| 【発明の名称】 |
水換え掃除用具 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊 藤 嘉 信
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| 【要約】 |
【課題】操作が簡単で、しかも、水槽内から取り出すことなく、砂利に付着した藻、苔類の分離・除去、砂利に混じった排泄物の分離・除去が簡単に実現できる水換え掃除用具を提供する。
【解決手段】下端を開口した吸引口体と、吸引口体の上端に連着された吸引管と、吸引管に設けられた吸引手段とを具備し、前記吸引口体は、その周壁に複数の吸水口を形成しており、前記吸引手段による吸引力で渦流、対流、複合流の少なくとも一つを内部に生起するように構成されている。また、吸引口体の内部に渦流を生起させる構成として、前記吸引口体は倒立カップ状に形成され、前記吸水口は前記吸引口体の内周壁に対して、ほぼ接線方向に向けて開口されている。また、吸引口体の内部に対流を生起させる構成として、前記吸引口体には、上部に第2の吸水口が開口されると共に、前記第2の吸水口の上端から内側に延びるフラップが形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 下端を開口した吸引口体と、該吸引口体の上端に連着された吸引管と、該吸引管に設けられた吸引手段とを具備し、前記吸引口体は、その周壁に複数の吸水口を形成しており、前記吸引手段による吸引力で渦流、対流、複合流の少なくとも一つを内部に生起するように構成されていることを特徴とする水換え掃除用具。 【請求項2】 前記吸引口体は倒立カップ状に形成され、前記吸水口は前記吸引口体の内周壁に対して、ほぼ接線方向に向けて開口されており、前記吸引手段による吸引力で渦流を内部に生起するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の水換え掃除用具。 【請求項3】 前記吸引口体には、上部に第2の吸水口が開口されると共に、前記第2の吸水口の上端から内側に延びるフラップが形成され、前記吸引手段による吸引力で対流を内部に生起するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の水換え掃除用具。 【請求項4】 前記吸引手段は手押しポンプで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の水換え掃除用具。 【請求項5】 前記吸引手段には、水流調節バルブが連結されていることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の水換え掃除用具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主として、観賞魚用の水槽における水換え掃除用具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、水槽内で観賞魚などを飼育する際に問題となるのは、観賞魚の排泄物、水槽内で発生する藻,苔類などが水質を悪化させることで、このため、定期的な清掃が必要である。従来から、濾過装置を付けた循環ポンプを水槽に装備して、水槽内の水質を良好に保つこともなされているが、水槽内底部に敷き詰めた砂利や水槽側壁に付着した藻、苔類あるいは砂利の間に沈殿した排泄物などを排除することは、実質的に困難であり、結局のところ、手作業による清掃が必要となる。 【0003】この手作業による清掃では、他容器への観賞魚の移し替え、サイフォン作用を利用した水の排除、砂利の取り出し、洗浄など、かなり面倒な作業が必要である。特に、砂利に付着した藻、苔類の洗浄、砂利に混じった排泄物などの除去には、水洗いを繰り返す必要がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、操作が簡単で、しかも、水槽内から取り出すことなく、砂利に付着した藻、苔類の分離・除去、砂利に混じった排泄物の分離・除去が簡単に実現できる水換え掃除用具を提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】このため、本発明では、下端を開口した吸引口体と、該吸引口体の上端に連着された吸引管と、該吸引管に設けられた吸引手段とを具備し、前記吸引口体は、その周壁に複数の吸水口を形成しており、前記吸引手段による吸引力で渦流、対流、複合流の少なくとも一つを内部に生起するように構成されていることを特徴とする。 【0006】このような構成では、吸引口体の下端開口を水槽内底部の砂利の上に位置させ、吸引手段の吸引作用によって、吸水口を経由して水槽内の水を吸い上げると、前記吸引口体の内で渦流、対流、複合流の少なくとも一つが生起し、前記吸引口体内で砂利が排泄物と共に舞い上がり、撹拌される。 