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【発明の名称】 釣り糸用結束部材及び釣り用仕掛け
【発明者】 【氏名】▲浜▼田 昶

【要約】 【課題】本発明の目的は、幹糸とハリスとの連結部で糸が切れにくくなる釣り糸用結束部材及び釣り用仕掛けを提供することである。

【解決手段】図3,図9,図10に示すように、本発明では、主糸2と枝糸3との連結部K2が釣り糸用結束部材4と結び目108とで構成される。連結部K2では、連通孔9を通過した主糸2,枝糸3が、連通孔9を未だ通過していない主糸2,枝糸3と、釣り糸用結束部材4の直上で交差して第1交差点Pと輪状部Cとを形成し、輪状部Cを通過して第2交差点Pを形成している。そして、釣り糸用結束部材4の上側では、連通孔9を未だ通過していない主糸2及び枝糸3が、連通孔9を通過した主糸2及び枝糸3と1度だけ交差する構成となっている。また、図15に示すように、釣り糸用結束部材114の外側面4aから上端面4cにかけて溝部10を備えるようにも構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】主糸と枝糸との結び目の近傍に配置される釣り糸用結束部材であって、前記主糸と前記枝糸とを少なくとも一回挿通することができる連通孔を備え、前記連通孔は、前記結び目の幅よりも広い幅を備える少なくとも1の開口を有するとともに、前記結び目の幅よりも狭い幅の幅狭部と、該幅狭部から前記開口へかけて前記連通孔の幅が連続的に変化する拡幅部と、を有していることを特徴とする釣り糸用結束部材。
【請求項2】前記拡幅部において、前記連通孔の幅は直線的に変化するとともに、前記拡幅部と前記幅狭部及び前記開口とが曲線状に連続していることを特徴とする請求項1記載の釣り糸用結束部材。
【請求項3】主糸に枝糸を連結するための釣り糸用結束部材であって、少なくとも1つの連通孔と、外側面に直線状の溝部と、を備えることを特徴とする釣り糸用結束部材。
【請求項4】前記溝部は、前記釣り糸用結束部材の外側面から上端面にかけて連続して形成されるとともに、前記連通孔に達していることを特徴とする請求項3記載の釣り糸用結束部材。
【請求項5】主糸と、該主糸に端部が連結された枝糸と、を備えた釣り用仕掛けであって、前記主糸と前記枝糸との連結部は、前記主糸と前記枝糸とを少なくとも一回挿通することができる連通孔を備えた釣り糸用結束部材と、前記主糸と前記枝糸との結び目と、で構成され、前記主糸と前記枝糸とが束ねられた状態で前記連通孔を上端側から下端側へ少なくとも1回通過し、前記結び目は、前記連通孔を未だ通過していない前記主糸及び前記枝糸が、前記連通孔を通過した前記主糸及び前記枝糸と、前記釣り糸用結束部材の上端面の直上で交差して形成される第1交差点と、前記連通孔を通過した前記主糸及び前記枝糸が、前記連通孔を未だ通過していない前記主糸及び前記枝糸に対して前記第1交差点で交差することで形成される輪状部と、前記連通孔を通過して前記第1交差点を通過した前記主糸及び前記枝糸が、前記輪状部を少なくとも一回通過し、前記輪状部を構成する前記主糸及び前記枝糸と交差して形成される第2交差点と、を備え、前記釣り糸用結束部材の上側では、前記連通孔を未だ通過していない前記主糸及び前記枝糸が、前記連通孔を通過した前記主糸及び前記枝糸と1度だけ交差することを特徴とする釣り用仕掛け。
【請求項6】前記連通孔を備えた前記釣り糸用結束部材は、該釣り糸用結束部材の外側面に、前記結び目を構成する前記主糸及び前記枝糸の少なくとも一部を収容可能な直線状の溝部を備えることを特徴とする請求項5記載の釣り用仕掛け。
【請求項7】前記主糸及び前記枝糸の少なくとも一部を収容可能な前記溝部は、前記釣り糸用結束部材の外側面から上端面にかけて連続して形成されるとともに、前記連通孔に達していることを特徴とする請求項6記載の釣り用仕掛け。
【請求項8】主糸に枝糸が連結された釣り用仕掛けであって、前記主糸と前記枝糸との連結部は、前記主糸に締結される抑止部材と、前記枝糸の端部に締結される枝糸締結部材と、前記抑止部材の近傍で前記主糸と前記枝糸とを束ねる結束部材とで構成され、前記結束部材は連通孔を備え、該連通孔により前記主糸と前記枝糸とが束ねられることを特徴とする釣り用仕掛け。
【請求項9】前記連通孔を枝糸が複数回通過し、前記結束部材に前記枝糸が巻きつけられていることを特徴とする請求項5乃至8いずれか記載の釣り用仕掛け。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣り糸用結束部材及び釣り用仕掛けに係り、特に幹糸にハリスを連結する時に用いる釣り糸用結束部材及び幹糸にハリスを連結した釣り用仕掛けに関する。
【0002】
【従来の技術】図21に示す釣り用の仕掛けが広く用いられている。この仕掛けは、釣り竿21に道糸23を取り付け、その先に幹糸2を連結し、幹糸2に分岐するようにハリス3を結び付け、ハリス3の先に釣り針5を結び付けたものである。棚釣りの場合には、図21に示すように、幹糸2の先端に錘7を連結する。底釣りの場合には、図示しないが、幹糸2の先端にも、釣り針5を取り付ける。
【0003】この仕掛けは、釣り針5に餌を付けて水中に投げ込んで使用する。この仕掛けは、ハリス3が上向きになるように幹糸2に結び付けられているため、釣り針5が、水中で幹糸2と離れる方向に配置されることとなり、魚がかかり易くなるという特長がある。
【0004】この仕掛けを投げ込むと、魚は、釣り針5に付いた餌に、吸い込むようにして食いつく。このときに、釣り針5が魚ののど等に刺さるため、釣り糸を引き上げることによって魚が釣り上げられるのである。魚は、釣り針5が刺さると、逃げようとして水中を泳ぎ回る。このとき、ハリス2と幹糸3とには、互いに異なる方向に、非常に大きな引張荷重が掛かる。一般的に、2本の糸を結んだ場合、双方の糸を異なる方向に引っ張る力が掛かると、結び目で切れ易いことが知られている。図21の従来の仕掛けでは、ハリス3と幹糸2とに、互いに異なる方向の大きな引張荷重が掛かったとき、幹糸2とハリス3との結び目で糸が切れ易いという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は幹糸とハリスとの連結部で糸が切れにくくなる釣り糸用結束部材及び釣り用仕掛けを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
【0007】上記課題は、請求項1に係る発明によれば、主糸と枝糸との結び目の近傍に配置される釣り糸用結束部材であって、前記主糸と前記枝糸とを少なくとも一回挿通することができる連通孔を備え、前記連通孔は、前記結び目の幅よりも広い幅を備える少なくとも1の開口を有するとともに、前記結び目の幅よりも狭い幅の幅狭部と、該幅狭部から前記開口へかけて前記連通孔の幅が連続的に変化する拡幅部と、を有していることにより解決される。
【0008】このような構成の釣り糸用結束部材により、結び目が釣り糸用結束部材の拡幅部に食い込むように配置され、拡幅部に配置された結び目を釣り糸用結束部材が締め直す役目を果たし、結び目の緩みを防止でき、主糸や枝糸が切れにくくなり、釣り用仕掛けが長持ちする。
