| 【発明の名称】 |
釣り用スピニングリールの逆回転防止装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】鄭 大 鉉
|
| 【要約】 |
【課題】ハンドルの回転抵抗を極小化させ、ハンドルの逆回転を効果的に防止することができる釣り用スピニングリールの逆回転防止装置を提供する。
【解決手段】底面が開口されたハウジング20と、凹部と傾斜面がひきつづいて形成された外輪30と、外輪の内周面に挿入されるローラ40と、ハウジングの開口された底面に挿入,結合される下部カバー60と、ローラを支持した状態で外輪の内周面に挿入されるローラ支持体が軸孔の周辺に沿って一定の間隔で形成され、一側には調整レバーが形成されたローラホルダー50とからなり、ローラホルダーのローラ支持体はスリーブの逆回転方向と向かい合う側に形成された磁性体部とスリーブの正回転方向と向かい合う側に形成された非磁性体部とで分れて形成され、ローラ支持体の間に挿入されるローラは非磁性体部と所定の間隙で離隔されるように磁性体部に付着されて支持される構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 底面が開口された胴体の内側には差し込み突部(23)と収納部(24)が形成され、胴体の底部の一側にはレバー突出孔(26)とレバーアーム(22)が形成され、胴体の外側には締結部(21)と軸孔部(25)が形成されたハウジング(20)と、前記ハウジング(20)の差し込み突部(23)に挟まれる胴体に凹部(31)と傾斜面(32)がひきつづき形成された外輪(30)と、前記外輪(30)の内周面に挿入されて、当該外輪(30)の傾斜面(32)とスリーブ(11)の外周面との間で楔式に打込まれるようになるローラ(40)と、前記ハウジング(20)の開口された底面に挿入されて結合される下部カバー(60)と、前記ローラ(40)を支持した状態で外輪(30)の内周面に挿入されるローラ支持体(51)が軸孔(50a)の周辺に沿って一定の間隔で形成され、一側に調整レバー(52)が形成されたローラホルダー(50)とからなる釣り用スピニングリールの逆回転防止装置であって、前記ローラホルダー(50)のローラ支持体(51)は、スリーブの逆回転方向と向かい合う側に形成された磁性体部(51a)とスリーブの正回転方向と向かい合う側に形成された非磁性体部(51b)に分れて形成され、前記ローラ支持体51の間に挿入されるローラ(40)は、非磁性体部(51b)と所定の間隙で離隔されるように磁性体部(51a)に取り付けられ支持されることを特徴とする釣り用スピニングリールの逆回転防止装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は釣り用リールに設置されてハンドルの両方向または一方向回転を選択的に操作できるようにする釣り用スピニングリールの逆回転防止装置に関するものであり、より詳細には、ハンドルの逆方向回転時、外輪の傾斜面に楔式で打込まれるローラを、磁性を有するローラ支持体の一側に付着されて支持されるようにして、ローラ支持体の他側はローラと間隙をおいて離隔される非磁性体で形成することにより、ハンドルの回転抵抗を極小化させると同時にハンドルの逆回転を効果的に防止する釣り用スピニングリールの逆回転防止装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、釣り用スピニングリールには、逆回転レバーの作動により、ハンドルの両方向回転と一方向回転のいずれかの操作を選択できる逆回転防止装置が、リール本体とローターとの間の主軸上に設置されている。釣り針にえさを差し込んだり、えさを差し込んだ釣り針を遠距離に投てきするために釣り糸の長さを適切に調整する必要がある場合には、スプールに釣り糸が巻かれる方向(以下“正方向”という)と、スプールから釣り糸が解かれる方向(以下“逆方向”という)にハンドルを同時に操作できるようにするとともに、投てきした後にはハンドルを正方向にのみ回転可能なようにする。これにより、釣り糸に適切な張り(Tension)をもたせ、魚の当たりを、より正確に感知することができるようにしている。