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【発明の名称】 釣用リール
【発明者】 【氏名】ラーシュ アンドレン

【氏名】フォルケ エストリング

【氏名】モーリス リチャード

【氏名】パトリック スベンソン

【要約】 【課題】回転特性が改善される釣用リールを提供することを目的とする。

【解決手段】スピンドルユニット(6)は、スピンドル(7)と、少なくとも二つのころがり軸受(18,19)でスピンドル上に支持された軸受ハウジング(13)と、軸受ハウジングの内部をシールする環状の端部ワッシャ(23,24)とを有する一体型ユニットとして形成されていて、軸受ハウジング(13)の外周に一つの肩部(15)が設けられており、スプール(2)はフランジ部(8,9)と内面突部(14)を有し、スプールの軸方向位置を決定し、軸方向荷重を受けるために上記外周突部が軸受ハウジング外面肩部(15)と係合しており、弾性部材(12)が軸受ハウジングの外側ラジアル肩部に対してスピンドルユニット(6)に予圧を与えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スピンドルユニット(6)に配された軸受で回転自在に支持されたスプール(2)を有する釣用リール(1)において、スピンドルユニット(6)は、長いスピンドル(7)と、離間配置された少なくとも二つのころがり軸受(18,19)でスピンドル上に支持されたスリーブ状の軸受ハウジング(13)と、シールとしての狭いスロットを介して周囲から軸受ハウジングの内部をシールするためにスピンドルに設けられた環状の端部ワッシャ(23,24)とを有する一体型ユニットとして形成されていて、軸受ハウジング(13)の外周に半径方向に延びる一つの肩部(15)が設けられていること、スプール(2)はスリーブ状をなすと共にその両端に半径方向に突出するフランジ部(8,9)と少なくとも一つの内面突部(14)を有し、軸受に関してスプールの軸方向位置を決定し、又一方向で軸方向荷重を受けるために上記外周突部が軸受ハウジング外面肩部(15)と係合していること、軸受ハウジングの外面とスプールの内面との間に弾性部材(12)が配されていて、ハウジングとスプールとの間で遊びなしの接触とし、軸受ハウジングの外側ラジアル肩部に対してスピンドルユニット(6)に予圧を与えていること、を特徴とする釣用リール。
【請求項2】 弾性部材(12)は軸受ハウジングの外周面に形成された溝(20)に配されたOリングであり、該Oリングはスプール(2)の内周面に形成された溝(21)へ入り込んでいることとする請求項1に記載の釣用リール。
【請求項3】 軸受ハウジング(13)とスプール(2)は共にアルミニウム製であることとする請求項1又は請求項2に記載の釣用リール。
【請求項4】 スピンドル(7)は軸受ハウジング(13)から軸方向で一端側に突出する突出部(17b)を有し、この突出部に駆動ギア(22)が支持され、該駆動ギア(22)は駆動部材(10)を介してスプール(2)の半径方向に突出せる二つのフランジ部の一方のフランジ部(9)と接続されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の釣用リール。
【請求項5】 スピンドルユニット(6)は、スピンドル(7)と、軸受(18,19)と、軸受ハウジング(13)とを有する一体型ユニットであることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載の釣用リール。
【請求項6】 スピンドル(7)とスプール(2)との間が、スロット状のシールの外側で、端部シールカバー(25)でシールされていることとする請求項1ないし請求項5のうちの一つに記載の釣用リール。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つのリール側部フレームの間に配設されるスピンドル上の軸受配置構造で回転自在に支持されるスプールを有する形式の釣用リールに関する。リールは、例えばマルティプライ型のベイトキャスターリールであっても良いが、本発明ではこれに限定されず、スピンドルに支持された回転自在なスプールを有する各種の釣用リールにも適用される。
【0002】
