| 【発明の名称】 |
釣 竿 |
| 【発明者】 |
【氏名】明上 誠治
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| 【要約】 |
【課題】コルク材の特性を損なうことが殆ど無く、しかも、手から滑り落ちにくい釣竿を提供する。
【解決手段】本発明にかかる釣竿は、竿管にグリップ部が設けられ、該グリップ部の少なくとも表面にコルク材が備えられてなる釣竿であって、前記コルク材表面には、該コルク材よりも滑りにくい素材からなる滑り止め部材が点在するように設けられてなることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 竿管(1)にグリップ部(2、3)が設けられ、該グリップ部(2、3)の少なくとも表面にコルク材(7)が備えられてなる釣竿であって、前記コルク材(7)表面には、該コルク材(7)よりも滑りにくい素材からなる滑り止め部材(10)が点在するように設けられてなることを特徴とする釣竿。 【請求項2】 前記滑り止め部材(10)は、前記コルク材(7)の表面よりも突出するように設けられている請求項1記載の釣竿。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿に関し、詳しくは、グリップ部の少なくとも表面にコルク材が備えられてなる釣竿に関する。 【0002】 【従来の技術】コルク材は、適度なフィット感、柔らかさ、汗の吸湿性、更には、冷えすぎたり熱くなりすぎたりし難いという優れた恒温性を備えていることから、釣竿のグリップ部として理想的な素材とされており、従来、釣竿のグリップ部の表面材として度々使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コルク材は、把持する手に対する滑り防止効果の点で、ゴム材や比較的軟質な合成樹脂材等に劣るという欠点を有している。特に、釣竿は、船上、水辺等のように、濡れ易い環境で使用されることが多いことから、上述の如く、グリップ部の表面材としてコルク材が備えられた釣竿は、濡れた場合等において非常に滑り易くなり、使用している最中に、海や川等に落とすといった事態も予測される。 【0004】これに対して、滑り止め効果に優れたゴム材等でコルク材の表面をコーティングすることも考えられるが、ゴム材でコーティングした場合には、コルク材の特性であるフィット感、吸湿性、恒温性等が阻害されることになる。 【0005】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたもので、コルク材の特性を損なうことが殆ど無く、しかも、手から滑り落ちにくい釣竿を提供することを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、本発明にかかる釣竿は、竿管にグリップ部が設けられ、該グリップ部の少なくとも表面にコルク材が備えられてなる釣竿であって、前記コルク材表面には、該コルク材よりも滑りにくい素材からなる滑り止め部材が点在するように設けられてなることを特徴とする。 【0007】斯かる構成からなる釣竿においては、滑り止め部材が設けられてなるので、グリップ部を把持した際、手から釣竿が滑り落ちる虞が少ないものとなる。しかも、滑り止め部材は、点在するように設けられてなるので、樹脂等で表面全面をコーティングした場合のように、コルク材の優れた特性が損なわれるといった虞も殆ど無い。 【0008】尚、本発明において、滑り止め部材とは、手に対してコルク材よりも滑りにくい素材(一般に、手に対する摩擦係数が、コルク材よりも大きい素材)からなるもので、該素材としては、例えば、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム等のゴム類の他、エチレン酢酸ビニル共重合体等の比較的軟質な(低弾性の)合成樹脂等を挙げることができる。 【0009】本発明においては、前記滑り止め部材が、前記コルク材の表面よりも突出するように設けられているものが好ましい。斯かる構成を採用することにより、滑り止め部材が突出する部分が、グリップ部を把持する手に引っ掛かり易く、把持した手からより滑り落ちにくい釣竿となる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に付いて、図面を参照しつつ説明する。 【0011】本実施形態の釣竿は、竿管1の竿尻側にグリップ部2、3が設けられて構成されている。詳しくは、図1に示すように、竿尻端部に設けられた後グリップ部3と、該後グリップ部3の竿先側に、リールシート部4を介して設けられた前グリップ部2とを備えて構成されている。 【0012】前記前グリップ部2及び後グリップ部3は、それぞれ円筒形状に形成されたコルク材7が、竿管1に外嵌されて構成されてなり、各グリップ部2、3の表面にコルク材7が露出してなる。このコルク材7は、予め表面が研磨されて平滑に構成されている。 【0013】前記前グリップ部2及び後グリップ部3を構成するコルク材7には、複数の任意の部位に点在するように、複数の滑り止め部材10が設けられている。 【0014】詳しくは、図2に示すように、前記滑り止め部材10は、コルク材7の表面側において露出し且つ僅かにコルク材7の表面より突出するように、しかも、隣接する滑り止め部材10と略等間隔を隔てて点在するように設けられている。この滑り止め部材10は、コルク材7よりも低弾性で非常に滑りにくく、スチレンブタジエンゴムを主成分とする素材から構成されている。また、この滑り止め部材10には、該滑り止め部材10から突出し且つコルク材7よりも剛性の高い合成樹脂又は金属等から構成された支持部材11が連結されており、該支持部材11がコルク材7の内部に打ち込まれることにより、前記滑り止め部材10は、コルク材7の表面で維持されている。 【0015】この支持部材11には、打ち込まれた状態からの脱抜を防止すべく、脱抜防止ストッパー部11aが備えられてなる。 【0016】前記滑り止め部材10と支持部材11との連結は、例えば、接着剤を介して接着したり、互いに熱溶着したり、又、支持部材11の一端部(打ち込まれる側と反対側の端部)に溶融状態の滑り止め部材10を塗布することにより成されている。 