| 【発明の名称】 |
魚釣用リール |
| 【発明者】 |
【氏名】関本 昭夫
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| 【要約】 |
【課題】クラッチレバーの切換え操作を支障なく安定して行なえると共に、クラッチの切換え性能が安定した魚釣用リールを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の魚釣用リールは、リール本体1の一方の側板3bに固定部材によって取り付け固定され、クラッチ機構の切換操作部材30を回動可能に支持する支持部材33と、切換操作部材30に一体的に設けられ、切換操作部材を釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に振分け保持するバネ部材45の一端を係止した作動体40と、を有しており、バネ部材45の他端を前記固定部材の突出部に係止したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体に回転自在に支持されたスプールを釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に切換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールにおいて、前記リール本体の一方の側板に固定部材によって取り付け固定され、前記クラッチ機構の切換操作部材を回動可能に支持する支持部材と、前記切換操作部材に一体的に設けられ、前記切換操作部材を釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に振分け保持するバネ部材の一端を係止した作動体と、を有しており、前記バネ部材の他端を前記固定部材の突出部に係止したことを特徴とする魚釣用リール。 【請求項2】 リール本体に回転自在に支持されたスプールを釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に切換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールにおいて、前記リール本体の一方の側板に固定部材によって取り付け固定され、前記クラッチ機構の切換操作部材を回動可能に支持する支持部材と、前記切換操作部材に一体的に設けられ、径方向外方に延設された突出係合部を具備する作動体と、を有しており、前記突出係合部を前記支持部材の基部に当接させて前記切換操作部材の回動範囲を規制したことを特徴とする魚釣用リール。 【請求項3】 リール本体に回転自在に支持されたスプールを釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に切換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールにおいて、前記リール本体の一方の側板に固定部材によって取り付け固定され、前記クラッチ機構の切換操作部材を回動可能に支持する支持部材と、前記切換操作部材に一体的に設けられ、前記切換操作部材を釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に振分け保持するバネ部材の一端を係止すると共に、径方向外方に延設された突出係合部を具備した作動体と、を有しており、前記バネ部材の他端を前記固定部材の突出部に係止すると共に、前記突出係合部を前記支持部材の基部に当接させて前記切換操作部材の回動範囲を規制したことを特徴とする魚釣用リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、リール本体に回転自在に支持されたスプールを釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に切換えるクラッチ機構を備えた魚釣用リールに関する。 【0002】 【従来の技術】上記したクラッチ機構は、リール本体に回動自在に支持され、バネ部材(振分けバネ)によって切換え保持される切換操作部材(クラッチレバー)を備えている。このクラッチレバーは、通常、リール本体の側板に支持されており、最近では、側板の軽量、薄肉化に伴って、クラッチレバーの支持、及び振分けバネの係止の安定化を図る技術が、例えば、特開平11−346612号等において提案されている。 【0003】この公報に開示されているクラッチレバーは、回動軸(クラッチレバー軸)を備えており、この回動軸はリール本体の側板に回転不能に取り付けられた支持部材によって軸受支持されている。前記回動軸の先端には、支持部材と係合可能なカム板が取り付けられており、このカム板は、支持部材を側板との間で挟着すると共に、支持部材の端部に軸方向に向けて突出形成された規制突起と係合することで、クラッチレバーの回動範囲を規制している。 【0004】また、前記振分けバネは、一端がカム板に取り付けられ、他端が支持部材に取り付けられており、これにより、側板に、振分けバネを取り付けるための厚肉部やボス等を形成することなく、その薄肉化を図っている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した構成では、振分けバネの一端を、側板とカム板との間で挟着された支持部材に係止する構成であるため、バネ係止状態が不安定となり、クラッチの切換操作が不安定になってしまう。 