| 【発明の名称】 |
魚釣用電動リール |
| 【発明者】 |
【氏名】寺内 孝
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| 【要約】 |
【課題】本発明は魚釣用電動リールに関し、良好な釣糸の繰出しを図り乍ら、容易な棚取り操作を可能として、一連の連続した魚釣り操作をスムーズに行える魚釣用電動リールを提供することを目的とする。
【解決手段】リール本体に回転可能に支持されたスプールと、リール本体に装着され、減速機構を介して上記スプールを巻取り駆動するスプールモータと、リール本体に装着した手動切換手段の操作で、スプールへのスプールモータの巻取り動力を伝達,遮断させるクラッチ機構とを備えた魚釣用電動リールに於て、上記リール本体にクラッチ作動用モータを装着し、動力遮断状態にあるクラッチ機構を、当該クラッチ作動用モータによって動力伝達状態に切換え可能としたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体に回転可能に支持されたスプールと、リール本体に装着され、減速機構を介して上記スプールを巻取り駆動するスプール駆動モータと、リール本体に装着した手動切換手段の操作で、スプールへのスプール駆動モータの巻取り動力を伝達,遮断させるクラッチ機構とを備えた魚釣用電動リールに於て、上記リール本体にクラッチ作動用モータを装着し、動力遮断状態にあるクラッチ機構を、当該クラッチ作動用モータによって動力伝達状態に切換え可能としたことを特徴とする魚釣用電動リール。 【請求項2】 リール本体に回転可能に支持されたスプールと、リール本体に装着され、減速機構を介して上記スプールを巻取り駆動するスプール駆動モータと、リール本体に装着した手動切換手段の操作で、スプールへのスプール駆動モータの巻取り動力を伝達,遮断させるクラッチ機構とを備えた魚釣用電動リールに於て、上記スプール駆動モータを正逆両方向へ回転可能に構成し、当該スプール駆動モータの正回転でスプールを巻取り駆動すると共に、当該スプール駆動モータの逆回転で、動力遮断状態にあるクラッチ機構を動力伝達状態に切換え可能としたことを特徴とする魚釣用電動リール。 【請求項3】 リール本体にスプールを巻取り操作する手動ハンドルを装着し、当該手動ハンドルの回転操作で、動力遮断状態にあるクラッチ機構を動力伝達状態に切換え可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の魚釣用電動リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スプールを駆動するスプール駆動モータを備えた魚釣用電動リールに関する。 【0002】 【従来の技術】船釣り等、一般に深場の魚層を対象とした魚釣りを行う場合、魚釣用電動リールが広く用いられている。従来周知のようにこの魚釣用電動リール(以下、「電動リール」という)は、リール本体に装着したスプール駆動モータ(以下、「スプールモータ」という)の駆動力でスプールを回転させて釣糸の巻取りを行うもので、スプールモータの駆動力をスプール回転に適した状態でスプールに伝達させるため、遊星減速機構を介して動力伝達を行っている。 【0003】そして、一般に電動リールには手動ハンドルがリール本体に装着されており、当該手動ハンドルによる釣糸の手動巻取り操作とスプールモータによる自動巻取り操作が併用できるようになっている。また、従来、電動リールには、リール本体の側板等に装着したクラッチレバー(手動切換手段)の操作で、遊星減速機構によるスプールへの巻取り動力を伝達,遮断させるクラッチ機構が装着されているが、昨今、スプールモータの巻取り動力を利用して、動力遮断状態(クラッチOFF)にあるクラッチ機構を動力伝達状態(クラッチON)に復帰させて自動的な棚取りを可能とした電動リールが特許第2858625号公報に開示されており、斯様にスプールモータの巻取り動力をクラッチ復帰用の駆動源とすることで、リール全体の小型化を図り乍ら、棚取りを容易に行うことが可能になっている。 【0004】ところで、この種の電動リールは、釣糸の繰出し時にスプールが回転すると、遊星減速機構の遊星歯車等も回転するため、遊星歯車等の駆動トルクや軸受の摩擦抵抗,グリースの粘性等によりスプールに制動力が作用して、手動の魚釣用リールに比し仕掛けの落下速度が遅くなってしまう不具合が指摘されていた。