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【発明の名称】 ペット用クールマット
【発明者】 【氏名】佐藤 匠

【要約】 【課題】ペットに清涼感を与えることができるペット用クールマットを提供する。

【解決手段】保冷材3を収容する袋体2を、側部開口部22が開口した袋状に形成し、袋体2の上面23に、通気性を有した通気部32を形成する。上面23の内側に、通気部32に沿ったシート体41を設け、シート体41を、0.1mm厚の防水加工されたナイロンで構成する。シート体41を、側部開口部22に沿った縁部で折り返せるように、側部開口部22に沿った縁部51のみで固定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面に通気性を有する通気部が形成された袋体と、該袋体に開口した開口部から内部に収容されるとともに、含有した液体を気化させて冷却効果を得る保冷材とからなり、前記通気部に沿って延在する防水性を有した薄手のシート体を、前記上面の内側に設けたことを特徴とするペット用クールマット。
【請求項2】 前記シート体の厚み寸法を、0.05mmから0.5mmの範囲内に設定したことを特徴とする請求項1記載のペット用クールマット。
【請求項3】 前記シート体の前記上面への固定位置を、少なくとも前記開口部に近接する近接位置に設定したことを特徴とする請求項1又は2記載のペット用クールマット。
【請求項4】 前記シート体を前記開口部に沿った縁部側で折り返せるように前記固定位置を前記近接位置のみに設定したことを特徴とする請求項3記載のペット用クールマット。
【請求項5】 前記上面に対向した前記袋体の下面を、耐水性を有した部材により構成したことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載のペット用クールマット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、夏場などペットに清涼感を与えるペット用クールマットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、夏場などにおいて、ペットに清涼感を与える際には、小型の扇風機などを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような方法にあっては、電気機器である扇風機を利用するため、監視が必要となり不便であった。
【0004】本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、ペットに清涼感を与えることができるペット用クールマットを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明の請求項1のペット用クールマットにあっては、上面に通気性を有する通気部が形成された袋体と、該袋体に開口した開口部から内部に収容されるとともに、含有した液体を気化させて冷却効果を得る保冷材とからなり、前記通気部に沿って延在する防水性を有した薄手のシート体を、前記上面の内側に設けた。
【0006】すなわち、袋体に収容された保冷材から気化熱が奪われることにより、冷却効果を得ることができるため、当該ペット用クールマットの温度が低下される。
【0007】そして、気化した気体が排出される通気部と保冷材との間には、防水性を有したシート体が配置されるため、袋体上面と保冷材とのぬめりが防止される。
【0008】また、請求項2のペット用クールマットにおいては、前記シート体の厚み寸法を、0.05mmから0.5mmの範囲内に設定した。
【0009】これにより、前記保冷材からの熱が効率的に袋体の上面に伝達される。
【0010】さらに、請求項3のペット用クールマットにおいては、前記シート体の前記上面への固定位置を、少なくとも前記開口部に近接する近接位置に設定した。
【0011】すなわち、内部に設けられたシート体は、少なくとも保冷材が挿入される開口部の近接位置で固定されている。このため、前記保冷材を挿入する際の前記シート体の皺の発生が防止される。
【0012】また、請求項4のペット用クールマットにあっては、前記シート体を前記開口部に沿った縁部側で折り返せるように前記固定位置を前記近接位置のみに設定した【0013】これにより、気化物が液化して付着するシート体は、袋体の開口部に沿った縁部側にて折り返されることで、前記開口部より外側へ引き出される。
【0014】このとき、前記シート体は、前記縁部側で折り返されることから、前記保冷材から気化した液体が付着した付着面が、上方へ向けられた状態で前記開口部より延出される。
【0015】加えて、請求項5のペット用クールマットでは、前記上面に対向した前記袋体の下面を、耐水性を有した部材により構成した。
