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【発明の名称】 水槽用吸盤
【発明者】 【氏名】小川 創市

【要約】 【課題】本発明は金魚、熱帯魚等の観賞魚用水槽の壁面に、エアチューブやヒータコードなどを吸着保持する吸盤であって、そのエアチューブやヒータコードを水槽内にセットしたままでも、それらに吸盤を簡単に取付けられるようにした。

【解決手段】吸盤本体1のボス部1bの取付穴1cに、取付帯2の抜止め部2bを止めて、この取付帯2を折り曲げてエアチューブAを抱え保持し、この取付帯2の差込部2cを、前記取付穴1cに抜差自在に差し込む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 吸盤本体(1)と、この吸盤本体(1)に取脱可能に取付けられる取付帯(2)とよりなり、前記吸盤本体(1)は、吸盤部(1a)の背面に取付穴(1c)を穿設したボス部(1b)を一体に突設して形成され、一方前記取付帯(2)は、帯状の中間部(2a)の基端に抜止め部(2b)を、またその先端に差込部(2c)を有して屈撓自在に形成され、前記取付帯(2)は、その抜止め部(2b)を前記ボス部(1b)に係止させると共にその中間部(2a)を折り返して、その差込部(2c)を前記取付穴(1c)に抜差可能に摩擦保持できるようにしたことを特徴とする、水槽用吸盤。
【請求項2】 前記取付穴(1c)は円形の貫通穴であり、前記取付帯(2)は、抜止め部(2b)を除く部分が、前記取付穴(1c)の直径よりも幅広の板状に形成されていることを特徴とする、前記請求項1記載の水槽用吸盤。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水槽用吸盤、特に、金魚、熱帯魚、海水魚等の観賞魚の飼育、育成に使用される水槽の壁面に吸着されて、エアチューブ等のチューブやヒーターコード等のコードを保持できるようにした、水槽用吸盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水槽内で、金魚、熱帯魚等の観賞魚を飼育、育成する場合には、一般にエアポンプに接続されるエアチューブ、水中ポンプやヒーターに接続されるコードなどを水槽内に導いて水中に保持するのに、吸盤が用いられる。
【0003】このような従来の吸盤は、図5に示すように、吸盤01の吸盤部分01aの背面のボス部01bに取付穴01cがあけられていて、この取付穴01cに、予めエアチューブAなどを通した後に、その吸盤を水槽Vの壁面などに吸着させることにより、そのエアチューブAを水槽に取付けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5に示す従来の吸盤では、既に水槽内Vに既にセットしてある、たとえばエアチューブAは、その両端にエアポンプ、エアストンなどが接続されているため、そのままでは、そのエアチューブAに吸盤の取付穴01cを通すことができないため、それらのセット後では、エアチューブAを、新たな吸盤で水槽Vの壁面などに取付けることができず、水槽V内での吸盤によるエアチューブやコードの取付作業や、新しい吸盤との交換作業などが厄介であるという問題がある。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたもので、エアチューブ、電線コードなどの可撓性の線条体を水槽内にセットした後でも、これらの線条体を水槽内に簡単、容易に取付けることができるようにした、新規な水槽用吸盤を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本請求項1記載の発明は、吸盤本体と、この吸盤本体に取脱可能に取付けられる取付帯とよりなり、前記吸盤本体は、吸盤部の背面に取付穴を穿設したボス部を一体に突設して形成され、一方前記取付帯は、帯状の中間部の基端に抜止め部を、またその先端に差込部を有して屈撓自在に形成され、前記取付帯は、その抜止め部を前記ボス部に係止させると共にその中間部を折り返して、その差込部を前記取付穴に抜差可能に摩擦保持できるようにしたことを特徴としており、かかる特徴によれば、エアチューブ、電線コードなどの可撓性の線条体を、エアポンプ、ヒータなどの接続機器から外さずに水槽内に配置したままで、またその線条体に吸盤を通さないで、その線条体に吸盤を取付けることができるので、その吸盤による、線条体の水槽への吸着セットを簡単、容易に行うことができる。また、線条体の太さに違いがあっても何らの支承もなく線条体に吸盤を取付けることができる。
【0007】また、前記目的達成のため、本請求項2記載に発明によれば、前記請求項1記載のものにおいて、前記取付穴は円形の貫通穴であり、前記取付帯は、抜止め部を除く部分が、前記取付穴の直径よりも幅広の板状に形成されていることを特徴としており、かかる特徴によれば、前記請求項1記載の発明のもたらす作用効果に加えて、取付帯を、吸盤本体の取付穴に確実に摩擦保持することができ、しかも取付帯の、取付穴への抜差操作が容易である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜4は、本発明の一実施例を示し、図1は、本発明水槽用吸盤を使用した状態を示す水槽の一部斜視図、図2は、図1の2矢視拡大図、図3は、図2の3−3線に沿う拡大断面図、図4は、その吸盤の使い方を示す斜視図である。
