| 【発明の名称】 |
イカ釣針用擬餌体 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅利 潜
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| 【要約】 |
【課題】イカ釣針の擬餌体は主に透明又は半透明が良いとして使用されているが、海中にあって透明又は半透明は光を通してしまい、原形を崩すためイカに目立ない課題であった。
【解決手段】透明又は半透明の擬餌体にパール形態表現顔料を均一に混入して、昼夜釣りにおいても擬餌体の原形の形態を崩さないものとした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】合成樹脂材と着色表現顔料で透明又は半透明の擬餌本体A1を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料Bを均一混入して成るイカ釣針用擬餌体。 【請求項2】合成樹脂材と着色表現顔料で且つ透明又は半透明であると共に、表面内側または表面近くに線状、球状、花火状等の微細な気泡a1により、ヒビ割感模様a2を備えせしめて擬餌本体A2を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料Bを均一に混入して成るイカ釣針用擬餌体。 【請求項3】合成樹脂材と着色表現顔料で、且つ、透明又は半透明であると共に、外周面から中心方向に向かい外周面を下に位置せしめ、中心方向を上に位置して傾斜状溝a3を多数穿設せしめ、その傾斜状溝間に多数の隣状片形状部a4を構成せしめて擬餌本体A3を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料Bを均一に混入して成るイカ釣針用擬餌体。 【請求項4】前記、合成樹脂材にポリカーボネートを用い、これを99.87重量%とし、また前記、着色表現顔料は0.03重量%とした配合物に、前記、パール形態表現顔料Bを0.1重量%を均一に混入した請求項1.2又は3記載のイカ釣針用擬餌体。 【請求項5】前記、パール形態表現顔料Bは天然雲母の微粒子表面に、10乃至160μm厚の酸化チタンを被覆して、全体の粒子径10〜60μmとしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4の記載のイカ釣針用擬餌体。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はイカ釣針における擬餌体に関する。 【0002】 【従来の技術】旧来、技術におけるイカ釣針の擬餌体は、その形状を主として紡錘体形状とするものと棒形状とするものであり、且、その材料は合成樹脂材とし、これに加え海中にあって集魚効果を得んとして、擬餌体の外周面に凹凸形状を設けたり、且又、擬餌体が目立つように、その擬餌体内に反射体を無造作に混入したり、色については合成樹脂材の選択に工夫を加えたりしていたものである。 【0003】前記、旧来技術を改良した技術として、その代表的な先行技術文献として実公1−27657号公報(以下第一先行技術と略称する。)を挙げることができる。その技術手段の要旨は、擬餌体の下側に傘状釣針を備えたイカ釣針において、上記、擬餌体を硬質合成樹脂材で成形すると共に、表面内側、又は表面近くに線状、球状、花火状等の微細な気泡によって、ヒビ割れ感模様を設けたイカ釣針がしめされている。 【0004】更に前記、先行技術の改良発明として、本件特許出願の発明者の発明に係る特願平10−291290号(特開2000−83515号公報)がある。(以下先願発明と略称する。)その発明の要旨は合成樹脂材と着色表現顔料とから成る透明又は半透明の擬餌本体において、該、擬餌本体に白色形態表現顔料を均一に混入したイカ釣針用擬餌体の技術である。 【0005】加えて、擬餌体の表面を凹凸状に成形した先行技術としては、他に本願発明者の発明に係る特願平9−370228号で、特開11−178477号公報(以下第二先行技術と略称する。)がある。