【0006】また、支持部材端部に、軸方向に突出形成した規制突起に対して、クラッチレバーのカム板を当接させてクラッチレバーの回動範囲を規制するため、規制突起を製作する上で強度、及び形状精度が十分に得られ難く、特に、支持部材を軽量化、コストの面で樹脂成形した場合等、突起部分が折損したり変形し易く、クラッチの切換え性能に支障をきたしてしまう。 【0007】また、支持部材を、リール本体側板とクラッチレバー端部のカム板との間で挟着固定する構成のため、支持部材の固定状態が不安定になり易く、これにより、回動規制係合状態が安定しなくなって、クラッチレバーの切換え操作が安定して行なえなくなってしまう。 【0008】この発明は、上記した問題点に着目してなされたものであり、クラッチレバーの切換え操作を支障なく安定して行なえると共に、クラッチの切換え性能が安定した魚釣用リールを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記した問題を解決するために、本発明の魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持されたスプールを釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に切換えるクラッチ機構を備えた構成において、前記リール本体の一方の側板に固定部材によって取り付け固定され、前記クラッチ機構の切換操作部材を回動可能に支持する支持部材と、前記切換操作部材に一体的に設けられ、前記切換操作部材を釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に振分け保持するバネ部材の一端を係止した作動体と、を有し、前記バネ部材の他端を前記固定部材の突出部に係止したことを特徴としている。 【0010】また、上記した問題を解決するために、本発明の魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持されたスプールを釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に切換えるクラッチ機構を備えた構成において、前記リール本体の一方の側板に固定部材によって取り付け固定され、前記クラッチ機構の切換操作部材を回動可能に支持する支持部材と、前記切換操作部材に一体的に設けられ、径方向外方に延設された突出係合部を具備する作動体と、を有し、前記突出係合部を前記支持部材の基部に当接させて前記切換操作部材の回動範囲を規制したことを特徴としている。 【0011】また、上記した問題を解決するために、本発明の魚釣用リールは、リール本体に回転自在に支持されたスプールを釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に切換えるクラッチ機構を備えた構成において、前記リール本体の一方の側板に固定部材によって取り付け固定され、前記クラッチ機構の切換操作部材を回動可能に支持する支持部材と、前記切換操作部材に一体的に設けられ、前記切換操作部材を釣糸巻取り駆動状態とスプールフリー状態に振分け保持するバネ部材の一端を係止すると共に、径方向外方に延設された突出係合部を具備した作動体と、を有し、前記バネ部材の他端を前記固定部材の突出部に係止すると共に、前記突出係合部を前記支持部材の基部に当接させて前記切換操作部材の回動範囲を規制したことを特徴としている。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る魚釣用リールの一実施の形態について、図1〜図6を参照しながら具体的に説明する。なお、これらの図において、図1は、リール本体の断面図(後方から見た図)、図2は、図1のA−A線に沿った断面図、図3は、リール本体の右側板を内側から見た図、図4は、切換操作部材の支持部分を拡大して示す図、図5は、図3の要部拡大図、そして、図6は、切換操作部材の支持部分の分解斜視図である。 【0013】図1に示すように、魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される円形状の左右側板3a,3bとを備えている。左右フレーム2a,2bは、複数の支柱(特定の支柱はサムレストとしての機能を有していても良い)を介して一体化されており、その下方支柱4には、釣竿のリールシートに装着されるリール脚4aが取り付けられている。 【0014】また、左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6を介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。なお、軸受6は、フレーム部分に配設されていても良いし、側板部分に配設されていても良い。 【0015】スプール5aは、ハンドル8を回転操作することによって回転させることができるように構成されており、ハンドル8は、右側板3bから突出したハンドル軸8aの端部に取り付けられている。なお、ハンドル軸8aは、右フレーム2bに軸受9を介して回転自在に支持されていると共に、右側板との間に介在された転がり式の一方向クラッチ10(逆転防止機構)によって、釣糸巻取方向にのみ回転可能となっている。 