| 【発明の名称】 |
魚釣用リール |
| 【発明者】 |
【氏名】杉山 聡
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| 【要約】 |
【課題】付着物が蓄積し易い凹陥部をハンドルの外面に形成することなく、ハンドルの軽量化を図ることができる魚釣用リールの提供を目的としている。
【解決手段】本発明は、リール本体1aの巻取駆動機構2に連結される駆動軸部5Cと、この駆動軸部に取り付け固定され且つ端部に回転可能なツマミ5Bを有するアーム5Aとから構成されるハンドル5を有する魚釣用リール1において、ハンドル5の少なくともアーム5Aが中空構造を成していることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体の巻取駆動機構に連結される駆動軸部と、この駆動軸部に取り付け固定され且つ端部に回転可能なツマミを有するアームとから構成されるハンドルを有する魚釣用リールにおいて、前記ハンドルの少なくとも前記アームが中空構造を成していることを特徴とする魚釣用リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールに係わり、特に、スプールに釣糸を巻回するための巻取駆動機構に連結されるハンドルの改良に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、魚釣用リールのハンドルは、スプールに釣糸を巻回するための巻取駆動機構に連結される駆動軸部と、この駆動軸部に取付け固定され且つ端部に回転可能なツマミを有するハンドルアームとから構成されている。 【0003】近年、リール製品の軽量化が進められる中で、前記ハンドルアームにはそのような軽量化の配慮があまり成されていないのが現状であり、そのため、従来から、ハンドルアームは、金型成形や切削加工等によって、その全体が中実構造に形成されている(実公昭52−8716号公報等参照)。 【0004】しかしながら、リール製品の軽量化の要求が益々高まるにつれて、ハンドルアームにも軽量化を含む様々な改良が求められるようになってきている。このような流れを受けて、例えば登録実用新案第3030528号では、ハンドルアームの長手方向に貫通穴を設けることにより、重量軽減を図るとともに、慣性モーメントを低減させて、巻取り操作時のオーバーランによる不具合やハンドル装着側の重量偏倚を少なくし、巻き取り操作性の向上を図るようにした技術が提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、魚釣用リールは、魚のヌメリ、ゴミ、海水等が付着し易い環境の厳しい状況下で使用される。特に、ハンドルは、手に触れる部分であり、また、リール本体から突出している部材であるため、ゴミや海水等が付着し易い。したがって、登録実用新案第3030528号のようにハンドルアームに貫通穴を設けてしまうと、魚のヌメリやゴミ等の付着物が貫通穴に蓄積されてしまい、見栄えが悪く、外観上好ましくない(高級感および質感が劣る)とともに、付着物によって重量が増大してしまうことも懸念される。 【0006】本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、付着物が蓄積し易い凹陥部をハンドルの外面に形成することなく、ハンドルの軽量化を図ることができる魚釣用リールを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明は、リール本体の巻取駆動機構に連結される駆動軸部と、この駆動軸部に取り付け固定され且つ端部に回転可能なツマミを有するアームとから構成されるハンドルを有する魚釣用リールにおいて、前記ハンドルの少なくとも前記アームが中空構造を成していることを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。 【0009】図1および図2は本発明の第1の実施形態を示している。図1に示されるように、本実施形態の魚釣用リールとしてのスピニングリール1は、リール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ釣竿に取り付けられる竿取付部1cを有している。リール本体1a内には、スプールに釣糸を巻回するための巻取駆動機構が設けられている。具体的には、ハンドル5が固定されるハンドル軸2がリール本体1a内に回転可能に支持されている。ハンドル軸2にはドライブギア3が固定されており、このドライブギア3には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延び且つリール本体1aに軸受けを介して回転可能に支持された管状のピニオンギア13が噛合している。このピニオンギア13の先端部には、ベール6および釣糸案内装置15を備えたロータ8が一体的に取り付けられている。 【0010】ハンドル軸2と直交する方向に延在するスプール軸9がピニオンギア13を貫通している。この場合、スプール軸9は、ピニオンギア13と同心的に配されており、ハンドル軸2と直交する方向に沿って前後動できる。また、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回されるスプールが取付けられている。 【0011】また、ドライブギア3にはピニオンギア13を介して図示しないオシレーティング機構が係合している。このオシレーティング機構は、ピニオンギア13と噛み合って回転するウォームシャフト(トラバースカム軸)19と、このウォームシャフト19の溝と噛み合い且つスプール軸9に対してその軸方向に移動不能に取り付けられたスライダとからなり、ハンドル軸2がハンドル5の回転操作によって回転されると、スプール軸9を軸方向に沿って往復駆動(前後動)する。 【0012】このような構成では、ハンドル5を回転操作してハンドル軸2を回転させると、前記オシレーティング機構を介してスプール軸9に取り付けられたスプールが前後に往復動するとともに、ドライブギア3およびピニオンギア13を介してロータ8が回転駆動する。したがって、スプールには、釣糸案内装置15を介して、釣糸が均等に巻回される。 【0013】ハンドル軸2は、ハンドル5を左右で付け替え可能とするべく、リール本体1a内でスプール軸9と交差するように延びている。具体的には、ハンドル軸2の両側部は軸受41,42を介してリール本体1aに回転可能に支持されるとともに、ハンドル5が固定されるハンドル軸2の左右両端部2a,2bは、リール本体1aの左右両側に臨むべく、リール本体1aの左右両側に形成された開口部50,50に位置決めされている。