| 【発明の名称】 |
ペット用トイレ敷料、その製造装置及び製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】今村 博司
【氏名】山岸 裕治
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| 【要約】 |
【課題】水溶性紙素材から簡便且つ安全に得られ、下水に流すことのできる動物用のトイレの敷料、その製造装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】トイレットペーパー6は、ガイドローラ9を経て、送りローラ10、11へ案内された後、滑り板12上に、一定の搬送速度で送り出される。送りローラ10には主動歯車15が固着されており、その回転は、従動歯車16に伝えられ、従動歯車16に固着された切り裂きローラ17を回転させる。切り裂きローラ17上の櫛状爪18の先端部は、滑り板12上に送り出されてきたトイレットペーパー6に当接し、トイレットペーパー6を切断して動物用のトイレの敷料を構成する紙片1を生成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 帯状の原紙を切断した紙片よりなることを特徴とするペット用トイレ敷料。 【請求項2】 前記帯状の原紙が水溶性紙であることを特徴とする請求項1記載のペット用トイレ敷料。 【請求項3】 回転軸を中心として放射状に構成した複数の爪を有し、滑り板上に連続的に供給される帯状の原紙を該滑り板上で、前記爪により、拘持する一方、前記爪が、前記原紙を介する前記滑り板との接触に伴い、弾性変形し、前記原紙を介する前記滑り板との接触から前記爪が解放される際、前記弾性変形からの弾性復帰力により前記爪が、前記原紙を切断するように構成したことを特徴とするペット用トイレ敷料の製造装置。 【請求項4】 前記爪が、薄板状の金属弾性体を含んでなることを特徴とする請求項3記載のペット用トイレ敷料の製造装置。 【請求項5】 前記爪が、隣り合う爪の刃部と刃間部が交互に配設されている櫛状爪であることを特徴とする請求項3または請求項4記載のペット用トイレ敷料の製造装置。 【請求項6】 前記櫛状爪の前記刃部が前記刃間部よりも幅広く構成されることを特徴とする請求項5記載のペット用トイレ敷料の製造装置。 【請求項7】 前記櫛状爪を配設するローラ部を備え、前記滑り板、前記櫛状爪、及び前記ローラ部の少なくとも1つを導電性素材を含んで構成することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置。 【請求項8】 前記滑り板の少なくとも前記櫛状爪と前記原紙を介して当接する部位をガラス板により構成することを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置。 【請求項9】 滑り板上に連続的に供給される帯状の原紙を該滑り板上で、回転軸を中心として放射状に構成した複数の爪により、拘持する一方、前記爪が、前記原紙を介する前記滑り板との接触に伴い、弾性変形し、前記原紙を介する前記滑り板との接触から前記爪が解放される際、前記弾性変形からの弾性復帰力により前記爪が、前記原紙を切断することを特徴とするペット用トイレ敷料の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は猫、犬、ハムスター等に代表される、室内でペットとして飼育可能な動物用のトイレの敷料、その製造装置及びその製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、室内でペットとして飼育可能な動物用のトイレの敷料としては、例えば、ベントナイト等の鉱物類を主とするものが所謂"猫砂"として好んで使用されてきた。しかし、使用済みの"猫砂"は、通常、生ゴミ、又は可燃ゴミとして家庭から排出されるが、ベントナイト等の鉱物類は、焼却炉では焼却されず、更なる処理を要するという問題点があり、昨今の環境意識の高まりを背景に、近年は、寧ろ、可燃ゴミとして処理できる紙や木質系に代表される非鉱物系の"猫砂"に対する需要伸長が著しい。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる非鉱物系の"猫砂"にも以下のような問題がある。即ち、1年間に家庭からゴミとして排出される非鉱物系の"猫砂"の総量を概算すると、対象動物を猫だけに限定しただけでも膨大な数量になる。