トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 竿保持具及び竿立て
【発明者】 【氏名】山田 富太

【要約】 【課題】リール位置の異なる釣竿を、リールが前受け部に干渉するのを防止しつつ良好に保持する。

【解決手段】ロッド10により、支持部材70を回転自在に支持し、支持部材70の両端において2個のホルダ20をそれぞれ回転自在に支持する。各ホルダ20により、アーム30を上下角度調整可能に支持し、アーム30によって釣竿を支持する。アーム30については、ホルダ20によってアーム本体40を揺動可能に支持し、締結部材60のロックねじ61を緩めることで、アーム本体40の後端側の上面に乗せた補助アーム50を長手方向にスライドさせて、前受け部41に対するリールの干渉を防止すべくアーム30の長さ調整を行う。種々の釣竿を2本同時に保持することができ、また2本の釣竿を同時に回転させることができ、さらにそれぞれ個別に回転させたり上下角度調整したりすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上下角度調整部材を有するホルダと、前記ホルダによって上下角度調整可能に保持されるアームと、を備え、前記アームは、竿尻の前端側を支持する前受け具を前端に有するアーム本体と、前記竿尻の後端側を支持する後受け具を後端に有する補助アームとを備え、前記アーム本体と前記補助アームとのうちの一方を他方の上面に沿って長手方向にスライド可能に配設するとともに、前記アーム本体と前記補助アームとのスライド動作を許容して前記アームの長さ調整可能とし、また前記アーム本体と前記補助アームとを締結して固定する締結部材を設けた、ことを特徴とする竿保持具。
【請求項2】 釣り人に代わって釣竿を保持する竿立てにおいて、下端側を地面に突き刺して立設される棒状のロッドと、前記ロッドの上端に取り付けられた支持部材と、前記支持部材に取り付けられるとともに、上下角度調整部材を有する少なくとも2個のホルダと、それぞれの前記ホルダによって上下角度調整可能に保持されるアームと、を備え、それぞれの前記アームは、竿尻の前端側を支持する前受け具を前端に有するアーム本体と、前記竿尻の後端側を支持する後受け具を後端に有する補助アームとを備え、前記補助アームを前記アーム本体の後端側に長さ調整可能に取り付けた、ことを特徴とする竿立て。
【請求項3】 前記支持部材は、前記ロッドの上端に前記ロッドの軸心を中心に回転自在に取付けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の竿立て。
【請求項4】 前記ホルダは、前記支持部材に対して前記支持部材のほぼ上下方向の軸心を中心に回転自在に取り付けられている、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の竿立て。
【請求項5】 釣り人に代わって釣竿を保持する竿立てにおいて、下端側を地面に突き刺して立設される棒状のロッドと、前記ロッドの上端に取り付けられるとともに、上下角度調整部材を有するホルダと、前記ホルダによって上下角度調整可能に保持されるアームと、を備え、前記アームは、竿尻の前端側を支持する前受け具を前端に有するアーム本体と、前記竿尻の後端側を支持する後受け具を後端に有する補助アームとを備え、前記アーム本体と前記補助アームとのうちの一方を他方の上面に沿って長手方向にスライド可能に配設するとともに、前記アーム本体と前記補助アームとのスライド動作を許容して前記アームの長さ調整可能とし、また前記アーム本体と前記補助アームとを締結して固定する締結部材を設けた、ことを特徴とする竿立て。
【請求項6】 前記ホルダは、前記ロッドの上端に前記ロッドの軸心を中心に回転自在に取付けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の竿立て、【請求項7】 前記締結部材は、前記アーム本体と前記補助アームとが上下に重なった状態で貫通される環状の締結部材と、前記締結部材に対して上方又は下方からねじ込まれて前記アーム本体と前記補助アームとを締め付けるねじ部材とを有する、ことを特徴とする請求項1、5、又は6に記載の竿立て。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り人に代わって釣竿を保持する竿立てに関する。