【0010】本発明にかかる水槽用吸盤Sは、吸盤本体1と、この吸盤本体1に取脱可能に取付けられる取付帯2とより構成されている。
【0011】前記吸盤本体1は、軟質塩化ビニール等の、弾性軟質合成樹脂材により形成されていて、碗状の吸盤部1aの背面中央部にボス部1bが一体に突設されており、このボス部1bの側面には、その対向両側面に貫通する、円形の取付穴1cが穿設されている。また、吸盤本体1の背面の周縁部には、通し穴を開口した撮み1dが一体に突設されている。
【0012】一方、前記取付帯2は、軟質ポリエチレン板などの弾性軟質合成樹脂板の打ち抜き加工により偏平な帯状に形成され、細長い平帯状の中間部2aの基端に、吸盤本体1の取付穴1cの直径よりも横方向に長い抜止め部2bが、またその先端に先細り状の差込部2cが一体に形成されている。そして、前記中間部2aの横幅寸法は、吸盤本体1の取付穴1cの直径よりも若干長い寸法に形成されていて、後に述べるように、取付帯2をその取付穴1cに挿通したとき、吸盤本体1の弾性により、この吸盤本体1に取付帯2が摩擦保持されるようになっている。
【0013】つぎに、図4を参照して、吸盤Sに、可撓性の線条体として、たとえばエアチューブAを取付ける手順について説明する。
【0014】まず、図4(A)に示すように、吸盤本体1の取付穴1cに、取付帯2を、その差込部2c側から差し込んで移動させ、図4(B)に示すように、取付帯2の基端の抜止め部2bをボス部1bの外側面に係合させる。
【0015】つぎに、図4(C)に示すように、取付帯2の中間部2aをループ状に折り返してエアチューブAを抱え込んだのち、その差込部2cを、その基端部と重なり合うようにして取付穴1cに差し込めば、この取付帯2は、吸盤本体1の取付穴1cに摩擦保持され、図4(D)に示すように、吸盤本体1に、取付帯2をもってエアチューブAを取付けることができる。そして、エアチューブAの太さが違っていても、支障なくその取付けが可能になる。
【0016】図1は、ヒータHの接続された、可撓性の線条体としての電線コードCを、本発明にかかる、吸盤Sを用いて水槽Vの壁面に取付けた場合が示されており、この吸盤Sによれば、ヒータHを水槽V内にセットした後でも、そこから延びる電線コードCを水槽V内の所望の位置に取付けることができる。
【0017】以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施例が可能である。
【0018】たとえば、前記実施例では、吸盤本体のボス部に穿設した取付穴は円形に形成されるが、これを楕円形、その他の形状に形成してもよく、また、前記実施例では、取付帯は、偏平な板状に形成されるが、これを棒状、その他の形状に形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本請求項1記載の発明は、吸盤本体と、この吸盤本体に取脱可能に取付けられる取付帯とよりなり、吸盤本体は、吸盤部の背面に取付穴を穿設したボス部を一体に突設して形成され、一方前記取付帯は、帯状の中間部の基端に抜止め部を、またその先端に差込部を有して屈撓自在に形成され、前記取付帯は、その抜止め部を前記ボス部に係止させると共にその中間部を折り返して、その差込部を前記取付穴に抜差可能に摩擦保持できるようにしたので、エアチューブ、電線コードなどの可撓性の線条体を、エアポンプ、ヒータなどの接続機器から外さずに水槽内に配置したままで、またその線条体に吸盤を通さないで、その線条体に吸盤を取付けることができ、よってその吸盤による、線条体の水槽への吸着セットを簡単、容易に行うことができる。また、線条体の太さに違いがあっても何らの支承もなく線条体に吸盤を取付けることができる。
【0020】また、本請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のものにおいて、前記取付穴は円形の貫通穴であり、前記取付帯は、抜止め部を除く部分が、前記取付穴の直径よりも幅広の板状に形成されているので、前記請求項1記載の発明のもたらす作用効果に加えて、取付帯を、吸盤本体の取付穴に確実に摩擦保持することができ、しかも取付帯の、取付穴への抜差操作が容易である。
【出願人】 【識別番号】390014465
【氏名又は名称】株式会社水研
【出願日】 平成12年11月6日(2000.11.6)
【代理人】 【識別番号】100071870
【弁理士】
【氏名又は名称】落合 健 (外1名)
【公開番号】 特開2002−136243(P2002−136243A)
【公開日】 平成14年5月14日(2002.5.14)
【出願番号】 特願2000−336939(P2000−336939)