トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 釣り針
【発明者】 【氏名】リー、ジェー−クウォン

【要約】 【課題】対象魚類が釣り餌を吸入するときにその吸入速度を加速させると共に、餌の付けられた釣り針に対する異質感を最小限に感じた状態で餌を吸入することができる釣り針を提供する。

【解決手段】釣り糸に連結される頭部11と、餌を付けるための本体部12と、対象魚類の当たりにより魚類の口中に浸透する針部13とを備えた釣り針であって、中空体に形成された結合部材21の表面に、所定長さの細毛22が放射状に突出結合され、結合部材が本体部に嵌合された構成を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣り糸に連結される頭部と、餌を付けるための本体部と、対象魚類の当たりにより魚類の口中に浸透する針部とを備えた釣り針において、中空体に形成された結合部材の表面に、所定長さの細毛が放射状に突出結合され、前記結合部材が前記本体部に嵌合されていることを特徴とする釣り針。
【請求項2】 前記細毛は、釣り餌が前記本体部に安定して結合支持されるような弾性力をもつ材質で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の釣り針。
【請求項3】 前記細毛の長さは、対象魚類の種類に従い3〜5mm、6〜8mmまたは9〜15mmの範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の釣り針。
【請求項4】 釣り糸に連結される頭部と、餌を付けるための本体部と、対象魚類の当たりにより魚類の口中に浸透する針部とを備えた釣り針において、2本以上の巻回線を撚り合わせて、前記巻回線の撚り合わされた部分に細毛を堅く固定して形成した結合部材を、前記本体部に固定結合したことを特徴とする釣り針。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、釣り針に関し、特に、対象魚類が、餌の付けられた釣り針に対し異質感を最小限に感じた状態で餌を吸入することができる釣り針に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にほとんどの魚類は、あたかも真空掃除機のように餌を水と共に吸入した後、水は鰓から排出する基本的な吸入する習性を有する。従って漁獲者は、職業あるいは趣味を問わず、そのような魚類の習性を利用して、対象魚類に応じてミミズまたは穀粉、魚粉、肉粉などを混合して練った釣り餌を、釣り針に取付けて用いている。すなわち、図7に示すように、釣り竿5に釣り糸3を連結し、その釣り糸3の先に結束した釣り針1に釣り餌を取付けて水中に投擲し、対象魚類を釣り上げている。
【0003】上記のような餌を釣り針1に付けた状態で水中に投擲すると、対象魚類が餌を吸入して釣り針に対する異質感を感知し、それを吐くときに釣り針が口中に刺されながら漁獲される。
【0004】このように釣り針に用いられる通常の釣り針1は、図8に示すような構造を有する。すなわち、円筒形のパイプまたはピンの先端を平たく成形する鍛造工程により頭部11を形成し、この頭部11から延長されて所定角度に湾曲した本体部12を形成し、本体部12の先端部にはテーパが形成されるように針部13を形成し、針部13の一端には、対象魚類の口中に針部が刺されて抜けないようにあご14が形成される。このような釣り針1は、頭部11に釣り糸3を結束した後、釣り糸3を釣り竿5に連結して使用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然るに、従来の釣り針1は、単純に本体部12に釣り餌などを付けて水中に入水させた状態で、対象魚類の当たりのときに針部13及びあご14が口中に刺さるように構成されているため、釣り針1に餌が付けられて入水された状態で対象魚類が餌を吸入するとき、釣り針1の金属性に対する異質感を早く感じる。従って、吐き出すタイミングが速くなることにより、釣り針1が対象魚類の口中に深く刺されずに、口の周りに刺されるようになって、釣られた魚類が暴れて揺れることにより釣り針1が外れ、逃げられてしまうような場合が頻繁に発生している。