現在、日本国内の猫の飼育頭数は約785万頭であり、この内、屋内のみで飼育されているのは約406万頭である(平成10年度データ)。この結果、約5kg/頭・月[非鉱物系の"猫砂"消費量]×406万頭×12ヶ月=約24万tとなり、新たなゴミ処理問題の原因ともなりかねない。 【0004】一方、ゴミ回収に出す必要がなく、下水に流して処理できるタイプの"猫砂[非鉱物系]"で紙やおから等よりなるものは、上記のものと比較すると高価で、広く普及するには至っていない。 【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、比較的低価格で、トイレットペーパー等として長年の使用実績のある水溶性紙素材から簡便且つ安全に得られ、下水に流すことのできる動物用のトイレの敷料、その製造装置及びその製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載のペット用トイレ敷料の発明にあっては、帯状の原紙を切断した紙片よりなることを特徴とするものである。 【0007】請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のペット用トイレ敷料において、前記帯状の原紙が水溶性紙であることを特徴とするものである。 【0008】請求項3記載のペット用トイレ敷料の製造装置の発明にあっては、回転軸を中心として放射状に構成した複数の爪を有し、滑り板上に連続的に供給される帯状の原紙を該滑り板上で、前記爪により、拘持する一方、前記爪が、前記原紙を介する前記滑り板との接触に伴い、弾性変形し、前記原紙を介する前記滑り板との接触から前記爪が解放される際、前記弾性変形からの弾性復帰力により前記爪が、前記原紙を切断するように構成したことを特徴とするものである。 【0009】請求項4記載の発明にあっては、請求項3記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記爪が、薄板状の金属弾性体を含んでなることを特徴とするものである。 【0010】請求項5記載の発明にあっては、請求項3または請求項4記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記爪が、隣り合う爪の刃部と刃間部が交互に配設されている櫛状爪であることを特徴とするものである。 【0011】請求項6記載の発明にあっては、請求項5記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記櫛状爪の前記刃部が前記刃間部よりも幅広く構成されることを特徴とするものである。 【0012】請求項7記載の発明にあっては、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記櫛状爪を配設するローラ部を備え、前記滑り板、前記櫛状爪、及び前記ローラ部の少なくとも1つを導電性素材を含んで構成することを特徴とするものである。 【0013】請求項8記載の発明にあっては、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記滑り板の少なくとも前記櫛状爪と前記原紙を介して当接する部位をガラス板により構成することを特徴とするものである。 【0014】請求項9記載のペット用トイレ敷料の製造方法の発明にあっては、滑り板上に連続的に供給される帯状の原紙を該滑り板上で、回転軸を中心として放射状に構成した複数の爪により、拘持する一方、前記爪が、前記原紙を介する前記滑り板との接触に伴い、弾性変形し、前記原紙を介する前記滑り板との接触から前記爪が解放される際、前記弾性変形からの弾性復帰力により前記爪が、前記原紙を切断することを特徴とするものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図面に基づき説明する。なお、本発明に係る動物用のトイレの敷料、その製造装置及びその製造方法は、下記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0016】本発明の第1の実施形態の構成を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明に係るペット用トイレ敷料の使用形態を示す断面模式図である。図2は、本発明に係るペット用トイレ敷料の異なる使用形態を示す断面模式図である。