また、針に食いついた魚によって釣り糸がスプールから解かれていかないようにして、魚を確実に釣りあげることができるようになっている。 【0003】前記のように、ハンドルの両方向または一方向回転のいずれかを選択的に操作できるようにするための逆回転防止装置として、従来においては、本出願人が先に韓国にて出願した釣り用リールの逆回転防止装置(韓国実用新案登録番号20−0153576)がある。この逆回転防止装置は、図1,図2に符合7として図示しているように、ニードルローラ5dが弾性支持体5cによって支持されるニードルローラ収容部5bが円筒形状の内輪5aの円周面上に一定の間隔をおいて形成された内輪体5と、前記内輪体5が挿入される円筒形状の胴体6a内部にニードルローラ5dが内接する凹部6e及び傾斜面6fが形成されるとともに、胴体の下側には環状突出部6cによる係止溝6bが形成された逆転防止体6とから構成される。 【0004】前記のような構成の従来における逆回転防止装置の作用を、図3(a)及び図3(b)を参照して詳細に説明する。 【0005】まず、逆転防止体6の係止溝6bに係止具12が係止されていないオフ(OFF)状態においては、図示しないハンドルを正方向または逆方向に回転させると、主軸10に挿入されたスリーブ11が図面上で右回転または左回転するようになる。この場合、スリーブ11の右回転時には内輪体5がスリーブ11と共に右回転して内輪体5のニードルローラ5dが逆転防止体6の凹部6eにかかるようになることにより、内輪体5と逆転防止体6がスリーブ11と共に右回転する。また、スリーブ11の左回転時には、内輪体5がスリーブ11と共に左回転して内輪体5のニードルローラ5dがスリーブ11の外周面と逆転防止体6の傾斜面6fとの間で楔式で打込まれるようになり、内輪体5と逆転防止体6がスリーブ11と共に左回転し、ハンドルの両方向回転が可能になる。 【0006】前記状態で、逆転防止体6の係止溝6bに係止具12がかかったオン(ON)状態であると、図示しないハンドルを正方向に回転させる場合には、図3(a)に図示されているようにスリーブ11が図面上において右回転し、内輪体5がスリーブ11と共に右回転して内輪体5のニードルローラ5dが逆転防止体6の凹部6eにかかるようになる。この場合、逆転防止体6自体は係止溝6bに係止具12が係止されているために回転が不可能な状態であるが、ニードルローラ5dは、逆転防止体6の凹部6eにおいて充分な空間を確保した状態で弾性支持体5cによって支持されることから、スリーブ11の右回転により、それぞれのニードルローラ5dが凹部6eの余裕空間側に押されてハンドルの正方向回転が可能になる。 【0007】しかし、逆回転防止装置のオン(ON)状態において図示しないハンドルを逆方向に回転させた場合には、図3(b)に図示されているように、内輪体5がスリーブ11と共に左回転し、これにより、内輪体5のニードルローラ5dがスリーブ11の外周面と逆転防止体6の傾斜面6fとの間で楔式に打込まれる状態となって、逆転防止体6自体の回転が不可能になるとともに、スリーブ11の回転空間も確保されなくなることから、スリーブ11の左回転、言い換えればハンドルの逆方向回転が不可能になる。 【0008】しかし、前記のような従来の釣り用スピニングリールの逆回転防止装置は、逆回転防止装置の主な構成要素であるニードルローラ5dが板スプリングのような弾性支持体5cによって支持される構成であるために、弾性支持体5cの弾性力が低下する場合には、弾性支持体5cがニードルローラ5dをスリーブ11の外周面と逆転防止体6の傾斜面6fとの間で円滑に押すことができなくなると同時に、スリーブ11の外周面と逆転防止体6の傾斜面6fとの間でニードルローラ5dが楔式で打込まれる前にスリーブ11の回転によってニードルローラ5d自体が自転する現象が発生する。したがって、逆回転防止装置を作動させたオン(ON)状態でもハンドルが逆回転可能なようになり、ニードルローラ5dが逆転防止体6の凹部6eに位置する場合には弾性支持体5cの弾性力低下によってニードルローラ5dがニードルローラ収容部5bから凹部6e側に離脱してハンドルの回転時に、がた(短絡)が発生する等、ハンドルの円滑な作動に支障をきたす問題点があった。 