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【発明の名称】 魚釣用リ−ル
【発明者】 【氏名】松田 和之

【要約】 【課題】対向する部材間に起きる振れや変形を弾性シ−ル部材で吸収して軽い回転性能と高い安定した防水性能が得られること。

【解決手段】環状弾性シ−ル部材5は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5aと、装着部5bと、連結部5cと、弾性作用部5aと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成されている。弾性作用部5aの先端外側は一方の対向する部材のナット部材18の開口部18dの縁部内周面に摺接され、装着部5bは他方の対向する部材のドラク調整部材4とクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の間にワッシャ25を挾んで挾み込まれ、中間部5dは弾性作用部5aの接触時の変形を許容するように薄肉状に形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】リ−ルの対向する部材間に液体の浸入を防止する弾性シ−ル部材が介在されている魚釣用リ−ルにおいて、前記弾性シ−ル部材は一方の対向する部材の周面に接触する弾性作用部と、他方の対向する部材に装着される装着部と、該弾性作用部と該装着部との間を繋ぐ中間部とを備え、該弾性作用部が少なくとも該中間部より肉厚に形成されていることを特徴とする魚釣用リ−ル。
【請求項2】前記中間部は薄肉状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の魚釣用リ−ル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプ−ル内やリ−ル本体内に収容した制動部材や軸受に対する防水、防塵の向上を図った魚釣用リ−ルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】魚釣用リ−ルは、海水、水、砂、塵埃、異物等が付着浸入し易い環境の厳しい過酷な釣場で使用されることより、耐食性の良好な材料や表面処理がリ−ル本体を構成する各部材に施されていると共に、海水、水、砂、塵埃、異物等がリ−ル本体内浸入への防止を図り、各部が支障なく機能するために、制動装置を収容したスプ−ルに防水、防塵構造を備えたものが、実用新案登録第2562713号公報や特開平11−196729号公報等で知られている。前記前者の実用新案登録第2562713号公報の構成は、スプ−ル前方の開口部前面とドラグノブ後面との間に弾性シ−ル部材を介在した構造で、前記後者の特開平11−196729号公報の構成は、ドラグノブ後面と制動板前面との間にスプ−ルに接触するシ−ル部材を介在した構造であり、これら、シ−ル部材により、制御装置内部への不純物の浸入防止を図るようにしたものである。
【0003】しかしながら、スプ−ル前面のドラグノブとの間隙より、海水、水、砂、塵埃、異物等が浸入付着して溜まりやすく、防水性が不十分でドラグ性能が低下したり、内部に付着した不純物を除去する必要が生じたり、又、その作業を容易に釣場で行えない。又、前記前者のスプ−ル前面の凹部や前記後者のスプ−ルリングカラ−の内周面に摺接する一枚の皿状のシ−ル板を設けた構成では、対向する部材の、スプ−ルとドラグノブ、又はスプ−ルリングカラ−とシ−ル板を取り付けた第2部材の間の振れや変形が起きる時、振れを許容するようにシ−ル板の摺接部の接触圧を高めるために、肉厚に形成したり、或は接触量(面積)を多くしたり等の対応を図ることになるが、厚さを厚くすると、回転が重くなり、スム−ズなドラグ力の調節操作が出来なくなってしまう。
【0004】両軸受型リ−ルでドラグ制動調整ツマミとリ−ル本体の間に前記一枚の皿状のシ−ル板を設けた構成では、前記と同様の理由で回転が重くなると、ハンドル軸の回転方向に対する接触抵抗が大きくなって軽快な釣糸の巻き取り回転操作が出来なくなってしまう。回転を軽くする為に摺接部を薄くすると接触圧の弱いところが出来て防水できなくなる欠点がある。又、長期間の使用により、接触抵抗が大きいことの影響により、シ−ル板の摺接部の摩耗や損傷が促進され、充分な防水性能を安定して維持できない等の課題が残されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、一枚の皿状のシ−ル板を対向する部材間に設けた防水構成では、対向する部材間に起きる振れや変形を許容するようにシ−ル板の摺接部の接触圧を高めるために、肉厚に形成したり、或は接触量を多くしたり等の対応を図ることになるが、厚さを厚くすると、回転が重くなり、スム−ズなドラグ力の調節操作が出来なくなってしまったり、ドラグ制動調整ツマミではハンドル軸の回転方向に対する接触抵抗が大きくなって軽快な釣糸の巻き取り回転操作が出来なくなってしまい。回転を軽くする為に摺接部を薄くすると接触圧の弱いところが出来て防水できなくなる欠点があることである。
【0006】本発明の目的は前記欠点に鑑み、対向する部材間に起きる振れや変形を弾性シ−ル部材で吸収して軽い回転性能と高い安定した防水性能が得られる魚釣用リ−ルを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に係わる本発明は、リ−ルの対向する部材間に液体の浸入を防止する弾性シ−ル部材が介在されている魚釣用リ−ルにおいて、前記弾性シ−ル部材は一方の対向する部材の周面に接触する弾性作用部と、他方の対向する部材に装着される装着部と、該弾性作用部と該装着部との間を繋ぐ中間部とを備え、該弾性作用部が少なくとも該中間部より肉厚に形成されていることを要旨とするものである。
