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【発明の名称】 魚釣用リ−ル
【発明者】 【氏名】筑比地 宗彰

【氏名】小原 武恵

【氏名】松橋 学

【要約】 【課題】リ−ル本体の外力を受け易い突出する環状部を熱収縮チュ−ブで被着して外的保護を容易にしたこと。

【解決手段】リ−ル本体Aのリ−ルボディ1の一側に蓋体2が取り付けられ、リ−ルボディ1内の駆動歯車の回転軸の中心多角形孔にハンドルア−ム4が固定されたハンドル軸が左右交換自在に挿入嵌合されている。ハンドルア−ム4の屈曲する環状部4bの外側に熱収縮チュ−ブ18が被着されている。熱収縮チュ−ブ18の材料は、■ポリエチレン、■プロピレンゴム、■シリコン、■フッ素樹脂等である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】リ−ル本体を釣竿に装着した状態で地面又は他物に接触可能な前記リ−ル本体の環状部に、熱収縮チュ−ブを被着して前記環状部への外力による傷発生の防止と衝撃の緩和を行うようにしたことを特徴とする魚釣用リ−ル。
【請求項2】前記リ−ル本体の環状部が、リ−ル本体の一側に突設する巻き取り操作用のハンドルア−ムであることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
【請求項3】前記リ−ル本体の環状部が、ハンドルア−ムの端部に装着されるハンドルツマミであることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
【請求項4】前記リ−ル本体の環状部が、リ−ルボディ後部の突出部であることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
【請求項5】前記熱収縮チュ−ブが、ゴム系の材料であることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
【請求項6】前記リ−ル本体の環状部の外周に、前記熱収縮チュ−ブの収縮後の位置を規制する係止部が形成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の魚釣用リ−ル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、竿取付部を有するリ−ル本体の一側に突設したハンドルの回転操作によりスプ−ルに釣糸を巻回する魚釣用リ−ルのリ−ルの本体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣用リ−ルは他の技術分野の製品に対し、海水、水、異物等の浸入・付着し易い環境の厳しい屋外で使用されたり、地面や岩場に置かれたり、魚釣操作中や釣場の移動中に他物が当たったり、等々、リ−ル本体の突出部分に傷が付き易く、そのため、腐食を誘発・促進したり、強度が低下したり等の問題が生じる。そこで、リ−ル本体の底部や突出するロ−タ後部等にプロテクタ−を装着して外的保護を図るようにしたものが例えば、実開昭51−53293号公報で知られているが、プロテクタ−の成型製作のためにコスト高になると共に装着部分の形状に制約を生じ、複雑な部分への取付けが困難である等の課題を残している。又、釣竿のリ−ルシ−トとリ−ル本体の竿取付部との装着ガタの防止を図るために熱収縮チュ−ブをリ−ル本体の竿取付部に被着したものが例えば、実開昭52−103188号公報で知られているが、リ−ル本体の外的保護については全く配慮されておらず、実使用状態における保護の面で課題を残している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、実使用状態におけるリ−ル本体の突出部分の外的保護を容易に行えないことである。
