| 【発明の名称】 |
魚釣用両軸受リール |
| 【発明者】 |
【氏名】関本 昭夫
【氏名】南部 一弥
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| 【要約】 |
【課題】リール本体の側板間におけるスプールの前後及び上方が開放した形式の魚釣用両軸受リールにおいて、その握持保持性、及び釣糸操作性に優れた構成を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の魚釣用両軸受リールは、リール本体1の側板間に回転自在に支持したスプール5aの前後及び上方の側板間が開放されると共に、一方の側板2bに設けたハンドル11の回転操作でスプール5aに釣糸を巻き取るように構成されている。そして、リール本体1の反ハンドル側側板2aを略円形に形成すると共に、その外径Dと左右側板間の内幅Lとの関係をL≦D/2、L≧20mm、D≦80mmとしたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールの前後及び上方の側板間を開放すると共に、一方の側板に設けたハンドルの回転操作で前記スプールに釣糸を巻き取る魚釣用両軸受リールにおいて、前記リール本体の反ハンドル側側板を略円形に形成すると共に、その外径Dと左右側板間の内幅Lとの関係をL≦D/2に、そして、L≧20mm、D≦80mmとしたことを特徴とする魚釣用両軸受リール。 【請求項2】 前記ハンドルが取り付けられたハンドル軸に、前記スプールの回転に制動力を付与する制動装置の調節部材を回転可能に設け、前記ハンドルに設けたツマミを保持しながら、前記調節部材を回転操作可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の魚釣用両軸受リール。 【請求項3】 前記反ハンドル側側板の外側面を、突出部のない滑らかな形状に形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣用両軸受リール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールを、リール本体の一方の側板側に設けられたハンドルの回転操作で巻取り回転駆動することで、釣糸をスプールに巻回する魚釣用両軸受リールに関する。 【0002】 【従来の技術】この種の魚釣用リールは、例えば、実開昭56−160478号に開示されているように、スプールに釣糸を平行に巻回するためのレベルワインド装置をスプール前方の側板間に配置したり、或いは、実開昭60−36077号に開示されているように、クラッチ機構の動力伝達状態を継脱する切換部材をスプール後方の側板間に変位可能に設けたものが知られており、このような構成は、仕掛けの放出操作や巻取り操作を頻繁に行なうベイトキャスティング用等として適している。 【0003】ところで、リール全体を握持保持して魚との激しいやり取りを行なうジギングやトローリング、或いは磯釣り等の釣法の場合、リールの取り扱いが激しく、不用意に接触して誤操作したり、他物に当たったり、破損したりする等の不具合が発生し易いことから、例えば、実開昭51−97195号で開示されているような、レベルワインド装置を装備せず、また、クラッチの切換部材もスプール後方側板間に設けていない形式の両軸受リールが一般的に使用されている。 【0004】すなわち、この形式の両軸受リールは、リール本体の側板間におけるスプールの前後及び上方が開放した状態になっており、実釣時では、反ハンドル側の手で反ハンドル側の側板を握持保持しながら、釣糸をその手の指で摘んでスプールに案内誘導したり、スプールに巻回されている釣糸を押圧するサミング操作等が行なわれる。 【0005】そして、この形式の両軸受リールは、従来、糸巻き量とリール全体のバランスを考慮して、側板の外径と、両側板間の内幅は、大体同じ位か、両側板間の内幅の方がやや大きくなるように設計しているのが現状である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記した構成の両軸受リールでは、反ハンドル側側板の外径と比べて両側板間の内幅が広く設定されているため(スプールの幅が広いため)、反ハンドル側の側板を握持保持した状態の手の指を用いて、スプールに釣糸を容易に案内誘導操作できないと共に、釣糸の案内操作に集中すると、逆に握持保持が不十分となって安定しなくなる。また、同様に、釣糸繰り出し時に行なわれるスプールに対するサミング操作も容易に行なえな。 【0007】すなわち、従来の、リール本体の側板間におけるスプールの前後及び上方が開放した形式の両軸受リールでは、ジギング、トローリング、磯釣り等の釣法において重要となる、リールの握持保持と、釣糸のスプールへの案内誘導操作、或いはスプールへのサミング操作を、魚釣操作の中で、連続して支障なく容易に行なうことはできない。 