トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 ペット用便器
【発明者】 【氏名】濱 孝之

【要約】 【課題】ペットの糞尿を簡単且つ周囲等を汚さずに処分できるペット用便器を提供する。

【解決手段】容器10の内面に沿ってシート30を敷き、更にシート30上に網40を敷き、容器10に蓋20を被せる。網40は、砂60は通すが、ペットの糞尿が付着した砂の塊61は通さない大きさの目を有する。網40の周囲の目に、当該網40の周囲を巾着の口を締めるように引っ張って袋状にする紐41が通されている。汚物による塊61を捨てるときは、紐41の把手部41aを持って、紐41を引っ張り上げる。すると、非汚染の砂60は網40の目を通って容器10に落ち、塊61だけが袋状の網40内に残る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】砂を入れる容器と、この容器の内面に沿って敷かれると共に縁が少なくとも容器内の砂の外側に延出する網とを備え、前記網は、砂は通すが、ペットの糞尿が付着した砂の塊(糞尿を含む)は通さない大きさの目を有するものであることを特徴とするペット用便器。
【請求項2】前記容器の内面と網との間にシートを介在させてなることを特徴とする請求項1記載のペット用便器。
【請求項3】前記網は、複数枚積層されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のペット用便器。
【請求項4】前記網は、その周囲の目に、当該網の周囲を巾着の口を締めるように引っ張って袋状にする紐が通されていることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のペット用便器。
【請求項5】前記紐は、少なくとも1箇所に、網の周囲より延出する、当該紐を引っ張るための把手部を有することを特徴とする請求項4記載のペット用便器。
【請求項6】前記紐は、対向位置の2箇所に把手部を有することを特徴とする請求項5記載のペット用便器。
【請求項7】前記紐は、その把手部に他の網と区別するための札を有することを特徴とする請求項5又は請求項6記載のペット用便器。
【請求項8】前記容器に被せられる環状の蓋を備えることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7記載のペット用便器。
【請求項9】前記蓋は、紐の把手部を当該蓋の外側に出すための切欠きを有することを特徴とする請求項8記載のペット用便器。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、犬、猫等のペットの糞尿を簡単且つ周囲等を汚さずに処分できるように構成したペット用便器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、犬、猫等のペットを特に室内で飼う場合、その排泄場所として図12に示すように、砂60を入れた容器70をペット用便器として用いることが多い。ペットが用をたすときは砂60上に排泄するように躾ける。
【0003】砂60に例えば尿が排泄されると、尿が染み込んだ領域の砂61は1つの塊となる。また、糞の場合も、糞を含む砂の一部が塊となる。これらの糞尿を処分するときは、例えばスコップ80でその塊ごとすくい、ビニール袋等に入れて捨てるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の処分方法では、スコップ80で塊を旨くすくえるとは限らず、汚物を砂60の他の領域に広げてしまうことがあるばかりか、塊をすくってビニール袋に入れるのに手間が掛かる。しかも、ビニール袋に入れる際に、汚物をこぼし、室内を汚す場合もある。
【0005】そのような問題を防ぐために、砂60を全部捨てることもあるが、これでは砂60が勿体ないだけでなく、ランニングコストが掛かり過ぎる。
【0006】この発明は、そのような問題点に着目してなされたものであって、ペットの糞尿を簡単且つ周囲等を汚さずに処分できるペット用便器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、この発明の請求項1記載のペット用便器は、砂を入れる容器と、この容器の内面に沿って敷かれると共に縁が少なくとも容器内の砂の外側に延出する網とを備え、前記網は、砂は通すが、ペットの糞尿が付着した砂の塊(糞尿を含む)は通さない大きさの目を有するものであることを特徴とする。
【0008】このペット用便器では、容器の中に網を敷いてから砂を入れる。ペットが砂の上に糞尿をすると、尿の場合は、前記したとおり尿が染み込んだ領域の砂が塊になり、糞の場合は、糞と砂の一部が塊になる。この汚物による塊を処分するときは、網の周囲をゆっくりと持ち上げていく。すると、網の目は砂は通すが、塊は通さないので、糞尿に汚染されていない砂は目を通って容器内に落ち、網の中には塊だけが残ることになる。そして、網の周囲をすぼめて紐や輪ゴム等で止めて袋状にし、これをそのまま捨てればよい。
