| 【発明の名称】 |
静音型回し車 |
| 【発明者】 |
【氏名】園部 泰基
|
| 【要約】 |
【課題】この発明は静音設計を施した回し車に関するものである。
【解決手段】回し車(1)の回転体(2)の周囲にフロート(3)を設け、又、フロート(3)の下部に容器(4)を設け、容器(4)内の液体(5)により浮力を受けたフロート(3)が回転体(2)と一体構成の軸(6)を浮揚させることで、軸(6)と軸受け(7)の接触摩擦を軽減させる様にする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】回し車1の回転体2の周囲にフロート3を設け、又、フロート3の下部に容器4を設け、容器4内の液体5により浮力を受けたフロート3が回転体2と一体構成の軸6を浮揚させることで、軸6と軸受け7の接触摩擦を軽減させることを可能とした静音型回し車。又、フロート3及び容器4を飼育ケージ8の壁10の外部に設けることで、フロート3回転時の液体の拡散による飼育ケージ8内の濡れを防止することを可能とした静音型回し車。 【請求項2】回転体2の前方及び後方に二つのフロート3を設け、回転体2と二つのフロート3を棒12により連結させ、容器4内の浮力を受けたフロート3が請求項1に記載の軸6と軸受け7の関係に該当する筒14とスリーブ13の接触摩擦を軽減させることを可能とした静音型回し車。又、筒14とスリーブ13の接触範囲が壁10の厚み程度であるために接触摩擦を極端に減らすことができることを特徴とする静音型回し車。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は静音設計を施した回し車に関するものである。 【0002】 【従来の技術】回し車の回転体に設けた軸は軸受けに保持された状況で、飼育動物の駆動力により回転体が回転することになる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】飼育動物の駆動力により回転体が回転する際は、軸と軸受けの接触摩擦により騒音発生の原因となる。実際は飼育動物の体重がこの接触摩擦に悪影響を与えることから、接触摩擦の軽減の工夫が必要となる。運動不足解消のためには回し車は省スペースでありながらその効果は十分なものがあるが、回し車から発生する騒音が同居する飼育者に不快感を与えてしまうことが懸念される。夜行性の動物の場合は飼育者の睡眠にも悪影響を及ぼすために不健康な状態に陥ることになる。この場合は飼育ケージを室外に隔離しても良いが、室外は温度管理が施されていないため、高温や低温及び多湿に弱い動物はダメージを受けてしまうことになる。又、別室において温度管理を施した場合には経済性や安全性の面での問題がある。結局、両者が同居した状況においても騒音の不快感を減少させるためには、軸と軸受けの接触摩擦を軽減させる構成とすることが一番の課題となる。 【0004】 【課題を解決するための手段】回し車1の回転体2の周囲にフロート3を設け、又、フロート3の下部に容器4を設け、容器4内の液体5により浮力を受けたフロート3が回転体2と一体構成の軸6を浮揚させることで、軸6と軸受け7の接触摩擦を軽減させる様にする。 【0005】 【発明の実施の形態】図1に示すものは回し車1を側面から見た透視図である。図1に示す様に回し車1の回転体2の周囲にリング状のフロート3を設けてあり、このフロート3はその下部にある容器4内の液体5により浮力を受けている状況にある。つまり、フロート3は回転体2と一体構成となっているため、回転体2も浮力の作用を受けていることになる。そのため、回転体2と一体構成の軸6を持ち上げることになり、軸6と軸受け7の接触摩擦は無くなることになる。なお、強い浮力を受けた場合は軸6上部が軸受け7と接触することになるが、この場合においても回転体2の回転時には動物の体重が軸6を押し下げるために、回転時の際の軸6と軸受け7の接触摩擦を軽減させることが可能となる。つまり、回し車1の使用においては、事前に動物の体重を考慮して、軸6と軸受け7の接触摩擦が無い状況の浮力よりも強い浮力を与えた方が、騒音の主な原因である軸6下部と軸受け7の接触摩擦を軽減させることができるため、この浮力の加減のために液体5の量を調整することが効果的である。又、図1においては回し車1を飼育ケージ8の外部に設置している。つまり、パイプ9が飼育ケージ8の壁10を貫通することにより、飼育動物による飼育ケージ8内と回し車1との往来を可能にしたものである。フロート3は液体5面を移動する目的ではなく、軸6に浮力を与えることが目的である。そのため、フロート3表面は滑面処理で良いためにフロート3回転時の液体の拡散の問題は少ない。しかし、長時間回し車1を使用すれば飼育ケージ8内の床周辺の濡れは不快なものとなるため、回し車1を飼育ケージ8の外部に設置することはこの問題点の解消に効果的である。なお、図1においては回転体2内部の濡れ防止のために2つの対策を施している。