【0009】このとき、前記拡幅部において、前記連通孔の幅は直線的に変化するとともに、前記拡幅部と前記幅狭部及び前記開口とが曲線状に連続していると好適である。このように構成することで、結び目の幅が多少違っていても、拡幅部における連通孔の幅が直線的に変化しているため、結び目を釣り糸用結束部材の拡幅部に確実に食い込ませることができる。
【0010】上記課題は、請求項3に係る発明によれば、主糸に枝糸を連結するための釣り糸用結束部材であって、少なくとも1つの連通孔と、外側面に直線状の溝部と、を備えることにより解決される。このように構成することで、溝部に主糸や枝糸が収納されて釣り糸用結束部材に対する主糸や枝糸の位置が安定し、主糸や枝糸と釣り糸用結束部材とが不必要に擦れ合うことを防止して、主糸や枝糸が切れやすくなるのを防ぐことができる。
【0011】このとき、前記溝部は、前記釣り糸用結束部材の外側面から上端面にかけて連続して形成されるとともに、前記連通孔に達していると好適である。このように構成することで、釣り糸用結束部材に対する主糸や枝糸の位置がより安定し、主糸や枝糸と釣り糸用結束部材とが不必要に擦れ合うことを防止して、主糸や枝糸が切れやすくなるのを防ぐことができる。
【0012】上記課題は、請求項5に係る発明によれば、主糸と、該主糸に端部が連結された枝糸と、を備えた釣り用仕掛けであって、前記主糸と前記枝糸との連結部は、前記主糸と前記枝糸とを少なくとも一回挿通することができる連通孔を備えた釣り糸用結束部材と、前記主糸と前記枝糸との結び目と、で構成され、前記主糸と前記枝糸とが束ねられた状態で前記連通孔を上端側から下端側へ少なくとも1回通過し、前記結び目は、前記連通孔を未だ通過していない前記主糸及び前記枝糸が、前記連通孔を通過した前記主糸及び前記枝糸と、前記釣り糸用結束部材の上端面の直上で交差して形成される第1交差点と、前記連通孔を通過した前記主糸及び前記枝糸が、前記連通孔を未だ通過していない前記主糸及び前記枝糸に対して前記第1交差点で交差することで形成される輪状部と、前記連通孔を通過して前記第1交差点を通過した前記主糸及び前記枝糸が、前記輪状部を少なくとも一回通過し、前記輪状部を構成する前記主糸及び前記枝糸と交差して形成される第2交差点と、を備え、前記釣り糸用結束部材の上側では、前記連通孔を未だ通過していない前記主糸及び前記枝糸が、前記連通孔を通過した前記主糸及び前記枝糸と1度だけ交差することにより解決される。
【0013】このように構成することで、枝糸を介して連結部に伝わる荷重を、枝糸と釣り糸用結束部材との接触点で直接受け止めることにより連結部の強度を高め、主糸と枝糸との連結部で糸が切れにくくすることができる。
【0014】このとき、前記連通孔を備えた前記釣り糸用結束部材は、該釣り糸用結束部材の外側面に、前記結び目を構成する前記主糸及び前記枝糸の少なくとも一部を収容可能な直線状の溝部を備えると好適である。このように構成することで、釣り糸用結束部材に対する結び目の位置が安定し、主糸や枝糸と釣り糸用結束部材とが不必要に擦れ合うことを防止して、主糸や枝糸が切れやすくなるのを防ぐことができる。
【0015】さらに、前記溝部は、前記釣り糸用結束部材の外側面から上端面にかけて連続して形成されるとともに、前記連通孔に達していると好適である。このように構成することで、釣り糸用結束部材に対する結び目の位置がより安定し、主糸や枝糸と釣り糸用結束部材とが不必要に擦れ合うことを防止して、主糸や枝糸が切れやすくなるのを防ぐことができる。
【0016】また、前記連通孔を枝糸が複数回通過し、前記結束部材に前記枝糸が巻きつけられていると好適である。このように構成することで、枝糸を介して連結部に伝わる荷重が、枝糸と釣り糸用結束部材との接触部の抵抗力により減殺され、主糸と枝糸との連結部で糸が切れにくくすることができる。
【0017】上記課題は、請求項8に係る発明によれば、主糸に枝糸が連結された釣り用仕掛けであって、前記主糸と前記枝糸との連結部は、前記主糸に締結される抑止部材と、前記枝糸の端部に締結される枝糸締結部材と、前記抑止部材の近傍で前記主糸と前記枝糸とを束ねる結束部材とで構成され、前記結束部材は連通孔を備え、該連通孔により前記主糸と前記枝糸とが束ねられることにより解決される。このように構成することで、主糸及び枝糸を介して連結部に伝わる荷重が釣り糸用結束部材に直接作用することで、主糸と枝糸との連結部で糸が切れにくくすることができる。
【0018】このとき、前記連通孔を枝糸が複数回通過し、前記結束部材に前記枝糸が巻きつけられていると好適である。このように構成することで、枝糸を介して連結部に伝わる荷重が、枝糸と釣り糸用結束部材との接触部の抵抗力により減殺され、主糸と枝糸との連結部で糸が切れにくくすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、主糸2と枝糸3との結び目8の近傍に配置される釣り糸用結束部材4’に関する発明である。本発明の釣り糸用結束部材4’は、図3,図5(B)に示すように、主糸2と枝糸3とを少なくとも一回挿通することができる連通孔9を備えている。連通孔9は、結び目8の幅よりも広い幅9Bを備える少なくとも1の開口と、結び目8の幅よりも狭い幅9Aの幅狭部9aと、幅狭部9aから開口へかけて前記連通孔の幅が連続的に変化する拡幅部9bと、を有する。
【0020】また、本発明は、図3(C)に示すように、拡幅部9bにおいて、連通孔9の幅が直線的に変化し、拡幅部9bと幅狭部9a及び連通孔9の開口とが曲線状に連続するようにも構成される。
【0021】また、本発明は、図14に示すように、主糸2に枝糸3を連結するための釣り糸用結束部材104に関するものである。釣り糸用結束部材104は、少なくとも1つの連通孔9と、外側面に直線状の溝部10と、を備えるものである。
【0022】また、本発明は、図15に示すように、溝部10は、釣り糸用結束部材114の外側面から上端面4cにかけて連続して形成されるとともに、連通孔9に達するようにも構成される。
【0023】また、本発明は、図1,図3,図9,図10に示すように、主糸2と、主糸2に端部が連結された枝糸3と、を備えた釣り用仕掛け101に関するものである。主糸2と枝糸3との連結部K2は、主糸2と枝糸3とを少なくとも一回挿通することができる連通孔9を備えた釣り糸用結束部材4と、主糸2と枝糸3との結び目108と、で構成されている。連結部K2では、主糸2と枝糸3とが束ねられた状態で、連通孔9を上端側から下端側へ少なくとも1回通過する。そして、結び目108は、連通孔9を未だ通過していない主糸2及び枝糸3が、連通孔9を通過した主糸2及び枝糸3と、釣り糸用結束部材4の上端面4cの直上で交差して形成される第1交差点P1と、連通孔9を通過した主糸2及び枝糸3が、連通孔9を未だ通過していない主糸2及び枝糸3に対して第1交差点P1で交差することで形成される輪状部Cと、連通孔9を通過して第1交差点P1を通過した主糸2及び枝糸3が、輪状部Cを少なくとも一回通過し、輪状部Cを構成する主糸2及び枝糸3と交差して形成される第2交差点P2と、を備えている。また、釣り糸用結束部材4の上側では、連通孔9を未だ通過していない主糸2及び枝糸3が、連通孔9を通過した主糸2及び枝糸3と1度だけ交差する構成となっている。