そこで、釣糸のスムーズな繰出しを図るため、昨今、釣糸の繰出し時にスプールモータを回転させてスプールに釣糸繰出し方向への力を作用させることで、遊星減速機構の遊星歯車等の駆動トルクや軸受の摩擦抵抗を相殺させる糸送り機能を持たせた電動リールが特許第2809302号公報等で提案され、この種の電動リールの釣糸繰出し性能の改善が図られているのが実情である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、既述したように特許第2858625号公報の電動リールは、スプールモータの巻取り動力をクラッチOFFからクラッチONへのクラッチ復帰用の駆動源とした構造であるため、良好な釣糸の繰出しを図るためにスプールモータを巻取り駆動させて糸送りを行うことができず、釣糸の繰出し/停止という一連の連続した魚釣り操作をスムーズに行うことができなかった。 【0006】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、良好な釣糸の繰出しを図り乍ら、容易な棚取り操作を可能として、一連の連続した魚釣り操作をスムーズに行える電動リールを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、リール本体に回転可能に支持されたスプールと、リール本体に装着され、減速機構を介して上記スプールを巻取り駆動するスプールモータと、リール本体に装着した手動切換手段の操作で、スプールへのスプールモータの巻取り動力を伝達,遮断させるクラッチ機構とを備えた電動リールに於て、上記リール本体にクラッチ作動用モータを装着し、動力遮断状態にあるクラッチ機構を、当該クラッチ作動用モータによって動力伝達状態に切換え可能としたことを特徴とする。 【0008】また、請求項2に係る発明は、リール本体に回転可能に支持されたスプールと、リール本体に装着され、減速機構を介して上記スプールを巻取り駆動するスプールモータと、リール本体に装着した手動切換手段の操作で、スプールへのスプールモータの巻取り動力を伝達,遮断させるクラッチ機構とを備えた電動リールに於て、上記スプールモータを正逆両方向へ回転可能に構成し、当該スプールモータの正回転でスプールを巻取り駆動すると共に、当該スプールモータの逆回転で、動力遮断状態にあるクラッチ機構を動力伝達状態に切換え可能としたものである。 【0009】そして、請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2記載の電動リールに於て、リール本体にスプールを巻取り操作する手動ハンドルを装着し、当該手動ハンドルの回転操作で、動力遮断状態にあるクラッチ機構を動力伝達状態に切換え可能としたことを特徴とする。 【0010】(作用)各請求項に係る電動リールによれば、手動切換手段の切換操作でクラッチ機構が動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換わるが、請求項1の電動リールでは、動力遮断状態にあるクラッチ機構をクラッチ作動用モータが動力伝達状態に切換え、また、請求項2の電動リールでは、スプールモータの逆回転によって、動力遮断状態にあるクラッチ機構が動力伝達状態に切り換わることとなる。 【0011】そして、請求項3に係る電動リールによれば、手動ハンドルの回転操作で、動力遮断状態にあるクラッチ機構が動力伝達状態に切り換わる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。 【0013】図1乃至図6は請求項2及び請求項3に係る電動リールの一実施形態を示し、図1に於て、1,3はリール本体5の左右のフレーム、7,9は各フレーム1,3に取り付く側板で、両フレーム1,3間にスプール軸11を介してスプール13が回転可能に支持されており、スプール13の軸心を貫通するスプール軸11は軸受15,17を介して回転可能に支持されている。 【0014】而して、上記スプール13は、スプールモータ19の駆動と手動ハンドル21の巻取り操作で釣糸が巻回されるように構成されており、スプールモータ19は、スプール13前方のフレーム1,3間に形成されたモータケース23内に収納されている。 【0015】スプールモータ19は正,逆両方向へ回転可能に構成されており、その左モータ軸25に一方向クラッチ27を介して動力伝達機構29が連結され、また、右モータ軸31に一方向クラッチ33を介して遊星歯車式のクラッチ制御機構35が連結されている。そして、一方向クラッチ33は、スプールモータ19の正回転時にフリー状態となって右モータ軸31の駆動力をクラッチ制御機構35に伝達させず、また、スプールモータ19が逆回転したときに駆動力伝達状態となって、スプールモータ19の駆動力をクラッチ制御機構35に伝達させるようになっている。 