| 【発明の名称】 |
釣り用リールの表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】明上 誠治
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| 【要約】 |
【課題】開閉式の表示装置を有する釣り用リールにおいて、リール内部に汚物等が侵入するのを防止する。
【解決手段】開閉式の水深表示装置4は、リール本体1の上方にリール本体1と一体で設けられた第1部材4aと、第1部材4aに対して開閉自在に設けられた第2部材4bと、第1部材4aと第2部材4bとを揺動自在に連結する連結部材4cとにより構成されている。第1部材4aの前部上方には、第2部材4bを第1部材4aに対して閉じたときに生じる隙間を閉塞するカバー部材90が設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】スプールを回転自在に支持するリール本体に設けられ、仕掛けの水深等の各種の表示を行う釣り用リールの表示装置であって、前記リール本体に設けられた第1部材と、前記第1部材に対して開閉自在に設けられ、各種の表示を行う表示部を有する第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを揺動自在に連結する連結手段と、前記第2部材を前記第1部材に対して閉じたときに生じる隙間を閉塞するカバー部材と、を備えた釣り用リールの表示装置。 【請求項2】前記カバー部材は前記第1部材と前記第2部材との間に移動自在に設けられている、請求項1に記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項3】前記カバー部材は、一側が前記第1部材に揺動自在に取り付けられ、他側が前記第2部材に当接し、前記第2部材方向に付勢されている、請求項1又は2に記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項4】前記カバー部材の揺動軸は前記連結手段の揺動軸と平行である、請求項3に記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項5】前記カバー部材は前記第2部材の開閉に応じて移動する、請求項1から4のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項6】前記カバー部材は前記第1部材の前部上方に設けられている、請求項1から5のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。 【請求項7】前記第1部材は前記リール本体と一体で設けられている、請求項1から6のいずれかに記載の釣り用リールの表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置、特に、リール本体に設けられ仕掛けの水深等を表示する釣り用リールの表示装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、釣り用リールは、リール本体と、リール本体に装着されたスプールと、スプールを回転させるハンドルと、リール本体の上面に装着され、水深表示用の表示部を有する表示装置とを備えている。表示部は、たとえば液晶ディスプレイであり、棚位置や現在の仕掛けの水深等を表示することができる。 【0003】この種の表示装置では、リール本体に設けられた第1部材と、第1部材に対して開閉自在に設けられ各種の情報を表示する表示部を有する第2部材と、第1部材と第2部材とをヒンジ等により揺動自在に連結する連結手段とを備えたものが、たとえば実開平2−36976号公報に開示されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の表示装置では、第1部材と第2部材とはヒンジにより揺動自在に連結されている。この表示装置において、特に、第2部材が180度以上揺動する場合には、第2部材を開いたとき第2部材が第1部材に接触しないように第1部材と第2部材との間に空間を生成する必要がある。このため、第2部材を第1部材に対して閉じたとき、第1部材と第2部材との間の空間が隙間として表出し、この隙間に塵埃や釣り餌等の汚物がリール内部に侵入するおそれがある。 【0005】本発明の課題は、開閉式の表示装置を有する釣り用リールにおいて、リール内部に汚物等が侵入するのを防止することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】発明1に係る釣り用リールの表示装置は、スプールを回転自在に支持するリール本体に設けられ仕掛けの水深等の各種の表示を行う釣り用リールの表示装置であって、リール本体に設けられた第1部材と、第1部材に対して開閉自在に設けられ各種の表示を行う表示部を有する第2部材と、第1部材と第2部材とを揺動自在に連結する連結手段と、第2部材を第1部材に対して閉じたときに生じる隙間を閉塞するカバー部材とを備えている。 