| 【発明の名称】 |
鮭等の蓄養生簀用メッシユパネル |
| 【発明者】 |
【氏名】阿部 孜
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】河川等に設置される鮭等の蓄養生簀用網状体に於いて、硬質素材から成る所要長さのパィプ等棒状材を所定間隔で多段かつ水平状態に並列し、棒状材の中間部の任意の位置に縦補強桟、ならびに、各棒状材の両端には、それぞれ、T字状継手等を所定長さのパィプ等連結用棒状材を介して、上下に連設することに依って、横長の空隙部を有した格子状に構成したことを特徴とする鮭等の蓄養生簀用メッシュパネル。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、主として河川等に設置する鮭等の蓄養生簀用メッシュパネルに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、秋季に河川等を遡上する鮭等を遮断して、魚止め施設所謂ウライの下流側に鮭等を一時的に滞留させてから、鮭等を捕獲する方法が採られる方法が一般的に行われているが、捕獲時期が若干早い場合には、これ等捕獲された完熟迄に若干至らない雌雄の鮭等の親魚は、主として河川等の所定位置に設置された縦長の空隙部を有する格子状のメッシュパネル、また、極く稀には合成繊維網等で形成された生簀等の蓄養施設、つまり、蓄養生簀施設に一時的に収容され、生殖巣が完全に成熟する迄保護される手法が行われている。 【0003】 【発明が解決しょうとする課題】上記の様に捕獲され、河川等に設置された蓄養生簀内に一定期間収容された成熟間近い雌雄の鮭等の親魚は、本能の赴く侭、自分自体が孵化したであらう河川等底、特に、湧水の沸いてくる箇所を求めて、上流方向に遡上しょうとして、主として、蓄養生簀を形成するメッシュパネルの所定間隔に並列状態で直立し配列されたパィプ等棒状材間の縦長の空隙部所謂メッシュの箇所を狙って、激しく、かつ、執拗に鼻先を突込み、棒状材を左右に押し広げようとするから、上流の高さ数mの滝上迄ジャンプし、上昇するだけの体力を残存している鮭等の親魚は、鼻先等の魚体を損傷せしめるだけでなく、特に、メッシュパネルの場合にあっては、パネルを構成する棒状材の空隙部つまりメッシュの幅を拡張変形させ、ついには、パネルを構成する棒状材を破損せしめて、収容した鮭等の親魚の逸脱を招くことになるものであった。従来、この様な破損防止の対策として、曲げ強度の高いより太い棒状材等の採用、または、棒状材の間隔を狭くする等の対策を講じている。しかしながら、降雨等に依り、河川等の水嵩が増え、落葉のみならず、折枝等の流失が多発した場合には、上記、破損防止の対策は、河川等の流れに対する遮蔽率を高めることになるから、したがって、それ等浮遊障害物が、蓄養生簀つまり生簀を形成するパネルの直立状態で所定間隔で配列された棒状材に、次ぎ次ぎと、さらに絡み付くことになるから、流水抵抗が大きくなる。それ故、河川等の水嵩が増える場合は、往々にして、蓄養生簀そのものが破損防止対策と鮭等親魚の脱出防止対策とが相矛盾することなるものであり、最悪時には、蓄養生簀の流失事故が発生する大事故になることになるものである。さらには、上記の様な破損防止の対策を講じることは、パネルの自重を大幅に増加させることにもなるから、蓄養生簀の設置,回収作業等に大きな悪影響を齎すことになるものである。浮遊物の除去の為、自動除去装置の設置の可能であるが、経費おょび撤収に問題があり、その設置は事実上不可能であった。本発明鮭等の蓄養生簀用メッシュパネルは、上記、従来の構造上の欠点、すなわち、縦長の空隙部所謂メッシュに起因する修理おょび交換等の労力を省力化して、鮭等親魚の蓄養作業の安全性と能率性を確保する為の手段を提供しょうとするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記、従来、蓄養生簀本体を形成するパネルは、直立状態で配列された棒状材間の空間は、厳密には縦長の空隙部(メッシュ)であることから、この空隙部(メッシュ)の形状が、略縦長の楕円形の鮭等の魚体形と著しく近似しており、鮭等の鼻先が突込み易くなるものである。したがって、空隙部(メッシュ)えの鮭等の鼻先の突込み頻度が激しくなるから、直立並列状態で配列された棒状材は左右に押し広げられてしまうことになる。