トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 ペット用リード
【発明者】 【氏名】木根 博文

【要約】 【課題】弾性材料を金属部材に直接連結しなくても弾性変形自在なリード本体を構成できるようにして、リード本体の耐久性を損なうことなく散歩時等における衝撃を有効に緩和することができるペット用リードを提供する。

【解決手段】リード本体3の一部を長手方向に弾性伸長自在に構成することによって手持ち部2に伝わる衝撃を緩和するようにしたペット用リードにおいて、リード本体3を、非伸長性を有する高張力ベルト9の長手方向端部に伸縮自在な弾性ベルト10の長手方向端部を重ね合わせた状態で接続してなる芯材7と、弾性ベルト10に対応する範囲においては蛇腹状となるように芯材7を被覆している非伸長性を有する長手方向に連続した長尺袋状の外皮部材8とから構成し、高張力ベルト9と弾性ベルト10の重合部分とこの重合部分を被覆する外皮部材8の表裏部とからなる積層構造体を、これらを表裏に貫通する固定部材11によっ相互に一体化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基端側に手持ち部(2)を有するリード本体(3)と、このリード本体(3)の先端部に連結されたペット装着品に対する掛止金具(4)とを備え、前記リード本体(3)の一部を長手方向に弾性伸長自在に構成することによって前記手持ち部(2)に伝わる衝撃を緩和するようにしたペット用リードにおいて、前記リード本体(3)は、非伸長性を有する高張力ベルト(9)の長手方向端部に伸縮自在な弾性ベルト(10)の長手方向端部を重ね合わせた状態で接続してなる芯材(7)と、前記弾性ベルト(10)に対応する範囲においては蛇腹状となるように前記芯材(7)を被覆している非伸長性を有する長手方向に連続した長尺袋状の外皮部材(8)とからなり、前記高張力ベルト(9)と弾性ベルト(10)の重合部分とこの重合部分を被覆する前記外皮部材(8)の表裏部とからなる積層構造体がこれらを表裏に貫通する固定部材(11)によって相互に一体化されていることを特徴とするペット用リード。
【請求項2】 弾性ベルト(10)が外皮部材(8)の内部における掛止金具(4)に至る手前まで延設され、この外皮部材(8)の先端部が前記掛止金具(4)に折り返し状に挿通されてその折り返し端部(12)が当該外皮部材(8)に重合され、前記弾性ベルト(10)を被覆する前記外皮部材(8)の表裏部と当該外皮部材(8)の折り返し端部(12)とからなる積層構造体がこれらを表裏に貫通する固定部材(11)によって相互に一体化されている請求項1に記載のペット用リード。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飼い犬等のペットを係留するのに適したペット用リードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、飼い犬等のペットを散歩に連れて行く場合等に使用するペット用リードとして、基端側に手持ち部を有するリード本体と、このリード本体の先端部に連結されたペット装着品に対する掛止金具とを備えており、リード本体の一部を長手方向に弾性伸長自在な材料で構成することによって手持ち部に伝わる衝撃を緩和するようにしたものが知られている(実登3055971参照)。かかるペット用リードによれば、リード本体の一部が長手方向に弾性伸長自在になっているため、ペットが急激な牽引や方向転換を行っても、それによる衝撃がペットや飼い主に直接加わることがなく、飼い主がペットとより安全に散歩することができるという利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のショックレスリードでは、リード本体の一部を長手方向に弾性伸長自在に構成するに当たり、蛇腹状に形成された長尺袋状の外皮部材の内部にゴム紐を挿通し、このゴム紐の長手方向端部を掛止金具や金属性リングに連結するようにしている。しかるに、かかる構成では、ゴム紐が何度も伸縮を繰り返しているうちに、その長手方向端部が掛止金具や金属製リングからの過大な摩擦力によって早期に摩耗する恐れがあるため、ペット用リードの耐久性を向上することができないという欠点がある。