| 【発明の名称】 |
魚釣用リールのライニング材およびその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】小原 武恵
【氏名】小林 幹春
【氏名】金子 京市
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| 【要約】 |
【課題】反りが生じない魚釣用リールのライニング材およびライニング材に反りを生じさせないライニング材の製造方法の提供を目的としている。
【解決手段】本発明は、釣糸の繰り出しで回転する回転体をリール本体の支軸に回転可能に支持するとともに、複数の制動板41A,41B,42A,42Bを介して前記回転体を前記支軸に対し回転方向に摩擦結合して前記回転体に制動力を付与するドラグ機構を備えた魚釣用リールに使用され、前記制動板同士の間に配置されるライニング材40において、シート状の本体40aから成り、この本体40aの表面には、本体の自然状態における反りを除去する反り除去部70が形成されていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣糸の繰り出しで回転する回転体をリール本体の支軸に回転可能に支持するとともに、複数の制動板を介して前記回転体を前記支軸に対し回転方向に摩擦結合して前記回転体に制動力を付与するドラグ機構を備えた魚釣用リールに使用され、前記制動板同士の間に配置されるライニング材において、シート状の本体から成り、この本体の表面には、本体の自然状態における反りを除去する反り除去部が形成されていることを特徴とするライニング材。 【請求項2】 前記反り除去部が溝状の切り欠きからなることを特徴とする請求項1に記載のライニング材。 【請求項3】 釣糸の繰り出しで回転する回転体をリール本体の支軸に回転可能に支持するとともに、複数の制動板を介して前記回転体を前記支軸に対し回転方向に摩擦結合して前記回転体に制動力を付与するドラグ機構を備えた魚釣用リールに使用され、前記制動板同士の間に配置されるライニング材の製造方法において、棒状素材を回転させながら桂剥き状に切削することによって、均一な厚さのシートを形成し、前記シートの表面に溝状の切り欠きを形成することによって、前記切削時において前記シートに生じた反りを除去し、反りが除去された切り欠きを有する前記シートをプレスで打ち抜くことにより、シートから所定形状のライニング材を得ることを特徴とするライニング材の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールのドラグ機構に使用されるライニング材およびその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、魚釣用リールには、釣糸の繰り出しで回転するスプールに制動力を付与しながらスプールの釣糸繰り出し方向への回転を許容するドラグ機構を備えている。このようなドラグ機構では、スプールや駆動歯車等の回転体がリール本体の支軸に回転可能に摩擦結合されており、この摩擦結合状態を変化させることによりドラグ力の調整が行なえるようになっている。具体的には、前記回転体と前記支軸との間に複数の制動板が介在され、ドラグノブを回転させて制動板と回転体との圧接状態を変化させることにより、ドラグ力すなわちスプールの回転に対する制動力を変化させることができるようになっている。また、互いに隣り合う制動板の摩擦面(制動面)間にはライニング材が介挿されており、制動板の制動面同士はこのライニング材を介して圧接される。なお、ライニング材と制動板は所定のドラグ収容部(例えば制動板によって押圧される駆動歯車等の内部)内に収容されて保持される。 【0003】ところで、前記ライニング材としては、羊毛フェルトを使用したものが広く一般的に知られている。羊毛フェルトから成るライニング材は、通常、繊維がランダムに絡み合っており、そこにグリスが塗布されて使用されるが、以下に述べるような幾つかの欠点が指摘されている。 【0004】(1)フェルトの場合、素材が柔らかく板厚を薄くできない(約1mmにまでなってしまう)ため、多板構成とすると、軸方向寸法(前記支軸の長手方向寸法)が大きくなってしまい、ドラグ収容部をコンパクトにできず、リールが大型化してしまう。 【0005】(2)圧縮による変形が大きく、一旦、高圧で圧縮すると、元の厚さに復元できないため、頻繁な交換が必要である。また、摩耗し易く、耐久性に難がある。 【0006】(3)高速で摩擦すると、ライニング材が炭化してしまい、ドラグの耐力が著しく低下する。