【0016】一方、左モータ軸25に装着された一方向クラッチ27は、スプールモータ19の正回転時に駆動力伝達状態となってスプールモータ19の駆動力を動力伝達機構29に伝達し、また、スプールモータ19が逆回転したときにフリー状態となって、スプールモータ19の駆動力を動力伝達機構29に伝達させないようになっている。 【0017】このようにスプールモータ19の正回転方向とは、一方向クラッチ27と動力伝達機構29を介してスプール13を釣糸巻取り方向へ回転させる方向をいい、スプールモータ19の逆回転とは、後述するように一方向クラッチ33とクラッチ制御機構35を介してクラッチ機構37を駆動させる方向をいう。而して、動力伝達機構29は、一方向クラッチ27に連結された駆動歯車39とこれに順次噛合する中間歯車41,スプール駆動歯車43とからなり、スプール駆動歯車43はスプール軸11の側板7側端部に回り止め嵌合されている。そして、中間歯車41は、フレーム1に回り止めされた固定軸45に支持されており、当該固定軸45と中間歯車41との間に一方向クラッチ47が装着されている。 【0018】この一方向クラッチ47は、中間歯車41を一方向に回転させてその逆回転を規制するもので、具体的にはスプールモータ19が正回転してその駆動力が一方向クラッチ27を介して動力伝達機構29に伝達されたとき、一方向クラッチ47は中間歯車41を一方向に回転させて、スプールモータ19の駆動力をスプール駆動歯車43に伝達する。そして、手動ハンドル21の操作でスプール13を釣糸巻取り方向へ回転させる際に、一方向クラッチ47は中間歯車41の逆回転を規制してスプール駆動歯車43の回転を規制するようになっている。 【0019】そして、スプール軸11は、スプール13の中央を貫通してその他端側が側板9内に突出しているが、その突出端に、第1及び第2の遊星歯車機構49,51からなる従来周知の遊星減速機構53が設けられており、遊星減速機構53は、スプールモータ19正回転時のスプール軸11の回転運動を第1の遊星歯車機構49で減速させた後、更に第2の遊星歯車機構51で減速させてスプールモータ19の駆動力をスプール13に伝達させるように構成されている。 【0020】また、図1に於て、21はスプール巻上げ用の手動ハンドルで、当該手動ハンドル21は側板9とフレーム3間に回動可能に挿着したハンドル軸55の突出端に連結されており、ハンドル軸55にはラチェット57が側板9内で固着され、更にドライブギヤ59が回転可能に取り付けられている。そして、ドライブギヤ59とハンドル軸55は、ドラグワッシャやライニングワッシャ等からなる従来周知のドラグ装置61によって摩擦結合されており、ドラグ装置61のドラグ力はハンドル軸55に装着したドラグノブ63の操作で調節できるようになっている。そして、図2及び図3に示すように上記ラチェット57には、ねじりコイルばね65で付勢された係止爪67が係止しており、斯様にラチェット57に係止爪67が係止して、スプールモータ19駆動時のハンドル軸55の回転防止が図られている。 【0021】一方、図1に於て、69は側板9の側部後方に回動自在に装着されたクラッチレバー(手動切換手段)、また、図2中、71はクラッチプレート73を作動させるクラッチ作動プレートで、従来周知のようにこれらクラッチレバー69,クラッチ作動プレート71,クラッチプレート73、そして、後述するピニオン75等は、スプール13への遊星減速機構53によるスプールモータ19や手動ハンドル21の巻取り動力を伝達,遮断させるクラッチ機構37の構成要素で、クラッチ作動プレート71はその両側部に配置したガイド部材77に沿って矢印A,B方向へスライド可能となっている。 【0022】そして、クラッチ作動プレート71の一端部側に長孔79が、また、二股状に形成された他端側の一方がリール本体5の斜め前方へ長尺に形成されて、その先端にL字状に折曲した係合片81が形成されている。そして、図2及び図3に示すように上記長孔長孔79に、クラッチレバー69のクラッチカム83に装着した偏心ピン85が嵌入している。 【0023】また、図1及び図4に於て、75はドライブギヤ59に噛合するピニオンで、当該ピニオン75はスプール軸11の軸線上に於て、遊星歯車機構51の遊星歯車支持体87と側板9間に横架状態に支持したピニオン軸89に回転可能且つその軸方向へ移動可能に取り付けられており、ピニオン75の外周に設けた係止溝91にクラッチプレート73が係合している。 