| 【発明の名称】 |
ペットの散歩装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 英夫
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| 【要約】 |
【課題】悪天候に関わらず、ペットにストレスを与えることなく、限られたスペースで、ペットに適度の運動を自動的に行わせる。
【解決手段】ペットPを乗せる無端ベルト2と、該無端ベルト2を回転移動可能に支持する支持機構3,4,5と、無端ベルト2を回転移動させる駆動手段7とを具備する歩行台6と、その周囲に配置され、無端ベルト2の移動方向に変遷する画像を表示する画像表示手段11,12A,12Bと、無端ベルト2の回転移動速度を検出する速度検出手段8と、検出された回転速度に合わせて画像表示手段11,12A,12Bにより表示される画像の変遷速度を決定する制御手段10とを具備するペットの散歩装置1を提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 犬などのペットを歩行させる散歩装置であって、ペットを乗せる無端ベルトと、該無端ベルトを回転移動可能に支持する支持機構と、無端ベルトを回転移動させる駆動手段とを具備する歩行台と、該歩行台の少なくとも前方に配置され、無端ベルトの移動方向に変遷する画像を表示する画像表示手段と、前記無端ベルトの回転移動速度を検出する速度検出手段と、検出された回転移動速度に合わせて画像表示手段により表示される画像の変遷速度を決定する制御手段とを具備するペットの散歩装置。 【請求項2】 前記画像表示手段が、映像を表示するスクリーンである請求項1記載のペットの散歩装置。 【請求項3】 前記画像表示手段が、写真または絵画を表した無端ベルト状のシート材と、該シート材を回転させる回転駆動手段とを具備する請求項1記載のペットの散歩装置。 【請求項4】 前記画像表示手段が、写真または絵画を表したロール状のシート材と、該シート材を繰り出す繰出手段とを具備する請求項1記載のペットの散歩装置。 【請求項5】 前記映像、写真または絵画が、飼い主その他の所定の人物を含む請求項1から請求項4のいずれかに記載のペットの散歩装置。 【請求項6】 前記映像、写真または絵画が、近所のペットを含む請求項1から請求項5のいずれかに記載のペットの散歩装置。 【請求項7】 前記映像、写真または絵画が、電柱、樹木その他の地面に立設した部材を含む請求項1から請求項6のいずれかに記載のペットの散歩装置。 【請求項8】 前記画像表示手段により表示される画像に合わせて、該画像に関連する匂いを放出する嗅覚刺激手段をさらに具備する請求項1から請求項7のいずれかに記載のペットの散歩装置。 【請求項9】 前記画像表示手段により表示される画像に合わせて、音声を発する聴覚刺激手段をさらに具備する請求項1から請求項8のいずれかに記載のペットの散歩装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、犬などのペットの散歩装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、犬などのペットは、毎日適度な運動をさせるために、天候の如何に関わらず、散歩をさせる必要がある。しかし、悪天候の場合には、散歩は飼い主にとって、つい億劫になりがちである。また、大型犬の場合には、人間が適度に運動したと感じる運動時間(例えば、30分程度)と比較して、かなり長い運動時間(例えば、1時間程度)を必要とするため、毎日の十分な散歩は、飼い主の負担となる場合がある。さらに、飼い主の体調が優れない場合でも、長期にわたって犬の散歩を欠かすことはできない。また、車や人通りの多い都会では、狭い歩道や、車道を通る散歩は、通行人や交通の迷惑になることもある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような場合に、自宅の部屋内でペットを散歩させる場合が考えられるが、適度の運動をさせることができる程の広いスペースを確保することは困難である。また、ペット用のフィットネスクラブ等のような施設において、専属のトレーナーに適度の運動をさせてもらう方法もあるが、費用が高くつくことになる。さらに、このような施設においても、限られたスペースにおいて多くのペットを運動させることができれば、便利である。一方、狭い部屋内での運動では、犬が散歩に対する興味をなくし、精神的にストレスを感じるようになって、かえって健康を害する不都合が考えられる。 