【0017】本実施形態の釣竿は、以上のように構成されてなるため、以下の利点を有するものである。即ち、本実施形態においては、コルク材7に打ち込まれた支持部材11に滑り止め部材10が連結されてなり、該支持部材11にストッパー部11aが備えられてなるので、滑り止め部材10がコルク材7から脱離し難いものとなる。 【0018】尚、本実施形態の釣竿は、上記の如く構成されてなったが、本発明の釣竿は、上記構成に限定されず、適宜設計変更可能である。即ち、上記実施形態においては、コルク材7表面の任意の部位に支持部材11が打ち込まれたが、点在するコルク材7表面の天然穴5(自然環境下でコルクに形成された穴)にのみ打ち込まれてなる場合であっても本発明の意図する範囲内である。斯かる場合には、支持部材11を簡便に打ち込むことができ、製造が比較的簡便なものとなると共に、天然穴5が表面上減少又は無くなることから、外観も良好なものとなる。 【0019】また、本実施形態において、前記滑り止め部材10は、コルク材7の表面から突出するように設けられたが、本発明においては、例えば、図4に示すように、コルク材7の表面と略面一となるように設ける場合(面一状態で滑り止め部材10が表面に露出している場合)であっても良い。斯かる場合には、滑り止め部材10が突出していないため違和感なくグリップ部2,3を把持することができると共に、グリップ部2,3を把持しつつ、滑り止め部材10に手を直接当接させることができ、滑り止め部材10が設けられていない場合に比べて、グリップ部2、3と手との滑りが防止され、把持した釣竿を滑り落とす虞が低減されるという利点を有する。斯かる場合には、滑り止め部材10は、コルク材7よりも剛性の高い素材からなるものが好ましい。このように構成することで、魚と格闘する場合等、グリップ部2,3を強く握った場合に、コルク材7が圧縮されて、滑り止め部材10が突出することとなるため、要時に滑り止め効果がより一層優れたものとなると共に、通常は、違和感無くグリップ部2,3を握ることができるという利点を有する。 【0020】尚、滑り止め部材10をコルク材7の表面に略面一に設ける方法としては、例えば、表面が研磨されず、表面が粗いコルク材7の表面に、滑り止め部材10を埋設した後、コルク材7と同時に滑り止め部材10を研磨して、コルク材7の表面と滑り止め部材10とを略面一とする方法を採用することができる。 【0021】また、本実施形態においては、コルク材7よりも剛性の高い支持部材11が備えられたが、本発明においては、同一素材からなり且つ一体的に成形された支持部材11を備える場合であっても良い。係る支持部材11は、軟質であるが故、コルク材7に打ち込むことが困難であるような場合には、例えば、図3、図4に示すように、予め穴の設けられたコルク材7を使用し、該穴に支持部材部材11を嵌入する構成とすることもできる。 【0022】その他、予め設けられた穴や天然の穴に、種々の方法で表面が露出するように滑り止め部材10が埋め込まれてなるものであっても良い。この滑り止め部材10を穴(天然穴5を含む)へ埋め込む方法としては、予め穴の中に接着剤を流し込んでおき、次いで、小片状に破砕された滑り止め部材10を圧縮して穴内に押し込んだり、又、未加硫で溶融状態のゴムを予め穴内に流し込んでおき、流し込んだ後に、穴内のゴムに加硫して硬化させたり、さらに、接着剤に粉末状のゴムを混合しておき、該接着剤を穴内に流し込んで硬化させる方法等を採用することもできる。 【0023】また、前記滑り止め部材10には、予め抗菌剤又は防虫剤が混合されてなり、抗菌剤又は防虫剤を含有するものであってもよい。 【0024】ここで使用される抗菌剤としては、銀イオンをシリカ・アルミナ担体に担持させたもの、銀イオンをゼオライト担体に担持させたもの(例えば、商品名「バクテキラ」、鐘紡(株)製)又は銀イオンをジリコニウム担体に担持させたもの(商品名「ノバロン」、東亜合成(株)製)や亜鉛系無機抗菌剤等の無機抗菌剤を挙げることができる。また、無機抗菌剤に代えて、例えば、わさび抽出物、孟宗竹抽出物、キトサン等の天然物抗菌剤、有機窒素イオウハロゲン系化合物等の有機化合物系抗菌剤、パラオキシ安息香酸エステル類等の食品添加物系抗菌剤等の抗菌剤を使用することもできる。又、防虫剤としては、樟脳、ナフタレン等の防虫剤を使用することもできる。 【0025】このように、滑り止め部材10が抗菌剤又は防虫剤を含有することにより、コルク材7を清潔に保つことができるという利点を有する。 【0026】また、本実施形態において、グリップ部2、3は、円筒状に形成されたコルク材7が竿管1に外嵌されて構成されたが、本発明において、コルク材7は、少なくとも表面に備えられていれば良く、例えば、竿管1に円筒形に成形された合成樹脂材が外嵌され、該合成樹脂材の表面にシート状のコルク材7が貼着されてグリップ部2、3が構成されてなる場合であっても本発明の意図する範囲内である。 【0027】 【発明の効果】以上のように、本発明にかかる釣竿は、コルク材の特性を損なうことが殆ど無く、グリップ部を把持した手から滑り落ちにくいという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成13年2月22日(2001.2.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074332 【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 昇 (外5名)
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| 【公開番号】 |
特開2002−238407(P2002−238407A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月27日(2002.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2001−46802(P2001−46802) |
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