【0024】また、本発明では、図1,図9,図14に示すように、釣り糸用結束部材104の外側面に結び目108を構成する主糸2及び枝糸3の少なくとも一部を収容可能な直線状の溝部10を備えるように構成される。
【0025】また、本発明では、図1,図9,図15に示すように、溝部10は、釣り糸用結束部材114の外側面から上端面4cにかけて連続して形成されるとともに、連通孔9に達するようにも構成される。
【0026】また、本発明は、図1,図3,図18に示すように、主糸2に枝糸3が連結された釣り用仕掛け201に関するものである。主糸2と枝糸3との連結部は、主糸2に締結される抑止部材41,44と、枝糸3の端部に締結される枝糸締結部材42と、抑止部材41,42の近傍で主糸2と枝糸3とを束ねる結束部材43とで構成されている。結束部材43は連通孔9を備え、連通孔9により主糸2と枝糸3とが束ねられる構成となっている。
【0027】また、本発明の釣り用仕掛け1,101,201では、連通孔9を枝糸3が複数回通過し、結束部材4,104,114,43に前記枝糸が巻きつけられているようにも構成される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0029】本発明に係る釣り糸用の結束部材及び釣り用仕掛けは、図1に示すような釣り具において、使用されるものである。この釣り具は、海釣り、川釣り、磯釣り、舟釣り、投げ釣り、サビキ釣り等種々の釣りに使用することができるものであり、カワハギ、アイナメ、カレイ、ソイ、ヒラメ、ナマズ、ウグイ等種々の魚を釣るために用いることができるものである。
【0030】本例の釣り具は、例えば、釣り竿21と、釣り竿21に取り付けられたリール22と、リールに巻回された道糸23と、道糸23の端部にヨリモドシ24等の連結具を介して連結された釣り用仕掛け1(101,201)と、からなる。なお、ヨリモドシ24の代わりに用いる連結具としては、例えば天秤がある。また、本例では、リール22を用いているが、例えば、毛ばり釣りの場合等では、リール22を用いずに、釣り竿21の先端に、直接道糸23を取り付けるようにしてもよいし、釣り竿21の先端に直接釣り用仕掛け1(101,201)を取り付けるようにしてもよい。
【0031】(実施例1)本実施例1は請求項1,請求項2に係る発明の実施例である。図1及び図2に示すような釣り用仕掛け1は、特許請求の範囲の欄で「主糸」として記載した幹糸2と、特許請求の範囲の欄で「枝糸」として記載したハリス3と、それぞれのハリス3の端部に結び付けられた釣り針5と、幹糸2の下端部にスナップ付ヨリモドシ6を介して取り付けられた錘7と、を主要構成要素とする。幹糸2とハリス3とは連結部K1で連結され、連結部K1は幹糸2とハリス3との結び目8と、結び目8の上に配設された釣り糸用結束部材としてのビーズ4とから構成される。釣り用仕掛け1において、連結部K1の数は1つでもよいし、必要に応じてそれ以上でもよい。
【0032】幹糸2は、釣りで一般的に用いられるナイロン製の釣糸からなる。幹糸2は、図1に示すように、ヨリモドシ24を介して道糸23に連結されている。幹糸2には、複数のハリス3が、枝状に分岐するように連結されている。ハリス3は、一般的に用いられるナイロン製の釣糸からなり、幹糸2よりも細い糸が用いられる。ハリス3は、「枝ハリス」とも呼ばれるものであり、図2に示すように、端部3aが幹糸2の途中に結び付けられて、幹糸2に連結される。このとき、ハリス3が、幹糸2の上方向に伸びるように結び付けられる。
【0033】幹糸2とハリス3との結び方は、引張荷重に対して充分耐え得る結び方であればよく、例えば、結ぶ工程で糸が八の字の形になる結び方が用いられる。この結び方によれば、結び目の両側で糸がねじれず、質の高い釣り用の仕掛けを作成することが可能である。なお、本例では、幹糸2およびハリス3をナイロン製の糸から構成しているが、テトロン系、金属系等、他の釣り糸を用いてもよい。
【0034】図3はビーズ4の断面説明図である。ビーズ4は、プラスチック製で、連通孔9を備えるリング状体からなる。本例では連通孔9に直行する方向の断面形状は略円形となっている。本例では、プラスチック製のビーズ4を用いているが、これに限定されるものでなく、ゴム製、金属製、セラミクス製等の、魚がかかったときに掛かる力に充分耐え得る材質から形成してもよい。金属製のものを用いる場合には、水に漬けたり、湿気の多い場所に長時間おいたりしても錆びにくい材質,例えば真鍮、ステンレス等を用いるとよい。また、ビーズを、金属等の割れにくい材質で形成すると、本発明特有の結び目8で切れにくいという効果をさらに充分に得ることができる。なお、ビーズ4として、水中で光る材質のもの、発色の良い材質のものを用いると、魚を寄せ付けるための飾りとしての役割をも果たす。
【0035】ビーズ4の連通孔9の幅(径)は、すべての箇所において、幹糸2とハリス3とが少なくとも1回通過するに充分な幅として形成されている。また、連通孔9の幅(径)は、最も狭い幅となる幅狭部9aの幅9Aが、結び目8が素通りすることのない幅を有し、結び目8が幅狭部9aを通過できないように形成されている。ビーズ4は、図2,図5(A)に示すように、結び目8の上側近傍に、幹糸2とハリス3とを共に直接束ねるように配置され、幹糸2とハリス3に沿って移動可能にされている。釣り針5と幹糸2とを異なる方向に引っ張る力がかかったときには、ビーズ4は、結び目8に押着されることとなる。
【0036】本例では、ビーズ4の外側面4a,下端面4b,上端面4c,内側面4dやそれらの境界が丸みを帯びて形成されている。ただし、これに限定されるものではない。例えば、ビーズ4の外側面4aの形状は、図4(A)に示すように多角形等として形成してもよい。但し、図3(A),図4(B)で示すように、ビーズ4の内側面4dから上端面4cにかけての部分4eは曲線状に形成されていることが好ましい。このように構成すると、魚が釣り針5に掛かったときの幹糸2とハリス3との連結部に掛かる引張荷重により、ビーズ上端面4cが擦れて糸が弱くなることや、ビーズ上端面4cで糸が切れることを防止することが可能となる。
【0037】上述のように、ビーズ4はプラスチック製、ゴム製、金属製、セラミクス製いずれでもよい。そして、各材料に応じて、ビーズ4を成形する方法は種々選択できる。例えば、プラスチック製のビーズ4の場合では、略球形又は円柱形のプラスチック成形体を予め用意し、プラスチック成形体にドリルで孔をあけ、その孔の内部に電気ごてをあてることで内側面4dから上端面4cにかけての部分を曲線状に形成することができる。射出成形により、連通孔9を備えるビーズ4を形成してもよい。
【0038】また、釣り糸用結束部材は、ビーズ4のように一体として形成されていなくてもよい。例えば、針金を巻回して円筒状体としたもの、円筒形チューブの端部外側にリング状体を固定して端部を強化したもの、円筒形チューブに針金、糸等を巻回して強化したもの等、種々変更して用いることができる。