【0004】この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、悪天候に関わらず、かつ、犬などのペットにストレスを与えることなく、限られたスペースで適度の運動を自動的に行わせることができるペットの散歩装置を提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、この発明は、犬などのペットを歩行させる散歩装置であって、ペットを乗せる無端ベルトと、該無端ベルトを回転移動可能に支持する支持機構と、無端ベルトを回転移動させる駆動手段とを具備する歩行台と、該歩行台の少なくとも前方に配置され、無端ベルトの移動方向に変遷する画像を表示する画像表示手段と、前記無端ベルトの回転移動速度を検出する速度検出手段と、検出された回転移動速度に合わせて画像表示手段により表示される画像の変遷速度を決定する制御手段とを具備するペットの散歩装置を提案している。 【0006】上記散歩装置においては、前記画像表示手段が、映像を表示するスクリーンであることにしてもよい。また、前記画像表示手段が、写真または絵画を表した無端ベルト状のシート材と、該シート材を回転させる回転駆動手段とを具備するものとしてもよく、写真または絵画を表したロール状のシート材と、該シート材を繰り出す繰出手段とを具備するものとしてもよい。 【0007】さらに、前記映像、写真または絵画が、飼い主その他の所定の人物を含むこと、または、近所のペットまたは異性のペットを含むこと、あるいは、電柱、樹木その他の地面に立設された部材を含むことにすれば、ペットの興味を惹くことができるので効果的である。 【0008】また、前記画像表示手段により表示される画像に合わせて、該画像に関連する匂いを放出する嗅覚刺激手段をさらに具備することとしてもよい。また、前記画像表示手段により表示される画像に合わせて、音声を発する聴覚刺激手段をさらに具備することとしてもよい。 【0009】 【作用】この発明に係るペットの散歩装置によれば、ペットが歩行台の無端ベルトに乗せられた状態で歩行すると、ペットの歩行動作に合わせて無端ベルトが回転移動させられ、ペットはその場で歩行運動を行う。歩行台の少なくとも前方には無端ベルトの移動方向に変遷する画像を表示する画像表示手段が配置されているので、歩行台上のペットは画像表示手段に表される画像を見ながら歩行運動を行う。 【0010】この場合において、速度検出手段の作動によって無端ベルトの回転移動速度が検出され、制御手段の作動によって、検出された回転移動速度に合わせて画像表示手段に表示される画像速度が決定されるので、ペットは、画像表示手段によって表示された画像によって、あたかも現実に戸外等を歩行しているように感じることができる。したがって、単に屋内を散歩する場合と比べて、比較的長時間にわたって、歩行することに対する興味を失うことなく、歩行運動を行うことが可能となる。この場合において、速度検出手段は、無端ベルトの回転移動速度を検出することの他、駆動手段の回転速度を検出することをも意味しているものとする。 【0011】また、画像表示手段を、スクリーンとして、そこに映像を表示することにすれば、ペットは、スクリーンに表示された環境の中に現実に配置されているように知覚することができる。したがって、スクリーンに、例えば、公園、街並み、あるいは、森林の中の映像等を表示することにより、屋内に居ながらにして、戸外の雰囲気をペットに味わわせることができ、歩行することに対する興味を持続させることができる。 【0012】また、無端ベルト状のシート材を回転駆動手段の作動によって回転させることにすれば、シート材の表面に表した写真、絵画等が一定の周期で繰り返し表示されることになる。この場合に、無端ベルトの継ぎ目において途切れずに連続する画像を採用しておくことにより、歩行運動の期間中、絶え間なく画像を表示することができる。 【0013】さらに、写真または絵画を表したロール状のシート材と、該シート材を繰り出す繰出手段とから画像表示手段を構成することにしても同様に、シート材が完全に繰り出されるまでの十分な時間にわたって、絶え間なく画像を表示することが可能となる。 【0014】また、映像、写真または絵画に、飼い主その他の所定の人物を含めることにより、ペットがその人物に興味を示して近寄ろうとするため、歩行運動を継続させることが可能となる。特に、スクリーンに表示される映像の中で、飼い主がペットに呼びかける動作を行うことにより、それに応じてペットを歩行させることが可能となる。 【0015】また、画像に近所のペットや異性のペット、あるいは、電柱、樹木その他の地面に立設された部材を含めることによっても同様に、ペットの興味を引き起こし、歩行動作を継続させることが可能となる。 【0016】さらに、画像に合わせて、嗅覚刺激手段から画像に関連する匂いを放出することにより、ペットの興味を誘うことができる。