| 【発明の名称】 |
イカ釣具 |
| 【発明者】 |
【氏名】海陸 はま子
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| 【要約】 |
【課題】従来のアオリイカ釣具では、餌に食いついても逃げられる確率が高かったので、捕らえる確率の高い釣具を提供しようとする。
【解決手段】一側に道糸10を通すためのガイドリング2c・4aと錘3を設け、他側に複数の針7・8を設けたイカ釣具1であって、前記ガイドリング2c・4aを道糸10方向に二カ所設け、二つのガイドリングを連結する主杆2上に錘3を摺動可能に配置し、該錘の位置を調整可能とし、前記主杆2端部に配置した連結部14より先端に針7・8を取り付ける針取付杆5・6を4本以上の偶数本突出した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一側に道糸を通すためのガイドリングと錘を設け、他側に複数の針を設けたイカ釣具であって、前記ガイドリングを道糸方向に二カ所設け、二つのガイドリングを連結する主杆上に錘を摺動可能に配置し、該錘の位置を調整可能としたことを特徴とするイカ釣具。 【請求項2】 一側の主杆に道糸を通すためのガイドリングと錘を設け、他側に複数の針を設けたイカ釣具であって、前記主杆端部に配置した連結部より延設して先端に針を取り付ける針取付杆を4本以上の偶数本突出したことを特徴とするイカ釣具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、イカを釣るための釣具に関し、主にアオリイカを釣るための釣具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、イカ類の中でも最も美味しいイカとされるアオリイカを釣るために、野猿と呼ばれる釣具が多数公知となっている。例えば、実開平7−1759号や特開平2000−342140号等の技術である。これらを用いたアオリイカの釣は、アオリイカの食性を利用しており、道糸に釣具の環を通して、道糸の先端に取り付けた鉤に生餌となるアジを付けて泳がせる。アオリイカは餌を捕まえ動きを封じた上で自分の住処まで引き込んで食べる習性があるため、餌に食いついた時に糸が引かれるがそのまま引かせて、しばらく(2〜3分)待ち、餌を食べているときを狙って釣具を道糸に沿って沈降させる。この釣具が餌のところまで至ると、アオリイカは後方へ逃げようとするが、釣具に取り付けた針にアオリイカが引っ掛かり釣り上げることができるのである。 【0003】このような釣具において、前者の技術(実開平7−1759)の場合は、図7に示すように、杆状の本体の一端にガイド環と錘を設け、該ガイド環に道糸10を通し、本体の他端には針を設け釣具1’を構成している。後者の技術(特開平2000−342140)の場合、棒環の一側に前ガイド杆と後ガイド杆を設けてそれぞれの先端螺旋環を設けて道糸を通すようにし、或いは、前ガイド環にヒンジを設けて、二股の分枝杆を設け、他側に逆さ針を設ける構成としている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記のように構成した釣具によりアオリイカを釣り上げる場合、前者の技術では、釣具が餌に当たった時点で、アオリイカが後上方へ逃げると、取り逃がしてしまう。後者の技術の場合、針を設けている杆が一本または3本であるため、逃げる方向が多く、釣り上げる確率が低い。また、棒杆に梶板を取り付けてけて、釣具が沈降するときに梶板が抵抗となって棒杆が広がるようにしているが、釣具が餌に到達したときに、錘と自重で閉じる時に、梶板が逆に抵抗となって閉じる速度を遅くし、逃げる時間を与えることになっていた。また、二股側が上方に位置するために重心が上方に位置し安定性が悪く、二股を下方に設けると、上方に一本の杆が配置されるようになって、杆が道糸に絡んでしまうという不具合があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。 【0006】即ち、請求項1においては、一側に道糸を通すためのガイドリングと錘を設け、他側に複数の針を設けたイカ釣具であって、前記ガイドリングを道糸方向に二カ所設け、二つのガイドリングを連結する主杆上に錘を摺動可能に配置し、該錘の位置を調整可能としたものである。 【0007】請求項2においては、一側の主杆に道糸を通すためのガイドリングと錘を設け、他側に複数の針を設けたイカ釣具であって、前記主杆端部に配置した連結部より延設して先端に針を取り付ける針取付杆を4本以上の偶数本突出したものである。