| 【発明の名称】 |
魚釣用スピニングリール |
| 【発明者】 |
【氏名】堤 わたる
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| 【要約】 |
【課題】ハンドルの左右の付け替えができるとともに、スプール軸とハンドル軸の強度を低下させることなくこれら2軸のオフセット量を減らすことにより伝達効率の向上を図ることができる魚釣用スピニングリールの提供を目的としている。
【解決手段】本発明の魚釣用スピニングリールにおいて、スプール軸9と交差するハンドル軸2の部位は、ハンドル軸2のその他の部位よりも外径が小さく設定された小径部2aとして形成され、少なくとも小径部2aが中空構造を成し、少なくとも小径部2aの中空部に補強部材32が介在されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体と、リール本体に回転可能に支持されたロータと、その両側部がリール本体に回転可能に支持され、端部にハンドルが着脱自在に取り付けられるハンドル軸と、ハンドル軸に設けられ、ハンドル軸と一体で回転するドライブギアと、ドライブギアと噛み合い、ドライブギアの回転力をロータに伝達するピニオンギアと、リール本体内でハンドル軸と交差するように延びるスプール軸と、スプール軸に支持され、ロータの回転によって釣糸が巻回されるスプールと、を具備し、スプール軸と交差するハンドル軸の部位は、ハンドル軸のその他の部位よりも外径が小さく設定された小径部として形成され、少なくとも前記小径部が中空構造を成し、少なくとも前記小径部の中空部に補強部材が介在されていることを特徴とする魚釣用スピニングリール。 【請求項2】 前記補強部材は、前記ハンドルの軸部と一体形成され、あるいは、前記ハンドルの軸部に一体的に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。 【請求項3】 前記補強部材は、小径部との間に所定の隙間を存して、介在されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用スピニングリール。 【請求項4】 前記補強部材は、前記ハンドルおよび前記ハンドル軸とは別体を成して、前記小径部に取り付け固定されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用スピニングリール。 【請求項5】 前記補強部材は、前記ハンドル軸の端部に取り付けられるハンドルの軸部よりも10%以上細く形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用スピニングリール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は魚釣用スピニングリールに関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、魚釣用スピニングリールは、リール本体と、リール本体から延出する脚部と、脚部の端部に形成されて釣竿に取り付けられる竿取付部とを有している。前記リール本体内には、ハンドルが固定されるハンドル軸が回転可能に支持されている。また、ハンドル軸にはドライブギアが固定されており、このドライブギアには、ハンドル軸に対して直交する方向に延び且つリール本体に回転可能に支持された管状のピニオンギアが噛合している。また、ピニオンギアの先端部にはロータが一体的に取り付けられ、ハンドル軸と直交する方向に延在するスプール軸がピニオンギアを貫通している。この場合、スプール軸は、ピニオンギアと同心的に配されており、ハンドル軸と直交する方向に沿って前後動できる。また、スプール軸の先端部には釣糸が巻回されるスプールが取付けられている。 【0003】ハンドルを左右で付け替えられるスピニングリールの形態では、ハンドル軸は、ハンドルが固定されるその両端部がリール本体の左右両側に臨むように、リール本体内でスプール軸と交差するように延びている。また、ハンドル軸は中空構造を成しており、ハンドル軸の内孔にハンドルの軸部が挿入されて固定されることにより、ハンドルがハンドル軸に対して着脱自在に取り付けられるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ハンドル軸がスプール軸を横切るようにこれと交差していると、スプール軸の軸心は、必然的に、ハンドル軸の軸心からリール本体の縦方向(脚部の延在方向)にオフセットされる。しかし、このオフセット量が大きいと、以下に述べるような幾つかの問題が生じる。 【0005】すなわち、前記2軸間のオフセット量が大きくなると、リール本体の縦方向の寸法が大きくなってしまうため、スプールと脚部の竿取付部との間が大きく離れてしまい、スプールに巻回されている釣糸をサミングしづらくなる。 