トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 ペット用排泄物処理材およびペット用脱臭シート
【発明者】 【氏名】中島 敏

【要約】 【課題】臭いを確実に脱臭することができるペット用排泄物処理材およびペット用脱臭シートを提供すること。

【解決手段】基材と光触媒とを混合させたり、基材に光触媒を担持させて、それをペット用ケースの床に敷き詰めたり、適宜箇所に纏めて配置したり、さらにはケースの側壁,天井壁等に貼着させることによって、尿臭,糞臭,腐敗臭を消し、かつ雑菌の繁殖を防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基材と光触媒とを混合させたことを特徴とするペット用排泄物処理材。
【請求項2】 基材に光触媒を担持させたことを特徴とするペット用排泄物処理材。
【請求項3】 前記基材に光触媒をコーティングしたことを特徴とする請求項2に記載のペット用排泄物処理材。
【請求項4】 前記基材に光触媒を含浸させたことを特徴とする請求項2に記載のペット用排泄物処理材。
【請求項5】 前記基材に光触媒をバインダーによって塗布させたことを特徴とする請求項2に記載のペット用排泄物処理材。
【請求項6】 前記基材を粒状にしたことを特徴とする請求項2,3,4,5に記載のペット用排泄物処理材。
【請求項7】 前記基材として、砂,セラミック,プラスチック,木粉,ベントナイト,紙,おから,コーヒかすの少なくともいずれかを含む水分吸収材を採用したことを特徴とする請求項2,3,4,5または6に記載のペット用排泄物処理材。
【請求項8】 前記基材として紙製シートを採用したことを特徴とする請求項2に記載のペット用排泄物処理材。
【請求項9】 基材としての紙製シートに光触媒を漉き込んだことを特徴とするペット用排泄物処理材。
【請求項10】 光触媒を紙片に担持させ、該紙片を基材に付着させたことを特徴とするペット用排泄物処理材。
【請求項11】 光触媒を紙片に担持させ、該紙片と基材とを混合させたことを特徴とするペット用排泄物処理材。
【請求項12】 前記紙片を丸めたことを特徴とする請求項11に記載のペット用排泄物処理材。
【請求項13】 紙シートに光触媒を担持させたことを特徴とするペット用脱臭シート。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペット用排泄物処理材およびペット用脱臭シートに関するもので、特には、猫,犬等の小動物のペット用トイレ砂として適したペット用排泄物処理材およびペット用ケース内の脱臭に適したペット用脱臭シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペット、例えば猫等を飼育する場合には、排泄をペット用トイレにて行なわせる。このペット用トイレでは、プラスチック等によって形成したケースの底に、吸水性に富む材料によって構成された所謂ねこ砂を敷き、排泄物の水分をそのねこ砂に吸収させる。排泄物が吸収されたねこ砂は、定期的に廃棄され、または洗浄される。そして、新たな、または洗浄したねこ砂が供給される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ねこ砂には、排泄物による臭いを除去するために、脱臭剤が添加される場合があるが、脱臭剤では排泄物に存する雑菌の繁殖は防止できないため、非衛生的であるばかりでなく、臭いを完全には無くすことはできない。
【0004】そこで、本発明の目的は、臭いを確実に消し、かつ殺菌をすることができるペット用排泄物処理材およびペット用脱臭シートを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1のペット用排泄物処理材では、基材と光触媒とを混合させたことを特徴としている。本発明のペット用排泄物処理材によれば、光触媒の作用によって、尿臭,糞臭,腐敗臭等の成分であるアンモニア,硫化水素,トリメチルアミン,メチルメルカプタン等を分解して脱臭が図られるとともに、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌,大腸菌,緑膿菌等が殺菌される。
【0006】また、本発明に係る請求項2のペット用排泄物処理材では、基材に光触媒を担持させたことを特徴としている。担持させる方法としては、コーティング(請求項3),含浸(請求項4),バインダーによって塗布(請求項5)等がある。
【0007】基材は、光触媒のコーティング面積を大きくするために、粒状にすることが好ましい(請求項6)。基材としては、砂,セラミック,プラスチック,木粉,ベントナイト,紙,おから,コーヒかす等の水分吸収材を単独で、またはそれらを混ぜ合わせて使用することが好ましい(請求項7)。
【0008】また、基材は、紙製シートでもよい(請求項8)。この場合には、光触媒のコーティング面積を大きくすることができるばかりでなく、焼却処分をすることができる。また、紙製シートを基材とした場合には、光触媒を漉き込む(請求項9)ことができる。
【0009】本発明に係る請求項10のペット用排泄物処理材では、光触媒を紙片に担持させ、該紙片を基材に付着させたことを特徴としている。この場合には、基材の種類に関係なく、光触媒を基材に担持させることができる。
【0010】また、本発明に係る請求項11のペット用排泄物処理材では、光触媒を紙片に担持させ、該紙片と基材とを混合させたことを特徴としている。この場合には、紙片を丸め(請求項12)て、紙片が飛散しないようにすることが好ましい。