【0008】この発明は、上記した問題点に着目してなされたものであり、その目的は、リール本体の側板間におけるスプールの前後及び上方が開放した形式の両軸受リールにおいて、その握持保持性、及び釣糸操作性に優れた構成を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記した問題を解決するために、本発明に係る魚釣用両軸受リールは、リール本体の側板間に回転自在に支持したスプールの前後及び上方の側板間を開放すると共に、一方の側板に設けたハンドルの回転操作で前記スプールに釣糸を巻き取るよう構成されており、前記リール本体の反ハンドル側側板を略円形に形成すると共に、その外径Dと左右側板間の内幅Lとの関係をL≦D/2に、そして、L≧20mm、D≦80mmとしたことを特徴とする。 【0010】上記した構成の魚釣用両軸受リールは、レベルワインド装置が無いために、釣糸の巻取り時に、釣糸を、反ハンドル側の手の親指と人差し指で摘みながらスプールに案内誘導し、釣糸を均等に巻回させる操作が行なわれる。また、釣糸繰り出し時には、反ハンドル側の手の親指でスプールに巻回されている釣糸に対してサミング操作が行なわれる。 【0011】リール本体の側板が上述した数値範囲となるようにリール本体を構成することで、ジギング、トローリング、磯釣り等、激しい取り扱いをしても、反ハンドル側の側板を握持保持した状態で、上記した釣糸の案内誘導操作、及びサミング操作が行い易くなる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る魚釣用両軸受リールの一実施の形態について、図1〜図3を参照しながら具体的に説明する。なお、これらの図において、図1は、リール本体の断面図(後方から見た図)、図2は、リール本体を反ハンドル側から見た側面図、そして、図3は、リール本体を釣竿Rに装着した使用状態を示す図である。 【0013】図1に示すように、魚釣用両軸受リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、これら左右フレーム2a,2bに所定の空間をもって夫々シール材を介して装着される略円形(本実施の形態では円形)の左右側板3a,3bとを備えている。 【0014】左右フレーム2a,2bは、複数の支柱(特定の支柱はサムレストとしての機能を有していても良い)を介して一体化されており、その下方支柱4には、釣竿のリールシートに装着されるリール脚4aが取り付けられている。 【0015】また、左右フレーム2a,2b(左右側板3a,3b)間には、スプール軸5が軸受6を介して回転可能に支持されており、このスプール軸5には、釣糸が巻回されるスプール5aが取り付けられている。なお、軸受6は、フレーム部分に配設されていても良いし、側板部分に配設されていても良い。 【0016】この構成において、側板2a,2b間(左右フレーム3a,3b間)には、レベルワインド装置や、後述するクラッチ機構の操作部材が配設されておらず、側板間におけるスプール5aの前後及び上方は広く開放した状態となっている。なお、本実施の形態では、図に示すように、側板間におけるスプール5aの前後及び上方部分には、前記した支柱は配設されていないが、この領域において、レベルワインド装置及びクラッチ機構の操作部材が配設されていなければ、そのような支柱が配設されていても良い。 【0017】右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル軸8が配設されており、このハンドル軸8は、右フレーム2bに軸受9を介して回転自在に支持されていると共に、右側板との間に介在された転がり式の一方向クラッチ10a(逆転防止機構)によって、釣糸巻取方向にのみ回転可能となっている。なお、ハンドル軸8の基端には、ラチェット10bが取り付けられており、前記一方向クラッチ10aに大きな負荷が作用して滑りが生じても、ストッパ(図示せず)が係合してハンドル軸8の逆転防止機能を果たすようになっている(第2の逆転防止機構を構成する)。 【0018】ハンドル軸8の端部は、右側板3bから突出しており、その部分にハンドル11が装着されている。この場合、ハンドル11は、先端にハンドルツマミ11aを装着したレバー11bを備えており、このレバー11bの基端部が前記ハンドル軸8に装着され、ツマミ11a部分を握持して回転操作することで、スプール5aは回転するようになっている。 【0019】右フレーム2bと右側板3bとの間には、ハンドル11の回転運動をスプール軸5に伝達する駆動力伝達機構と、この駆動力の伝達を継脱するクラッチ機構と、魚釣時にスプール5aから釣糸が繰り出された際、スプール5aにドラグ力を付与する制動装置が収容されている。 【0020】前記駆動力伝達機構は、ハンドル軸8に回転可能に支持された駆動歯車12とこの駆動歯車12に噛合するピニオン13とを備えている。 【0021】ピニオン13は、前記スプール軸5と一体的に延出し、右側板3bに軸受15を介して回転可能に支持されたピニオン軸5bに設けられており、このピニオン軸5bに沿って軸方向に移動可能となっている。また、ピニオン13の外周には、円周溝13aが形成されており、この円周溝に、以下に述べるクラッチ機構の作動部材が係合して、ピニオン13を軸方向に移動することによって駆動力が継脱されるようになっている。 【0022】すなわち、ピニオン13の端部には、嵌合部が形成されており、ピニオン13が作動部材によってスプール側に移動されて、その嵌合部がスプール軸の端部に形成されている断面非円形の係合部5cに嵌合することで駆動力伝達状態(クラッチON状態)となり、また、ピニオン13が作動部材によって右側板側に移動されて、嵌合部が係合部5cから外れることで駆動力非伝達状態(クラッチOFF状態)となる。 