【0008】請求項2に係わる本発明は、前記中間部は薄肉状に形成されていることを要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、第1実施例から第5実施例では、環状弾性シ−ル部材5、5′、5″の弾性作用部5a、5e、5f、5g、5iは厚肉状に形成され、中間部5d、5hは弾性作用部5a、5e、5f、5g、5iと装着部5bより薄肉に形成することで、装着部5bが取り付けられた固定側の他方の対向する部材4と、弾性作用部5a、5e、5f、5g、5iが摺接される摺動側の回転体となる一方の対向する部材18の縁部内周面の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部5a、5e、5f、5g、5iが回転体にならい易く、弾性作用部5a、5e、5f、5g、5iの接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。
【0010】第6実施例では、一方の環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5iは固定側のリ−ル本体6の前側の筒部6aの内周面6bに摺接され、装着部5bは回転側のロ−タ29の筒部29aに嵌合されている。他方の環状弾性シ−ル部材5′の弾性作用部5iは固定側のスプ−ル軸1の太径部1aに摺接され、装着部5bは回転側の袋ナツト30に嵌合されている。更に他方の環状弾性シ−ル部材5″の弾性作用部5iは固定側のリ−ル本体6の後側の筒部6gの内周面6hに摺接され、装着部5bは回転側の調整部材4′に嵌合されている。各環状弾性シ−ル部材5、5′、5″の弾性作用部5iと装着部5bの間に薄肉の中間部5dが設けられているので、固定側と回転側の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部5iが回転体にならい易く、弾性作用部5iの接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。
【0011】第7実施例では、環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5iが釣糸案内ロ−ラ51の大小の透孔51b、51cの内周面に摺接され、装着部5bはベ−ル取付部50の軸部59に嵌合されて弾性作用部5iと装着部5bの間に薄肉の中間部5dが設けられているので、固定側と回転側の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部5iが回転体にならい易く、弾性作用部5iの接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。
【0012】第8実施例では、環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5iが回転側のドラグ制動調整ツマミ94の筒部94aの防水用摺接部94bに摺接され、装着部5bは側板9の筒部9cに嵌合されて弾性作用部5iと装着部5bの間に薄肉の中間部5dが設けられているので、固定側と回転側の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部5iが回転体にならい易く、弾性作用部5iの接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。
【0013】請求項2の本発明により、中間部5d、5hは弾性作用部5a、5e、5f、5g、5iと装着部5bより薄肉に形成することで、弾性作用部5a、5e、5f、5g、5iと装着部5bとの間の偏芯や振れをより効果的に除去出来、接触圧を低くしても回転体を弾性作用部がより追従し易くなる。
【0014】
【実施例】以下、図示の実施例によって本発明を説明すると、図1から図5は第1実施例で魚釣用リ−ルをフロントドラグ方式の魚釣用スピニングリ−ルで述べると、図1は魚釣用リ−ルのスプ−ルとスプ−ル軸の要部断面平面図と一部拡大断面平面図、図2はスプ−ルの分解断面平面図、図3はスプ−ル軸とスプ−ル支持部材の拡大断面平面図、図4は押圧部材の拡大平面図、図5はクリック係合子の拡大平面図である。
【0015】魚釣用スピニングリ−ルは、図示しないリ−ル本体に回動不能に支持されて前側に突出されたスプ−ル軸1の先端にスプ−ル2が取り付けられている。スプ−ル軸1は太径部1aの先端側に段部で太径部1aより小径の小径部1bが形成され、先端にネジ部1cが形成されている。小径部1bには軸方向と直交する透孔1dが穿設されている。小径部1b外周には筒状のスプ−ル支持部材3と軸受10と筒状のスプ−ル支持部材3′が嵌合されている。
【0016】スプ−ル2は、内側軸筒部2aと、内側軸筒部2aより大径の筒部2bと、内側軸筒部2aの前側の凹部からなる制動部材Aの開口収容部2cと、開口収容部2cの周面に形成された複数条の軸方向の縦溝2dと、開口収容部2cより前側の凹部からなる開口部2eと、開口部2eの周面に形成されたネジ部2fと、大径の筒部2b内周に形成されたクリック凹凸歯2gと、釣糸が巻回される外周の釣糸巻回胴部2hと、前側の鍔部2iと、後側の大径の筒部2jとで形成されている。