これは擬餌体と傘状釣針体とから成るイカ釣針において、該、擬餌体にその外周から中心方向に向かい、且、外周面を下に位置せしめると共に、中心方向を上に位置して傾斜状溝を多数穿設し、その傾斜状溝間に多数の隣状片形状部を構成して成るイカ釣針がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】さて上記した第一先行技術は、擬餌体の下側に傘状釣針を備えたイカ釣針において、上記、擬餌体を硬質合成樹脂材で成形すると共に、線状、球状、花火状等の微細な気泡によって、ヒビ割れ感模様を設けたイカ釣針であるが、微細な気泡によってヒビ割れ感模様とするが擬餌体の外周面に凹凸感は小さく、従って、擬餌体の理想形である紡錘体形状をさほど崩すものではない、しかし図2にしめすように表面内側または表面近くに、全面均一に線状、球状、花火状等の微細な気泡が入りにくくどうしても一部平面部分が生じ、材質が合成樹脂材の透明又は半透明である場合は、その平面部分が光りを透過してしまい外観上形状が見失なわれた紡錘体形状となり、透明又は半透明の色彩から生じる紡錘体形状を崩す課題(以下第一課題と略称する。)が生じるものである。 【0007】次に、第二先行技術であるがこれも擬餌体の外周面に溝を多数穿設し、その傾斜状溝に間に多数の隣状片形状部を設けたもので擬餌体が透明又は半透明である場合は隣状片形状部を残した平面部が光を透過してしまい外観上は理想の原形が崩れてしまう第一課題が生じるものである。 【0008】この前記、課題を解決せんとして工夫されたものが先願発明であるが、その手段は合成樹脂材と着色表現顔料とからなる透明又は半透明の擬餌体において該、擬餌体に形態表現顔料(白色顔料)を均一に混入して成るイカ釣針の擬餌体であるから、形態表現顔料によって夜釣りにおいては集魚灯の光によって全体が銀面となり、形状が浮きあがって明確化し、形態表現顔料それ自身粒子状態であり、分散しているのみであるから擬餌体の透明又は半透明の良さはそれとしてはっ揮し、理想の全体形状は浮き出され、その存在感を明確にイカに与えても漁獲高を高めるものである。別の言いかたをすれば集魚灯の光を擬餌体を介してイカが見るとき形態表現顔料の存在が有効となるものである。 【0009】ところが昼釣りになると海中全体が明るいところとなり、集魚灯など必要なく、擬餌体に白色形態表現顔料を均一に混入しても擬餌体の前方も後方も同じ明るさであるため、透明又は半透明の擬餌体内を光りの通過する作用なくなり、全体がぼけるだけで一般的な擬餌体となり、イカの漁獲を向上せしめる効果がなくなる課題(以下主課題と略称する。)が判明した。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記、第一先行技術、第二先行技術及び先願発明の種々の課題を解決するため本発明が講じた手段は、先ず合成樹脂材と着色表現顔料から成り、透明又は半透明の擬餌体にパール形態表現顔料を選択し、均一に混入したことによって解決した。従って平滑面からなる擬餌体ばかりでなく、一部擬餌体に凹凸模様があり、残部を平滑面としたものであっても昼釣り、夜釣りに係らず理想(希望)の擬餌体の原形が海中にあって失なわれることのないイカ釣針の擬餌体となった。 【0011】加えて、素材配合において合成樹脂材にポリカーボネートを用い、これを99.87重量%とし、これに着色表現顔料を0.03重量%とした配合物にパール形態表現顔料として選択して、これに0.1重量を均一に混入し擬餌体とする手段は最高の擬餌体原形を保有するものである。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明における実施の形態を図面と共に説明するに、先ず、図1は本願発明の請求項1における実施の形態をしめすもので、最も基本的、原理的発明である。具体的には合成樹脂材と着色表現顔料とから成る透明又は半透明の擬餌本体A1においてパール形態表現顔料Bを均一に混入して成るイカ釣針用擬餌体である。 【0013】加えて、請求項2の発明は図2にしめすように、合成樹脂材と着色表現顔料且、透明又は半透明であると共に、表面内側または表面近くに線状、球状、花火状等の微細な気泡a1によりヒビ割感模様a2を備えせしめて擬餌本体A2を形成しパール形態表現顔料Bを均一に混入して成るイカ釣針用擬餌体である。 【0014】更に、請求項3の発明は図3にしめし、その要旨は合成樹脂材と着色表現顔料で且、透明又は半透明であると共に、外周面から中心方向に向かい外周面を下に位置せしめ、中心方向を上に位置して傾斜状溝a3を多数穿設し、その傾斜状溝間に多数の隣状片形状部a4を構成せしめて擬餌体A3を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料Bを均一に混入してなるイカ釣針用擬餌体である。 【0015】上記、請求項1、2または3の発明に関する小型擬餌体の配合例を説明するに、先ず擬餌体160本取りを1セットとし、8本取りの射出成形機で製作する場合は合成樹脂材としてポリカーボネートを用い、これを1Kg.着色表現顔料を300mg.