【0002】
【従来の技術】釣りをするときに、地面に突き刺して使用される竿立てが知られている。このものはロッドと、ホルダと、アームとを備えていて、ロッドの下端側を地面に埋設し、このロッドの上端に取り付けたアームによって釣竿の竿尻を保持するものである。上述のホルダは、アームの角度を調整するための上下角度調整部材が取り付けられており、また、ロッドに対しては回転可能に取り付けられている。さらに、アームの前端には、開口部を上に向けたU字形の前受け具が、また後端には、環状の後受け具が固定されている。上述の竿立てに釣竿を取り付けるには、竿尻の後端を前方から後受け具の内側に通した後、前端側を上方から前受け具に載せるようにする。こうして取り付けられた釣竿は、前受け具よりも前側に位置する部分の長さと後側に位置する部分の長さとを比較すると、前者の長さの方がかなり長いので、全体の重心は、前受け具よりも前側に位置する。したがって、釣竿は、前受け具を中心に前下がりとなって竿尻の後端が浮き上がろうとするのを後受け具で抑えるようにして保持されている。なお、保持後の釣竿は、ホルダがロッドに対して回転可能で、かつアームがホルダに対して上下角度調整自在であるので、左右方向及び上下方向の位置調整を簡単に行うことができる。また、リールを有する釣竿にあっては、前受け具のすぐ前にリールが位置するように保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の竿立ては、アームの前端に固定された前受け具と後端に固定された後受け具の位置が不動で、両者間の距離が決まっているため、その釣竿のリールの位置によっては、釣竿をうまく保持できないという問題があった。すなわち、リールが前受け具に干渉する場合があり、この干渉を避けようとすると、竿尻の後端が後受け具にうまくかからない場合があった。本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、リールの位置の異なるあらゆる釣竿を良好に保持することのできる竿立てを提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は、竿保持具において、上下角度調整部材を有するホルダと、前記ホルダによって上下角度調整可能に保持されるアームと、を備え、前記アームは、竿尻の前端側を支持する前受け具を前端に有するアーム本体と、前記竿尻の後端側を支持する後受け具を後端に有する補助アームとを備え、前記アーム本体と前記補助アームとのうちの一方を他方の上面に沿って長手方向にスライド可能に配設するとともに、前記アーム本体と前記補助アームとのスライド動作を許容して前記アームの長さ調整可能とし、また前記アーム本体と前記補助アームとを締結して固定する締結部材を設けた、ことを特徴とする。
【0005】請求項2に係る本発明は、釣り人に代わって釣竿を保持する竿立てにおいて、下端側を地面に突き刺して立設される棒状のロッドと、前記ロッドの上端に取り付けられた支持部材と、前記支持部材に取り付けられるとともに、上下角度調整部材を有する少なくとも2個のホルダと、それぞれの前記ホルダによって上下角度調整可能に保持されるアームと、を備え、それぞれの前記アームは、竿尻の前端側を支持する前受け具を前端に有するアーム本体と、前記竿尻の後端側を支持する後受け具を後端に有する補助アームとを備え、前記補助アームを前記アーム本体の後端側に長さ調整可能に取り付けた、ことを特徴とする。請求項3に係る本発明は、請求項2に記載の竿立てにおいて、前記支持部材は、前記ロッドの上端に前記ロッドの軸心を中心に回転自在に取付けられている、ことを特徴とする。請求項2及び3の発明によると、アーム本体に対して補助アームが長さ調整可能に取付けられていて、前受け具と後受け具との間の距離を調整することができるので、リールの位置が異なるあらゆる釣竿に対して、リールが前受け具に干渉するのを避けた場合においても、後受け具によって竿尻の後端を良好に支持することができる。また、アームは、ロッドに対して回転自在な支持部材に取り付けられたホルダによって上下角度調整自在に保持されているので、アームに取り付けられた釣竿は、左右角度調整及び上下角度調整が可能である。さらに、支持部材には少なくとも2個のホルダが取り付けらているので、竿立て全体として2本以上の釣竿を同時に保持することができる。