【0017】凹部からなる制動部材Aの開口収容部2cには制動部材Aの摩擦板11と制動板12と摩擦板11と制動板13と摩擦板11と制動板12と摩擦板11が収容され、凹部からなる開口部2eにはOリングからなる弾性シ−ル部材14とクリック機構Bの皿状のラチェットリング15と皿状のクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16が収容される。前側の鍔部2iの前側には段部2kが形成されて硬質のリング状の鍔部17が段部2kに嵌められるように鍔部2iに重ねられてナット部材18で取り付けられている。
【0018】スプ−ル支持部材3は筒部3aの後端に2段の鍔部3b、3cが形成され、鍔部3cの前側に周溝3dが、内側に逃げ凹部3eが形成されている。鍔部3cの前側の筒部3a外周に摩擦板19が嵌合されている。スプ−ル支持部材3′は筒部3fに軸方向と直交する透孔3gが穿設されている。筒部3fの後端内側に逃げ凹部3hが形成されている。透孔3gと透孔1dには係合ピン20が挿脱自在に挿入される。スプ−ル支持部材3の筒部3aの周溝3dにOリングからなる弾性シ−ル部材21が嵌合されている。
【0019】スプ−ル支持部材3′の筒部3fの外周には軸受22が嵌合されている。軸受10と軸受22の外周にはスプ−ル2の内側軸筒部2aが嵌合され、スプ−ル2の内側軸筒部2aより前側の筒部3f外周には制動部材Aの摩擦板11と制動板12と摩擦板11と制動板13と摩擦板11と制動板12と摩擦板11とクリック機構Bの皿状のラチェットリング15と皿状のクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16が嵌合されている。制動板12の外周の突起は縦溝2dでスプ−ル2に回り止めされている。制動板13の中心透孔と皿状のラチェットリング15の中心透孔15aはスプ−ル支持部材3′の筒部3f外周に回り止め嵌合されている。係合ピン20が挿脱自在に挿入されたスプ−ル軸1の透孔1dとスプ−ル支持部材3′の透孔3gは、軸受22で閉塞されている。皿状のラチェットリング15は底面中心に中心透孔15aが、外周壁15bの内周にクリック凹凸歯15cが形成されている。
【0020】皿状のクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16は図1から図3のように、内側の底面16aと、底面16aの外側の押圧面16bと、底面16aの中心透孔16cと、外周壁16dと、外周壁16dに穿設された透孔16e、16fと回り止め用切欠き16g、16gとで形成されている。クリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の中にはクリック係合子23が取り付けられている。クリック係合子23は図5のように円弧部23aと、円弧部23aが開放された係止部23b、23bと、並行な摺動案内部分23c、23cと山形傾斜部分23dで形成されている。
【0021】クリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の外周壁16d内にクリック係合子23が挿入されて透孔16eの中に摺動案内部分23c、23cと山形傾斜部分23dが挿入され、透孔16f内の両縁に係止部23b、23bが係止される。山形傾斜部分23dは皿状のラチェットリング15の外周壁15bの内周に形成されたクリック凹凸歯15cに係合される。クリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16はドラク調整部材4に取り付けられ、ドラク調整部材4とクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の間に環状弾性シ−ル部材5が挾み込まれている。ドラク調整部材4はドラク調整部材4の内側に回り止め嵌合されたナット体24のナット部24aがスプ−ル軸1の先端のネジ部1cに螺合されることでスプ−ル軸1に取り付けられている。
【0022】ナット部材18は筒部18aと、鍔部18bと、筒部18a外周のネジ部18cと、鍔部18bの内側の凹部からなる開口部18dで形成されている。ネジ部18cはスプ−ル2のネジ部2fに螺合されると共に筒部18aの先端でOリングからなる弾性シ−ル部材14が押圧される。ドラク調整部材4とクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の間に挾み込まれた環状弾性シ−ル部材5は、ナット部材18の開口部18dの縁部内周面に摺接されている。
【0023】環状弾性シ−ル部材5は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5aと、装着部5bと、連結部5cと、弾性作用部5aと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成されている。肉厚の弾性作用部5aと薄肉状の中間部5dは垂直方向の連結部5cに対して逆円錐形状に形成され、肉厚の弾性作用部5aの外側は薄肉状の中間部5dの外側と同一平面上に形成されている。弾性作用部5aの先端外側は一方の対向する部材のナット部材18の開口部18dの縁部内周面に摺接され、装着部5bは他方の対向する部材のドラク調整部材4とクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の間にワッシャ25を挾んで挾み込まれ、中間部5dは弾性作用部5aの接触時の変形を許容するように薄肉状に形成されている。