【0006】また、2軸間のオフセット量が大きくなると、ドライブギアからピニオンギアへの回転トルクの伝達効率も悪くなる。すなわち、スプール軸の軸心がハンドル軸の軸心からリール本体の縦方向にオフセットされればされるほど、スプール軸に対して同心的なピニオンギアとハンドル軸のドライブギアは、その接点位置(噛み合い位置)における接線同士のなす角度が大きくなり、ピニオンギアに対してその回転方向に作用するドライブギアの回転力が小さくなる(ドライブギアの回転トルクがピニオンギアに効率良く伝達されなくなる)。そのため、ハンドルの回転操作も重くなってしまう。 【0007】つまり、ハンドル軸がスプール軸を横切るようにこれと交差する構造では、ハンドル軸の軸心とスプール軸の軸心とのオフセット量は極力小さい方が望ましい。 【0008】このオフセット量を小さくする方法としては、スプール軸もしくはハンドル軸の外径を小さく設定してスプール軸とハンドル軸の軸心間を詰めることも考えられる。しかし、従来の構成では、ハンドル軸が中空構造を成しており、また、ハンドル軸内にハンドルの軸部が挿入されているため、ハンドル軸の強度を十分に確保したたままハンドル軸の小径化を図ることは困難である。一方、スプール軸は、先端にスプールを支持して前後動しなければならないため、所定の強度を備えている必要があり、従来の寸法からさらに細くすることは事実上不可能である。 【0009】特開平8−205723号に開示されているように、ドライブギアの外径を大きくすれば、オフセットに伴う弊害の一部を解消することができる。すなわち、ドライブギアの外径を大きくすれば、2軸間のオフセット量が大きくても、ドライブギアからピニオンギアへの回転トルクの伝達効率の悪化をある程度抑えることができる。しかし、この場合、リール本体が縦方向に大型化する不具合は解消されない。 【0010】例えば実開昭57−102977号に開示されているようにハンドル軸がドライブギアの片側のみに形成されてスプール軸と交差していなければ、こうしたオフセットの問題は生じない。しかし、ハンドルの左右の付け替えができず、汎用リールとして好ましくないとともに、片軸支持のため、耐久性、噛合性能、強度の面で十分とはいえない。 【0011】本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、ハンドルの左右の付け替えができるとともに、スプール軸とハンドル軸の強度を低下させることなくこれら2軸のオフセット量を減らすことにより伝達効率の向上を図ることができる魚釣用スピニングリールを提供することにある。 【0012】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明の魚釣用スピニングリールは、リール本体と、リール本体に回転可能に支持されたロータと、その両側部がリール本体に回転可能に支持され、端部にハンドルが着脱自在に取り付けられるハンドル軸と、ハンドル軸に設けられ、ハンドル軸と一体で回転するドライブギアと、ドライブギアと噛み合い、ドライブギアの回転力をロータに伝達するピニオンギアと、リール本体内でハンドル軸と交差するように延びるスプール軸と、スプール軸に支持され、ロータの回転によって釣糸が巻回されるスプールとを具備し、スプール軸と交差するハンドル軸の部位は、ハンドル軸のその他の部位よりも外径が小さく設定された小径部として形成され、少なくとも前記小径部が中空構造を成し、少なくとも前記小径部の中空部に補強部材が介在されていることを特徴とする。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。 【0014】図1〜図4は本発明の第1の実施形態を示している。図1および図2に示されるように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、リール本体1aと、リール本体1aから延出する脚部1bと、脚部1bの端部に形成され且つ釣竿Rに取り付けられる竿取付部1cとを有している。リール本体1a内には、ハンドル5が固定されるハンドル軸2が回転可能に支持されている。ハンドル軸2にはドライブギア3が固定されており、このドライブギア3には、ハンドル軸2に対して直交する方向に延び且つリール本体1aに軸受けを介して回転可能に支持された管状のピニオンギア13が噛合している。このピニオンギア13の先端部には、ベール6および釣糸案内装置15を備えたロータ8が一体的に取り付けられている。 【0015】ハンドル軸2と直交する方向に延在するスプール軸9がピニオンギア13を貫通している。この場合、スプール軸9は、ピニオンギア13と同心的に配されており、ハンドル軸2と直交する方向に沿って前後動できる。また、スプール軸9の先端部には釣糸が巻回されるスプール10が取付けられている。 