【0006】請求項4に係る本発明は、請求項2又は3に記載の竿立てにおいて、前記ホルダは、前記支持部材に対して前記支持部材のほぼ上下方向の軸心を中心に回転自在に取り付けられている、ことを特徴とする。請求項4の発明によると、それぞれのホルダを支持部材に対して個別に回転させることができるので、ホルダに保持されたそれぞれの釣竿を、ホルダに対して個別に回転させることが可能である。
【0007】請求項5に係る本発明は、釣り人に代わって釣竿を保持する竿立てにおいて、下端側を地面に突き刺して立設される棒状のロッドと、前記ロッドの上端に取り付けられるとともに、上下角度調整部材を有するホルダと、前記ホルダによって上下角度調整可能に保持されるアームと、を備え、前記アームは、竿尻の前端側を支持する前受け具を前端に有するアーム本体と、前記竿尻の後端側を支持する後受け具を後端に有する補助アームとを備え、前記アーム本体と前記補助アームとのうちの一方を他方の上面に沿って長手方向にスライド可能に配設するとともに、前記アーム本体と前記補助アームとのスライド動作を許容して前記アームの長さ調整可能とし、また前記アーム本体と前記補助アームとを締結して固定する締結部材を設けた、ことを特徴とする。請求項6に係る本発明は、請求項5に記載の竿立てにおいて、前記ホルダは、前記ロッドの上端に前記ロッドの軸心を中心に回転自在に取付けられている、ことを特徴とする、請求項5及び6の発明によると、例えば、アーム本体と補助アームとが入れ子構造のものと比較して、構成が簡単で、しかもスライド長さを長くとることができる。
【0008】請求項7に係る本発明は、請求項1、5、又は6に記載の竿立てにおいて、前記締結部材は、前記アーム本体と前記補助アームとが上下に重なった状態で貫通される環状の締結部材と、前記締結部材に対して上方又は下方からねじ込まれて前記アーム本体と前記補助アームとを締め付けるねじ部材とを有する、ことを特徴とする。請求項7の発明によると、簡単な構成で、アーム本体と補助アームとのスライド動作を可能とし、また両者を確実に固定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
<実施の形態1>図1に、本発明に係る竿立ての一例を示す。同図は、竿立ての概略構成を示す斜視図である。同図に示す竿立ては、主要構成部材として、棒上のロッド10と、ロッド10の上端に取り付けられた支持部材70と、支持部材70の両端に取り付けられた2個のホルダ20と、それぞれのホルダ20によって保持されたアーム30とを備えている。また、ホルダ20とホルダ20によって保持されたアーム30の両者を一体として竿保持具80を構成する。
【0010】また、図2にロッド10と支持部材70の分解斜視図を、さらに図3にホルダ20とアーム30の拡大斜視図を示す。なお、以下の説明では、これらの図中の左側を「前」、右側を「後」、前に向かった左右をそのまま「左右」、上下をそのまま「上下」として説明を進める。
【0011】これらの図に示すように、ロッド10は、下端に先鋭部10aを有する棒状の部材によって形成されている。断面形状としては、丸、4角、6角等の任意の形状を採用することができ、また、中空であっても、中実であってもよい。長さは、例えば、80〜90cmとする。材質としては、例えば、ステンレスを使用することができる。ロッド10全体は、釣竿を保持するのに十分な強度を有し、しかも、釣り人が持ち運ぶことを考慮すると軽量であることが好ましい。ロッド10は、その下端側の、地面(不図示)に埋設される部分に、面状の回転止め11を有している。この回転止め11は、ロッド10に対して回転力が作用した場合に、抵抗となってロッド10の不要な回転を防止するものである。回転止め11は、同図に示す例では、180度異なる位置にそれぞれ1枚ずつ、計2枚が固定されている。なお、これ以外に例えば、90度間隔で合計4枚取り付けるようにしてもよい。ロッド10の上端には、周方向に沿って細かいセレーションが形成された挿入部10bが設けられている。