例えば、画像に現れた食料の匂い、電柱等のマーキングの匂い、飼い主の匂い、異性のペットの匂い等を、密封容器内に用意しておき、画像に合わせて開封することによって発生させることも可能である。 【0017】さらに、画像に合わせて、聴覚刺激手段から音声を発することにより、ペットの興味を誘うことができる。例えば、映像に現れた飼い主の声、犬笛の音を発生させることにより興味を引き、あるいは、画像により表現された雰囲気の臨場感を高めることにより、仮想現実的な環境にペットを置くことができる。その結果、ペットはストレスを感じることなく歩行運動を継続することができる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係るペットの散歩装置について、図面を参照して説明する。本実施形態に係るペットの散歩装置1は、図1に示されるように、犬などのペットを乗せる無端ベルト2と、この無端ベルト2を支持する駆動ローラ3および従動ローラ4と、これらの間に配される複数の支持ローラ5(支持機構)と、駆動ローラ3に接続されたモータ7(回転駆動手段)とを具備する歩行台6と、モータ7に接続されたエンコーダ8(速度検出手段)と、歩行台6の周囲に配置された画像表示手段9と、該画像表示手段9および前記エンコーダ8に接続された制御手段10とを具備している。 【0019】前記画像表示手段9は、図1に示される例では、歩行台6の前方に配置される前方画像表示装置11と、歩行台6の両側に配置される側方画像表示装置12A,12Bとから構成されている。 【0020】前記前方画像表示装置11は、歩行台6の前方を覆うように、鉛直方向に沿って配置されるスクリーン13と、該スクリーン13に映像を投影するプロジェクタ14と、該プロジェクタ14に映像を供給する映像再生装置15とを具備している。映像再生装置15は、例えば、ビデオテープあるいはDVD等の映像記録媒体に記録された映像を、所望の再生速度で再生可能な装置である。これら映像記録媒体に記録されている映像は、歩行台6に乗っているペットPからみたときに、登場する人物、景色、街並みおよび物体等がペットPに向かって近接するように変遷する映像である。 【0021】また、前記側方画像表示装置12A,12Bも、前記歩行台6の両側を覆うように、垂直方向に沿って配置されるスクリーン16,17と、該スクリーン16,17に別々の映像を投影するプロジェクタ18,19と、該プロジェクタ18,19に映像を供給する映像再生装置20,21とをそれぞれ具備している。スクリーン16,17、プロジェクタ18,19および映像再生装置20,21は、前記前方画像表示装置11のものと同等のものでよいが、映像記録媒体に記録されている映像は、前方に向かって右側に配置されている側方画像表示装置12Aのものは、スクリーン16に向かって左から右へ流れるように変遷する映像である。また、前方に向かって左側に配置されている側方画像表示装置12Bのものは、スクリーン17に向かって右から左へ流れるように変遷する映像である。 【0022】なお、前方画像表示装置11において表示される映像と、側方画像表示装置12A,12Bにおいて表示される映像とは、前方画像表示装置11から側方画像表示装置12A,12Bにかけて連続するように構成されていることが好ましい。すなわち、歩行台6に乗っているペットPからみたときに、前方画像表示装置11において現れた物体の画像が、徐々に近接してきた後に、前方画像表示装置11のスクリーン13から側方画像表示装置12A,12Bのスクリーン16,17へ、継ぎ目なく連続して切り替わるように構成されていることが好ましい。 【0023】前記制御手段10は、エンコーダ8によって検出されたモータ7の回転速度に基づいて、無端ベルト2の回転移動速度を計算するとともに、該回転移動速度に応じて、各プロジェクタ14,18,19に供給する映像の再生速度を決定し、再生装置15,20,21に指令するように構成されている。 【0024】図1中、符号22はペットPにつける首輪、符号23は首輪につけるロープ、符号24は、無端ベルト2の後方に固定されている支柱である。ロープ23や首輪、または支柱のロープ取付部等には、例えば、該ロープ23に加わる張力を検出する張力検出手段(図示略)が設けられている。張力検出手段の出力は制御手段10に送られ、検出された張力に応じた速度でモータ7を回転させるようになっている。 【0025】このように構成された本実施形態に係る散歩装置1の作用について、以下に説明する。本実施形態に係る散歩装置1によってペットPを散歩させるには、まず、再生装置15,20,21を起動して各プロジェクタ14,18,19に映像を投影した状態で、歩行台6を構成する無端ベルト2上にペットPを誘導する。