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【発明の名称】 愛玩動物用車載ボックス
【発明者】 【氏名】角谷 幸

【要約】 【課題】ドライブにペットを同伴するとき、ペットの行動を規正すると共に、構造簡単で軽量で安価であり且つ座席への着脱が容易な愛玩動物用車載ボックスを提供すること。

【解決手段】四周の折り畳み自在とした立壁1とこれらに連結する底壁2とからなり、立壁1のうちの後壁11には吊り下げ用バンド3と固定用バンド4とを備え、ボツクス本体を座席に載置して吊り下げ用バンド3と固定用バンド4とで座席に固定するようにしたもの。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 四周の折り畳み自在とした立壁(1)とこれらに連結する底壁(2)とからなり、立壁(1)のうちの後壁(11)には吊り下げ用バンド(3)と固定用バンド(4)とを備え、ボツクス本体を座席に載置して吊り下げ用バンド(3)と固定用バンド(4)とで座席に固定するようにしてなる愛玩動物用車載ボックス。
【請求項2】 後壁(11)又は吊り下げ用バンド(3)には首輪への連結用バンド(6)が設けられている請求項1に記載の愛玩動物用車載ボックス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライブ時に使用する器具に関し、例えば犬や猫などの小愛玩動物を伴ってドライブ中、これら愛玩動物を収容して飼い主と愛玩動物双方の安全且つ快適なドライブを可能とする、便利で簡易に使用できる愛玩動物用車載ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】前述した愛玩用の小動物を伴ってドライブするには、従来はバスケットに収容するか、若しくはペット移送用として一部分にネット等を使って通気性を持たせた特殊なバッグに収容して同伴させていた。あるいは単に首輪を付けたままで家族と一緒に同乗させることがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様なドライブにおいて、ペットを容器に収容する手段では、ペットはドライブの時間中ずっと窮屈な思いを強いられ、その上視覚を閉ざされて飼い主が見えないため不安を感じて、飼い主の気を引くために鳴いたり暴れたりするので、この事が気になって運転操作が疎かになりがちであった。可愛想だと思って容器から解放してやると車内を動き回って飼い主に纏わり付いて運転を妨害し、交通事故に繋がる危険性を伴うことがあり、ペット同伴でドライブする上での解決すべき課題となっていた。
【0004】そこで、本発明は、上述した従来のドライブに於ける課題を解消する事を目的とし、ペット同伴で愉快にドライブするために、ペットに取っても快適であり、使用法が簡便で、構造簡単で安価であると共に、使用しないときにも携帯に便利な愛玩動物用車載ボックスを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】該目的を達成するために講じた本発明の手段を、実施例の説明と共通した符号を用いて説明すると、本発明の愛玩動物用車載ボックスは、四周の折り畳み自在とした立壁1とこれらに連結する底壁2とからなり、立壁1のうちの後壁11には吊り下げ用バンド3と固定用バンド4とを備え、ボツクス本体を座席に載置して吊り下げ用バンド3と固定用バンド4とで座席に固定するようにしてなる構成としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】このような構成とした本発明の愛玩動物用車載ボックスを実施するには、立壁1は折り畳みを容易にするためと軽量とする目的で、立壁1の前後左右面の大きさにほぼ等しい発泡樹脂の平板4枚を装飾を兼ねた布製の外皮で覆って連結して四角い枠体とし、該枠体の下辺に底壁2を連結するファスナー7を取り付けている。発泡樹脂の平板は上記のように4枚に分割されてもよいが、1枚の長方形板の折り曲げ部位に相当する位置に折り曲げ線を形成した構造でもよい。