【0016】これにより、気化物が液化された際の液体による床面のぬれが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図にしたがって説明する。図1は、本実施の形態にかかるペット用クールマット1を示す図であり、後述するシート体41が引き出された状態が示されている。このペット用クールマット1は、図2にも示すように、側部開口状の袋体2と、該袋体2の内部に収容される保冷材3とによって構成されている。
【0018】該保冷材3は、綿製の袋11内に吸水性ポリマーが収容されてなり、該吸水性ポリマーは、水などの液体を吸収してゼリー状となり液体を揮発可能に保持できるように構成されている。これにより、含有した液体を気化させることで、冷却効果を得られるように構成されている。
【0019】前記袋体2は、耐水性を有したPVC(ポリ塩化ビニル)からなる二枚のシートが接合されてなり、長方形状に形成されている。前記両シートは、一方の長辺21を除く各辺が接合されており、その長辺21側に側部開口部22が開口した袋状に形成されている。この袋体2の上面23を形成するシートには、矩形状の開口部24が開設されており、該開口部24は、チェック柄のメッシュ状のメッシュシート25によって内側から閉鎖されている。該メッシュシート25は、その周縁部が前記開口部24の周縁部に縫製された状態で固定されており、前記開口部24の周縁部には、図3に示すように、縫製部26が設けられている。
【0020】これにより、前記上面23には、図2にも示したように、周縁部31を除いた略全面に通気性を有した通気部32が形成されている。一方、図3に示したように、袋体2の下面33を形成するシートには、開口部が開設されておらず、下方への透水を阻止できるように構成されている。
【0021】前記上面23の内側面には、シート体41が、前記通気部32に沿って延設されており、当該シート体41は、厚み寸法Tが0.1mmのナイロン製のシートで構成されている。この厚み寸法Tは、0.1mmに限定されるのもで無く、保冷材3からの熱を効率的に上面23に伝達できるものであれば良く、実験結果より0.05mmから0.5mmの間に設定することが望ましいことが解っている。
【0022】このシート体41は、長方形状に形成されており、前記通気部32を覆う大きさに形成されている。また、前記シート体41は、防水加工されているとともに、通気性が確保されている。なお、前記シート体41の材質は、ナイロン製に限定されるものでは無く、例えば、サランラップ、アルミ箔、金属、プラスチック、ビニルなど水を通さない材質であれば良い。
【0023】さらに、このシート体41は、前記側部開口部22に沿った縁部で折り返せるように(図1参照)、前記側部開口部22に沿った近接位置である縁部51のみが、前記通気部32を構成するメッシュシート25と共に縫製されて固定されており、この縫製部26以外の部位は、固定されておらず非固定部を構成している。なお、この非固定部は、面ファスナー等によって脱着自在に固定されるものであっても良い。
【0024】そして、前記側部開口部22の縁部を形成する前記上面23及び前記下面33には、その対向した部位に、互いに剥離自在に貼着する面ファスナー61,62が設けられており、当該側部開口部22を開閉できるように構成されている。
【0025】以上の構成にかかる本実施の形態において、前記ペット用クールマット1を使用する際には、水道水や冷水を十分に吸収させた保冷材3を、袋体2の側部開口部22より内部へ挿入する。このとき、袋体2内部のシート体41は、少なくとも保冷材3が挿入される前記側部開口部22の近接位置である縁部51で固定されているため、前記保冷材3を挿入する際の当該シート体41の皺の発生を防止することができる。
【0026】次に、このシート体41が保冷材3を覆うように、当該シート体41を均一に広げてセットし、前記側部開口部22の周縁部に設けられた面ファスナー61,62同士を接合して、当該側部開口部22を閉鎖する。そして、このペット用クールマット1を、上面23が上向きになるように床面に載置して、ペットがペット用クールマット1上で寝そべることができるように配置する。
【0027】このとき、前記袋体2に収容された保冷材3から水が揮発し、当該保冷材3から気化熱が奪われる。これにより、冷却効果を得ることができるので、当該保冷材3を備えたペット用クールマット1の温度を下げることができる。
【0028】したがって、このペット用クールマット1上にペットが寝そべる等することにより、ペットに清涼感を与えることができる。よって、扇風機などの電気機器を使用する場合のように、監視が不要となり利便性が向上する。また、電気代も不要なため、経済的である。
