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【発明の名称】 ルアー
【発明者】 【氏名】平原 研治

【要約】 【課題】安価に製造可能であり十分な発光効果を奏するルアーを提供する。

【解決手段】このルアーは、ルアー本体と1、ルアー本体1の表面に積層された光反射層11と、光反射層11の表面に積層された蓄光粒子12aを含む蓄光塗料層12とを有する。そしてこの蓄光塗料層12は、ルアー外部からの光のみではなく光反射層11を反射してくるルアー内部方向からの光も受けて、十分に発光することになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】魚釣りに用いるルアーであって、ルアー本体と、前記ルアー本体の表面に積層された光反射層と、前記光反射層の表面に積層された蓄光粒子を含む蓄光塗料層とを備えたルアー。
【請求項2】前記光反射層の表面に積層されたクリア層をさらに備え、前記クリア層の表面に前記蓄光塗料層が積層されている、請求項1に記載のルアー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣りに用いるルアー、特に光を反射して魚に強くアピールするルアーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のルアーには、水中で泳動して魚の興味を引きつけるように様々な工夫が施されたものがある。例えば、外形を魚に似せて形成した合成樹脂製のルアー本体の表面に金属のラメを塗布して光を反射させて魚の興味を引きつけるようにしたものや、蓄光塗料を塗布して水中で発光させて魚の興味を引きつけるようにしたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の魚の興味を引きつけるように工夫されたルアーの中で蓄光塗料を塗布したものに関しては、長時間にわたって強く発光するようにするためには、十分な量の蓄光塗料を十分な厚さでルアー本体に塗布する必要がある。そして、この蓄光塗料は高価なため、このような蓄光塗料を用いたルアーは概して高価になる傾向にある。
【0004】しかし、十分な発光を促すために多量の蓄光塗料を厚めにルアー本体に塗布しても、深層部分には十分に光が届かず、厚めに蓄光塗料を塗布してもそれに見合うだけの十分な効果を奏しているとは言い難い。
【0005】本発明の課題は、安価に製造可能であり十分な発光効果を奏するルアーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1にかかるルアーは、魚釣りに用いるルアーであって、ルアー本体と、ルアー本体の表面に積層された光反射層と、光反射層の表面に積層された蓄光粒子を含む蓄光塗料層とを備えている。
【0007】このルアーでは、蓄光塗料層内の蓄光粒子がルアー外部からの光を直接受けると共に、蓄光塗料層下にありルアー本体表面に塗布された光反射層が反射した光を蓄光塗料層深層部方向からも受ける。このように、表面方向と内面方向との双方から蓄光塗料層が光を受け得るので、過度に厚く多量に蓄光塗料層を設けなくても十分な発光作用が期待できる。なお、ここで用いる光反射層としては、具体的には、ホログラムシートをルアー本体に転写したものや、アルミニウム等の金属を蒸着させたものやメッキしたもの等が考えられる。
【0008】発明2にかかるルアーは、発明1のルアーであって、光反射層の表面に積層されたクリア層をさらに備え、このクリア層の表面に蓄光塗料層が積層されている。
【0009】この場合には、光反射層の表面にクリア層を設けることで、光反射層と蓄光塗料層との間に一定のスペースを設けている。このようなスペースを設けることで、蓄光塗料層内の蓄光粒子が光反射層から一定の距離を隔てて位置することになり、光反射層によって反射される光を蓄光粒子がさらに効率的に収集し得る。
【0010】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0011】本発明の第1実施形態を採用したルアーは、図1に示すように、外形を魚に似せて形成されたルアー本体1と、ルアー本体1の頭部下方に設けられ斜め前方に突出するリップ部2と、リップ部2上に設けられ釣糸を係止するための釣糸係止部3と、ルアー本体1の腹部付近及び尾部付近にそれぞれ設けられた釣針係止部4,5とを有している。そして、各釣針係止部4,5にはそれぞれスプリットリング6,7を介して釣針8,9が連結される。