【0016】右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル8の回転運動をスプール軸5に伝達する駆動力伝達機構と、この駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構と、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際、スプール5aにドラグ力を付与するドラグ機構が収容されている。 【0017】前記駆動力伝達機構は、ハンドル軸8aに回転可能に支持された駆動歯車12と、この駆動歯車12に噛合するピニオン13とを備えている。 【0018】ピニオン13は、前記スプール軸5と一体的に延出し、右側板3bに軸受15を介して回転可能に支持されたピニオン軸5bに設けられており、このピニオン軸5bに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン13の外周には、円周溝13aが形成されており、この円周溝に以下に述べるクラッチ機構の作動部材が係合して、ピニオン13を軸方向に移動することによって駆動力が継脱されるようになっている。 【0019】すなわち、ピニオン13の端部には、嵌合部が形成されており、ピニオン13が作動部材によってスプール側に移動されて、その嵌合部がスプール軸の端部に形成されている断面非円形の係合部5cに嵌合することで駆動力伝達状態(クラッチON状態)となり、また、ピニオン13が作動部材によって右側板側に移動されて、嵌合部が係合部5cから外れることで駆動力非伝達状態(クラッチOFF状態)となる。 【0020】前記クラッチ機構は、右フレーム2bに沿って摺動可能に配設されたクラッチ作動プレート20と、このクラッチ作動プレートを駆動するようにリール本体から突出した操作レバー(切換操作部材)30とを有している。 【0021】前記クラッチ作動プレート20は、図2において矢印D1,D2方向に駆動されるようになっており、その表面には、前記ピニオン13の円周溝13aに嵌合した作動部材21と係合可能な一対のカム面22が形成されている。 【0022】作動部材21は、ピニオン13の円周溝13aに略180°に亘って嵌合すると共に、ピニオンを中心として反対方向に延出する一対の腕部を有しており、各腕部の裏面に前記カム面22が係合するようになっている。また、各腕部の先端側は、右フレーム2bに突設された支持ピン25によって保持されており、作動部材21は、各支持ピンに配設されたバネ部材(図示せず)によって、常時、クラッチ作動プレート20側に付勢された状態となっている。なお、図2は、作動部材21が、バネ部材(図示せず)によってクラッチ作動プレート20側に付勢された状態を示しており、このとき、ピニオン13はスプール軸の端部に形成されている係合部5cに嵌合してクラッチON状態となっている(図1参照)。 【0023】上記したように、クラッチ作動プレート20は、リール本体から突出するレバー状の切換操作部材30によって駆動される。この切換操作部材30は、図4及び図6に示すように、指で操作される操作部30aと、連結部30bと、連結部30bの基端側に、これと直交する方向に設けられた支軸30cとを備えて構成されており、右側板3b側から支軸30cが挿入されることで、操作部30aが右側板3b外周面の上方に位置するように(図3,4参照)、リール本体に回動可能に取り付けられている。 【0024】具体的には、切換操作部材30は、支軸30cを、右側板3bに形成された孔3cにワッシャ31を介在して挿入すると共に、右側板3bの裏面側に固定される支持部材33の円筒孔部33aに挿通することで回転可能に支持されている。 【0025】この場合、本実施形態の支持部材33は、板状で、円筒孔部33aを中心として反対方向に突出する一対の突出部33bを備えており、各突出部の先端に形成された孔部33cを、右側板3bに形成された孔3dに位置合わせし、ネジ、ビス等の固定部材35a,35bを嵌め込むことで右側板の裏面側に固定される。この場合、支持部材33の一方の突出部の基部は、その上面側と下面側に後述する作動体の突出係合部が当接して作動体の回動を規制する回動規制部としての機能を有している(ここでは、上面側を第1規制部33dとし、下面側を第2規制部33eとする)。なお、このような規制部は、本実施形態のように、支持部材33を右側板3bに取り付けた際、右側板3bの表面から突出する支持部材の外郭部分を利用して形成しても良いし、後述する第2変形例のように、支持部材33の外郭部分以外に、別途形成しても良い。 【0026】前記支軸30cの先端側には、断面非円形の嵌合部30dが形成されており、ここに、前記クラッチ作動プレート20を駆動するための作動体40が嵌合されるようになっている。また、支軸30cの嵌合部30dの先端部には、円柱保持部30eが突出形成されており、ここに、止め輪50が配されることで、切換操作部材30は抜け止め保持される。 【0027】前記作動体40は、切換操作部材30の回動操作と共に回動されるが、その径方向外方の端部において、軸方向に向けて(支持部材側に向けて)突出するように、一対の突出係合部40a,40bが形成されており、各突出係合部40a,40bが、前記支持部材33の第1規制部33d及び第2規制部33eに当接することで、その回動範囲が規制されている。この場合、クラッチON状態では、突出係合部40aが第1規制部33dに当接し、クラッチOFF状態では、突出係合部40bが第2規制部33eに当接するようになっている。 