これを主材として、これにパール形態表現顔料を0.1〜5gの範囲で適量を選択し、均一に混入して全体素材を作りこれらを射出成形機で製造し、バリなどを除いて擬餌体1個の重量を5gとする。当然、中型または大型の擬餌体を製造するには、それに応じて素材は増量されるものである。上記小型擬餌体の配合を中心に前後の配合例を表現すれば、表1に示す通りである。その配合例で最良品となる擬餌体の発明が請求項4の発明でもあり請求項5の発明でもある。 【0016】これら、合成樹脂材は主にポリカーボネート(熱可塑性プラスチック)を用いるが透明又は半透明になる合成樹脂材であれば、どの様な合成樹脂材でもよく、例えば透明化するものであれば、熱硬化性樹脂であってもよい。 【0017】また、着色表現顔料は希望によって、赤色顔料.黄色顔料.青色顔料.緑色顔料または、これらの混合顔料を選択して使用する。且又、レーキ顔料でもよく、加えて染料でも顔料と同質のものは、その利用も可能である。 【0018】又、パール形態表現顔料Bは、例を示せば粒子径10〜60μm(ミクロンメーター)の魚鱗、天然雲母、又は人工雲母(例えばAL2O3の合成アルミナ)を用い、これを基体として、その周囲に酸化チタンを10〜160nm(ナノメーター)範囲内の適宣の厚みを選択して被覆したものである。 【0019】外には、先の基体に酸化チタンを被覆したものの、更にその外周面に酸化鉄を被覆して粒子径10〜60μm程度したものや、基体に酸化鉄のみを被覆して粒子径10〜60μm程度にしたものを用いるものである。 【0020】且又、請求項1乃至5の発明は擬餌体を海中で使用する場合は、昼.夜釣りのいずれの場合にもかかわらず光Cは入射光と反射光とが発生するものである。 【0021】 【実施例】請求項3の発明を中心に実施例を図4乃至6を以って説明すれば合成樹脂材と着色表現顔料とからなる透明であると共に、外周面から中心方向に向かい外周面を下に位置せしめ、中心方向を上に位置して傾斜状溝a3を多数穿設せしめ、その傾斜状溝間に多数の隣状片形状部a4を構成せしめて擬餌体A3を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料Bを均一に混入して擬餌体とし、その擬餌体の中心部に通孔3と、その下部に挿入孔4を貫通開穿し、該、挿入孔内に弾性体5を添着すると共に、支承筒本体6の上部を嵌挿し、且通孔3と挿入孔4並びに弾性体5の各中心部を介して連結杆2を挿通せしめ、該、連結杆の係止鉤16に上部止環12を係止すると共に、その連結杆の下部の釣針付き芯杆連結部17に釣針付き芯杆9の連結杆引掛鉤部15を折曲自在に連結杆し、且、支承筒本体6の下部に受部a1を設け、該、受部を傘状釣針8の上端の受入部a2に嵌合して、イカ抱き付き折曲防止装置を構成してイカ釣針をしめすものであり、その支承筒本体6は上部支承筒c1と下部支承筒c2とで構成し、該、上部支承筒には下部に雄型嵌入部b1を突設し、下部支承筒c2には雌受入部b2を設け、それら雌受部と雄型嵌入部とを嵌合して一本棒とするものである。 【0022】連結杆2の形成は、針金U字状に折曲した下部に釣針付き芯杆連結部17を形成すると共に、上端には両端を内側に丸く曲げ鉤状に折りかえて係止鉤16を形成する。釣針付き芯杆9の構成はその釣針付きの中央に芯軸7を固定して連結杆引掛鉤部15を設け、下部には下部止環受部10を作り、この下部係止環受部に座金11を介して下部止環13を係合する。それら釣針付き芯杆の外周には二段方式に傘状釣針8を座金11を介して串挿する。その傘状釣針は適宜数の針体を置き並べて固定リング14で形成する。また傘状釣針8は二段状とし、その中間に補助座金1を用いるものである。 【0023】且又、本願発明に係る擬餌体を用いたイカ釣針と現在用いられている二種類のイカ釣針とを実際に用いて比較釣りをした。その結果は表IIとIIIである。具体的な条件としては、各擬餌体の形状について説明すれば透明で、且、表面内側又は表面近くに線状、球状、花火状等の微細な気泡a1により、ヒビ割感模様a2を備せしめたものを総て用い図で言えば図2にしめすものである。傘状釣針8等の附属品は図5又は図6にしめすものを用いてイカ釣針を構成した。表IIとIIIの実験針とは具体的には本願請求項2の発明の実施品でもある。 【0024】加えて、請求項1、3又は4の発明の実施についても表II又はIIIと同様の結果が得られるはずである。 【0025】表IIと表IIIを見れば明らかの通り、実験針と称する本願発明に係るイカ釣針が昼釣りと言わず夜釣りにおいても現在のイカ釣針に対し、倍以上の収穫を得ているものである。 