【0009】以上のように、逆回転防止装置の作動がニードルローラ5dを支持する弾性支持体5cの弾性力によって大きく左右されるために、逆回転防止装置の全体的な使用寿命が弾性支持体5cの使用寿命によって左右されることになる。すなわち、弾性支持体5cが内輪体5に正確に結合されないか、ニードルローラ5dが弾性支持体5cによってニードルローラ収容部5bの正確な位置に固定されなかった場合には、逆回転防止装置の作動時に故障が頻繁に発生し、逆回転防止装置の製造過程でも不良品が多量に発生する問題点があった。 【0010】また、逆回転防止装置のオフ(OFF )状態でハンドルを両方向に回転させる場合には、ハンドルの回転によって内輪体5と逆転防止体6までスリーブ11と共に回転するようになることから、ハンドルの回転時に回転抵抗が発生するようになる。また、前記した逆転防止体6の環状突出部6cは、その突出部上面が比較的広いギア歯の形状で形成されているために、逆回転防止装置をオン(ON)状態で操作しても、逆転防止体6の係止溝6bに係止具12が直ちに係止されずに、環状突出部6cの突出部上面に位置する確率が大きくなる。このような場合には実質的に逆回転防止装置が作動するまでにある程度の逆回転が発生する回転ギャップが生じるようになる。 【0011】前記回転ギャップが発生すると、釣り糸のテンションを一定に維持できなくなって魚の当たりを正確に感知することが難しくなることから、逆回転防止装置をオン(ON)状態で操作した後にもハンドルを少しずつ回転させて、係止具12が逆転防止体6の係止溝6cに正確に係合するような操作を行なう必要がある問題点があった。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような従来の問題点を解決するために創案されたものであり、ハンドルの逆方向回転時に外輪の傾斜面に楔式で打込まれるようになるローラを磁性を有するローラ支持体の一側で支持されるようにし、ローラ支持体の他側はローラと間隙をおいて離隔される非磁性体で形成することにより、スリーブの回転方向によってローラ支持体の間でローラが容易に流動できるようにしてハンドルの回転抵抗を極小化させると同時に、ハンドルの逆回転時にはローラが外輪の傾斜面とスリーブの外周面との間に迅速に位置するようにして、ハンドルの逆回転を効果的に防止することができる釣り用スピニングリールの逆回転防止装置の提供を目的としている。 【0013】 【課題を解決するための手段】前記の技術的課題を達成するための本発明による釣り用スピニングリールの逆回転防止装置は、底面が開口された胴体の内側には差し込み突部と収納部が形成され、胴体の底部一側にはレバー突出孔とレバーアームが形成され、胴体の外側には締結部と軸孔部が形成されたハウジングと、前記ハウジングの差し込み突部に挟まれる胴体に凹部と傾斜面がひきつづいて(連続して)形成された外輪と、前記外輪の内周面に挿入されて外輪の傾斜面とスリーブの外周面との間で楔式で打込まれるようになるローラと、前記ハウジングの開口された底面に挿入されて結合される下部カバーと、前記ローラを支持した状態で外輪の内周面に挿入されるローラ支持部が軸孔の周辺に沿って一定の間隔で形成され、一側には調整レバーが形成されたローラホルダーとからなる釣り用スピニングリールの逆回転防止装置であって、前記ローラホルダーのローラ支持体は、スリーブの逆回転方向と向かい合う側に形成された磁性体部とスリーブの正回転方向と向かい合う側に形成された非磁性体部に分れて形成され、前記ローラ支持体の間に挿入されるローラは、非磁性体部と所定の間隙で離隔されるように磁性体部に付着されて支持されることを特徴とする。 【0014】以上のような本発明の目的と構成上の特徴及び作用効果は、次に参照する本発明の好適な実施例における以下の説明から明確になるであろう。 【0015】 【発明の実施の形慈】前記の実施の形態を添付図面を参照して詳細に説明する。 【0016】図4は本発明にかかる釣り用スピニングリールの逆回転防止装置を示す分解斜視図、図5は本発明による釣り用スピニングリールの逆回転防止装置に使用されるローラホルダーを示す平面図、図6(a)及び図6(b)は本発明による釣り用スピニングリールの逆回転防止装置の作動状態を示す平面図である。