図1において、ペット用トイレ敷料は、帯状の原紙を切断した紙片1よりなるもので、水溶性紙素材等の薄く粗い再生紙(厚さ0.2mm以下)を切断してペット用トイレ容器2a内に1.0〜10.0cmの厚みで敷き詰めたものである。 【0017】ペット用トイレ敷料を構成する水溶性紙素材としては、例えば、市販のトイレットペーパー等を好適に使用することができる。猫を使った実験では、平均6ロール[55m巻き]/頭・月のトイレットペーパーを消費することが明らかとなり、単純なコスト試算では、市販の猫砂の1/3から1/5以下で足りることになり経済的にも有利である。しかも、トイレットペーパーとしての長年の使用実績を勘案すれば、使用後は全て水洗トイレを経由して下水に流すことにより容易に処理可能である。更に、トイレットペーパー自身は、そのほとんどが再生パルプから作られているので、リサイクル面で環境に優しいと言える。即ち、使用済み後の処理において、生ゴミ、又は可燃ゴミとして出す必要がなくなり、その分のゴミ排出が削減でき、本来的に非鉱物系なので不燃ゴミを残留するおそれもないからである。但し、本発明に使用可能な水溶性紙素材としては、トイレットペーパーのみに限定されるものではなく、水にほぐれるという機能があれば、他の水溶性紙素材も当然に使用可能であり、上記課題解決に寄与する限りにおいて何ら制約のないことはいうまでもない。 【0018】図3は、本発明に係るペット用トイレ敷料における切断した紙片1の典型的形状を示す模式図である。即ち、切断した紙片の形状は、略方形、又は略短冊形で、大きさは、望ましくは25mm2以上1,000mm2以下とするのが好ましいことが判った。このように生成する紙片の大きさを比較的小さくすることにより、紙片全体の表面積が大きくすることが可能で、ペットの排泄物中に含まれる水分の吸収量を相対的に高められるという利点があるからである。 【0019】紙片の平均的な大きさが上記の範囲よりも小さすぎると、紙片が舞い上がり、埃っぽくなる傾向があり、逆に、紙片の平均的な大きさが上記の範囲よりも大きすぎると、水分の相対的吸収量が低下するため、好ましくない。これに対して、紙片の大きさを上記の範囲内にすると、腐葉土に近い感触が得られ、ペットに与える違和感を低減し得ることも判った。 【0020】本発明に係るペット用トイレ敷料の使用形態も図1に示すもののみに限定されるものではなく、種々のバリエーションが可能である。例えば、図2は、ペット用トイレ容器2b内に、すのこ状の底部3を有する容器2cを重ねて用いるタイプのペット用トイレに本発明に係るペット用トイレ敷料である紙片1を用いた例である。即ち、この場合、より快適な環境を確保するため、消臭部材(ペットシート)4をペット用トイレ容器2bの底部に配設することもできる。 【0021】図4は、本発明に係る動物用トイレの敷料製造装置5の断面図を示すものである(図中矢印は、トイレットペーパー6の搬送方向、或いは、ローラの回転方向等を示すものである。)。一方、図5は、本発明の動物用トイレの敷料製造装置5の正面図を示すものである。 【0022】まず、トイレットペーパーホルダー7に保持されたトイレットペーパーロール8より引き出されたトイレットペーパー6は、皺が寄らないようにガイドローラ9を経て、送りローラ10、11へ案内された後、滑り板12上に、一定の搬送速度で送り出される。 【0023】駆動軸13は、送りローラ10と同軸で構成されており、駆動ハンドル14によって駆動される。勿論、駆動ハンドル14の代わりにモーター等の駆動原を連結することも可能である。送りローラ10には主動歯車15が固着されており、その回転は、従動歯車16に伝えられ、従動歯車16に固着された切り裂きローラ17を回転させる。 【0024】切り裂きローラ17の外周には偶数本、例えば図4では4本の櫛状爪18a乃至18dが配設されている。勿論、櫛状爪18の本数は4本に限定されるものではなく、2本、6本、或いは8本以上、或いは奇数本でもよく、上記課題解決に寄与する限りにおいて何ら制約のないことはいうまでもない。 【0025】いうまでもなく、櫛状爪18の本数が多いほど、得られる紙片1は、細かくなる。櫛状爪18先端部の移動速度は、歯車15、16のギア比、及び送りローラ10と櫛状爪18の回転半径比で決定される。本実施形態では、例えば、歯車15、16のギア比を2:1、送りローラ10と櫛状爪18の回転半径比を1:3に設定したので、櫛状爪18先端部の移動速度は、紙送り速度の約6倍となる。この櫛状爪18の先端部は、前述の滑り板12上に送り出されてきたトイレットペーパー6に当接し、当該櫛状爪18により、トイレットペーパー6を切断する。 