すなわち、熱に弱い。 【0007】(4)フェルトの絡み合った繊維によるグリスの保持力は弱いため、長期の使用で摩擦面が油膜切れを起こし、焼き付きが発生する場合がある。そして、このように油膜切れが起きると、スティックスリップと呼ばれる引っ掛かり現象が生じ、初期の性能を維持できない(ドラグの作動が不安定となって、糸切れや魚をバラしてしまうといった不具合が生じる)。 【0008】そのため、このような不具合を改善するべく、近年では、PTFE等の樹脂材料をベースとしたライニング材を使用したリールが数多く存在する。このPTFEは、ベースが樹脂であり、比較的固めの素材を使用しているため、フェルトに比べて板厚を薄く成形できる。また、PTFEは、圧縮による変形も少なく、グリスの塗布も必要ないため、フェルトに比べて、ライニング材として非常に好ましい特性を備えている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ライニング材をPTFEで形成する方法としては、一般に、切削する方法と、プレスで打ち抜く方法とがある。 【0010】しかし、切削加工によって成形する場合、棒状に加工されたPTFE素材から一枚ずつ刃具によって切り出すため、大量生産ができず、また、加工コストが高いため、安価なリールに搭載できないという問題がある。 【0011】これに対し、プレスで打ち抜く方法は、PTFEの棒状素材を桂剥き状に切削して均一な厚さの長いシートを作成した後、このシートをプレスで打ち抜くため、一度の加工で大量のライニング材を形成することができる。すなわち、量産性に優れ、安価に加工できる等の長所を備えている。 【0012】しかし、桂剥き状に切削すると、それによって切り出されたシートに反りが生じ、このシートから打ち抜かれた完成品であるライニング材にも反りが生じるため、多板構成にすると、反ったライニング材が組み込み時に他の制動板を押し上げてしまい、ドラグ収容部内から制動板が飛び出してしまう。そのため、ライニング材がズレ易くなる。また、無理に組み込むと、制動板が変形してしまい、使用不可能になってしまう。一方、反った制動板を組み込んで使用するべく、ドラグ収容部を大きくすると、リールが大きくなり、コンパクトにならない。 【0013】また、ライニング材に反りが生じていると、ドラグフリーとした(ドラグの制動力を解除してスプールをフリーに回転させた)時でも、ライニング材の反りの端部が制動板と接触してしまうため、完全にスプールをフリー回転させることができず、釣糸の繰り出しがスムーズに行なわれなくなる。 【0014】本発明は前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、反りが生じない魚釣用リールのライニング材およびライニング材に反りを生じさせないライニング材の製造方法を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明は、釣糸の繰り出しで回転する回転体をリール本体の支軸に回転可能に支持するとともに、複数の制動板を介して前記回転体を前記支軸に対し回転方向に摩擦結合して前記回転体に制動力を付与するドラグ機構を備えた魚釣用リールに使用され、前記制動板同士の間に配置されるライニング材において、シート状の本体から成り、この本体の表面には、本体の自然状態における反りを除去する反り除去部が形成されていることを特徴とする。この構成では、前記反り除去部が溝状の切り欠きからなることが望ましい。 【0016】また、本発明では、棒状素材を回転させながら桂剥き状に切削することによって、均一な厚さのシートを形成し、前記シートの表面に溝状の切り欠きを形成することによって、前記切削時において前記シートに生じた反りを除去し、反りが除去された切り欠きを有する前記シートをプレスで打ち抜くことにより、シートから所定形状のライニング材を得ることを特徴とするライニング材の製造方法が提供される。 【0017】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。 【0018】図1に示されるように、本実施形態に係る魚釣用リールとしての両軸受型リール1は、釣糸が巻回されるスプール3と、スプール3を回転自在に支持するリール本体とからなる。リール本体は、スプール3を支持する左右の円形フレーム2a,2bと、各フレーム2a,2bの側部に取り付けられる円形の側板1a,1bとによって構成される。