【0024】クラッチプレート73は、ピニオン75と遊星歯車支持体87とのクラッチ係合を係脱させて、スプール13に伝達されるスプールモータ19や手動ハンドル21の巻取り動力を伝達,遮断させるもので、図3及び図4に示すようにクラッチプレート73はコイルスプリング93によってクラッチ作動プレート71方向へ付勢されている。 【0025】そして、図2及び図3のクラッチONの状態(動力伝達状態)でクラッチレバー69を図5の位置へ操作すると、偏心ピン85の作用でクラッチ作動プレート71が矢印B方向へ移動し、これによりクラッチ作動プレート71に設けたカム95がクラッチプレート73をコイルスプリング93のばね力に抗して軸方向に移動させ、この結果、図6に示すようにピニオン75の軸方向への移動で遊星歯車支持体87とのクラッチ係合が解除されて、クラッチ機構37がクラッチOFFの状態(動力遮断状態)に切り換わるように構成されている。 【0026】また、斯かるクラッチOFFの状態でクラッチレバー69を図3に示す位置に切り換えると、クラッチ作動プレート71が矢印A方向へ移動するため、クラッチプレート73がコイルスプリング93の復元力で軸方向に移動し、これに連動してピニオン75が図4の如く軸方向へ移動して遊星歯車支持体87とクラッチ係合するため、クラッチ機構37がクラッチONに切り換わることとなる。 【0027】そして、図3に示すようにクラッチ作動プレート71の一側縁部にマグネット97が装着されると共に、当該マグネット97でON/OFFされる2個のセンサ99,101が、クラッチ機構37のクラッチON/OFFに対応してガイド部材77に装着されており、リール本体5上部の制御ボックス103内に装着された制御手段(図示せず)は、マグネット97でONとされるセンサ99,101の検出信号に基づきクラッチ機構37のクラッチON/OFFを判断するようになっている。 【0028】このように本実施形態に係る電動リール105は、クラッチレバー69の操作でクラッチ機構37がクラッチON/OFFに切り換わり、そして、制御手段はマグネット97でONとされるセンサ99,101の検出信号に基づきクラッチ機構37のクラッチON/OFFを判断するように構成されているが、本実施形態は、上述の如きクラッチレバー69の操作に加え、スプールモータ19の逆回転を利用してクラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに切換え可能とすると共に、手動ハンドル21の回転操作で、クラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに切換え可能としたものである。 【0029】以下、斯かる構成を説明すると、図2に示すようにクラッチ作動プレート71の係合片81側にクラッチ制御機構35が配置されている。既述したようにクラッチ制御機構35は、一方向クラッチ33を介してスプールモータ19の右モータ軸31に連結されているが、図1及び図2に示すようにスプールモータ19の逆回転で回転するクラッチ制御機構35のキャリア107に1個の作動突起109が突設されている。そして、図5の如くクラッチ機構37がクラッチOFF状態にあるとき、作動突起109はハンドル軸55に対しその回転軌跡の最外方に位置して、係合片81の先端側外周に当接した構造となっている。 【0030】尚、図1及び図2に示すようにキャリア107は、スプールモータ19の右モータ軸31と中心軸を同じくして矢印C方向へ回転する。そして、制御ボックス103の操作パネル109上にはクラッチスイッチ111が装着されており、クラッチ機構37のクラッチOFF状態で釣人が当該クラッチスイッチ111を操作すると、制御手段はモータ駆動回路を介してスプールモータ19を逆回転させるようになっている。 【0031】而して、斯様にスプールモータ19が逆回転すると、図5及び図3に示すようにキャリア107が矢印C方向へ回転して、係合片81に当接する作動突起109が当該係合片81を介してクラッチ作動プレート71を矢印A方向へスライドさせて、クラッチ機構37をクラッチONに切り換えるように構成されている。また、図1及び図2に示すように上記キャリア107にマグネット113が装着されると共に、当該マグネット113でONとされるセンサ115がフレーム3に装着されており、センサ115は図5の如く作動突起109が係合片81の先端側外周に当接したときにマグネット113でONとなるように構成されている。 【0032】そして、上述したように制御手段は、クラッチ機構37のクラッチOFF状態で釣人がクラッチスイッチ111を操作すると、スプールモータ19を逆回転させてキャリア107を矢印C方向に回転させるが、キャリア107が同方向へ一回転してセンサ115がマグネット113で再びONになると、モータ駆動回路を介してスプールモータ19を停止させて、図3に示す位置に作動突起109を位置決めするようになっている。 