【0026】この動作を、図6を用いて説明する。図6は、本発明に係る動物用トイレの敷料製造装置5において、紙片1が切断される過程を示す模式図であり、1枚の櫛状爪18の動きのみに着目したものである。本実施形態では、櫛状爪18は、薄板状の金属弾性体により形成されている。 【0027】まず、切り裂きローラ17の矢印方向への回転に従い、■の位置で櫛状爪18先端部がトイレットペーパー6に当接する。更に、ローラ17の回転が進むと、■の位置で櫛状爪18自身の弾性変形を伴いつつ、トイレットペーパー6に櫛状爪18の先端部が食い込む。最終的には、■の位置で矢印に示すように、トイレットペーパー6を介した滑り板12との接触から櫛状爪18先端部が開放され、弾性変形からの弾性復帰力により爪先に食い込んでいたトイレットペーパー6を切断して、紙片1を分離する。 【0028】即ち、本実施形態では、前記櫛状爪18自身が弾性変形できるので、これが、トイレットペーパー6等の原紙に確実に食い込み、かかる原紙を介した前記滑り板12との接触から前記櫛状爪18が解放される際、前記弾性変形からの弾性復帰力により前記トイレットペーパー6等の原紙を切断するのでこれを効率良く切断できるというものである。実験の結果、櫛状爪18先端部の移動速度が、少なくとも紙送り速度の約4倍から8倍の範囲内にあるときトイレットペーパー6が好適に切断可能であることが判明した。但し、本発明に適用可能な稼動条件は、かかる範囲にのみに限定されるものではなく、これ以外の倍率も当然に適用可能であり、上記課題解決に寄与する限りにおいて何ら制約のないことはいうまでもない。一般に、当該倍率が高いほど、相対的に得られる紙片1は、細かくなる傾向が認められた。尚、本実施形態における櫛状爪18は、図5に示すようにトイレットペーパーロール8の幅の全範囲を切断可能なように充分な横幅をもって構成されている。 【0029】図7は、本発明に係る動物用トイレの敷料製造装置5における櫛状爪18の配列の要部を示すもので、(a) 、(b)は相互に隣接する櫛状爪18の配列の典型的実施形態の要部を示す概略模式図である。即ち、本実施形態では、隣り合う櫛状爪18aと18bは、隣り合う櫛状爪18aの刃部Aと18bの刃間部Bが爪の送り方向に対して交互に配設される構成としている。この関係は残る櫛状爪18c及び18dにおいても同様である。かかる構成を採用することにより、トイレットペーパー6から切断された紙片1が相互に帯状につながることはなく、分離した紙片1を効率良く提供することができる。尚、櫛状爪18先端部は、長時間の連続使用にも対応可能な耐久性と強靭性を考慮すれば、好適には、薄板状の金属弾性体を含んで構成できるが、構成可能な素材は、これらのみに限定されるものではなく、上記課題解決に寄与する限りにおいて何ら制約のないことはいうまでもない。 【0030】以上のように、比較的簡単な構成の装置5により、本発明に係る動物用のトイレの敷料として使用可能な紙片1を簡便に製造することができる。 【0031】図8は、本発明に係る動物用トイレの敷料製造装置における櫛状爪の刃部と刃間部の幅の典型的実施形態の要部を示す概略模式図である。即ち、本実施形態においては、前記櫛状爪18の刃部Aの幅と、刃間部Bの幅を比較したとき、刃部Aの幅を広くする構成としているので、トイレットペーパー6は、より幅広く切り裂かれ、結果として、隣り合う紙片1はつながることなく、確実に分離して切り取られることとなる。 【0032】図9は、本発明に係る動物用トイレの敷料製造装置5における櫛状爪18の刃間部にカバー19を設けた実施形態の要部を示す概略模式図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。この場合、カバー19は、櫛状爪18の動きを妨げないように、図9のCの部分で櫛状爪18に保持される。かかる構成を採用することにより、切断された紙片1が刃間部に進入し難く、紙片1は外部に排出され易くなる。 【0033】一方、トイレットペーパー6のような薄くて軟弱な水溶性紙素材を所望の紙片1に効率的に切断するためには、送りローラ10と11の接触面において、トイレットペーパー6等の水溶性紙素材が滑ることなく、且つ、均一な押圧下で搬送されることが重要となる。図10は、本発明に係る動物用トイレの敷料製造装置における2個の送りローラの接触面の実施形態の概略を示すもので、(a)は2個の送りローラ10、11の内、送りローラ10にのみ、クッション機能を有する弾性材料20を備えた実施形態の概略を示す模式図、(b)は送りローラ10、11の双方に弾性材料20を備えた実施形態の概略を示す模式図である。 