【0016】また、ドライブギア3にはピニオンギア13を介して図示しないオシレーティング機構が係合している。このオシレーティング機構は、ピニオンギア13と噛み合って回転するウォームシャフト(トラバースカム軸)19aと、このウォームシャフト19aの溝と噛み合い且つスプール軸9に対してその軸方向に移動不能に取り付けられたスライダとからなり、ハンドル軸2がハンドル5の回転操作によって回転されると、スプール軸9を軸方向に沿って往復駆動(前後動)する。 【0017】このような構成では、ハンドル5を回転操作してハンドル軸2を回転させると、前記オシレーティング機構を介してスプール軸9に取り付けられたスプール10が前後に往復動するとともに、ドライブギア3およびピニオンギア13を介してロータ8が回転駆動する。したがって、スプール10には、釣糸案内装置15を介して、釣糸が均等に巻回される。 【0018】図2に明確に示されているように、ハンドル軸2は、ハンドル5を左右で付け替え可能とするべく、リール本体1a内でスプール軸9と交差するように延びている。具体的には、ハンドル軸2の両側部は軸受41,42を介してリール本体1aに回転可能に支持されるとともに、ハンドル5が固定されるハンドル軸2の左右両端部2b,2cは、リール本体1aの左右両側に臨むべく、リール本体1aの左右両側に形成された開口部50,50に位置決めされている。なお、リール本体1aの開口部50,50には雌ネジ51が形成されており、この雌ネジ51には開口部50を閉塞するための蓋体40が螺合されるようになっている。 【0019】ハンドル軸2の詳細が図3および図4に示されている。図3はハンドル軸2にハンドル5を取り付けた状態を、図4はハンドル軸2からハンドル5を部分的に取り外した状態をそれぞれ示している。 【0020】図示のように、ハンドル軸2の外周面には、スプール軸9と交差する略中央部位に、環状凹部29が形成されている。すなわち、スプール軸9と交差するハンドル軸2の部位は、左右両端部2b,2cを含むハンドル軸2のその他の部位よりも外径が小さく設定された小径部2aとして形成されている。なお、環状凹部29は、その内側にスプール軸9の少なくとも一部を収容できる寸法に設定されている。特に、小径部2aの外径dはドライブギア3の外径Dの17%以下(d/D≦0.17)に設定されている。 【0021】また、ハンドル軸2は中空構造を成している。具体的には、ハンドル軸2の全長にわたって連続した貫通孔30が形成されるとともに、ハンドル軸2の小径部2aの強度を確保するため、小径部2aに位置する貫通孔30の部位30bの内径が、他の貫通孔30の部位30a,30cの内径よりも小さく設定されている。 また、左端部2bに設けられた貫通孔30の部位30aの内周面には、第1の雌ネジ33が形成されており、右端部2cに設けられた貫通孔30の部位30cの内周面には、第2の雌ネジ34が形成されている。 【0022】一方、ハンドル軸2に着脱自在に取り付けられるハンドル5は、ハンドル軸2の左右両端部2b,2cに接続される接続部5bと、接続部5bの外側でこれを取り囲むように設けられ且つ接続部5bが左右両端部2b,2cに接続された際にリール本体1aの開口部50を覆うカバー部5aとを有している。ハンドル5の接続部5bには、ハンドル軸2の左右両端部2b,2cに螺合挿入される突出部31が形成されている。この場合、突出部31の外周面には、第1および第2の雌ネジ33,34と螺合可能な雄ネジ35が形成されている。 【0023】また、突出部31には、その先端から長手軸方向に沿って延びる補強部32が連接されている。具体的には、補強部32は、突出部31と同軸的に一体形成されており、突出部31が左右両端部2b,2cに完全に螺合挿入された状態(図3の状態)で、小径部2aを補強するように貫通する長さに設定されている。なお、本実施形態では、補強部32の外径は小径部2aの内径と略同一に設定されている。すなわち、補強部32と小径部2aとの間に実質的に隙間が形成されないようになっている。 【0024】以上説明したように、本実施形態の魚釣用スピニングリール1は、スプール軸9と交差するハンドル軸2の部位が、ハンドル軸2のその他の部位よりも外径が小さく設定された小径部2aとして形成されている。したがって、図2〜図4にそれぞれ示されるように、スプール軸9の少なくとも一部がハンドル軸2の環状凹部29の内側に位置するように、スプール軸9とハンドル軸2とを交差させて組み付けることができる。そのため、ハンドル5の左右の付け替えを可能としつつ、スプール軸9が環状凹部29の内側に入り込む分だけ、ハンドル軸2の軸心O2とスプール軸9の軸心O1との間の距離(オフセット量)Sを従来よりも短くできる。しかも、ハンドル軸2は、スプール軸9と交差する部分のみが小径化されているため、その強度を低下させることなくスプール軸9との距離を縮めることができる。 