発泡樹脂の原材料樹脂は、平板の強靭性、弾力性並びに軽量であることを考慮してポリエチレン樹脂が適当であるが、他の類似した樹脂であっても良い。底壁2は立壁1と同じく発泡樹脂平板を外皮で覆い、外周に前記立壁1と連結するファスナー7が取り付けられており、このファスナー7により立壁1と連結してボックスとしての形状を保持する。この愛玩動物用車載ボックスを使用しないときには底壁2を外し、立壁1の対角を合致させて平板状とし、次に2つ折りにし、全体として4つ折りとして、前記底壁2と重ねて袋8に収納する。第1実施例では、底壁2は2重構造となっており、底布21の周辺にファスナー7を取り付け、底布21の上面に単なる平板状の底板22を重ねて載置する構造としている。又、立壁1の側壁13や正面壁12に小物を格納するポケット14,15を形成することも可能である。
【0007】吊り下げ用バンド3と固定用バンド4は立壁1の後壁11に取り付けられている。バンドの材料はボックス本体をシート上に固定するに十分な強度を有する限り限定はなく、本実施例では両者とも布テープと呼称されるバンドを使用している。吊り下げ用バンド3は後壁11の上辺の左右端部にリング状に取り付けられる。この場合に,吊り下げ用バンド3に於いても補助席9の寸法に適合させるために伸縮機能を有する締め付け具5をバンドの何処かに具備することが望ましい。又は左右に2分割された形で取り付け、装着時に締め付け具5に代えてヘッドレスト92の付根後方で結び合わせる構造としても良い。固定用バンド4は後壁11の下辺の左右端部に取り付けられるが、この場合は座席9の背凭れ91の下端部にかけ回して固定するので最初から2分割して取り付け、背凭れ91の周囲で伸縮・連結機能を兼ねる締め付け具5aで連結するか、結び合わせて締め付け、固定する簡単な構造でも良い。又は途中に締め付け具5を具備するリング状の固定用バンドとし、背凭れ91の上端から通して下端部で締め付ける構造としてもよい。締め付け具5,5aは通常のバッグの紐に使用される伸縮具、フックを備えた伸縮具、又は、バンドに使用されるバックル等と類似した構造を採用し得る。又は、上記したごとく、夫々のバンドに伸縮機能を持たせる目的で締め付け具5,5aに代えて2分割したバンドを相互に結び合わせる構造としてもよい。
【0008】ドライブ中に同伴ペットが車内を歩き回ったり運転者にじゃれ付いて運転を妨害することが無いように、ボックス本体の後壁11又は吊り下げ用バンド3にペットを係留する首輪連結バンド6が取り付けられている。この首輪連結バンド6は固定用バンド4と同様なバンド素材を使用し、先端にペットの首輪に連結するフック61を具備し、締め付け具5類似の伸縮部62を備えている。
【0009】上記した愛玩動物用車載ボックスを組み立てるには、立壁1を四角枠形として底壁2をファスナー7で連結してボックス本体を組み立てる。次にボックス本体を座席9に載置し、吊り下げ用バンド3をヘッドレスト92に弛まない様にして引っ掛ける。次に固定用バンド4を背凭れ91の後方にかけ回して締め付け具5,5aを調節した締め付け、固定する。小形犬、猫などのペットをボックス本体に収容し、首輪連結バンド6を首輪に連結してペットが車内を広範囲に歩き回れないようにする。この様な構造の本発明の愛玩動物用車載ボックスは、ペットの立場から開放的であり、且つドライブ中に常に飼い主を意識していられるので精神的に安定しておとなしく、ペット同伴で快適なドライブを享受することができる。又、組立方法、設置手段が簡単で、材質・構造上安価であり、折り畳み式であるからペット不在の時でも携帯に便利であるという効果を有する。なお、第1実施例では、ボックス本体は助手席に載置しているが、これに限定される事なく助手席や運転席の背面に固定してもよく、また、後部座席に載置してひじ掛け等の突出部を利用して固定してもよい。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図面中、図1は第1実施例の構造及び使用状態を説明する斜視図、図2は同、平面図、図3は同、正面図、図4は左側面図、図5〜図7は底板の平面図、正面図及び左側面図である。