【従来の技術】釣用リールの特性を決定する一つの要素として、いわゆる自由スプール回転時間が挙げられる。これはスプールが規定の作用の状態になった後に回転し続ける時間を言う。自由スプール回転時間の算出は、スプールがほぼ水平に位置しているリールで保持されている状態で行われる。20gの重りに取りつけられた500mmの糸がテープでスプールに取りつけられる。糸がスプール上に巻回され、次に重りが落とされる。重りが落とされた瞬間からスプールの回転が停止するまでの時間が測定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スピンドルユニットを改善することにより自由スプール回転時間を増長できる上記形式の釣用リールを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目的は、スピンドルユニットに配された軸受で回転自在に支持されたスプールを有する釣用リールにおいて、スピンドルユニットは、長いスピンドルと、離間配置された少なくとも二つのころがり軸受でスピンドル上に支持されたスリーブ状の軸受ハウジングと、シールとしての狭いスロットを介して周囲から軸受ハウジングの内部をシールするためにスピンドルに設けられた環状の端部ワッシャとを有する一体型ユニットとして形成されていて、軸受ハウジングの外周に半径方向に延びる一つの肩部が設けられていること、スプールはスリーブ状をなすと共にその両端に半径方向に突出するフランジ部と少なくとも一つの内面突部を有し、軸受に関してスプールの軸方向位置を決定し、又一方向で軸方向荷重を受けるために上記外周突部が軸受ハウジング外面肩部と係合していること、軸受ハウジングの外面とスプールの内面との間に弾性部材が配されていて、ハウジングとスプールとの間で遊びなしの接触とし、軸受ハウジングの外側ラジアル肩部に対してスピンドルユニットに予圧を与えていること、により達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
【0006】図1は、ベイトキャスター型の釣用リールの斜視図を示しており、該釣用リール1は、該リールの側部フレーム3,4で支持されているスピンドルユニットに回転自在に配設されたスプール2を有し、一端にてハンドクランク5と接続されている。
【0007】図2は図1に示された釣用リール1の内部を示す断面図である。スプール2は、上述のごとく、側部フレーム3,4内でスピンドル7で支持されたスピンドルユニット6によって支持されている。リールは、又、ハンドクランクをスピンドルユニットに接続させるためのトランスミッションのような従来型の複数の機構、スプール接続解除のための早送り出し手段、ブレーキ手段、糸分配手段等を有しているが、これらは本発明の部分でないので、以降詳細説明を省略する。又、これらは他の形によっても置き換えられる。
【0008】図3は、本発明の釣用リールに用いられるスピンドルユニット6のスピンドル7に接続されるスプール2を示す斜視図である。
【0009】スプール2とスピンドル7は、さらに、断面図として図4にも示されている。図示のごとく、スプール2は、ほぼスリーブ状をなし、スプール2の軸方向に対向して両端に設けられ半径方向に延びるフランジ部8,9の形をなす側部フレームを有していて、スプールをクランクハンドル(図5)に接続するための駆動ディスク10が上記一方の側部フレーム9の軸方向外側に取りつけられる。駆動ディスク10は好ましくは鋼製ワッシャである。本実施形態のスプール2の外周面には球面の一部をなす凹部11が形成されていてスプールの重量を軽減している。スピンドルユニット6は、図4に示されていない軸受によってスピンドル7上に支持された管状もしくはスリーブ状の軸受ハウジング13を有している。軸受ハウジング13はその外周面上に半径方向に延びる肩部14を有し、該肩部14はスプールの内周面の内突部15と当接係合するようになっており、本実施形態ではこの突部15はラジアル肩部として形成されている。軸受ハウジング13の外周面とスプール2の内周面との間には、Oリングとして示されている弾性部材12が圧縮された状態で配されており、好ましくは、スプール2の溝と軸受ハウジング13の溝に位置するように配置されている。スプール2は、さらに、軸方向一端に周溝が形成され、該周溝にはクラッチワッシャを保持するためのスナップイン型のロックワイヤの形態のロック部材16が収められている。