【0024】ドラク調整部材4の表面にはツマミ操作部4aが、裏面には筒部4bと数条の腕部4cが形成されて腕部4cの先端に鈎部4dが形成されている。鈎部4dはクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の透孔16e、16fに係止されてドラク調整部材4と環状弾性シ−ル部材5とクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16が一体化されている。筒部4bの内面には回り止め面4eが形成されてナット体24に形成された回り止め面24bが係合される。ナット体24と皿状のクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の底面16aの間には発条26が挿入されている。
【0025】スプ−ル支持部材3の鍔部3cの外周には皿状のクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16と略同形の皿状のクリック係合子ホルダ−16′の中心透孔16hが回り止め嵌合され、皿状のクリック係合子ホルダ−16′の中にはクリック係合子23と略同形のクリック係合子23′が取り付けられている。クリック係合子23′の山形傾斜部分23dはスプ−ル2のクリック凹凸歯2gに係合される。
【0026】スプ−ル軸1の先端にスプ−ル2と、制動部材Aと、ドラク調整部材4と一体化されたクリック機構Bとが組み込まれる時は、スプ−ル軸1の小径部1b外周に筒状のスプ−ル支持部材3と軸受10と筒状のスプ−ル支持部材3′が嵌合されて透孔3dと透孔1dに係合ピン20が挿入されると共にスプ−ル支持部材3′の筒部3fの外周に軸受22が嵌合される。次にスプ−ル支持部材3′の筒部3fの外周に制動部材Aと、ドラク調整部材4と一体化されたクリック機構Bが嵌合されてスプ−ル軸1の先端のネジ部1cにドラク調整部材4の内側のナット体24のナット部24aが螺合される。
【0027】前記のように環状弾性シ−ル部材5の厚肉状の弾性作用部5aの先端は摺動側の釣糸がスプ−ルから繰り出される回転で回転体となる一方の対向する部材のナット部材18の開口部18dの縁部内周面に摺接され、装着部5bは固定側の他方の対向する部材のドラク調整部材4とクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16の間にワッシャ25を挾んで挾み込まれ、中間部5dは弾性作用部5aの接触時の変形を許容するように薄肉状に形成されているので、一方の対向する部材と他方の対向する部材間の振れや変形を弾性シ−ル部材5の中間部分に形成された中間部5dの弾性変形作用で吸収できる。中間部5dが薄肉状に形成されて接触時の変形を許容するよう構成されているので、弾性作用部5aの部材周面に対する接触圧が充分に確保できる。
【0028】前記のように魚釣用リ−ルが構成されると、環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5aは厚肉状に形成され、中間部5dは弾性作用部5aと装着部5bより薄肉に形成することで、装着部5bが取り付けられた固定側の他方の対向する部材のドラク調整部材4とクリック係合子ホルダ−からなる押圧部材16と、弾性作用部5aが摺接される摺動側の釣糸がスプ−ルから繰り出される回転で回転体となる一方の対向する部材のナット部材18の開口部18dの縁部内周面の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部5aが回転体にならい易く、弾性作用部5aの接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。中間部5dは弾性作用部5aと装着部5bより薄肉に形成することで、弾性作用部5aと装着部5bとの間の偏芯や振れをより効果的に除去出来、接触圧を低くしても回転体を弾性作用部がより追従し易くなる。
【0029】図6は第2実施例で魚釣用リ−ルをフロントドラグ方式の魚釣用スピニングリ−ルで述べると、図6は魚釣用リ−ルのスプ−ルとスプ−ル軸の一部拡大断面平面図である。
【0030】第2実施例では、環状弾性シ−ル部材5は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5eと、装着部5bと、連結部5cと、弾性作用部5eと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成されている。肉厚の弾性作用部5eと薄肉状の中間部5dは垂直方向の連結部5cに対して逆円錐形状に形成され、肉厚の弾性作用部5eの外側は薄肉状の中間部5dの内側と同一平面上に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0031】図7は第3実施例で魚釣用リ−ルをフロントドラグ方式の魚釣用スピニングリ−ルで述べると、図7は魚釣用リ−ルのスプ−ルとスプ−ル軸の一部拡大断面平面図である。
【0032】第3実施例では、環状弾性シ−ル部材5は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5fと、装着部5bと、連結部5cと、弾性作用部5fと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成されている。肉厚の弾性作用部5fと薄肉状の中間部5dは垂直方向の連結部5cに対して逆円錐形状に形成され、肉厚の弾性作用部5fは先端が膨出形状に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0033】図8は第4実施例で魚釣用リ−ルをフロントドラグ方式の魚釣用スピニングリ−ルで述べると、図8は魚釣用リ−ルのスプ−ルとスプ−ル軸の一部拡大断面平面図である。