【0028】作動体40には、前記クラッチ作動プレート20に形成された長孔20aに挿入され、クラッチ作動プレートを移動させるための係合ピン40cが設けられている。また、作動体40には、クラッチ作動プレート20をクラッチON状態/クラッチOFF状態に振分け保持するバネ部材45の一端部が係止されている。この場合、バネ部材45の他端部は、支持部材33を右側板3bに固定するための固定部材35aの突出部分に係止されている。 【0029】なお、上記した構成において、支持部材33と作動体40との間に、両者の当接部分の摩耗が防止されるよう摩耗防止用プレート51を介在しておくことが好ましい。このプレート51は、支持部材33の円筒孔部33aの外周部に嵌め込まれるようにリング状に形成されると共に、支持部材33の第1規制部33d及び第2規制部33eを覆う舌片51aを備えており、Oリング53によって抜け止め保持されている。 【0030】上記のように構成されたクラッチ機構には、クラッチOFF状態において、ハンドルを巻取り操作した際に、自動的にクラッチ作動プレート20をクラッチON状態の位置に復帰させるクラッチ自動復帰機構が設けられている。 【0031】このクラッチ自動復帰機構は、図2に示すように、クラッチ作動プレート20の先端部分に、支持部55aを介して回動可能に支持されたキックプレート55と、このキックプレートと右フレーム2bとの間に設けられ、キックプレート55を所定の位置で振分け保持する振分けバネ57とを備えて構成されている。 【0032】この振分けバネ57は、図2に示すクラッチON状態で、キックプレート55を図に示す位置に保持すると共に、クラッチOFF時にクラッチ作動プレート20が矢印D1方向に移動された際、支持部55aを中心として反時計回り方向に回動するキックプレート55を、クラッチ作動プレート20の当て付け部20bに当て付いた位置に保持する。そして、このとき、キックプレート55の先端部55bは、ハンドル軸8aの基端部に固定されたラチェット60に突設されたボス61の回転軌跡内に位置するようになっている。 【0033】また、前記ラチェット60には、ハンドル軸8aが釣糸繰り出し方向に回転した際、それを阻止するように、ラチェット爪62が係合可能となっている(第2の逆転防止機構を構成する)。この第2の逆転防止機構は、ラチェット60(ハンドル軸8a)が、図2において、反時計回り方向に回転した際、ラチェット60の表面摩擦力を利用してラチェット爪62を時計回り方向に回動させ、ラチェットの逆回転を阻止するようにしている。すなわち、上述した逆転防止機構(転がり式の一方向クラッチ10)に大きな負荷が掛かって滑りが生じても、それを補完して、ハンドル軸8aの逆回転を確実に阻止するようにしている。 【0034】また、上記ドラグ機構は、駆動歯車12に形成された凹所に複数枚の摩擦板を収容した、いわゆる多板式の制動方式であり、ハンドル軸の端部に取り付けられたドラグ調節ツマミ71を回転操作することで、前記摩擦板に対する押圧力を強弱に加減し、これによってスプールの釣糸繰り出し方向への回転に所望の制動をかけるようになっている。 【0035】次に、上述したように構成された魚釣用リールの動作、及び効果について説明する。 【0036】図2、図3及び図5に示すように、クラッチON状態では、作動体40の突出係合部40aは、支持部材33の第1規制部33dに当接している。この状態で、切換操作部材30をクラッチOFFにすべく、図2において矢印方向に回動操作すると、作動体40は、それに伴い反時計回り方向(図3及び図5では時計回り方向)に回動される。そして、作動体40が、バネ部材45の死点を乗り越えると、今度は、作動体40の突出係合部40bが、支持部材33の第2規制部33eに当接し、その位置が保持される。 【0037】この動作に伴って、クラッチ作動プレート20は、作動体40の係合ピン40cを介して、図2において、矢印D1方向に移動され、それに伴って、作動部材21は、その表面に形成されたカム面22によって、バネ部材の付勢力に抗して持ち上げられる。このとき、ピニオン13は、図1において右側に移動され、係合部5cとの嵌合関係が外れ、スプール5aはフリー回転可能な状態(クラッチOFF状態)になる。 【0038】また、クラッチ作動プレート20が、矢印D1方向に移動されると、キックプレート55は、支持部55aを中心として反時計回り方向に回動され、振分けバネ57の死点を乗り越えて、クラッチ作動プレート20の当て付け部20bに当て付いた位置で保持される。 【0039】そして、クラッチOFFからONへの復帰は、切換操作部材30を最初の位置に手動で戻すことによって、上述した工程の逆の工程によって成されるか、あるいは、ハンドルを巻取り操作することで成される。 【0040】すなわち、前者の場合、切換操作部材30を元の位置に戻すと、クラッチ作動プレート20は矢印D2方向に移動されると共に、作動体40の突出係合部40bは、支持部材33の第2規制部33eから離れ、バネ部材45の死点を乗り越えると、今度は、作動体40の突出係合部40aが、支持部材33の第1規制部33dに当て付き、その位置が保持される。このとき、作動部材21は、両端に配設されているバネ部材の付勢力によって、クラッチ作動プレート20側に押さえ付けられ、これに伴いピニオン13は、図1において左側に移動され、係合部5cと嵌合し、スプール5aに対して駆動力伝達状態(クラッチON状態)になる。