また、図中右側に位置する右側板1bは、スプール3を回転駆動させる巻取り駆動部30を支持している。 【0019】右フレーム2bと右側板1bとの間には、一定の空間が形成され、この空間内に後述する駆動力伝達系やドラグ系等の各種機構が収容されている。左右のフレーム2a,2b間にはスプール軸5が軸受10,10を介して回転可能に支持されており、また、スプール軸5には釣糸が巻回されるスプール3が一体で固定されている。 【0020】右フレーム2bから突出するスプール軸5の端部には、スプール軸5の軸方向に沿って移動可能なピニオンギア6が取り付けられている。具体的には、ピニオンギア6は、その両端部が軸受39,39によって回転可能に支持された状態で、スプール軸5と一体のピニオン軸5aに移動可能に取り付けられている。また、ピニオンギア6は、クラッチ機構をON/OFF操作することによって、スプール軸5に係合してスプール軸5と一体的に回転する係合位置と、スプール軸5との係合状態が解除された非係合位置との間を移動することができるようになっている。具体的には、ピニオンギア6に形成された円周溝6aに係合しているヨーク87が、クラッチ機構のON/OFF操作に連動して、ピニオン軸5aに沿って移動することによって、ピニオンギア6を係合位置(釣糸巻取可能状態;クラッチON)と非係合位置(スプールフリー回転状態;クラッチOFF)とに移動させることができる。 【0021】また、ピニオンギア6には、釣糸の繰り出しで回転する回転体としてのドライブギア7が噛合している。これらのドライブギア7は、巻取り駆動部30を構成する支軸としてのハンドル軸8に回転可能に支持されている。この場合、ハンドル軸8の両端部は、右フレーム2bおよび支持側板1bに設けられた軸受38,38によって回転可能に支持されている。 【0022】また、ハンドル軸8の外端部には、ハンドル軸8とともに巻き取り駆動部30を構成するハンドル12が取り付けられている。なお、ハンドル12を回転操作すると、後述するドラグ機構を介してドライブギア7が回転され、それに伴ってピニオンギア6が回転してスプール軸5が回転駆動され、結果として、スプール3が回転される。なお、ハンドル12の両端部にはノブ12aが設けられている。 【0023】ハンドル軸8の途中にはハンドル軸8の一方向のみの回転を許容する一方向クラッチ23が設けられている。また、ハンドル軸8の内端には、クラッチ復帰用のラチェットギア82と連動ギア28とが支持されている。この場合、ラチェットギア82はハンドル軸8に回り止め嵌合されており、また、連動ギア28は、ハンドル軸8に回転可能に支持されるとともに、ドライブギア7と噛み合ってドライブギア7と一体に回転するようになっている。 【0024】また、連動ギア28は、スプール3の前方側に配されたレベルワインド機構15のウォームシャフト33を駆動するギア11と噛合している。レベルワインド機構15は、外周面にトラバース溝が形成され且つ端部にギア11が取り付けられたウォームシャフト33と、このウォームシャフト33を収容する筒体17と、前記トラバース溝と係合してウォームシャフト33の回転により筒体17に沿って左右に摺動する係合子18とを有しており、係合子18に形成された孔を介してスプール3に巻回された釣糸を案内する。したがって、ハンドル12を回転操作すれば、スプール3の回転および係合子18の左右の摺動により、スプール3には釣糸が均等に巻回される。 【0025】なお、左フレーム2aから突出するスプール軸5の端部には、スプール軸5の過回転を防止して、釣糸放出時のバックラッシュを防止するバックラッシュ防止機構73が設けられている。 【0026】また、本実施形態の両軸受型リール1は、釣糸の繰り出しで回転するスプール3に制動力を付与しながらスプール3の釣糸繰り出し方向への回転を許容するドラグ機構(制動装置)を備えている。なお、本実施形態の両軸受型リール1では、スプール3に回転力を伝える(スプール3から回転力を受ける)ドライブギア7に制動力を付与することにより、スプール3の釣糸繰り出し方向への回転を制動できるようになっている。具体的には、前記ドラグ機構は、図2も拡大して示されるように、ドライブギア7と噛み合ってこれと一体回転する複数の第1の制動板(ワッシャ)41A,41Bと、ハンドル軸8に回り止め支持(嵌合)されてハンドル軸8と一体に回転する第2の制動板(ワッシャ)42A,42Bと、ハンドル軸8の外端部に螺合されたドラグ操作部材27(図1参照)と、ハンドル軸8に回り止め支持(嵌合)され且つドラグ操作部材27の回転によって制動板41A,41B,42A,42Bを押圧するように移動される押圧部材43(図1参照)と、制動板41A,41B,42A,42Bの摩擦面(制動面)間に介在して設けられたライニング材40とを備えている。 