【0034】第4実施例では、環状弾性シ−ル部材5は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5gと、装着部5bと、弾性作用部5gと装着部5bとの間の薄肉でジャバラ状の中間部5hとで形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0035】図9は第5実施例で魚釣用リ−ルをフロントドラグ方式の魚釣用スピニングリ−ルで述べると、図9は魚釣用リ−ルのスプ−ルとスプ−ル軸の一部拡大断面平面図である。
【0036】第5実施例では、環状弾性シ−ル部材5は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5iと、装着部5bと、弾性作用部5iと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成され、弾性作用部5iと中間部5dは装着部5bから水平方向に突出されている。肉厚の弾性作用部5iの先端は膨出形状に形成されている。肉厚の弾性作用部5iの下側は薄肉状の中間部5dの下側と同一平面上に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0037】図10から図12は第6実施例で魚釣用リ−ルをリアドラグ方式の魚釣用スピニングリ−ルで述べると、図10は魚釣用スピニングリ−ルの断面側面図、図11はリ−ル本体前側の拡大断面側面図、図12はリア側リ−ル本体とドラグ調整部材の拡大断面側面図である。
【0038】魚釣用スピニングリ−ルで、リ−ル本体6の前部には軸受27で回転軸筒28が回転自在に軸受されると共に前側に突出されている。軸受27より前側の回転軸筒28の外周にロ−タ29の筒部29aが回り止め嵌合されて回転軸筒28先端のネジ部28aに袋ナット30で固定されている。リ−ル本体6の前部には大径の筒部6aが形成されている。ロ−タ29の筒部29a外周には周溝29bが形成されて環状弾性シ−ル部材5の装着部5bが嵌合されている。
【0039】環状弾性シ−ル部材5は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5iと、装着部5bと、連結部5cと、弾性作用部5iと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成されている。肉厚の弾性作用部5iと薄肉状の中間部5dは垂直方向の連結部5cに対して逆円錐形状に形成され、肉厚の弾性作用部5iは先端が膨出形状に形成されている。弾性作用部5iは筒部6aの内周面6bに摺接されている。
【0040】袋ナット30の前側には凹部30aが形成されて軸受31と環状弾性シ−ル部材5′が挿入されている。環状弾性シ−ル部材5′は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5iと、装着部5bと、連結部5jと、弾性作用部5iと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成されている。肉厚の弾性作用部5iは先端が膨出形状に形成されている。装着部5bに対して連結部5jは水平方向に突出され、中間部5dは連結部5jから斜め方向に突出されている。軸受31と肉厚の弾性作用部5iはスプ−ル軸1の太径部1a外周に嵌合されている。
【0041】回転軸筒28の基端は軸受部6cで回転自在に軸承され、基端の前側に一体的に形成されたピニオン28bに駆動歯車32が噛合されてロ−タ29はハンドル33の回転に連動して回転されるように支持されている。リ−ル本体6内の両側壁に駆動歯車32の回転軸32aが図示しない軸受で軸支され、回転軸32aの中心多角形孔にハンドル33が固定されたハンドル軸34が左右交換自在に挿入嵌合されている。
【0042】回転軸筒28の中心孔には先端にスプ−ル2′が取り付けられたスプ−ル軸1の太径部1aが前後往復動可能に摺動自在に挿入されると共に、太径部1aに軸受31が嵌合され、スプ−ル軸1の後側部1e外周に摺動子35が係止板36で取り付けられている。リ−ル本体6内の回転軸筒28のピニオン28bより前側に連動歯車37が回転軸筒28に回り止め嵌合されている。リ−ル本体6内にはスプ−ル軸1と平行に摺動機構のトラバ−スカム軸38が軸受部6cとリ−ル本体6の後側に穿設された軸穴6dに挿入されて支承されている。トラバ−スカム軸38の先端には小歯車39が回り止め嵌合されて小歯車39は前記連動歯車37に噛合されている。トラバ−スカム軸38には摺動子35が嵌合されて摺動子35に設けた係合子40の爪がトラバ−スカム溝に係合されている。
【0043】スプ−ル軸1の太径部1aには段部1fで先端小径部1gと、その外周に回り止め部1hと、周溝1iと、傾斜面1jで台形部が、後側部1eには延長部1kと回り止め部1mが形成されている。スプ−ル2′は釣糸巻回胴部2hと前側鍔部2iと後側の大径の筒部2jと、前側の凹部2mと中心貫通孔2nと、凹部2mの雌ネジ2oと筒部2j内の背面2pとで形成されている。スプ−ル軸1の小径部1gはスプ−ル2′の中心貫通孔2nに嵌合固定された軸受スリ−ブ41に回動自在に嵌合されて周溝1iと発条42で抜け止めされ、発条42は2本の平行の折曲部と円周部がクリップ状に一体に形成されている。更に小径部1gにラチェット歯車43とワッシャ−44が嵌合されて段部1fとスプ−ル2′の背面2pで挟まれている。
