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【発明の名称】 玉 網
【発明者】 【氏名】松本 聖比古

【要約】 【課題】収納時にはコンパクトな短い仕舞い長さとすることができ、一方で、素早く柄を伸ばすことが可能な玉網を提供する.【解決手段】 この玉網は、順次手元側の筒状体に収納可能に振出形式に連結された第1筒状体11〜第4筒状体14からなる柄部2と、柄部2の先端側に脱着自在に連結された網枠部1と、柄部2の竿元側に振出形式に連結された筒状体11〜14の軸方向長さの1/3〜2/3の軸方向長さを有する袴柄部3とを備えている。

【解決手段】この玉網は、順次手元側の筒状体に収納可能に振出形式に連結された第1筒状体11〜第4筒状体14からなる柄部2と、柄部2の先端側に脱着自在に連結された網枠部1と、柄部2の竿元側に振出形式に連結された筒状体11〜14の軸方向長さの1/3〜2/3の軸方向長さを有する袴柄部3とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】魚釣りに用いる玉網であって、順次手元側の筒状体に収納可能に振出形式に連結された4つの筒状体からなる柄部と、前記柄部の先端側に脱着自在に連結された網枠部と、前記柄部の竿元側に振出形式に連結された前記筒状体の軸方向長さの1/3〜2/3の軸方向長さを有する袴柄部とを備える玉網。
【請求項2】前記袴柄部は前記柄部の筒状体の軸方向長さの1/2の軸方向長さを有する、請求項1に記載の玉網。
【請求項3】前記柄部の筒状体の軸方向長さは110〜120cmであり、前記袴柄部の軸方向長さは40〜50cmである、請求項1に記載の玉網。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣りに用いる玉網に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の玉網は、環状の枠部と、枠部の溝部に固定された袋状の網部と、枠部に連結された柄部とを有している。この柄部は、複数の筒状体を順次振出形式に連結してなるものであり、順次手元側の筒状体内に穂先側の筒状体が収納可能となっている。
【0003】この玉網は、収納時は柄部の筒状体を順次手元側に収納したコンパクトな状態としておく。そして、釣竿の仕掛けにかかった魚を釣り上げる際に、網側を差し出して順次の筒状体を穂先側に引き出し柄部を伸ばし、魚を網部にすくい入れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この玉網は、一般に使用時に柄部分の全長が500〜550m程度にまで伸びるような長さが要求される。一方で、玉網は釣竿と共に釣り用収納ケースに収納され運搬されることが多く、収納時の長さは通常釣竿の仕舞い長さと同程度の110〜120cm程度となるように設定するのが好ましい。このため、従来の玉網の柄部は、110〜120cm程度の5本の筒状体を順次振出形式に連結してなる5本継ぎ、またはそれ以上の本数の筒状体を連結してなる複数継ぎが一般に採用されてきた。
【0005】しかし、柄部の筒状体の本数を増加させれば、増加した分だけ継ぎ操作や振出速度が低下することになる。魚を釣り上げる際には素早く玉網の柄を伸ばして魚をすくい上げる必要があり、玉網の柄としては継ぎ本数をなるべく少なくすることが好ましい。
【0006】本発明の課題は、収納時にはコンパクトな短い仕舞い長さとすることができ、一方で素早く柄を伸ばすことが可能な玉網を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1にかかる玉網は、魚釣りに用いる玉網であって、順次手元側の筒状体に収納可能に振出形式に連結された4つの筒状体からなる柄部と、柄部の先端側に脱着自在に連結された網枠部と、柄部の竿元側に振出形式に連結された前記筒状体の軸方向長さの1/3〜2/3の軸方向長さを有する袴柄部とを備えている。
【0008】収納時には、この玉網は4つの筒状体を順次手元側の筒状体内に収納したコンパクトな状態となっており、さらにこの筒状体は最も手元側の袴柄部内にも収納されている。一方、魚釣りを行う際には、4本の筒状体を手元側に順次収納したままで、この収納した筒状体を袴柄部から引き出した状態にセッティングしておく。そして、魚をつり上げた場合には、この4本の筒状体を振り出して引き延ばして魚をその先端の網枠部の網にすくい入れる。
【0009】このように、比較的短い袴柄部を最も手元側に設けて予めこの部分のみ引き出した状態でセッティングすることで、魚をつり上げた際に振り出す筒状体は4本に抑えつつ、引出時の全長を十分な長さとすることが可能となる。よって、仕舞い長さを抑えつつ十分な全長を維持でき、かつ素早く振出して柄部を伸ばすことも可能となる。
【0010】発明2にかかる玉網は、発明1の玉網であって、袴柄部は柄部の筒状体の軸方向長さの1/2の軸方向長さを有する。この場合には、袴柄部が筒状体の半分程度の軸方向長さを有しているので、筒状体は順次収納しつつこの筒状体を袴柄部から伸ばしてなるセッティング時にも、適度な長さを維持可能でありその後の操作が容易である。
【0011】発明3にかかる玉網は、発明1の玉網であって、柄部の筒状体の軸方向長さは110〜120cmであり、袴柄部の軸方向長さは40〜50cmである。この玉網では、筒状体と袴柄部とをそれぞれ所定の軸方向長さに設定することで、収納時の長さを110〜120cm程度に、セッティング時の長さを(合わせ部分の長さを考慮しても)140〜160cm程度に、筒状体を全て引き出した延伸時には(合わせ部分の長さを考慮しても)530〜480cm程度に設定可能である。よって、運搬時には釣竿収納ケースにも収納可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の一実施形態を採用したタモ網は、図1及び2に示すように、環状の枠に網が取り付けられた網枠部1と、網枠部1に連結された柄部2と、柄部2の手元側端部に連結された袴柄部3とを有している。
