トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 潅木を収納した水槽
【発明者】 【氏名】広瀬満

【要約】 【課題】複数個の潅木部分を接合した潅木を収容している水槽において、水槽の前後方向、又は左右方向の少なくとも一方において、水槽の幅と潅木の幅が同一であるとしても、潅木に対する水の浸透を原因とする潅木の膨張が生じたとしても、水槽の破損事故が生じないような構成を提供すること。

【解決手段】複数個の潅木部分11の接合による潅木1において、両側が他の潅木部分11と接合している潅木部分11の少なくとも一部は、両側の接合位置が水槽3の前後方向、及び左右方向において相違しているか、又は、水槽3の壁部に近い両端に位置している潅木部分11の少なくとも一部は、他の潅木部分11との接合位置、水槽3の壁部に最も近い端部の位置とが、水槽3の前後方向、及び左右方向において相違しており、両側の接合が釘、又はネジによって実現されていることによって、水槽3の破損事故の防止、又は予防が可能である潅木1を収納した水槽3。
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数個の潅木部分の接合による潅木において、両側が他の潅木部分と接合している潅木部分の少なくとも一部は、両側の接合位置が水槽の前後方向、及び左右方向において相違しており、両側の接合が釘、又はネジによって実現されていることによる潅木を収納した水槽。
【請求項2】複数個の潅木部分の接合による潅木において、水槽の壁部に近い両端に位置している潅木部分の少なくとも一部は、他の潅木部分との接合位置、水槽の壁部に最も近い端部の位置とが、水槽の前後方向、及び左右方向において相違しており、両側の接合が釘、又はネジによって実現されていることによる潅木を収納した水槽。
【請求項3】接合し合っている潅木部分の面のうち、少なくとも一方が滑らかに湾曲していることを特徴とする請求項1、及び請求項2記載の潅木を収納した水槽。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、観賞魚、又は水生植物育成のために使用する潅木を収納した水槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】観賞魚、及び水生植物の育成において、水槽中に潅木を収納することによって観賞効果を高めることは、従来行われている。
【0003】ところで、収納する潅木が水槽の前後方向、及び左右方向に比し極めて小さい場合には、収納した状態にて運送する際、潅木の振動、又は移動によって水槽を破損するアクシデントが生ずることがある。
【0004】このため、水槽の使用する潅木について、図5に示すように、水槽3の前後方向、及び左右方向の、少なくとも一方の幅と概略一致するような設計が少なからず採用されている。但し、水槽3の前後方向、又は左右方向の一方と合致するような一体形成による潅木1を入手することは、実際にはなかなか困難である。
【0005】このため、潅木1を複数個の潅木部分の接合によって構成することが行われている。
【0006】しかし、当初から一体形成されている潅木1の場合、及び複数個の潅木部分の接合による潅木1の場合の何れにおいても、前後方向、又は左右方向の何れか一方において、水槽3の箱と概略同一幅である場合には、水槽3中に水4を収容し、かつ観賞魚、又は水生植物の育成段階において潅木中に水4が浸透することによって潅木1が膨張し、水槽3の壁部を押圧することによって水槽3を破損するというアクシデントが生ずる場合がある。
【0007】従来の複数個の潅木部分を接合した構成においては、このようなアクシデントを避けるための格別の工夫が行われていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、潅木を収納した水槽において、前記従来技術の欠点を克服し、たとえ、潅木が水槽の前後方向、及び左右方向の少なくとも一方の幅と概略一致するような設計が行われ、かつ潅木に水が浸透することによって潅木が膨張したとしても、水槽の壁部を破損するアクシデントを防止するか、又は少なくとも減少し得る構成を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するため、本発明の構成は、(1).複数個の潅木部分の接合による潅木において、両側が他の潅木部分と接合している潅木部分の少なくとも一部は、両側の接合位置が水槽の前後方向、及び左右方向において相違しており、両側の接合が釘、又はネジによって実現されていることによる潅木を収納した水槽、(2).複数個の潅木部分の接合による潅木において、水槽の壁部に近い両端に位置している潅木部分の少なくとも一部は、他の潅木部分との接合位置、水槽の壁部に最も近い端部の位置とが、水槽の前後方向、及び左右方向において相違しており、両側の接合が釘、又はネジによって実現されていることによる潅木を収納した水槽、からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】前記(1)は潅木部分の両側が他の潅木部分と接合している場合の構成を示しており、前記(2)は潅木部分が水槽の壁部に面した端部の位置にあり、片側が他の潅木部分と接合している場合の構成を示しているが、以下に述べるように、基本的な原理は、同一である。
【0011】図1(a)に示すように、特定の潅木部分11の両側における他の潅木部分11との接合位置が水槽3の前後方向、又は左右方向において同一であれば、図5に示すように、潅木1が水槽3の前後方向、及び左右方向の少なくとも一方の幅と概略一致しており、かつ潅木1に水4が浸透することによって相互に接合し合っている各潅木部分11が膨張した場合には、図1(a)に示すように、上記特定の潅木部分11は、両側の接合位置において、他の潅木部分11と前後方向、又は左右方向に単に押し合うだけであって、押し合う方向における潅木1の膨張を吸収することができない。