【0039】図6はプラスチックやゴム、セラミックス製のビーズ4の連通孔9に、端部を漏斗状に加工したパイプ部材91を挿入して釣り糸用結束部材を成形した場合の釣り糸用結束部材の断面図である。パイプ部材91は金属やセラミック等で成形することができる。例えば、パイプ部材91が金属製のものであれば、金属管の端部をポンチなどの冶具で押し広げて、漏斗状の端部を形成することができる。ポンチの先端角度は小さすぎないほうがよく、例えば、100度程度のものを用いればよい。
【0040】また、パイプ部材91がセラミック製であれば、予め漏斗状の端部を備えるパイプ部材91を鋳込み成形などにより形成する。パイプ部材91とビーズ4とは接着剤で接着することができるが、連通孔にパイプ材を嵌め込んだだけのものでもよい。また、連通孔9の両側から挿入したパイプ部材91の端部同士を連通孔9の中間部近傍で接着してもよい。
【0041】図6の釣り糸用結束部材では、プラスチック製のビーズ4にパイプ部材91を嵌入させた構成としているため、軽量ながら、釣り糸用結束部材にある程度の体積を持たせてハンドリング性を良くするとともに、釣り糸用結束部材の強度を向上することができる。なお、図6では、パイプ部材91を連通孔9の両端に挿入した例を示しているが、連通孔9の一端にのみ挿入したものであってもよい。
【0042】また、本例では、釣り糸用結束部材としてのビーズ4は、一つの連通孔9を有し、幹糸2とハリス3とを共に、この連通孔9に通しているが、複数の平行な連通孔を有する釣り糸用結束部材を用い、異なる連通孔に、幹糸2とハリス3とを別個に通すように構成してもよい。また、この複数の連通孔は、平行に設けられたものに限らず、例えば、2つの連通孔が互いに垂直になるように設けられていてもよい。
【0043】また、釣り糸用結束部材として、ビーズ4の代わりに、図3(B)のようなビーズ4’を用いてもよい。ビーズ4’がビーズ4に比べて特徴的なのは、連通孔9の下側の開口の幅9Bが、連通孔9の上側の開口の幅9Cよりも大きくなるように形成されている点である。そして、ビーズ4’では、連通孔9の下側の開口の幅9Bが結び目8の幅よりも広く形成され、連通孔9の下方領域を構成する拡幅部9bの空間を広く確保した形状となっている。このように、連通孔9の下側の開口の幅9Bだけを広げ、連通孔9の下方領域を構成する拡幅部9bの空間だけを広く確保することで、ビーズ4’全体の大きさを小さく保ちながら、ビーズ4’の上方側の肉厚を厚くすることができ、ビーズ4’の耐久性がよくなる。
【0044】ビーズ4’を用いた連結部K1では、ビーズ4’が結び目8の上方に位置し、結び目8の幅よりも広い幅を有する連通孔9の開口が下を向いた状態で、結び目8を覆うように配置される(図5(B))。このとき、幹糸2を図面の上方向に引っ張りながらビーズ4’を図面の下方向に押すことによって、結び目8がビーズ4’の連通孔9の下側の拡幅部9bに食い込むように配置される。
【0045】このように、結び目8がビーズ4’に食い込むように配置されることで、結び目8に隣接してビーズ4が配置される図5(A)の場合よりも、幹糸2とハリス3とを別方向に引っ張ったときに、結び目8が解けにくく、また幹糸2やハリス3が結び目8で切れにくくなる。
【0046】また、図3(A)において、連通孔9の上下両側の開口の幅9B,9Cが結び目8よりも広い幅(径)を備えるようにしてもよい。このようにすると、図5(B)の場合のように、幹糸2とハリス3を連通孔9に通す際にビーズ4’の上下方向を確認する必要がなくなる。但し、この場合に、図3(B)のビーズ4’と同等の耐久性を有するためには、ビーズ全体の大きさを大きくする必要がある。
【0047】ビーズ4’では、結び目8がビーズ4’の連通孔9の拡幅部9bに食い込むように配置されるため、拡幅部9bでは、幅狭部9aから連通孔9の開口へかけて連通孔9の幅が連続的に変化するようになっているのが好ましい。例えば、図3(C)に示すように、拡幅部9bにおける連通孔9の幅が直線的に変化し、断面形状がテーパー状になるように成形するとよい。幹糸2,ハリス3の太さや結び方により、結び目8の幅が多少違っていても、拡幅部9bにおける連通孔9の断面形状がテーパー状となっていれば、結び目8の幅に対応してビーズ4の内側面4dが結び目8と接触した状態で、拡幅部9bに結び目8を的確に食い込ませることができるからである。
【0048】なお、ビーズ4の幅狭部9aから拡幅部9bに連続する部分や、拡幅部9bから上端面4cに連続する部分は、曲線状なるように加工するとよい。角になっていると、幹糸2やハリス3と接触した際に、幹糸2やハリス3が切れやすくなってしまうからである。
【0049】図3(C)に示すようなビーズ4’を作成するときは、上述の電気ごての先端の形状をテーパー状として、電気ごてを連通孔9の端部に押し当てることで、拡幅部9bにおいて連通孔9の幅が直線的に変化するようにビーズ4を成形することができる。
【0050】釣り針5は、釣りで一般的に用いられる釣り用の釣り針からなる。釣り針5は、図2に示すように、ハリス3の端部3bに結びつけられている。釣り針5は、図1に示すように、針の先端部が上向きになるように結びつけられていると好適である。スナップ付ヨリモドシ6は、幹糸2と錘7とを連結するとともに、糸のヨリを防ぐ役割を果たすものである。幹糸2と錘7とを直接連結してもよい。
【0051】本例では、幹糸2の先端にスナップ付ヨリモドシ6および錘7を配置しているが、これに限定されず、幹糸2の先端に、ハリス3を介して釣り針5を連結してもよい。この場合、錘7が必要であれば、例えば、上述の道糸23と釣り用仕掛けの連結に用いたヨリモドシ24に代えて天秤を用いることとして、その天秤に必要な錘7を取り付けるようにすればよいし、幹糸2の任意の場所に直接取り付けることができるタイプの錘を用いて錘7を取付けるようにしてもよい。
【0052】幹糸2の先端にスナップ付ヨリモドシ6や錘7を配置する代わりに、ハリス3を介して釣り針5を連結する場合は、ヨリモドシを介して、又は幹糸3と直接にハリス3を連結する方法がある。また、その他にも、幹糸2の先端にハリス3を連結する方法として、図7に示す連結方法が考えられる。
【0053】図7に示した連結方法は、一般に「電車結び」等と呼ばれる釣り糸同士の連結方法を応用したものである。幹糸2とハリス3とを「電車結び」で連結する場合は、先ず、幹糸2とハリス3を平行に束ね、幹糸2の端部でハリス3を巻き込む形でコブ20を作る。ハリス3の端部でも同様にコブ30を作る。そして、幹糸2とハリス3とを左右に引っ張り、コブ20とコブ30が接触させることで、幹糸2とハリス3とを連結する。
【0054】図7に示す連結方法は、この「電車結び」において、幹糸2の端部のコブ20と、ハリス3の端部のコブ30との間に、ビーズ4(4’)を挿入したものである。このとき、コブ20と、コブ30との間の幹糸2及びハリス3は、ビーズ4(4’)の連通孔9を挿通している。そしてビーズ4(4’)の連通孔9の幅狭部9aの幅はコブ20及びコブ30の幅よりも狭いように形成されているため、この連結方法では、幹糸2とハリス3とを左右に引っ張ると、コブ20,コブ30が連通孔9の幅狭部9aを通過することができずに、幹糸2とハリス3とが連結されることとなる。
【0055】さらに、連通孔9の拡幅部9bの幅を、コブ20及びコブ30の少なくとも一部が収容されるような幅にすると、幹糸2とハリス3を左右に引っ張ったときに、コブ20,コブ30は拡幅部9b内で締め付けられ、幹糸2とハリス3とが強固に連結されるようになる。