【0044】前側の凹部2mには発条42が周方向に遊動可能に挿入されると共にワッシャ−45が挿入され、凹部2mの雌ネジ2oにキャップ46の雄ネジが螺合されている。キャップ46の筒孔46a内には押ボタン47が前後に進退自在に嵌合され、キャップ46の筒孔46a内一側には数条の軸方向の溝からなる係止部46bが形成されている。押ボタン47は外周筒部47aが筒孔46a内に嵌合され、筒部47aに係合部47bが突出形成されて係止部46bに係合されている。押ボタン47の後部には円筒部47cが突出形成され、円筒部47cの上下に傾斜面47d、47dで尖頭部47eが形成されている。尖頭部47eの先端は前記発条42の2本の平行の折曲部の間隔より狭く形成されている。
【0045】ロ−タ29は筒部29aで回転軸筒28に取り付けられ、筒部29aと前壁29cと大径の筒部29dと大径の筒部29dの基部29e、29fの外周から前方に向けて突出された一対の支持腕29g、29hとで形成されている。一対のベ−ル支持腕29g、29hの先端部外側に一方のベ−ル支持部材48と他方のベ−ル支持部材49がビスで釣糸巻取位置と釣糸放出位置に反転自在に軸承されている。一方のベ−ル支持部材48の先端には釣糸案内部Cを構成するベ−ル取付部50と釣糸案内ロ−ラ51が取り付けられている。ベ−ル取付部50と他方のベ−ル支持部材49の間にベ−ル52が設けられている。
【0046】リ−ル本体6の後側壁6eから後方に向けて筒部6f、6gが突出されている。筒部6fの外側に凹部の内周で構成される防水用摺接部6hが形成されている。後側壁6eには透孔6iが穿設されて制動メタル部材7の一端が嵌合されている。筒部6f内には軸線方向に2条の溝部6jが形成されると共にネジ部6kが形成されている。筒部6fの開口端側には軸線方向と直交する貫通孔6mが形成されている。
【0047】制動メタル部材7の中心には回り止め貫通孔7aが穿設され、外周部7bに鍔部7cと、鍔部7cより後側に図示しない回り止め部とが形成されている。スプ−ル軸1は後側部1eから更に後方に延長部1kが形成されて延長部1k外周に回り止め部1mが形成され、延長部1kは回り止め貫通孔7aに前後に移動自在に嵌合されている。鍔部7cより前側の外周部7bに制動部材Aの摩擦板11が密着嵌合され、鍔部7cより後側の外周部7bに摩擦板11と制動板12、13が嵌合され、回り止め部7dに制動板13が回り止めされている。制動板12の外周に形成された凸部が2条の溝部6jに係合されて回り止めされている。後側の制動板12には押圧リング53と発条26が当てられ、押圧リング53と発条26にネジ部6kに螺合された押圧部材8が当てられている。
【0048】押圧部材8は外周にネジ部8aが形成された大径筒部8bと、外側と内側の段部8c、8dで中径の筒部8eと、筒部8e内周のネジ部8fと、筒部8e後側に段部で小径部8gと、この段部位置に係合凸部8hと、筒部8e後端に段部でOリング54の保持部8iとで形成されている。係合凸部8hは円周上に後側に向けて複数の突起状に形成されている。小径部8gの外周にはドラグ調整部材4′の内側筒部4fが嵌合されている。
【0049】ドラグ調整部材4′は内側筒部4fと、内側筒部4fの先端に形成された係合凹部4gと、内側筒部4fに連結された外側筒部4hと、外側筒部4hの内周に形成されたクリック歯部4iと、外側筒部4hの前側先端外周に形成された係合凹部4jとで形成されている。係合凹部4gは係合凸部8hに係合されている。Oリング54はネジ部8fに螺合されたネジ栓55の鍔部55aで押圧されると共に筒部6f内が防水されている。
【0050】ネジ栓55は鍔部55aと、筒部55bと、筒部55bの外周のネジ部55cとで形成されている。貫通孔6mにはクリック発条56が挿入されて爪部56aはクリック歯部4iに係合されている。ドラグ調整部材4′の係合凹部4jには環状弾性シ−ル部材5″の装着部が嵌合されている。
【0051】環状弾性シ−ル部材5″は硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5iと、装着部5bと、弾性作用部5iと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成され、弾性作用部5iと中間部5dは装着部5bから直角方向に突出されている。肉厚の弾性作用部5iの先端は膨出形状に形成されている。肉厚の弾性作用部5iの先端は一方の対向する部材のリ−ル本体6の防水用摺接部6hに摺接され、装着部5fは他方の対向する部材のドラグ調整部材4′の係合凹部4jに嵌合されている。中間部5dは弾性作用部5iの接触時の変形を許容するように形成されている。
【0052】第6実施例でドラグ制動力が調節される時は、ドラグ調整部材4′が回動されると、押圧部材8が軸方向に前進後されて前進された時に、制動部材Aの摩擦板11と鍔部7cと摩擦板11と制動板12、13と押圧リング53とコイル状の発条26が押圧されて制動力が増大調節される。更にドラグ調整部材4′が回動されると、環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5aは弾性変形可能な中間部5dで変形が許容されて防水用摺接部6hに摺接されて前進後退され、ドラグ調整部材4′の中に水の浸入が防止される。スプ−ル2′がスプ−ル軸1から外される時は、押ボタン47が押し込まれて尖頭部47eの前側の傾斜面47d、47dで発条42が押し広げられて離脱可能になる。