【0012】支持部材70は、断面方形の棒状の本体76と、その長手方向(左右方向)のほぼ中央において下方に向けて突設された円筒部71と、本体76の両端のそれぞれにおいて上方に向けて突設された2個の挿入部(ほぼ上下方向の軸心)72とを有している。この円筒部71は、上述のロッド10の挿入部10bが挿入される。円筒部71には、雌ねじ部71aが設けてある。この雌ねじ部71aには、ロッドロック73のねじ部材74先端の雄ねじ部74aが螺合される。ねじ部材74には、その径方向に、脱落不能にレバー75が遊嵌されている。釣り人は、ロッド10上端の挿入部10bを支持部材70の円筒部71に挿入した後、ロッドロック73のレバー75を利用してねじ部材74の雄ねじ部74aを円筒部71の雌ねじ部71aにねじ込むようにする。これにより、雄ねじ部74aの先端が挿入部10bのセレーションの溝に食い込んで、ロッド10に対して支持部材70が回転しないようにロックする。なお、ねじ部材74を緩めて雄ねじ部74先端をセレーションから外せば、ロックを解除してロッド10に対して支持部材70を簡単に回転させることができる。そして、回転させた後、再び、ねじ部材74をねじ込めば、ロッド10に対して支持部材70を任意の位置(回転角度)に固定することができる。支持部材70の左右の両端部の挿入部72も、上述のロッド10上端の挿入部10bとほぼ同形に形成されている。すなわち、これら挿入部72にも、周方向に沿って細かいセレーションが形成されている。
【0013】ホルダ20は、取付け部材21と、その上端に固定されたホルダ本体22と、ロック部材23と、上下角度調整ボルト(上下角度調整部材)24とを有している。取付け部材21は、ホルダ本体22の下面において下方に向けて固定された円筒状の部材であり、内側には、前述の支持部材70の挿入部72が下方から挿入されている。
【0014】ホルダ本体22は、ほぼ直方体状に形成されていて、上部と後部とには、それぞれ前後方向、上下方向の全長にわたって、後述のアーム30が嵌まる溝22aが設けられている。ホルダ22の後部の上側には、アーム30の長手方向と直行する方向(左右方向)にピン22bが貫通されている。このピン22bは、アーム30全体の揺動の中心となる。
【0015】ロック部材23は、上述の支持部材70の挿入部72をホルダ20の取付け部材21に挿入した後、取付け部材21にねじ込むことにより、支持部材70に対してホルダ20をロックするものである。ロック部材23によるロック、及びその解除は、上述のロッドロック73とほぼ同様なのでその説明は省略する。このロック部材23のロックによって、支持部材70に対してホルダ20を固定し、またロック解除によって、支持部材70に対してホルダ20を自由に回転させることができる。
【0016】上下角度調整ボルト24は、ホルダ本体22の底部に下方から螺合されていて、先端を上述の溝22aに突出させて、後述のアーム30を押し上げるように構成されている。この上下角度調整ボルト24のねじ込み量を多くして溝22aに対する突出量を多くすると、後述のアーム30の傾斜角度を大きくすることができ、逆に、ねじ込み量を少なくして溝22aに対する突出量を少なくする、アーム30の傾斜角度を小さくすることができる。
【0017】アーム30は、前後方向に長い、断面長方形状のアーム本体40と、このアーム本体40の後端側に取り付けられた補助アーム50とを有している。アーム本体40は、その前端(図1,図3の左方)の上面に、前面視の形状がU字形の前受け具41を有する。前受け具41は、上方に向いた開口部を有しており、釣竿は、この開口部を介して上方から前受け具41内に載置される。アーム本体40の前端側は、上方に向けて少し屈曲されている。これにより、前受け具41と後述の後受け具51との2点で釣竿を確実に位置決め保持できるようになっている。つまり、釣竿の後端側が、補助アーム50や締結部材60に干渉することを防止している。アーム本体40の後端側は、上述のホルダ20のホルダ本体22の溝22aに遊嵌されている。さらに、アーム本体40の後端側は、上述のピン22bによって貫通されている。したがって、アーム本体40は、後述の補助アーム50や締結部材60と一体となって、このピン22bを中心に揺動可能となっている。アーム本体40が遊嵌される溝22aは、前述のように、ホルダ本体22の上部と後部とにおいてそれぞれ前後方向、上下方向の全長にわたって設けられているので、この溝22aに遊嵌されたアーム本体40は、上述の上下角度調整ボルト24の溝22aに対する突出量が0の場合は、ほぼ水平な位置とほぼ垂直な位置との間が揺動範囲となる。