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、弾性材料を金属部材に直接連結しなくても弾性変形自在なリード本体を構成できるようにして、リード本体の耐久性を損なうことなく散歩時等における衝撃を有効に緩和することができるペット用リードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は次の技術的手段を講じた。すなわち、本発明は、基端側に手持ち部を有するリード本体と、このリード本体の先端部に連結されたペット装着品に対する掛止金具とを備え、前記リード本体の一部を長手方向に弾性伸長自在に構成することによって前記手持ち部に伝わる衝撃を緩和するようにしたペット用リードにおいて、前記リード本体は、非伸長性を有する高張力ベルトの長手方向端部に伸縮自在な弾性ベルトの長手方向端部を重ね合わせた状態で接続してなる芯材と、前記弾性ベルトに対応する範囲においては蛇腹状となるように前記芯材を被覆している非伸長性を有する長手方向に連続した長尺袋状の外皮部材とからなり、前記高張力ベルトと弾性ベルトの重合部分とこの重合部分を被覆する前記外皮部材の表裏部とからなる積層構造体がこれらを表裏に貫通する固定部材によって相互に一体化されていることを特徴としている。
【0006】上記の本発明によれば、高張力ベルトと弾性ベルトの重合部分と、この重合部分を被覆する外皮部材の表裏部とからなる積層構造体がこれらを表裏に貫通する固定部材によって相互に一体化されているので、従来のように掛止金具や金属製リング等の金属部材に弾性ベルトを直接連結しなくても、当該弾性ベルトを芯材の外皮部材に強固に固定することができる。このため、弾性ベルトが何度も伸縮を繰り返しても、その長手方向端部が過大な摩擦力を受けることがなく、ペット用リードの耐久性を向上することができる。
【0007】上記の本発明において、弾性ベルトはリード本体の長手方向先端側、基端側あるいは中央側のどこに配置してもよいが、同弾性ベルトをリード本体の長手方向先端側に配置する場合には、掛止金具から繰り返して摩擦を受けるのを防止するため、弾性ベルトを外皮部材の内部における掛止金具に至る手前まで延設し、弾性ベルトを掛止金具に巻き付けないようにすることが好ましい。そして、この場合、外皮部材の先端部を掛止金具に折り返し状に挿通してその折り返し端部を当該外皮部材に重合し、弾性ベルトを被覆する外皮部材の表裏部と当該外皮部材の折り返し端部とからなる積層構造体をこれらを表裏に貫通する固定部材によって相互に一体化することにより、リード本体の先端部に掛止金具を強固に固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。本実施形態のペット用リード1は、例えば、飼い犬等のペットを散歩に連れて行ったり、屋外に係留しておく場合に使用するものであり、基端側に手持ち部2を有するリード本体3と、このリード本体3の先端部に連結されたペット装着品(例えば、ペット用首輪や胴輪等)に対する掛止金具4とを備えており、そのリード本体3の一部を長手方向に弾性伸長自在な材料で構成することによって手持ち部2に伝わる衝撃を緩和するようにしたものである。
【0009】図1及び図2に示すように、前記手持ち部2は、リード本体3の基端部を一回だけ折り返してその折り返し端部を当該リード本体3の中途部に縫着することによって構成されている。他方、掛止金具4は、後述する連結方式によってリード本体3の先端部が連結された所謂D環よるなる連結リング5と、この連結リング5に軸心回りで回転自在となるように取り付けられたフック部6を備えている(図3参照)。図3及び図4に示すように、前記リード本体3は、長尺ベルト状の芯材7と、この芯材7を外部から被覆する長尺袋状の外皮部材8とから構成されている。このうち、外皮部材8は長手方向に連続状に形成されているが、その内部の芯材7は、リード本体3における手持ち部2を構成する部分から長手方向中央部を越えて先端側よりに至るまで延設された高張力ベルト9と、この高張力ベルト9の先端から掛止金具4の近傍まで延設された弾性ベルト10との、二つの異なる材料によって分割構成されている。
