トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 蓄光性釣り具
【発明者】 【氏名】大山 義英

【要約】 【課題】長期間に亘って繰り返し使用することができ、環境に及ぼす悪影響が少ない蓄光性釣り具を提供する。

【解決手段】透明な密封容器1に、光を照射する毎に一定時間発光する蓄光性蛍光体2を収容した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】透明な密封容器に、光を照射する毎に一定時間発光する蓄光性蛍光体を収容してなることを特徴とする蓄光性釣り具。
【請求項2】前記蓄光性蛍光体が、CaAl、SrAl及びBaAlから選択される1種以上の金属元素を母結晶にしたものである請求項1記載の蓄光性釣り具。
【請求項3】前記密封容器が、竿先に嵌合可能なC型断面の筒状体からなる請求項1記載の蓄光性釣り具。
【請求項4】前記密封容器が棒状体からなる請求項1記載の蓄光性釣り具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、一定時間自己発光する蓄光性釣り具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、夜間の魚釣りに際して集魚効果を高めたり浮子や竿先の視認性を高めたりするために、容器に化学発光液を収容した発光性釣り具が提供されている。この発光性釣り具は、例えば実開平6−28901号公報に記載されているように、フタル酸ジブチル、蛍光物質及び反応物質を含む蛍光液と、フタル酸ジメチル、H及びサルチル酸ナトリウムを含む酸化液の少なくとも一方の液を、ガラス製のカプセルに封入して他方の液と隔離した状態で、筒状の樹脂製容器に収容したものである。この発光体は、その使用に際して容器を弾性的に折り曲げてその内部のカプセルを割損させ、前記蛍光液と酸化液とを反応させることによって、化学発光現象を生じさせるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記発光性釣り具は、化学発光現象の持続時間が経過すると再び発光させることができないので、当該持続時間が経過したものについては廃棄されている。ところが、海や砂浜等に廃棄されるケースが後をたたないことから、環境が悪化するという問題があった。また、廃棄された容器から有害な化学発光液が漏洩し、海洋汚染を生じるおそれもあった。この発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、長期間に亘って繰り返し使用することができ、環境に及ぼす悪影響が少ない蓄光性釣り具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するためのこの発明の蓄光性釣り具は、透明な密封容器に、光を照射する毎に一定時間発光する蓄光性蛍光体を収容してなることを特徴としている(請求項1)。この蓄光性釣り具によれば、輝度が低下したり発光しなくなった蓄光性蛍光体に対して光を照射することにより、さらに一定時間発光させることができる。
【0005】前記蓄光性蛍光体は、CaAl、SrAl及びBaAlから選択される1種以上の金属元素を母結晶にしたものであるのが好ましい(請求項2)。この場合には、高い輝度で長時間に亘って安定的に発光させることができる。
【0006】前記密封容器は、竿先に嵌合可能なC型断面の筒状体からなるものであってもよく(請求項3)、この場合には、夜釣りにおいて竿先に取り付けておくことにより、当該竿先の動きを容易に視認することができる。また、前記密封容器は棒状体からなるものであってもよく(請求項4)、この場合には、夜釣りにおいて例えば釣り針の近傍のハリスに取り付けておくことにより、集魚効果を発揮させることができ、浮子又はその近傍の釣糸に取り付けておくことにより、浮子の動きを容易に視認することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述する。図1は、この発明の一実施形態に係る蓄光性釣り具を示す斜視図である。この蓄光性釣り具Aは、透明な密封容器1の内部に、蓄光性蛍光体2を収容したものであり、釣竿Bの先端に取り付けて使用されものを例示している。前記密封容器1は、アクリル樹脂等の透明度の高い合成樹脂を、C型断面の筒状体に成形したものであり、その内周と外周との間に前記蓄光性蛍光体2を収容する密閉空間3が形成されている(図2参照)。この密封容器1の周面に設けられたスリット4の幅Dは、適用する釣竿Bの先端部の外径Eよりもやや小さくなっており、その内径は当該釣竿Bの先端部の外径Eとほぼ一致している。したがって、前記スリット4を通して密封容器1を竿先に無理嵌めすることにより、当該密封容器1を竿先に簡単に嵌合取着することができる。