【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、リ−ル本体の外力を受け易い突出する環状部を熱収縮チュ−ブで被着して外的保護を容易にした魚釣用スピニングリ−ルを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に係わる本発明は、リ−ル本体を釣竿に装着した状態で地面又は他物に接触可能な前記リ−ル本体の環状部に、熱収縮チュ−ブを被着して前記環状部への外力による傷発生の防止と衝撃の緩和を行うようにしたことを要旨とするものである。
【0006】請求項2に係わる本発明は、前記リ−ル本体の環状部が、リ−ル本体の一側に突設する巻き取り操作用のハンドルア−ムであることを要旨とするものである。請求項3に係わる本発明は、前記リ−ル本体の環状部が、ハンドルア−ムの端部に装着されるハンドルツマミであることを要旨とするものである。請求項4に係わる本発明は、前記リ−ル本体の環状部が、リ−ルボディ後部の突出部であることを要旨とするものである。請求項5に係わる本発明は、前記熱収縮チュ−ブが、ゴム系の材料であることを要旨とするものである。請求項6に係わる本発明は、前記リ−ル本体の環状部の外周に、前記熱収縮チュ−ブの収縮後の位置を規制する係止部が形成されていることを要旨とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1から4の本発明により、釣竿16に装着された実使用状態でのリ−ル本体Aの、魚釣操作時や仕掛けのセッテング時あるいは釣場の移動時等に特に外力を受け易い突設した環状部a、1h、1h′、4b、35の外側に熱収縮チュ−ブ18、36、37、38が被着されていると、環状部a、1h、1h′、4b、35への傷発生を防止すると共に衝撃も緩和されることにより、海水、水、異物等の付着・浸入し易い環境の厳しい釣場においても、腐食を誘発、促進したり、強度低下等を防止でき、魚釣用リ−ルを長期間支障なく使用できる。
【0008】請求項5の本発明により、熱収縮チュ−ブ18、36、37、38がゴム系の材料で形成されていると、被着外面が柔軟性に富んでソフト感が得られるので、手の指に触れる部分の装着に適している。熱収縮チュ−ブ18、36、37、38を用いるので、金型が必要なく、部品費が安くなる。複雑な形状にも容易に合わせることができる。熱収縮チュ−ブ18、36、37、38は環状となっているので、素材にフィットする為、外れ難い。用途によって熱収縮チュ−ブ18、36、37、38の材料を選択することができる。
【0009】請求項6の本発明により、テ−パ−状の小径部4dに熱収縮チュ−ブ37が被着されても係止部4dで不必要な位置ズレが確実に防止できるので、被着外周外径の異なる部分への被着も可能となり、幅広い適用が可能になる。
【0010】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1、図2は第1実施例で魚釣用リ−ルを魚釣用スピニングリ−ルで述べれば、図1は魚釣用スピニングリ−ルの平面図、図2は魚釣用スピニングリ−ルの断面平面図である。
【0011】魚釣用スピニングリ−ルは、リ−ル本体Aのリ−ルボディ1の一側に蓋体2が取り付けられてリ−ルボディ1に取り付けられた軸受10と蓋体2に取り付けられた軸受11で駆動歯車3の回転軸3aの両端が軸承されている。回転軸3aの中心多角形孔にハンドルア−ム4が固定されたハンドル軸12が左右交換自在に挿入嵌合されている。ハンドルア−ム4の端部4aにハンドルツマミ13が回転自在に支承されている。
【0012】リ−ルボディ1の外側に筒部1aが形成されて内側に凹部1bが、筒部1a内に透孔1cが形成されて軸受10はリ−ルボディ1の凹部1b内に挿入されている。蓋体2の外側に筒部2aが形成されて内側に凹部2bが、筒部2a内に透孔2cが形成されて軸受11は蓋体2の凹部2b内に挿入されている。軸受10と駆動歯車3の間に調整ワッシャ14が挾み込まれている。軸受11と駆動歯車3の間に調整ワッシャ15が挾み込まれている。リ−ルボディ1の上部に竿取付部1dが一体に形成されて釣竿16に取り付けられたリ−ルシ−ト17に竿取付部1dが装着されている。