【0053】第6実施例では、一方の環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5iは固定側のリ−ル本体6の前側の筒部6aの内周面6bに摺接され、装着部5bは回転側のロ−タ29の筒部29aに嵌合されている。他方の環状弾性シ−ル部材5′の弾性作用部5iは固定側のスプ−ル軸1の太径部1aに摺接され、装着部5bは回転側の袋ナツト30に嵌合されている。更に他方の環状弾性シ−ル部材5″の弾性作用部5iは固定側のリ−ル本体6の後側の筒部6gの内周面6hに摺接され、装着部5bは回転側の調整部材4′に嵌合されている。
【0054】各環状弾性シ−ル部材5、5′、5″の弾性作用部5iと装着部5bの間に薄肉の中間部5dが設けられているので、固定側と回転側の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部5iが回転体にならい易く、弾性作用部5iの接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。高い防水性能が得られると、軸受27とリ−ル本体6内と制動部材A内や軸受31内に水が浸入しない。
【0055】図13、図14は第7実施例で、図13は魚釣用スピニングリ−ルの釣糸案内部の断面側面図、図14は釣糸案内部の分解断面側面図である。
【0056】第7実施例では、第6実施例の一方のベ−ル支持部材48の先端にスプ−ル2′に釣糸57を案内する釣糸案内部Cが設けられている。釣糸案内部Cは一方のベ−ル支持部材48に透孔48aが穿設されて透孔48aに挿入された螺子58がベ−ル取付部50の軸部59に形成されたネジ穴59aに螺合されてベ−ル取付部50が取り付けられている。軸部59の中心にはネジ穴59aが形成され、軸部59外周に段部からなる係止部59bと小径部59cが形成されて小径部59c外周に第5実施例と同形の環状弾性シ−ル部材5と、ボ−ルベアリング60の内輪60aと、環状弾性シ−ル部材5と、係止部材61の筒状の係止部61aが嵌合されている。
【0057】ベ−ル取付部50は軸部59と軸部59の一側外側にアウトサ−ト成形された外装部64とで形成されている。係止部材61はベ−ル取付部50の小径部59c外周に嵌合固定される筒状の係止部61aとベ−ル支持部材48の凹部48bの底面に当接される鍔部61bが形成されている。釣糸案内ロ−ラ51の外周には細溝状の釣糸案内部51aが形成されている。環状弾性シ−ル部材5は弾性作用部5iと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成され、弾性作用部5iと中間部5dは装着部5bから垂直方向に突出されている。肉厚の弾性作用部5iの先端は膨出形状に形成されている。肉厚の弾性作用部5iは釣糸案内ロ−ラ51の小径の透孔51bと大径の透孔51cの内周面に摺接されている。
【0058】第7実施例では、環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5iが釣糸案内ロ−ラ51の大小の透孔51b、51cの内周面に摺接され、装着部5bはベ−ル取付部50の軸部59に嵌合されて弾性作用部5iと装着部5bの間に薄肉の中間部5dが設けられているので、固定側と回転側の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部5iが回転体にならい易く、弾性作用部5iの接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。高い防水性能が得られると、ボ−ルベアリング60内に水が浸入しない。
【0059】図15、図16は第8実施例で魚釣用リ−ルを両軸受型電動リ−ルで述べると、図15は電動リ−ルの断面背面図、図16はハンドル側の電動リ−ルの拡大断面背面図と要部断面背面図である。
【0060】電動リ−ルはリ−ル本体Dが側枠6′の左右両側枠6n、6oと図示しない支柱と指載せ板とリ−ル脚62の固定板6nが一体に、かつ左右両側枠6n、6oが平行に保持されて左右両側枠6n、6mの外側には夫々リ−ル本体Dの側板63、9が取り付けられている。側板63、9の夫々内側の両側枠6n、6o間にはスプ−ル2″が回転可能に支持されてスプ−ル2″の釣糸巻回部2qの胴部内2rに電動モ−タ64が設けられ、スプ−ル2″は電動モ−タ64と側板9の外側に設けたハンドル65で回転される。スプ−ル2″の上部前方の領域の左右両側枠6n、6o上には制御回路と電動モ−タ64のモ−タ制御手段等が収容された制御ボックス66が載せられて取り付けられている。
【0061】制御ボックス66上には左側枠6nの右側に設けられた糸長測定装置Eで計測された糸長やその他の表示を行う液晶の表示部67と各種機能スイッチの操作釦が設けられている。電動リ−ルは左側枠6nの中心孔6pに固定部材68の軸部68aが挿入されて雄ネジ68bにナット69が螺合されて側枠6nに固定部材68が固定されている。固定部材68には電動モ−タ64のモ−タ本体の一側が固定され、固定部材68の外周にはボ−ルベアリング70を介して回転盤状支持部71の軸受部が回転自在に支持されている。スプ−ル2″の一側フランジ部2sには回転盤状支持部71がビス72で固定されている。