【0009】このように、このペット用便器を用いれば、網の周囲を持ち上げるだけで、糞尿の塊を簡単且つ確実に捕捉できるので、従来のようにスコップ等で塊をすくう必要がなく、手間が掛からず、汚物をこぼす心配もない。
【0010】上記ペット用便器において、容器の内面と網との間にシートを介在させれば、砂が容器内面に直接触れないので、容器内面の汚れを防止できる。
【0011】網は、容器内に1枚だけ敷いてもよいが、複数枚を積層しておくことで、上の網から1枚ずつ順に使用することができ、網を一々敷く手間が省ける。
【0012】網の周囲は手ですぼめてもよいが、網の周囲の目に、当該網の周囲を巾着の口を締めるように引っ張って袋状にする紐を通しておけば、紐を引っ張りながら持ち上げれば、網の周囲を簡単にすぼめることができる。
【0013】この紐を設ける場合、紐を引っ張り易いように、紐の少なくとも1箇所に、網の周囲より延出する、当該紐を引っ張るための把手部を設ければよい。
【0014】その把手部は、対向位置の2箇所にあれば、把手部を持って紐を両側から引っ張ることができ、網の周囲をすぼめるのがより容易になる。
【0015】更に、その把手部に他の網と区別するための札を付ければ、複数枚の網を積層して使用する場合、糞尿による塊を処分するときに、どの網が最上に在るのか見分け易くなり、別の網を持ち上げてしまう恐れが無くなる。
【0016】他方、容器に被せる環状の蓋を備えることで、体裁が良くなる。蓋を用いる場合、紐の把手部を当該蓋の外側に出すための切欠きを設けるのが好ましい。切欠きが有ることで、切欠きから紐の把手部を外側に出しておけば、蓋をしたまま網を引き上げるのが簡単になる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発明を更に詳細に説明する。
【0018】実施形態に係るペット用便器を構成する要素を図1(容器と蓋の斜視図)及び図2〔シートの平面図(a)、網の平面図(b)〕に示す。図1において、砂を入れる容器10は、犬や猫等のペットに応じて円形のやや大きめのものである。この容器10には環状の蓋20が被せられる。容器10に蓋20を被せた状態では、容器10の上縁と上縁付近が蓋20で覆われる。
【0019】図2の(a)において、シート30は防水性のもので、例えば網40と同様にビニール製であり、適度の柔軟性を有し、容器10の内面に沿って敷かれる。シート30は、下記の網40と同様に、縁が少なくとも容器10内の砂の外側に延出する大きさである。図2の(b)において、網40は、ここでは四角形のビニール製であり、容器10の内面に沿って敷かれると共に縁が少なくとも容器10内の砂の外側に延出する大きさである。また、網40は、最外周の目に、当該網40の周囲を巾着の口を締めるように引っ張って袋状にする紐41が通されている。紐41は、その1箇所に、網40の周囲より延出する、当該紐41を引っ張るための把手部41aを有する。
【0020】網40は、図3に部分拡大平面図を示すように、碁盤状の目40aを有するが、この目40aは、砂60は通すが、ペットの糞尿による砂61の塊は通さない大きさである。具体的には、目40aの1辺の長さtは0.5〜15mm程度である。
【0021】このように構成したペット用便器は、図4のように各構成要素をセットする。但し、図4では、各要素を分かり易くするために、各要素を幾らか離して示してあるが、実際には各要素間の隙間は殆どない。
【0022】この図4において、まず容器10の内面に沿ってシート30を敷き、更にシート30の上に網40を敷く。シート30と網40の縁(把手部41aを含む)は容器10の外側に出しておく。そして、砂60を容器10内に入れ、蓋20を容器10に被せる。シート30と網40の周囲は、容器10と蓋20との間から出しておく。蓋20を被せることで、容器10の上縁にてシート30と網40が蓋20により動かないように押え付けられる。
【0023】このペット用便器で、図5の(a)のように、ペットが砂60上に尿を排泄すると、尿が染み込んだ領域の砂61が固化した塊になる。その汚物の塊を処分する場合は、まず、図5の(b)のように、紐の把手部41aを持って、紐41を引っ張りながら持ち上げていく。すると、尿が染み込んでいない領域の砂60は網40の目を通って容器10内に落下するが、汚物の塊61は網40の目を通らずに網40内に残る。更に把手部41aにより紐41を引っ張り上げると、図6のように、網40の周囲が巾着の口を締めるようにすぼまり、網40は袋状になる。その結果、余分な砂60は容器10内に戻り、汚物の塊61だけが袋状の網40に残る。後は、その袋状の網40を捨てればよい。
【0024】上記は尿の場合であるが、糞の場合も同様である。即ち、図7の(a)において、砂60上に糞62が排泄されると、糞62とその周囲の砂が塊になる。そして、図7の(b)のように、紐41の把手部41aを持って、紐41を引っ張り上げると、汚染されていない砂は容器10内に戻り、汚物の塊62のみが袋状の網40内に残るので、そのまま袋状の網40を捨てればよい。