この状態では、無端ベルト2のモータ7は作動しておらず、映像は制止している。ペットPが無端ベルト2上に乗った状態で、首輪22につけたローブ23を無端ベルト2後方に設けられている支柱24に固定する。歩行意欲旺盛なペットPは、プロジェクタ14,18,19に投影されている映像を見て、前方に進もうとするので、その動きを張力検出手段により検知してモータ7を作動させる。 【0026】モータ7が作動して無端ベルト2を駆動すると、無端ベルト2上のペットPは、無端ベルト2の移動によって歩行した分だけ後方に移動させられる結果、定位置で歩行動作させられることになる。 【0027】モータ7に取り付けられたエンコーダ8は、モータ7の回転速度を検出して制御装置10に送り、制御装置10では、モータ7の回転速度に基づいて無端ベルト3の回転移動速度を計算し、それに応じた再生速度で作動するように、3つの再生装置15,20,21に指令を出力する。したがって、モータ7の作動開始と同時に、ペットPの歩行速度と同じ速度で映像が変遷するように映像の再生が行われ、再生された映像が、それぞれプロジェクタ14,18,19によってスクリーン13,16,17に投影される。なお、制御装置10は、検出された張力に基づいて直接再生速度を変化させるものとしてもよい。 【0028】このように構成された散歩装置1によれば、歩行台6に乗ったペットPは、その周囲の映像が自らの歩行速度に合わせて変遷するので、あたかも戸外を歩行しているかのように感じることができる。したがって、自分の周囲で次々に移り変わる風景によって、歩行意欲を満足させながら、十分に適度な歩行運動を継続することができる。 【0029】この場合において、前方画像表示装置11のほぼ中央に、次々と小さく現れた物体の映像が徐々に大きくなって、側方画像表示装置12A,12Bのスクリーン16,17へ連続的に表示されるように構成されているので、歩行台6上のペットPからみると、遠方に現れた物体の映像が次第に近接してきて左右へ流れ、自身の両側を前から後ろに向かって通り過ぎることにより、ペットPは、周囲の映像によって現出された景色の中を歩いているように感じることができる。 【0030】特に、ペットPは、ロープ23によって後方から引かれているので、飼い主に先行して散歩している日常的な散歩と同じ感覚を体感することになる。また、更に前方への進行を欲する歩行意欲旺盛なペットPの場合には、ロープ23またはロープ近傍に設けた張力検出手段によって検出された張力値に応じて、モータ7の回転速度を高くし、これに応じてスクリーンに投影される映像の速度を速くすることになるので、ペットPの自発的な歩行意欲を満足させることができる。 【0031】ペットPの周囲に変遷させる映像としては、ペットPが爽快な散歩気分を味わうことができる広大な公園や森林の小径でもよいが、慣れ親しんだ街並みでもよい。特に、歩行運動に対する興味を失わせないためには、映像中に、ペットPの興味を引く画像を含めることが好ましい。 【0032】ペットPの興味を引く画像としては、例えば、飼い主その他のペットPが懐いている人物の画像、食料等の好物の画像、異性のペットの画像、ペットPが犬である場合には、電柱、樹木、郵便ポスト等の地面に立設されている構造物の画像等が挙げられる。これらの画像は、常に映像中に現れているよりもむしろ、時間をあけて、時折現れることが、減退しかけたペットPの興味を引くことができる点で好ましい。 【0033】次に、本発明の他の実施形態に係るペットPの散歩装置30について、以下に説明する。本実施形態に係る散歩装置30は、側方画像表示装置31において、上記実施形態に係る散歩装置1と相違している。なお、第1の実施形態に係る散歩装置1と構成を共通とする部材には同一の符号を付して説明を省略する。 【0034】本実施形態に係る散歩装置30の側方画像表示装置31は、図2に示されるように、表面に写真または絵画を表したシート材を無端ベルト状に構成したベルトスクリーン32と、該ベルトスクリーン32を展張状態に保持する一対のローラ33,34と、該ローラ33,34の内の一方の駆動ローラ33を回転駆動するモータ35(回転駆動手段)とを具備している。モータ35は、制御手段10に接続され、歩行台6の無端ベルト2を回転駆動するモータ7の回転速度に応じて、その回転速度を調節することができるようになっている。 【0035】前記ベルトスクリーン32の表面に表された写真または絵画は、例えば、シート材の継ぎ目において連続するように構成されており、モータ35の作動によって駆動ローラ33が連続して回転させられると、歩行台6の側方を、途切れることのない連続した風景画像が変遷し続けるようになっている。 【0036】このように構成された側方画像表示装置31は、図3に示されるように、歩行台6の左右に配置される。