特に、河川に於いて使用する場合は、メッシュパネルを構成する棒状材の間の空隙部(メッシュ)が縦長であるため、河川面から所謂スクリーンの様に、直立状態で突出する棒状材の数が断然多くなるから、降雨等に依り、河川等の水嵩が増えると、強く流れる流水に依って、浮遊する落葉,折枝等の浮遊障害物が、棒状材間の空隙部(メッシュ)内に侵入しょうとするから、棒状材に絡み付くことが多くなり、したがって、バネルで形成された蓄養生簀本体に掛かる河川水の負荷が頗る大きくなって、蓄養生簀本体が著しく、破損し易い危険性があった。上記理由から、本発明鮭等の蓄養生簀用メッシュパネルは、パィプ等棒状材を所定間隔で多段かつ水平状態に並列する様に、配設することに依って、横長の空隙部(メッシュ)を有する格子状に構成しょうとするにある。 【0005】 【作用】本発明鮭等の蓄養生簀用メッシュパネルは、上記の如き、横長の空隙部(メッシュ)を有する格子状に一体化した構造でもあるから、パネルもしくは複数のパネルを組み合せた、所定の形状例えば箱型等囲網として使用することで、収容した鮭等の親魚の擦れ発生に依る魚体損傷を略完全に防止するにとどまらず、孵化用として必要な産卵用魚卵を保有している鮭等の親魚の確保を確実に行えると共に、落葉,折枝等の浮遊障害物等の引掛かり、おょび、絡み等に起因する鮭等の蓄養生簀の破損防止をも合理的に防護し得る効果を有する。 【0006】 【実施例】本発明を図示の実施例に依り説明する。本発明蓄養施設用メッシュパネルAは、河川等の急流から外れた比較的2m〜3m程度の深さの水域、また、河川等の付近の陸地に予め造成された鮭蓄養,孵化施設等建屋の内部、または、外部にメッシュパネルA、もしくは、稀にはメッシュパネルAを所要数連結固定し、組合わせて使用されることもあるが、パネルAの大きさは、立地条件並びに作業性から、縦横寸法(一例としてH:W=1〜2m:1〜1.5m程度)の大きさで構成されるものである。本発明の一実施例として、図1おょび図3に示す様に、パネルAの構造は、主として、プラスチックスパィプの如き、筒形の硬質素材から成る所定長さの棒状材1を所定間隔で多段かつ水平状態に並列し、棒状材1の中間部の任意の位置に、それぞれ、縦補強桟3を強固に添設すると共に、各棒状材の両端1aは、それぞれ、T字状継手2等の下方差口2c内に嵌入させてから、前記、T字状継手2等の左右差口2a,2bと隣接させた右左差口2b,2a内に、それぞれ、所定長さのプラスチックスパィプ等筒状の連結用棒状材4を嵌入し、接着剤7等で強固に固定することで上下方向に連続的に連結される。したがって、T字状継手2,2等同士が、左右の位置が┠状おょび┨状に向かい合う状態で、それぞれ合体される。つまり、左右差口2a,2bと隣接する右左差口2b,2a内とが上下方向に連続状態に繋がることになる。T字状継手2等の連結する所要数は、パネルAの縦寸法に依って決まる。また、パネルAは、主として、棒状材1の中間部に配設される縦補強桟3の間隔が棒状材1の間隔に較べて、数倍程度の幅広に配設されるから、横長の空隙部(メッシュ)5を有する格子状に一体化されることになる。上記の如く、本発明メッシュパネルAは、プラスチックスパィプ等棒状材1、おょび、T字状継手2等部材が、接着剤7等で強固に固定されて構成されているから、陸上於いては、軽量かつ丈夫さらには取扱い易く、また、水中での蓄養生簀用として使用の場合は、図2の如く、パネルAを水中の所定の位置、つまり、パネル受け柱材8等の側面に設けられた縦溝8a,8bに差込むことで、パネル単Aを構成する各部材が、縦補強桟3を除き、図3に示す様に、主として、筒形の中空部6を有する部材から成るから、河川等水の水圧に依って、最下端で左右端に位置するT字状継手2’のそれぞれ左右差口2a’,2b’両口から、各部材内部に連続的に形成された中空部6内に順次侵水し、完全に充鎮することになる。使用中の場合、蓄養生簀を形成するパネルAは、その自重に中空部6内に浸水した河川等水の重量がプラスされるので、水中の使用にあっては、安定性,耐久性が保持することが可能になる。上記せる如く、本発明の蓄養生簀本体を形成するパネルAは、棒状材1を所定間隔で多段かつ水平状態に並列した構造であるから、従来の直立状態で配列された棒状材の縦長の空隙部(メッシュ)のパネルに較べ、棒状材1間の空間が、逆に横長の空隙部(メッシュ)5であることから、この空隙部(メッシュ)5の形状が所謂横長の角メッシュとなって、断面が略縦長の楕円形の鮭等の魚体形と全く逆の体形となる。したがって、本発明のパネルAは、鮭等の魚体形と逆の体形であることから、物理的に鮭等の鼻先が突込みが甚だ至難となるのである。したがって、空隙部(メッシュ)5えの鮭等の鼻先の突込み頻度が激少するから、多段並列状態で配列された棒状材1は左右に押し広げられてしまうことは皆無となる。