【0056】すなわち、図7に示した連結方法を採用して、釣り用仕掛け1の幹糸2の先端にスナップ付ヨリモドシ6や錘7を配置する代わりに、幹糸2ハリス3を介して釣り針5を連結した釣り用仕掛けでは、ハリス3を巻き込む幹糸2で構成されたコブ20と、幹糸2を巻き込むハリス3で構成されたコブ30と、コブ20とコブ30との間で幹糸2とハリス3とを束ねるビーズ4によって、釣り用仕掛けの先端が構成され、コブ20とコブ30との間で幹糸2とハリス3とが束ねられた状態でビーズ4の連通孔9を挿通している。そして、連通孔9の幅狭部9aの幅はコブ20やコブ30の幅よりも狭く、連通孔9の開口の幅がコブ20やコブ30の幅よりも広く形成され、拡幅部9b内にコブ20やコブ30の少なくとも一部が収容されるようになっている。
【0057】図7に示すような連結方法を採用するのは、本例のように幹糸2とハリス3とを連結する場合に限らず、その他、釣り用仕掛けにおいて釣り糸の先端同士を連結する場合に採用できる。例えば、道糸23と幹糸2を直接連結する場合にも図7に示すような連結方法を採用してもよい。
【0058】本例の釣り用仕掛け1を備えた釣り具は、釣り針5に餌をつけて釣り用仕掛け1を水中に投げ込んで使用する。水中では、錘7の重さで幹糸2が略鉛直に下がった状態となる。ハリス3が幹糸2に対して上方向に伸びるように結びつけられているため、水中でハリス3は幹糸2から離れる。したがって、各釣り針5の距離が離れて、同時に複数の魚が釣り上げ易くなるとともに、釣り針5が水中で揺れ、魚を寄せ易くなる。魚は、釣り針5の近くに来ると、吸い込むようにして釣り針5に付いた餌に食いつく。釣り針5が魚に刺さると、魚は、逃げようとして泳ぎ回り、ハリス3と幹糸2とがからみやすくなる。また、このときの魚が引っ張る力や、釣り人が仕掛けを引き上げる動作により、結び目8に大きな力が掛かる。しかし、本例では、結び目8の上にビーズ4を配置しているため、幹糸2とハリス3に別方向に引張荷重が作用したときに、幹糸2とハリス3との間のからみが防止されるとともに、結び目8が解けることや、結び目8で幹糸2やハリス3が切れることを抑制することができる。
【0059】ここで、ビーズ4を配置することにより連結部K1で、幹糸2やハリス3が切れにくくなる機構について説明する。ビーズ4を備えない釣り用仕掛け1に魚が掛かった場合、図8(A)のように、結び目に直接引張荷重W1がかかる。この引張荷重W1が、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたり、解けたりすることのない限界の荷重W2より小さいときは、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりすることはない。
【0060】しかし、魚が水中で釣り針5を引っ張りながら泳ぎ回ったり、魚が針5にかかったときに急激に幹糸2を引っ張りあげたりすることで、結び目にかかる引張荷重W1がW2よりも大きくなると(W1>W2)、結び目が解けたり、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりするのである。一般に、釣り糸同士を結んだ場合、結び目で糸が切れやすくなることが知られ、結び目が解けたり、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりする時のW1は幹糸2やハリス3自体が耐え得る荷重W4よりも小さい。
【0061】一方、図8(B)に示すように、本例の釣り用仕掛け1を用いた場合には、主にビーズ4に、引張荷重W1がかかる。この引張荷重W1が、ビーズ4が破砕せずに耐え得る限界の荷重W3よりも大きくなったとき(W1>W3)、結び目8で幹糸2またはハリス3が切れるのである。本例では、プラスチック等からなるビーズ4を用いているため、ビーズ4の耐え得る荷重W3は、結び目8が耐え得る荷重W2より大きく(W3>W2)、ビーズ4を結び目8の上に配置することにより、結び目8で糸が切れにくくなるのである。
【0062】さらに、ビーズ4を結び目8の上に配置しない図8(A)の場合には、釣り用仕掛け1を何度か用いているうちに、幹糸2とハリス3とがからんだり、結び目8が緩んだりすることで結び目8の強度(結び目8が耐え得る荷重W2)が徐々に弱くなり、結び目8が解けやすくなったり、幹糸2やハリス3が切れやすくなる。これに対し、ビーズ4を用いた本例の釣り用仕掛け1(図8(B))では、幹糸2とハリス3とがからみにくく、また、ビーズ4は、釣り用仕掛け1を使用しても強度が弱くなり難い、加えて、幹糸2とハリス3との間に繰り返し引張荷重が加わるたびに、ビーズが結び目8を締め直す役目を果たし、結び目8の緩みを防止できる。このため、結び目8が解けにくく、また幹糸2やハリス3が切れにくくなり、釣り用仕掛け1が長持ちするという特長がある。
【0063】さらに、連通孔9の開口の幅9Bが結び目8の幅よりも広いビーズ4’を用いると、結び目8がビーズ4’の連通孔9の拡幅部9bに食い込むように配置されるため(図5(B))、拡幅部9bが結び目8を締め直す効果を大きくすることができ、結び目8がより解けにくく、また幹糸2やハリス3が結び目8でより切れにくくなる。このとき、幹糸2,ハリス3の太さや結び方により、結び目8の幅が多少違っていても、ビーズ4’では、拡幅部9bの幅が連続的に変化しているため、拡幅部9bが結び目8と接触した状態で、拡幅部9bに結び目8を的確に食い込ませることがでる。そのため、ビーズ4’では様々な幅の結び目8に対応できる。
【0064】次に、本発明に係る他の実施例について説明する。
(実施例2)本実施例2は請求項3乃至請求項7に係る発明の実施例である。図1及び図9に示すような釣り用仕掛け101は、特許請求の範囲の欄で「主糸」として記載した幹糸2と、特許請求の範囲の欄で「枝糸」として記載したハリス3と、それぞれのハリス3の端部に結び付けられた釣り針5と、幹糸2の下端部にスナップ付ヨリモドシ6を介して取り付けられた錘7と、を主要構成要素とする。幹糸2とハリス3とは連結部K2で連結され、連結部K2は釣り糸用結束部材としてのビーズ4と、幹糸2とハリス3との結び目108とで構成され、ビーズ4が、幹糸2とハリス3との結び目108の中に結びこまれた状態となっている。釣り用仕掛け101において、連結部K2の数は1つでもよいし、必要に応じてそれ以上でもよい。なお、上述の実施例1と同一部材は、本実施例2で同一の番号を付している。また、実施例1の場合と同様に、幹糸2の先端に、ハリス3を介して釣り針5を連結してもよい。
【0065】次に、連結部K2の具体的構造を、図10を用いて、ビーズ4が結び目108の中に結びこまれる手順に基づいて説明する。図10(A)は連結部K2を示しており、図面の上方に伸びる幹糸2が釣り竿21の先端方向に伸びている。また、図面の上方に伸びるハリス3の先端に釣り針5が結び付けられる。
【0066】先ず、幹糸2とハリス3とを束ねた束糸Lを、ビーズ4の連通孔9に、上方から下方に向けて通す(図10(A))。次に、連通孔9の下端から出ている束糸Lのうち連通孔9を1度通過したL1部と、束糸Lのうち未だ連通孔9を通過していないL0部とを、ビーズ4の上端面4cの直ぐ上で初めて交差させ、第1交差点P1を形成する(図10(B))。ここで、束糸LのL1部によって、輪状部Cが形成される。