【0062】側板9内の側枠6oには回転盤状内側板73が固定され、内側板73にボ−ルベアリング74を介して回転盤75が回転自在に保持され、回転盤75にスプ−ル2″の他側フランジ部2tがビス76で固定されている。従ってスプ−ル2″は一側に固定された回転盤状支持部71と、他側に固定された回転盤75とがボ−ルベアリング70、74を介して固定部材68と回転盤状内側板73に夫々回転自在に保持され、固定部材68と内側板73は左側枠6nと右側枠6oに固定されている。スプ−ル2″の他側の空胴部内には遊星歯車による駆動機構Fが収容され、電動モ−タ64の他側から突出された回転軸77にはピニオン78が固定されて駆動機構Fの歯車に噛合されている。
【0063】駆動機構Fの出力は前記回転盤75の中心に嵌合された回転体79に伝達され、回転体79の一側中心にはメタル軸受80が固定され、メタル軸受80と回転体79の中心孔に夫々回転軸77と側板9に固定された支持軸81が嵌合されている。支持軸81の外周には駆動ピニオン82が嵌合され、駆動ピニオン82と回転体79に形成されたクラッチ部が係脱自在に組み合わされてクラッチ操作体83の操作レバ−で係脱操作がなされる。
【0064】側板9の上側に透孔9aが形成されてクラッチ操作体83が回動自在に嵌合されている。クラッチ操作体83は回動部83aと側板9の透孔9aから外側に突出した回動部83aに操作レバ−83bが一体的に取り付けられている。側板9内の回動部83aにはピン83cが固定されてピン83cはクラッチ作動板84の長孔の係合部84aに挿入されている。駆動ピニオン82には駆動歯車85が噛合されて駆動歯車85は制動部材Aを介してハンドル軸86に摩擦結合されるように構成され、ハンドル軸86は回転盤状内側板73と側板9に回転自在に支持されて側板9から突出されたハンドル軸86にハンドル65が取り付けられている。
【0065】駆動歯車85はハンドル軸86に回動自在にかつ軸方向に移動可能に嵌合されると共に、駆動歯車85の凹部内に収容された摩擦板11と制動板12、13で摩擦結合されている。ハンドル軸86の一端は右側枠6oの円盤状内側板73の透孔73aにメタル軸受87を介して取り付けられ、ハンドル軸86の他端は側板9の透孔9bに嵌合された軸受88を介して軸承されている。
【0066】ハンドル軸86には爪車89と制動板12と押圧体90が回り止め嵌合され、駆動歯車85と摩擦板11と制動板13と発条91、92が回動自在に嵌合されている。制動板12は駆動歯車85内に回り止め嵌合されている。ハンドル軸86にはネジ部が形成されてナット93が螺合され、ナット93外周にドラグ制動調整ツマミ94が回り止め嵌合されている。ドラグ制動調整ツマミ94には側板9側に向けて筒部94aが形成され、筒部94aの内周は防水用摺接部94bに形成されている。
【0067】側板9の透孔9bより外側に突出した筒部9cの外側外周には係合凹部9dが形成されて係合凹部9dに環状弾性シ−ル部材5の装着部が嵌合されている。環状弾性シ−ル部材5は第6実施例の一方の環状弾性シ−ル部材5と類似形状で、硬質ゴム等で肉厚の弾性作用部5iと、装着部5bと、連結部5cと、弾性作用部5iと装着部5bとの間の薄肉状の中間部5dとで形成されている。肉厚の弾性作用部5iと薄肉状の中間部5dは垂直方向の連結部5cに対して逆円錐形状に形成され、肉厚の弾性作用部5iは先端が膨出形状に形成されている。弾性作用部5iの先端は一方の対向する部材のドラグ制動調整ツマミ94の防水用摺接部94bに摺接され、装着部5bは他方の対向する部材の側板9の係合凹部9dに嵌合されている。中間部5dは弾性作用部5iの接触時の変形を許容するように形成されている。
【0068】第8実施例でドラグ制動力が調節される時は、ドラグ制動調整ツマミ94が回動されると、ナット93が軸方向に前進後されて前進された時に、発条91、92と押圧体90と制動部材Aの摩擦板11と制動板12、13が駆動歯車85方向に押圧されて制動力が増大調節される。更にドラグ制動調整ツマミ94が回動されると、環状弾性シ−ル部材5の弾性作用部5iは弾性変形可能な中間部5dで変形が許容されて防水用摺接部94bに摺接されて前進後退され、側板9内の駆動歯車85の中に水の浸入が防止される。
【0069】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0070】請求項1により、環状弾性シ−ル部材の弾性作用部は厚肉状に形成され、中間部は弾性作用部と装着部より薄肉に形成することで、装着部が取り付けられた固定側の他方の対向する部材と、弾性作用部が摺接される摺動側の回転体となる一方の対向する部材の縁部内周面の間に振れや偏芯が存在しても、厚肉状の弾性作用部が回転体にならい易く、弾性作用部の接触圧を下げる事が出来るので、回転抵抗が減り、回転体がスム−ズに回転でき、軽い回転性能と高い防水性能が得られる。
【0071】請求項2により、中間部は弾性作用部と装着部より薄肉に形成することで、弾性作用部と装着部との間の偏芯や振れをより効果的に除去出来、接触圧を低くしても回転体を弾性作用部がより追従し易くなる。
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成13年2月23日(2001.2.23)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−247937(P2002−247937A)
【公開日】 平成14年9月3日(2002.9.3)
【出願番号】 特願2001−48913(P2001−48913)