【0013】網枠部1は、図1に示すように、ステンレス合金やチタン合金等からなる金属製線状部材を環状に折り曲げて形成した枠部分を、ナイロン繊維等からなる糸を網目状の編み込んでなる略円筒型の網の開口縁に通して、枠と網とを組み合わせたものである。
【0014】詳しくは、枠部分の両端部はそれぞれ外周方向に折り曲げられており、この折り曲げられた両端部が連結部5内内に収納されるようになっている。また、枠部分は環状の外周面に形成され外周方向に開口した溝部を有し、網の開口縁が係止されている金属製またはナイロン製の芯線がこの溝部に嵌入され締め付けられることで、網が枠部分に固定されている。
【0015】連結部5は後述の柄部2と脱着自在に連結するための部分であり、例えば、枠部2側に雄ねじ部を設け、連結部5に雌ねじ部を設けて相互に螺合させることで連結する方法等周知の連結方法を採用できる。
【0016】柄部2は、図2に詳しく示すように、4つの筒状体(第1筒状体11〜第4筒状体14)を順次振出形式に連結してなる部分である。各筒状体は、それぞれ炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化樹脂を芯材に巻回して焼成して製造する先細りパイプ状部材である。第1筒状体11〜第4筒状体14の竿元側端部外周面はそれぞれ嵌合雄部11a〜14aとなっており、順次竿元側の筒状体(または後述する袴柄部3)の穂先側端部内周面に嵌合固定可能となっている。
【0017】特に、最も手元側に位置する第4管状体14にはその軸方向長さ中央付近において別途嵌合雄部14bがさらに形成されている。これにより、後述の袴柄部3から第4管状体14を引き出した状態と収納した状態との何れにおいても、第4管状体14を袴柄部3に嵌合固定可能となっている。
【0018】なお、柄部2を構成する第1筒状体11〜第4筒状体14は、それぞれ120〜130cm程度の軸方向長さを有している。そして、順次第1筒状体11を手元側から引き出して連結すると、第1筒状体11〜第4筒状体14までの全長が、振出嵌合の合わせ部分を考慮しても、およそ450〜480cm程度となる。
【0019】図3及び図4に詳しく示すように、柄部2の最も手元側に位置する太径の第4筒状体14の手元側端部には筒栓20が脱着自在に装着されている。筒栓20は合成樹脂またはステンレス等の金属から構成される栓部材である。先端側の胴部分の外周に雄ねじ部が形成されており、第4筒状体14の竿元側端部内周面に形成される雌ねじ部と螺合可能になっている。また、筒栓20には軸方向に貫通する比較的小径の貫通孔20aが4つ形成されている。
【0020】この貫通孔20は順次手元側の筒状体内への筒状体の出入りを円滑化するための通気口であり、また筒栓20は第1筒状体11〜第3筒状体13が第4筒状体14から手元側に飛び出さないようにするための移動抑止手段となっている。このため、筒栓20としては、例えば図5に示すように、貫通孔20aを第3筒状体13の外径より小さな内径を有するように設定して一箇所のみに設けることも可能である。また、図6に示すように、楕円型の貫通孔20aを大きく一つ設けてもよい。
【0021】図3に示すように、袴柄部3は、柄部2を構成する筒状体と同様に、炭素繊維等の強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化樹脂を焼成して製造する先細りパイプ状部材である。その軸方向長さは柄部2の筒状体の1/3〜2/3程度、好ましくは1/2程度であり、具体的には、40〜50cm程度とするのが好ましい。この袴柄部3の竿元側端部には尻栓30が脱着自在に装着されている。
【0022】このように構成される玉網は、収納時には、網枠部1を柄部2から取り外し、柄部2を第1筒状体11から順次手元側の第4筒状体へ収納したコンパクトな状態とし、さらにこの収納した筒状体11〜14を手元側の袴柄部3内にも収納した状態としておく。このような収納状態では、軸方向長さは110〜120cm程度とすることができ、玉網を通常の釣竿ケースに収納して運搬することも可能である。
【0023】一方、魚釣りを行う際には、網枠部1を柄部2に連結し、柄部2の4本の筒状体11〜14を手元側に順次収納したままで、この収納した筒状体11〜14を袴柄部3から引き出した状態にセッティングしておく(詳しくは、第4筒状体14の嵌合雄部14aを袴柄部3に嵌合させた状態とする:図3参照)。そして、魚をつり上げた場合には、この4本の筒状体を振出して引き延ばして魚をその先端の網枠部1の網にすくい入れる。
【0024】このように、比較的短い袴柄部3を最も手元側に設けて予めこの部分のみ引き出した状態でセッティングすることで、魚をつり上げた際に振出す筒状体は4本に抑えつつ、筒状体を全て引き出した延伸時には(合わせ部分の長さを考慮しても)530〜480cm程度に設定可能である。よって、仕舞い長さを抑えつつ十分な全長を維持でき、かつ素早く振出して柄部を伸ばすことも可能となる。
【0025】また、運搬時には釣竿収納ケースにも収納可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明にかかる玉網では、収納時にはコンパクトな短い仕舞い長さとすることができ、一方で素早く柄を伸ばすことが可能である。
【出願人】 【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
【出願日】 平成13年2月26日(2001.2.26)
【代理人】 【識別番号】100094145
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
【公開番号】 特開2002−247931(P2002−247931A)
【公開日】 平成14年9月3日(2002.9.3)
【出願番号】 特願2001−49805(P2001−49805)