左右の側方画像表示装置31において、その回転方向は、図3に矢印で示されるように逆方向である。その結果、歩行台6に乗っているペットPからみると、周囲の画像が、前から後ろに流れるように変遷する。 【0037】すなわち、歩行台6の無端ベルト2の回転移動速度に合わせて調節された速度で、ベルトスクリーン32が回転移動させられ、ペットPの歩行運動の間中、側方の風景が前から後ろに流れるので、ペットPは常に歩行運動している感覚を保ち続けることができる。 【0038】また、本実施形態の無端ベルト状のベルトスクリーン32に代えて、図4に示されるように、ロール状に巻回された十分な長さのシート材からなるロールスクリーン40と、該ロールスクリーン40を巻き取る巻取ロール41と、該巻取ロール41を回転駆動するモータ42とを具備する側方画像表示装置43を採用してもよい。ロールスクリーン40の表面には、長手方向に連続する写真または絵画を表しておく。 【0039】歩行台6の無端ベルト2を回転させ、その回転移動速度を検出し、該回転移動速度に応じた速度でモータ42を駆動させてロールスクリーン40を巻き取ることにより、ペットPの歩行運動の間中、ペットPの歩行速度に応じた速度で左右の画像を前から後ろに流れるように変遷させることができる。 【0040】なお、図3において、符号44はスピーカ(聴覚刺激手段)であり、前方画像表示手段11または側方画像表示手段31に表される画像に合わせて、音声を出力するようになっている。例えば、前方画像表示手段11に表れる画像が飼い主の画像である場合には、飼い主の声や飼い主の鳴らす犬笛等の音を映像に合わせて出力することにより、ペットの注意を喚起し、歩行に対する興味を生じさせるのに役立つようになっている。 【0041】また、特にペットが犬である場合には、その嗅覚が発達しているため、嗅覚刺激手段(図示略)を設けることが、ペットの注意を喚起するのに有効である。この嗅覚刺激手段は、例えば、密封容器内に、飼い主、食料、マーキング、異性等の匂いを封入しておき、画像表示手段11に表示される画像の種類に合わせて、密封容器を開封することにより、ペットの嗅覚を刺激するものが考えられる。 【0042】また、図2および図4に示されたベルトスクリーン32やロールスクリーン40方式の画像表示手段31,43の場合には、スクリーン表面に表された電柱や樹木の根元に、他の犬のマーキングの匂いを発する物質を塗布し、あるいは、その物質を封入したマイクロカプセルを埋め込んでおき、それらの画像が歩行台6の側方を流れるときに、匂いを発するようにしておいてもよい。その場合に、画像が歩行台6の側方から消えるときに、それらの匂いを消臭し、ペットの注意力が歩行台6の後方に向かわないようにすることが有効である。 【0043】また、ペットPが犬である場合に、側方画像表示手段12A,12B,31,43に表示される電柱、樹木等の地面に立設される物体の画像に接したペットPが画像の電柱等に対してマーキングを行うことが考えられる。また、散歩中に尿意を催すことがあり、この場合には塀際、植え込み、電柱の根元等の道端で放尿するのが一般的である。そこで、スクリーンに対して行ったマーキング用の尿および放尿が、スクリーンを伝って落ちるのを受けるための樋状の受け皿をスクリーンの下方に、該スクリーンの長手方向に沿って配置しておいてもよい。 【0044】また、これに代えて、マーキングや放尿の衝動に駆られたときに、その衝動を検知する手段、例えば、膀胱近傍に配置した温度センサ等を設けておき、スクリーン32,40の下方に、折り畳み式の尿受け用便器をスライドあるいはスイングさせて配置することにしてもよい。あるいは、予め、犬に尿袋またはオムツを着用させることにしてもよい。 【0045】この場合において、マーキングや放尿のためにペットPが立ち止まったときには、例えば、ロープ23に設けた張力検出手段によってペットPの歩行停止を検知することにより、無端ベルト2の移動および画像または映像の変遷を停止すれば、ペットPは何ら違和感を感じることなく、目的を達成することができる。 【0046】なお、以上は自発的に歩行運動を欲する歩行意欲旺盛なペットPの場合であるが、歩行意欲の少ないペットPの場合には、支柱24を無端ベルト2の前方に設け、該支柱24にロープ23をつなぐことにすればよい。そして、ペットPを歩行台6に乗せた状態で、モータ7を作動させることとすれば、ペットPは無端ベルト2に乗って後方に移動させられる結果、ロープ23によって前方に引かれ、あたかも、飼い主によって歩行を促されるようにして、歩行動作を開始させられる。 