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【発明の名称】 釣り用ルアー
【発明者】 【氏名】本多 洋一

【要約】 【課題】釣り用ルアーにおいて、水中への投入時にも魚の食い付きを良くする。

【解決手段】スピナーベイト10は、ラインを結び付けるためのワイヤ11とフック13との間を小魚に模擬したヘッド部15で連結してなり、ヘッド部15にスカートを取り付けて使用するものであって、ヘッド部15が、小魚の鰓を含む頭部のみの形状をリアルに模擬すると共に平面視においてやじり状に見える小魚頭部17と、この小魚頭部17の鰓の間からフック13側に伸びる丸棒状のスカート取り付け部19とを有し、このスカート取り付け部19には、小魚頭部17の近傍に形成されるスカート脱落防止用段部21と、フック13の根元側に形成される円錐形状部23とを設け、スカートを、小魚頭部17の鰓によって覆い隠される様にスカート取り付け部19に着脱自在に取り付け得る構成としたものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ラインを結び付けるためのワイヤとフックとの間を小魚に模擬したヘッド部で連結してなり、該ヘッド部にスカートを取り付けて使用する釣り用ルアーにおいて、前記ヘッド部が、小魚の鰓を含む頭部のみの形状をリアルに模擬すると共に平面視においてやじり状に見える小魚頭部と、該小魚頭部の鰓の間からフック側に伸びる丸棒状のスカート取り付け部とを有し、該スカート取り付け部には、前記小魚頭部の近傍に形成されるスカート脱落防止用段部と、前記フックの根元側に形成される円錐形状部とを設け、前記スカートを、前記小魚頭部の鰓によって覆い隠される様に前記スカート取り付け部に着脱自在に取り付け得る構成としたことを特徴とする釣り用ルアー。
【請求項2】 請求項1記載の釣り用ルアーにおいて、前記小魚頭部のやじり状に窪んだ部分に、後方に向かって伸びる突起を設け、該突起により前記スカートを左右にさばき、該スカートが前記フックを覆い隠し難くしたことを特徴とする釣り用ルアー。
【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の釣り用ルアーにおいて、前記ワイヤをL字状に屈曲形成し、少なくともその先端部にスピナーブレードを回転自在に取り付けてなるスピナーベイトとして構成したことを特徴とする釣り用ルアー。
【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の釣り用ルアーにおいて、前記ワイヤをコ字状に屈曲形成し、その先端部にバズブレードを回転自在に取り付けてなるバズベイトとして構成したことを特徴とする釣り用ルアー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り用ルアーに係り、特に、スピナーベイト、バズベイト等のワイヤベイトに分類される釣り用ルアーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】釣り用ルアーのうち特に「スピナーベイト」と呼ばれるものは、ワイヤの先端に、水中で回転運動を起こしながら光を反射し、あるいは独特な振動波や音、泡を出すようにしたスピナーブレードを備えている。スピナーベイトの対象魚としてはブラックバスをはじめ、サケ、マス、スズキ等があり、これらの対象魚に対して上述のような独特な動きにより極めて高い集魚効果を発揮する。
【0003】図6(A)は、従来のスピナーベイトの構成例を示している。このスピナーベイト100は、L字状に屈曲形成されたワイヤ101の一端側にスピナーブレード102を回転自在に支持すると共に、他端側にはスカート104を装着するためのヘッド部103が結合し、このヘッド部103にフック(釣り針)105が連結される。ワイヤ101の適所にはライン(釣り糸)Tが接続され、ラインTを引くことでスピナーブレード102が水中で回転するようになっている。
【0004】ヘッド部103は図示のように小魚に似せて作られており、実際の魚が泳ぐように水中を遊泳する。実際の使用においては、ラインTを引く際に、ルアーの沈み具合を調整しながら使用する。このスピナーベイト100は、基本的には水中に沈めて使うものである。
【0005】一方、「バズベイト」と呼ばれるものは、水面付近で回転運動を起こしながら光を反射し、あるいは独特な独特な振動波や音、泡を出すようにしたバズブレードを備えている。バズベイトの対象魚もやはり、ブラックバスをはじめ、サケ、マス、スズキ等があり、これらの対象魚に対して上述のような独特な動きにより極めて高い集魚効果を発揮する。
【0006】図6(B)は、従来のバズベイトの構成例を示している。このバズベイト110は、コ字状に屈曲形成されたワイヤ111の一端側にバズブレード112を回転自在に挿着支持すると共に、他端側にはスカート114を装着するためのヘッド部113が結合し、このヘッド部113にフック115が連結される。ワイヤ111の適所にはラインTが接続され、ラインTを引くことでバズブレード112が水面付近で回転するようになっている。