【0026】 【発明の効果】本願発明の請求項1の発明は、合成樹脂材と着色表現顔料で透明又は半透明の擬餌本体を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料を均一に混入して成るイカ釣針用擬餌体としたので、そのパール形態表現顔料は海中にあって夜釣りの場合は形態表現物として、その機能をはっ揮してイカ釣針の形状が紡錘形又は棒状形であれば、その形状を失うことなく原形を表わしており、昼釣りの光の分散するところにあってもパール形態表現顔料自身が光の反射体であるから形態表現物となると共に、その反射によってイカの目に付き易い擬餌体となり、イカの収穫を高める効果を有するイカ釣針用擬餌体が得られるものである。 【0027】次に、請求項2の発明は合成樹脂材と着色表現顔料で且、透明又は半透明であると共に表面内側又は表面近くに線状、球状、花火状等の微細な気泡により、ヒビ割感模様を備えせしめて擬餌本体を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料を均一に混入して成るイカ釣針用擬餌体としたので請求項1の効果を持つと同時に、加えてヒビ割感模様も顕著により、更にイカ釣り上げ効果を得られる発明である。 【0028】更に、請求項3の発明は合成樹脂材と着色表現顔料で、且、透明又は半透明であると共に、外周面から中心方向に向かい外周面を下に位置せしめ、中心方向を上に位置して傾斜状溝を多数穿設せしめ、その傾斜状溝間に多数の隣状片形状部を構成せして擬餌本体を形成し、その擬餌本体にパール形態表現顔料を均一に混入して成るイカ釣針用擬餌体であるので請求項1の効果を有すると共に、この隣状片形状部プリズム状となり、明確にその反射光に特有の光作用が生じてイカの漁獲に多大の効果が得られるものである。 【0029】加えて、請求項4の発明は合成樹脂材にポリカーボネートを用い、これを99.87重量%とし、また着色表現顔料は0.03重量%とした配合物にパール形態表現顔料を0.1重量%を均一に混入し、これらを請求項1、2又は3記載のイカ釣針用擬餌体の作成に利用することにより、更にイカの収穫を得られるイカ釣針用擬餌体ができたのである。 【0030】又、請求項5の発明は原材料を選択することにより、請求項1,2,3又は4の発明の効果を高める効果を更に有するものである。 【0031】
表中のパール形態表現顔料は、天然雲母の微粒子表面に40〜60nmの厚みの酸化チタンを被覆して、全体形状の大きさを10〜60μmとしたものであり、且、色彩は銀白色顔料である。 【0032】
*道糸ステンレスワイヤー200m→ナイロン糸−釣針−1m間隔−釣針−錘1kg*各擬餌体1個の重量は、5g前後である。 一回の釣り時間は、浸水100mで5分前後である。一本の釣り糸には、30個の擬餌体を用いた。(釣針付) 表中のパール形態表現顔料は、天然雲母の微粒子表面に40〜60nmの厚みの酸化チタンを被覆して全体形状の大きさを10〜60μmとしたものであり、且、色彩は銀白色用顔料である。 【0033】
*道糸ステンレスワイヤー200m→ナイロン糸−釣糸−1m間隔−釣糸−1m間隔−釣糸−錘1kg*各擬餌体1個の重量は、5g前後である。 一回の釣り時間は、浸水100mで5分前後である。一本の釣り糸には、30個の擬餌体を用いた。(釣針付) 表中のパール形態表現顔料は、天然雲母の微粒子に40〜60nmの厚みの酸化チタンを被覆して、全体形状の大きさを10〜60μmとしたものであり、且、色彩は銀白色用顔料である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148335 【氏名又は名称】株式会社浅利研究所
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| 【出願日】 |
平成13年5月21日(2001.5.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068652 【弁理士】 【氏名又は名称】光藤 覚
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| 【公開番号】 |
特開2002−247933(P2002−247933A) |
| 【公開日】 |
平成14年9月3日(2002.9.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−192001(P2001−192001) |
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