【0006】また、釣り餌が所定の粘性を持っていても、単純に釣り針1の本体部12に適当に練って結合させて使用するため、釣り竿5の弾力を利用して釣り針1を水中に投擲するとき、その衝撃により釣り餌が釣り針1から離脱されるおそれがある。そのため、釣り針が水中に入水した後にも、魚の頻繁な当たり及びその他の要因により釣り餌が分解されて、餌としての役割を果たさない場合もあるという問題点がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、餌の取り付けられた釣り針を対象魚類が吸入するとき、その吸入速度を加速させて対象魚類の口中に深く安定して刺されることができる釣り針を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、釣り餌を餌として用いて水中に投擲するとき、または投擲されてから入水された状態で、釣り餌が針から離脱されずその原形通り状態を維持することができる釣り針を提供するにことある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、肉食魚類に対しては別途の餌を用いず、それ自体として餌となることができる釣り針を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明による釣り針は、釣り糸に連結される頭部と、餌を付けるための本体部と、対象魚類の当たりにより魚類の口中に浸透する針部とを備えた釣り針であって、中空体に形成された結合部材の表面に、所定長さの細毛が放射状に突出結合され、結合部材が本体部に嵌合された構成を有する。
【0011】また、本発明による釣り針は、釣り糸に連結される頭部と、餌を付けるための本体部と、対象魚類の当たりにより魚類の口中に浸透する針部とを備えた釣り針であって、2本以上の巻回線を撚り合わせて、その巻回線の撚り合わされた部分に細毛を堅く固定して形成した結合部材を、本体部に固定結合した構成としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳しく説明する。
【0013】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1における釣り針を示す。本実施の形態における釣り針1は、釣り竿(図示せず)に連結された釣り糸(図示せず)を用いて結び目を付けて固定する頭部11と、餌を付けるための本体部12を有する。本体部12の先端部には、対象魚類の当たりにより魚類の口中に浸透する針部13が形成され、針部13の先端部には、対象魚類が餌を吸入したときに抜けないようにするあご14が一体に形成されている。このような構成は、従来の通常の釣り針と概略同一である。
【0014】本実施の形態における釣り針1の特徴は、本体部12に、吸入誘導部材2を結合させて、対象魚類が当たりするときに釣り針1に対する異質感を感じないようにしたことである。
【0015】吸入誘導部材2は、本体部12に嵌合される結合部材21の表面に、放射状に所定長さの細毛22が突出して結合された構造を有する。結合部材21は、内部が貫通された中空体により形成され、その材質は織物及びゴム材などで形成される。針部13に所定量だけ突出形成されたあご14を通過して、本体部12の湾曲した位置に堅く結合された状態を維持できるように、結合部材21は所定の弾性力をもつ材質で形成するのが好ましい。
【0016】細毛22は、対象魚類の当たりの際に拒否感を感じないように比較的細く且つ柔らかく形成される。また、釣り餌が本体部12に安定して支持結合されるように、所定の弾性力をもった材質で形成される。さらに、対象魚類の頻繁な当たりによる摩耗を最小化するように、耐久性に優れた材質で形成するのが好ましい。
【0017】一方、細毛22は、釣り針1による釣り餌の保持力を強化するので、釣り針1を水中に投擲するときに、その衝撃により釣り餌が釣り針1から分離されることを防止し、投擲してから水中でも、釣り針1に安定して保持されて、釣り餌が餌の役割を持続的に果たし得るようにする。
【0018】細毛22の長さは、対象魚類の種類に応じて多様に形成することができる。比較的当たりを微細にする魚類には3〜5mm、吸入力が比較的強い魚類には9〜15mm、そして、その中間程度の吸入力をもつ魚類には6〜8mmに形成するのが好ましい。
【0019】また図5(a)及び(b)に示すように、細毛22は、釣り針1の頭部11または針部13のうち何れか一方を向くように、結合部材21の一端部に結合されて使用することも可能である。この場合、細毛22の長さは、釣り針1の本体部12または針部13を一定量だけ覆うように、6〜15mm程度に比較的長く形成するのが好ましい。
【0020】対象魚類が主に肉食魚類である場合には、別途の餌を釣り針1に取り付けなくともそれ自体が素晴らしい餌の役割をすることができるように、細毛22の色相を多様に形成するのが好ましい。
【0021】図2(a)〜(d)はそれぞれ、本実施の形態における吸入誘導部材2の結合部材21が、釣り針1の本体部12に位置を異にして結合された状態を示す。結合部材21は、対象魚類の種類及び習性に従い、その位置及び長さを適切に変更して使用する。