【0011】また、本発明に係る請求項13のペット用脱臭シートでは、紙シートに光触媒を担持させたことを特徴としている。この場合には、シートをケースの床に敷き詰めてもよく、ケースの側壁,天井壁に張り付けてもよく、さらには、シートを切り裂き、その切片をねこ砂に混ぜ合わせてもよく、ケースの側壁,天井壁に張り付けてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るペット用排泄物処理材およびペット用脱臭シートについて詳述する。
【0013】本発明に係るペット用排泄物処理材は、猫,室内犬等を対象とする、例えば、図1に示したようなプラスチック製トイレ用ケース1、またはハムスター等を飼育するケース,屋外に設置される犬小屋等の小動物用のケースに敷き詰めて、また袋,ネット等に収容して、ケースの適宜な場所に設置して使用される。
【0014】基材Aは、ペット用排泄物処理材を構成する材料である。そして、基材Aとしては、砂,セラミック,プラスチック,木粉,ベントナイト,紙,おから,コーヒかす等の吸水性に富み、ペットにとって無害なものが採用される。また、基材Aは、ペットに付着することなく、容易に飛散することがないように、それらを単独で、または複数種を混ぜ合わせて、図2(a),(b)に示したように、円柱形,球形等の粒状(チップ状を含む)に成形して使用される。
【0015】そして、本発明に係るペット用排泄物処理材では、図1に示したように、上記基材Aに光触媒Bを混合して、または、図2(a),(b)に示したように、基材Aに光触媒Bを担持させている。光触媒Bとしては、チタン酸ストロンチウム(SrTiO),ニオブ酸カリウム(KNbO17),酸化チタン(TiO)が挙げられるが、なかでも酸化チタン、特にはアナターゼ型酸化チタンが好ましい。
【0016】本発明に係るペット用排泄物処理材では、光触媒Bをコーティングによって基材Aに担持することができる。その場合に、基材Aの耐熱程度によって高温焼き付け型,低温乾燥型を適宜選択する。また、光触媒Bを基材Aに含浸させたり、バインダーによって基材Aに塗布させることもできる。
【0017】本発明に係るペット用排泄物処理材の他の実施の形態として、図3に示したように、基材Aとして紙製シート、例えば和紙シートを採用し、該和紙シートに光触媒Bを漉き込んで構成することもできる。この場合には、光触媒作用によって繊維が分解されてしまう虞れがあるため、光触媒Bの表面にアパタイト等を付着させて、それを漉き込んで光触媒Bが繊維に接触しないようにしたり、光触媒Bの量を少なくすることが好ましい。
【0018】さらに、本発明に係るペット用排泄物処理材のさらに他の実施の形態として、光触媒Bを紙片aに担持させ、該紙片aを基材Aに付着させて構成することもできる。基材Aに付着させる態様として、図4に示したように、紙片aで基材Aを包むようにしてもよいし、紙片aを基材Aに接着剤等によって貼着させてもよい。この場合には、基材Aの種類に関係なく、光触媒Bを基材Aに担持させることができる。
【0019】また、本発明に係るペット用排泄物処理材のさらに他の実施の形態として、光触媒Bを紙片aに担持させ、該紙片aと基材Aとを混合させて構成することもできる。この場合には、図5に示したように、紙片aを丸め(くしゃくしゃにして塊状にすることも含む)て、紙片aが飛散しないようにすることが好ましい。
【0020】また、本発明に係るペット用脱臭シートでは、紙製シートに光触媒Bを担持させている。この脱臭シートは、図3に示したペット用排泄物処理材としてケースの床に敷き詰めてもよいが、ケースの側壁,天井壁に張り付けて、ケース内の脱臭を図ることができる。また、この脱臭シートを切り裂いたりして小片にし、その切片をペット用排泄物処理材として所謂ねこ砂に混ぜ合わせてもよく、例えば、ねこの足跡形状等の形状に切り、それをケースの側壁,天井壁に張り付けて、ケースを装飾するとともに、ケース内の脱臭も図ることができる。
【0021】なお、上記ペット用排泄物処理材は、光触媒を担持させていない基材に混ぜて所謂ねこ砂として使用してもよいことは勿論である。また、上記したペット用排泄物処理材は、ねこ砂としてばかりでなく、他の小動物の排泄物処理材として使用できることも言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るペット用排泄物処理材によれば、光触媒の作用によって、尿臭,糞臭,腐敗臭等の成分であるアンモニア,硫化水素,トリメチルアミン,メチルメルカプタン等が分解され、さらにメチシリン耐性黄色ブドウ球菌,大腸菌,緑膿菌等が殺菌される。したがって、所謂ねこ砂の一部または全部に使用すれば、尿臭,糞臭,腐敗臭等を確実に消すことができ、しかも衛生的である。また、本発明に係るペット用脱臭シートによれば、該シートの全部または切片をペット用ケースの側壁,天井壁に貼着させることによって、ケース内の脱臭が図れる。
【出願人】 【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
【出願日】 平成13年5月23日(2001.5.23)
【代理人】 【識別番号】100094547
【弁理士】
【氏名又は名称】岩根 正敏
【公開番号】 特開2002−335789(P2002−335789A)
【公開日】 平成14年11月26日(2002.11.26)
【出願番号】 特願2001−154117(P2001−154117)