【0010】外皮部材8は、ナイロン繊維等を編み組みして構成された非伸長性ベルトの幅方向両縁を互いに縫い付けることによって長手方向に連続した長尺袋状に形成されている。他方、芯材7は上記高張力ベルト9と弾性ベルト10を繋ぎ合わせることで外皮部材8とほぼ同じ長さに形成され、かかる芯材7の大半部分を構成する高張力ベルト9は、外皮部材8と同じナイロン繊維等を編み組みして構成された非伸長性ベルトよりなり、芯材10の残りの部分を構成する弾性ベルト10はゴム製である。
【0011】なお、図3及び図4に示すように、外皮部材8における弾性ベルト10に対応する範囲は、弾性ベルト10のある程度の伸長が許容されるように、長手方向にしわ寄せられて蛇腹状に形成されている。また、かかる外皮部材8の蛇腹部分によって規制される弾性ベルト10の伸び率(最大長L2/最小長L1)は概ね1.5〜2.0倍程度となるように設定されている。図4に示すように、高張力ベルト9と弾性ベルト10の接続部分では、両者の長手方向端部が互いに重合されていて、かかる高張力ベルト9と弾性ベルト10の重合部分と、この重合部分を被覆する外皮部材8の表裏部とからなる四層の積層構造体がこれらを表裏に貫通するように縫い付けられた縫製糸11によって相互に一体化されている。
【0012】このため、本実施形態のペット用リード1によれば、前記掛止金具4や金属製リング等の金属部材に弾性ベルト10を直接連結しなくても、当該弾性ベルト10を芯材7の外皮部材8に強固に固定することができ、弾性ベルト10が何度も伸縮を繰り返しても、その長手方向端部が過大な摩擦力を受けることがなく、ペット用リード1の耐久性を向上することができる。また、図4に示すように、本実施形態では、弾性ベルト10が外皮部材8の内部における掛止金具4に至る手前まで延設されており、この外皮部材8の先端部が掛止金具4の連結リング5に折り返し状に挿通され、その折り返し端部12が当該外皮部材8に重合されている。そして、弾性ベルト10を被覆する外皮部材8の表裏部と当該外皮部材8の折り返し端部12とからなる五層の積層構造体が、これらを表裏に貫通するように縫い付けられた縫製糸11によって相互に一体化されている。
【0013】このため、本実施形態のペット用リード1によれば、リード本体3と掛止金具4との連結部分においても、弾性ベルト10が掛止金具4の金属部分(連結リング5)に直接当接することなく取り付けられており、これにより、連結リング5によって弾性ベルト10が摩耗するのを有効に防止しながら、掛止金具4をリード本体3に強固に固定している。なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、例えば、弾性ベルト10は、リード本体3の長手方向中央部や基端側に配置することもできる。また、前記四層構造体や五層構造体を相互に一体化する固定部材としては、前記した縫製糸11だけでなく、金属製のリベット等を採用することもできる。
【0014】更に、図4に示した例では、高張力ベルト9の接続端部と弾性ベルト10の接続端部を折り返さずに重ね合わせているが、これらのいずれか一方又は双方を折り返した状態で重ね合わせることにしてもよい。また、図4に示した例では、外皮部材8の折り返し端部12をそのまま外皮部材8の表面に当接しているが、この折り返し端部12を更に内側(連結リング5側)に二重に折り返して縫製することにより、折り返し端部12の切断端を隠すようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、弾性材料を金属部材に直接連結しなくても弾性変形自在なリード本体を構成できるので、リード本体の耐久性を損なうことなく散歩時等における衝撃を有効に緩和することができる。
【出願人】 【識別番号】000111638
【氏名又は名称】ドギーマンハヤシ株式会社
【出願日】 平成13年2月23日(2001.2.23)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄
【公開番号】 特開2002−247930(P2002−247930A)
【公開日】 平成14年9月3日(2002.9.3)
【出願番号】 特願2001−49356(P2001−49356)