【0025】また、本実施形態では、小径部2aの中空部に補強部(補強部材)32が介在されているため、小径部2aの強度低下を効果的に防ぐことができ、釣糸巻取り時のハンドル軸2の撓み等を効果的に防止できる。したがって、ハンドル軸2が撓んで発生するピニオンギア13とドライブギア3との歯当たり不良や剛性不足を解消できる。 【0026】また、本実施形態のように、ハンドル軸2に対するスプール軸9のオフセット量を小さくして、スプール軸9をハンドル軸2に近づければ、ドライブギア3からピニオンギア13への回転トルクの伝達効率を向上させてハンドル5の回転を軽くすることができるとともに、スプール軸9の位置によってその取付位置が決定される下側のウォームシャフト19a等もハンドル軸2に近づけることができるため、リール全体の縦方向寸法を従来よりも小さくすることができ、リールの小型化を図ることができる。 【0027】また、ハンドル軸2に対するスプール軸9のオフセット量が小さくなって、リール本体1aの縦方向寸法が小さくなれば、スプールと脚部の竿取付部との間の距離も短くなるため、スプールに巻回されている釣糸をサミングし易くなる。 【0028】また、本実施形態では、ハンドル軸2の小径部2aの外径dがドライブギア3の外径Dの17%以下(d/D≦0.17)に設定されている。そのため、従来通りのギヤ比を確保しながら、駆動力の伝達効率を向上させることができる。 【0029】また、本実施形態では、ハンドル軸2が中空構造を成しているため、ハンドル軸2の軽量化を図ることができ、ひいては、高強度で軽量なリールを提供できる。 【0030】また、本実施形態では、補強部32がハンドル5の軸部(本実施形態では、突出部31)と一体に形成されているため、ハンドル軸2に対する補強部32の組込み性が向上する。 【0031】図5は前述した第1の実施形態の第1の変形例を示している。図示のように、この変形例では、小径部2aの内面と補強部32との間に所定のクリアランスCが形成されるようになっている。すなわち、補強部32の外径が小径部2aの内径よりも小さく設定されている。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。 【0032】このように、小径部2aの内面と補強部32との間にクリアランスCを形成すれば、補強部32(ハンドル5の軸部)をハンドル軸2に組み込む際の引っ掛かりを回避できるとともに、ハンドル5の軸部31,32がハンドル軸2に固着してハンドル5の左右交換を行なうことができなくなるといった事態を回避することができる。 【0033】図6は前述した第1の実施形態の第2の変形例を示している。図示のように、この変形例では、ハンドル5の突出部31と補強部32とが別体で形成され、突出部31の内孔39に補強部32が挿入固定されている(その結果として、突出部31と補強部32とが一体となっている)。補強部32と突出部31とを固定する手段としては、例えば、接着、カシメ、溶着等を挙げることができ、また、補強部32を突出部31の内孔39に圧入しても良い。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。 【0034】図7は本発明の第2の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。 【0035】図示のように、本実施形態に係るハンドル軸2Aは、その左右両端部2b,2cに位置する貫通孔30の部位30a,30cだけが段付き孔として形成されている。具体的には、左端部2bの段付き孔30aは、外方に位置する大径孔68aと、内方に位置する小径孔69とからなる。この場合、小径孔69の内周面には第1の雌ネジ(正ネジ)62が形成されている。また、右端部2cの段付き孔30cは、外方に位置する大径孔67と、内方に位置する小径孔66とからなる。この場合、大径孔67の内周面には、第1の雌ネジ62とネジ方向が逆の第2の雌ネジ(逆ネジ)65が形成されている。なお、それ以外の構成は前述した実施形態のハンドル軸2と同一である。 【0036】一方、ハンドル5Aの突出部31も、段付き孔30a,30bに対応して、段付き形成されている。すなわち、突出部31は、先端側に位置する小径部31aと、手元側に位置する大径部31bとからなる。この場合、小径部31aの外周面には、第1の雌ネジ62と螺合可能な第1の雄ネジ72が形成され、また、大径部31bの外周面には、第2の雌ネジ65と螺合可能な第2の雄ネジ73が形成されている。なお、それ以外の構成は前述した実施形態のハンドル5と同一である。 【0037】このような構成によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、ハンドル5を緩めて反対側に締め込むだけで、簡単に、ハンドル5の左右の付け替えが可能になる。 