さらに、メッシュパネルAを構成する棒状材1の間の空隙部(メッシュ)5が横長であることは、河川面から直立状態で突出する縦補強桟3は幾本かに過ぎず、また、河川等水面付近の位置に存在する水平状態の棒状材1の数も1〜2本程度のため、河川水の上層付近を強く流れる河川水に依って、浮遊する落葉,折枝等の浮遊障害物が、河川面付近の棒状材1、縦補強桟3間の大きな横長の空隙部(メッシュ)5に侵入しても、棒状材1や縦補強桟3に絡み付くことが、著しく少なくなるから、バネルAで形成された蓄養生簀本体に掛かる河川等水の負荷が極く少なくなって、蓄養生簀本体が破損する危険性が解消されることになるものである。また、河川等に於いて、使用される本考案鮭等の蓄養生簀用メッシュパネルAは、河川等水底に設定された区画内に所定間隔で打ち込まれた杭と杭(図示せず)間で、それぞれ、パネルA、もしくは、パネルAを所要数の連結したパネルAの両側部を構成する左右T字状継手2,の部分を縄等で固定し、横長の空隙部(メッシュ)5を有する格子状に一体化した所定形状の例えば箱型等の鮭等の蓄養生簀本体が形成されることになる。さらに、河川等の付近に造成された鮭蓄養,孵化施設等建屋の内部または外部に設けられる場合にあっては、予め所定の区画規模で掘り込まれ、底基盤がコンクリートを打設等することに依って、造成された蓄養生簀本体空間部とする所定位置に、所定間隔で直立状態で設置されたパネル受け柱材8、すなわち、断面がH形のコンクリート,型鋼等の素材から成るパネル受け柱材8に設けられたの縦溝8a,8b内に、順次、パネルAもしくは複数のパネルAを横方向に適宜数強固に固定連結した状態のパネルAの両側部となる左右T字状継手2,の部分を差込むことで完了することになるものである。鮭等の蓄養期間が終了し、蓄養生簀の回収作業の場合にあっては、蓄養生簀用メッシュパネルAをそれぞれパネル受け柱材8等から抜き取り、容易に引楊げることで、メッシュパネルAを構成する各部材の中空部6内に充鎮している河川等水は、最上下の左右端のT字状継手2’の左右差口2a’,2b’の何れもが、常時開口状態にあるので、最上の左右端のT字状継手2’の左右差口2a’,2b’からの空気圧に依って、パネルAを構成する部材の中空部6内の充鎮した水は下方に押出され、最下の左右端のT字状継手2’の左右差口2a’,2b’から、自然に排出されることになる。したがって、回収作業はメッシュパネルAの重量が自重のみ、つまり、軽量となるので、容易かつ合理的に為し得る効果を有することになる。縦補強桟3の長さは、最上下端のT字状継手2’の左右差口2a’、もしくは、2b’の高さの位置程度、さらには、上下端3aの形状は、河川等底に設けられる溝等に容易に挿入可能な先細であることが好ましく、メッシュパネルAを上下に拘らず使用することが可能となる。 【0007】 【発明の効果】本発明に係る蓄養生簀用メッシユパネルは、上記の如く、構造が甚だシンプルであるが、横長の空隙部(メッシュ)を有する格子状に一体化、ならびに、パネルを形成する主たる各部材が、筒形の部材で構成され、また、上下に拘らず使用することが可能であるので、軽量化が図られると共に、水中で使用の場合、各部材内の河川等水の重量もプラスされるので適度の重量を有することになり、さらに、回収作業等の場合にあっては、必然的に、各部材内の中空部に侵入した河川等水が自動的に排出されて、パネル自体は軽量化される。また、浮遊障害物等に起因する破損事故等も防止することが可能となるから、鮭等の親魚の蓄養効果ならびに安全性に優れ、孵化用魚卵の確保のための作業を確実、かつ、合理的に為し得るものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594199692 【氏名又は名称】有限会社エイビアコーポレーション
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| 【出願日】 |
平成13年1月29日(2001.1.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2002−223663(P2002−223663A) |
| 【公開日】 |
平成14年8月13日(2002.8.13) |
| 【出願番号】 |
特願2001−62655(P2001−62655) |
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