【0033】一方、図2に示すようにラチェット57には、手動ハンドル21の操作でクラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに復帰させる作動突起117が突設されており、図5のクラッチOFF状態で釣人が手動ハンドル21を巻取り操作してラチェット57が矢印D方向へ回転すると、作動突起117はクラッチ作動プレート71の係合端部119に当接し乍ら、当該クラッチ作動プレート71を矢印A方向へスライドさせて、図3の如くクラッチ機構37をクラッチONに切り換えるようになっている。 【0034】そして、上述の如くクラッチスイッチ111や手動ハンドル21の操作でクラッチ機構37がクラッチONに切り換わると、マグネット97でONとされたセンサ99の検出信号が制御手段に入力されて、制御手段は、クラッチ機構37がクラッチON状態であることを認識するようになっている。その他、図1中、121は側板9の側部前方に装着されたパワーレバー(モータ出力調節レバー)で、特開平6−7060号公報で開示された電動リールと同様、当該パワーレバー121は、リール本体5の前後方向へ所定の角度に亘って回転可能に装着されており、当該パワーレバー121の操作で、スプールモータ19のモータ出力が出力オフ状態からモータ出力100%まで連続的に増減調節できるようになっている。 【0035】また、図示しないが本実施形態に係る電動リール105にも、従来周知の糸長計測装置が組み込まれており、制御手段は、回転数検出手段で検出したスプール13の回転数を基に釣糸の繰出し量を演算,計測して、これを操作パネル109上の表示器に表示させるようになっている。そして、予め設定された棚位置まで釣糸が繰り出されると、制御手段はスプールモータ19を逆回転させて、クラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに切り換えるようになっている。 【0036】本実施形態はこのように構成されているから、クラッチレバー69の操作でクラッチ機構37がクラッチON/OFFに切り換わり、また、クラッチOFF状態で仕掛けを繰り出している際に釣人がパワーレバー121を操作すれば、その操作量に応じたモータ出力でスプールモータ19が回転して、スプール13が動力伝達機構29を介して釣糸繰出し方向に回転し、スプール13に釣糸繰出し方向への力が作用して糸送りが行われる。 【0037】また、図5に示すクラッチOFF状態で釣人が手動ハンドル21を巻取り方向へ回転操作すれば、ラチェット57が矢印D方向へ回転して、当該ラチェット57に設けた作動突起117が図3の如くクラッチ作動プレート71を矢印A方向へスライドさせてクラッチ機構37をクラッチONに切り換えることとなる。更にまた、クラッチ機構37のクラッチOFF状態で釣人が操作パネル109上のクラッチスイッチ111を操作すると、制御手段はモータ駆動回路を介してスプールモータ19を逆回転させ、斯様にスプールモータ19が逆回転すると、図2及び図5に示すようにクラッチ制御機構35のキャリア107が矢印C方向へ回転し、クラッチ作動プレート71の係合片81に当接する作動突起109がクラッチ作動プレート71を矢印A方向へスライドさせてクラッチ機構37をクラッチONに切り換えることとなる。 【0038】そして、斯様にクラッチOFF状態で釣人がクラッチスイッチ111を操作すると、制御手段はスプールモータ19を逆回転させてキャリア107を矢印C方向に回転させるが、キャリア107はマグネット113とセンサ115によって図5に示す位置に位置決めされており、キャリア107が矢印C方向へ一回転してセンサ115がマグネット113で再びONになると、制御手段はモータ駆動回路を介してスプールモータ19を停止させて、図3に示す位置に作動突起109を位置決めさせることとなる。 【0039】また、制御手段は、回転数検出手段で検出したスプール13の回転数を基に釣糸の繰出し量を計測し、設定された棚位置に釣糸が繰り出されると、スプールモータ19を逆回転させてクラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに切り換えて釣糸の繰出しを停止させることとなる。 