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【発明の名称】 釣り具用部品
【発明者】 【氏名】太田 征記

【要約】 【課題】釣り用具に付設する模様等の装飾層が剥がれ難く、隙間をなくすことで耐久性の向上と外観を向上したこと。

【解決手段】釣竿の元竿1の先端1a内周には硬質ゴム等で形成された上栓からなる部品本体2の小径部2aが着脱可能に嵌合されている。上栓からなる部品本体2の上面2bには金属、セラミック、硬質合成樹脂の銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上にエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4が形成されている。銘板からなる装飾層3の外形は円形状や略三角形状等に形成されて上面に模様、文字等が描かれている。保護層4はポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されている。部品本体2の上面2bの装飾層3の外側を境界部αとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】釣竿等に装着される釣り具用部品であって、部品本体に形成する装飾層と、前記装飾層と部品本体の少なくとも境界部に透明又は半透明の保護層を形成したことを特徴とする釣り具用部品。
【請求項2】部品本体に凹部を形成し、該凹部に装飾層を設けたことを特徴とする請求項1記載の釣り具用部品。
【請求項3】前記凹部は部品本体から突出した周壁部により形成されることを特徴とする請求項2記載の釣り具用部品。
【請求項4】前記保護層は凸面状に形成されたことを特徴とする請求項1乃至3記載の釣り具用部品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿等に装着される釣り具用部品の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣竿等に装着される釣り具用部品には例えば特開平11−187786号公報のように、クッション性と透明性を備えた緩衝層と装飾模様等が付与された装飾層と栓本体面に接着するための接着剤層とよりなる独立部材を竿尻栓に付設する構成がある。この例では接着剤により独立部材を栓本体面に載せて貼着する構成であるため、栓本体面と独立部材との隙間から剥がれ易く、耐久性がない。また、独立部材とほぼ同じ大きさの凹部を形成し、その凹部に独立部材をはめ込み接着面が隠れて簡単に剥がれない構成もあるが、独立部材と凹部側壁との隙間に海水や水等の浸透や、接着不良、経時的な接着面の劣化等により剥がれる虞がある。凹部と独立部材の寸法交差等による間隙が生じ易く、外観上好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題点は、クッション性と透明性を備えた緩衝層と装飾模様等が付与された装飾層と栓本体面に接着するための接着剤層とよりなる独立部材を竿尻栓に付設する構成では、接着剤により独立部材を栓本体面に載せて貼着する構成であるため、栓本体面と独立部材との隙間から剥がれ易く、耐久性がない。また、独立部材とほぼ同じ大きさの凹部を形成し、その凹部に独立部材をはめ込み接着面が隠れて簡単に剥がれない構成もあるが、独立部材と凹部側壁との隙間に海水や水等の浸透や、接着不良、経時的な接着面の劣化等により剥がれる虞がある。凹部と独立部材の寸法交差等による間隙が生じ易く、外観上好ましくない。
【0004】本発明の目的は前記欠点に鑑み、釣り用具に付設する模様等の装飾層が剥がれ難く、隙間をなくすことで耐久性の向上と外観を向上した釣り具用部品を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1に係わる本発明は、釣竿等に装着される釣り具用部品であって、部品本体に形成する装飾層と、前記装飾層と部品本体の少なくとも境界部に透明又は半透明の保護層を形成したことを要旨とするものである。請求項2に係わる本発明は、部品本体に凹部を形成し、該凹部に装飾層を設けたことを要旨とするものである。請求項3に係わる本発明は、前記凹部は部品本体から突出した周壁部により形成されることを要旨とするものである。請求項4に係わる本発明は、前記保護層は凸面状に形成されたことを要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】請求項1の本発明により、境界部α、βに保護層4を形成したので、装飾層3が剥がれ難く、隙間無く付設することができるから、耐久性を向上し、外観の良好な釣り具用部品となる。請求項2の本発明により、装飾層3が剥がれ難く、保護層4を厚くできるため、装飾層3を傷つけ難い。請求項3の本発明により、保護層4′形成を部品本体2の周壁部2dで突状に形成できるので、装飾層3の輪郭と部品本体2の輪郭が明確に視認出来て装飾層3が目立ち、外観が向上する。請求項4の本発明により、保護層4はレンズ効果により、装飾層3の模様、文字等が拡大され、装飾層3が目立ち、外観が向上する。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に基づき説明すると、図1から図3は第1実施例で、図1は上栓側の要部拡大断面側面図、図2は竿尻側の要部拡大断面側面図、図3は下栓の底面図である。
【0008】釣竿の元竿1の先端1a内周には硬質ゴム等で形成された上栓からなる部品本体2の小径部2aが着脱可能に嵌合されている。上栓からなる部品本体2の上面2bには金属、セラミック、硬質合成樹脂の銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上にエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4が形成されている。銘板からなる装飾層3の外形は円形状や図3のように略三角形状等に形成されて上面に模様、文字等が描かれている。保護層4はポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されている。部品本体2の上面2bの装飾層3の外側を境界部αとする。
【0009】元竿1はテ−プ状の長方形に裁断された図示しないプリプレグシ−トが図示しない芯金に適宜回数巻回された後、その外側にテ−ピングが施され、加熱炉の中に入れられて常法に従って熱硬化処理で一体に形成されている。プリプレグシ−トは例えば炭素繊維やガラス繊維やアラミド繊維やアルミナ繊維やケプラ繊維及びその他の有機繊維、無機繊維などの高強度繊維で補強した織布等にエポキシ樹脂、フェノ−ル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱硬化性合成樹脂が含浸されて形成されている。