【0012】ルアー本体1は、ポリウレタンやABS樹脂等の硬質合成樹脂からなる部材であり、魚の目や鱗・鰓等の模様が描かれている。そして、後に詳しく説明するように、その表面には蓄光塗料が積層されている。このルアー本体1は所定の形状に形成された左右一対の半割部材を開口側の貼り合わせ面で貼り合わせて一体化して製造される。そして、その内部の中空には一部が区画されて形成された錘収納部が設けられ、ここに鉛等の金属からなる錘が収納されている。また、この錘収納部に複数の金属小球を配置して、水中での泳動中に互いに接触して音を発するようにしてもよい。
【0013】図2に示すように、ルアー本体1の表面には複数の塗材が積層されている。即ち、このルアーは、ルアー本体1の表面に積層された光反射層11と、光反射層11の表面に積層された蓄光塗料層12とを有する。
【0014】光反射層11は、外部からの光を反射するための積層部分であり、例えば、ホログラムシートをルアー本体1に転写し積層したものや、アルミニウム等の金属を蒸着させたものやメッキしたものが例示できる。また、蓄光塗料層12はクリア塗材に蓄光粒子12aを含む塗材からなり、N夜光(商品名:根本特殊化学(株))等が例示できる。そして、光反射層11の形成後にこの蓄光塗材を塗布することで積層され形成される。なお、この蓄光塗料層12の表面にはさらにクリア塗材を塗布してクリア層を設けてもよい。
【0015】このように構成されたルアーでは、蓄光塗料層12内の蓄光粒子12aがルアー外部からの光を直接受けると共に、蓄光塗料層12下の光反射層11が反射した光も光反射層11方向から受ける。このように、蓄光塗料層12はルアー外部方向と内部方向との双方から光を受け得るので(図2参照)、過度に厚く多量に蓄光塗料層12を設けるることなく十分な発光作用が期待できる。これにより、多量の蓄光塗料が不要となるので比較的安価にルアーを製造できることになる。
【0016】[第2実施形態]以下、本発明の第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。本発明の第2実施形態を採用したルアーも、第1実施形態と同様のルアー本体1を有し、図3に示すように、そのルアー本体1の表面には複数の塗材が積層されている。
【0017】具体的には、このルアーは、ルアー本体1の表面に積層された光反射層21と、光反射層21の表面に積層されたクリア層22と、クリア層22の表面に積層された蓄光塗料層23とを有する。
【0018】光反射層21は、第1実施形態と同様の外部からの光を反射するための積層部分である。その表面に積層されるクリア層22はエポキシ系樹脂等からなる透明塗材であり、好ましくは、後述の蓄光塗料層23を構成するクリア塗材と同様の塗材を選択するのが好ましい。蓄光塗料層23はクリア塗材に蓄光粒子23aを含む塗材からなる。そして、光反射層21の形成後にクリア層22を積層し、さらにこの蓄光塗材を塗布することで積層され形成される。また、この蓄光塗料層12の表面にさらにクリア塗材を塗布してクリア層を設けてもよい。
【0019】このように構成されるルアーは第1実施形態と同様の作用効果を奏する。特に、光反射層21の表面にクリア層22を設けることで光反射層21と蓄光塗料層23との間に一定のスペースが設けられているので、蓄光塗料層23内の蓄光粒子23aが光反射層21から一定の距離を隔てて位置することになり、光反射層21によって反射される光を蓄光粒子23aがさらに効率的に収集し得る。
【0020】特に、暗い水中でも蓄光粒子23aを光源として光反射層21に光を与えることができ、蓄光粒子23aから光反射層21を介して光を外部に及ぼせば不自然ではない光によってルアーの存在感を出すことができる。
【0021】[他の実施形態]
(a)ルアーの外形は上記実施形態に限定されるものではない。
(b)蓄光塗材を構成するクリア塗材やクリア層を構成するクリア塗材に色を付してもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、比較的安価に充分に表面の蓄光塗材が発光するルアーを製造できる。
【出願人】 【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
【出願日】 平成12年11月1日(2000.11.1)
【代理人】 【識別番号】100094145
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
【公開番号】 特開2002−136248(P2002−136248A)
【公開日】 平成14年5月14日(2002.5.14)
【出願番号】 特願2000−334114(P2000−334114)