図面中の未説明符号21aは締結孔、50a及び60aは軸孔を示している。 【0017】本発明による釣り用スピニングリールの逆回転防止装置の全体的な構成は、図4に図示されているように、ケースの役割をするハウジング20と、ハウジング20の底部に挿入される下部カバー60と、ハウジング20の内周面に結合される外輪30と、ローラ40を介在させた状態で外輪30の内周面に挿入されるローラ支持体51が形成されたローラホルダー50とからなる。 【0018】前記ハウジング20は、底面が開口された胴体の内側に外輪30が挟まれる差し込み突部23とローラホルダー50が位置する収納部24が形成され、また、胴体の底部の一側には、ローラホルダー50の突出する調整レバー52が一定の角度で回転できるようにレバー突出孔26とレバーアーム22が形成され、さらに胴体の外周面には、締結孔21aを通じてハウジング20をリール本体の前方面に結合できるように締結部21が放射状に、この実施の形態においては3箇所に形成されている。また、胴体の上面中央には、主軸10が貫通する軸孔部25が形成されている。 【0019】前記外輪30は、ハウジング20の差し込み突部23に挟まれるように輪形状の胴体に差し込み面33が形成され、胴体の全体にわたりローラ40とローラ支持体51が内接する凹部31と傾斜面32が形成されている。 【0020】前記ローラホルダー50は、円板形状の胴体中央にスリーブ11と主軸10が挿入される軸孔50aが形成され、また、前記外輪30の内周面に挿入されるローラ支持体51が軸孔50aの周辺に沿って一定の間隔で形成されており、胴体の一側にはハウジング20のレバー突出孔26に突出する調整レバー52が形成されている。 【0021】さらに、前記ローラホルダー50のローラ支持体51は、図5に図示されているように、スリーブ11の逆回転方向と向かい合う側に磁性体が着磁されて形成された磁性体部51aと、スリーブ11との正回転方向と向かい合う側に形成された非磁性体部51bに分れて形成されている。そして、前記ローラ支持体51の間に挿入されて外輪30の内周面とスリーブ11の外周面に接触する前記ローラ40は、非磁性体部51bと所定の間隙で離隔するように磁性体部51aに付着して支持される。この場合、それぞれのローラ支持体51は、ローラ40を容易に挿入することができるように両側面が円弧状に湾曲して形成されている。 【0022】前記下部カバー60は、ハウジング20の開口された底部に挿入されてハウジング20と一体に結合される円板形状の胴体を有しており、当該胴体の中央にはスリーブ11と主軸10が挿入される軸孔60aが形成され、さらに、ローラホルダー50を下側で支持できるように、胴体の外周面が上部に切曲されて形成されている。 【0023】前記のような構成からなる本発明による逆回転防止装置の組み立て及び作用関係を添付した図面を参照して詳細に説明する。 【0024】まず、前記ハウジング20の差し込み突部23に外輪30の差し込み面33を合せて挟み込む。次いで、ローラホルダー50のローラ支持体51の間にローラ40を挿入し、磁性体部51aの磁力によってローラ40が支持されるようにして、ローラ40とローラ支持体51が外輪30の内周面に挿入されると同時に調整レバー52がハウジング20のレバー突出孔26を通じて突出するようにローラホルダー50をハウジング20の収納部24に位置させ、ハウジング20の開口された底面を通じて下部カバー60を結合することにより、本発明にかかる逆回転防止装置の組み立てが完了する。 【0025】そして、前記組み立てられた逆回転防止装置を、図6(a)及び図6(b)に示したように、主軸10にスリーブ11を介在させた状態でリール本体の前方面に挿入した後、ハウジング20に形成された締結部21の締結孔21aを通じてリール本体の前方面に螺合する。次に、ローラホルダー50の調整レバー52とハウジング20のレバーアーム22との間にスプリング70を介在させ、図示しない逆回転レバーの切り換え操作により、調整レバー52が所定角度(ローラとローラ支持体との個数によって変えることができる)で回転することができるようにすることにより、本発明にかかる逆回転防止装置の設置が完了する。 