【0023】前記クラッチ機構は、右フレーム2bに沿って摺動可能に配設されたクラッチ作動プレート20と、このクラッチ作動プレートを駆動するようにリール本体から突出した操作レバー(切換操作部材)30とを有している。この切換操作部材30は、その支軸30aが右側板側から右フレームに向けて挿入、支持されており、その先端には、前記クラッチ作動プレート20に形成された長孔20aに挿入される係合ピン30cを具備した作動体30bが回り止め固定されている。 【0024】前記クラッチ作動プレート20は、切換操作部材30の回転操作に伴い、前記ピニオン13の円周溝13aに嵌合した作動部材21を駆動して、ピニオン13を軸方向に移動させる。なお、図1は、ピニオン13がスプール軸の端部に形成されている係合部5cに嵌合したクラッチON状態を示しており、この状態で切換操作部材30を図2の矢印方向に回転操作すると、ピニオン13は、作動部材21によって右側に移動され、スプール軸の端部に形成されている係合部5cから外れてクラッチOFFになる。 【0025】また、上記制動装置は、駆動歯車12に形成された凹所に複数枚の摩擦板50を収容した、いわゆる多板式の制動方式で構成されており、ハンドル軸8の端部に取り付けられた調節部材51を回転操作することで、前記摩擦板に対する押圧力を強弱に加減し、これによって、スプール5aの釣糸繰り出し方向への回転に所望の制動をかけるようになっている。 【0026】上述したように構成される両軸受リールは、リール本体のフレーム2a,2b及び側板3a,3b、並びにハンドル11が、以下のような関係となるように構成されている。 【0027】図2及び図3に示すように、リール本体の反ハンドル側の側板3aの外径をDとし、左右側板間における内幅(左右フレーム間における開口幅)をLとした場合、L≦D/2とし、かつL≧20mm、D≦80mmとなるように構成する。 【0028】このような数値関係となるように、フレーム及び側板を構成することで、反ハンドル側の側板3aを握持保持した状態の手の親指と人差し指で、容易にスプール5aへの釣糸の案内誘導操作が行なえるようになり、また、握持保持した手の保持状態を維持しながら、親指によるサミング操作も無理なく行なえるようになる。 【0029】すなわち、リール本体の取扱いが激しいジギング、トローリング、磯釣り等においても、リール本体の保持の安定化を図りながら、釣糸の巻取り操作時の釣糸案内誘導や釣糸放出時のサミング操作等を確実に実行できるようになり、魚釣操作性が一段と向上する。 【0030】なお、側板3aの外径Dが大きくなり過ぎると、握持保持がし難くなり、かつ左右側板間における内幅Lが小さくなり過ぎると、糸巻量が少なく、サミング操作等が行い難くなることから、上記のように、L≧20mm、D≦80mmとなるように構成する。 【0031】また、上述した構成において、さらに、ハンドル軸8に設けられた調節部材51を、図3に示すように、ハンドル11のツマミ11aを保持した状態で回転操作可能となるような配置関係にしておくことが好ましい。 【0032】このような構成により、巻取り操作を行なう側の手の指で、ハンドルツマミ11aを保持した状態での制動力の調節操作が容易に行なえるので、リール本体を両手で確実に保持しながら、各調節操作(釣糸案内、サミング、制動等)を、容易に、迅速確実に行なえる。 【0033】さらに、上述した構成において、反ハンドル側の側板3aの外側面を、突出部のない滑らかな形状(凹凸のない形状)に形成しておくことが好ましい。この実施の形態では、側板3aの表面は、その中央部分が盛り上がるような曲面形状で形成されている。 【0034】このような外形状にしておくことにより、掌で反ハンドル側側板を違和感無く包み込むように保持できるようになり、握持保持性の向上が更に図れる。 【0035】なお、以上説明した実施の形態では、反ハンドル側の側板は、図2に示すように、円形に形成されていたが、略円形状に形成されている場合は、上述した外径Dは、その最大径の部分で計測して、上記したように構成すれば良い。 【0036】 【発明の効果】本発明によれば、リール本体の側板間におけるスプールの前後及び上方が開放した形式の魚釣用両軸受リールにおいて、リール本体を激しく取り扱う釣法に用いても、その握持保持性、及び釣糸操作性の向上が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002495 【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成13年2月22日(2001.2.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097559 【弁理士】 【氏名又は名称】水野 浩司 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−238414(P2002−238414A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−46835(P2001−46835) |
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