なお、リール本体1aの開口部50,50には雌ネジ51が形成されており、この雌ネジ51には開口部50を閉塞するための蓋体40が螺合されるようになっている。 【0014】ハンドル5は、スプールに釣糸を巻回するための巻取駆動機構、具体的には、巻取駆動機構を構成するハンドル軸2の左右両端部2b,2cに着脱自在に連結される駆動軸部5Cと、この駆動軸部5Cに取付け固定され且つ端部に回転可能なツマミ5Bを有するハンドルアーム5Aとから構成されている。この場合、駆動軸部5Cの一端部は、ハンドル軸2の左右両端部2b,2cの雄ネジに螺合される雌ネジを有する第1の接続端部29として形成され、駆動軸部5Cの他端部は、ハンドルアーム5Aの後述する球状部30の取付孔21内に回り止め嵌合されて固定される第2の接続部22として形成されている。また、駆動軸部5Cの外周面に形成された雄ネジ20には、駆動軸部5Cを外側から取り囲むように配置され且つ駆動軸部5Cがハンドル軸2の左右両端部2b,2cに接続された際にリール本体1aの開口部50を覆うカバー部5Dが螺着されている。また、カバー部5Dは、固定ボルト35によって、ハンドルアーム5Aに対して固定される。また、ツマミ5Bは、支軸25を介して、ハンドルアーム5Aに回転可能に取り付けられている。 【0015】図2には、ハンドルアーム5Aの成形段階が示されている。図2の(a)はハンドルアーム5Aの第1の成形段階を示している。この成形段階では、鍛造もしくは鋳造等によって、アーム本体44と球状部30とから成る1次成形体5A’が形成される。アーム本体44には、その長手方向の略全長にわたって長孔32が形成されており、長孔32は、球状部30と反対側に位置するアーム本体44の端部で開口している。また、アーム本体44の側面には、長孔32に通じる側孔27が形成されている。この側孔27は、成形加工時においてアーム本体44内の圧力を外部に逃がす脱圧用の孔として設けられている。また、球状部30には、駆動軸部5Cの第2の接続部22が回り止め嵌合される取付孔21が形成されている。また、球状部30には、この取付孔21に隣接して、固定ボルト35(ハンドルアーム5Aとカバー部5Dとを連結するボルト)が捩じ込まれる横穴23が形成されている。 【0016】図2の(b)はハンドルアーム5Aの第2の成形段階を示している。この成形段階では、1次成形体5A’のアーム本体44の端部の内面同士を突き合わせて長孔32の開口部32aを閉塞するクロージング加工が施されることによって、2次成形体5A’’が得られる。このクロージング加工によって、長孔32が外部に対して閉じられ、アーム本体44内に中空部Sが形成される。 【0017】そして、最後に、図2の(c)に示されるように、アーム本体44の端部の閉塞部33に支軸25が挿通される軸孔39を形成し、側孔27に栓24をするとともに、固定ボルト35の雄ネジと螺合する雌ネジ29を横穴23の内周面に形成すれば、完成品としてのハンドルアーム5Aを得ることができる。 【0018】以上説明したように、本実施形態のスピニングリール1は、ハンドル5のハンドルアーム5Aのアーム本体44が中空構造を成しているため、付着物が蓄積し易い凹陥部(貫通部や凹部等)をハンドル5の外面に形成することなく、必要強度の維持を図りながら、ハンドル5の軽量化を図ることができる。すなわち、可及的な軽量化が可能となって、見栄えも良くなり、良好な外観が得られる。また、軽量化に伴って、ハンドル5の装着側の重量偏倚も少なくなり、巻取り操作性が格別に向上する。 【0019】なお、本実施形態では、アーム本体44のみが中空構造を成しているが、必要強度の維持が図れる範囲内であれば、球状部を含むハンドルアーム5Aの全体を中空構造にしても良く、あるいは、ハンドル5全体を中空構造にしても良い。 【0020】図3は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。 【0021】本実施形態に係るハンドルのハンドルアーム5Aは、パイプ材を所望形状に絞り加工して成るアーム本体44Aを有している。アーム本体44Aの管孔71の両端開口部71a,71bは2つの部材36,45によって閉塞されており、これにより、アーム本体44A内に中空部Sが形成されている。具体的には、駆動軸部5Cの端部材36が管孔71の一端開口部71bに嵌入固定されることによって開口部71bが閉塞され、ツマミ5Bの支軸25を支持する支持部材45の延出部45aが管孔71の他端開口部71aに嵌入固定されることによって開口部71aが閉塞されている。すなわち、本実施形態では、第1の実施形態のようにクロージング加工を施さないで、アーム本体44Aの開口部71a,71bを閉塞している。 【0022】このように、本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、アーム本体44Aがパイプ材から成るため、貫通孔を設ける手間が省けるとともに、クロージング加工を施さなくて済むため、組立性および加工性が向上する。 【0023】図4は本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。 【0024】本実施形態に係るハンドルは、主に両軸受型リールに使用される形態を成しており、そのハンドルアーム5Aは、パイプ材から成るアーム本体44Bを有している。アーム本体44Bの管孔75の両端開口部75a,75bはクロージング加工によって閉塞されている( 閉塞部57 )。なお、ハンドルアーム5Aは、リベット55を用いて、駆動軸部5Cの第2の接続部22にカシメ固定されている。したがって、このような構成であっても、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、付着物が蓄積し易い凹陥部(貫通部や凹部等)をハンドルの外面に形成することなく、必要強度の維持を図りながら、ハンドルの軽量化を図ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月29日(2001.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−291382(P2002−291382A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月8日(2002.10.8) |
| 【出願番号】 |
特願2001−96184(P2001−96184) |
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