ4のみのを交換できるようにしても良い。また、バルブの構造は図示したものに限定されず、同様の作用(通常時は飼料出口3を塞ぎ、かつ、ピストンによる飼料の押し出しを許可する)を有する他の構造を適宜採用できることは言うまでも無い。 【0013】図3、図4において、30はピストン送り機構10等が設けられるガン本体であり、35はこのガン本体30に対して給餌筒2を着脱可能に連結する連結機構35である。この連結機構35として、ガン本体30に給餌筒2の基端部を挿入させる筒状の受け部38が形成され、給餌筒2の基端側外周部から一対の突起36を突出させる一方、ガン本体30に各突起36に係合する一対のフック37が形成される。本実施の形態ではフック37は軸39を介して回動可能に設けられるが、フック37を各突起36に係合する位置に固定してもよい。 【0014】給餌筒2をガン本体30に連結する場合、図3(a)、図4(a)に示すように給餌筒2の基端部をガン本体30の受け部38に挿入し、続いて給餌筒2を一方に回動させるとともに各フック37を回動させることにより、図3(b)、図4(b)に示すように各突起36が各フック37にそれぞれ係合してガン本体30に対する給餌筒2の抜け止めが行われる。これにより、図5に示すように、ガン本体30に給餌筒2が連結される。給餌筒2をガン本体30から外す場合、給餌筒2および各フック37をそれぞれ逆方向に回動させることにより、各突起36と各フック37の係合を解除して、給餌筒2が抜けるようにする。図6に示すように、給餌筒2はガン本体30から外された状態で、その基端側の開口端である入口6から給餌筒2にスターターSを充填できる構成とする。 【0015】ピストン送り機構10は、給餌筒2に挿入可能なロッド状に形成された先端にピストン11が取り付けられている送り棒12と、この送り棒12の側面に形成されたラックの歯13に対して送り棒12を前進させる方向に噛み合う第一、第二ラチェット21,22と、この第一ラチェット21を送り棒12の長手方向に沿って往復動させるレバー20とを備え、レバー20が操作されることで、この第二ラチェット22のラックの歯13に対する係合によって送り棒12の給餌筒2に対する後退を係止しながら、第一ラチェット21によって送り棒12を前進させるようになっている。 【0016】引き金として設けられるレバー20は、ガン本体30に軸32を介して回動可能に支持され、スプリング33を介してグリップ31から離れる回動方向に付勢されている。レバー20はグリップ31を持った手で握られることにより回動し、第一ラチェット21を往復動させる。 【0017】レバー20の回動先端部に第一ラチェット21が軸23を介して回動可能に支持されている。第一ラチェット21はスプリング24を介して送り棒12の歯13に噛み合うように付勢される。レバー20が引かれて第一ラチェット21が前進するのに伴って送り棒12を前進させる。レバー20が1回引かれることにより、例えば5〜6粒(1〜1.5g)のスターターSがピストン11によってバルブ4を開いて出されるようになっている。第二ラチェット22はガン本体30に軸25を介して回動可能に支持される。第一ラチェット21はスプリング26を介して送り棒12の歯13に噛み合うように付勢される。レバー20が回動して第一ラチェット21が後退するときも、第二ラチェット22が送り棒12の歯13に噛み合っているので、送り棒12が第一ラチェット21と一緒に後退することが係止される。 【0018】送り棒12はガン本体30の穴34に摺動可能に支持される。送り棒12の先端部12aにピストン11が固定される。送り棒12はその基端部12bがJ字状に曲げられ、この部分を持って操作できるようになっている。歯13は送り棒12の外周面の一方の側面にのみ所定のピッチで形成されている。基端部12bを持って送り棒12を回動させることにより、歯13に対する第一、第二ラチェット21,22の噛み合いが解除され、送り棒12を軸方向に動かせる。 【0019】以上のように構成される給餌ガン1を使用する手順について説明する。 1.図6に示すように、ガン本体30から外された給餌筒2にスターターSを充填する。スターターSを1頭の子牛に与える場合にスターターSを給餌筒2の1/3程度まで充填すれば良く、スターターSを連続して数頭に与える場合にスターターSを給餌筒2をいっぱいに充填すれば良い。 2.図7に示すように、送り棒12が引き込まれたガン本体30に給餌筒2を連結する。 3.図8に示すように、ラックの歯13が第一、第二ラチェット21,22に噛み合うように送り棒12を回動させる。 4.図9に示すように、レバー20を数回引いてスターターSがバルブ4を開くところまでピストン11を前進させる。 5.図10に示すように、給餌筒2を子牛の口の中に差し込んでレバー20を所定回数引き、バルブ4を開いて給餌筒2から所定量のスターターSを出す。これによりスターターSを子牛の舌の奥にのせる。 6.一旦、給餌筒2を子牛の口から出して、子牛にスターターSを食べさせる。その後必要に応じて再び給餌筒2を子牛の口の中に差し込んで所定量のスターターSを与える。 7.図11に示すように、給餌筒2からスターターSを出し終えると、送り棒12を回動させて、ラックの歯13に対する第一、第二ラチェット21,22の噛み合いを解除し、送り棒12を矢印方向に引っ張って再び給餌筒2にスターターSを充填する準備をする。 【0020】このようにして、所定量のスターターSを子牛の口の奥に入れて食べさせるので、子牛のスターターSへの馴到期間を短縮して離乳を早められる。また、スターターSがこぼれる量が減り、細菌感染を防止できる。 【0021】本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、ガン本体に対する給餌筒の連結機構として、例えばガン本体に給餌筒を留め具を介して連結する構造としたり、他の構造を設けてもよい。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、給餌ガンによれば、給餌筒の飼料出口を家畜の舌の奥の飲み込みやすいところまで差し込んでスターターSを与えられるとともに、飼料の量を確認できるので、家畜の生育を促すことができるという優れた効果を奏する。 【0023】請求項2記載の給餌ガンによれば、ガン本体から外された給餌筒に飼料を容易に充填できるという優れた効果を奏する。 【0024】請求項3記載の給餌ガンによれば、バルブが損傷しても容易に交換できるという優れた効果を奏する。 【0025】請求項4記載の給餌ガンによれば、レバーの操作によって給餌筒から出される飼料の量を容易に調節できるという優れた効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006127 【氏名又は名称】森永乳業株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年5月21日(2001.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−335793(P2002−335793A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月26日(2002.11.26) |
| 【出願番号】 |
特願2001−150670(P2001−150670) |
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