即ち、送りローラ10、11の内、少なくともいずれか一方のローラをクッション機能を有する弾性材料20で形成することにより、水溶性紙素材に弾性材料20の弾性変形による均一な押圧を付与する構成とすることが可能となるので、送りローラ10と11の接触面において充分な摩擦力を確保でき、トイレットペーパー6等で例示される水溶性紙素材の滑りを確実に防止することができる。 【0034】更に、本発明の動物用トイレの敷料製造装置5に関して考慮すべき問題点として静電気の発生及び蓄積がある。即ち、例えば、滑り板12上に、一定の搬送速度で送り出されるトイレットペーパー6を、櫛状爪18で切断すると、少なからず静電気が発生することが想定される。かかる静電気の蓄積が著しい場合、切断された紙片1は、製造装置5本体表面や、紙片1を蓄えておく容器(図示せず)の側面に付着し、その取り扱いが面倒なものになる。これに関して、種々検討した結果、以下の手段がかかる静電気の問題を緩和するために有効であることが判明した。即ち、■滑り板12を金属、或いは導電性樹脂などの導電性の高い材料により構成する。 ■滑り板12と複数の櫛状爪18を金属、或いは導電性樹脂などの導電性の高い材料により構成する。 ■滑り板12、複数の櫛状爪18及び切り裂きローラ17を金属、或いは導電性樹脂などの導電性の高い材料により構成する。 というものである。 【0035】かかる静電気蓄積の緩和手段の効果は、■が最も顕著であり、■がこれに次ぐものであった。これらの事実より、かかる静電気蓄積の問題を緩和するための現実的な方策としては、ペット用トイレ敷料の製造装置5において、前記滑り板12、前記櫛状爪18、或いは、櫛状爪18を配設する切り裂きローラ17の少なくとも1つを導電性素材を含んで構成することが有効であると言える。尚、使用可能な導電性素材としては、上記したような金属、或いは導電性樹脂等が例示できるが、静電気の蓄積を有効に防止する機能を有するものであれば、特に、これらのみに限定されるものではなく、上記課題解決に寄与する限りにおいて何ら制約のないことはいうまでもない。 【0036】更に、静電気の問題を緩和するための上記と異なる方策として本発明に係るペット用トイレ敷料の製造装置5に加湿機能を付加することもできる。加湿方法には、超音波方式、沸騰方式などの方式があるが、適宜選択して実施することができる。この場合、トイレットペーパー6等で例示される水溶性紙素材を紙片1に切断する前に、加湿しながら切断する構成とするので、切断時の静電気の蓄積のみならず、紙塵の発生をも有効に抑制することができる。 【0037】また、本実施形態においては、図11に示す様に滑り板12の全部または一部において、ガラス板12aを含んで構成することも可能である。即ち、トイレットペーパー6等で例示される水溶性紙素材を紙片1に切断する操作の反復により滑り板12の表面に傷が付くと、紙の滑りが悪くなり、ペット用トイレ敷料の製造装置5の紙片1の円滑な製造に支障をきたすことも想定されるからである。そこで、滑り板12の少なくとも櫛状爪18と前記原紙、具体的にはトイレットペーパー6等で例示される水溶性紙素材を介して当接する部位をガラス板12aで構成することにより、滑り板12の耐磨耗性を確保するとともに、滑り板12自身の摩擦係数をも充分小さくして、安定的に紙片1の製造能力を確保しようとするものである。 【0038】 【発明の効果】以上のように、請求項1記載のペット用トイレ敷料の発明にあっては、帯状の原紙を切断した紙片よりなることを特徴とするので、生成する紙片の大きさを比較的小さくすることにより、紙片全体の表面積が大きくすることが可能となり、ペットの排泄物中に含まれる水分の吸収量を相対的に高められるという優れた効果を奏し得る。 【0039】請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載のペット用トイレ敷料において、前記帯状の原紙が水溶性紙であることを特徴とするので、請求項1記載のペット用トイレ敷料の効果に加えて、使用後は下水に流すことにより容易に処理可能であるという優れた効果を奏し得る。即ち、使用済み後の処理において、生ゴミ、又は可燃ゴミとして出す必要がなくなり、その分のゴミ排出が削減でき、また、本来的に非鉱物系の水溶性紙を使用すれば、不燃ゴミを残留するおそれもないからである。 