【0010】元竿1の後端1b外周にゴム、コルク、発泡材等で形成された後側握り部5が接着固定されている。後側握り部5の端部にゴム等の軟質材の竿尻部材からなる部品本体6が嵌合接着固定されて部品本体6の後端面6aに金属、セラミック、硬質合成樹脂の銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上にエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4が形成されている。銘板からなる装飾層3の外形は円形状や図3のように略三角形状等に形成されて上面に模様、文字等が描かれている。保護層4は装飾層3より厚く形成され、ポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されている。部品本体6の後端面6aの装飾層3の外側を境界部βとする。
【0011】後側握り部5は長い筒部5aと、筒部5aの後端に小径部5bが、中心に長い透孔5cとが形成されている。竿尻部材からなる部品本体6は断面コ字形に形成されて筒部6bと、底部6cと、底部6cの前側に形成された凹部6dと、底部6cの後端面6aとが形成されている。
【0012】前記のように上栓からなる部品本体2の上面2b及び竿尻部材からなる部品本体6の後端面6aに銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上にエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4が形成され、保護層4はポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されていると、境界部α、βに保護層4を形成したので、装飾層3が剥がれ難く、隙間無く付設することができるから、耐久性を向上し、外観の良好な釣り具用部品となる。保護層4は装飾層3より厚く形成されていると、装飾層3が傷つきにくく、ポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されていると、レンズ効果により、装飾層3の模様、文字等が拡大され、装飾層3が目立ち、外観が向上する。
【0013】前記のように釣り具用部品が構成されると、境界部α、βに保護層4を形成したので、装飾層3が剥がれ難く、隙間無く付設することができるから、耐久性を向上し、外観の良好な釣り具用部品となる。保護層4はレンズ効果により、装飾層3の模様、文字等が拡大され、装飾層3が目立ち、外観が向上する。
【0014】図4は第2実施例で、図4は上栓側の要部拡大断面側面図である。
【0015】第2実施例では、上栓からなる部品本体2の上面2bに凹部2cが形成されて凹部2c内に銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上にエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4が形成されている。接着で装飾層3の仮止め固定は省略してもよい。保護層4は装飾層3より厚く、ポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されている。部品本体2の上面2bの凹部2c内の装飾層3の外側を境界部αとする。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0016】凹部2c内に装飾層3が設けられたので、装飾層3が剥がれ難く、保護層4を厚くできるため、装飾層3を傷つけ難い。
【0017】図5は第3実施例で、図5は上栓側の要部拡大断面側面図である。
【0018】第3実施例では、上栓からなる部品本体2の上面2bに突出した周壁部2dが形成されてその中に深い凹部2eが形成されて凹部2e内に銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上にエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4′が形成されている。保護層4′は装飾層3より厚く、ポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0019】保護層4′形成を部品本体2の周壁部2dで突状に形成できるので、装飾層3の輪郭と部品本体2の輪郭が明確に視認出来て装飾層3が目立ち、外観が向上する。
【0020】図6は第4実施例で、図6は上栓側の要部拡大断面側面図である。
【0021】第4実施例では、上栓からなる部品本体2の上面2bに突出した周壁部2dが形成されてその中に深い凹部2eが形成されると共に、周壁部2dの上部に平面2fが形成されている。凹部2e内に銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上と周壁部2dの平面2fの外側縁までエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4′が形成されている。保護層4′は装飾層3より厚く、ポッテングでなか高の凸面状の湾曲面に形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0022】図7、図8は第5実施例で、図7は竿管の要部平面図、図8は図7のF8−F8断面線の要部拡大断面背面図である。
【0023】第5実施例では、元竿1の竿管からなる部品本体の外周に平面1cと凹部1dが形成されている。凹部1d内に銘板からなる装飾層3が接着で仮止め固定され、装飾層3の上と平面1cの上と元竿1の竿管外周にエポキシ又はウレタン樹脂等の合成樹脂からなる透明又は半透明の保護層4″が形成されている。他の構成は前記第1実施例と略同一である。
【0024】第5実施例のように元竿1の竿管からなる部品本体に装飾層3を埋め込むと、装飾層3が剥がれ難く、耐久性を向上し、外観の良好な釣り具用部品となる。
【0025】前記説明では、上栓からなる部品本体2にのみ装飾層3が埋設される凹部を設けたが、竿尻部材からなる部品本体6に凹部を設けてもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】請求項1により、境界部に保護層を形成したので、装飾層が剥がれ難く、隙間無く付設することができるから、耐久性を向上し、外観の良好な釣り具用部品となる。請求項2により、装飾層が剥がれ難く、保護層を厚くできるため、装飾層を傷つけ難い。請求項3により、保護層形成を部品本体の周壁部で突状に形成できるので、装飾層の輪郭と部品本体の輪郭が明確に視認出来て装飾層が目立ち、外観が向上する。請求項4により、保護層はレンズ効果により、装飾層の模様、文字等が拡大され、装飾層が目立ち、外観が向上する。
【出願人】 【識別番号】000002495
【氏名又は名称】ダイワ精工株式会社
【出願日】 平成13年1月19日(2001.1.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2002−209481(P2002−209481A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−11779(P2001−11779)