【0040】このように本実施形態は、クラッチレバー69の操作によるクラッチ機構37のクラッチON/OFFの切換え操作に加え、スプールモータ19の逆回転を利用してクラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに切換え可能とすると共に、手動ハンドル21の操作でクラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに切換え可能としたので、クラッチレバー69や手動ハンドル21,クラッチスイッチ111による簡易で自由度のあるクラッチON操作が可能となると共に、クラッチOFF状態でのスプールモータ19による糸送りによって良好な釣糸の繰出しを図ることができ、また、棚取り操作も容易に行える等、釣糸の繰出し/停止という一連の連続した魚釣り操作をスムーズに行うことができ、従来に比し魚釣り操作性が一段と向上することとなった。 【0041】而も、本実施形態によれば、バッテリや電動リール105の電動駆動部に何らかのトラブルが発生しても、クラッチレバー69や手動ハンドル21によるクラッチONへの復帰操作が可能であるため、釣人は安心して電動リール105を釣場で使用することができる利点を有する。尚、上記実施形態は、スプール13前方に配置したスプールモータ19の逆回転を利用してクラッチ機構37をクラッチOFFからクラッチONに切換え可能としたが、例えばスプールにスプールモータを内蔵した電動リールにあっては、図7に示す請求項1及び請求項3の一実施形態の如くスプール123前方のリール本体125にクラッチ作動用モータ(以下、「クラッチモータ」という)127を別途装着し、当該クラッチモータ127のモータ軸129と連動回転するプレート131にクラッチ作動プレート71の係合片81に当接する作動突起109を突設して、クラッチ機構37をクラッチOFF状態からクラッチON状態に切り換えるように構成することも可能である。 【0042】尚、クラッチ機構37を始めとするその他の構成は上記実施形態と略同様であるので、同一要素には同一符号を付してそれらの説明は省略する。而して、本実施形態に係る電動リール133によっても、上記実施形態に係る電動リール105と同様、クラッチレバー69や手動ハンドル21,クラッチスイッチ111による簡易で自由度のあるクラッチON操作が可能となると共に、クラッチOFF状態でのスプールモータ19による糸送りによって良好な釣糸の繰出しを図ることができ、また、棚取り操作も容易に行える等、釣糸の繰出し/停止という一連の連続した魚釣り操作をスムーズに行うことができる利点を有する。 【0043】また、バッテリや電動リール133の電動駆動部に何らかのトラブルが発生しても、クラッチレバー69や手動ハンドル21によるクラッチONへの復帰操作が可能であるため、釣人は安心して電動リール133を釣場で使用することができる利点を有する。 【0044】 【発明の効果】以上述べたように、請求項1及び請求項2に係る電動リールによれば、手動切換手段やクラッチモータ,スプールモータによる簡易で自由度のあるクラッチON操作が可能であると共に、クラッチOFF状態でのスプールモータによる糸送りによって良好な釣糸の繰出しを図ることができ、また、棚取り操作も容易に行える等、釣糸の繰出し/停止という一連の連続した魚釣り操作をスムーズに行うことができ、従来に比し魚釣り操作性が一段と向上することとなった。 【0045】また、請求項3に係る電動リールによれば、バッテリや電動リールの電動駆動部に何らかのトラブルが発生しても、手動切換手段や手動ハンドルによるクラッチONへの復帰操作が可能であるため、釣人は安心して電動リールを釣場で使用することができる利点を有する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月23日(2001.2.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072718 【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺
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| 【公開番号】 |
特開2002−247941(P2002−247941A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月3日(2002.9.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−47761(P2001−47761) |
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