【0008】前記蓄光性蛍光体2は、紫外線を含む光の照射により刺激を与えると一定時間発光するものであり、CaAl、SrAl及びBaAlから選択される1種以上の金属元素を母結晶にしたもの、或いはこれら金属元素にマグネシウムを添加した化合物を母結晶にしたものが用いられる。これら蓄光性蛍光体2は、例えば前記したCaAl、SrAl及びBaAlから選択される1種以上の金属元素とアルミナとに、酸化ユウロピウム(Eu)等の賦活剤及び硼酸等のフラックスを添加し、これらを混合した後、窒素−水素混合ガス気流中で焼成することにより得ることができる。このようにして得られた蓄光性蛍光体2は、小塊、粉体、粒体の何れかの形態、或いはこれら各形態の混合体として密封容器1に収容されている。
【0009】前記の構成の蓄光性釣り具Aは、ストロボ或いは蛍光灯が発する紫外線を含む光を、密封容器1を通して蓄光性蛍光体2に照射して、当該蓄光性蛍光体2を刺激することにより、一定時間自己発光させることができる。特にこの実施の形態においては、蓄光性蛍光体2として、CaAl、SrAl及びBaAlから選択される1種以上の金属元素を母結晶にしたもの、或いはこれら金属元素にマグネシウムを添加した化合物を母結晶にしたものを用いているので、高い輝度にて長時間安定的に発光させることができる。このため、夜釣りにおいて竿先に取り付けておくことにより、その動きを容易に視認することができ、これにより魚のあたりを容易且つ確実に認識することができる。
【0010】また、前記蓄光性蛍光体2は、光を照射する毎に一定時間発光を繰り返すことができるので、長期間にわたって何度も使用することができる。したがって、従来の使い捨てタイプのものに比べて環境に及ぼす悪影響がきわめて少ないものとなる。なお、蓄光性蛍光体を粉砕して微粉末とし、これを塗料に添加して発光塗料として竿先に塗布したり、密封容器1自体に練り込んだりすることも考えられるが、この場合には蓄光性蛍光体2をそのまま密封容器1に収容した前記実施の形態のものに比べて、輝度が低下するので好ましくない。
【0011】前記密封容器1は棒状体からなるものであってもよく(図3参照)、この場合には、夜釣りにおいて例えば図4に示すように釣り針5の近傍のハリス6にゴム管7等を用いて取り付けておくことにより、集魚効果を発揮させることができる。また、図5に示すように浮子8又はその近傍の釣糸9に取り付けておくことにより、浮子7の動きを容易に視認することができ、これにより魚のあたりを容易且つ確実に認識することができる。
【0012】この発明の蓄光性釣り具Aは、前記実施の形態に限定されるものでなく、例えば封容器1に浮力を持たせて当該蓄光性釣り具を浮子として構成すること、密封容器1に金属を収容して当該蓄光性釣り具を重錘として構成すること等、種々の設計変更を施すことができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の蓄光性釣り具によれば、蓄光性蛍光体に対して光を照射することにより、繰り返し発光させて使用することができるので、従来の使い捨てタイプのものに比べて環境に及ぼす悪影響がきわめて少ないものとなる。
【0014】請求項2記載の蓄光性釣り具によれば、前記蓄光性蛍光体がCaAl、SrAl及びBaAlから選択される1種以上の金属元素を母結晶にしたものであるので、高い輝度で長時間に亘って安定的に発光させることができる。このため、集魚効果や視認効果を長時間に亘って良好に発揮させることができる。
【0015】請求項3記載の蓄光性釣り具によれば、夜釣りにおいて竿先に取り付けておくことにより、その動きを容易に視認することができる。このため、魚のあたりを容易且つ確実に認識することができる。請求項4記載の蓄光性釣り具によれば、夜釣りにおいて例えば釣り針の近傍のハリスに取り付けておくことにより、集魚効果を良好に発揮させることができる。また、浮子又はその近傍の釣糸に取り付けておくことにより、浮子の動きを容易に視認することができ、魚のあたりを容易且つ確実に認識することができる。
【出願人】 【識別番号】599127689
【氏名又は名称】大原 日出男
【識別番号】301019622
【氏名又は名称】大山 義英
【出願日】 平成13年4月10日(2001.4.10)
【代理人】 【識別番号】100092705
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆文
【公開番号】 特開2002−306041(P2002−306041A)
【公開日】 平成14年10月22日(2002.10.22)
【出願番号】 特願2001−111359(P2001−111359)