【0018】補助アーム50は、前後方向に長い、断面形状が上述のアーム本体40とほぼ同形の長方形状である部材によって形成されている。補助アーム50の後端側の上面には、環状の後受け具51が設けられており、そのさらに後方には、棒状のストッパ52が立設されている。釣竿は、その竿尻の後端が後受け具51の前方から挿入されてストッパ52に当接されることで位置決めされる。補助アーム50は、その前端側を、上述のアーム本体30の後端側の上面に重ねるようにして配設されている。
【0019】締結部材60は、左右方向の縦断面が長方形状である、環状の部材によって形成されている。締結部材60には、その前方から上述のアーム本体40の後端側が挿入され、また後方からは上述の補助アーム50の前端側が挿入されている。締結部材60の内側の寸法は、アーム本体40及び補助アーム50が挿入された状態で、両者が円滑に長手方向にスライド動作できるように設定されている。締結部材60には、下方から6穴付きのロックねじ61が螺合されている。このロックねじ61をねじ込むことにより、ロックねじ61の先端がアーム本体40の下面に当接し、アーム本体40を上方に押圧する。これにより、アーム本体40と補助アーム50とが締結部材60によって位置決め固定される。一方、ロックねじ61を緩めると、アーム本体40に対して、補助アーム50及び締結部材60を容易にスライド動作させることができ、アーム30全体の前後方向の長さを調整することができる。なお、アーム本体40の下面にロックねじ61の先端が係脱可能な凹部(不図示)を設け、ロックねじ61を緩める場合でも、その先端が凹部からは完全に外れないようにしておけば、長さ調整に際して、締結部材60が不要にスライド動作することを防止することができる。なお、締結部材60は、アーム本体40の後端近傍に固定的に設けるようにしてもよい。ただし、この場合には、ロックねじは、締結部材60の上部に、上方から螺合するようにし、このロックねじによって補助アーム50の上面を押圧するようにするとよい。
【0020】上述構成の竿立てに対して、釣竿は、以下のようにして取り付ける。釣竿の竿尻を、前端側が少し上方を向くように傾斜させて、アーム30の上方に配置する。このとき、竿尻の後端が、後受け具51の少し前方における上方に位置するようにする。次に、釣竿全体を下方に平行移動させながら、後方に移動させて、竿尻の後端を後受け具51の内側を通して、ストッパ52に当接させる。この状態で、竿尻の前端側を前受け具41の開口部を通過させて前受け具41の内側に載置する。これにより、竿立てに対する釣竿の取付けが完了する。この取付けが完了した状態で、一般に、釣竿のリールが前受け具41の少し前方に位置するようにする。ところが、竿尻の後端からリールまでの距離は、釣竿によって異なるので、竿尻の後端をストッパ52に当てて釣竿を位置決めしたときに、リールが前受け具に干渉する場合がある。この場合には、締結部材60のロックねじ61を緩めて補助アーム50を前方又は後方に移動させて、リールが前受け具41に干渉しないようにする。すなわち、アーム本体40に対して、補助アーム50がスライド可能に配設されているので、ロックねじ61を緩めて、アーム本体40に対して、補助アーム50をリールの干渉がなくなるまで、前方又は後方に移動させ、移動後に再びロックねじ61を締めて、アーム本体40に対して補助アーム50を固定する。このときの補助アーム50のスライド量は、補助アーム50の長さを長く設定することにより、大きくすることができる。上述構成の竿立ては、ロッド10の下端側の、地面に埋設される部分に、面状の回転止め11が設けてあるので、ロッド10、ひいては取付け状態の釣竿が不要に回転することを有効に防止することができる。