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の解決すべき課題及び手段は以上の如くであり、次に添付の図面に示した本発明の一実施例を説明する。図1は本発明の釣具の平面図、図2は同じく側面図、図3は同じく斜視図、図4は錘部分の断面図、図5は図2に於けるX−X矢視断面図、図6は釣具を沈降させて捕獲する状態を示す図である。 【0009】本発明の釣具1は、道糸10に通して滑り落としてアオリイカ12を引っかけるようにして釣り上げるためのものであり、該釣具1は主杆2と錘3とガイド杆4と下針取付杆5・5と上針取付杆6・6と針7・8等から構成されている。 【0010】前記主杆2は垂直部2aと水平部2bにより側面視L字状に構成されて、垂直部2aをガイド杆としてその上端を螺旋状に形成してガイドリング2cが構成され、道糸10をガイドリング2cに沿わせて巻くだけで、環内に予め通すことなく環内に道糸10を挿入できるようにしている。 【0011】前記水平部2b上には鉛等の金属で構成した錘3が摺動可能に取り付けられており、図4に示すように、錘3は中心部に挿通孔3aを貫通し、該貫通孔3a内に合成樹脂やゴム等の弾性体で構成したチューブ13を挿入して、更に該チューブ13の中空部に水平部2bを挿入し、この状態で錘3の一部をカシメて、錘3が水平部2b上を摺動可能、かつ、任意の位置で保持固定できるようにしている。こうして錘3の位置を調整できるようにしている。但し、錘3が水平部2b上の任意の位置で保持固定できる構成であれば限定するものではなく、錘3の貫通孔3aに水平部2bの直径よりも若干小さな孔を有するチューブを挿入固定することで、チューブと水平部間の摩擦で任意位置に固定できるようにすることもできる。また、ネジ等で固定するように構成することもできる。 【0012】前記水平部2bの端部は連結部14として、一側に水平部2bとガイド杆4の基部固定し、連結部14の他側は下針取付杆5・5と、上針取付杆6・6が放射状に略均等となるように後方(主杆2側を前方とする)へ延出して、各基部が固定されている。前記ガイド杆4は前記垂直部2aと略平行に上方に立設され、該ガイド杆4の先端(上端)を螺旋状に形成してガイドリング4aが形成され、該ガイドリング4aは前記ガイドリング2cと同様に道糸10を通せるようにしている。そして、該ガイドリング4aの上端の高さは前記ガイドリング2cよりも低くなるように構成している。また、錘3をガイド杆4側に摺動して固定した位置において、ガイド杆4の基部が略重心位置となるようにしている。 【0013】前記下針取付杆5・5は側面視において前記水平部2bの延長上に配置され、該下針取付杆5・5の先端にはそれぞれ針7・7が取り付けられ、その取付位置はガイドリング2c・4aを通した延長上に略位置するように構成している。そして、下針取付杆5・5は平面図視において「く」字状に構成して、先端側に平行部5a・5aを設け、平面視で水平部2aと略平行となり、略左右対称となるように構成している。前記針7は二股で正面視V字状に配置して先端は上方を向くように配置し、先端にかえり(あご)7aを形成して外れ難くしている。但し、針7は一つでも三つ以上設けることも可能である。 【0014】前記上針取付杆6・6は側面視及び平面視において略「く」字状に折り曲げて形成し、前記連結部14より斜め上方に立ち上げ、斜め上方に延出している。該上針取付杆6・6の先端にはそれぞれ針8・8が固定され、先端は下方を向くように配置し、先端にかえり(あご)8aを形成して外れ難くしている。但し、針8は一つの上針取付杆6に対して二つ以上設けることも可能である。そして、上針取付杆6・6は下針取付杆5・5よりも短く構成して、針8・8が側面視において下針取付杆5・5の略中途部上方に位置するように構成している。これは下側を重くして、道糸10を中心に釣具1が回転せず、安定した姿勢で道糸10を滑り落ちるようし、また、下針取付杆5・5と上針取付杆6・6で囲む空間15内にアオリイカを入り易くするためである。 【0015】また、下針取付杆5・5と上針取付杆6・6の先端部での位置関係は、図5に示すように、略台形の頂点に位置するように配置され、下針取付杆5・5と上針取付杆6・6で囲む空間15内に道糸10が通るようにしている。但し、前記下針取付杆5・5と上針取付杆6・6は針金等の金属でできており、折り曲げて変形させることにより、広がり角度や突出方向、空間15の広さ等を任意に変更できるものである。また、形状記憶合金で構成することによって、折り曲げて収納し、元の状態に戻すときには所定の温度の熱を加えることによって設定した形状に戻すように構成することもできる。 【0016】前記空間15内において、道糸10が通る位置(高さ)は、前記錘3を摺動させて位置を変えることにより、変更することができる。