【0025】このように、このペット用便器を使用すれば、汚物を捨てるときは、紐41の把手部41aを持って引っ張り上げれば、非汚染の砂は容器10内に戻り、汚物の塊61,62だけが袋状の網40内に捕捉されるので、汚物の塊61,62を簡単且つ確実に捕捉でき、汚物の処分に手間が掛からない。また、綺麗な砂60を不必要に捨ててしまうこともない。
【0026】次に、網40の別形態について説明する。上記網40は、紐41が把手部41aを1箇所に有するものであるが、図8の(a)に示す網40′は、紐41が対向位置の2箇所に把手部41aを有するものである。この場合、把手部41aを持って紐41を両側から引っ張ることにより、網40の周囲をすぼめるのがより容易となる。
【0027】また、図8の(b)に示す網40″は、把手部41aに他の網と区別するための札42が付けられたものである。ここでは、札42に番号が記されている。勿論、札42に記されるのは番号に限らず、他の網と区別できるのであれば、文字、図形等、何でもよい。この網40″を容器10内に積層して使用する場合、最上の網40″が何であるかが簡単に分かるだけでなく、把手部41aがどの網40″のものであるのかの識別が容易となり、別の網40″を持ち上げてしまう恐れがない。
【0028】図8の(a)に示す網40′を用いた使用例を図9に示す。ここでは、容器10内にシート30を敷き、このシート30上に網40C,40B,40Aを順に積層して敷いてある。容器10の外側には、各網40A,40B,40Cの2つの把手部41aが出ている。汚物による塊61を捨てる場合は、最上の網40Aにおける紐41の把手部41aを持って引っ張り上げればよい。網40Aを捨てたら、次は網40Bが一番上になるので、次に汚物を捨てるときは、網40Bを用いればよい。図9のように網40(A〜C)を積層して使用することで、網40を一々敷く手間が省ける。勿論、網の積層数は3枚に限らず、それ以上でもよい。
【0029】なお、上記実施形態に示す各構成要素は一例であり、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、蓋20を用いているが、蓋20は無くてもよい。また、蓋が有る場合は、図10に示す蓋20′ように、紐41の把手部41aを当該蓋20′の外側に出すための切欠き21を設けるのがよい。勿論、切欠き21は2つである必要はなく、把手部41aが1つのときは1つでよい。
【0030】この図10の蓋20′と図8の(a)の網40′を用いた使用例を図11に示す。図11の(a)において、ここではシート30及び網40′は容器10の内側に収まる程度の大きさであり、網40′における紐41の2つの把手部41aが蓋20′の切欠き21から容器10の外側に出ている。但し、把手部41aは衛生上床や地面に着けないのが好ましい。
【0031】汚物による塊61を捨てるときは、図11の(b)のように、紐41の把手部41aを持って引っ張り上げればよい。この際、把手部41aは切欠き21から出ているので、蓋20′を外すことなく、そのまま把手部41aを引っ張り上げればよい。
【0032】他方、上記実施形態では、網40は平面四角形であるが、容器10及び蓋20に合わせて円形でもよい。或いは、容器10及び蓋20を四角形にしても構わない。また、上記実施形態では、容器10内にシート30を敷いているが、シート30は無くてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項1記載のペット用便器によれば、網の周囲を持ち上げるだけで、糞尿の塊を簡単且つ確実に捕捉できるので、従来のようにスコップ等で塊をすくう必要がなく、手間が掛からず、汚物をこぼす心配もない。
【0034】請求項2の構成とすれば、シートにより砂が容器内面に直接触れないので、容器内面の汚れを防止できる。
【0035】請求項3の構成とすれば、上の網から1枚ずつ順に使用することができ、網を一々敷く手間が省ける。
【0036】請求項4の構成とすれば、紐を引っ張れば、巾着の口を締めるように網の周囲を簡単にすぼめることができる。
【0037】請求項5の構成とすれば、把手部により紐を引っ張り易くなる。
【0038】請求項6の構成とすれば、把手部を持って紐を両側から引っ張ることができ、網の周囲をすぼめるのがより容易になる。
【0039】請求項7の構成とすれば、複数枚の網を積層して使用する場合、糞尿による塊を処分するときに、どの網が最上に在るのか見分け易くなり、別の網を持ち上げてしまう恐れが無くなる。
【0040】請求項8の構成とすれば、見栄えが良くなる。
【0041】請求項9の構成とすれば、蓋の切欠きから紐の把手部を外側に出すことで、蓋をしたまま網を引き上げるのが簡単になる。
【出願人】 【識別番号】599000795
【氏名又は名称】濱 孝之
【出願日】 平成13年4月11日(2001.4.11)
【代理人】 【識別番号】100084962
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 茂信
【公開番号】 特開2002−306012(P2002−306012A)
【公開日】 平成14年10月22日(2002.10.22)
【出願番号】 特願2001−112179(P2001−112179)