【0027】この場合、押圧部材43と第2の制動板42A,42Bはハンドル軸8の軸方向に沿ってスライドできるようになっている。また、第2の制動板42A,42Bは、ハンドル軸8の矩形の断面形状に対応する矩形の穴66を介してハンドル軸8に嵌合支持されることによって、ハンドル軸8と一体に回転する。また、第1の制動板41A,41Bは、その外周縁部に形成された凸部64がドライブギア7の内周面に形成された凹部62に係合されることによって、ドライブギア7と噛み合ってこれと一体回転する。更に、制動板41A,41B,42A,42Bとライニング材40は、一括して、ドライブギア7の凹状の収容部60内に収容される。 【0028】なお、ライニング材40は、例えばPTFEによって形成されており、また、制動板41A,41B,42A,42Bは、ライニング材40よりも強度が高い例えばSUS材によって形成されている。 【0029】このようなドラグ機構では、ドラグ操作部材27が一方向に回転操作されると、押圧部材43が制動板41A,41B,42A,42Bを押圧するようにハンドル軸8の軸方向に沿ってスライドされ、制動板41A,41B,42A,42Bの摩擦面同士がライニング材40を介して圧接されるとともに、制動板41Aがドライブギア7に所定の押圧力で押さえ付けられる。そして、この時の押圧力が連動ギア28を介してハンドル軸8と一体回転するラチェットギア82に作用することにより、ドライブギア7がハンドル軸8に対して摩擦結合され、スプール3に所定のドラグ力が発生する。 【0030】ところで、本実施形態において、ライニング材40は、図3に拡大して示されるように、例えばPTFEによって形成されたシート状の本体40aから成る。また、この本体40aの表面には、本体40aの自然状態における反りを除去する反り除去部が形成されている。そして、この反り除去部は、互いに平行な複数の溝状の切り欠き70として形成されている。なお、ここで言う「自然状態」とは、本体40aに外力が作用していない状態を言うものとする。 【0031】ライニング材40の製造方法が図4に示されている。この製造方法では、まず、図4の(a)に示されるように、PTFE等によって形成された棒状素材40Aを回転軸78によって支持した状態で、棒状素材40Aに刃具75を当て、その後、回転軸78の回転によって棒状素材40Aを回転させながら、刃具75によって棒状素材40Aを桂剥き状に切削し、均一な厚さのシート40Bを得る。 【0032】このように桂剥き状に切り出されたシート40Bには一般に反りが生じており(図4の(b)参照)、この反りが生じた状態のまま、このシート40Bから完成品であるライニング材を得ようとすれば、得られたライニング材にも反りが残る。そして、そのような反りが残ったライニング材を多板構成にしてドラグ機構に使用すると、反ったライニング材が組み込み時に制動板41A,41B,42A,42Bを押し上げてしまい、ドライブギア7の収容部60内から制動板41B,42B等が飛び出してしまう。そのため、ライニング材がズレ易くなる。また、無理に組み込むと、制動板41A,41B,42A,42Bが変形してしまう。 【0033】そこで、本実施形態では、図4の(b)に示されるように、互いに平行に配列された多数の刃80aを有する切り欠き具80を用いて、シート40Bの表面に、互いに平行な複数の溝状の切り欠き70を形成し、これにより、シート40Bに生じた反りを除去する。具体的には、刃80aの先端をシート40Bに接触(刺入)させながら、刃80aの配列方向と垂直な方向に切り欠き具80を走行させて(あるいは、固定された切り欠き具80に対してシート40Bを刃80aの配列方向と垂直な方向に移動させて)、所定の深さと幅の切り欠き溝70をシート40Bの表面に形成する。この場合、切り欠き70同士の間隔Wが狭ければ狭いほど、また、各切り欠き70の深さHが深ければ深いほど、反りを矯正する効果がある(W,Hは、図3の(c)参照)。例えば、シート40Bの厚さが0.5mmの場合、W=1.5mm、H=0.3mmであることが望ましい。また、シート40Bの全長(全幅)にわたって切り欠き70を形成することが望ましい。 【0034】以上のようにして切り欠き70が形成されたシート40Cが図4の(c)に示されている。反りが除去されたこのシート40Cは、その後、図4の(c)に破線で示される所定形状(本実施形態では、リング状)でプレスにより打ち抜かれる。