【0007】バズベイト110においても、ヘッド部113は図示のように小魚に似せて作られており、実際の魚が泳ぐように水面付近を遊泳する。バズベイト110は、基本的に、ラインTを引く際に、ルアーが沈まないように使用する。このとき、バズブレード112が水しぶきをあげながら回転することで、その振動音や光が釣果に結びつくようにするというものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のスピナーベイト100やバズベイト110は、水中に投入したときには、ヘッド部103,113が錘となって、そのまま水底へと沈んでいく。そして、着底後に、上述の様に、スピナーベイト100では、対象魚にとって水中で小魚が泳いでいるかの様に見える様にラインTを引き、バズベイト110では、対象魚にとって水面付近で小魚が泳いでいるかの様に見える様にラインTを引いて、初めて、集魚効果を発揮するものである。
【0009】しかしながら、本発明者は、これらスピナーベイト100やバズベイト110を、その本来の集魚効果を発揮する状態にする前の、最初に水中に投入して着底するまでの間にも、対象魚が食いつく場合があることを経験している。しかしながら、この様に、水中への投入時に対象魚が食いつくことは希であることも経験している。
【0010】また、従来のスピナーベイト100やバズベイト110では、水中に投入し、着底した状態からラインTを引き始めるときや、引いている最中に、ヘッド部103,113が障害物に接触すると、スカート104,114が脱落し易いという問題がある。この様にスカート104,114が脱落してしまうと、集魚効果が発揮され難くなる。
【0011】さらに、本発明者は、スカート104,114が、フック105,115を覆い隠す様な状態になっていると、魚のかかりが悪いという問題も経験している。
【0012】そこで、本発明は、釣り用ルアーにおいて、水中への投入時にも魚の食いつきを良くし、魚に対する集魚効果をより高めることを第1の目的とする。
【0013】また、本発明は、釣り用ルアーにおいて、スカートが脱落し難い様にすることを第2の目的とする。
【0014】さらに、本発明は、釣り用ルアーにおいて、スカートがフックを覆い隠してしまうことがなく、魚のかかりを向上することを第3の目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第1,第2の目的を達成するためになされた本発明の釣り用ルアーは、ラインを結び付けるためのワイヤとフックとの間を小魚に模擬したヘッド部で連結してなり、該ヘッド部にスカートを取り付けて使用する釣り用ルアーにおいて、前記ヘッド部が、小魚の鰓を含む頭部のみの形状をリアルに模擬すると共に平面視においてやじり状に見える小魚頭部と、該小魚頭部の鰓の間からフック側に伸びる丸棒状のスカート取り付け部とを有し、該スカート取り付け部には、前記小魚頭部の近傍に形成されるスカート脱落防止用段部と、前記フックの根元側に形成される円錐形状部とを設け、前記スカートを、前記小魚頭部の鰓によって覆い隠される様に前記スカート取り付け部に着脱自在に取り付け得る構成としたことを特徴とする。
【0016】この本発明の釣り用ルアーは、これを水中へ投入すると、あたかも弱った小魚が水底へ向かって泳いでいる様に、螺旋を描く様に旋回しながら下降していく。この結果、本発明の釣り用ルアーによれば、最初に水中へ投入してから着底するまでの間にすでに、釣りの対象魚を誘う効果を発揮する。ここで、本発明者の実験によれば、スカート取り付け部に円錐形状部を設けない場合には、弱った小魚が泳いでいる様なアクションが有効に発揮されなかった。また、小魚頭部を平面視やじり状にしておかない場合にも、やはり水中をリアルに旋回しながら下降するアクションが顕著に発揮されなかった。従って、本発明の釣り用ルアーにおいては、ヘッド部を上述の様な平面視やじり状の小魚頭部とし、かつ、スカート取り付け部に円錐形状部を設けることが、弱った小魚が水底へ向かって泳いでいる様なアクションを発揮する上で重要な要素になっているといえる。
【0017】また、本発明の釣り用ルアーは、小魚頭部が小魚の頭部をリアルに模擬したものであるので、これによっても、水中の対象魚を誘う効果が高くなっている。
【0018】さらに、本発明のルアーは、ラインを張ってリールで巻き取りつつ水中あるいは水面付近でルアーを泳がせる様なアクションをとった場合に、従来の釣り用ルアーよりもヘッド部の振動が強く、従来の釣り用ルアーに比べて、より一層、対象魚の興味を引き、集魚効果を飛躍的に向上することができる。