【0026】前記のように組み立て及び設置された逆回転防止装置の調整レバー52が、図6(a)に図示したように、逆回転レバー(図示せず)の切り換え操作によって押し具80により図面上右側方向に押されるオフ(OFF)状態であると、ローラ支持体51の間で磁力によって支持されているローラ40が外輪30の凹部31に位置する。この場合にはスリーブ11の外周面と外輪30の凹部31との間でローラ40が充分な空間を確保した状態でスリーブ11と外接するようになる。 【0027】前記オフ(OFF )状態において、図示しないハンドルを正方向または逆方向に回転させると、ハンドルの回転によって主軸10が挿入されたスリーブ11が図面上右回転または左回転する。この場合、ハウジング20はリール本体の前方面に螺合されて固定され、外輪30はハウジング20の差し込み突部23に挟まれて国定され、ローラホルダー50は押し具80によって固定された状態であるために、前記ハンドルの回転によって主軸10が挿入されたスリーブ11のみが回転する。そして、このスリーブ11の回転によってローラ40が外輪30の凹部31側空間に容易に押されることから、スリーブ11の回転がローラ40によって全く支障を受けないことから、ハンドルの両方向回転が可能な状態となる。 【0028】前記状態で、図示しない逆回転レバーの切り換え操作により、ローラホルダー50の調整レバー52がスプリング70の弾性力によって図面上所定角度で左回転すると、調整レバー52がローラホルダー50と一体に形成されていることから、ローラホルダー50自体が図面上左回転する。これにより、ローラホルダー50のローラ支持体51だけでなく、それぞれのローラ支持体51の間で支持されるローラ40もローラホルダー50と共に左回転し、図6(b)に図示されているように、ローラ40が外輪30の傾斜面32上に位置するオン(ON)状態となる。 【0029】前記のようなオン(ON)状態において、図示しないハンドルを正方向に回転させると、ハンドルの回転によって主軸10が挿入されたスリーブ11が図面上右回転するが、ハウジング20は、リール本体の前方面に螺合されて固定され、外輪30は、ハウジング20の差し込み突部23に挟まれて固定され、ローラホルダー50はスプリング70の弾性力によって固定された状態であるために、前記ハンドルの回転によって主軸10が挿入されたスリーブ11のみが右回転する。 【0030】前記のようにスリーブ11が右回転すると、スリーブ11に外接するローラ40が外輪30の傾斜面32で凹部31側に押されるが、ローラ40はローラ支持体51の非磁性体部51bと間隙をおいて磁性体部51aで支持されているためにスリーブ11の右回転によってローラ40が外輪30の傾斜面32で凹部31側に非常に容易に押されるようになることから、スリーブ11が回転可能な余裕空間が発生することから、スリーブ11の右回転、言い換えればハンドルの正方向回転が可能になる。 【0031】しかし、前記のようなオン(ON)状態において図示しないハンドルを逆方向に回転させようとすると、当該ハンドルの回転によって主軸10が挿入されたスリーブ11が図面上において左回転する。この場合には、ローラ40が磁力によって磁性体部51a側に付着されると同時にスリーブ11の外周面と外輪30の傾斜面32との間で楔式で打込まれるようになってスリーブ11の回転空間が確保されなくなることから、スリーブ11の左回転、言い換えればハンドルの逆方向回転が不可能になる。 【0032】前記のようにローラホルダー50のローラ支持体51がスリーブ11の逆回転方向と向かい合う側に形成された磁性体部51aとスリーブ11の正回転方向と向かい合う側に形成された非磁性体部51bに分れて形成され、また、前記ローラ支持体51の間に挿入されて逆回転防止装置のオン(ON)、オフ(OFF)作動に主な役割を行うローラ40は、非磁性体部51bと所定の間隙で離隔されるように磁性体部51aで磁力によって支持される。これにより、逆回転防止装置がオン(ON)状態でハンドルを正方向に回転させる場合には、スリーブ11の回転によってローラ40が、非磁性体部51bと、形成されている間隙で容易に回転可能となり、ハンドルの回転時に発生する抵抗が極小化される。