【0022】図3(a)及び(b)は、吸入誘導部材2が結合された釣り針1に、混合して練った釣り餌を結合させた状態を示す。釣り餌4は、対象魚類の種類に応じて、本体部12、針部13及び吸入誘導部材2を全て覆い得る大きさに形成するか、または本体部12に結合された吸入誘導部材2の一部分に結合される程度の大きさに形成することもできる。
【0023】図4は、本発明の吸入誘導部材2が釣り針1に結合された状態で、対象魚類が当たりをするときの状態を示す図である。対象魚類は、釣り糸3と釣り針1の本体部12の湾曲した位置が一直線上に置かれた状態で餌4を当たりする際に、吸入誘導部材2の細毛22により釣り針1に対する異質感を少なく感じながら、釣り針1に結合された餌4を吸入する。すなわち、対象魚類の吸入力により細毛22は、釣り餌4の吸入速度を加速させて、釣り餌4が対象魚類の口中に深く流入されるように作用する。従って、対象魚類は釣り餌4と共に吸入された釣り針1に対する異質感を感じて吹き出すタイミングが遅くなり、その結果、釣り針1の針部13は口中の深い位置に刺されるようになる。
【0024】(実施の形態2)図6は、実施の形態2における釣り針1’を示す。この実施の形態は、吸入誘導部材が他の形態を有する例である。吸入誘導部材2の結合部材21’は、撚り合わせた2本以上の巻回線で形成され、巻回線の撚り合わせられた部分に細毛22が堅く固定されている。細毛22が放射状に突出されるように、細毛22が結合された状態の巻回線が、釣り針1’の本体部12に数回巻回して堅く固定されている。
【0025】上記のように構成された実施の形態1及び実施の形態2における吸入誘導部材2の作用について、以下に詳しく説明する。
【0026】釣り針1の使用に際しては、吸入誘導部材2を本体部12に結合した状態で、適当に練られた釣り餌4を吸入誘導部材2及び本体部12に取り付ける。
【0027】釣り餌4を釣り針1に取り付けるときには、対象魚類に応じてその大きさ及び密度を変更して使用し、主に本体部12の湾曲した位置に握って結合させる。その方法は、従来の釣り針を用いる場合と同様であるので、その具体的な説明は省略する。
【0028】このように釣り餌4が取り付けられた状態で釣り針1が水中に投擲されると、対象魚類が釣り針1に結合された釣り餌4に当たりをするときに、釣り針1に結合された吸入誘導部材2の細毛22の作用により、釣り針1の堅い金属性による異質感が減少されて、魚は安心して釣り餌4を吸入することになる。
【0029】また、対象魚類が釣り餌4を吸入するときに細毛22は、その吸入速度を加速させると共に吸入誘導の役割をして、本発明の釣り針1は従来の釣り針に比べ対象魚類の口中に深く吸入され、釣り針1が吸入された後、対象魚類が釣り針1に対する異質感を感知して吹き出すタイミングが遅くなって、針部13は対象魚類の口中の深い位置に刺されるようになる。
【0030】また、本発明による釣り針を用いると、以下のような付随的な効果が発揮される。
【0031】釣り餌4が吸入誘導部材2の結合された釣り針1の本体部12に結合されると、釣り餌4は本体部12だけでなく所定の弾性力をもつ吸入誘導部材2の細毛22にも結合されるので、単純に本体部12に結合されるときと比べ強い結合状態が維持されるようになる。
【0032】そのため、釣り餌4の結合された釣り針1を水中に投擲したときに、その衝撃によく耐えて釣り餌4は釣り針1から容易には離脱せず、釣り針1が水中に没した後にも、釣り餌4が分解される程度が最小化されて、餌の役割が持続的に維持される。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の釣り針によれば、吸入誘導部材が結合されていることにより、対象魚類が釣り餌を吸入するときにその吸入速度を加速させると共に異質感を減少させて、従来の釣り針と比べ対象魚類の口中に深く吸入され、対象魚類が釣り針を吸入した後にもその異質感を感知して吐き出すようとするタイミングが遅くなって、釣り針が対象魚類の口中に深く刺されるようになる。
【0034】また、釣り餌を餌として使用する場合、釣り餌の結合された釣り針を水中に投擲するとき、その衝撃によく耐えて釣り餌が釣り針から容易には離脱せず、釣り針が水中に投擲された以後にも、釣り餌が分解される程度が最小化されて、餌の役割が持続的に維持される効果がある。
【出願人】 【識別番号】501122012
【氏名又は名称】リー、ジェー−クウォン
【出願日】 平成13年3月27日(2001.3.27)
【代理人】 【識別番号】100095555
【弁理士】
【氏名又は名称】池内 寛幸 (外3名)
【公開番号】 特開2002−209475(P2002−209475A)
【公開日】 平成14年7月30日(2002.7.30)
【出願番号】 特願2001−89320(P2001−89320)