【0038】図8は本発明の第3の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。 【0039】図示のように、本実施形態に係るハンドル軸2Bは、左端部2bの外径が右端部2cの外径よりも大きく設定されている。また、左端部2bの外周面には第1の雄ネジ(正ネジ)80が形成され、右端部2cの外周面には第1の雄ネジ80とネジ方向が逆の第2の雄ネジ(逆ネジ)82が形成されている。 【0040】一方、ハンドル5Bの接続部5bには段付き孔70が形成されている。この段付き孔70は、外方に位置する大径孔70aと、内方に位置する小径孔70bとからなる。また、大径孔70aの内周面には第1の雄ネジ80と螺合可能な第1の雌ネジ81が形成され、小径孔70bの内周面には第2の雄ネジ82と螺合可能な第2の雌ネジ84が形成されている。 【0041】また、本実施形態のハンドル5Bは補強部32を有していない。その代わり、ハンドル軸2の小径部2aの中空部には、ハンドル軸2およびハンドル5とは別体の補強部材78が取り付け固定されている。このような構成であっても、小径部2aを補強することができる。 【0042】なお、本実施形態では、ハンドル軸2の左右両端部2b,2cの外周面にハンドル5が螺合されているが、第1および第2の実施形態のようにハンドル軸2の左右両端部2b,2cの内周面にハンドル5が螺合されていても良い。 【0043】図9は本発明の第4の実施形態を示している。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符号を付してその説明を省略する。 【0044】図示のように、本実施形態に係るハンドル軸2Dは、その左右両端部2b、2cの内周面にネジが形成されていないことを除き、その構造が第1の実施形態のハンドル軸2と同じである。 【0045】一方、ハンドル5Cの接続部5bの端部には、ハンドル軸2の左右両端部2b,2c内に回り止め嵌入される突出部31Aが形成されている。また、突出部31Aには、その先端から長手軸方向に沿って延びる補強部32が連接されている。具体的には、補強部32は、突出部31Aと同軸的に一体形成されており、突出部31Aが左右両端部2b,2cに完全に回り止め嵌入された状態(図9の状態)で、小径部2aを補強するように貫通する長さに設定されている。また、補強部32は、突出部(ハンドル5の軸部)31Aよりも10%以上細く形成されている。すなわち、補強部32の外径は、突出部31Aの外径の90%以下に設定されている。 【0046】また、補強部32は、突出部31Aがハンドル軸2Dの一方側の端部2c(2b)内に回り止め嵌入された状態で、ハンドル軸2の他方側の端部2b(2c)から挿入される固定部材85に連結されて、ハンドル軸2Dからの抜けが防止される。具体的には、固定部材85は、ハンドル軸2の左右両端部2b,2cの端面に当接される頭部85aと、この頭部85aから延びる軸部85bとから成り、軸部85bの外周面に形成されたネジ部86がハンドル5の補強部32に螺合されるようになっている。そして、ネジ部86をハンドル5の補強部32に所定量捩じ込んで、固定部材85の頭部85aをハンドル軸2の端部2b(2c)に当て付けることにより、ハンドル5をハンドル軸2Dに強固に取り付けることができるようになっている。なお、突出部31Aとハンドル軸2Dとの回り止め嵌合は、例えば、突出部31Aの外面形状およびハンドル軸2の左右両端部2b,2cの内面形状を共に六角形や四角形などの多角形状にすることで実現できる。 【0047】このように、本実施形態の場合も、第1の実施形態と同様の作用効果が得られるとともに、補強部32を突出部31Aよりも10%以上細く形成しているため、補強部32が挿通されるハンドル軸2の小径部2aを更に細くでき、その結果、ハンドル軸2の軸心O2とスプール軸9の軸心O1との間の距離(オフセット量)Sを更に短くできる。したがって、リールボディのコンパクト化が図れ、巻き上げ駆動力の軽減を効率良く行なえる。 【0048】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の魚釣用スピニングリールによれば、ハンドルの左右の付け替えができるとともに、スプール軸とハンドル軸の強度を低下させることなくこれら2軸のオフセット量を減らすことにより伝達効率の向上を図ることができ、リール本体の小型化も可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−281871(P2002−281871A) |
| 【公開日】 |
平成14年10月2日(2002.10.2) |
| 【出願番号】 |
特願2001−86292(P2001−86292) |
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