【0067】次に、ビーズ4の直ぐ上の第1交差点P1で、L1部のうち輪状部C以外の部分を回旋させる(図10(C))。次にL1部のうち輪状部C以外の部分を、輪状部Cに通過させることで、輪状部Cを構成するL1部と交差させ、第2交差点P2を形成する(図10(D))。この状態で、すなわち、ビーズ4の上側で、束糸Lのうち未だ連通孔9を通過していないL0部が、束糸Lのうち連通孔9を1度通過したL1部と1度だけ交差した状態のまま、束糸Lを両端方向に引くことで、結び目108が形成され、その結び目108と、結び目108に結びこまれたビーズ4とから構成される連結部K2が形成される。
【0068】つまり、このように形成された連結部K2では、束糸Lが連通孔9を上端側から下端側へ少なくとも1回通過している。また、結び目108では、連通孔9を未だ通過していないL0部が、連通孔9を通過したL1部と、ビーズ4の上端面4cの直上ではじめて交差することにより、第1交差点P1と輪状部Cとを形成している。さらに、第1交差点P1を通過したL1部が輪状部Cを少なくとも一回通過し、輪状部Cを構成するL1部と交差することで、第2交差点P2を形成している。そして、ビーズ4の上側では、L0部はL1部と1度だけ交差する構成となっている。
【0069】以上のような手順に従って、結び目108とビーズ4とにより構成される連結部K2の形状は、結び目108の形状を種々変更することで変更できる。すなわち、束糸LのL1部をL0部に対して回旋させる(図10(C))方向、束糸LのL1部が輪状部Cを通過する(図10(D))回数や方向を変化させることで、例えば図11(A)〜(D)、図12(E)〜(H)に示すような形状の連結部を作ることができる。
【0070】但し、いずれの場合も、束糸LのL1部がL0部に対して回旋する回数は一回転以下にする必要がある。後述のように、本発明においては、針5方向からハリス3を介して連結部K2に伝わる荷重を、ハリス3とビーズ4との接触点で直接受け止めることにより連結部の強度を高めるものであるからである。つまり、束糸LのL1部がL0部に対して回旋する回数を一回転以上にしてしまうと(例えば図13)、針5から伸びるハリス3がビーズ4に接触する以前に、L0部に対して回旋されたL1部と接触してしまい、針5方向からハリス3を介して連結部K2に伝わる張力を、ハリス3とビーズ4との間の接触点で直接受け止めることができなくなる。そのため、束糸LのL1部がL0部に対して回旋する回数は一回転以下にする必要があるのである。
【0071】また、例えば、第1交差点P1がビーズ4の直ぐ上に形成されなかった場合にも、針5から伸びるハリス3がビーズ4に接触する以前に、L0部に対して回旋されたL1部と接触してしまい、針5方向からハリス3を介して連結部K2に伝わる張力を、ハリス3とビーズ104との間の接触点で直接受け止めることができなくなる。
【0072】なお、釣り糸用結束部材は、図3や図6に示すようなリング状体のビーズ4(4’)として、簡素な形状としてもよいが、その他にも様々に変形可能である。例えば、図14に示すような形状のビーズ104とすることができる。図14(A)はビーズ104の平面図で、図14(B)は図14(A)のA−A断面図である。図14に示すビーズ104は、上述のビーズ4の外側面4aに溝部10を形成したものであり、溝部10は連通孔9の向きと略同一となる方向に直線状に形成されている。
【0073】ビーズ104は溝部10を備えることにより、結び目108にビーズ104が結びこまれる際に、結び目108を構成する幹糸2やハリス3のうちビーズ104の側方に位置する部分が溝部10に収納される。このように、結び目108の一部が溝部10に収納されることで、ビーズ104に対する結び目108の位置が安定するようになり、幹糸2やハリス3とビーズ104とが動くことで不必要に擦れ合うことを防止して、幹糸2やハリス3が切れやすくなるのを防ぐことができる。
【0074】釣り糸用結束部材は、図15に示すような形状のビーズ114とすることもできる。図15(A)はビーズ114の側面図で、図15(B)は図15(A)におけるB−B断面図である。図15に示すビーズ114は、上述のビーズ104の溝部が上端面4cにまで連続して形成されたものであり、溝部10が連通孔9にまで達するようになっている。
【0075】図16に示すように、ビーズ114では、ビーズ104が結びこまれる際に、結び目108を構成する幹糸2やハリス3のうちビーズ114の側方及び上方に位置する部分が溝部10に収納される。このように、結び目108の多くの部分が溝部10に収納されることで、ビーズ114に対する結び目108の位置がより安定するようになり、外溝部10を設けるだけのビーズ104よりも、連結部K2で幹糸2やハリスとビーズ114とが不必要に擦れ合うことを防止することができる。
【0076】また、幅狭部9aから連通孔9の上側の開口にかけての拡幅部9bにおいて、連通孔9の幅が急に変化するように形成して、ビーズ114の内側面4dに棚状部4fを設けるようにしてもよい。棚状部4fを設けることにより、結び目108を構成する幹糸2やハリス3のうちビーズ114の上方に位置する部分の多くの部分、又は全てを拡幅部9bに収納することができる。これにより、例えばビーズ114と他の釣り具との間や、ビーズ114と水中の岩などとの間に結び目108が挟まれて、結び目108の強度が弱くなるのを防止できる。
【0077】本例の釣り用仕掛けの他の構成、釣り用仕掛け101の使用方法は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。本例の連結部K2では、結び目108にビーズ4が結び込まれているため、幹糸2とハリス3に別方向に引張荷重が作用したときに、結び目に直接荷重が作用するときに比べ、結び目で幹糸2やハリス3が切れにくくなるのである。
【0078】ここで、ビーズ4を配置することにより連結部K2で、幹糸2やハリス3が切れにくくなる機構について説明する。ビーズ4を備えない釣り用仕掛け1に魚が掛かった場合、図8(A)のように、結び目に直接引張荷重W1がかかる。この引張荷重W1が、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたり、解けたりすることのない限界の荷重W2より小さいときは、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりすることはない。
【0079】しかし、魚が水中で釣り針5を引っ張りながら泳ぎ回ったり、魚が針5にかかったときに急激に幹糸2を引っ張りあげたりすることで、結び目にかかる引張荷重W1がW2よりも大きくなると(W1>W2)、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりするのである。一般に、釣り糸同士を結んだ場合、結び目で糸が切れやすくなることが知られ、結び目が解けたり、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりする時のW1は幹糸2やハリス3自体が耐え得る荷重W4よりも小さい。