【0007】この表示装置では、第2部材を第1部材に対して閉じたときに生じる隙間を閉塞するカバー部材が設けられているので、リール内部に汚物等が侵入するのを防ぐことができる。 【0008】発明2に係る表示装置は、発明1の表示装置において、カバー部材は第1部材と第2部材との間に移動自在に設けられている。この場合、たとえばカバー部材を揺動させたりスライドさせたりして隙間を閉塞させることができる。 【0009】発明3に係る表示装置は、発明1又は2の表示装置において、カバー部材は、一側が第1部材に揺動自在に取り付けられ、他側が第2部材に当接し、第2部材方向に付勢されている。この場合、カバー部材は第2部材方向に付勢されているので、常に隙間を閉塞することができる。 【0010】発明4に係る表示装置は、発明3の表示装置において、カバー部材の揺動軸は連結手段の揺動軸と平行である。この場合、第2部材とカバー部材との揺動方向が同一であるので、構造が簡素になる。 【0011】発明5に係る表示装置は、発明1から4のいずれかの表示装置において、カバー部材は第2部材の開閉に応じて移動する。この場合、たとえば第2部材を第1部材に対して閉じたとき、カバー部材が自動的に移動して隙間を閉塞させることができる。 【0012】発明6に係る表示装置は、発明1から5のいずれかの表示装置において、カバー部材は第1部材の前部上方に設けられている。この場合、たとえば連結手段が第1部材の前部上方に設けられており、第2部材を第1部材に対して閉じたときに隙間が前部上方に生成されるので、カバー部材により、この隙間を閉塞することができる。 【0013】発明7に係る表示装置は、発明1から6のいずれかの表示装置において、第1部材はリール本体と一体で設けられている。この場合、たとえば第1部材としてリール本体と別体のケースをさらに設けなくてもよいので、部品点数の増加を抑えることができる。 【0014】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を採用した釣り用リールは、図1に示すように、モータ駆動によりスプール回転を行う電動リールであって、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用のハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3と、リール本体1の上方に設けられた開閉式の水深表示装置4とを主に備えている。 【0015】リール本体1は、左右1対の側板7a、7bとそれらを連結する複数の連結部材8とからなるフレーム7と、フレーム7の左右を覆う左右の側カバー9a、9bとを有している。ハンドル2側の側カバー9bには、ハンドル2の回転軸が回転自在に支持されている。リール本体1後方に配置された連結部材8の側カバー9a側後部には、外部電源接続用のコネクタ19が先端に取り付けられたリールコード18が延出されている。 【0016】リール本体1の内部には、図1に示すように、ハンドル2に連結されたスプール10が回転自在に支持されている。スプール10の内部には、スプール10を糸巻き上げ方向に回転駆動するモータ12が配置されている。また、リール本体1のハンドル2側側面には図示しないクラッチ機構を操作するためのクラッチレバー11が配置されている。リール本体1のハンドル2側側面のクラッチレバー11の前方には、モータ12をオン、オフするためのモータスイッチ50と、モータ12の回転速度を変更する速度変更レバー60とが設けられている。 【0017】水深表示装置4は、リール本体1の上方にリール本体1と一体で設けられた第1部材4aと、第1部材4aに対して開閉自在に設けられた第2部材4bと、第1部材4aと第2部材4bとを揺動自在に連結する連結部材4cとにより構成されている。また、第1部材4aの前部上方には、第2部材4bを第1部材4aに対して閉じたときに生じる隙間を閉塞するカバー部材90(図1、図3〜図5参照)が設けられている。 【0018】第1部材4aは、図1〜図5に示すように、リール本体1の両側部上方にリール本体1と一体成形されている。第1部材4aの内部に収納空間を有しており、この収納空間には、いずれも図示しないが、モータ12をPWM駆動するPWM駆動回路や、スプールセンサ等の各種の電気部品が収納されている。また、第1部材4aの前端部は連結部材4cを取り付けるために一部が上方に突出した形状となっている。第1部材4aの上面は、両側部とも同一高さの平坦面になっており、連結部材4c取り付け用の突出部分から後方に向かって斜め下方に傾斜している。 【0019】第2部材4bは、第1部材4aに対して開閉自在に取り付けられている。第2部材4bの取り付け部分は第1部材4aの突出部分に合致する形状になっている。第1部材4a及び第2部材4bの取り付け部分には連結部材4cが装着されている。 【0020】第2部材4bは、第1部材4aと対向する面に配置された表示部5と、表示部5の近傍に配置され複数のスイッチからなるスイッチ操作部6とを有している。第2部材4bの内部には、いずれも図示しないが、表示部5の表示制御及びモータ12の駆動制御を行うマイクロコンピュータ等のリール制御部や、ブザー等の各種の電気部品が収納されている。 