逆に、ハンドルを逆方向に回転させる場合には、ハンドルの回転方向が変わると同時にローラ40が磁力によって磁性体部51a側に迅速に移動,復帰して、スリーブ11の外周面と外輪30の傾斜面32との間に打込まれるようになるためにハンドルの逆回転を効果的に防止することができるようになる。 【0033】したがって、従来のような前記回転ギャップが全く発生しなくなり、これにより、釣り糸のテンションを常に一定に維持することができ、従来のような、逆回転防止装置をオン(ON)状態で操作させた後に、実質的な逆回転を防止するためにハンドルを少しずつ回転させなければならない煩わしい操作をする必要がなくなる。 【0034】また、逆回転防止装置のオフ(OFF )状態でハンドルを両方向に回転させる場合にはスリーブ11の回転によってローラ40が非磁性体部51bと形成された間隙を通じて外輪30の凹部31側の空間に容易に押されるようになり、ハンドルの回転時に発生する抵抗が極小化される。また、ハンドルの停止時には、ローラ40が、磁力によって磁性体部51a側に迅速に復帰して常に一定の位置で支持されるために、従来のような、ローラ40がローラ支持体51から離脱してハンドルの回転時に、がた(短絡)が発生するような逆回転防止装置の故障が発生しなくなる。 【0035】さらに、逆回転防止装置の主な構成要素であるローラ40が磁性体部51aの磁力によって支持される構成であるために、この部分においては、全体的な使用寿命がほとんど半永久的となり、また、ローラ40がローラ支持体51の間で常に一定の位置に固定されるために、逆回転防止装置の組み立て過程でローラ40の位置外れによる不良品がほとんど発生しなくなる利点がある。 【0036】以上のように本発明を実施例に基づいて詳細に説明したが、本発明は前記実施例によって限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離れることなく本発明を修正または変更できるであろう。 【0037】 【発明の効果】前記説明のように本発明による釣り用スピニングリールの逆回転防止装置は、ハンドルの逆方向回転時に外輪の傾斜面に楔式に打込まれるようなローラを、磁性を有するローラ支持体の一側で支持するようにし、ローラ支持体の他側はローラと間隙をおいて離隔される非磁性体で形成することにより、逆回転防止装置のオン(ON)状態では、ハンドルの正方向回転時に発生する抵抗を極小化させることができる効果がある。また、ハンドルの逆方向回転時には、ハンドルの回転方向が変わる時点でローラが磁力によって外輪とスリーブとの間に楔式に迅速に打込まれるようになることから、ハンドルの逆回転を迅速かつ効果的に防止することができるようになる。 【0038】さらに、逆回転防止装置のオフ(OFF )状態でハンドルを両方向に回転させる場合に発生する回転抵抗も極小化させることができる効果があり、この場合には、ハンドルの停止時において、ローラが磁力によって磁性体部側に迅速に復帰して常に一定の位置で支持されるために、ハンドルの回転時にがたが生じるような従来の逆回転防止装置に発生しがちな故障を防ぐことができ、全体的な装置寿命を延長することができる等のすぐれた効果を奏する。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】501056784 【氏名又は名称】株式会社金洋レポーツ
|
| 【出願日】 |
平成13年2月8日(2001.2.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093399 【弁理士】 【氏名又は名称】瀬谷 徹 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開2002−209485(P2002−209485A) |
| 【公開日】 |
平成14年7月30日(2002.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2001−32944(P2001−32944) |
|