【0040】請求項3記載のペット用トイレ敷料の製造装置の発明にあっては、回転軸を中心として放射状に構成した複数の爪を有し、滑り板上に連続的に供給される帯状の原紙を該滑り板上で、前記爪により、拘持する一方、前記爪が、前記原紙を介する前記滑り板との接触に伴い、弾性変形し、前記原紙を介する前記滑り板との接触から前記爪が解放される際、前記弾性変形からの弾性復帰力により前記爪が、前記原紙を切断するように構成したことを特徴とするので前記爪自体が前記原紙に確実に食い込み、これを効率良く切断できるという優れた効果を奏し得る。 【0041】請求項4記載の発明にあっては、請求項3記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記爪が、薄板状の金属弾性体を含んでなることを特徴とするので、請求項3記載のペット用トイレ敷料の製造装置が有する効果に加えて、前記爪が、長時間の連続使用にも対応できる充分な耐久性と強靭性を有するという優れた効果を奏し得る。 【0042】請求項5記載の発明にあっては、請求項3または請求項4記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記爪が、隣り合う爪の刃部と刃間部が交互に配設されている櫛状爪であることを特徴とするので、請求項3または請求項4記載のペット用トイレ敷料の製造装置が有する効果に加えて、生成する紙片が帯状につながることがなく、細かく分離して切断されるという優れた効果を奏し得る。 【0043】請求項6記載の発明にあっては、請求項5記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記櫛状爪の前記刃部が前記刃間部よりも幅広く構成されることを特徴とするので、請求項5記載の発明の効果に加えて、隣り合う紙片が相互に、つながることなく、確実に分離して切断されるという優れた効果を奏し得る。 【0044】請求項7記載の発明にあっては、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記櫛状爪を配設するローラ部を備え、前記滑り板、前記櫛状爪、及び前記ローラ部の少なくとも1つを導電性素材を含んで構成することを特徴とするので、請求項3乃至請求項6のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置の効果に加えて、前記原紙切断時の静電気の蓄積を有効に緩和して、生成した紙片の付着を防止できるという優れた効果を奏し得る。 【0045】請求項8記載の発明にあっては、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置において、前記滑り板の少なくとも前記櫛状爪と前記原紙を介して当接する部位をガラス板により構成することを特徴とするので、請求項3乃至請求項7のいずれかに記載のペット用トイレ敷料の製造装置の効果に加えて、前記滑り板の耐磨耗性を確保するとともに、前記滑り板自身の摩擦係数をも充分小さくして、安定的に紙片の製造能力を確保できるという優れた効果を奏し得る。 【0046】請求項9記載のペット用トイレ敷料の製造方法の発明にあっては、滑り板上に連続的に供給される帯状の原紙を該滑り板上で、回転軸を中心として放射状に構成した複数の爪により、拘持する一方、前記爪が、前記原紙を介する前記滑り板との接触に伴い、弾性変形し、前記原紙を介する前記滑り板との接触から前記爪が解放される際、前記弾性変形からの弾性復帰力により前記爪が、前記原紙を切断することを特徴とするので、使用済み後の処理が容易なペット用トイレ敷料を本来的に非鉱物系の安価な汎用素材として入手容易な水溶性紙から簡便に製造できるという優れた効果を奏し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100111556 【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二
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| 【公開番号】 |
特開2002−320420(P2002−320420A) |
| 【公開日】 |
平成14年11月5日(2002.11.5) |
| 【出願番号】 |
特願2001−131098(P2001−131098) |
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