【0080】一方、図17に示すように、本例の釣り用仕掛け101を用いた場合には、針5方向からハリス3を介して連結部K2に伝わる引張荷重W1をハリス3とビーズ4との接触点P3で直接受け止める。したがて、引張荷重W1がビーズ4が破砕せずに耐え得る限界の荷重W3よりも大きくなったとき(W1>W3)、結び目108で、幹糸2またはハリス3が切れるのである。本例では、プラスチック等からなるビーズ4を用いているため、ビーズ104の耐え得る荷重W3は、結び目108が耐え得る荷重W2より大きく(W3>W2)、ビーズ4を結び目8の上に配置することにより、結び目108で糸が切れにくくなるのである。
【0081】(実施例3)本実施例3は請求項8に係る発明の実施例である。図1及び図18に示すように、本実施例3の釣り用仕掛け201は、特許請求の範囲の欄で「主糸」として記載した幹糸2と、特許請求の範囲の欄で「枝糸」として記載したハリス3と、それぞれのハリス3の端部に結び付けられた釣り針5と、幹糸2の下端部にスナップ付ヨリモドシ6を介して取り付けられた錘7と、を主要構成要素とする。幹糸2とハリス3とは連結部K3で連結される。釣り用仕掛け201において、連結部K3の数は1つでもよいし、必要に応じてそれ以上でもよい。なお、上述の実施例1、実施例2と同一部材は、本実施例3で同一の番号を付している。また、実施例1の場合と同様に、幹糸2の先端に、ハリス3を介して釣り針5を連結してもよい。
【0082】連結部K3では、抑止部材としての第1ビーズ41及び第4ビーズ44と、枝糸締結部材としての第2ビーズ42と、釣り糸用結束部材としての第3ビーズ43とによって、幹糸2とハリス3とが連結されている。第1ビーズ41,第2ビーズ42,第3ビーズ43,第4ビーズ44として、上述の実施例1で説明したビーズ4と同じものを用いることができる。
【0083】連結部K3の一番下に位置する第1ビーズ41には幹糸2だけが、下から2番目に位置する第2ビーズ42にはハリス3だけが、下から4番目に位置する第4ビーズ44には幹糸2だけが結ばれる。また、下から3番目の第3ビーズ43には、第1ビーズ41と第4ビーズ44との間の幹糸2と、端部が第2ビーズ42に結ばれたハリス3とが挿通されている。第1ビーズ41と幹糸2、第4ビーズ44と幹糸2、及び第2ビーズ42とハリス3との結び方は、上述の図11や図12で束糸Lをビーズ4に結んだ場合と同じ結び方で結ぶことができるが、他の結び方でもよい。例えば、第1ビーズ41,第4ビーズ44と幹糸3との結び方においては、第1ビーズ41,第4ビーズ44の連通孔を使って第1ビーズ41,第4ビーズ44に幹糸3を数回巻きつけるだけでもよい。
【0084】第1ビーズ41と第4ビーズ44は、その間で第3ビーズ43の上下方向の動きを制限するための部材であり、第1ビーズ41と第4ビーズ44との間隔はハリス3の長さや、複数の連結部K3を設けた場合には他の連結部K3との間隔等を考慮して、ハリス3同士が絡みにくいような間隔で決定される。なお、第1の抑止部材としての第1ビーズ41や第2の抑止部材としての第4ビーズ44を設けないで、本例の釣り用仕掛け201の末端に位置するヨリモドシ24やスナップ付ヨリモドシ6を抑止部材とすることで、第2ビーズ42や第3ビーズ43の上下方向の動きを制限するようにしてもよい。
【0085】本例の釣り用仕掛けの他の構成、釣り用仕掛け201の使用方法は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。本例の連結部K3では、幹糸2とハリス3とを第1ビーズ41と第4ビーズ44との間で束ねる第3ビーズ43が設けられ、第3ビーズ43が、第1実施例のビーズ4と同様の働きをすることで、幹糸2やハリス3が連結部K3で切れにくくなる。
【0086】ここで、ビーズ4を配置することにより連結部K3で、幹糸2やハリス3が切れにくくなる機構について説明する。上述したように、幹糸2にハリス3を直接結びつけた場合(図8(A))、釣り用仕掛けに魚が掛かると、結び目に直接引張荷重W1がかかる。この引張荷重W1が、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたり、解けたりすることのない限界の荷重W2より小さいときは、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりすることはない。
【0087】しかし、魚が水中で釣り針5を引っ張りながら泳ぎ回ったり、魚が針5にかかったときに急激に幹糸2を引っ張りあげたりすることで、結び目にかかる引張荷重W1がW2よりも大きくなると(W1>W2)、結び目が解けたり、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりするのである。一般に、釣り糸同士を結んだ場合、結び目で糸が切れやすくなることが知られ、結び目が解けたり、結び目で幹糸2またはハリス3が切れたりする時のW1は幹糸2やハリス3自体が耐え得る荷重W4よりも小さい。
【0088】一方、本実施例の釣り用仕掛け201を用いた場合には、図19に示すように、幹糸2及びハリス3からの引張荷重W1が第3ビーズ43に直接作用する。したがて、引張荷重W1が第3ビーズ43が破砕せずに耐え得る限界の荷重W3よりも大きくなったとき(W1>W3)、連結部K3が破壊される。本例では、第3ビーズ43としてプラスチック等からなるビーズ4を用いているため、ビーズ4の耐え得る荷重W3は、幹糸2とハリス3を直接結んだときの結び目が耐え得る荷重W2より大きく(W3>W2)、幹糸2とハリス3の連結部K3で糸が切れにくくなるのである。
【0089】さらに、本実施例の釣り用仕掛け201では、第2ビーズ42に結ばれたハリス3の端部が第1ビーズ41と第4ビーズ44との間の幹糸2に沿って移動可能に連結されるため、ハリス3の端部が幹糸2の一点に固定的に連結された場合に比べて、ハリス3に複雑な動きを与えることができ、より魚を餌に寄せ付けることができる。
【0090】本実施例では、第1ビーズ41,第2ビーズ42,第3ビーズ43,第4ビーズ44として、上述の実施例1で説明したビーズ4と同じものが用いられているが、上述のビーズ4’、 ビーズ104、ビーズ114と同じものを使用してもよい。また、第1の抑止部材や第2の抑止部材は第1ビーズ41や第4ビーズ44の代わりに公知のガンダマ,カミツブシ等を利用してもよいし、サルカン等の接続具を用いてもよい。
【0091】例えば、第1ビーズ41,第2ビーズ42として、上述のビーズ114と同じものを用いると、連結部K3で幹糸2やハリス3がより切れにくくなり好適である。つまり、魚が掛かって図19のような状態になると、第1ビーズ41,第2ビーズ42と第3ビーズ43との間に幹糸2やハリス3が挟まれる。釣り用仕掛け201を繰り返し使用しているうちに、幹糸2やハリス3がこのように繰り返し挟まれることで、劣化して切れやすくなることも考えられる。ところが、第1ビーズ41,第2ビーズ42として、上述のビーズ114と同じものを用いることで、第1ビーズ41に結ばれた幹糸2や、第2ビーズ42に結ばれたハリス3が溝部10や、棚状部4fにより形成される拡幅部9bの中に収容される。すると、幹糸2やハリス3が第1ビーズ41,第2ビーズ42と第3ビーズ43との間に挟まれることがなくなり、幹糸2やハリス3が連結部K3で切れやすくなるを防止することができるのである。