【0013】ハンドルア−ム4の屈曲する環状部4bの外側に熱収縮チュ−ブ18が被着されている。熱収縮チュ−ブ18の材料は、■ポリエチレン、■プロピレンゴム、■シリコン、■フッ素樹脂等である。各熱収縮チュ−ブ18の材料の特性は、■は成形性が良く、耐薬品性が良く、安い。■は柔軟性が良く、ソフト感、触感性が良い。■は耐熱性が良く、使用温度範囲が広い。(−75℃〜200℃)■は撥水性が良く、■と同特性を有する。
【0014】リ−ルボディ1の前部には軸受19で回転軸筒5が回転自在に軸受されると共に前側に突出されている。軸受19より前側の回転軸筒5の外周に逆転防止歯車20とロ−タ6の筒部6aが回り止め嵌合されてナット21で固定されている。回転軸筒5の基端5aは軸受部1eで回転自在に軸承され、基端5aの前側に一体的に形成されたピニオン5bに駆動歯車3が噛合されてロ−タ6はハンドルア−ム4の回転に連動して回転されるように支持されている。
【0015】前記回転軸筒5の中心孔5cにはスプ−ル軸7の太径部7aが前後往復動可能に摺動自在に挿入され、スプ−ル軸7の先端側に段部で太径部7aより小径の小径部7bが形成されて小径部7bにスプ−ル22が取り付けられている。スプ−ル軸7の後端部に切欠きで回り止め部7cと透孔7dが形成されて摺動体8がビス23で取り付けられている。リ−ルボディ1内の側壁面に軸筒からなる支持部1fが形成されて連動歯車9が軸承されると共に、側壁面に形成されたリブからなる環状の台部1g上に載せられている。連動歯車9は回転軸3a外周に形成された小歯車3bに噛合されている。
【0016】ロ−タ6は筒部6aで回転軸筒5に取り付けられ、筒部6aと前壁6bと大径の筒部6cと大径の筒部6cの基部6d、6eの外周から前方に向けて突出された一対の支持腕6f、6gとで形成されている。一対のベ−ル支持腕6f、6gの先端部外側に一方のベ−ル支持部材24と他方のベ−ル支持部材25がビス26、27で釣糸巻取位置と釣糸放出位置に反転自在に軸承されている。一方のベ−ル支持部材24には釣糸案内ロ−ラ28の取付部29が取り付けられている。他方のベ−ル支持部材25と取付部29の間にベ−ル30が取り付けられている。
【0017】摺動体8は板状の本体部8aと突出部8bとで形成されている。本体部8aにはスプ−ル軸7と直交する縦方向の係合溝8cが形成され、突出部8bにスプ−ル軸7方向の回り止め透孔8dが形成されている。更に突出部8bには回り止め透孔8dと直交するビス孔8eが形成されてビス23が挿入螺合されている。連動歯車9は平歯車状に形成されて外周に歯部9aが形成され、中心に軸孔9bが形成されて一側面の偏心位置に係合突部9cが形成されている。中心の軸孔9bにリ−ルボディ1内の軸筒からなる支持部1fが挿入されてワッシャ31を挾んでビス32で抜け止めされている。連動歯車9の係合突部9cは摺動体8の係合溝8cに挿入されている。
【0018】魚釣用スピニングリ−ルの動作は、一方のベ−ル支持部材24と他方のベ−ル支持部材25が釣糸巻取位置にあって釣糸33がスプ−ル22に巻回される方向にハンドルツマミ13を握ってハンドルア−ム4が回転されると、駆動歯車3が回転されてピニオン5bを介して回転軸筒5が回転され、ロ−タ6が回転される。駆動歯車3が回転されると、回転軸3aが回転されて歯車3bが回転され、連動歯車9が回転される。連動歯車9の回転で摺動体8が係合突部9cで直線往復動されてスプ−ル軸7とスプ−ル22が直線往復動される。即ち連動歯車9の回転運動で摺動体8とスプ−ル軸7とスプ−ル22が直線往復運動に変換される。
【0019】前記のように魚釣用リ−ルが構成されると、釣竿16に装着された実使用状態でのリ−ル本体Aの、魚釣操作時や仕掛けのセッテング時あるいは釣場の移動時等に特に外力を受け易い突設したハンドルア−ム4の屈曲する環状部4bの外側に熱収縮チュ−ブ18が被着されていると、環状部4bへの傷発生を防止すると共に衝撃も緩和されることにより、海水、水、異物等の付着・浸入し易い環境の厳しい釣場においても、腐食を誘発、促進したり、強度低下等を防止でき、魚釣用リ−ルを長期間支障なく使用できる。