つまり、図2に示すように、ガイドリング2c・4aに道糸10を通して、釣具1を滑り落とす場合、釣具1の重量によって道糸10はガイドリング4aの部分で角度α折れ曲がった状態となる。この角度αは、道糸10に同じテンションがかかっている状態で、錘3を連結部側14に位置させたときはガイド杆4側に錘3が支えられるので最も大きな角度(高い位置)となる。また、錘3を垂直部2a側に位置させたときは垂直部2a側に錘3が支えられるため最も小さな角度(低い位置)となる。このようにして、アオリイカの大きさや道糸10の角度や引きの強さ等を考慮して錘3の位置を変更することによって、アオリイカを捕らえる確率を向上することができるのである。 【0017】なお、下針取付杆5・5と上針取付杆6・6の数は四本以上の偶数本で八本以下がが好ましい。つまり、三本や五本等の奇数本では安定性を考慮すると、上側の左右中央に頂点となる位置に杆が位置して道糸10に引っ掛かり易くなる。また、10本以上となっても杆と杆の間隔が狭くなり道糸10に引っ掛かり易くなるのである。 【0018】以上のように構成した釣具1によりアオリイカを釣る場合、図6に示すように、道糸10の先端に鉤16を取り付けて、該鉤16に生き餌11となるアジを取り付けて泳がせる。この生き餌11を捕らえたアオリイカ12は生き餌のアジを拘束して住処まで引き込む。この引き込みによってアオリイカ12が餌に食いついたことを感じ、道糸10に釣具1を取り付ける。つまり、ガイドリング2c・4aに道糸10を通し、錘3の位置を調節する。 【0019】そしてしばらく経ってから釣具1を放して道糸10に沿って沈降させる。このとき、ガイドリング2c・4aと道糸10との間の摩擦によって早過ぎず遅過ぎず適当な速さで滑り落ちる。そして、生き餌11まで落下すると、釣具1の空間15内に生き餌11とアオリイカ12が位置し、アオリイカ12が後方へ逃げようとしても針7・8に引っ掛かり、道糸10を引き上げることによってアオリイカ12を釣り上げることができるのである。 【0020】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成したことにより、次のような効果が得られる。即ち、請求項1に示す如く、一側に道糸を通すためのガイドリングと錘を設け、他側に複数の針を設けたイカ釣具であって、前記ガイドリングを道糸方向に二カ所設け、二つのガイドリングを連結する主杆上に錘を摺動可能に配置し、該錘の位置を調整可能としたので、錘の位置を調整することによって、ガイドリングで折れ曲がる道糸の角度を調節できるようになり、折れ曲がった道糸を複数の針の略中央に位置させることによって、餌に食いついたアオリイカを捕らえ易くなる。また、道糸はアオリイカが引く方向によって角度が変わり、折れ曲がり角度も異なってくるが、錘の位置を移動してその角度に合わせて折れ曲がり角度を変更できる。また、アオリイカの大きさや引きの強さ等に合わせて折れ曲がり角度を変更することもでき、捕らえる確率を更に向上することができるのである。 【0021】また、請求項2に示す如く、一側の主杆に道糸を通すためのガイドリングと錘を設け、他側に複数の針を設けたイカ釣具であって、前記主杆端部に配置した連結部より延設して先端に針を取り付ける針取付杆を4本以上の偶数本突出したので、針取付杆を対称に配置することで道糸と針取付杆が引っ掛かることがなくなりスムースに釣具を餌の位置まで安定した姿勢で滑り落とすことができる。また、複数の針取付杆で構成する空間内アオリイカを位置させることで針に引っ掛かり易く逃げにくくなり、捕獲確率を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500375590 【氏名又は名称】海陸 はま子
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| 【出願日】 |
平成13年1月16日(2001.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080621 【弁理士】 【氏名又は名称】矢野 寿一郎
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| 【公開番号】 |
特開2002−209487(P2002−209487A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−7226(P2001−7226) |
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