【0092】また、第1ビーズ41に結ばれた幹糸2や、第2ビーズ42に結ばれたハリス3が第3ビーズ43との間に挟まれることを防止するために、第1ビーズ41や第2ビーズ42の上部に結び目を保護するための蓋を設けるようにすることもできる。
【0093】また、本例では釣り糸用結束部材としての第3ビーズ43に実施例1のビーズ4を用いているが、実施例1で説明したように、針金を巻回して円筒状体としたもの、円筒形チューブの端部外側にリング状体を固定して端部を強化したもの、円筒形チューブに針金、糸等を巻回して強化したもの等、種々変更して用いることができる(例えば図6)。
【0094】(実施例4)本実施例4は、上述の実施例1〜実施例3を改変した実施例である。実施例1を改変する場合では、ハリス3がビーズ4の連通孔9を複数回通過するようにして、ハリス3がビーズ4に巻きつけられるようにするものである。また、実施例2を改変する場合では、図10(A)で束糸Lをビーズ4の連通孔9に通すときに、ハリス3が連通孔9を複数回通過するようにして、ハリス3がビーズ4に巻きつけられるようにするものである。また、実施例3を改変する場合では、ハリス3が第3ビーズ43の連通孔9を複数回通過するようにして、ハリス3が第3ビーズ43に巻きつけられるようにするものである。いずれの場合も、釣り用仕掛け1,101,201のその他の構成は実施例1,実施例2,実施例3で説明した構成と同じである。
【0095】このように、実施例1,実施例2でビーズ4に、実施例3で第3ビーズ43にハリス3が巻きつけられるように連結部K1,連結部K2,連結部K3を構成することで、連結部K1,連結部K2,連結部K3でハリス3が、より切れにくくなる。つまり、図8(B)や図17や図19に示すように、引張荷重W1が作用した場合に、ビーズ4や第3ビーズ43にハリス3が巻きつけられるように構成されていると、ハリス3を引く力(引張荷重W1)が、ハリス3とビーズ4,第3ビーズ43との接触部の抵抗力により減殺され、引張荷重W1が結び目8,結び目108,第2ビーズ42におけるハリス3の結び目に伝わる割合が減少することとなる。これにより、連結部K1,連結部K2,連結部K3でハリス3が、より切れにくくなるのである。
【0096】なお、幹糸2やハリス3の太さは釣る魚の対象によって様々であり、従って、上述の実施例1〜実施例4においても、幹糸2やハリス3の太さに合わせて、ビーズ4,ビーズ4’,ビーズ104,ビーズ114の大きさを適宜変更して実施するものである。
【0097】次に、本発明の作用効果を確認するために、本発明の実施例1,実施例2の釣り用仕掛けと、従来例の釣り用仕掛けとについて、幹糸とハリスとの結び目の強度対比を行ったので、以下に説明する。
【0098】強度対比は、以下の4つについておこなった。
■図20(A)のように、釣り糸32,33の結び目38を作ったものを用いた場合。
■図20(B)のように、釣り糸32,33の結び目38を作り、ビーズ34に釣り糸32,33を通し、ビーズ34として、プラスチックのみで作られたビーズ4を用いた場合。
■図20(B)のように、釣り糸32,33の結び目38を作り、ビーズ34に釣り糸32,33を通し、ビーズ34として、金属(銅)製のパイプ部材91を連通孔9に挿入し、連通孔9の開口が結び目38の幅よりも広いビーズ4’を用いた場合。
■図20(C)のように、釣り糸32,33の結び目38を作り、ビーズ34に釣り糸32,33を通し、ビーズ34として、プラスチックのみで作られたビーズ4を用いた場合。
【0099】釣り糸32,33として、GOSEN社製ホンテロンGP2号(直径0.235mm)を用いている。なお、図20は、理解の容易のため、ビーズ34および結び目38の部分のみ大きく描いている。本強度対比では、図20のように、釣り糸33の一端部に天秤36をつり下げ、この状態で、天秤36の上に錘37を載せていき、結び目38で糸が切れるとき、またはビーズ34が割れるときの錘37の重さMmaxの測定を行った。
【0100】図示しないが、図20の上方に伸びる釣り糸32の先端は、パイプに8〜10回程度巻きつけられることで固定されている。釣り糸の先端を結んで固定すると、強度対比中にその結び目で釣り糸が切れてしまう可能性があるからである。同様の理由で、釣り糸33の先端は、天秤36に結びつけられるのではなく、天秤36の一部に8〜10回程度巻きつけられて固定されている。
【0101】上記対比実験の結果、Mmaxの値が、上記■の場合では1900〜2300g、上記■の場合では2800g、上記■の場合では3400〜3900g、上記■の場合では3500〜3900gであった。そして、釣り糸32(33)だけで結び目がない場合では、Mmaxの値が4000〜4200であった。
【0102】以上の強度対比の結果から、実施例1や実施例2の場合に、従来に比べて、釣り糸の連結部が強くなることが確認される。
【0103】
【発明の効果】以上のように本発明の釣り糸用結束部材によれば、結び目が釣り糸用結束部材の拡幅部に食い込むように配置され、主糸と枝糸との間に繰り返し引張荷重が加わるたびに、釣り糸用結束部材が結び目を締め直す役目を果たし、結び目の緩みを防止でき、主糸や枝糸が切れにくくなり、釣り用仕掛けが長持ちする。さらに、本発明の釣り糸用結束部材は、主糸,枝糸の太さや結び方により、結び目の幅が多少違っていても、拡幅部における連通孔の幅が直線的に変化しているため、様々な幅の結び目に対応して、結び目を釣り糸用結束部材の拡幅部に確実に食い込ませることができる。また、本発明によれば、釣り糸用結束部材に対する結び目の位置が安定し、主糸や枝糸と釣り糸用結束部材とが不必要に擦れ合うことを防止して、主糸や枝糸が切れやすくなるのを防ぐことができる。また、本発明の釣り用仕掛けによれば、枝糸を介して連結部に伝わる荷重を、枝糸と釣り糸用結束部材との接触点で直接受け止めることにより連結部の強度を高め、主糸と枝糸との連結部で糸が切れにくくすることができる。また、本発明の釣り用仕掛けによれば、主糸及び枝糸を介して連結部に伝わる荷重が釣り糸用結束部材に直接作用することで、主糸と枝糸との連結部で糸が切れにくくすることができる。また、本発明によれば、枝糸を介して連結部に伝わる荷重が、枝糸と釣り糸用結束部材との接触部の抵抗力により減殺され、主糸と枝糸との連結部で糸が切れにくくすることができる。
【出願人】 【識別番号】300030130
【氏名又は名称】▲浜▼田 昶
【出願日】 平成13年4月27日(2001.4.27)
【代理人】 【識別番号】100088580
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 敦 (外1名)
【公開番号】 特開2002−325531(P2002−325531A)
【公開日】 平成14年11月12日(2002.11.12)
【出願番号】 特願2001−133519(P2001−133519)