【0020】熱収縮チュ−ブ18がゴム系の材料で形成されていると、被着外面が柔軟性に富んでソフト感が得られるので、手の指に触れる部分の装着に適している。熱収縮チュ−ブ18を用いるので、金型が必要なく、部品費が安くなる。複雑な形状にも容易に合わせることができる。熱収縮チュ−ブ18は環状となっているので、素材にフィットする為、外れ難い。用途によって熱収縮チュ−ブ18の材料を選択することができる。
【0021】図3は第2実施例で、図3は魚釣用スピニングリ−ルのハンドルア−ムとハンドルツマミの断面平面図である。
【0022】第2実施例では、ハンドルア−ム4の端部4aに軸34でハンドルツマミからなる環状部35が回転自在に支承されている。ハンドルア−ム4から突出するハンドルツマミからなる環状部35の外側に熱収縮チュ−ブ36が被着されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0023】図4は第3実施例で、図4は魚釣用スピニングリ−ルのハンドルア−ムの平面図である。
【0024】第3実施例では、ハンドルア−ム4のテ−パ−状の軸部4cに段部からなる係止部4dとテ−パ−状の小径部4eとカバ−となる太径部4f等の環状部aが形成されている。テ−パ−状の小径部4eと太径部4f等からなる環状部aの外側に熱収縮チュ−ブ37が被着されて係止部4dで位置決めされている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0025】第3実施例でテ−パ−状の小径部4e等からなる環状部aに熱収縮チュ−ブ37が被着されても係止部4dで不必要な位置ズレが確実に防止できるので、被着外周外径の異なる部分への被着も可能となり、幅広い適用が可能になる。
【0026】図5は第4実施例で、図5は魚釣用スピニングリ−ルの側面図である。
【0027】第4実施例では、リ−ル本体Aのリ−ルボディ1の一側に蓋体2が取り付けられ、リ−ルボディ1の後部と蓋体2の後部に突出したドライブ機構を収容する筒状の環状部1hや着脱自在のキャップ形態の環状部1h′が形成されている。環状部1h、1h′の外側に熱収縮チュ−ブ38が被着されて固定されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0028】前記説明では、魚釣用リ−ルを魚釣用スピニングリ−ルで述べたが、他の形式の魚釣用リ−ルに実施してもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】請求項1から4により、釣竿に装着された実使用状態でのリ−ル本体の、魚釣操作時や仕掛けのセッテング時あるいは釣場の移動時等に特に外力を受け易い突設した環状部の外側に熱収縮チュ−ブが被着されていると、環状部への傷発生を防止すると共に衝撃も緩和されることにより、海水、水、異物等の付着・浸入し易い環境の厳しい釣場においても、腐食を誘発、促進したり、強度低下等を防止でき、魚釣用リ−ルを長期間支障なく使用できる。
【0031】請求項5により、熱収縮チュ−ブがゴム系の材料で形成されていると、被着外面が柔軟性に富んでソフト感が得られるので、手の指に触れる部分の装着に適している。熱収縮チュ−ブを用いるので、金型が必要なく、部品費が安くなる。複雑な形状にも容易に合わせることができる。熱収縮チュ−ブは環状となっているので、素材にフィットする為、外れ難い。用途によって熱収縮チュ−ブの材料を選択することができる。請求項6の本発明により、テ−パ−状の小径部に熱収縮チュ−ブが被着されても係止部で不必要な位置ズレが確実に防止できるので、被着外周外径の異なる部分への被着も可能となり、幅広い適用が可能になる。により、
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成13年3月28日(2001.3.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−281870(P2002−281870A)
【公開日】 平成14年10月2日(2002.10.2)
【出願番号】 特願2001−93460(P2001−93460)