また、後者の場合、ハンドルを巻取り操作すると、図2において、ラチェット60は、時計回り方向に回転駆動され、そのボス61が、キックプレート55の先端部55bに当て付き、クラッチ作動プレート20を矢印D2方向に移動させ、上述した手順と同様な手順によってクラッチON状態に復帰する。 【0041】上記したようなクラッチ機構によれば、切換操作部材30を回転可能に支持する支持部材33を、ネジ等の固定部材35a,35bによって右側板3bに固定するため、その固定状態が強固となり、従って、それに当接される作動体40の回動規制も安定し、切換操作部材30の切換え操作を安定して行なえるようになる。 【0042】また、支持部材33を右側板に固定する固定部材35aを利用して、クラッチ切換え用のバネ部材45の一方を係止する構成としたので、右側板に専用のボス等を形成しておく必要が無くなって構成が簡略化されると共に、バネ部材の係止状態が安定し、クラッチの切換え操作を支障なく、円滑に行なえるようになる。 【0043】さらに、切換操作部材30の回動の規制は、右側板3bに固定される支持部材33の基部に当接させることで行なうため、規制当接部の十分な強度、耐久性が得られ、安定したクラッチの切換え操作性が得られると共に、十分な強度の維持を図りながら、支持部材33の樹脂化が容易に行なえる。 【0044】次に、上述した実施の形態の変形例について説明する。なお、以下の変形例では、上述した実施の形態と同様な機能を果たす部分については、同一の参照符号を付し、その説明を省略乃至は簡略化する。 【0045】図7及び図8は、第1の変形例を示す図であり、夫々、切換操作部材の部分を右側板の内側から見た図、及び切換操作部材の支持部分の分解斜視図である。 【0046】この変形例では、支持部材33を右側板3bに固定するネジ等の固定部材35a,35bを、右側板の内側から行なうように構成している。このため、一端が作動体40に係止されるバネ部材45の他端は、固定部材35aの基端部分(右側板3bから突出する部分)に係止されることとなる。 【0047】また、この変形例では、切換操作部材30と作動体40との結合を、右側板3bの外側から、固定用ネジ80によって行なうように構成している。すなわち、作動体40側に、上記した実施の形態における切換操作部材30の支軸30cと同様な機能を持つ支軸40eが突出形成されており、その内部に固定用ネジ80が螺入される雌ネジ部40fが形成されると共に、その先端に断面非円形の嵌合部40gが形成されている。一方、切換操作部材30の基部には、作動体40の嵌合部40gが嵌合される回り止め部30gが形成されており、これにより、嵌合部40gを回り止め部30gに嵌合させ、固定用ネジ80を螺入することで、両者を結合するようにしている。 【0048】このような構成においても、上述した実施の形態と同様な作用、効果を得ることができる。 【0049】図9及び図10は、第2の変形例を示す図であり、夫々、切換操作部材の部分を右側板の内側から見た図、及び切換操作部材の支持部分の分解斜視図である。 【0050】上述した実施の形態では、図6に示したように、支持部材33を右側板3bに取り付けた際、右側板3bの表面から突出する支持部材の外郭部分を利用して回動規制部を形成したが、この変形例では、支持部材33に、回動する作動体40を収容する円周壁状の収容部33hを形成し、この収容部33hの一部(壁部)を切り欠くことで回動規制部を形成している。 【0051】具体的には、作動体40に、径方向に突出し、バネ部材45の一端を係止する突出片40hを形成すると共に、収容部33hに、この突出片40hが所定の範囲だけ回動可能となるように切欠部を形成しておく。すなわち、この切欠部によって規定される端面33m,33nが、回動を規制する係止壁として機能するようになる。 【0052】このように、円周状の壁部の一部を切り欠いて、その基部で回動規制部を形成する構成のため、十分な耐久性が得られると共に、安定したクラッチの切換え操作性が得られる。また、このような構造においても、十分な強度の維持を図りながら、支持部材の樹脂化が容易に行なえるようになる。 【0053】以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、クラッチ機構の部分に特徴があり、図に示したような構成以外の各種形態の魚釣用リールに適用することが可能である。 【0054】 【発明の効果】本発明の魚釣用リールによれば、スプールの駆動を継脱するクラッチ機構のクラッチレバーの切換え操作を支障なく安定して行なえると共に、クラッチの切換え性能が安定して行なえるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月19日(2001.2.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097559 【弁理士】 【氏名又は名称】水野 浩司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−238416(P2002−238416A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−41157(P2001−41157) |
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