【0019】また、本発明の釣り用ルアーによれば、スカートは、小魚頭部の鰓によって覆い隠される様に取り付けられるので、水中の障害物に本発明の釣り用ルアーが接触した場合にも、スカートの脱落を防止することができる。しかも、スカートは、小魚頭部から後方に伸びる丸棒状のスカート取り付け部に着脱する構成であるので、その脱着は容易であり、スカートの交換等には支障を来さないものとなっている。即ち、本発明の釣り用ルアーによれば、スカートの脱着は容易であるにもかかわらず、水中の障害物によってスカートが脱落するのを有効に防止することができるのである。
【0020】加えて、本発明の釣り用ルアーによれば、ヘッド部は、小魚の頭部のみを模擬したものとなっているので、従来の様に小魚の全体形状を模擬したものと比べると、ルアー全体をコンパクトにすることができるという効果も発揮される。
【0021】ここで、上記第3の目的をも達成するためには、本発明の釣り用ルアーにおいて、前記小魚頭部のやじり状に窪んだ部分に、後方に向かって伸びる突起を設け、該突起により前記スカートを左右にさばき、該スカートが前記フックを覆い隠し難くしておくことができる。
【0022】この様に構成した本発明の釣り用ルアーによれば、フックがスカートに邪魔されることなく露出した状態で、ルアーに種々のアクションをさせることができる結果、ルアーを小魚と間違えて追いかけてきた対象魚のかかりを向上することができるという特有の作用効果が発揮される。
【0023】なお、本発明の釣り用ルアーは、前記ワイヤをL字状に屈曲形成し、少なくともその先端部にスピナーブレードを回転自在に取り付けてなるスピナーベイトとして構成することもできるし、前記ワイヤをコ字状に屈曲形成し、その先端部にバズブレードを回転自在に取り付けてなるバズベイトとして構成することもできる。
【0024】スピナーベイトとして構成した場合にもバズベイトとして構成した場合にも、いずれも、最初の投入時における弱った小魚が旋回しつつふらふらと泳ぎながら水底へ向かって下降していくアクションが発揮され、最初のルアー投入時においてすでに対象魚の興味を引き、釣果を高める役割を発揮する。
【0025】そして、スピナーベイトの場合には、水中を遊泳させる様にラインを操作する際におけるルアーの振動が強くなり、スピナーブレードが強く振動する結果、スピナーベイト本来のルアーアクションを発揮させている最中の集魚効果も高くなる。
【0026】バズベイトの場合にもこれは同様であり、水面付近を遊泳する様にルアーを操作したとき、水面付近におけるルアーの振動が強くなる結果、従来のバズベイトよりも一層高い集魚効果を発揮することができる。
【0027】なお、本発明をバズベイトとして適用した場合には、特に、その浮き上がりがよくなるという効果も発揮される。この結果、本発明を適用したバズベイトは、水面付近を小魚が泳いでいる様なアクションをとることが容易であり、初心者にとっても、容易にルアーを操作することができるという特有の作用効果も発揮される。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての釣り用ルアーについて図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態としてのスピナーベイトの基本構成を示すものであり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。このスピナーベイト10は、ラインを結び付けるためのワイヤ11とフック13との間を小魚に模擬したヘッド部15で連結してなり、ヘッド部15にスカートを取り付けて使用するものであって、ヘッド部15が、小魚の鰓を含む頭部のみの形状をリアルに模擬すると共に平面視においてやじり状に見える小魚頭部17と、この小魚頭部17の鰓の間からフック13側に伸びる丸棒状のスカート取り付け部19とを有し、このスカート取り付け部19には、小魚頭部17の近傍に形成されるスカート脱落防止用段部21と、フック13の根元側に形成される円錐形状部23とを設け、スカートを、小魚頭部17の鰓によって覆い隠される様にスカート取り付け部19に着脱自在に取り付け得る構成としたものである。
【0029】図2は、スピナーベイト10にスカート25を取り付けた状態を示すものであり、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は底面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図である。このスピナーベイト10は、図1,図2に示す様に、小魚頭部17のやじり状に窪んだ部分に、後方に向かって伸びる突起27を設け、この突起27によりスカート25を左右にさばき、スカート25がフック13を覆い隠し難くしてある(図2(B)参照)。
【0030】図3は、スピナーベイト10に対して、スピナーブレード29,31を取り付けた完成状態を示す正面図である。図示の様に、本実施の形態のスピナーベイト10は、ワイヤ11をL字状に屈曲形成し、その先端部と中間部とにスピナーブレード29,31を回転自在に取り付けて完成される。