【0007】これによって、砂利に付着した藻、苔類が剥離されるが、水の吸い上げによって、比重の小さな排泄物、藻、苔類などが砂利と分離され、外部に排除される。このため、従来のような面倒な手作業を行うことなく、簡単に、水槽内の清掃が達成される。なお、必要なら、この清掃に先立って、水槽の内側壁を拭い、汚れを壁面から水中へと遊離させるのがよい。 【0008】この場合、本発明の渦流を生起させる実施の形態として、前記吸水口が、倒立カップ状に形成された前記吸引口体の内周壁に対して、ほぼ接線方向に向けて開口されていることが好ましい。これは、簡単な構成で、吸引口体の内部における渦流の発生効率を向上させる点で有効である。また、対流を生起させる実施の形態として、前記吸引口体の上部に第2の吸水口が開口されると共に、前記第2の吸水口の上端から内側に延びるフラップが形成されていることが好ましい。このような構成で、吸引口体の内部に対流を生起させながら、同時に渦流を生起させることで、砂利に付着した藻、苔類の分離・除去、砂利に混じった排泄物の分離・除去の効率が良いものとすることができる。さらに、前記吸引手段が手押しポンプで構成されていることによって、道具としての構成を簡素化し、低コスト化できる。 【0009】さらに、前記吸引手段に、水流調節バルブを連結することで、吸い上げの力を調整することにより、吸引管を経て、砂利が外部に排出されるのを避けることができる。また、吸引口からの吸い込みで、例えば、水槽内の魚類が吸引口体内に引き込まれるのを防止できるから、水槽内に魚を遊泳させたまま、清掃することも可能となる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して、具体的に説明する。なお、図1は、本発明の要部である吸引カップの斜視図、図2は前記吸引カップ内の渦流の状態を示す底面図、図3は全体構成を示す斜視図、また、図4はその他の構成部材を示す図である。 【0011】本発明に係わる水換え掃除用具は、下端を開口した倒立カップ状の吸引口体1と、吸引口体1の上端に形成した環状のジョイント部5に連着された透明な吸引管10と、水深調整吸水パイプ12と、吸引手段13(ここでは、軟質弾性合成樹脂で構成された、公知の手押しポンプ)とを具備し、これらが連続するように設けられると共に、互いに着脱可能に連結されている。なお、この実施の形態では、吸引される水流の状況を視認することができるように、それぞれが透明な硬質合成樹脂管で構成されている。さらに、吸引効率を上げるように、吸引管10は逆流防止弁11を備えている。また、水深調整吸水パイプ12は、水槽の大きさに対応可能に長さが調節されて設けられるものであり、このことにより、大型の水槽であってもその底を清掃することができる。 【0012】そして、吸引口体1は、その周囲に等間隔で、下端開口から切り込みが形成してあり、その切り込みによって互いに分離された複数個(4個)の壁面部2・・を捩って、吸引口体1の周壁にスリット状の複数の吸水口3・・を形成しており、その結果、吸水口3・・は、吸引口体1の内周壁に対して、ほぼ接線方向に向けて開口された状態であり、吸引手段13による吸引力で渦流を内部に生起するように構成されている。 【0013】なお、この実施の形態では、水深調整吸水パイプ12には、エルボ管を介して水流調節バルブ14が連結されている。なお、この実施の形態では、水流調節バルブ14は、吸引手段13の吸引側に一体的に接続されている。また、吸引手段13は、その吐出側に、公知のように、逆流防止弁11を備えており、可撓性の排水ホース15(軟質合成樹脂製)が接続してある。異なるサイズのホースやパイプを連結して使用する際に、コネクター(図省略)を適宜に使用した場合には、排水量に応じて最適にパイプやホースを選択することができる。 【0014】このような構成では、吸引口体1の下端開口を水槽8の内底部にある砂利7の上に位置させ、吸引手段13の吸引作用(手押しポンプ作用)によって、吸水口3・・を経由して水槽8内の水を吸い上げると、吸引口体1内で渦流6が生起し、吸引口体1内で砂利7が排泄物と共に舞い上がり、撹拌される。 【0015】これによって、砂利7に付着した藻、苔類が剥離されるが、水の吸い上げによって、比重の小さな排泄物、藻、苔類などが砂利7と分離され、吸引口体1の頂部にある吸出口4を経て、吸引管10、水深調整吸水パイプ12、吸引手段13、排水ホース15を通し、外部に排除される。このため、従来のような面倒な手作業を行うことなく、簡単に、水槽内の清掃が達成される。なお、必要なら、この清掃に先立って、水槽の内側壁を拭い、汚れを壁面から水中へと遊離させるのがよい。