【0021】連結部材4cは、図2〜図4に示すように、揺動軸芯Xを有する金属製のシャフトであり、第1部材4aに対して回転不能に、かつ第2部材4bに対して揺動可能に取り付けられている。また、連結部材4cは、ねじりばね等による図示しない位置決め機構を備えており、第2部材4bの開閉位置を段階的に決めることができる。なお、第2部材4bの揺動角は0度以上180度以下であり、第2部材4bが完全に開くまで揺動させることができる。 【0022】表示部5は、第2部材4bに設けられ第1部材4aと対向する面に配置されたドットマトリックス方式の液晶ディスプレイであり、外側に透明樹脂製の図示しないレンズカバーを有している。表示部5は、図6に拡大して示すように、仕掛けの水深や棚位置を水面からと底からとの2つの基準で表示するためのものであり、中央に配置された4桁の水深表示領域と、その下方に配置された3桁の底水深表示領域と、水深表示領域の右側に配置された変速段数表示領域とを有している。なお、表示部5は、ドットマトリックス方式の液晶ディスプレイであるので、たとえば各種設定のためのメニュー画面や、現在のテンション等を切り替えて表示させることができる。 【0023】スイッチ操作部6は、図1及び図6に示すように、表示部5の下側の連結部材4cの揺動軸芯X近傍に左右に並べて配置されたメニュースイッチMNと、モードスイッチMDと、底メモスイッチSMとを有している。 【0024】メニュースイッチMNは各種のメニューを設定するためのスイッチである。モードスイッチMDは各種のモードを設定するためのスイッチであり、たとえばモータ12の回転制御としてテンション一定モードとスピード一定モードとが切り替えられる。底メモスイッチSMは、仕掛けが底に到達したときに押されるスイッチであり、そのときの水深が底として設定される。 【0025】モータスイッチ50は、速度変更レバー60近傍に設けられ、後述する速度変更レバー60の揺動軸芯Yに沿って下方向への押圧操作(移動操作)を行うことによって、モータ12のオン、オフを行っている。 【0026】速度変更レバー60は、揺動軸芯Yを基準として前後方向に揺動自在に設けられ、前方の増速位置に揺動させるとモータ12が増速し、後方の減速位置に揺動させるとモータ12が減速する。速度変更レバー60は、増速位置及び減速位置のいずれかに位置していても、常に中立位置に付勢されている。 【0027】カバー部材90は、図1、図3〜図5に示すように、第1部材4aの前部上方に設けられ、揺動軸芯Zを基準として第1部材4aと第2部材4bとの間に移動自在に設けられている。カバー部材90の揺動軸芯Zは連結手段4cの揺動軸芯Xと平行である。カバー部材90は、下側が第1部材4aに揺動自在に取り付けられ、上側が第2部材4bに当接し、第2部材4b方向に付勢されている。カバー部材90は第2部材4bの開閉に応じて下方向及び上方向に移動する。このため、図4に示すように、第2部材4bを第1部材4aに対して開いたとき、カバー部材90が第2部材4bにより下方向に押されて第1部材4aの内部にスライドして収納される。また、図5に示すように、第2部材4bを第1部材4aに対して閉じたとき、カバー部材90が付勢力により自動的に上方向に移動して隙間を閉塞させることができる。 【0028】この水深表示装置4では、第2部材4bを第1部材4aに対して閉じたときに生じる隙間を閉塞するカバー部材90が設けられているので、リール内部に汚物等が侵入するのを防ぐことができる。 【0029】〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、釣り用リールとして電動リールを例にあげて説明したがこれに限定されるものではなく、開閉式の水深表示装置4を有する手巻きリールにも本発明を適用できる。 【0030】(b) 前記実施形態では、カバー部材90は、第2部材4bの開閉に応じて移動していたが、単独に移動自在な構成にしてもよい。また、図7に示すように、第2部材4bを第1部材4aに対して開いたとき、カバー部材90も前方に揺動する構成にしてもよい。 【0031】(c) 前記実施形態では、第1部材4aは、リール本体1と一体で設けられていたが、別体で設けてもよい。 【0032】 【発明の効果】本発明によれば、開閉式の表示装置を有する釣り用リールにおいて、第2部材を第1部材に対して閉じたときに生じる隙間を閉塞するカバー部材が設けられているので、リール内部に汚物等が侵入するのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成13年2月13日(2001.2.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−238411(P2002−238411A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−35732(P2001−35732) |
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