【0031】このスピナーベイト10は、これを水中へ投入すると、図4に示す様に、あたかも弱った小魚が水底へ向かって泳いでいる様に、螺旋を描く様に旋回しながら下降していく。この結果、スピナーベイト10によれば、最初に水中へ投入してから着底するまでの間にすでに、釣りの対象魚を誘う効果を発揮する。ここで、本発明者の実験によれば、スカート取り付け部19に円錐形状部23を設けない場合には、弱った小魚が泳いでいる様なアクションが有効に発揮されなかった。また、小魚頭部17を平面視やじり状にしておかない場合にも、やはり水中をリアルに旋回しながら下降するアクションが顕著に発揮されなかった。従って、本実施の形態のスピナーベイト10においては、ヘッド部15を上述の様な平面視やじり状の小魚頭部17とし、かつ、スカート取り付け部19に円錐形状部23を設けることが、弱った小魚が水底へ向かって泳いでいる様なアクションを発揮する上で重要な要素になっているといえる。
【0032】また、本実施の形態のスピナーベイト10は、小魚頭部17が小魚の頭部をリアルに模擬したものであるので、これによっても、水中の対象魚を誘う効果が高くなっている。
【0033】さらに、本実施の形態のスピナーベイト10は、ラインを張ってリールで巻き取りつつ水中あるいは水面付近でルアーを泳がせる様なアクションをとった場合に、従来のスピナーベイトよりもヘッド部15の振動が強くなり、その結果、スピナーブレード29,31が強く振動し、スピナーベイト10本来のルアーアクションを発揮させている最中の集魚効果も従来のルアーに比べて飛躍的に向上することができる。
【0034】また、本実施の形態のスピナーベイト10によれば、スカート25は、小魚頭部17の鰓によって覆い隠される様に取り付けられるので、水中の障害物にこのスピナーベイト10が接触した場合にも、スカート25の脱落を防止することができる。しかも、スカート25は、小魚頭部17から後方に伸びる丸棒状のスカート取り付け部19に着脱する構成であるので、その脱着は容易であり、スカート25の交換等には支障を来さないものとなっている。即ち、本実施の形態のスピナーベイト10によれば、スカート25の脱着は容易であるにもかかわらず、水中の障害物によってスカート25が脱落するのを有効に防止することができるのである。
【0035】加えて、本実施の形態のスピナーベイト10によれば、ヘッド部15は、小魚の頭部のみを模擬したものとなっているので、従来の様に小魚の全体形状を模擬したものと比べると、ルアー全体をコンパクトにすることができるという効果も発揮される。
【0036】また、本実施の形態のスピナーベイト10によれば、小魚頭部17のやじり状に窪んだ部分に突起27を設けてスカート25を左右にさばく様に構成したので、フック13がスカート25に邪魔されることなく露出した状態でルアーに種々のアクションをさせることができる結果、ルアーを小魚と間違えて追いかけてきた対象魚のかかりを向上することができるという特有の作用効果が発揮される。
【0037】図5は、実施の形態の釣り用ルアーを、バズベイトとして構成した状態の正面図を示している。即ち、ワイヤ11をコ字状に屈曲形成し、その先端部にバズブレード41を回転自在に取り付けてなるバズベイト40として構成したものである。
【0038】バズベイト40として構成した場合にも、最初の投入時における弱った小魚が旋回しつつふらふらと泳ぎながら水底へ向かって下降していくアクションが発揮され、最初のルアー投入時においてすでに対象魚の興味を引き、釣果を高める役割を発揮する。
【0039】また、バズベイト40によれば、水面付近を遊泳する様にルアーを操作したとき、水面付近におけるルアーの振動が強くなる結果、従来のバズベイトよりも一層高い集魚効果を発揮することができる。
【0040】さらに、バズベイト40においては、特に、その浮き上がりがよくなるという効果も発揮される。この結果、バズベイト40は、水面付近を小魚が泳いでいる様なアクションをとることが容易であり、初心者にとっても、容易にルアーを操作することができるという特有の作用効果も発揮される。
【0041】以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明によれば、釣り用ルアーにおいて、水中への投入時にも魚の食い付きを良くすることができる。
【出願人】 【識別番号】501048239
【氏名又は名称】本多 洋一
【出願日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【代理人】 【識別番号】100104514
【弁理士】
【氏名又は名称】森 泰比古
【公開番号】 特開2002−291377(P2002−291377A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−100037(P2001−100037)