これにより、図4の(d)に示されるような形状のライニング材40をシート40Cから得ることができる。 【0035】以上説明したように、本実施形態のライニング材40は、その製作加工時に生じ易い反りが除去され、平らな状態となるので、ドラグ収容部60をコンパクトにすることが可能となる。したがって、リール1を小型化できるとともに、収容部60からライニング材40が飛び出すことがなくなるため、不良品を無くすことができる。また、このようにして反りが除去されると、ライニング材40の引き擦りによってドラグフリーとならない状態も解消される。 【0036】また、本実施形態では、棒状に加工されたPTFE素材から一枚ずつ刃具によって切り出す切削加工によってライニング材40を成形するのではなく、PTFEの棒状素材を桂剥き状に切削して均一な厚さのシート40Bを作成した後、このシート40Bをプレスで打ち抜く(長いシート40Bを形成して、そのシート40Bから多数のライニング材を打ち抜くことができる)ため、一度の加工で大量のライニング材を40形成することができる。すなわち、大量生産が可能であるとともに、安価に加工できる。 【0037】また、本実施形態では、反り除去部を溝状の切り欠きとして形成しているため、簡単に加工でき、成形時のコスト高を極力抑えることができる。 【0038】また、本実施形態では、ライニング材40がPTFEによって形成されているため、フェルトに比べて板厚を薄く成形できる。また、圧縮による変形も少なく、グリスの塗布も必要ない。 【0039】なお、本実施形態では、桂剥き状に切り出されたシート40B上に切り欠き70を形成する工程(図4の(b)参照)と、切り欠き70が形成されたシート40Cをプレスにより打ち抜く工程(図4の(c)参照)とが別個に行なわれているが、これら2つの工程を同時に行なうことも可能である。そのような製造工程が図5に示されている。この製造方法では、互いに平行に配列された多数の第1の刃部80a’と、これらの刃部80a’に隣接して設けられ且つシートを環状に打ち抜くことが可能な第2の刃部80bとを備えたプレス工具80Aが使用される。そして、桂剥き状に切り出されたシート40Bに対してプレス工具80Aを矢印B方向で押圧することにより、すなわち、シート40Bに対して第1の刃部80a’と第2の刃部80bとを同時に押圧することにより、切り欠き70を形成する工程と、切り欠き70が形成されたシート40Cをプレスにより打ち抜く工程とを1工程で行なうようにする。この場合、1回のプレス作業を完了する度に、工具80Aを第1の刃部80a’側(矢印A方向)に所定量移動させれば、直前のプレス作業時に第1の刃部80a’によって切り欠き70が形成されたシート40Cの部位を第2の刃部80bによって打ち抜くことができる。このように、切り欠き形成工程とプレス工程とを1工程で行なえれば、工程の削減による製造コストの低減を図ることができる。 【0040】以上、本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明は、前記実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できることは言うまでもない。例えば、前述した実施形態においては本発明が両軸受型リールに適用されているが、本発明をスピニングリールのドラグ機構に適用することもできる。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ライニング材の反りを効果的に防止している。そのため、ドラグの収容部をコンパクトにしてリールを小型化できるとともに、ドラグの収容部からライニング材が飛び出すことがなくなるため、不良品を無くすことができる。また、このようにして反りが除去されると、ライニング材の引き擦りによってドラグフリーとならない状態も解消される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月16日(2001.2.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−238421(P2002−238421A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−40198(P2001−40198) |
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