【0047】この場合において、無端ベルト2を十分な長さに構成し、ペットPを支柱24に結びつけるロープ23の長さを十分に長くするか、あるいはロープ23の一部または全部を弾性体(ゴム、バネ等)とすることにより、ペットPは無端ベルト上を比較的自由に移動することができるので、ペットPが拘束されることに対して感じるストレスを低減することができる。また、このように構成することにより、ペットPが画像中に現れる電柱を見つけて無端ベルト2上を比較的早い速度で歩いて電柱に接近し、そこにマーキングすべく立ち止まっても、無端ベルト2と側方画像表示手段12A,12B,31,43に現れる画像とが同一の速度で移動しているので、ペットPは何ら違和感を感じることなくマーキングを行い、一定の位置でロープ23が張ることによって、飼い主に引かれるように歩行運動を促され、散歩を継続することができる。 【0048】さらに、支柱24またはロープ23に設けた張力検出手段により、ペットPが無端ベルト2上で立ち止まることによってロープ23にかかる張力が大きくなった時点を検出して、無端ベルト2の回転移動速度を低下させ、ペットPに急激な外力が加わることを防止するようにしてもよい。また、ロープ23の張力により、ペットPの歩行速度を検知し、歩行速度に応じて、無端ベルト2の回転移動速度を変化させることにしてもよい。例えば、前方の支柱24に固定されているロープ23の張力が大きくなったときには、無端ベルト2の回転移動速度を下げることにしてもよい。 【0049】なお、ペットPに心拍計を取り付けておき、ペットPの心拍数に合わせて、歩行台6の無端ベルト2の回転移動速度を調節することにしてもよい。また、測定した心拍数や歩行運動継続時間等に基づいて、所定の運動計画を遂行するように管理してもよい。 【0050】また、上記実施形態においては、歩行台6の無端ベルト2を回転移動させる駆動手段としてモータ7を採用したが、これに代えて、ペットP自身の脚力を駆動手段として利用してもよく、また、歩行台6の近傍において、飼い主その他の人間が、人力により駆動させることにしてもよい。 【0051】 【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るペットの散歩装置によれば、無端ベルトの回転移動速度に合わせて周囲の画像が変遷するように構成されているので、無端ベルト上に乗って歩行運動しているペットが、一定の場所で歩行しているにも関わらず、あたかも広いスペースで運動しているかのような感覚を得ることができ、歩行運動に対する興味を失うことなく、十分に適度の運動を行うことができるという効果がある。 【0052】また、ペットの乗っている歩行台の周囲にスクリーンを配置し、該スクリーンに映像を表示することによって、より現実的な臨場感をペットに感じさせることができる。その結果、歩行運動に対する興味を持続させることができる。また、複数種の映像の使用によって、歩行運動に対する倦怠感の発生を防止することができる。したがって、ペットに精神的なストレスを与えることなく、歩行運動を継続させることができる。 【0053】画像表示手段を無端ベルト状またはロールスクリーン状のシート材によって構成すれば、プロジェクタによる映像の投影と同等の効果を安価に達成することができる。 【0054】また、表示する画像に、飼い主その他の所定の人物、異性のペット、電柱、樹木その他の地面に立設した部材を含めることにより、ペットの注意を喚起し、歩行運動に対する興味を抱かせることができ、これによって、歩行運動を比較的長時間にわたって持続させることができる。さらに、画像に合わせて該画像に関連する匂いを放出する嗅覚刺激手段、画像に合わせて音声を発する聴覚刺激手段を設けることにすれば、より効果的にペットの注意を喚起することができるという効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006264 【氏名又は名称】三菱マテリアル株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年3月5日(2001.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100064908 【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 正武 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−253081(P2002−253081A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月10日(2002.9.10) |
| 【出願番号】 |
特願2001−59880(P2001−59880) |
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