【0012】同様に、水槽3の壁部に面し、図1(b)に示すように、潅木1の端部に位置している潅木部分11の水槽3の壁部に最も近い先端の位置と他の潅木部分11に接合している位置とが、水槽3の前後方向、又は左右方向において同一であれば、図5に示すように、潅木1が水槽3の前後方向、及び左右方向の少なくとも一方の幅と概略一致しており、潅木1に水4が浸透することによって相互に接合し合っている各潅木部分11が膨張した場合には、図1(b)に示すように、潅木1の端部に位置している潅木1は、水槽3の壁部、及び接合している他の潅木1との間において、前後方向、又は左右方向に押し合うだけであって、押し合う方向における潅木1の膨張を吸収することができない。
【0013】このように、潅木1の膨張を中止することができない場合には、水槽3の壁部を押圧して、水槽3を破損する原因となる。
【0014】これに対し、前記(1)の構成において、図2(a)に示すように、特定の潅木部分11の両側における他の潅木部分11との接合位置が前後方向、及び左右方向において相違している場合には、潅木1が図5に示すように、潅木1が水槽3の前後方向、及び左右方向の少なくとも一方の幅と概略一致しており、水4の浸透によって潅木部分11が膨張したとしても、図2(a)に示すように、当該特定の潅木部分11の両側において押圧力が生ずる前後方向、及び左右方向の位置が相違しているため、必然的に当該潅木部分11を回転させる力(モーメント)が生じ、両側において他の潅木部分11と接触する角度を変化させ、当該変化によって潅木部分11が押圧し合っている方向の幅を維持した上で、上記膨張を吸収することができる(尚、図2(a)に示す白い湾曲した矢印は、前記回転させる力の方向を示す。)。
【0015】同様に前記(2)の構成において、図2(b)に示すように、端部に位置している潅木部分11が、水槽3の壁部に最も近い先端の位置と、他の潅木部分11と接合している位置とが、水槽3の前後方向、及び左右方向に相違している場合には、図5に示すように、潅木1が水槽3の前後方向、及び左右方向の少なくとも一方の幅と概略一致しており、水4の浸透によって潅木部分11が膨張したとしても、図2(b)に示すように、水槽3の壁部、及び他の潅木部分11とそれぞれ押圧力が生ずる前後方向、及び左右方向の位置が相違するため、必然的に当該端部の潅木1を回転する力(モーメント)が生じ、同様の原理によって押圧し合う方向における膨張を吸収することができる(同様に、図2(b)に示す白い湾曲した矢印は、上記回転される力の方向を示す。)。即ち、本発明は、両側の接合部分の位置(前記(1)の構成の場合)、又は接合部分と水槽3の壁部に最も近い先端との位置(前記(2)の構成の場合)を工夫することによって、水4の浸透に基づいて潅木1が膨張したとしても、前記回転させる力(モーメント)の発生によって、潅木1の膨張を吸収することに、技術的特徴点を有している。
【0016】潅木部分11同士の接合は、釘、又はネジ2によって実現されている。
【0017】このような接合を行うためには、接合している少なくとも一方の潅木部分11の肉厚は、図3(a)、(b)に示すように釘、又はネジ2を挿貫し、かつ接合している他方の潅木部分11にも挿通し得る程度であることを必要としており、このような肉厚によって前記(1)、及び(2)の構成によって、潅木1の接合を実現することができる(尚、図3(a)は釘、又はネジ2が挿貫、及び挿通する位置と、接合位置とが一致している場合を示し、図3(b)は双方の位置が離れている場合を示す。)。
【0018】双方の潅木部分11を接合している釘、又はネジ2は、図2(a)、(b)に示すように、接合している潅木部分11を回転する力(モーメント)が生じ、かつ接合している接触面の角度が変化することに伴って、多少屈曲することに帰するが、このような屈曲が多少生じたところで、各潅木部分11を接合した潅木1を水槽3中に収容した状態は変わっている訳ではなく、又、当該状態による外観には殆ど変化が生ずる訳ではない。したがって、前記釘、又はネジ2の屈曲は、本発明の課題を解決する上で、格別の支障となる訳ではない。
【0019】本発明においては、水4の浸透に伴い潅木1が膨張したとしても、押圧方向の膨張を吸収することに基本的技術思想が存在するが、当該押圧する方向において、潅木1の幅と水槽3の幅とが概略同一幅であることは、本発明の不可欠の要件ではない。即ち、前後方向、及び左右方向において、潅木1の幅が水槽3の幅よりも小さい為に、前記膨張に伴って、水槽3の壁と潅木1とが押圧するに至らないとしても、前記(1)、及び(2)の構成によって、予め水槽3の破損に備えるという、本発明の技術的意義が失われる訳ではない。
【0020】
【実施例】実施例は、前記(1)、(2)の構成において、図4に示すように、潅木部分が相互に接合し合う面のうちの、少なくとも一方を滑らかに湾曲した形状としている。
【0021】上記湾曲した形状を採用している潅木部分は、前記(1)、(2)の構成要件を規定している潅木部分である場合と、当該潅木部分と接合し合っている潅木部分の何れか、又は双方であるが、このような湾曲した形状を採用することによって、前記回転させる力(モーメント)の発生によって接合し合っている角度変化は、きわめてスムーズに実現することができ、ひいては双方の潅木部分の膨張の吸収を円滑に行うことができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、本願発明においては、複数の潅木部分を接合した潅木が、水槽の前後方向、及び左右方向の少なくとも一方において、水槽壁部と接触するような設計に至ったとしても、潅木部分に対する水の浸透に伴う膨張によって、水槽の壁部を破損するというアクシデントを防止することができる。
【0023】そして、本発明においては潅木部分の接合による潅木を、水槽の前後方向、又は左右方向の幅と、略同一に設計し、これによって潅木の観賞効果を高めることも可能である。
【0024】このように、本発明は多面的な効果を有しており、その価値は絶大である。
【出願人】 【識別番号】593124406
【氏名又は名称】株式会社広瀬
【出願日】 平成13年3月27日(2001.3.27)
【代理人】 【識別番号】100084696
【弁理士】
【氏名又は名称】赤尾 直人
【公開番号】 特開2002−281862(P2002−281862A)
【公開日】 平成14年10月2日(2002.10.2)
【出願番号】 特願2001−88954(P2001−88954)