【0010】図5には、本発明による、スプール2、スピンドルユニット6そしてそのスピンドル7の若干変形された例が拡大して示されている。ここで、軸受ハウジング13は概要断面図として示されていて、図示のごとく、軸受ハウジング13は2つの軸受18,19によって回転自在に支持されていて、該2つの軸受は上記軸受ハウジング13内で互いに軸方向に最大限に離れて位置づけられている。こうすることにより、軸受ハウジングとこれに組み込まれたスプール2は円滑そして振動のない作動を行う。
【0011】軸受ハウジング13の外側(外面)肩部14とスプールの内側(内面)肩部又は既述の突部15は、スプールが軸受ハウジングに組まれたときに、互いに当接係合するようになる。その結果、スプールを2つの軸受との関係においてほぼ対称に位置することが確保でき、こうすることによっても、円滑かつトラブルのない作動を得る。スプールと軸受ハウジングの互いに対向する面同士の間には、スプールが組み込まれたとき、弾性部材が圧縮された状態で配設されていて、スプール2が軸受ハウジング上で軸方向に移動することを阻止する力を発生する。この弾性部材は好ましくはOリングとして形成されていて、軸受ハウジングの外周面の溝20内に応力をもって嵌め込まれており、該Oリングが軸受ハウジングの面から突出するようになっていて、好ましくは、該Oリングはスプールの内周面の対応溝21に収められていて、該Oリングが組立位置で圧縮されて、スプールと軸受ハウジングとの間の相対軸方向移動を阻止するようになっている。
【0012】スピンドル7は一端部が軸受ハウジングから外方へ突出する短いジャーナル軸7aとなっていて、このジャーナル軸7aはリールの側部フレーム(図2の符号3)内で支持される。スピンドル7の他端部は軸受ハウジングから突出する突出部7bとなっていて、該スピンドル部7bは好ましくは黄銅製の駆動手段22を支持していて、該駆動手段には既述の駆動ディスク10が接続される。スピンドル7は、さらに、軸受ハウジング13の各側面に位置する端部ワッシャ23,24を有していて、該端部ワッシャは、スプールの内周面そして軸受ハウジング13の側部フレームと協働して、外部から軸受ハウジング内への異物の進入を防止するラビリンスシールとしての狭いスロットを形成し、さらには、部材の回転時に軸受ハウジングから外の方に向かうポンプ効果をも確保している。端部ワッシャ23の外側には、スピンドルのジャーナル軸7aの位置に、好ましくはプラスチック製のシールカバー25が設けられている。
【0013】かくして、スピンドルユニット6は、スピンドル7と、ころがり軸受18,19を伴う軸受ハウジング13とを一体型ユニットとして構成され、該ユニットは釣用リールが製造される工場で組込みを直ぐに行える閉じた形態のユニットとして作られる。こうすることによって、このスピンドルユニットは、ナット26や既述のスナップイン型のロックワイヤの形態のロック部材16によって、正規位置にロックされる。したがって、保守や交換の際には、上記ナットを緩めそしてロック部材16を外すだけで、スピンドルユニットを軸方向に簡単に取り出すことができる。
【0014】本発明は、図示された形態に限定されず、種々変更可能である。例えば、図示のベイトキャスタ形式だけでなく他の形式の釣用リールにも適用可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、以上のように、弾性部材によって軸受に予圧を与え、又、ハウジング内の軸受をスロット状のシールにより保護することとしたので、長時間にわたり、スピンドルは低摩擦で回転できて自由スプール回転時間を増長し、回転特性の改善が図られる。
【出願人】 【識別番号】391031465
【氏名又は名称】アクチボラゲット エス ケイ エフ
【氏名又は名称原語表記】AKTIE BOLAGET SKF
【識別番号】502029415
【氏名又は名称】ピューレ フィッシング インク
【出願日】 平成14年1月24日(2002.1.24)
【代理人】 【識別番号】100084180
【弁理士】
【氏名又は名称】藤岡 徹
【公開番号】 特開2002−253090(P2002−253090A)
【公開日】 平成14年9月10日(2002.9.10)
【出願番号】 特願2002−15193(P2002−15193)