第一に、回転体2の開口部11周辺をフレア加工することで、フロート3に付着した滴の回転体2内への流入を防止することができる。第二に、回転体2と軸6を連結する補強材の無い、制約を受けない開口部11を利用して、パイプ9の端部を開口部11内に延伸させることで、滴の流入の影響の少ない回転体2内部に動物を導くことができる。 【0006】 【実施例】図2に示すものは別構成のものを側面から見た透視図である。図2に示す様に軸6の内部に棒12を貫通させてあり、又、棒12の両端は壁10の穴を貫通してフロート3と固定されている状態にある。なお、棒12は角棒とすることで軸6及びフロート3との固定力を高めている。又、壁10の穴にはスリーブ13をはめ込み固定し、又、スリーブ13と接する棒12の箇所には筒14を通す様にする。この筒14は棒12と一体になって回転する様に、棒12が貫通できる角穴を造作しておく。つまり、図2に示す構成は回転体2の前方及び後方に分離させた二つのフロート3を設け、回転体2と二つのフロート3を棒12により連結することで一体化が図られることになる。そのため、容器4内の液体5による浮力を受けた二つのフロート3は回転体2をバランス良く浮揚させることになる。その結果、棒12に設けた筒14が浮揚するためスリーブ13との接触摩擦が軽減されることになる。又、図3に示すものは図2の応用例であり、上方から見た平面透視図である。この図においては回し車1のメカニカルな外観を飼育ケージ8の後方に隠して、飼育ケージ8の外観を整然としたものにしている。又、この図においては容器4を一つに統括している。つまり、図2の場合二つのフロート3が同様な浮力を得るための各々の液体5の水位の維持に労力を払うことになるが、図3のものは容器4が一つであるため水位は均一となるので、扱い上極めて簡便である。その結果、動物の体重を考慮した水位調整をするだけで円滑な回転を期待することができることになる。なお、液体5の蒸発防止及び虫等の混入防止のための蓋15を容器4に設けることも、それが原因でフロート3の回転動作等の性能劣化を防止する観点から効果的である。 【0007】 【発明の効果】図1及び図2に示すものはフロート3が液体5から受ける浮力を利用することで軸6と軸受け7の接触摩擦を軽減させることができる。又、両者はフロート3及び容器4を飼育ケージ8の壁10の外部に設けることで、フロート3回転時の液体の拡散による飼育ケージ8内の濡れを防止することができる。なお、接触摩擦の軽減のための手段としてはマグネットの反発による浮揚が考えられる。この場合は、磁場に対して敏感な動物が過剰な反応をしてしまうという懸念がある。その点、本発明のものは浮力として使用する液体5を蒸留水等とすれば生態に悪影響を及ぼすことはない。なお、図2に示すものは図1と比較して次に示す特徴がある。第一に、図1に示すものは軸6と軸受け7の接触範囲が広いため騒音発生の原因になり易いが、図2に示すものは軸6に通した筒14が接する範囲は壁10にはめ込んだスリーブ13のみである。つまり、スリーブ13が図1に示す軸受け7であることになるが、軸6と軸受け7の接触範囲を極端に減らすことにより騒音を抑えることができる。又、スリーブ13と筒14の接触はベアリングの様な円滑回転をもたらすことになり、回し車1の静音化を推進することになる。第二に、図1に示すものは回転体2とフロート3及び容器4が隣接しているのに対して、図2に示すものは回転体2とフロート3及び容器4は壁10により隔離されているため、回転体2内部の濡れの危惧感は無く、又、湿気を嫌う動物に対しても効果的である。第三に、図1に示すものは回転体2とフロート3及び容器4の位置関係から開口部11が飼育ケージ8の床から高位置にあるのに対して、図2に示すものは図1の様にフロート3が回転体2の外周上に無く、又、フロート3を2箇所に分散させることによる小型化が可能なために、高さに制約を受けない回転体2は床に接近させることができる。これにより、動物は回転体2に容易に乗降でき、パイプ9内を往来する抵抗感も無いため、回し車1の使用環境が整うことになる。第四に、図1に示すものはフロート3が回転体2を直接浮揚させるのに対して、図2に示すものはフロート3が釣り合い人形である「やじろべえ」の様に回転体2のバランスをとりながら浮揚させるため、安定感のある回転が得られることになる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】594072856 【氏名又は名称】園部 泰基
|
| 【出願日】 |
平成12年11月1日(2000.11.1) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2002−136240(P2002−136240A) |
| 【公開日】 |
平成14年5月14日(2002.5.14) |
| 【出願番号】 |
特願2000−373572(P2000−373572) |
|