また、清掃作業中、水槽8に代え置き水を順次供給すると良い。 【0016】この場合、吸水口3・・が、吸引口体1の内周壁に対して、ほぼ接線方向に向けて開口されているので、簡単な構成でありながら、吸引口体1の内部における渦流の発生効率を向上させることができる。さらに、吸引手段13に、水流調節バルブ14を連結することで、吸い上げの力を調整することにより、透明な吸引管10、水深調整吸水パイプ12の中を目視しながら、これらを経て、砂利7が外部に排出されるのを避けることができる。また、水流の調節で、例えば、吸引口3・・からの吸い込みで、水槽8内の魚類が吸引口体1内に引き込まれるのを防止できるから、時には、水槽8内に魚を遊泳させたまま、清掃することも可能となる。 【0017】図5は、他の実施の形態の吸引口体1であり、内部で対流9が生起していることを示した説明図である。この図に示すように、倒立カップ状に形成された吸引口体1の周壁の下部には吸水口3が、上部には第2の吸水口20が開口されている。さらに、その吸水口3及び第2の吸水口20のそれぞれの上端からは、吸引口体1の内側に延びるフラップ21が形成されている。吸引手段による吸引力で、第2の吸水口20から取り込まれた水流30は、フラップ21が有ることにより下方に向かう流れとなるが、吸水口3から取り込まれた上方へ向かう水流と緩衝し対流9を生起させる。このような対流9は、吸引口体1内で、舞い上がった砂利7を上下に攪拌し、砂利7に付着した藻、苔類などを水中に分離する。 【0018】図6は、対流を生起させる円筒形状の吸引口体1を示したものである。この吸引口体1の周壁の下部には、吸水口3が、上部には内側に延びるフラップが形成された第2の吸水口20が開口されている。吸引口体1の形状が、このような円筒形状であった場合でも、上部にフラップが形成された第2の吸水口20を開口することによって、内部に対流9を生起させることができる。また、このように内部に対流9を生起させることにより、砂利7に付着した藻、苔類などを効率良く水中に分離することができる。 【0019】図7は、渦流6と対流7とを同時に生起するように構成された吸引口体1を示したものである。この吸引口体1は、倒立カップ状に形成されており、その下部には吸水口3が内周壁に対してほぼ接線方向に向けて開口されており、上部にはフラップが形成された第2の吸水口20が開口されている。このような吸引口体1の内部では、下部で渦流6が生起すると共に、上部で対流7が生起する。また、渦流6と対流7とが互いに緩衝して複雑な複合流となる領域もあり、砂利7に付着した藻、苔類などをさらに効率良く水中に分離することができる。 【0020】 【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、下端を開口した吸引口体と、該吸引口体の上端に連着された吸引管と、該吸引管に設けられた吸引手段とを具備し、前記吸引口体は、その周壁に複数の吸水口を形成しており、前記吸引手段による吸引力で渦流、対流、複合流の少なくとも一つを内部に生起するように構成されている。また、前記吸引手段による吸引力で渦流を内部に生起する構成として、前記吸引口体は倒立カップ状に形成され、前記吸水口は前記吸引口体の内周壁に対して、ほぼ接線方向に向けて開口されている。また、対流を内部に生起する構成として、前記吸引口体には、上部に第2の吸水口が開口されると共に、前記第2の吸水口の上端から内側に延びるフラップが形成されている。 【0021】従って、本発明の水換え掃除用具は、その操作が簡単で、しかも、水槽内から取り出すことなく、砂利に付着した藻、苔類の分離・除去、砂利に混じった排泄物の分離・除去が簡単に実現できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500148374 【氏名又は名称】伊藤 嘉信
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| 【出願日】 |
平成13年6月8日(2001.6.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093399 【弁理士】 【氏名又は名称】瀬谷 徹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−325522(P2002−325522A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月12日(2002.11.12) |
| 【出願番号】 |
特願2001−174765(P2001−174765) |
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