【0011】図1乃至図4及び図5乃至図7に第1実施例の構造を示す。立壁1の心材は発泡ポリエチレン樹脂板で、折り畳みを容易にし且つ軽量とする目的で、1枚の長方形板の四角の相当位置に折り曲げ線を形成した平板を折り曲げて、装飾を兼ねた布製の外皮で覆って四角い枠体とし、該枠体の下辺に底壁2を連結するファスナー7を取り付けている。本実施例の底壁2は底布21と底板22との2重構造とし、底布21の周囲にファスナー7を取り付けて立枠1に連結し、底布21に底板22を重ねて底壁2としている。底板22は立枠1と同じ材料・構造である。正面壁12と左側壁13に夫々ポケット14,15が形成されている。
【0012】立壁1の後壁11に取り付けられている吊り下げ用バンド3と固定用バンド4は通常ナップサック等に使用されている布テープである。吊り下げ用バンド3は両端が後壁11の外側上辺の左右に取り付けられ、途中に伸縮機能を有する締め付け具5が装備されている。固定用バンド4は同じく2分割されて後壁11の外側下辺の左右に取り付けられ、分割されたバンドの連結部は衣装用のバンドのバックルと類似した構造の締め付け具5aが装備されている。
【0013】更に後壁11の上辺の内側に首輪連結バンド6が取り付けられている。この首輪連結バンド6は固定用バンド4と同様なバンド素材を使用し、先端にペットの首輪に連結するフック61を具備し、且つ吊り下げ用バンド3と類似した構造の伸縮部62を備えている。フック61は鈎状の金具の開口部に、関節で支持されているレバーを弾性的に押し付けて閉ざす構造となっている。図8に、袋8に格納するために折り畳まれた状態を示す。又、図9に使用状態を示す。図には小形犬が収容され、更にポケット14,15にペット用の小物が収納されている様子が記入されている。尚、本発明の愛玩動物用車載ボックスの構造に関し、上述した第1実施例の構造は本発明の機能を有する限り、例えば夫々のバンドに於ける締め付け具5,5aの取り付け位置、構造、底壁2の構造等、図示された構造に限定されないことはうまでもない。
【0014】図10に第2実施例を示す。この実施例は最も簡単且つ基本的な構造を有し、吊り下げ用バンド3と固定用バンド4に伸縮機能を持たせる目的で、締め付け具5,5aに代えて夫々2分割したバンドを相互に結び合わせる構造とし、締め付け具5,5aを省略した構造である。
【0015】以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例構造のみに限定されるものではなく、本発明にいう前記の構成要件を備え、かつ、本発明にいう目的を達成し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
【0016】
【発明の効果】本発明にいう愛玩動物用車載ボックスは、ボックス本体を長さ調節可能な吊り下げ用バンドと固定用バンドとでヘッドレストと背凭れを利用して座席上に固定し、首輪連結バンドを具備した構造であるから、小形犬、猫などのペットをボックス本体に収容することで車内を汚染することがなく、ペットの立場からみて開放的であり、且つドライブ中に常に飼い主を意識していられるので精神的に安定しておとなしく、又、首輪連結バンドを首輪に連結してペットが車内を広範囲に自由に歩き回ることを阻止するので飼主が運転操作を妨害されることもない。更に、構造上組立方法、設置手段が簡単で、材質・構造上安価であり、折り畳み式であるから使用しないときにも携帯に便利であって、ペット同伴で快適なドライブを享受することができるという効果を有するに至ったのである。
【出願人】 【識別番号】301019529
【氏名又は名称】サンベルム株式会社
【出願日】 平成13年3月26日(2001.3.26)
【代理人】 【識別番号】100064436
【弁理士】
【氏名又は名称】佐當 彌太郎
【公開番号】 特開2002−281854(P2002−281854A)
【公開日】 平成14年10月2日(2002.10.2)
【出願番号】 特願2001−88031(P2001−88031)