【0021】上述の竿立ては、支持部材70の両端部にそれぞれ1個ずつ、計2個のホルダ20を取り付けられるように構成されているので、2本の釣竿を同時に保持することが可能である。そして、支持部材70がロッド10に対して回転自在であるので、2本の釣竿を同時に回転移動させる、つまり左右角度の変更を行うことができる。
【0022】さらに、2個のホルダ20のそれぞれが支持部材70に対して独立の回転自在に取り付けられているので、2個のアーム30(2本の釣竿)をそれぞれ個別に任意の左右角度に設定することができる。アーム30の上下角度については、それぞれ個別に上下角度調整ボルト24のねじ込み量を変更することより、その調整可能範囲内で任意に調整することができる。すなわち、本発明に係る竿立ては、釣竿を取り外すことなく、2本の釣竿の左右角度を同時に変更することができ、さらにそれぞれの釣竿の左右角度及び上下角度を個別に変更することもできる。そして、アーム30の長さを変更することができるので、種々の釣竿に対して適用することができる。
【0023】なお、上述では、ホルダ20を2個設けて2本の釣竿を同時に保持する場合について説明したが、本発明は、基本的な構成は上述とほぼ同様のまま、3本以上の釣竿同時に保持することも可能である。また、アーム本体40を揺動可能に支持するに代えて、補助アーム50を揺動可能に支持するようにしてもよく、アーム本体40と補助アーム50との上下関係を逆にしてもよい。さらには、アーム本体40と補助アーム50とを上下に並べるのに代えて、左右に並べるようにしてもよい。なお、これらの場合には、ロックねじ61の取り付け位置を適宜に変更するものとする。
【0024】また、締結部材60は、強度的な観点からは環状であることが好ましいが、必ずしも環状である必要はない。例えば、左右の一方に開口部を有する断面コ字状の部材であってもよい。
【0025】本発明は、例えば、支持部材70を省略して、ロッド10上端の挿入部10bをホルダ20の取付け部材21に直接、挿入するようにすれば、好適な形態で、1本の釣竿にも容易に対処することができる。なお、上述においては、ロッド10と支持部材70,ロッド10とホルダ20とは、それぞれ、支持部材70,ホルダ20が自由に回転するように取り付けられているが、ロッド10と支持部材70,ロッド10とホルダ20が、それぞれ固定されていて、支持部材70,ホルダ20が回転できないものであってもよい。また、上述においては、アーム30がホルダ20によって上下角度調整可能に保持される構成になっているが、上下角度が固定されており調整できない構成のものであってもよい。また、上述の竿立てに、魚が餌に食いついたとき、いわゆるヒットしたときの釣り糸の動きを検知して、これを釣り人に知らせるセンサ(不図示)を取り付けられるようにしてもよい。この場合、ロッドロック73のねじ部材74の頭部を棒状にし、これにセンサを取り付けられるようにすると、複数の釣り竿の中間にセンサを取り付けることができ好適である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、アーム本体に対して補助アームが長さ調整可能に取付けられていて、前受け具と後受け具との間の距離を調整することができるので、リールの位置が異なるあらゆる釣竿に対して、リールが前受け具に干渉するのを避けた場合においても、後受け具によって竿尻の後端を良好に支持することができる。また、複数本の釣竿を同時に保持することができ、ロッドに対して支持部材を回転させることで、これらを同時に回転させることができる。さらに、複数本の釣竿を個別に回転させたり、上下角度の調整をしたりすることができる。
【出願人】 【識別番号】500305896
【氏名又は名称】有限会社山田製作所
【出願日】 平成13年4月27日(2001.4.27)
【代理人】 【識別番号】100105614
【弁理士】
【氏名又は名称】児島 敦
【公開番号】 特開2002−325535(P2002−325535A)
【公開日】 平成14年11月12日(2002.11.12)
【出願番号】 特願2001−132408(P2001−132408)