【0029】また、気化した気体が排出される通気部32と前記保冷材3との間には、防水性を有したシート体41が配置されており、袋体2上面23と保冷材3とのぬめりを防止することができる。これにより、ペット用クールマット1上のペットの動きに起因した保冷材3の不用意なずれを防止することができ、利便性が向上する。
【0030】ここで、前記シート体41は、その厚み寸法Tが0.1mmに設定されており、0.05mmから0.5mmの範囲内に設定されている。このため、前記保冷材3からの熱を効率的に袋体2の上面23に伝達することができる。したがって、前記シート体41が厚肉に形成され、保冷材3からの熱を遮断してしまう場合と比較して、清涼感を高めることができる。
【0031】そして、気化した水蒸気が液化して付着する前記シート体41は、前記側部開口部22に沿った縁部で折り返せるように、前記側部開口部22に沿った縁部51のみが固定されており、この固定部分で折り返すことによって、図4に示すように、前記側部開口部22から外側へ引き出すことができる。これにより、シート体41のぬめりを拭き取るといった清掃が容易となる。
【0032】このとき、前記シート体41は、前記縁部51で折り返されることから、図3に示したように、前記保冷材3から気化した水蒸気が付着する付着面71を、図4に示したように、上方へ向けた状態で前記側部開口部22から延出することができる。したがって、当該ペット用クールマット1を裏返すこと無く、雑巾72による前記ぬめりの拭き取り作業を行うことができる。
【0033】一方、前記袋体2の下面33は、開口部を不具備な耐水性を有したPVC(ポリ塩化ビニル)によって形成されており、下方への透水を阻止できるように構成されている。このため、保冷材3から揮発した水蒸気が液化されてなる水による床面のぬれを防止することができる。これにより、屋内での使用に適したペット用クールマット1となり得る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1のペット用クールマットにあっては、袋体に収容された保冷材から気化熱が奪われることにより、冷却効果を得ることができ、当該ペット用クールマットの温度を下げることができる。
【0035】したがって、このペット用クールマット上にペットが寝そべる等することにより、ペットに清涼感を与えることができるため、扇風機などの電気機器を使用する場合のように、監視が不要となり利便性が向上する。
【0036】そして、気化した気体が排出される通気部と保冷材との間には、防水性を有したシート体が配置されており、袋体上面と保冷材とのぬめりを防止することができる。これにより、ペット用クールマット上のペットの動きに起因した保冷材の不用意なずれを防止することができ、利便性が向上する。
【0037】また、請求項2のペット用クールマットにおいては、前記シート体の厚み寸法を、0.05mmから0.5mmの範囲内に設定したため、前記保冷材からの熱を効率的に袋体の上面に伝達することができる。したがって、前記シート体が厚肉に形成され、保冷材からの熱を遮断してしまう場合と比較して、清涼感を高めることができる。
【0038】さらに、請求項3のペット用クールマットにおいては、袋体の内部に設けられたシート体を、少なくとも保冷材が挿入される開口部の近接位置で固定したため、前記保冷材を挿入する際の前記シート体の皺の発生を防止することができる。
【0039】また、請求項4のペット用クールマットにあっては、保冷材からの気化物が液化して付着するシート体を、袋体の開口部に沿った縁部側で折り返すことで、前記開口部より外側へ引き出すことができる。これにより、シート体のぬめりを拭き取るといった清掃が容易となる。
【0040】このとき、前記シート体は、前記縁部側で折り返されることから、前記保冷材から気化した液体が付着した付着面を、上方へ向けた状態で前記開口部から延出することができる。したがって、当該ペット用クールマットを裏返すこと無く、前記ぬめりの拭き取り作業を行うことができる。
【0041】加えて、請求項5のペット用クールマットでは、袋体の下面を耐水性を有した部材により構成することで、保冷材からの気化物が液化された際の液体による床面のぬれを防止することができる。これにより、屋内での使用に適したペット用クールマットとなり得る。
【出願人】 【識別番号】391001457
【氏名又は名称】アイリスオーヤマ株式会社
【出願日】 平成13年4月2日(2001.4.2)
【代理人】 【識別番号】100088100
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 千明
【公開番号】 特開2002−291363(P2002−291363A)
【公開日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【出願番号】 特願2001−103121(P2001−103121)